JP5987856B2 - 溶接装置及び溶接方法 - Google Patents

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Description

本発明は、溶接装置及び溶接方法に関する。
従来、互いに接触させた2個の部材に通電し、その2個の部材の接触面に生じる抵抗熱により接触面近傍の材料を溶解し、その2個の部材を互いに加圧することで接合する溶接装置が知られている。
特許文献1に記載の溶接装置は、第1の部材が有する穴の内側に挿入した第2の部材に通電し、第2の部材をジュール熱により膨張させることにより、第1の部材の穴の内壁と第2の部材の外壁との接触面を加圧する。その後、溶接装置は、第1の部材と第2の部材に接触面を通じて電流を流し、その接触面の抵抗溶接を行う。
特開2007−30013号公報
しかしながら、特許文献1に記載の溶接装置は、通電により第2の部材を熱膨張させることで、第1の部材の穴の内壁と第2の部材の外壁とを加圧しているので、抵抗溶接にかかる時間が長くなることが懸念される。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、抵抗溶接を短時間で行うことの可能な溶接装置及び溶接方法を提供することを目的とする。
第1発明は、筒部材と筒部材よりも熱容量が小さい棒部材とを溶接する溶接装置において、位置決め治具と第1給電治具が棒部材を押圧し、加圧治具と第2給電治具とが棒部材と筒部材との接触面を加圧した状態で、第1給電治具、棒部材、筒部材及び第2給電治具に通電することを特徴とする。また、電流供給手段による通電開始から所定時間が経過するまで棒部材の温度を棒部材の溶解が抑制可能な温度に維持し、その所定時間が経過した後に筒部材と棒部材とが溶解する温度に上げる制御手段を備える。
加圧治具と第2給電治具とが互いに対向して接触面を加圧することにより、抵抗溶接に必要な荷重が接触面に確実に印加される。そのため、加圧治具と第2給電治具による接触面の加圧と、第1給電治具と位置決め治具による接地電極の押圧とを同時又は連続して行うことが可能である。したがって、溶接装置は、筒部材と棒部材との抵抗溶接を短時間で行うことができる。
第2発明は、溶接方法の発明である。この溶接方法は、第1給電治具により棒部材を押
圧し、第2給電治具により棒部材と筒部材との接触面を加圧した後、第1給電治具、棒部
材、筒部材及び第2給電治具に通電することを特徴とする。また、給電工程では、電流供給手段による通電開始から所定時間が経過するまで棒部材の温度を棒部材の溶解が抑制可能な温度に維持し、その所定時間が経過した後に筒部材と棒部材とが溶解する温度に上げる。これにより、筒部材と棒部材との抵抗溶接を短時間で行うことができる。
本発明の第1実施形態による溶接装置の構成図である。 図1のII−II線の断面図である。 第1実施形態による第1給電治具の変形例である。 第1実施形態の溶接装置により溶接された製品の断面図である。 図4の製品が組み込まれた点火プラグの断面図である。 ワークの電気抵抗と熱容量を示す表である。 ワークの温度と0.2%耐力との関係を示すグラフである。 ワークの通電時間、電流及び温度の関係を示すグラフである。 ワークの通電時間、電流及び温度の関係を示すグラフである。 ワークの通電時間、温度及び電流の関係を示すグラフである。 第1実施形態による抵抗溶接のフローチャートである。 ワークに抵抗溶接が行われる様子を示す模式図である。 本発明の第2実施形態によるハウジングの平面図である。 図13のXIV−XIV線の断面において、ワークに抵抗溶接が行われる様子を示す模式図である。 本発明の第3実施形態によるハウジングの平面図である。 図15のXVI−XVI線の断面において、ワークに抵抗溶接が行われる様子を示す模式図である。 本発明の第4実施形態によるハウジングの平面図である。 図17のXVIII−XVIII線の断面において、ワークに抵抗溶接が行われる様子を示す模式図である。 本発明の第5実施形態によるハウジングの平面図である。 図19のXX−XX線の断面において、ワークに抵抗溶接が行われる様子を示す模式図である。 本発明の第6実施形態による溶接装置の構成図である。
以下、本発明による抵抗溶接装置を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1から図12に示す。第1実施形態の溶接装置1は、点火プラグに用いられるハウジング2と、そのハウジング2の軸方向の一方の端面に接触する接地電極3を被加工物(ワーク)として、それらの接触面4の抵抗溶接を行うものである。本実施形態のハウジング2は特許請求の範囲に記載の「筒部材」の一例に相当し、本実施形態の接地電極3は特許請求の範囲に記載の「棒部材」の一例に相当する。
図1に示すように、ハウジング2は、搬送装置5に載置された状態で溶接装置1に搬送される。搬送装置5に設けられた支持部材51は、ハウジング2の径外側に形成された平面部21に当接する。これにより、ハウジング2は、回転方向に位置決めされる。ハウジング2の軸方向の一方の端面に接地電極3が設置される。
溶接装置1は、第1位置決め治具10、第1給電治具11、第2給電治具12、加圧治具13、溶接電源14、変圧器15、温度センサ16、変位センサ17及びコントローラ18などを備えている。
第1位置決め治具10は、接地電極3が延びる方向に対して直交する方向の一方に固定されている。第1位置決め治具10は、接地電極3に当接可能である。本実施形態の第1位置決め治具10が、特許請求の範囲に記載の「位置決め治具」の一例に相当する。
第1給電治具11は、接地電極3が延びる方向に対して直交する方向の他方に設けられ、図示していないアクチュエータ等により、図1の矢印A、Bに示す方向へ往復移動可能である。なお、本実施形態において、「接地電極3が延びる方向に対して直交する方向」とは、ハウジング2の径方向が相当する。
第2位置決め治具19、191はそれぞれ、第1給電治具11及び第1位置決め治具10の反ハウジング側に設けられ、接地電極3を支持している。
図1及び図2に示すように、第1位置決め治具10と第1給電治具11は、いずれも直方体であり、接地電極3に面接触可能な当接部101、111を有する。第1位置決め治具10と第1給電治具11は、その経年変化に応じて、接地電極3に当接する当接部101、111の位置をずらして使用することが可能である。
なお、図3に示すように、第1実施形態の変形例として、第1位置決め治具10と第1給電治具11を、いずれも円柱形状としてもよい。この場合、第1位置決め治具10と第1給電治具11は、接地電極3に線接触可能な当接部を有する。
図1に示すように、第1位置決め治具10が接地電極3に当接した状態で、第1給電治具11が矢印Aの方向へ接地電極3を押圧すると、第1給電治具11の当接部111と接地電極3との当接箇所が密着する。これにより、その当接箇所を流れる電流の集中抵抗が小さくなる。したがって、抵抗溶接を行う際、その当接箇所に発生するジュール熱が小さくなり、接地電極3の座屈を抑制することができる。
また、第1給電治具11の当接部111は、接地電極3とハウジング2との接触面4から僅かに離れた位置を押圧する。本実施形態では、第1給電治具11の当接部111と接触面4との距離は、例えば0.3から1.0mmである。これにより、抵抗溶接を行う際、第1給電治具11と接地電極3との当接箇所よりもハウジング側に位置する接地電極3が座屈することを抑制することができる。
加圧治具13は、接地電極3の反ハウジング側に固定され、接地電極3の反ハウジング側の端面に当接可能である。
一方、第2給電治具12は、ハウジング2の反接地電極側に設けられている。図1の矢印C、Dに示すように、第2給電治具12は、図示していないアクチュエータ等により、ハウジング2の軸方向に往復移動可能である。
第2給電治具12は、接地電極側の外径よりも反接地電極側の外径が大きいテーパ部121を有している。一方、筒状のハウジング2の内壁は、接地電極側の端部の内径よりも反接地電極側の端部の内径が大きい。そのため、ハウジング2の内壁には段差22が設けられている。第2給電治具12のテーパ部121は、ハウジング2の段差22に線接触または面接触可能である。
搬送装置5に載置されたハウジング2が第2給電治具12の直上に搬送されると、第2給電治具12は矢印Cの方向へ移動し、搬送装置5に設けられた孔52を挿通して、第2給電治具12のテーパ部121がハウジング2の段差22に線接触または面接触する。この状態で、第2給電治具12がハウジング2を加圧治具側へ持ち上げると、接地電極3の反ハウジング側の端面と加圧治具13とが当接する。さらに第2給電治具12が矢印Cの方向へハウジング2を加圧すると、ハウジング2と接地電極3との接触面4が加圧される。
溶接電源14は、変圧器15を経由して、第1給電治具11、接地電極3、接触面4、ハウジング2及び第2給電治具12に電流を供給可能である。本実施形態の溶接電源14及び変圧器15が特許請求の範囲に記載の「電流供給手段」の一例に相当する。
この溶接電源14は、インバータ制御により、直流電流を供給することが可能である。なお、図1では、変圧器15の陽極を第1給電治具側に接続し、陰極を第2給電治具側に接続しているが、この陽極と陰極とは反対に接続してもよい。
ハウジング2と接地電極3との接触面4の近傍には、温度センサ16が設けられている。この温度センサ16は、接触面4に隣接したハウジング2の温度を非接触で検出する。
ハウジング2又は第2給電治具12には、それらの変位量を検出可能な変位センサ17が設けられている。変位センサ17は、抵抗溶接を行う際のハウジング2と接地電極3とのすえ込み変形による変位量を検出可能である。
本実施形態の温度センサ16が特許請求の範囲に記載の「温度検出手段」の一例に相当し、変位センサ17が特許請求の範囲に記載の「変位量検出手段」の一例に相当する。
コントローラ18は、プログラマブルロジックコントローラであり、温度センサ16及び変位センサ17等の信号が入力される。本実施形態のコントローラ18が特許請求の範囲に記載の「制御手段」の一例に相当する。
コントローラ18は、温度センサ16から入力された信号から、抵抗溶接を行う際の接触面4の温度を検出可能である。
コントローラ18は、温度センサ16が検出した温度、及び、変位センサ17が検出した変位量に基づき、溶接電源14から第1給電治具11及び第2給電治具12等に供給する電流量、及び、第2給電治具12の加圧力などを制御する。
溶接装置1が抵抗溶接を行う際、まず矢印Aに示すように、第1給電治具11を第1位置決め治具側へ移動し、第1給電治具11と第1位置決め治具10により、接地電極3を押圧する。次に矢印Cに示すように、第2給電治具12を加圧治具側へ移動し、第2給電治具12と加圧治具13により、接地電極3とハウジング2との接触面4を加圧する。この状態で、溶接電源14から変圧器15を経由し、第1給電治具11、接地電極3、接触面4、ハウジング2及び第2給電治具12に通電すると、接触面4及びその接触面4の内部のハウジング2と接地電極3とが溶解する。このとき、第2給電治具12により接地電極3とハウジング2との接触面4を加圧すると、接触面4及びその接触面4よりも内部から溶解したハウジング2の材料と接地電極3の材料とが互いに流動して結合する。これにより、ハウジング2と接地電極3とが溶接接合される。
上述した抵抗溶接によってハウジング2と接地電極3とが接合した製品を図4に示す。この製品は、図5に示すように、ハウジング2の径外側の外壁にねじ23が鍛造された後、ハウジング2の径内側に碍子6と中心電極7が組みつけられる。続いて接地電極3の反ハウジング側の端部にチップ8が溶接された後、そのチップ8が中心電極7と向き合うように接地電極3が曲げ加工される。これにより、点火プラグ9が完成する。
次に、本実施形態の溶接装置1により溶接されるハウジング2と接地電極3の特性について説明する。
図6に示すように、接地電極3は例えばニッケル基合金から形成され、ハウジング2は例えばS17C等の炭素鋼から形成される。この場合、接地電極3の電気抵抗は、ハウジング2の電気抵抗よりも約12倍程度大きい。また、接地電極3の体格はハウジング2の体格よりも小さいことから、接地電極3の熱容量はハウジング2の熱容量の1/45程度である。したがって、一般に、接地電極3とハウジング2に通電した場合、接地電極3はハウジング2よりも早く高温になる。
図7は、接地電極3における温度と0.2%耐力(降伏応力)との関係を実線G1に示し、ハウジング2における温度と0.2%耐力との関係を実線H1に示している。
接地電極3をニッケル基合金から形成し、ハウジング2を炭素鋼から形成した場合、図7に示すように、所定温度Tc未満では、同一温度において、接地電極3の0.2%耐力は、ハウジング2の0.2%耐力よりも高い。したがって、抵抗溶接の際に接地電極3とハウジング2との接触面4に印加する荷重を例えばFaとした場合、ハウジング2が変形可能な温度Taは、接地電極3が変形可能な温度Tbよりも低い。
図8から図10は、上述した特性を有する接地電極3とハウジング2との接触面4を抵抗溶接する際の通電時間、電流及び温度の関係を示している。
図8(A)は、溶接電源14から変圧器15を経由して接地電極3及びハウジング2等に通電する電流値を、従来の一般的な抵抗溶接に使用されている電流値Iaに設定し、時刻t0から時刻t8までの間、通電したことを示している。
図8(B)は、図8(A)に示す通電を行った場合における接地電極3の温度変化を実線G2に示し、ハウジング2の温度変化を実線H2に示している。
実線H2に示すように、ハウジング2は、時刻t6で変形可能な温度Taに到達する。
一方、実線G2に示すように、接地電極3は、時刻t6から僅かに遅れて時刻t7で変形可能な温度Tbに到達する。したがって、電流値をIaとした場合、通電によって接触面4に生じる抵抗熱により、ハウジング2と接地電極3とは、ほぼ同時に温度が上昇する。
次に、図9(A)は、電流値をIaよりも大きいIcに設定し、時刻t0から時刻t5までの間、接地電極3とハウジング2に通電したことを示している。
図9(B)は、図9(A)に示す通電を行った場合における接地電極3の温度変化を実線G3に示し、ハウジング2の温度変化を実線H3に示している。なお、図9では、図8に記載した接地電極3の温度変化を破線G2に示し、ハウジング2の温度変化を破線H2に示している。
実線H3に示すように、ハウジング2は、時刻t4で変形可能な温度Taに到達する。
一方、実線G3に示すように、接地電極3は、時刻t4よりもかなり前の時刻t2で変形可能な温度Tbに到達する。
したがって、電流値をIaからIcに大きくした場合、ハウジング2が変形可能な温度Taに到達する時刻はt6からt4に早くなる。また、接地電極3が変形可能な温度Tbに到達する時刻はt7からt2に早くなる。
しかし、電流値をIcにすると、時刻t2から時刻t4の間は接地電極3のみが溶解し、ハウジング2が溶解しないので、溶接強度が弱くなる。また、時刻t2以降、接地電極3の温度がTbよりも高くなるので、接地電極3が座屈するおそれがある。さらに、接地電極3のすえ込み変形が進行し、バリの発生量が多くなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、図10(A)に示すように、通電開始から時刻t1までの電流の上昇率を図9(A)に示したものと同様とする。そして時刻t1から時刻t3までの電流値を、Iaよりも大きく、Icよりも小さいIbに設定する。続いて、時刻t3から時刻t5までの電流値をIcに設定する。
図10(B)は、図10(A)に示す通電を行った場合における接地電極3の温度変化を実線G4に示し、ハウジング2の温度変化を実線H4に示している。なお、図10では、図8に記載した接地電極3とハウジング2の温度変化をそれぞれ破線G2と破線H2に示し、図9に記載した接地電極3とハウジング2の温度変化をそれぞれ一点鎖線G3と一点鎖線H3に示している。
実線H4に示すように、接地電極3は、時刻t2よりも僅かに早い時刻t1で、「変形可能な温度Tbよりも僅かに低い温度」になる。コントローラ18は、温度センサ16が検出したハウジング2の温度の変化率に基づき、接地電極3の温度を算出可能である。コントローラ18は、接地電極3の温度が「変形可能な温度Tbよりも僅かに低い温度」で保たれるように電流値Ibを制御する。これにより、通電開始から時刻t3の間に、接地電極3で発生したジュール熱は接触面4を経由してハウジング2に伝熱する。そのため、ハウジング2は時刻t4よりも早い時刻t3で変形可能な温度Taに到達する。
時刻t3でコントローラ18は、電流値をIbよりも高いIcにする。これにより、接地電極3とハウジング2はいずれも、変形可能な温度Ta、Tbよりも高くなる。したがって、時刻t3以降、第2給電治具12により接触面4に印加する加圧力を大きくすることで、短時間で抵抗溶接が可能になる。この場合、接地電極3とハウジング2の両方が溶解し、流動するので、溶接強度が強くなる。
また、通電開始から時刻t3までは、接地電極3の温度がTbよりも低いので、接地電極3の座屈を抑制することができる。
さらに、接地電極3とハウジング2のすえ込み変形を少なくすることで、バリの発生量を低減することができる。
続いて、本実施形態の溶接方法について、図11のフローチャートと図12の模式図を参照して説明する。なお、図11では、ステップを「S」と表示している。
溶接処理が開始されると、先ず、ステップ10で、搬送装置5によりハウジング2が溶接装置1に搬送される。すると、第2給電治具12が搬送装置5の孔52を挿通し、ハウジング2を加圧治具側へ持ち上げる。接地電極3は、ハウジング2の軸方向の一方の端面に設置される。
次にステップ11で、第1給電治具11と第1位置決め治具10により、接地電極3が押圧される。これにより、第1給電治具11の当接部111と第1位置決め治具10の当接部101と接地電極3とが密着する。
ステップ12では、第1給電治具11と加圧治具13により、ハウジング2と接地電極3との接触面4が加圧される。これにより、ハウジング2と接地電極3とが密着する。
なお、ステップ11とステップ12は同時に行ってもよく、また、逆の順序で行ってもよい。
本実施形態のステップ11の処理が特許請求の範囲に記載の「押圧工程」の一例に相当し、ステップ12の処理が特許請求の範囲に記載の「加圧工程」の一例に相当する。
ステップ11及びステップ12の様子を図12(A)に示す。接地電極3は第1給電治具11と第1位置決め治具10により押圧されている。また、ハウジング2と接地電極3との接触面4は、第2給電治具12と加圧治具13により加圧されている。
図12(A)では、第1給電治具11と第1位置決め治具10の押圧力を模式的に矢印F1、F2で示し、第2給電治具12と加圧治具13の加圧力を模式的に矢印F3、F4で示している。
その後、ステップ13で、溶接電源14から変圧器15を経由して、第1給電治具11、接地電極3、接触面4、ハウジング2及び第2給電治具12に通電が開始される。するとステップ14でコントローラ18は、接地電極3の温度が、接地電極3が変形可能な温度Tbよりも僅かに低い温度(以下Tb´という)で保たれるよう、電流値Ibをフィードバック制御する。即ち、コントロータは、温度センサ16が検出した温度から算出した接地電極3の温度がTb´よりも高くなると電流値Ibを下げ、接地電極3の温度がTb´よりも所定温度低くなると電流値Ibを上げる。
ステップ15でコントローラ18は、通電開始から所定の時間(時刻t0からt3までの時間)が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過していない場合(ステップ15:NO)、処理はステップ14に戻り、コントローラ18は電流値Ibを制御しつつ、通電を継続する。これにより、通電開始から所定の時間が経過するまで、接地電極3の座屈及び溶解が抑制される。
このステップ15の「所定の時間」は、通電開始からハウジング2の温度がTaになるまでの時間が実験などにより求められ、予めコントローラ18に記憶されている。
なお、ステップ15で、コントローラ18は、通電開始から所定の時間が経過したか否かを判定することに代えて、或いはそれと共に、温度センサ16の検出値に基づき、ハウジング2の温度がTaに到達したか否かを判定することにしてもよい。
ステップ13からステップ15までの様子を図12(B)に示す。第1給電治具11から接地電極3及びハウジング2を経由して第2給電治具12に電流が流れると、接地電極3はジュール熱によりハウジング2よりも早く温度が上昇する。この接地電極3の熱は、接触面4を経由してハウジング2に伝熱する。図12(B)では、接地電極3で発生したジュール熱を模式的に破線Jで示し、そのジュール熱がハウジング2に伝熱する様子を模式的に矢印Kで示している。
ステップ15で、所定の時間が経過したことが判定されると(ステップ15:YES)、処理はステップ16に移行する。
ステップ16では、コントローラ18は、接地電極3及びハウジング2等に供給する電流値をIbからIcに上昇する。これにより、接地電極3は変形及び溶解可能な温度Tb以上となり、ハウジング2も変形及び溶解可能な温度Ta以上になる。
このステップ16と同時に、ステップ17では、第2給電治具12の加圧力を強くする。これにより、接地電極3とハウジング2との抵抗溶接が行われる。
ステップ18で、コントローラ18は、変位センサ17から出力された信号に基づき、接地電極3とハウジング2のすえ込み変形による変位量が所定量になるか否かを判定する。その変位量が所定量未満の場合(ステップ18:NO)、処理はステップ16に戻り、抵抗溶接を継続して実行する。
ステップ16からステップ18の様子を図12(C)に示す。接地電極3及びハウジング2等に供給する電流値を上昇し、第2給電治具12の加圧力を強くすると、接触面4に生じる抵抗熱により接触面4及びその接触面4の内部のハウジング2と接地電極3とが溶解する。そして、接触面4及びその接触面4よりも内部から溶解したハウジング2の材料と接地電極3の材料とが互いに流動して結合することで、抵抗溶接が行われる。
図12(C)では、接触面4に生じる抵抗熱を模式的に破線Lで示し、接触面4よりも内部から溶解したハウジング2の材料と接地電極3の材料とが流動する様子を模式的に矢印M、Nで示している。
また、第2給電治具12と加圧治具13の加圧力を模式的に矢印F5、F6で示している。なお、図12(C)で示す第2給電治具12と加圧治具13の加圧力F5、F6は、図12(B)で示した第2給電治具12と加圧治具13の加圧力F3、F4よりも大きい。
ステップ18で、接地電極3とハウジング2のすえ込み変形による変位量が所定量、又はそれ以上になった場合(ステップ18:YES)、処理をステップ19に移行する。
ステップ19では、コントローラ18は、溶接電源14からの通電をオフすると共に、第2給電治具12による加圧を停止する。これにより、抵抗溶接が完了する。
なお、上述したステップ13からステップ19までの処理が特許請求の範囲に記載の「給電工程」の一例に相当する。
第1実施形態の溶接装置1及び溶接方法は、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態では、第1位置決め治具10と第1給電治具11が接地電極3を押圧し、加圧治具13と第2給電治具12とが接地電極3とハウジング2との接触面4を加圧した状態で、第1給電治具11、接地電極3、ハウジング2及び第2給電治具12に通電する。
加圧治具13と第2給電治具12とが互いに対向して接触面4を加圧することにより、抵抗溶接に必要な荷重が接触面4に確実に印加される。そのため、加圧治具13と第2給電治具12による接触面4の加圧と、第1位置決め治具10による接地電極3の押圧とを同時又は連続して行うことが可能である。したがって、溶接装置1は、ハウジング2と接地電極3との抵抗溶接を短時間で行うことができる。
(2)第1実施形態では、第1給電治具11は、接地電極3に面接触又は線接触可能な当接部111を有する。
これにより、第1給電治具11と接地電極3との接触面積が大きくなるので、そこを流れる電流の集中抵抗が小さくなる。したがって、接地電極3に発生するジュール熱が小さくなり、接地電極3の座屈を抑制することができる。
また、第1給電治具11は、その経年変化に応じて、接地電極3に当接する当接部111の位置をずらして使用することで、使用期間を長くすることが可能である。
(3)第1実施形態では、第1給電治具11は、接地電極3とハウジング2との接触面4から僅かに離れた位置を押圧する。
これにより、第1給電治具11と接地電極3との当接箇所よりもハウジング側に位置する接地電極3の座屈を抑制することができる。
(4)第1実施形態では、コントローラ18は、通電開始から所定時間が経過するまで接地電極3の温度をその溶解が抑制可能な温度Tb´に維持し、その所定時間が経過した後にハウジング2と接地電極3とが溶解する温度に上げる。
これにより、通電開始後の所定時間内に接地電極3に発生するジュール熱をハウジング2に伝熱してハウジング2を温め、その後にハウジング2と接地電極3とを溶解可能な温度以上に加熱し、抵抗溶接することが可能である。そのため、電気抵抗が小さく熱容量の大きいハウジング2を短時間で加熱することができる。また、ハウジング2と接地電極3の両方が接触面4で溶解するので、溶接強度を高めることができる。
(5)第1実施形態では、コントローラ18は、温度センサ16の検出値に基づき電流量を制御する。
これにより、溶接装置1は、接地電極3の断面積等に公差が生じた場合でも、所定時間内で接地電極3とハウジング2を常に一定の温度に加熱することで、同一の溶接強度及び品質を保つことができる。
(6)第1実施形態では、コントローラ18は、接触面4のハウジング2の温度がハウジング2が溶解する温度Taに上昇するまで、接地電極3の温度を接地電極3の溶解が抑制可能な温度に維持する。
これにより、ハウジング2を短時間で加熱することが可能であるので、溶接を短時間で行うことができる。
(7)第1実施形態では、コントローラ18は、変位センサ17の検出値に基づき電流量を制御する。
これにより、変位センサ17の検出値が目標値となったとき、第2給電治具12による接触面4の加圧を停止すると共に、通電を停止することが可能である。そのため、溶接装置1は、接地電極3の断面積等に公差が生じた場合でも、溶接後の接地電極3の長さを同一にすることができる。
また、接地電極3とハウジング2とのすえ込み変形量が一定に保たれることから、バリの排出を抑制することができる。
(8)第1実施形態では、溶接電源14は、インバータ制御による直流電流を供給する。
これにより、交流電流のように電流が0を跨ぐことがないので、接触面4の温度を連続して上げることが可能である。したがって、溶接を短時間で行うことができる。
(9)第1実施形態の溶接方法は、第1位置決め治具10により接地電極3を押圧し(ステップ11)、第2給電治具12により接地電極3とハウジング2との接触面4を加圧した後(ステップ12)、第1給電治具11、接地電極3、ハウジング2及び第2給電治具12に通電する(ステップ13−19)。
これにより、押圧工程と加圧工程を同時又は連続して行うことが可能であるので、ハウジング2と接地電極3との抵抗溶接を短時間で行うことができる。
(10)第1実施形態の溶接方法では、通電開始から所定時間が経過するまで接地電極3の温度を接地電極3の溶解が抑制可能な温度に維持し、その所定時間が経過した後にハウジング2と接地電極3とが溶解する温度に上げる。
これにより、通電開始後の所定時間内に接地電極3に発生するジュール熱をハウジング2に伝熱してハウジング2を温め、その後にハウジング2と接地電極3とを抵抗溶接することが可能である。そのため、電気抵抗が小さく熱容量の大きいハウジング2を短時間で加熱することができる。また、ハウジング2と接地電極3の両方が接触面4で溶解するので、溶接強度を高めることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図13及び図14に示す。なお、図13ではハウジング2のみを図示し、図14ではハウジング2と接地電極3のみを図示する。
図14(A)に示すように、第2実施形態では、第1実施形態で説明した加圧工程及び押圧工程の前に、接地電極3のハウジング側の端部に突起31を形成する。この接地電極3に突起31を形成する工程が、特許請求の範囲に記載の「突起形成工程」の一例に相当する。
なお、接地電極3をハウジング側から見たとき、突起31は、その稜線が長軸方向に延びるように形成してもよく、また、短軸方向に延びるように形成してもよい。
ハウジング2と接地電極3との抵抗溶接を行う際、電流が突起31に集中すると共に、第2給電治具12と加圧治具13との荷重も突起31に集中する。そのため、図14(B)に示すように、接地電極3表面の酸化膜よりも内部の酸化されてない材料が溶接に必要な分だけ溶解する。したがって、図14(C)に示すように、接地電極3のすえ込み変形量を小さくすると共に、接触面4からはみ出すバリを少なくすることが可能である。よって、この溶接方法により、溶接強度及び溶接品質を高めることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図15及び図16に示す。なお、図15ではハウジング2のみを図示し、図16ではハウジング2と接地電極3のみを図示する。
図16(A)に示すように、第3実施形態では、上述した加圧工程及び押圧工程の前に、ハウジング2の接地電極側の端面に接地電極3の断面よりも小さい凹部24を形成する。このハウジング2に凹部24を形成する工程が、特許請求の範囲に記載の「凹部形成工程」の一例に相当する。
ハウジング2と接地電極3との抵抗溶接を行う際、ハウジング2の凹部24の内壁と接地電極3との接触箇所に電流が集中すると共に、第2給電治具12と加圧治具13との荷重もその接触個所に集中する。そのため、図16(B)に示すように、ハウジング2表面及び接地電極3表面の酸化膜よりも内部の酸化されてない材料が溶接に必要な分だけ溶解する。したがって、図16(C)に示すように、接地電極3のすえ込み変形量を小さくすると共に、接触面4からはみ出すバリを少なくすることが可能である。よって、この溶接方法により、溶接強度及び溶接品質を高めることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図17及び図18に示す。なお、図17ではハウジング2のみを図示し、図18ではハウジング2と接地電極3のみを図示する。
第4実施形態は、上述した第2実施形態と第3実施形態との組み合わせである。したがって、第4実施形態は、上述した第2実施形態と第3実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図19及び図20に示す。なお、図19ではハウジング2のみを図示し、図20ではハウジング2と接地電極3のみを図示する。
図20(A)に示すように、第5実施形態では、上述した加圧工程及び押圧工程の前に、ハウジング2の接地電極側の端面に凸部25を形成する。このハウジング2に凸部25を形成する工程が、特許請求の範囲に記載の「凸部形成工程」の一例に相当する。
ハウジング2と接地電極3との抵抗溶接を行う際、ハウジング2の凸部25と接地電極3との接触箇所に電流が集中すると共に、第2給電治具12と加圧治具13との荷重もその接触個所に集中する。そのため、図20(B)に示すように、ハウジング2表面の酸化膜よりも内部の酸化されてない材料が溶接に必要な分だけ溶解する。したがって、図20(C)に示すように、接地電極3のすえ込み変形量を小さくすると共に、接触面4からはみ出すバリを少なくすることが可能である。よって、この溶接方法により、溶接強度及び溶接品質を高めることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について、図21を参照して説明する。
第6実施形態の溶接装置1では、図示していないローラなどに巻き回された接地電極3となる材料が、そのローラからハウジング2の軸方向の端面に供給される。
そのため、第6実施形態の溶接装置1は、上述した第1実施形態の溶接装置1が備える加圧治具13を備えていない。その代わり、第6実施形態の溶接装置1は、第1給電治具11と第1位置決め治具10の接地電極側の端面の断面積が、第1実施形態のものよりも小さく形成されている。また、第6実施形態の溶接装置1は、第1給電治具11が接地電極3を第1位置決め治具側へ押圧する押圧力が、第1実施形態の第1給電治具11の押圧力よりも大きく設定される。そのため、この第6実施形態の溶接装置1では、第2給電治具12が矢印Cの方向へ移動してハウジング2と接地電極3との接触面4を加圧する際、接地電極3の移動が、第1給電治具11と接地電極3との摩擦力、及び、第1位置決め治具10と接地電極3との摩擦力によって規制される。
第6実施形態の溶接装置1では、第1給電治具11が接地電極3を第1位置決め治具側へ押圧する押圧力が安定した後、第2給電治具12によるハウジング2と接地電極3との接触面4の加圧が行われる。その後、溶接電源14から第1給電治具11及び第2給電治具12等に通電され、ハウジング2と接地電極3との抵抗溶接が行われる。
この抵抗溶接が行われた後、ローラから供給されていた接地電極3は、点火プラグ9に適切な長さに切断される。
第6実施形態の溶接装置1においても、第1実施形態で説明した溶接方法を適用することが可能である。即ち、通電開始から所定時間が経過するまで接地電極3の温度を溶解が抑制可能な温度に維持し、その所定時間が経過した後に接地電極3とハウジング2とが溶解する温度に上げると共に、第2給電治具12による加圧力を高めることで、溶接を短時間で行うことができる。
(他の実施形態)
(1)上述した実施形態では、点火プラグ9に用いられるハウジング2と接地電極3との抵抗溶接を行う溶接装置1及び溶接方法について説明した。これに対し、他の実施形態では、溶接装置1及び溶接方法により抵抗溶接が行われるワークは、点火プラグ9に用いられるものに限らない。この溶接装置1及び溶接方法により、種々の棒部材と筒部材との抵抗溶接を行うことが可能である。
(2)上述した実施形態では、溶接電源14は、直流電流を供給するものとした。これに対し、他の実施形態では、溶接電源14は、交流電流を供給するものであってもよい。
(3)上述した実施形態では、温度センサ16は、接触面4に隣接したハウジング2の温度を検出するものとした。これに対し、他の実施形態では、温度センサ16は、接触面4の温度を検出するものであってもよく、接触面4に隣接した接地電極3の温度を検出するものであってもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1 ・・・溶接装置
2 ・・・ハウジング(筒部材)
3 ・・・接地電極(棒部材)
10・・・第1位置決め治具(位置決め治具)
11・・・第1給電治具
12・・・第2給電治具
13・・・加圧治具
14・・・溶接電源(電流供給手段)
15・・・変圧器(電流供給手段)
18・・・制御手段(コントローラ)

Claims (11)

  1. 筒部材(2)とその筒部材の軸方向の一方の端面に接触し、前記筒部材よりも熱容量が小さい棒部材(3)との抵抗溶接を行う溶接装置(1)であって、
    前記棒部材が延びる方向に対して直交する方向の一方から前記棒部材に当接する位置決め治具(10)と、
    前記棒部材が延びる方向に対して直交する方向の他方から前記棒部材を押圧する第1給電治具(11)と、
    前記棒部材の反筒部材側に設けられた加圧治具(13)と、
    前記筒部材の反棒部材側に設けられ、前記加圧治具と共に、前記棒部材と前記筒部材との接触面(4)を加圧する第2給電治具(12)と、
    前記棒部材が前記位置決め治具と前記第1給電治具とに押圧され、前記接触面が前記加圧治具と前記第2給電治具とに加圧された状態で、前記第1給電治具、前記筒部材、前記接触面、前記棒部材及び前記第2給電治具に電流を供給する電流供給手段(14,15)と、
    前記電流供給手段による通電開始から所定時間が経過するまで前記棒部材の温度を前記棒部材の溶解が抑制可能な温度に維持し、その所定時間が経過した後に前記筒部材と前記棒部材とが溶解する温度に上げる制御手段(18)と、
    を備えることを特徴とする溶接装置。
  2. 前記第1給電治具は、前記棒部材に面接触又は線接触可能な当接部(111)を有することを特徴とする請求項1に記載の溶接装置。
  3. 前記第1給電治具は、この第1給電治具と前記棒部材との当接箇所よりもハウジング側に位置する前記棒部材のジュール熱による座屈を抑制可能な程度に、前記接触面から僅かに離れた位置を押圧することを特徴とする請求項1または2に記載の溶接装置。
  4. 前記接触面の温度を検出する温度検出手段(16)を備え、
    前記制御手段は、前記温度検出手段の検出値に基づき前記電流供給手段による電流量を制御することを特徴とする請求項に記載の溶接装置。
  5. 前記制御手段は、前記接触面の温度が前記筒部材が溶解可能な温度に上昇するまで、前記棒部材の温度を前記棒部材の溶解が抑制可能な温度に維持することを特徴とする請求項1またはに記載の溶接装置。
  6. 前記筒部材と前記棒部材とのすえ込み変形による変位量を検出する変位量検出手段(17)を備え、
    前記制御手段は、前記変位量検出手段の検出値に基づき前記電流供給手段による電流量、及び、前記加圧治具と前記第2給電治具との加圧力を制御することを特徴とする請求項1、4または5のいずれか一項に記載の溶接装置。
  7. 前記電流供給手段は、インバータ制御による直流電流を供給することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の溶接装置。
  8. 筒部材とその筒部材の軸方向の一方の端面に接触し、前記筒部材よりも熱容量が小さい棒部材との抵抗溶接を行う溶接方法であって、
    第1給電治具により前記棒部材を押圧する押圧工程(S11)と、
    第2給電治具により前記棒部材と前記筒部材との接触面を加圧する加圧工程(S12)と、
    前記押圧工程及び前記加圧工程が行われた後、電流供給手段により前記第1給電治具、前記筒部材、前記接触面、前記棒部材及び前記第2給電治具に電流を供給する給電工程(S13−S19)と、を含み、
    前記給電工程では、前記電流供給手段による通電開始から所定時間が経過するまで前記棒部材の温度を前記棒部材の溶解が抑制可能な温度に維持し、その所定時間が経過した後に前記筒部材と前記棒部材とが溶解する温度に上げることを特徴とする溶接方法。
  9. 前記押圧工程及び前記加圧工程の前に、前記棒部材の筒部材側の端部に突起(31)を形成する突起形成工程を含むことを特徴とする請求項に記載の溶接方法。
  10. 前記押圧工程及び前記加圧工程の前に、前記筒部材の棒部材側の端面に前記棒部材の断面よりも小さい凹部(24)を形成する凹部形成工程を含むことを特徴とする請求項8または9のいずれか一項に記載の溶接方法。
  11. 前記押圧工程及び前記加圧工程の前に、前記筒部材の棒部材側の端面に凸部(25)を形成する凸部形成工程を含むことを特徴とする請求項に記載の溶接方法。
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