JP5988104B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、電解質膜の両面に配置された一対の電極触媒層(燃料極(アノード)触媒層、酸素極(カソード)触媒層)を含む膜−電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly、以下単にMEAともいう)を挟持した一対のセパレータを有する燃料電池セルが複数積層されて構成される。燃料極側には水素等の燃料ガスが、酸素極側には酸素を含む酸化剤ガスがそれぞれ供給され、供給されたガスと電解質と電極触媒層との三相界面における電気化学反応により発電が行われる。
この燃料電池において、MEAを挟持するセパレータとしては多様な構造のものが存在しており、一例を挙げれば、プレス型セパレータまたはフラット型セパレータと呼ばれるものが用いられている。プレス型セパレータは、例えばプレス加工により反応ガスを供給するための溝が形成されたセパレータであり、フラット型セパレータは、反応ガスの供給や排出をするための溝が形成されていない平坦なセパレータである。このようなプレス型セパレータとフラット型セパレータとは、中央部分にMEAを挟持し、さらにその周囲部分において絶縁性のあるシール部材を挟持した状態で燃料電池セルを構成している。
このようにMEAおよび絶縁シール部材を挟んで対向した一対のセパレータにおいては、これらセパレータ間での短絡を防止する必要があり、また、寸法精度を向上させる必要もある。従来、これらの要求を同時に満たす構造として、プレス型セパレータとフラット型セパレータとの間に挟まれるように設けられた絶縁シール部材の外周端が、いずれかのセパレータ(例えばフラット型セパレータ)の外周部(フランジ部)の外側端の少なくとも一部よりも外側となるように形成されたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2012−054118号公報
しかしながら、上述のごとき従来構造の燃料電池においては、燃料電池セルと燃料電池セルとの間が貼り付いてしまい(図8参照)、その結果、セル積層方向の変位がセル積層体のある箇所に集中してしまい(変位集中)、当該箇所が開いてしまう現象(口開き)が生じる場合がある(図9参照)。そうすると、氷点下でのシール不良、衝突時のセルずれに起因するフランジの変形といった問題が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、シール露出部と隣接するセルの貼り付きを抑止し、変位集中による氷点下シール不良、衝突時セルずれによるフランジ変形を抑制することができるようにした燃料電池を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するべく本発明者は種々の検討を行った。従来構造の燃料電池においては、セル−セル接触部(セルとセルとが接触する部位)であるセパレータのフランジ部にゴム部材が介在しており、このゴム部材を介してセルどうしが接触することに起因して中途半端に貼り付き現象が生じている。ゴム部材は、セパレータ間での短絡を防止し、寸法精度を向上させることに資するものであり、セルを積層するためには実質的に不可欠といえるが、それと同時に、セパレータのフランジ部に貼り付く(タックする)ことによって積層体のある箇所に変位集中を生じさせるものでもある。また、燃料電池において、セル中央部(MEAからなる発電面がある部分)に大きな荷重を作用させるとMEAの破れやGDL(ガス拡散層)の食い込み等が生じるおそれがあることもあって、当該中央部よりもセル外周部に大きな荷重を作用させていることから、このような貼り付き現象を回避することが難しい。
貼り付きを生じさせ難くするための方策の一つとしては、セル積層体の締結圧力を弱めることが考えられる。ところが、弱い圧力だと、貼り付きの発生を抑えられるとしても、氷点下でシール部材が収縮し、いずれかの部位で開きが生じ、ガス漏れに至るおそれがあることから、このような現象を抑えようとすればある程度の荷重が欠かせない。しかし、そうすると、ゴム部材がセパレータに貼り付く(タックする)ことから免れない。さらには、衝突時のセルずれを抑えるという観点からすれば、ある程度の摩擦力を確保しうる荷重が必要になるということもある。
上述のごとき実情の下、検討を重ねた本発明者は、かかる課題の解決に結び付く知見を得るに至った。本発明はかかる知見に基づくもので、電解質膜の両面に電極が配置された膜−電極接合体と、該膜−電極接合体を挟持する一対のセパレータと、を有する燃料電池セルが複数積層されてなる燃料電池であって、
燃料電池セルは、
一対のセパレータ間の外周部に設けられたシール部材と、
いずれか一方のセパレータの端部がシール部材の端部よりも面内側に位置することによって該一方のセパレータの端部よりも外側に位置する当該シール部材の露出部と、
を有し、
隣接する燃料電池セルと燃料電池セルとは、セパレータの外周部の一部が互いに接触した状態で積層されており、
シール部材の露出部と、隣接する燃料電池セルのセパレータとの間には、当該露出部と当該セパレータの少なくとも一部を離間させる隙間が形成されていることを特徴とする。
この燃料電池においては、シール部材の露出部と、隣接する燃料電池セルのセパレータとの間に隙間が形成され、当該露出部と当該セパレータの少なくとも一部が離間した状態となっている。このため、セル積層体において、シール部材の露出部と隣接する部分におけるセルどうしの貼り付き現象(タック)が抑制される。したがって、セル積層方向の変位がセル積層体のある箇所に集中してしまう現象(変位集中)、当該箇所が開いてしまう現象(口開き)を抑え、氷点下でのシール不良、衝突時のセルずれに起因するフランジの変形といった問題を抑制することができる。
上述の燃料電池においては、一対のセパレータが、溝を有するプレス型セパレータと、溝を覆うようにプレス型セパレータに宛がわれるフラット型セパレータとで構成されており、プレス型セパレータに、隙間を形成する段部が設けられていてもよい。
あるいは、上述の燃料電池において、一対のセパレータが、溝を有するプレス型セパレータと、溝を覆うようにプレス型セパレータに宛がわれるフラット型セパレータとで構成されており、フラット型セパレータに、隙間を形成する段部が設けられていてもよい。
あるいは、上述の燃料電池において、シール部材の露出部に、隙間を形成する段部が設けられていてもよい。
本発明によれば、シール露出部と隣接するセルの貼り付きを抑止し、変位集中による氷点下シール不良、衝突時セルずれによるフランジ変形を抑制することができる。
本発明の実施形態における燃料電池セルの概略構成を示す図である。 燃料電池のプレス型セパレータの一例を示す平面図である。 燃料電池のフラット型セパレータの一例を示す平面図である。 燃料電池のセル積層体の構造例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示す、図2中のV-V線におけるセル積層体の部分断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す、セル積層体の部分断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す、セル積層体の部分断面図である。 従来のセル積層体におけるシール露出部近傍の構造例を参考として示す部分断面図である。 従来の燃料電池のセル積層体の構造例を参考として示す図である。
図1〜図7に本発明の実施形態を示す。以下に説明する実施形態においては、まず、燃料電池1を構成する燃料電池セル(発電モジュール)2およびセル積層体3の概略構成について説明し、その後、ゴム材13、プレス型セパレータ40、フラット型セパレータ60等の構造についてさらに詳細に説明する。
図1等に本発明の一実施形態における燃料電池1の概略構成を示す。燃料電池1を構成する一部材であるセル積層体3は、燃料電池セル2が順次積層されることによって構成されている。このセル積層体3は、その両端を一対のエンドプレート8で挟まれ、さらにこれらエンドプレート8同士を繋ぐようにテンションプレート9からなる拘束部材が配置された状態で積層方向への荷重がかけられて締結されている。なお、本実施形態においては、燃料電池セル2を積層する方向を「積層方向」として説明する。
燃料電池セル2は、MEA(膜−電極接合体)11と、MEA11を挟持する一対のセパレータ(例えば、後述するプレス型セパレータ40とフラット型セパレータ60)、一対のセパレータ間に形成されるシール部材としての絶縁性を備えたゴム材13、燃料電池セル2間に形成されるガスケット14等で構成されている(図1、図4等参照)。MEA11、一対のセパレータはおよそ矩形の板状に形成されている。MEA11はその外形が一対のセパレータの外形よりも小さくなるように形成されている。
MEA11は、高分子材料のイオン交換膜からなる高分子電解質膜(以下、単に電解質膜ともいう)と、電解質膜を両面から挟む一対の電極(アノード側拡散電極およびカソード側拡散電極)とで構成されている。電解質膜は、各電極よりも大きく形成されている。この電解質膜には、各電極が例えばホットプレス法により接合されている。
MEA11を構成する各電極は、その表面に付着された白金などの触媒を担持した例えば多孔質のカーボン素材(拡散層)で構成されている。一方の電極(アノード)には燃料ガス(反応ガス)としての水素ガス、他方の電極(カソード)には空気や酸化剤などの酸化ガス(反応ガス)が供給され、これら2種類の反応ガスによりMEA11内で電気化学反応が生じて燃料電池セル2の起電力が得られるようになっている。
本実施形態のゴム材13は、接着成分を含んでおり、MEA11の周縁部に配置され、MEA11や一対のセパレータを接着するシール部材として機能する。ただし、これは好適な一例に過ぎず、この他、接着成分を含まないゴム等の部材であっても、高温環境下におかれると未架橋の低分子が表面に移動し、貼り付きが生じることがある。また、樹脂のシール部材を用い、該シール部材を接着剤等を介して配置した場合、接着剤のはみ出しによる貼り付きが生じることもある。したがって、これらのような接着成分を含まないゴム等の部材や樹脂部材をシール部材として利用することもできる。あるいは、この他、例えば隣接する部材との化学的な結合により接着する接着剤などをシール部材として用いることもできる。要は、接着成分含有の有無に拘わらず貼り付きが生じる可能性がある部材をシール部材として用いることが可能である。
また、隣接する燃料電池セル2と燃料電池セル2との間には、燃料電池セル2間をシールし、酸化ガスや水素ガス等の漏れを抑制するガスケット14が設けられている。ガスケット14の材料としては、隣接する部材との物理的な密着により流体を封止する弾性体や、隣接する部材との化学的な結合により接着する接着剤などを用いることができる。
プレス型セパレータ40とフラット型セパレータ60は、ガス不透過性の導電性材料で構成されている。導電性材料としては、例えばカーボンや導電性を有する硬質樹脂のほか、アルミニウムやステンレス等の金属(メタル)が挙げられる。本実施形態のプレス型セパレータ40とフラット型セパレータ60の基材は板状のメタルで形成されているものであり(メタルセパレータ)、この基材の各電極側の面には耐食性に優れた膜(例えば金メッキで形成された皮膜)が形成されている。
プレス型セパレータ40、フラット型セパレータ60の長手方向の端部付近(本実施形態の場合であれば、図2、図3中向かって左側に示す一端部の近傍)には、酸化ガスの入口側のマニホールド15a、水素ガスの出口側のマニホールド16b、および冷却水の出口側のマニホールド17bが形成されている。本実施形態の場合、これらマニホールド15a,16b,17bは、略矩形ないしは台形の孔によって形成されている。さらに、第1、第2セパレータ40、60のうちこれらと反対側の端部には、酸化ガスの出口側のマニホールド15b、水素ガスの入口側のマニホールド16a、および冷却水の入口側のマニホールド17aが形成されている。本実施形態の場合、これらマニホールド15b,16a,17aも略矩形ないしは台形の孔によって形成されている。
プレス型セパレータ40は、その両面にプレスによって溝状の流路が複数形成されているもので、MEA11のカソード側に対向するように配置されている(図4参照)。プレスによって形成された流路は、酸化ガスのガス流路34や冷却水流路36を構成している。より具体的に説明すると、プレス型セパレータ40の電極32b側となる内側の面には酸化ガスのガス流路34が複数形成され、その裏面(外側の面)には冷却水流路36が複数形成されている(図4等参照)。なお、図4に示すセル積層体3はプレス型セパレータ40、フラット型セパレータ60、MEA11、ガスケット14等が繰り返し積層されているものであり、符号は図中の最上段のプレス型セパレータ40等にのみ付している。
フラット型セパレータ60は、MEA11のアノード側に対向するように配置されているもので、該MEA11側の表面は溝のない略平坦な平板によって形成されている(図4等参照)。なお、本実施形態でいうフラット型セパレータには、プレス加工が施されていないものの他、プレス型セパレータよりも軽度にプレス加工が施されているものも含まれる。また、軽度にプレス加工が施されているとは、プレス型セパレータ40よりも狭い領域にプレス加工が施されている場合、浅くプレス加工が施されている場合、プレス加工されている数が少ない場合等を意味する。このようにフラット側セパレータ60は、プレス加工が施されていないか、またはプレス型セパレータ40よりも軽度にプレス加工が施されているものであるため、プレス型セパレータ40よりも寸法公差が小さくすることが可能である。
なお、上述のごとき燃料電池セル2等で構成される燃料電池1は、例えば燃料電池車両(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle)の車載発電システムとして利用可能なものであるがこれに限られることはなく、各種移動体( 例えば船舶や飛行機など)やロボットなどといった自走可能なものに搭載される発電システム、さらには定置の燃料電池としても用いることが可能である。
続いて、燃料電池セル2のゴム材13、プレス型セパレータ40、フラット型セパレータ60等の構造についてさらに詳細に説明する(図4〜図7等参照)。
<第1の実施形態>
上述したように、本実施形態の燃料電池1においては、一対のセパレータ(プレス型セパレータ40、フラット型セパレータ60)間にゴム材13が設けられている(図5等参照)。ゴム材13は、セパレータ(プレス型セパレータ40、フラット型セパレータ60)の外周部に配置されており、該MEA11や一対のセパレータ(プレス型セパレータ40、フラット型セパレータ60)をシールしている。
なお、本明細書でいう「セパレータの外周部」には、MEA11の周縁部のほか、各マニホールド(15a,15b,16a,16b,17a,17b)の周りの部分も含まれる(図2等参照)。本実施形態の燃料電池1では、隣接する燃料電池セル2と燃料電池セル2とが、セパレータ(プレス型セパレータ40、フラット型セパレータ60)の外周部の一部が互いに接触した状態で積層される(図4、図5参照)。
また、本実施形態におけるフラット型セパレータ60は、その長手方向における端部60aが、ゴム材13の端部(図中、符号13aで示す)よりも内側に位置する形状および大きさとなっている(図5等参照)。このため、ゴム材13の一部は、当該フラット型セパレータ60の端部60aよりも外側に位置しており、隣接する燃料電池セル2のセパレータ(本実施形態の場合、隣接する燃料電池セル2のプレス型セパレータ40)に接触しうる露出部13bとなっている(図5参照)。
ここで、本実施形態では、ゴム材13の露出部13bと、隣接する燃料電池セル2のセパレータ(本実施形態の場合、プレス型セパレータ40)との間に、当該露出部13と当該セパレータ(プレス型セパレータ40)の少なくとも一部とを離間させる隙間10を形成している(図5等参照)。隙間10は、セル積層体3において、ゴム材13の露出部13bとセパレータ(プレス型セパレータ40)とが貼り付く(タックする)ことを抑制する。これによれば、セル積層方向の変位がセル積層体3のある箇所に集中してしまう現象(変位集中)、当該箇所が開いてしまう現象(口開き)が抑えられることから、氷点下でのシール不良、衝突時のセルずれに起因するフランジ(セパレータの外周部、あるいはプレス型セパレータ40のうちゴム材13の端部13aよりも外側に突出している部分など)の変形といった問題を抑制することが可能となる(図4、図8、図9参照)。
このような隙間10の具体的構造は特に限定されるものではないが、一例を挙げれば、プレス型セパレータ40に設けられた段部40bによって形成されるものであってもよい。この場合の段部40bは、対向するゴム材13の露出部13bから後退するようにプレス型セパレータ40の一部に設けられた段差によって形成されている(図5参照)。
<第2の実施形態>
本実施形態の燃料電池1において、プレス型セパレータ40は、その長手方向における端部40aが、ゴム材13の端部13aよりも内側に位置する形状および大きさとなっている(図6参照)。このため、ゴム材13の一部は、当該プレス型セパレータ40の端部40aよりも外側に位置しており、隣接する燃料電池セル2のセパレータ(本実施形態の場合、隣接する燃料電池セル2のフラット型セパレータ60)に接触しうる露出部13bとなっている(図6参照)。
ここで、本実施形態では、ゴム材13の露出部13bと、隣接する燃料電池セル2のセパレータ(本実施形態の場合、フラット型セパレータ60)との間に、当該露出部13bと当該セパレータ(フラット型セパレータ60)の少なくとも一部とを離間させる隙間10を形成している(図6参照)。隙間10は、セル積層体3において、ゴム材13の露出部13bとセパレータ(フラット型セパレータ60)とが貼り付く(タックする)ことを抑制する。
本実施形態における隙間10は、フラット型セパレータ60に設けられた段部60bによって形成されている。段部60bは、対向するゴム材13の露出部13bから後退するようにフラット型セパレータ60の一部に設けられた段差によって形成されている(図6参照)。
<第3の実施形態>
本実施形態の燃料電池1において、フラット型セパレータ60は、その長手方向における端部60aが、ゴム材13の端部13aよりも内側に位置する形状および大きさとなっている(図6参照)。このため、ゴム材13の一部は、当該フラット型セパレータ60の端部60aよりも外側に位置しており、隣接する燃料電池セル2のセパレータ(本実施形態の場合、隣接する燃料電池セル2のプレス型セパレータ40)に接触しうる露出部13bとなっている(図7参照)。
ここで、本実施形態では、ゴム材13の露出部13bと、隣接する燃料電池セル2のセパレータ(本実施形態の場合、プレス型セパレータ40)との間に、当該露出部13bと当該セパレータ(プレス型セパレータ40)の少なくとも一部とを離間させる隙間10を形成している(図7参照)。隙間10は、セル積層体3において、ゴム材13の露出部13bとセパレータ(プレス型セパレータ40)とが貼り付く(タックする)ことを抑制する。
本実施形態における隙間10は、ゴム材13に設けられた段部13cによって形成されている。段部13cは、対向するプレス型セパレータ40の表面から後退するように当該ゴム材13の露出部13bに設けられた段差によって形成されている(図7参照)。この段差は、傾斜面のみで形成されていてもよいし(図7参照)、傾斜面に水平面が組み合わされる等して形成されていてもよい。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば上記においては、隙間10を、それぞれ、プレス型セパレータ40に設けられた段部40bによって形成した形態(第1の実施形態)、フラット型セパレータ60に設けられた段部60bによって形成した形態(第2の実施形態)、ゴム材13に設けられた段部13cによって形成した形態(第3の実施形態)を説明したが、もちろん、これら各形態を組み合わせて隙間10を形成することが可能である。
また、上述した実施形態では、プレス型セパレータ40とフラット型セパレータ60とで燃料電池セル2が構成される燃料電池1について説明したが、プレス型セパレータ40のみが組み合わされた燃料電池1においても本発明を適用することが可能である。
本発明は、電解質膜の両面に電極が配置された膜−電極接合体と、該膜−電極接合体を挟持する一対のセパレータと、を有する燃料電池セルが複数積層されてなる燃料電池に適用して好適なものである。
1:燃料電池
2:燃料電池セル
3:セル積層体
10:隙間
11:MEA(膜−電極接合体)
13:ゴム材(シール部材)
13a:端部
13b:露出部
13c:ゴム材に設けられた段部
40:プレス型セパレータ
40a:(プレス型セパレータの長手方向における)端部
40b:プレス型セパレータに設けられた段部
60:フラット型セパレータ
60a:(フラット型セパレータの長手方向における)端部
60b:フラット型セパレータに設けられた段部

Claims (3)

  1. 電解質膜の両面に電極が配置された膜−電極接合体と、該膜−電極接合体を挟持する一対のセパレータと、を有する燃料電池セルが複数積層されてなる燃料電池であって、
    前記燃料電池セルは、
    前記一対のセパレータ間の外周部に設けられたシール部材と、
    いずれか一方のセパレータの端部が前記シール部材の端部よりも面内側に位置することによって該一方のセパレータの端部よりも外側に位置する当該シール部材の露出部と、
    を有し、
    隣接する前記燃料電池セルと燃料電池セルとは、前記セパレータの外周部の一部が互いに接触した状態で積層されており、
    前記シール部材の露出部と、隣接する前記燃料電池セルの前記セパレータとの間には、当該露出部と当該セパレータの少なくとも一部を離間させる隙間が形成されており、
    前記一対のセパレータが、溝を有するプレス型セパレータと、前記溝を覆うように前記プレス型セパレータに宛がわれるフラット型セパレータとで構成されており、
    前記プレス型セパレータに、前記隙間を形成する段部が設けられていることを特徴とする燃料電池。
  2. 電解質膜の両面に電極が配置された膜−電極接合体と、該膜−電極接合体を挟持する一対のセパレータと、を有する燃料電池セルが複数積層されてなる燃料電池であって、
    前記燃料電池セルは、
    前記一対のセパレータ間の外周部に設けられたシール部材と、
    いずれか一方のセパレータの端部が前記シール部材の端部よりも面内側に位置することによって該一方のセパレータの端部よりも外側に位置する当該シール部材の露出部と、
    を有し、
    隣接する前記燃料電池セルと燃料電池セルとは、前記セパレータの外周部の一部が互いに接触した状態で積層されており、
    前記シール部材の露出部と、隣接する前記燃料電池セルの前記セパレータとの間には、当該露出部と当該セパレータの少なくとも一部を離間させる隙間が形成されており、
    前記一対のセパレータが、溝を有するプレス型セパレータと、前記溝を覆うように前記プレス型セパレータに宛がわれるフラット型セパレータとで構成されており、
    前記フラット型セパレータに、前記隙間を形成する段部が設けられていることを特徴とする燃料電池。
  3. 前記シール部材の前記露出部に、前記隙間を形成する段部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池。
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