JP6689150B2 - ゲートウェイ装置及び転送方法 - Google Patents
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Description
このような通信システムは、高額な交換機装置を購入することなく、サービス利用料を支払うことで内線通話を利用できるため、初期導入コストが低い。このため、特に中小規模の企業を中心に、このような通信システムの利用が拡大している。
前者の場合、各拠点側に外線通話用の回線が必要ないため導入が容易である。しかしながら、前者の場合、クラウドPBXサーバのロケーションにより外線電話番号が決まり、インターネットを介して利用する各拠点と外線電話番号の対応がとり難い面もある。例えば、クラウドPBXサーバが東京にある場合、03で始まる外線番号が割り当てられるが、各拠点は、東京以外の地区に存在し、通常は、他の番号で始まる外線番号が割り当てられる。
後者の場合は、各拠点に外線通話用回線を引き込む必要があり、導入に手間がかかる。しかしながら、後者の場合には、各拠点のロケーションを反映した電話番号が利用可能であるため、企業ユーザに対して一定の需要がある。
呼接続制御用のIPパケットについては、交換機能を提供するクラウドPBXサーバ経由となることはやむを得ない。しかしながら、音声データのIPパケットについては、冗長な経路を排除して、端末、拠点GW装置及び外線用サーバという単純な経路で転送することで、転送遅延、及び、パケットロスによる音声品質劣化の改善又は回避が可能となるとともに、クラウドPBXサーバの処理負荷を軽減することもできる。
但し、冗長な経路を排除するには、端末、拠点GW装置及びクラウドPBXサーバと転送される呼と、クラウドPBXサーバ、拠点GW装置及び外線用サーバと転送される呼の対応を拠点GW装置で判別する必要がある。
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
図1は、実施の形態1に係る通信システム100の全体構成を示す概略図である。
通信システム100は、端末装置110A、110Bと、ゲートウェイ装置としての拠点GW装置120と、交換サーバとしてのクラウドPBXサーバ130と、外線電話サーバ140とを備える。以下、各々の端末装置110A、110Bを特に区別する必要がない場合には、端末装置110という。
また、拠点GW装置120は、キャリアネットワーク102にも接続されており、キャリアネットワーク102及びインターネット103を介して、クラウドPBXサーバ130と通信を行うことができる。また、拠点GW装置120は、キャリアネットワーク102を介して、外線電話サーバ140と通信を行うこともできる。
ここで、LAN101を第1ネットワークともいい、キャリアネットワーク102及びインターネット103を第2ネットワークともいう。
拠点GW装置120は、端末装置110からWAN側へ、又は、その逆にWAN側から端末装置110へと送信される通信パケットを転送できるルーティング機能を有する。さらに、拠点GW装置120は、クラウドPBXサーバ130を端末に見立てて、クラウドPBXサーバ130から外線への接続要求、又は、外線からクラウドPBXサーバ130への接続要求を取り次ぐ外線接続アダプタ機能を提供する接続アダプタ部121を備える。
また、クラウドPBXサーバ130は、端末装置110からの外線発信要求を受けると、端末装置110毎に予め決められた接続アダプタ部121へと外線発信要求を送信し、接続アダプタ部121によって接続された外線呼と、端末装置110との間の内線呼の間の交換機能を提供する。
逆に外線から各拠点への外線着呼があった場合、接続アダプタ部121は、予めその着番号に登録されている情報に基づき、クラウドPBXサーバ130へと外線呼をつなぐ。クラウドPBXサーバ130は、接続アダプタ部121から着呼した外線呼に対して、予め着番号に登録されている端末装置110への内線呼を確立し、外線呼と内線呼の間の交換機能を提供する。
図3は、通信システム100における登録処理を説明するための概略図である。
まず、通話に先立ち、端末装置110は、交換機能を有するクラウドPBXサーバ130に登録を行う(S1)。端末装置110は、自装置が使う内線番号及び自装置の通信アドレス等をセットでクラウドPBXサーバ130に登録する。クラウドPBXサーバ130は、ある番号への接続要求を受信すると、端末装置110から登録された情報に基づいて、接続要求を転送すべき端末装置110の通信アドレスを判定し、端末装置110へ接続要求をつなぐことができる。
図4は、既存技術における通信システム10の全体構成の概略図である。
通信システム10は、端末装置11A、11Bと、拠点GW装置12と、クラウドPBXサーバ13と、外線電話サーバ14とを備える。
端末装置11と、拠点GW装置12とは、LAN101に接続されている。
また、拠点GW装置12は、キャリアネットワーク102にも接続されており、キャリアネットワーク102及びインターネット103を介して、クラウドPBXサーバ13と通信を行うことができる。また、拠点GW装置12は、キャリアネットワーク102を介して、外線電話サーバ14と通信を行うこともできる。
まず、端末装置11Aから外線番号宛の接続要求がクラウドPBXサーバ13に送信される。
接続アダプタ部12Aは、クラウドPBXサーバ13から接続要求を受信すると、外線電話サーバ14に対して接続要求を送信し、クラウドPBXサーバ13から受信した接続要求との対応を記憶する。
外線電話サーバ14は、宛先電話番号に対応する端末装置より接続許可を示す信号を応答として受信すると、これを接続アダプタ部12Aへ応答する。
接続アダプタ部12Aは、外線電話サーバ14から接続許可信号を受信すると、対応するクラウドPBXサーバ13との接続を判定した上で、クラウドPBXサーバ13へ接続許可信号を応答する。
端末装置11Aは、クラウドPBXサーバ13から接続許可信号を応答として受信すると、外線通話用の呼が確立し、通話用音声データの送受信が開始される。
拠点GW装置120は、接続アダプタ部121と、呼制御抽出部125と、呼接続対応判定部126と、LANポート127と、WANポート128と、ルータ機能部129とを備える。
UAS機能部123は、図3を用いて説明したように、クラウドPBXサーバ130からの登録を受け付け、クラウドPBXサーバ130との間で呼制御を行う。
また、UAS機能部123は、クラウドPBXサーバ130からの外線接続要求を受信すると、受信した外線接続要求の内容と、受信時刻とを呼接続対応判定部126に通知する。
そこで、呼制御抽出部125は、第1呼接続に関する呼制御パケットのコピーを取得して、呼接続対応判定部126に与える。
呼接続対応判定部126は、第1呼接続と第2呼接続との対応付けを判定する。例えば、呼接続対応判定部126は、呼制御抽出部125から与えられた呼制御パケットのコピーの内容と、接続アダプタ部121で終端処理している第2呼接続に関する呼制御パケットの内容とから、呼制御の対応付けを判定する。
WANポート128は、キャリアネットワーク102に接続するための第2インタフェースである。
ルータ機能部129は、LANポート127及びWANポート128を用いて、IPパケットの転送を行う。なお、ルータ機能部129は、通常のIPルータが持つフィルタリング、並びに、NAT(Network Address Translation)及びNAPT(Network Address Port Translation)の変換機能を有する。
まず、端末装置110は、外線番号宛の接続要求である第1外線接続要求をクラウドPBXサーバ130へ送信する(S10)。拠点GW装置120のルータ機能部129は、LANポート127で受信された第1外線接続要求をWANポート128からクラウドPBXサーバ130に転送する。ここで、外線番号は、外線接続端末150の電話番号であるものとする。このため、第1外線接続要求は、外線接続端末150への接続要求となる。
そして、クラウドPBXサーバ130は、第2外線接続要求を接続アダプタ部121に送信する(S14)。
呼接続対応判定部126は、外線タイマ起動中の全ての第1外線接続要求の宛先電話番号と、接続アダプタ部121から受け取った第2外線接続要求の宛先電話番号とを比較し、宛先電話番号が一致する第1外線接続要求があるか否かを判断する。
一方、呼接続対応判定部126は、第2外線接続要求の宛先電話番号が外線番号であり、かつ、一致する第1外線接続要求が一つのみであった場合、これらを対応する呼接続と判断し、これらの第1外線接続要求と第2外線接続要求とを対応付ける。そして、呼接続対応判定部126は、拠点GW装置120で図6に示されている経路の最適化を行えるようにIPパケットの変換設定を、ルータ機能部129に設定する(S16)。
そして、UAC機能部122は、第3外線接続要求を外線電話サーバ140に送信する(S18)。
そして、外線接続端末150は、ユーザが応答すると、第3外線接続要求に対して接続許可を示す信号を第3外線接続応答として、外線電話サーバ140に送信する(S20)。この第3外線接続応答には、第3接続要求と同一の識別子が含まれるものとする。
接続アダプタ部121のB2B−UA機能部124は、UAC機能部122が外線電話サーバ140から第3外線接続応答を受信すると、対応するクラウドPBXサーバ130との接続を判定する。また、接続アダプタ部121のUAS機能部123は、第3外線接続応答に基づいて、第2外線接続要求に対する外線接続端末150からの応答である第2外線接続応答を生成する。そして、UAS機能部123は、WANポート128から対応するクラウドPBXサーバ130へ第2外線接続応答を送信する(S22)。第2外線接続応答には、第2外線接続要求と同一の識別子が含まれるものとする。
拠点GW装置120のルータ機能部129は、WANポート128が第1外線接続応答を受信すると、LANポート127から第1外線接続応答を端末装置110へ転送する。
端末装置110は、クラウドPBXサーバ130から第1外線接続応答を受信すると、外線通話用の呼が確立し、通話用音声データの送受信を開始する。
また、第1外線接続要求を第1呼接続要求、第2外線接続要求を第2呼接続要求、第3外線接続要求を第3呼接続要求、第1外線接続応答を第1呼接続応答、第2外線接続応答を第2呼接続応答、及び、第3外線接続応答を第3呼接続応答ともいう。
まず、外線接続端末150は、端末装置110宛の接続要求である第4外線接続要求を外線電話サーバ140に送信する(S30)。例えば、第4外線接続要求は、端末装置110の電話番号を宛先として含んでいるものとする。
外線電話サーバ140は、外線接続端末150からの第4外線接続要求を接続アダプタ部121へ転送する(S31)。
また、UAS機能部123は、送信した第5外線接続要求の内容と送信時刻とを、呼接続対応判定部126に通知する(S34)。
そして、クラウドPBXサーバ130は、第6外線接続要求を端末装置110に送信する(S37)。拠点GW装置120のルータ機能部129は、WANポート128が第6外線接続要求を受信すると、LANポート127から端末装置110へ第6外線接続要求を転送する。
一方、呼接続対応判定部126は、第5外線接続要求の送信元電話番号が外線番号であり、かつ、宛先電話番号の一致する第6外線接続要求が一つのみであった場合、これらを対応する呼接続と判断し、これらの第5外線接続要求と第6呼接続要求とを対応付ける。そして、呼接続対応判定部126は、拠点GW装置120で図6に示されている経路の最適化を行えるようにIPパケットの変換設定を、ルータ機能部129に設定する(S39)。例えば、呼接続対応判定部126は、音声データのIPパケットの転送先として、第4外線接続要求を送信した外線接続端末150の通信アドレスと、第6外線接続要求の宛先の端末装置110の通信アドレスとを設定する。ここで、第4外線接続要求を送信した外線接続端末150の通信アドレスは、接続アダプタ部121のUAC機能部122から取得すればよい。
拠点GW装置120のルータ機能部129は、LANポート127が第6外線接続応答を受信すると、WANポート128から第6外線接続応答をクラウドPBXサーバ130へ転送する。
クラウドPBXサーバ130は、端末装置110から第6外線接続応答を受信すると、第6外線接続応答に基づいて、第5外線接続要求に対する端末装置110の応答である第5外線接続応答を生成して、これを接続アダプタ部121へ送信する(S41)。
外線接続端末150は、外線電話サーバ140から第4外線接続応答を受信すると、外線通話用の呼が確立し、通話用音声データの送受信を開始する。
まず、図11において、端末装置110Aと外線接続端末150との間で呼が確立し、第1セッションが行われているものとする(S50)。
そして、端末装置110Aは、端末装置110B宛の接続要求である内線接続要求をクラウドPBXサーバ130に送信する(S51)。拠点GW装置120のルータ機能部129は、LANポート127が内線接続要求を受信すると、それをWANポート128からクラウドPBXサーバ130へ転送する。
内線接続要求を受信した端末装置110Bは、ユーザが応答すると、接続許可を示す信号を内線接続応答として、クラウドPBXサーバ130に送信する(S53)。拠点GW装置120のルータ機能部129は、LANポート127が内線接続応答を受信すると、それをWANポート128からクラウドPBXサーバ130へ転送する。
クラウドPBXサーバ130は、受信した内線接続応答を端末装置110Aに送信する(S54)。拠点GW装置120のルータ機能部129は、WANポート128が内線接続応答を受信すると、それをLANポート127から端末装置110Aへ転送する。
これにより、端末装置110Aと端末装置110Bとの間で呼が確立し、第2セッションが行われる(S55)。
クラウドPBXサーバ130は、端末装置110からの第1転送接続指示を受信すると、接続アダプタ部121に対する転送指示である第2転送接続指示を生成し、その第2転送接続指示を接続アダプタ部121に送信する(S57)。
そして、外線接続端末150は、転送許可を示す信号を第3転送接続応答として、外線電話サーバ140に送信する(S60)。
接続アダプタ部121のUAS機能部123は、UAC機能部122が、WANポート128を介して、外線電話サーバ140から第3転送接続応答を受信すると、第3転送接続応答に基づいて第2転送接続要求に対する外線接続端末150からの応答である第2転送接続応答を生成する。そして、UAS機能部123は、WANポート128から対応するクラウドPBXサーバ130へ第2転送接続応答を送信する(S62)。
外線電話サーバ140は、外線接続端末150からの第1接続要求を接続アダプタ部121へ転送する(S65)。
また、UAS機能部123は、送信した第2接続要求の内容と送信時刻とを、呼接続対応判定部126に通知する(S68)。
そして、クラウドPBXサーバ130は、第3接続要求を端末装置110Bに送信する(S71)。拠点GW装置120のルータ機能部129は、WANポート128が第3接続要求を受信すると、それをLANポート127から端末装置110Bへ転送する。
一方、呼接続対応判定部126は、第3接続要求の送信元電話番号が外線番号であり、かつ、一致する第2接続要求が一つのみであった場合、これらを対応する呼接続と判断し、これらの第2接続要求及び第3接続要求を対応付ける。そして、呼接続対応判定部126は、拠点GW装置120で図6に示されている経路の最適化を行えるようにIPパケットの変換設定を、ルータ機能部129に設定する(S73)。例えば、呼接続対応判定部126は、音声データのIPパケットの転送先として、対応付けられた第2接続要求の送信元である外線接続端末150の通信アドレスと、対応付けられた第3接続要求の宛先の端末装置110Bの通信アドレスとを設定する。ここで、第2接続要求の送信元である外線接続端末150の通信アドレスは、接続アダプタ部121のUAC機能部122から取得すればよい。
クラウドPBXサーバ130は、端末装置110Bから第3接続応答を受信すると、第3接続応答に基づいて第2接続要求に対する端末装置110Bからの応答である第2接続応答を生成して、これを接続アダプタ部121へ応答する(S75)。
外線電話サーバ140は、外線接続端末150からの第1切替通知を接続アダプタ部121へ転送する(S79)。
クラウドPBXサーバ130は、端末装置110Aから第3切替応答を受信すると、第3切替応答に基づいて第2切替通知に対する端末装置110Aからの応答である第2切替応答を生成して、これを接続アダプタ部121へ送信する(S83)。
これにより、外線接続端末150と、端末装置110Bとの間の呼が確立し、第3セッションが行われる(S86)。そして、処理は、図14に進む。
内線切断要求を受信した端末装置110Aは、切断許可を示す信号を内線切断応答として、クラウドPBXサーバ130に送信する(S89)。拠点GW装置120のルータ機能部129は、LANポート127が内線切断応答を受信すると、それをWANポート128からクラウドPBXサーバ130へ転送する。
クラウドPBXサーバ130は、受信した内線切断応答を端末装置110Bに送信する(S90)。拠点GW装置120のルータ機能部129は、WANポート128が内線切断応答を受信すると、それをLANポート127から端末装置110Bへ転送する。
これにより、端末装置110Aと端末装置110Bとの間の第2セッションが切断される(S91)。
クラウドPBXサーバ130は、端末装置110Aからの第1外線切断要求を受信すると、第1外線切断要求に基づいて接続アダプタ部121に送信する切断要求である第2外線切断要求を生成し、その第2外線切断要求を接続アダプタ部121に送信する(S93)。
そして、外線接続端末150は、切断許可を示す信号を第3外線切断応答として、外線電話サーバ140に送信する(S96)。
接続アダプタ部121のUAS機能部123は、UAC機能部122が、WANポート128を介して、外線電話サーバ140から第3外線切断応答を受信すると、第3外線切断応答に基づいて第2外線切断要求に対する外線接続端末150からの応答である第2外線切断応答を生成する。そして、UAS機能部123は、WANポート128から対応するクラウドPBXサーバ130へ第2外線切断応答を送信する(S98)。
これによって、端末装置110Aと外線接続端末150との間の第1セッションが切断される(S100)。
実施の形態1に示した呼制御に使われるプロトコルとしては、例えば、SIP(Session Initiation Protocol)やH.323等が考えられるが、実施の形態1で使用されるプロトコルは、これらに限定されない。
実施の形態1では、各呼接続の接続要求に着目し、その検出タイミングが一定時間内である同一番号宛の端末装置110又は接続アダプタ部121からの接続要求と、クラウドPBXサーバ130からの接続要求を対応付けたが、たまたま複数の端末装置110又は接続アダプタ部121から、ほぼ同一時刻に同一番号宛に接続要求を送信した場合等、対応付けができない場合があった。
実施の形態2は、対応付けの確からしさを向上するための仕組みを追加するものであり、実施の形態1で着目した接続要求に加え、接続応答についても一定時間内に検出されることをもって、呼接続間の対応付けを行うものである。
実施の形態2に係る通信システム200は、拠点GW装置220を除いて、実施の形態1に係る通信システム100と同様に構成されている。また、図2に示されている通信システム200#のように、外線電話サーバ140は、インターネット103に接続されていてもよい。
実施の形態2における拠点GW装置220は、接続アダプタ部221、呼制御抽出部225及び呼接続対応判定部226を除いて、実施の形態1における拠点GW装置120と同様に構成されている。
実施の形態2における接続アダプタ部221は、UAS機能部223を除いて、実施の形態1における接続アダプタ部121と同様に構成されている。
そして、呼接続対応判定部226は、拠点GW装置220からクラウドPBXサーバ130への第2外線接続応答と、クラウドPBXサーバ130から端末装置110への第1外線接続応答との対応付けを判定することで、仮対応の中から、パケット変換に使用する対応を確定する。
以上により、呼接続対応判定部226は、端末装置110からクラウドPBXサーバ130への第1外線接続要求と、クラウドPBXサーバ130から拠点GW装置220への第2外線接続要求とにおいて複数の対応付けが検出された場合でも、パケット変換に使用する対応を確定することができる。
そして、呼接続対応判定部226は、端末装置110からからクラウドPBXサーバ130への第6外線接続応答と、クラウドPBXサーバ130から接続アダプタ部221への第5外線接続応答との対応付けを判定することで、仮対応の中から、パケット変換に使用する対応を確定する。
以上により、呼接続対応判定部226は、接続アダプタ部221からクラウドPBXサーバ130への第5外線接続要求と、クラウドPBXサーバ130から端末装置110への第6外線接続要求とにおいて複数の対応付けが検出された場合でも、パケット変換に使用する対応を確定することができる。
まず、端末装置110は、外線番号宛の接続要求である第1外線接続要求をクラウドPBXサーバ130宛に送信する(S110)。ここでの外線番号は、外線接続端末150の電話番号であるものとする。拠点GW装置220のルータ機能部129は、LANポート127で受信された第1外線接続要求を、WANポート128からクラウドPBXサーバ130へ転送する。
そして、クラウドPBXサーバ130は、第2外線接続要求を接続アダプタ部221に送信する(S114)。
呼接続対応判定部226は、外線タイマ起動中の全ての第1外線接続要求の宛先電話番号と、接続アダプタ部221から受け取った第2外線接続要求の宛先電話番号とを比較し、宛先電話番号が一致する第1外線接続要求があるか否かを判断する。
そして、UAC機能部122は、WANポート128から第3外線接続要求を外線電話サーバ140に送信する(S118)。
そして、外線接続端末150は、ユーザが応答すると、第3外線接続要求に対して接続許可を示す信号を第3外線接続応答として、外線電話サーバ140に送信する(S120)。この第3外線接続応答には、第3接続要求と同一の識別子が含まれるものとする。
接続アダプタ部221のB2B−UA機能部124は、UAC機能部122が、WANポート128を介して、外線電話サーバ140から第3外線接続応答を受信すると、第2外線接続要求及び第3外線接続要求の対応付けに基づいて、対応するクラウドPBXサーバ130との接続を判定する。また、接続アダプタ部221のUAS機能部223は、第3外線接続応答に基づいて、第2外線接続要求に対する外線接続端末150からの応答である第2外線接続応答を生成する。そして、UAS機能部223は、WANポート128から対応するクラウドPBXサーバ130へ第2外線接続応答を送信する(S122)。第2外線接続応答には、第2外線接続要求と同一の識別子が含まれるものとする。
呼接続対応判定部226は、UAS機能部223から受け取った第2外線接続応答の内容を精査し、外線接続応答であることを送信元電話番号から判定すると、一定時間Tの外線タイマを開始する(S124)。
拠点GW装置220のルータ機能部129は、WANポート128が第1外線接続応答を受信すると、LANポート127から端末装置110へ第1外線接続応答を転送する。
まず、外線接続端末150は、端末装置110宛の接続要求である第4外線接続要求を外線電話サーバ140に送信する(S130)。例えば、第4外線接続要求は、端末装置110の電話番号を宛先として含んでいるものとする。
外線電話サーバ140は、外線接続端末150からの第4外線接続要求を接続アダプタ部221へ転送する(S131)。
また、UAS機能部223は、送信した第5外線接続要求の内容と送信時刻とを、呼接続対応判定部226に通知する(S134)。
そして、クラウドPBXサーバ130は、第6外線接続要求を端末装置110に送信する(S137)。拠点GW装置220のルータ機能部129は、WANポート128が第6外線接続要求を受信すると、LANポート127から端末装置110へ第6外線接続要求を転送する。
拠点GW装置220のルータ機能部129は、LANポート127が第6外線接続応答を受信すると、WANポート128から第6外線接続応答をクラウドPBXサーバ130へ転送する。
外線接続端末150は、外線電話サーバ140から第4外線接続応答を受信すると、外線通話用の呼が確立し、通話用音声データの送受信を開始する。
Claims (8)
- 複数の端末装置が接続された第1ネットワーク、並びに、交換サーバ及び複数の外線装置が接続された第2ネットワークに接続されたゲートウェイ装置であって、
前記第1ネットワークとの間で通信を行う第1インタフェースと、
前記第2ネットワークとの間で通信を行う第2インタフェースと、
前記複数の端末装置に含まれる一の端末装置から送信され、前記複数の外線装置に含まれる一の外線装置への接続要求である第1呼接続要求を前記第1インタフェースが受信した場合に、当該第1呼接続要求を前記第2インタフェースから前記交換サーバへ転送するルータ機能部と、
前記第1呼接続要求に基づいて前記交換サーバで生成された第2呼接続要求を前記第2インタフェースが受信した場合に、前記第2呼接続要求に基づいて、前記一の外線装置を宛先とする第3呼接続要求を生成し、前記第2呼接続要求及び前記第3呼接続要求を対応付けるとともに、前記第3呼接続要求を前記第2インタフェースから送信する接続アダプタ部と、
前記第1呼接続要求及び前記第2呼接続要求を対応付けることで、前記接続アダプタ部で対応付けられている前記第2呼接続要求及び前記第3呼接続要求に基づいて、前記第1呼接続要求の送信元である前記一の端末装置と、前記第3呼接続要求の宛先である前記一の外線装置とを特定し、前記ルータ機能部に、前記一の端末装置と前記一の外線装置との間で音声データの転送を行わせる呼接続対応判定部と、を備えること
を特徴とするゲートウェイ装置。 - 前記呼接続対応判定部は、前記第1インタフェースが前記第1呼接続要求を受信してから、前記第2呼接続要求を前記第2インタフェースが受信するまでの時間が予め定められた時間内である場合に、前記第1呼接続要求と前記第2呼接続要求とを対応付けること
を特徴とする請求項1に記載のゲートウェイ装置。 - 前記接続アダプタ部は、前記第3呼接続要求に対する前記一の外線装置からの応答である第3呼接続応答を前記第2インタフェースが受信した場合に、前記第3呼接続応答に基づいて前記第2呼接続要求に対する前記一の外線装置からの応答である第2呼接続応答を生成し、前記第2呼接続要求及び前記第3呼接続要求の対応付けに基づいて、当該第2呼接続応答を前記第2インタフェースから前記交換サーバに送信し、
前記ルータ機能部は、前記第2呼接続応答に基づいて生成された、前記第1呼接続要求に対する前記一の外線装置からの応答である第1呼接続応答を前記第2インタフェースが受信した場合に、前記第1呼接続応答を前記第1インタフェースから前記一の端末装置に転送し、
前記呼接続対応判定部は、
前記第1インタフェースが前記第1呼接続要求を受信してから、前記第2呼接続要求を前記第2インタフェースが受信するまでの時間が、予め定められた第1時間内である場合に、前記第1呼接続要求と前記第2呼接続要求とを仮に対応付け、
前記第2インタフェースが前記第2呼接続応答を送信してから、前記第1呼接続応答を前記第2インタフェースが受信するまでの時間が、予め定められた第2時間内である場合に、前記第2呼接続応答と前記第1呼接続応答とを対応付け、
前記仮に対応付けられた前記第1呼接続要求及び前記第2呼接続要求の送信元及び宛先を構成する前記端末装置及び前記外線装置のペアが、前記対応付けられた前記第2呼接続応答及び前記第1呼接続応答の送信元及び宛先を構成する前記端末装置及び前記外線装置のペアと同じ場合に、前記仮に対応付けられた前記第1呼接続要求と前記第2呼接続要求との対応付けを確定し、当該確定された対応付けに基づいて、前記ルータ機能部に前記音声データの転送を行わせること
を特徴とする請求項1に記載のゲートウェイ装置。 - 複数の端末装置が接続された第1ネットワーク、並びに、交換サーバ及び複数の外線装置が接続された第2ネットワークに接続されたゲートウェイ装置であって、
前記第1ネットワークとの間で通信を行う第1インタフェースと、
前記第2ネットワークとの間で通信を行う第2インタフェースと、
前記複数の外線装置に含まれる一の外線装置から送信され、前記複数の端末装置に含まれる一の端末装置への接続要求である第1呼接続要求を前記第2インタフェースが受信した場合に、当該第1呼接続要求に基づいて前記交換サーバに送信する第2呼接続要求を生成し、前記第1呼接続要求及び前記第2呼接続要求を対応付けるとともに、前記第2呼接続要求を前記第2インタフェースから送信する接続アダプタ部と、
前記第2呼接続要求に基づいて前記交換サーバで生成され、前記一の端末装置を宛先とする第3呼接続要求を前記第2インタフェースが受信した場合に、前記第3呼接続要求を前記第1インタフェースから前記一の端末装置へ転送するルータ機能部と、
前記第2呼接続要求及び前記第3呼接続要求を対応付けることで、前記接続アダプタ部で対応付けられている前記第1呼接続要求及び前記第2呼接続要求に基づいて、前記第1呼接続要求の送信元である前記一の外線装置と、前記第3呼接続要求の宛先である前記一の端末装置とを特定し、前記ルータ機能部に、前記一の外線装置と前記一の端末装置との間で音声データの転送を行わせる呼接続対応判定部と、を備えること
を特徴とするゲートウェイ装置。 - 前記呼接続対応判定部は、前記第2インタフェースが前記第2呼接続要求を受信してから、前記第3呼接続要求を前記第2インタフェースが受信するまでの時間が予め定められた時間内である場合に、前記第2呼接続要求と前記第3呼接続要求とを対応付けること
を特徴とする請求項4に記載のゲートウェイ装置。 - 前記ルータ機能部は、前記第3呼接続要求に対する前記一の端末装置からの応答である第3呼接続応答を前記第1インタフェースが受信した場合に、前記第3呼接続応答を前記第2インタフェースから前記交換サーバに転送し、
前記接続アダプタ部は、前記第3呼接続応答に基づいて前記交換サーバで生成された第2呼接続応答を前記第2インタフェースが受信した場合に、前記第2呼接続応答に基づいて前記第1呼接続要求に対する前記一の端末装置からの応答である第1呼接続応答を生成し、前記第1呼接続要求及び前記第2呼接続要求の対応付けに基づいて、当該第1呼接続応答を前記第2インタフェースから前記一の外線装置に送信し、
前記呼接続対応判定部は、
前記第2インタフェースが前記第2呼接続要求を送信してから、前記第3呼接続要求を前記第2インタフェースが受信するまでの時間が、予め定められた第1時間内である場合に、前記第2呼接続要求と前記第3呼接続要求とを仮に対応付け、
前記第1インタフェースが前記第3呼接続応答を受信してから、前記第2呼接続応答を前記第2インタフェースが受信するまでの時間が、予め定められた第2時間内である場合に、前記第3呼接続応答と前記第2呼接続応答とを対応付け、
前記仮に対応付けられた前記第1呼接続要求及び前記第2呼接続要求の送信元及び宛先を構成する前記端末装置及び前記外線装置のペアが、前記対応付けられた前記第3呼接続応答及び前記第2呼接続応答との送信元及び宛先を構成する前記端末装置及び前記外線装置のペアと同じ場合に、前記仮に対応付けられた前記第1呼接続要求と前記第2呼接続要求との対応付けを確定し、当該確定された対応付けに基づいて、前記ルータ機能部に前記音声データの転送を行わせること
を特徴とする請求項4に記載のゲートウェイ装置。 - 複数の端末装置が接続された第1ネットワークとの間で通信を行う第1インタフェース、並びに、交換サーバ及び複数の外線装置が接続された第2ネットワークとの間で通信を行う第2インタフェースを備えるゲートウェイ装置が行う転送方法であって、
前記複数の端末装置に含まれる一の端末装置から送信され、前記複数の外線装置に含まれる一の外線装置への接続要求である第1呼接続要求を前記第1インタフェースが受信した場合に、当該第1呼接続要求を前記第2インタフェースから前記交換サーバへ転送し、
前記第1呼接続要求に基づいて前記交換サーバで生成された第2呼接続要求を前記第2インタフェースが受信した場合に、前記第2呼接続要求に基づいて、前記一の外線装置を宛先とする第3呼接続要求を生成し、前記第2呼接続要求及び前記第3呼接続要求を対応付けるとともに、前記第3呼接続要求を前記第2インタフェースから送信し、
前記第1呼接続要求及び前記第2呼接続要求を対応付けることで、前記対応付けられている前記第2呼接続要求及び前記第3呼接続要求に基づいて、前記第1呼接続要求の送信元である前記一の端末装置と、前記第3呼接続要求の宛先である前記一の外線装置とを特定し、前記一の端末装置と前記一の外線装置との間で音声データの転送を行うこと
を特徴とする転送方法。 - 複数の端末装置が接続された第1ネットワークとの間で通信を行う第1インタフェース、並びに、交換サーバ及び複数の外線装置が接続された第2ネットワークとの間で通信を行う第2インタフェースを備えるゲートウェイ装置が行う転送方法であって、
前記複数の外線装置に含まれる一の外線装置から送信され、前記複数の端末装置に含まれる一の端末装置への接続要求である第1呼接続要求を前記第2インタフェースが受信した場合に、当該第1呼接続要求に基づいて前記交換サーバに送信する第2呼接続要求を生成し、前記第1呼接続要求及び前記第2呼接続要求を対応付けるとともに、前記第2呼接続要求を前記第2インタフェースから送信し、
前記第2呼接続要求に基づいて前記交換サーバで生成され、前記一の端末装置を宛先とする第3呼接続要求を前記第2インタフェースが受信した場合に、前記第3呼接続要求を前記第1インタフェースから前記一の端末装置へ転送し、
前記第2呼接続要求及び前記第3呼接続要求を対応付けることで、前記対応付けられている前記第1呼接続要求及び前記第2呼接続要求に基づいて、前記第1呼接続要求の送信元である前記一の外線装置と、前記第3呼接続要求の宛先である前記一の端末装置とを特定し、前記一の外線装置と前記一の端末装置との間で音声データの転送を行うこと
を特徴とする転送方法。
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