JP2010239516A - 情報通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信キャリアやプロバイダなどの大きなトラフィックを扱うネットワーク中枢部に設置されるNAT装置配下の端末同士を、NAT装置によるヘアピン接続に頼らず直接に通信させることが可能な情報通信システムを提供する。
【解決手段】発呼端末1が着呼端末2に対し、サーバ装置経由でグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを送信し、着呼端末2は、送られてきたグローバルIPアドレス自身のグローバルIPアドレスと同じかどうかを調べ、同じであればプライベートIPアドレスを用いて発呼端末1との通信を開始する。これにより、NAT装置5そのものにマッピングテーブルの実装が不要となり、動作負荷も大きくなく、かつ、当然ながら特殊なNAT装置を必要としない構成を実現できる。この仕組みであればキャリアグレードNAT装置のようなスケールにまで大きくしても実装、運用が可能となる。
【選択図】図2
【解決手段】発呼端末1が着呼端末2に対し、サーバ装置経由でグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを送信し、着呼端末2は、送られてきたグローバルIPアドレス自身のグローバルIPアドレスと同じかどうかを調べ、同じであればプライベートIPアドレスを用いて発呼端末1との通信を開始する。これにより、NAT装置5そのものにマッピングテーブルの実装が不要となり、動作負荷も大きくなく、かつ、当然ながら特殊なNAT装置を必要としない構成を実現できる。この仕組みであればキャリアグレードNAT装置のようなスケールにまで大きくしても実装、運用が可能となる。
【選択図】図2
Description
本発明は、通信キャリアやプロバイダなどの大きなトラフィックを扱うネットワーク中枢部に設置されるNAT(Network Address Translator)装置を備えた情報通信システムに関する。
近年、IPV4のアドレス枯渇の問題が表面化してきており、これを補うため、インターネットプロバイダなどの大きなトラフィックを扱うキャリアレベルでNAT装置(“アドレス変換装置”とも呼ばれる)を用い、複数のユーザで1つのグローバルIPアドレスを共有することにより、IPアドレスの消費を抑えることが行われている。但し、このように構成することにより、ポート番号は、NAT装置配下の全てのユーザで65536個(2バイトで表現できる数)しか用いることができないので、1ユーザあたりのポート数の制限を設けざるを得なくなる。このため、NAT装置の配下同士で直接通信が可能なものは直接通信を実施させることにより、NAT装置の負荷を減らすとともに、ユーザへのポート番号利用の自由度を向上させるということが考慮されている。
このようなNAT装置に対する従来の技術として、特許文献1(“同一NAT配下通信制御システム、NAT装置、同一NAT配下通信制御方法及びプログラム”)で開示されているものがある。同一配下のNAT装置においてヘアピン動作をすると、NAT装置の負荷が大きくなる。また、ポート番号などのリソースも不足してしまう。この問題を回避するためには、NAT装置が端末間の通信を調べ、同一のNAT装置配下の端末同士の通信を発見する必要がある。つまり、通信を行う2つの端末が同一のNAT装置にいることをNAT装置自身が発見し、2つの端末に対して通信を実施するアドレスを端末に指示し変更させ、通信を再度開始するため判断することが必要である。
しかしながら、NAT装置が端末間の通信を調べ、同一のNAT装置配下の端末同士の通信を発見するためには、NAT装置内にNAT装置配下の端末を監視しておくための監視用マッピングテーブルなど管理手段が必要となるので、NAT装置における動作負荷が大きくなり、かつ、当然ながら特殊なNAT装置となってしまい、汎用性がなくなる。また、この仕組みをキャリアグレードNAT装置のようなスケールにまで大きくすると実装が極めて重く、実装・運用が困難になってしまう。
また、この特殊なNAT装置と端末が定められた手順で動作しなければならず、端末と連携することから、当初より両者を導入するということが必要となり、フレキシビリティを欠くこととなるうえ、端末の通信をNAT装置がモニタしておく必要があり、プロバイダに設置する上では運用に注意が必要になる可能性がある。
また、キャリアグレードNAT装置という設備は、IPV4における配布可能なIPアドレスが枯渇して導入されることが予想される。このため、いわゆるインターネットプロバイダがサービスしているIPV4網にNAT装置が導入されることが想定され、このことから、それぞれの加入世帯には既にブロードバンドルータというNAT装置が配備されていることが想定される。すなわち、このことより、多くの場合、キャリアグレードNAT装置とブロードバンドルータのNAT機能が直列に、つまり、多段NATの構成に配置されることになると考えられる。このように多段に構成されたNAT装置に対しては、従来例では端末のIPアドレスが不明になるため適応ができない。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、通信キャリアやプロバイダなどの大きなトラフィックを扱うネットワーク中枢部に設置されるNAT装置配下の端末同士を、NAT装置によるヘアピン接続に頼らず直接に通信させることが可能な情報通信システムを提供することを目的とする。
本発明の情報通信システムは、発呼端末と、着呼端末と、前記発呼端末と前記着呼端末との間の通信を仲介するサーバ装置と、前記発呼端末及び前記着呼端末のそれぞれが保持しているプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換するNAT装置と、を備えた情報通信システムであって、前記発呼端末は、自身が接続されたネットワーク上の自身の通信アドレスであるプライベートIPアドレスを保持するプライベートアドレス保持部と、前記NAT装置で得られた自身のプライベートIPアドレスに対応するグローバルIPアドレスを格納するWANアドレス保持部と、前記WANアドレス保持部で保持されているグローバルIPアドレスを含み、通信相手となる前記着呼端末を呼び出す呼び出しパケットを送信する呼び出しパケット送信部と、を備え、前記着呼端末は、前記NAT装置で得られた自身のプライベートIPアドレスに対応するグローバルIPアドレスを保持するWANアドレス保持部と、自己の呼び出し時に前記発呼端末から送信された呼び出しパケットを受信する呼び出しパケット受信部と、前記WANアドレス保持部が保持しているグローバルIPアドレスと前記呼び出しパケット受信部で受信された前記呼び出しパケットに含まれる前記発呼端末のグローバルIPアドレスを比較するWANアドレス比較部と、を備え、前記着呼端末の前記WANアドレス比較部において、前記WANアドレス保持部が保持したグローバルIPアドレスと前記呼び出しパケット受信部より取り出した前記発呼端末が保持しているグローバルIPアドレスが一致する場合、前記発呼端末と共に同一のNAT装置の配下にあると判断する。
上記構成によれば、発呼端末が着呼端末に対し、サーバ装置経由でグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを送信し、着呼端末は、送られてきたグローバルIPアドレスが自身のグローバルIPアドレスと同じかどうか調べ、同じであればプライベートIPアドレスを用いて発呼端末と通信を開始する。これにより、同一のNAT装置配下の通信がNAT装置を経由して行われることがなくなる(すなわちNAT装置によるヘアピン動作を回避できる)ので、NAT装置にはマッピングテーブルが不要となり、さらに特殊な実装も必要としない。
上記構成において、前記発呼端末は、アプリケーション通信部と、前記プライベートIPアドレスが含まれ、通信相手となる前記着呼端末を呼び出す呼び出しパケットを送信する呼び出しパケット送信部と、を備え、前記着呼端末は、アプリケーション通信部を具備し、前記着呼端末のアプリケーション通信部は、前記WANアドレス比較部にて同一のグローバルIPアドレスと判断された場合、呼び出しパケットに含まれる前記発呼端末のプライベートIPアドレスに基づいてアプリケーション通信を開始する。
上記構成において、前記着呼端末の前記アプリケーション通信は、呼び出しパケットの返信として、前記着呼端末のWANアドレスを返送する。
上記構成において、前記着呼端末の前記アプリケーション通信部は、呼び出しパケットの返信として、前記着呼端末のWANアドレス比較結果を返送する。
上記構成において、前記着呼端末の前記アプリケーション通信部は、呼び出しパケットの返信として、前記着呼端末のプライベートIPアドレスを返送する。
本発明の情報通信システムは、発呼端末と、着呼端末と、前記発呼端末と前記着呼端末との間の通信を仲介するサーバ装置と、プライベートIPアドレス側に呼び出し端末のプライベートIPアドレスを返信するセンスポートを有し、前記発呼端末及び前記着呼端末のそれぞれが保持しているプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換するキャリアグレードNAT装置と、を備えた情報通信システムであって、前記発呼端末は、前記キャリアグレードNAT装置の前記センスポートと通信して、NAT装置配下のネットワーク上の通信アドレスである自身のプライベートIPアドレスを獲得し、当該プライベートIPアドレスを保持するプライベートアドレス保持部と、前記キャリアグレードNAT装置で得られた自身のプライベートIPアドレスに対応するグローバルIPアドレスを格納するWANアドレス保持部と、前記WANアドレス保持部で保持されているグローバルIPアドレスを含み、通信相手となる前記着呼端末を呼び出す呼び出しパケットを送信する呼び出しパケット送信部と、を具備し、前記着呼端末は、前記NAT装置で得られた自身のプライベートIPアドレスに対応するグローバルIPアドレスを保持するWANアドレス保持部と、自己の呼び出し時に前記発呼端末から送信された呼び出しパケットを受信する呼び出しパケット受信部と、前記WANアドレス保持部が保持しているグローバルIPアドレスと前記呼び出しパケット受信部で受信された前記呼び出しパケットに含まれる前記発呼端末のグローバルIPアドレスを比較するWANアドレス比較部と、を具備し、前記着呼端末の前記WANアドレス比較部において、前記WANアドレス保持部が保持したグローバルIPアドレスと前記呼び出しパケット受信部より取り出した前記発呼端末が保持しているグローバルIPアドレスが一致する場合、前記発呼端末と共に同一のキャリアグレードNAT装置の配下にあると判断する。
上記構成によれば、発呼端末は、キャリアグレードNAT装置のセンスポートと通信して自身のプライベートIPアドレスを取得し、着呼端末もキャリアグレードNAT装置のセンスポートと通信してプライベートIPアドレスを取得し、その後、発呼端末が着呼端末に対し、サーバ装置経由で自身のプライベートIPアドレスを送信し、着呼端末が発呼端末に対して、サーバ装置経由で自身のプライベートIPアドレスを送信し、発呼端末は着呼端末のプライベートIPアドレスに対してバブルパケットを送出し、着呼端末は、送られてきた発呼端末のプライベートIPアドレスを用いて、発呼端末との通信を開始することにより、多段に構成されたNAT装置の通信網においてもヘアピンの回避を実施できる。
上記構成において、前記発呼端末は、アプリケーション通信部と、前記プライベートIPアドレスが含まれ、通信相手となる前記着呼端末を呼び出す呼び出しパケットを送信する呼び出しパケット送信部と、を備え、前記着呼端末は、アプリケーション通信部を具備し、前記着呼端末の前記アプリケーション通信部は、前記WANアドレス比較部にて同一のグローバルIPアドレスと判断された場合、NATトラバーサルを実行し、呼び出しパケットに含まれる前記発呼端末のプライベートIPアドレスに基づいてアプリケーション通信を開始する。
上記構成において、前記着呼端末の前記アプリケーション通信は、呼び出しパケットの返信として、前記着呼端末のWANアドレスを返送する。
上記構成において、前記着呼端末の前記アプリケーション通信部は、呼び出しパケットの返信として、前記着呼端末のWANアドレス比較結果を返送する。
上記構成において、前記着呼端末の前記アプリケーション通信部は、呼び出しパケットの返信として、前記着呼端末のプライベートIPアドレスを返送する。
本発明によれば、通信キャリアやプロバイダなどの大きなトラフィックを扱うネットワーク中枢部に設置されるNAT装置配下の端末同士をNAT装置によるヘアピン接続に頼らず直接に通信させることができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る情報通信システムの概略構成を示すブロック図である。同図において、本実施の形態の情報通信システムは、NAT(アドレス変換装置)5を挟んで、端末1及び端末2が、アドレス解決サーバ3及び宛先解決サーバ4と通信し、動作する構成を採る。ここで、端末1は通信を開始する発呼端末であり、端末2は端末1が開始する通信の通信相手となる着呼端末であるとして説明を続ける。
図1は、本発明の実施の形態1に係る情報通信システムの概略構成を示すブロック図である。同図において、本実施の形態の情報通信システムは、NAT(アドレス変換装置)5を挟んで、端末1及び端末2が、アドレス解決サーバ3及び宛先解決サーバ4と通信し、動作する構成を採る。ここで、端末1は通信を開始する発呼端末であり、端末2は端末1が開始する通信の通信相手となる着呼端末であるとして説明を続ける。
アドレス解決サーバ3は、端末からの問い合わせリクエストに対して、リクエストしてきた相手のWANアドレスすなわちグローバルIPアドレスを返答する。宛先解決サーバ4は通信の相手先を呼び出す。一般に通信を開始する際には、電話のように機器に設定された固有のIDを用いて相手を呼び出すことにより通信を開始する。固有のIDはIPアドレスでも良いが、一般にインターネットでは端末に与えられたIPアドレスは変動することが多いため、電話番号や機器識別子(機器ID、ドメイン名等)により呼び出しが行われることとなる。端末が宛先解決サーバ4に、通信を所望する相手の識別子を使って呼び出しを依頼することにより、宛先解決サーバ4が、呼び出し相手先の端末に呼び出しパケットを届ける。
アドレス解決サーバ3は、リクエストしてきた端末のIPアドレスを調べ、その端末のIPアドレスをその端末へ返信することにより、IPアドレスを教える機能を持つ。すなわち、図1において、例えば端末1がアドレス解決サーバ3にアドレスを問い合わせることにより、端末1の持つプライベートIPアドレスがNAT装置5によりグローバルIPアドレス(WANアドレス)に変換されていても、アドレス解決サーバ3が受け取るIPパケットのソースアドレスを調べることにより、NAT5により変換される端末1のプライベートIPアドレスに対応するWAN側アドレス(グローバルIPアドレス)を知ることができる。
2台の端末1、2は、まずアドレス変換サーバ3に問い合わせを実施する。この実施を端末1及び端末2がそれぞれ実施し、NAT装置5を通して変換されるグローバルIPアドレスを保持する。なお、このグローバルIPアドレスの検知・保持手段は、UPnP(Universal Plug and Play)など他の手段で実施しても良い。ここで得られたグローバルIPアドレスを用いて宛先解決サーバ4に自身の識別子とともに登録の動作を実施しておく。
次に、端末1は、識別子を用いて通信先の端末2を、宛先解決サーバ4を用いて呼び出す。このとき端末1は、自己の識別子、呼び出し相手の識別子、自身のグローバルIPアドレス(ドメイン名、またはURIでもよい)及び自身のプライベートIPアドレスを含む呼び出しリクエストを宛先解決サーバ4へ送信する。
宛先解決サーバ4は、宛先の識別子から宛先端末である端末2のグローバルIPアドレスを調べ、端末2を呼び出す。このときの宛先解決サーバ4から端末2への呼び出しリクエストには、呼び出し元の端末1のグローバルIPアドレス及びプライベートIPアドレスが含まれる。すなわち、宛先解決サーバ4はこれらの情報をリレーすることとなる。
この呼び出しリクエストを受けた端末2は、リクエストに含まれる呼び出し元の端末1のグローバルIPアドレスを取り出し、自身のグローバルIPアドレスと比較する。この場合、グローバルIPアドレスが一致していれば、呼び出し元及び呼び出し先の両者の端末1、2が同一のNAT装置配下にあることが判る。同一のNAT装置配下であることが判れば、呼び出し元の端末1の配置されたネットワークが多段NATの構成でなければ、グローバルIPアドレスを用いた通信でなくともプライベートIPアドレスでの通信が可能になり、NAT装置5を経由しなくとも通信を開始することができる。このことで両者の端末1、2の通信がNAT装置5に与える負荷を無くすことが可能となる。
次に、図2に示すブロック図を参照して、端末1及び端末2の構成を詳しく説明する。図2において、端末1は、宛先解決サーバ4に通信開始コマンドを送信する呼び出しパケット送信部11と、アドレス解決サーバ3と通信して端末1自身のWANアドレスを検出・保持するWANアドレス保持部12と、端末1のネットワークインタフェースに保持されるプライベートIPアドレスを保持するプライベートアドレス(PA)保持部13と、端末2の呼び出しを実施した後、アプリケーションレベルでの通信を行うアプリケーション通信部14とを備える。
端末2は、アドレス解決サーバ3と通信して端末2自身のグローバルIPアドレスを検出・保持するWANアドレス保持部21と、端末1からの送出コマンドを受けた宛先解決サーバ4により送信される呼び出しパケットを受信する呼び出しパケット受信部22と、呼び出しパケット受信部22及びWANアドレス保持部21とからそれぞれグローバルIPアドレスを受け取り、2つのグローバルIPアドレスが一致するか否かを判断するWANアドレス比較部23と、端末2の呼び出しを実施した後、アプリケーションレベルでの通信を行うアプリケーション通信部24と、端末2に割り当てられたプライベートIPアドレスを記憶しておくプライベートアドレス保持部25とを備える。
次に、図3に示すシーケンス図を参照して、本実施の形態の情報通信システムの動作の概要について説明する。なお、端末1及び端末2はそれぞれ識別子を持っているものとする。端末1は、初期化動作すなわち電源投入やリセットなどが実行されると、アドレス解決サーバ3と通信を実施し、自身のグローバルIPアドレスをWANアドレス保持部12に記憶する。端末2も初期化動作すなわち電源投入やリセットなどが実行されると、アドレス解決サーバ3と通信を実施し、自身のグローバルIPアドレスをWANアドレス保持部21に記憶する。続いて、端末1は、自己の識別子を用いて宛先解決サーバ4に登録する。端末2も自己の識別子を用いて宛先解決サーバ4に登録する。ここまでで準備段階が終了する。
続いて、端末1より通信を開始する。端末1において通信の相手先を識別子で指定し、宛先解決サーバ4に通信の開始を依頼する。このとき端末1は、宛先解決サーバ4に対して、相手先の識別子、自身のグローバルIPアドレスと自身のプライベートIPアドレスを含んだパケットを送信する。
宛先解決サーバ4は、端末1から送信されたパケットを受信すると、要求された通信相手先となる識別子より内部のデータベース(図示略)を検索し、端末2のグローバルIPアドレスを得て、端末2に対し、端末1のグローバルIPアドレス及び端末1のプライベートIPアドレスを含む呼び出しパケットを端末2へ送信する。これにより、端末2に上記の呼び出しパケットが到着するので、端末2の呼び出しパケット受信部22がこれを受け取ると、端末1のグローバルIPアドレス及び端末1のプライベートIPアドレスを取り出し、端末2自身のグローバルIPアドレスと端末1のグローバルIPアドレスとの一致を確認する。この場合、グローバルIPアドレスが一致しなければグローバルIPアドレスにて通常の通信を実施するが、グローバルIPアドレスが一致すると2つの端末1、2は同一のNAT装置5の配下に配置されたと認識することができる。
このように2つのグローバルIPアドレスが一致した場合は、プライベートIPアドレスにて通信が可能になるので、アプリケーションの通信を、プライベートIPアドレスを用いて実施するように動作をスイッチさせる。このように構成することにより、NAT装置5においてヘアピン動作を回避することができるため、ネットワーク及びNAT装置5に対する負荷を減少させることができる。
ここで、商業用の電話装置のように発呼側に課金するようなシステムである場合、アプリケーション通信の開始側が入れ替わることが好ましくないシステムがある。この場合、下記のように構成することで、発呼側の端末、つまり端末1がアプリケーション通信を開始するように構成することが可能である。例えば、呼び出しパケットについて、呼び出しを受けた端末2が、そのパケットの返信を呼び出し元の端末1に送信するように構成してもよい。この際、呼び出しを受けた端末2のグローバルIPアドレスを返信パケットに含めてもよいし、また、同一のNAT装置配下にあるか否かといった判断結果を含めても良い。また、同様にして端末2のプライベートIPアドレスを返信パケットに含ませても良い。
なお、端末1及び2において、準備段階にてアドレス解決サーバ3を用いずにグローバルIPアドレスを特定できる場合、他の手段を用いても同様な結果を得ることができる。例えば、ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイなどの方法などを利用しても同様の効果を得ることができる。
上記してきたように装置を構成することにより、端末1が端末2に対し、サーバ経由でグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを送信し、端末2は、送られてきたグローバルIPアドレスが自身のグローバルIPアドレスと同じかどうか調べ、同じであればプライベートIPアドレスを用いて端末1との通信を開始する。これにより、NAT装置そのものにマッピングテーブルの実装が不要となり、動作負荷も大きくなく、かつ、当然ながら特殊なNAT装置を必要としない構成を実現できる。この仕組みであればキャリアグレードNAT装置のようなスケールにまで大きくしても実装、運用が可能となる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る情報通信システムにおける多段NATの構成を示す図である。また、図5は、本発明の実施の形態2に係る情報通信システムの概略構成を示す図である。なお、図5において前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けている。図5に示すように本実施の形態の情報処理システムは、キャリアグレードNAT装置50と、ブロードバンドルータ(図示せず)、NAT装置7と、ブロードバンドルータ(図示せず)、NAT装置8を挟んで端末100及び端末200がアドレス解決サーバ3及び宛先解決サーバ4、キャリアグレードNAT装置50のセンスポート51と通信し、動作する構成を採る。
図4は、本発明の実施の形態2に係る情報通信システムにおける多段NATの構成を示す図である。また、図5は、本発明の実施の形態2に係る情報通信システムの概略構成を示す図である。なお、図5において前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けている。図5に示すように本実施の形態の情報処理システムは、キャリアグレードNAT装置50と、ブロードバンドルータ(図示せず)、NAT装置7と、ブロードバンドルータ(図示せず)、NAT装置8を挟んで端末100及び端末200がアドレス解決サーバ3及び宛先解決サーバ4、キャリアグレードNAT装置50のセンスポート51と通信し、動作する構成を採る。
本実施の形態でも端末100は通信を開始する発呼端末であり、端末200は端末100が開始する通信の通信相手となる着呼端末とする。アドレス解決サーバ3は、問い合わせリクエストに対してリクエストしてきた相手のグローバルIPアドレスを返答する。宛先解決サーバ4は、通信の相手先を呼び出す。キャリアグレードNAT装置50はプライベートIPアドレス側にセンスポート51を装備している。
一般に通信を開始する際には、電話のように機器に設定された固有のIDを用いて相手を呼び出すことにより通信を開始する。固有のIDはIPアドレスでも良いが、一般にインターネットでは端末に与えられたIPアドレスは変動することが多いため、電話番号や機器識別子(機器ID等)により呼び出しが行われることとなる。端末100から宛先解決サーバ4に通信を所望する端末200の識別子を使って呼び出しを依頼することにより、宛先解決サーバ4が、呼び出し相手先の端末200に呼び出しパケットを届ける。
アドレス解決サーバ3は、リクエストしてきた端末のIPアドレスを調べ、その端末のIPアドレスをリクエストしてきたその端末へ返信することにより、IPアドレスを教える機能を持つ。すなわち、図5においては端末100がアドレス解決サーバ3にアドレスを問い合わせることにより、キャリアグレードNAT装置50により変換される端末100のプライベートIPアドレスに対応するグローバルIPアドレスを知ることができる。
キャリアグレードNAT装置50に装備されたセンスポート51の動作もアドレス解決サーバ3と同一である。リクエストしてきた端末のIPアドレスを調べ、その端末のIPアドレスをリクエストしてきた端末へ返信することにより、IPアドレスを教える機能を持つ。すなわち、図5においては端末100がアドレス解決サーバ3にアドレスを問い合わせることにより、ブロードバンドルータのNAT機能により変換される端末100に設定されたプライベートIPアドレスに対応する変換後のグローバルIPアドレスを知ることができる。
次に、図6に示すブロック図を参照して、端末100及び端末200の構成を詳しく説明する。図6において、端末100は、宛先解決サーバ4に通信開始コマンドを送信する呼び出しパケット送信部11と、アドレス解決サーバ3と通信し、端末100自身のグローバルIPアドレスを検出・保持するWANアドレス保持部12と、端末100のネットワークインタフェースに保持されるプライベートIPアドレスを保持するプライベートアドレス(PA)保持部13と、端末100が端末200の呼び出しを実施した後、NATトラバーサルを実行しアプリケーションレベルでの通信を行うアプリケーション通信部140とを備える。
端末200は、アドレス解決サーバ3と通信し、端末200自身のグローバルIPアドレスを検出・保持するWANアドレス保持部21と、端末100からの送出コマンドを受けた宛先解決サーバ4により送信される呼び出しパケットを受信する呼び出しパケット受信部22と、呼び出しパケット受信部22及びWANアドレス保持部21とからそれぞれグローバルIPアドレスを受け取り、2つのグローバルIPアドレスが一致するか否かを判断するWANアドレス比較部23と、端末100が端末200の呼び出しを実施した後、NATトラバーサルを実行しアプリケーションレベルでの通信を行うアプリケーション通信部240とを備える。
まず、最初に準備を実施する、端末100及び端末200はそれぞれ識別子を有している。端末100及び端末200は、初期化動作すなわち電源投入やリセットなどが実行されると、アドレス解決サーバ3と通信を実施し、自身のグローバルIPアドレスをそれぞれWANアドレス保持部に12、21に記憶する。続いて、識別子を用いてそれぞれの端末を、宛先解決サーバ4に登録しておく。
続いて、端末100及び端末200において、キャリアグレードNAT装置50のセンスポート51と通信を実施し、自身のNATによる変換後のプライベートIPアドレスを保持する。このアドレスをプライベートアドレス保持部13、25が記憶する。これにより初期動作は完了する。
続いて、端末100より通信を開始する。端末100において通信の相手先を識別子で指定し、宛先解決サーバ4に通信の開始を依頼する。このとき、宛先解決サーバ4に対して、端末100は、相手先の識別子、自身のグローバルIPアドレス、自身のプライベートIPアドレスを含んだパケットを送信する。宛先解決サーバ4は、当該パケットを受信すると、要求された通信相手先となる識別子より内部のデータベースを検索し、端末200のグローバルIPアドレスを得て、端末200に対して、端末100のグローバルIPアドレス及び端末100のプライベートIPアドレスを含む呼び出しパケットを端末200へ送信する。これにより、端末200に上記の呼び出しパケットが到着するので、呼び出しパケット受信部22がこれを受け取ると、端末100のグローバルIPアドレス及び端末100のプライベートIPアドレスを取り出し、まず端末200自身のグローバルIPアドレスと端末100のグローバルIPアドレスとの一致を確認する。そして、もしグローバルIPアドレスが一致しなければ、グローバルIPアドレスにて通常の通信を実施するが、グローバルIPアドレスが一致すると、2つの端末100及び200は同一のNAT装置配下に配置されたと認識することができる。このように2つのグローバルIPアドレスが一致した場合、プライベートIPアドレスにて通信が可能になるので、アプリケーションの通信を、プライベートIPアドレスを用いて実施するように動作をスイッチさせる。
このように構成することにより、多段に構成されたNATのネットワークにあっても、キャリアグレードNAT装置50においてヘアピン動作を回避することができるため、ネットワーク及びNAT装置に対する負荷を減少させることができる。
次に、図7に示すシーケンス図を参照して、本実施の形態の情報通信システムの動作の概要について説明する。なお、端末100及び端末200はそれぞれ識別子を持っているものとする。図7において、始めに2台の端末100及び200は、アドレス変換サーバ3に問い合わせを実施する。この問い合わせを端末100及び端末200がそれぞれ実施し、キャリアグレードNAT装置50、NAT装置7、NAT装置8を通して変換されるグローバルIPアドレスを保持する。なお、このWANアドレスを保持する保持手段はUPnPなど他の手段で実施しても良い。また、同様にしてキャリアグレードNAT装置50のセンスポート51に問い合わせを実施し、キャリアグレードNAT装置50によって変換された後のプライベートIPアドレスを保持する。ここで得られたグローバルIPアドレス及びプライベートIPアドレスを用いて宛先解決サーバ4に自己の識別子とともに登録の動作を実施しておく。
次に、端末100は識別子を用いて通信先の端末200を、宛先解決サーバ4を用いて呼び出す。このとき、端末100は自己の識別子、呼び出し相手の識別子、自身のグローバルIPアドレス及び自身のプライベートIPアドレスを含む呼び出しリクエストを宛先解決サーバ4へ送信する。宛先解決サーバ4は、宛先の識別子から宛先端末である端末200のグローバルIPアドレスを調べ、端末200を呼び出す。このときの宛先解決サーバ4から端末200への呼び出し、リクエストには呼び出し元の端末100のグローバルIPアドレス及びプライベートIPアドレスが含まれる。すなわち、宛先解決サーバ4はこれらの情報をリレーすることとなる。
この呼び出しリクエストを受けた端末200は、リクエストに含まれる呼び出し元の端末100のグローバルIPアドレスを取り出し、自身のグローバルIPアドレスと比較する。この場合、グローバルIPアドレスが一致していれば、呼び出し元及び呼び出し先の両者の端末100及び200が同一のNAT装置配下にあることが判る。もしも同一のNAT装置配下であることが判れば、呼び出し元の端末100の配置されたネットワークが多段NATの構成でなければ、グローバルIPアドレスを用いた通信でなくともプライベートIPアドレスでの通信が可能となり、NAT装置を経由しなくとも通信を開始できる。このことで両者の通信がNAT装置に与える負荷を無くすことが可能になる。
次に、アドレス解決サーバ3がダイナミックDNSサーバであり、宛先解決サーバ4がSIP(Session Initiation Protocol)サーバである場合の動作について詳細に説明する。まず、前提として、アドレス解決サーバ3、宛先解決サーバ4は、ドメイン名又はIPアドレス等により予め決定され、端末100、端末200にはROM(Read Only Memory)などの記憶手段により記憶されており、電源投入時にはそれらのサーバにアクセスができるものとする。また、端末100及び端末200には予めドメイン名(URI)が与えられており、ROMに記憶されている。ダイナミックDNS登録時、SIP登録時にはそのURIを用いるものとする。
端末100及び端末200は電源の投入などリセット動作と同時に初期動作に入る。端末100には、自身のIPアドレスとして、プライベートIPアドレスとして、192.168.1.10が、端末200には192.168.1.20が設定されるものとする。これらはプライベートアドレス保持部13に保存される。さらに、端末100ではURLが、dev1.sip.comであるとする。このURIを使って、まず、ダイナミックDNSサーバに対して登録パケットを送信し、サーバへのDNS登録を実施する。続いて、端末200において同様にURIがdev2.sip.comであるとする。同様にしてダイナミックDNSサーバに登録を実施する。
続けて、端末100及び端末200はそれぞれのURIを用いてダイナミックDNSサーバよりIPアドレスを引き出す。つまり、dev1.sip.com及びdev2.sip.comについてIPアドレスを求めると、dev1については、グローバルIPアドレスである100.100.100.10が返送され、dev2.sip.comについてもグローバルIPアドレス100.100.100.10が返送されてくるものとする。このとき端末100には、WANアドレス保持部12に100.100.100.10が保持されることになる。また、端末200には、WANアドレス保持部21に100.100.100.10が保持されることになる。
さらに、端末100はSIPサーバに対して登録を実施する。SIPサーバに対して、registerコマンドを使ってWANアドレス(URI)と識別子dev1の組み合わせを送信する。
REGISTER sip:dev1@dev1.sip.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/TCP dev1.sip.com:5061
From: dev1 ;tag=a73kszlfl
To: dev1
Call-ID: 1j9FpLxk3uxtm8tn@dev1.sip.com
CSeq: 1 REGISTER
Contact:
Content-Length: 0
Via: SIP/2.0/TCP dev1.sip.com:5061
From: dev1 ;tag=a73kszlfl
To: dev1
Call-ID: 1j9FpLxk3uxtm8tn@dev1.sip.com
CSeq: 1 REGISTER
Contact:
Content-Length: 0
同様に端末200はSIPサーバに対して登録を実施する。SIPサーバに対して、registerコマンドを使ってWANアドレス(URI)と識別子dev1の組み合わせを送信する。
REGISTER sip:dev2@dev2.sip.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/TCP dev2.sip.com:5061
From: dev2 ;tag=a83kszlfl
To: dev2
Call-ID: 1j8FpLxk3uxtm9tn@dev2.sip.com
CSeq: 1 REGISTER
Contact:
Conten
t-Length: 0
Via: SIP/2.0/TCP dev2.sip.com:5061
From: dev2 ;tag=a83kszlfl
To: dev2
Call-ID: 1j8FpLxk3uxtm9tn@dev2.sip.com
CSeq: 1 REGISTER
Contact:
Conten
t-Length: 0
以上で初期の準備動作を完了する。
ここから2つの端末100、200の接続の動作について説明する。
端末100がINVITEメソッドを使って端末200を呼び出す例である。端末100は、呼び出しパケット送信部11より、下記のようなINVITEメソッドをSIPサーバに送信する。このINVITEメソッドはSIPサーバにより端末200へ送信されることとなる。ここで、p=192.168.1.10があるが、これは端末100のプライベートIPアドレスを端末200に伝送するためのSDPの拡張の例である。
ここから2つの端末100、200の接続の動作について説明する。
端末100がINVITEメソッドを使って端末200を呼び出す例である。端末100は、呼び出しパケット送信部11より、下記のようなINVITEメソッドをSIPサーバに送信する。このINVITEメソッドはSIPサーバにより端末200へ送信されることとなる。ここで、p=192.168.1.10があるが、これは端末100のプライベートIPアドレスを端末200に伝送するためのSDPの拡張の例である。
INVITE sip:dev2@dev2.sip.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/TCP dev1.sip.com:5060;branch=z9hG4bK74bf9
Max-Forwards: 70
From: Alice ;tag=9fxced76sl
To: Bob
Call-ID: 3848276298220188511@sip.com
CSeq: 1 INVITE
Contact:
Content-Type: application/sdp
Content-Length: 151
v=0
o= IN IP4 dev1.sip.com
s=-
p=IN IP4 192.168.1.10
t=0 0
m=audio 49172 RTP/AVP 0
a=rtpmap:0 PCMU/8000
Via: SIP/2.0/TCP dev1.sip.com:5060;branch=z9hG4bK74bf9
Max-Forwards: 70
From: Alice ;tag=9fxced76sl
To: Bob
Call-ID: 3848276298220188511@sip.com
CSeq: 1 INVITE
Contact:
Content-Type: application/sdp
Content-Length: 151
v=0
o= IN IP4 dev1.sip.com
s=-
p=IN IP4 192.168.1.10
t=0 0
m=audio 49172 RTP/AVP 0
a=rtpmap:0 PCMU/8000
端末200においては、このパケットを受信する呼び出しパケット受信部22が、宛先解決サーバ4より受け取る。このパケットには呼び出し元である端末100のグローバルIPアドレスがドメイン名の形で伝送されてきている、o= IN IP4 dev1.sip.comにおいて、dev1.sip.comがそれにあたり、DNSによりこの値を取り出すとグローバルIPアドレスが得られる。この得られた通信の呼び出し元である端末1のグローバルIPアドレスと、WANアドレス保持部21に記憶された自身のグローバルIPアドレスをWANアドレス比較部23にて比較する。そして、グローバルIPアドレスが一致すれば同一NAT装置配下にあり、一致しなければ別のNAT装置配下か、またはNAT装置が無い条件となる。この場合、自身のグローバルIPアドレスは、dev2.sip.com、すなわち、100.100.100.10であり、呼び出し元のアドレスはdev1.sip.com、すなわち、100.100.100.10となるため、両者は一致する。
両者が一致すると、アプリケーション通信部240により、端末100のプライベートIPアドレスp=IN IP4 192.168.1.10の192.168.1.10を用いて端末200と通信を開始する。この際、送信されたINVITEメッセージに対し、ACK又はNAKを戻すことがあるが、返送するACKパケットにおいて、端末200のWANアドレスを含めるようにしたり、同一NATの配下であることを知らせる情報を含めるようにしたりしても良い。
次に、アドレス解決サーバ3がダイナミックDNSであり、宛先解決サーバ4がSIP(Session Initiation Protocol)であり、キャリアグレードNAT装置50に搭載されるセンスポート51がSTUN(Simple Traversal of UDP through NATs)サーバである場合の動作について詳細に説明する。
まず、前提としてアドレス解決サーバ(ダイナミックDNSサーバ)3、宛先解決サーバ(SIPサーバ)4、センスポート(STUNサーバ)51は、ドメイン名又はIPアドレス等により、予め決定され、端末100及び端末200にはROMなどの記憶手段により記憶されており、電源投入時にはそれらのサーバにアクセスができるものとする。また、端末100及び端末200には予めドメイン名(URI)が与えられており、ROMに記憶されている。ダイナミックDNS登録時、SIP登録時にはそのURIを用いるものとする。
端末100及び端末200は電源の投入など、リセット動作と同時に初期動作に入る。まず、端末100には、自身のIPアドレスとして、プライベートIPアドレスとして、192.168.1.10が、端末200には192.168.1.20が設定されるものとする。これらはプライベートアドレス保持部13、25に保存される。さらに、端末100ではURLが、dev1.sip.comであるとする。このURIを使って、まず、ダイナミックDNSサーバに対して登録パケットを送信し、サーバへのDNS登録を実施する。続いて、端末200において同様にURIがdev2.sip.comであるとする。同様にしてダイナミックDNSに登録を実施する。
続けて、端末100及び端末200はそれぞれのURIを用いてダイナミックDNSより、IPアドレスを引き出す。つまり、dev1.sip.com及びdev2.sip.comについてIPアドレスを求めると、dev1については、グローバルIPアドレスである100.100.100.10が返送され、dev2.sip.comについてもグローバルIPアドレス100.100.100.10が返送されてくるものとする。このとき端末100及び端末200は、WANアドレス保持部12、21にそれぞれ100.100.100.10が保持されることになる
続けて、端末100及び端末200はそれぞれセンスポート51に向けてバインディングパケットを送信し、自身の多段のNAT装置で構成されたNAT装置の最外部プライベートIPアドレスをプライベートアドレス保持部13、25に記憶する。端末100は、192.168.2.10を得て、プライベートアドレス保持部13に記憶し、端末200は192.168.2.20を得て、プライベートアドレス保持部25に記憶する。なお、このとき最終段階でのSTUNによるNATトラバーサルを実施する準備(NATタイプチェックなど)を実施してもよい。
さらに、端末100はSIPサーバに対して登録を実施する。SIPサーバに対して、registerコマンドを使ってWANアドレス(URI)と識別子dev1の組み合わせを送信する。
REGISTER sip:dev1@dev1.sip.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/TCP dev1.sip.com:5061
From: dev1 ;tag=a73kszlfl
To: dev1
Call-ID: 1j9FpLxk3uxtm8tn@dev1.sip.com
CSeq: 1 REGISTER
Contact:
Content-Length: 0
Via: SIP/2.0/TCP dev1.sip.com:5061
From: dev1 ;tag=a73kszlfl
To: dev1
Call-ID: 1j9FpLxk3uxtm8tn@dev1.sip.com
CSeq: 1 REGISTER
Contact:
Content-Length: 0
続いて、同様に端末200は、SIPサーバに対して登録を実施する。SIPサーバに対して、registerコマンドを使ってWANアドレス(URI)と識別子dev1の組み合わせを送信する。
REGISTER sip:dev2@dev2.sip.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/TCP dev2.sip.com:5061
From: dev2 ;tag=a83kszlfl
To: dev2
Call-ID: 1j8FpLxk3uxtm9tn@dev2.sip.com
CSeq: 1 REGISTER
Contact:
Content-Length: 0
Via: SIP/2.0/TCP dev2.sip.com:5061
From: dev2 ;tag=a83kszlfl
To: dev2
Call-ID: 1j8FpLxk3uxtm9tn@dev2.sip.com
CSeq: 1 REGISTER
Contact:
Content-Length: 0
以上で初期の準備動作を完了する。
ここから2つの端末100及び200の接続の動作について説明する。
端末100が端末200を、INVITEメソッドを使って呼び出す例である。端末100は、呼び出しパケット送信部11より、下記のようなINVITEメソッドをSIPサーバに送信する。このINVITEメソッドは、SIPサーバにより、端末200に送信されることとなる。ここで、P=192.168.1.10があるが、これは端末100のプライベートIPアドレスを端末200に伝送するためのSDPの拡張の例である。
ここから2つの端末100及び200の接続の動作について説明する。
端末100が端末200を、INVITEメソッドを使って呼び出す例である。端末100は、呼び出しパケット送信部11より、下記のようなINVITEメソッドをSIPサーバに送信する。このINVITEメソッドは、SIPサーバにより、端末200に送信されることとなる。ここで、P=192.168.1.10があるが、これは端末100のプライベートIPアドレスを端末200に伝送するためのSDPの拡張の例である。
INVITE sip:dev2@dev2.sip.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/TCP dev1.sip.com:5060;branch=z9hG4bK74bf9
Max-Forwards: 70
From: Alice ;tag=9fxced76sl
To: Bob
Call-ID: 3848276298220188511@sip.com
CSeq: 1 INVITE
Contact:
Content-Type: application/sdp
Content-Length: 151
v=0
o= IN IP4 dev1.sip.com
s=-
p=IN IP4 192.168.1.10
t=0 0
m=audio 49172 RTP/AVP 0
a=rtpmap:0 PCMU/8000
Via: SIP/2.0/TCP dev1.sip.com:5060;branch=z9hG4bK74bf9
Max-Forwards: 70
From: Alice ;tag=9fxced76sl
To: Bob
Call-ID: 3848276298220188511@sip.com
CSeq: 1 INVITE
Contact:
Content-Type: application/sdp
Content-Length: 151
v=0
o= IN IP4 dev1.sip.com
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p=IN IP4 192.168.1.10
t=0 0
m=audio 49172 RTP/AVP 0
a=rtpmap:0 PCMU/8000
端末200においては、このパケットを受信する呼び出しパケット受信部22が、宛先解決サーバ4より受け取る。このパケットには呼び出し元である端末100のグローバルIPアドレスがドメイン名の形で伝送されてきている、o= IN IP4 dev1.sip.comにおいて、dev1.sip.comがそれにあたり、DNSによりこの値を取り出すと、グローバルIPアドレスが得られる。この得られた通信の呼び出し元である端末100のグローバルIPアドレスと、WANアドレス保持部21に記憶された自身のグローバルIPアドレスをWANアドレス比較部23で比較する。グローバルIPアドレスが一致すれば同一NAT装置配下にあり、なければ別のNAT装置配下か、またはNAT装置が無い条件となる。この場合、自身のグローバルIPアドレスは、dev2.sip.com,すなわち、100.100.100.10であり、呼び出し元のアドレスはdev1.sip.com、すなわち、100.100.100.10となるため、両者は一致する。
両者が一致すると、アプリケーション通信部24により、端末100のプライベートIPアドレスは、SIPのメッセージより、p=IN IP4 192.168.1.10であるので、192.168.1.10を用いて端末200と通信を開始する。ただし、この場合には、相手の端末200は、NAT装置配下に存在しており、一般的には通信が可能とならない。よって、この場合には、NATトラバーサルシステムであるSTUNの手順に従ってパケットを端末200に対して送付し、最終的にはアプリケーションレベルでの通信が可能となる。
ここで、商業用の電話装置のように発呼側に課金するようなシステムである場合、アプリケーション通信の開始側が入れ替わることが好ましくないシステムがある。この場合、下記のように構成することで、発呼側、つまり端末100がアプリケーション通信を開始するようにも構成が可能となる。例えば呼び出しパケットについて、呼び出しを受けた端末2が、そのパケットの返信を呼び出し元の端末1に送信するように構成してもよい。この際、呼び出しを受けた端末200のWANアドレスを返信パケットに含めてもよいし、また、同一のNAT配下にあるといった判断結果を含めても良い。また、同様にして端末200のプライベートIPアドレスを返信パケットに含ませても良い。
このように、端末1は、センスポート51に検査パケットを送出してプライベートIPアドレスP1Paを取得し、端末2は、センスポート51に検査パケットを送出してプライベートIPアドレスP1Pbを取得し、その後、端末1が端末2に対してサーバ経由でプライベートIPアドレスP1Paを送信し、端末2が端末1に対してサーバ経由でプライベートIPアドレスP1Pbを送信し、端末1はプライベートIPアドレスP1Pbに対してバブルパケットを送出し、端末1は、送られてきたプライベートIPアドレスP1Paを用いて、端末2とで通信を開始する。これにより、多段に構成されたキャリアグレードNAT装置50のシステムであっても、キャリアグレードNAT装置50のヘアピン動作を利用せずに通信が可能となる。
なお、本実施の形態では、NATトラバーサルシステムとしてSTUNを例に挙げたが、UPnPなど、同様な他種のNATトラバーサル技術を用いても構成が可能である。また、グローバルIPアドレスを保持するためにはSTUN、DDNSのほかUpnPなど、他の同様なグローバルIPアドレス検査技術を用いてもかまわない。
さらに、本実施の形態では、キャリアセンスポート51がキャリアグレードNAT装置50に装備された例を示したが、キャリアグレードNAT装置50のプライベートIPアドレス側のネットワークに配備が可能であれば、どこにあっても良い。すなわち、キャリアグレードNAT装置と物理的に同一筐体に搭載したり、同じ場所に配置したりする必要は無い。
本発明は、通信キャリアやプロバイダなどの大きなトラフィックを扱うネットワーク中枢部に設置されるNAT装置配下の端末同士を、NAT装置によるヘアピン接続に頼らず直接に通信させることができるといった効果を有し、通信キャリアやプロバイダなどの大きなトラフィックを扱うネットワーク中枢部に設置されるNAT装置を備えた情報通信システムへの適用が可能である。
1、100 端末
2、200 端末
3 アドレス解決サーバ
4 宛先解決サーバ
5、7、8 NAT装置
11 呼び出しパケット送信部
12 WANアドレス保持部
13 プライベートアドレス保持部
14、24、140、240 アプリケーション通信部
21 WANアドレス保持部
22 呼び出しパケット受信部
23 WANアドレス比較部
25 プライベートアドレス保持部
50 キャリアグレードNAT装置
51 センスポート
2、200 端末
3 アドレス解決サーバ
4 宛先解決サーバ
5、7、8 NAT装置
11 呼び出しパケット送信部
12 WANアドレス保持部
13 プライベートアドレス保持部
14、24、140、240 アプリケーション通信部
21 WANアドレス保持部
22 呼び出しパケット受信部
23 WANアドレス比較部
25 プライベートアドレス保持部
50 キャリアグレードNAT装置
51 センスポート
Claims (10)
- 発呼端末と、着呼端末と、前記発呼端末と前記着呼端末との間の通信を仲介するサーバ装置と、前記発呼端末及び前記着呼端末のそれぞれが保持しているプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換するNAT装置と、を備えた情報通信システムであって、
前記発呼端末は、
自身が接続されたネットワーク上の自身の通信アドレスであるプライベートIPアドレスを保持するプライベートアドレス保持部と、
前記NAT装置で得られた自身のプライベートIPアドレスに対応するグローバルIPアドレスを格納するWANアドレス保持部と、
前記WANアドレス保持部で保持されているグローバルIPアドレスを含み、通信相手となる前記着呼端末を呼び出す呼び出しパケットを送信する呼び出しパケット送信部と、
を備え、
前記着呼端末は、
前記NAT装置で得られた自身のプライベートIPアドレスに対応するグローバルIPアドレスを保持するWANアドレス保持部と、
自己の呼び出し時に前記発呼端末から送信された呼び出しパケットを受信する呼び出しパケット受信部と、
前記WANアドレス保持部が保持しているグローバルIPアドレスと前記呼び出しパケット受信部で受信された前記呼び出しパケットに含まれる前記発呼端末のグローバルIPアドレスを比較するWANアドレス比較部と、
を備え、
前記着呼端末の前記WANアドレス比較部において、前記WANアドレス保持部が保持したグローバルIPアドレスと前記呼び出しパケット受信部より取り出した前記発呼端末が保持しているグローバルIPアドレスが一致する場合、前記発呼端末と共に同一のNAT装置の配下にあると判断する情報通信システム。 - 前記発呼端末は、
アプリケーション通信部と、
前記プライベートIPアドレスが含まれ、通信相手となる前記着呼端末を呼び出す呼び出しパケットを送信する呼び出しパケット送信部と、
を備え、
前記着呼端末は、アプリケーション通信部を具備し、前記着呼端末の前記アプリケーション通信部は、前記WANアドレス比較部にて同一のグローバルIPアドレスと判断された場合、呼び出しパケットに含まれる前記発呼端末のプライベートIPアドレスに基づいてアプリケーション通信を開始する請求項1記載の情報通信システム。 - 前記着呼端末の前記アプリケーション通信は、呼び出しパケットの返信として、前記着呼端末のWANアドレスを返送する請求項2記載の情報通信システム。
- 前記着呼端末の前記アプリケーション通信部は、呼び出しパケットの返信として、前記着呼端末のWANアドレス比較結果を返送する請求項2記載の情報通信システム。
- 前記着呼端末の前記アプリケーション通信部は、呼び出しパケットの返信として、前記着呼端末のプライベートIPアドレスを返送する請求項2記載の情報通信システム。
- 発呼端末と、着呼端末と、前記発呼端末と前記着呼端末との間の通信を仲介するサーバ装置と、プライベートIPアドレス側に呼び出し端末のプライベートIPアドレスを返信するセンスポートを有し、前記発呼端末及び前記着呼端末のそれぞれが保持しているプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換するキャリアグレードNAT装置と、を備えた情報通信システムであって、
前記発呼端末は、
前記キャリアグレードNAT装置の前記センスポートと通信して、NAT装置配下のネットワーク上の通信アドレスである自身のプライベートIPアドレスを獲得し、当該プライベートIPアドレスを保持するプライベートアドレス保持部と、
前記キャリアグレードNAT装置で得られた自身のプライベートIPアドレスに対応するグローバルIPアドレスを格納するWANアドレス保持部と、
前記WANアドレス保持部で保持されているグローバルIPアドレスを含み、通信相手となる前記着呼端末を呼び出す呼び出しパケットを送信する呼び出しパケット送信部と、
を具備し、
前記着呼端末は、
前記NAT装置で得られた自身のプライベートIPアドレスに対応するグローバルIPアドレスを保持するWANアドレス保持部と、
自己の呼び出し時に前記発呼端末から送信された呼び出しパケットを受信する呼び出しパケット受信部と、
前記WANアドレス保持部が保持しているグローバルIPアドレスと前記呼び出しパケット受信部で受信された前記呼び出しパケットに含まれる前記発呼端末のグローバルIPアドレスを比較するWANアドレス比較部と、
を具備し、
前記着呼端末の前記WANアドレス比較部において、前記WANアドレス保持部が保持したグローバルIPアドレスと前記呼び出しパケット受信部より取り出した前記発呼端末が保持しているグローバルIPアドレスが一致する場合、前記発呼端末と共に同一のキャリアグレードNAT装置の配下にあると判断する情報通信システム。 - 前記発呼端末は、
アプリケーション通信部と、
前記プライベートIPアドレスが含まれ、通信相手となる前記着呼端末を呼び出す呼び出しパケットを送信する呼び出しパケット送信部と、
を備え、
前記着呼端末は、アプリケーション通信部を具備し、前記着呼端末の前記アプリケーション通信部は、前記WANアドレス比較部にて同一のグローバルIPアドレスと判断された場合、NATトラバーサルを実行し、呼び出しパケットに含まれる前記発呼端末のプライベートIPアドレスに基づいてアプリケーション通信を開始する請求項6記載の情報通信システム。 - 前記着呼端末の前記アプリケーション通信は、呼び出しパケットの返信として、前記着呼端末のWANアドレスを返送する請求項7記載の情報通信システム。
- 前記着呼端末の前記アプリケーション通信部は、呼び出しパケットの返信として、前記着呼端末のWANアドレス比較結果を返送する請求項7記載の情報通信システム。
- 前記着呼端末の前記アプリケーション通信部は、呼び出しパケットの返信として、前記着呼端末のプライベートIPアドレスを返送する請求項7記載の情報通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009086975A JP2010239516A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 情報通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009086975A JP2010239516A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 情報通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010239516A true JP2010239516A (ja) | 2010-10-21 |
Family
ID=43093439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009086975A Withdrawn JP2010239516A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 情報通信システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010239516A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5988407B1 (ja) * | 2015-05-13 | 2016-09-07 | Necプラットフォームズ株式会社 | 通信経路制御装置、通信経路制御システム、通信経路制御方法及び通信経路制御プログラム |
-
2009
- 2009-03-31 JP JP2009086975A patent/JP2010239516A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5988407B1 (ja) * | 2015-05-13 | 2016-09-07 | Necプラットフォームズ株式会社 | 通信経路制御装置、通信経路制御システム、通信経路制御方法及び通信経路制御プログラム |
WO2016181686A1 (ja) * | 2015-05-13 | 2016-11-17 | Necプラットフォームズ株式会社 | 通信経路制御装置、通信経路制御システム、通信経路制御方法及び通信経路制御プログラム |
AU2016247110B2 (en) * | 2015-05-13 | 2017-03-09 | Nec Platforms, Ltd. | Communication path control device, communication path control system, communication path control method and communication path control program |
US10033454B2 (en) | 2015-05-13 | 2018-07-24 | Nec Platforms, Ltd. | Communication path control device, communication path control system, communication path control method and communication path control program |
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