JP5147783B2 - スパークプラグ - Google Patents
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Description
その切削した部位に前記接地電極の一端側を接合する接合工程と、
前記接合工程の後に、前記主体金具及び前記接地電極の一端側に前記取付ねじ部を転造するねじ転造工程と、を含んでなり、
前記接合工程は、接合時に接合治具が前記主体金具へ印加する応力を支える支持部材を前記主体金具の径方向内部に挿入した後に接合する工程であることを特徴とするスパークプラグの製造方法。」が記載されている。
(1) 軸線方向に貫通する軸孔を有する絶縁体と、
前記軸孔の先端側に設けられた中心電極と、
前記絶縁体を保持し、その外周の一部にネジ部を有する筒状の主体金具と、
前記主体金具の先端部外周面に取り付けられ、前記中心電極の先端部との間に放電ギャップを形成する接地電極とを備えるスパークプラグにおいて、
前記ネジ部の外径が12mm以下であり、
前記主体金具におけるネジ部が設けられていない先端部外周面に設けられた溝と、前記溝に嵌め込まれ、一体に溶接された接地電極とを備えることを特徴とするスパークプラグを挙げることができ、
前記(1)の好ましい態様としては、
(2)前記主体金具の先端部における前記軸線方向に直交する断面において、前記主体金具の内周面と前記絶縁体の外周面との距離が1.9mm以下の領域が少なくとも存在することを特徴とする(1)に記載のスパークプラグ、
(3)ネジ部の終端から溝までの距離をa、前記主体金具の先端部のうち前記溝が設けられた部分における前記主体金具の径方向の厚みをb、前記主体金具の先端部の径方向における前記接地電極の厚みをc、前記ネジ部の谷の部分における前記主体金具の径方向厚みをdとしたとき、a≧0.3mmかつb≧0.2mmかつc+b≦dであることを特徴とする(1)又は(2)に記載のスパークプラグ、
(4)前記軸線方向の前記溝の長さをe、前記主体金具の先端部における前記主体金具の中心軸から前記主体金具の外周面までの距離と前記中心軸から前記溝までの距離との差をfとしたとき、e≧0.6mmかつf≧1.2mmであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1つに記載のスパークプラグ、
(5)前記溝と前記溝に線接触して嵌め込まれた前記接地電極とが、抵抗溶接により一体に形成されて成ることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1つに記載のスパークプラグ、
(6)前記主体金具の先端部における前記軸線方向に直交する断面において、前記溝は前記主体金具の外周に向かって広がり、かつ前記接地電極と接する2つの側辺を有し、前記2つの側辺と、前記溝の開口部における2つの開口端を通る直線との2つのなす角のうち少なくとも一方の角度θが、65°≦θ≦80°であることを特徴とする(5)に記載のスパークプラグ、
を挙げることができる。
主体金具4は、導電性の鉄鋼材料、例えば、低炭素鋼により形成されることができる。
絶縁体3は、絶縁性及び耐熱性が高い材料で形成されていれば良く、そのような材料として例えば、アルミナを主体とするセラミック焼結体が挙げられる。
以下のようにして、試験体1〜15を作製した。
まず、炭素鋼の棒材に冷間加工を行って、主体金具を形成した(主体金具製造工程)。
次いで、主体金具の先端部外周面に軸線に平行な溝を切削によって形成した。形成された溝は、すべて軸線方向に直交するいずれの断面においても同一形状であり、その形状は方形であった。表1及び2に示すように、溝の位置及び寸法を変化させて、複数の主体金具を作製した(切削工程)。
次いで、この溝に接地電極を嵌め込み、抵抗溶接により主体金具と接地電極とを溶接した(溶接工程)。この接地電極は、ニッケル合金により構成され、接地電極の長手方向に直交する断面形状が短辺1.1mm、長辺2.2mmの角柱体である。図4(a)に示されるように、接地電極の長辺が主体金具の半径方向に直交するようにして接地電極を溝に接合させた。
次いで、主体金具の外周面であって、接地電極が溶接されていない部分にネジ部を転造した(転造工程)。
次いで、絶縁体と一体化した中心電極を主体金具に組み付け、接地電極に曲げ加工を行うことにより、火花放電ギャップGを形成して、試験体1〜15を作製した。
前述のように作製した試験体を使用して以下の試験を行い、主体金具と接地電極との接合性及び横飛火の発生の有無を評価した。各評価は、10個の試験体を試験した結果の平均値により行った。
(溶接部のクラック発生)
試験体1〜7について、主体金具と接地電極との溶接部を拡大鏡により観察し、クラックの発生状態を確認し、下記の基準にしたがって評価した。試験結果を表1に示す。
◎:クラックなし
○:1mm以下であり性能上問題が無いレベル
△:1mm以上であり性能上問題が有るレベル
試験体1〜7について、主体金具ネジ部の転造前後における主体金具先端部外径の寸法を測定することにより、主体金具の変形を評価した。試験体1〜7について、それぞれ10個づつ測定し、主体金具ネジ部の転造前後の測定値の差の平均値について、下記の基準に従って評価した。試験結果を表1に示す。
◎:差が0.05mm以内
○:差が0.1mm以内
△:差が0.1mm以上
試験体8〜15について折り曲げ試験を行い、接地電極の破断強度を評価した。まず接地電極を、治具で挟み込み、この治具を主体金具先端面まで突き当てながら接地電極を90°折り曲げ、その後元に戻す。この作業を繰り返し、接地電極が破断する回数を調べた。90°折り曲げたところで0.5回、元に戻したところで1.0回というようにカウントし、下記の基準に従って評価した。試験結果を表2に示す。
◎:3.5回以上
○:3回以上
△:2.5回以上
試験体1〜15について加熱試験を行い、その後接地電極の主体金具からの剥離性を評価した。まず、接地電極と主体金具とを接合した部分を、ガスバーナーで加熱して2分間1000℃に保持した後、1分間徐冷するという操作を1000回繰り返すことにより加熱試験を行った。次いで、加熱試験後の試験体1〜15について、主体金具から接地電極の剥離の程度を拡大鏡により観察し、下記の基準に従って評価した。試験結果を表1及び2に示す。
◎:酸化スケール0%
○:酸化スケール50%以下
△:酸化スケール50%以上
試験体21〜29について、主体金具への接地電極の溶接性を評価した。まず接地電極を、治具で挟み込み、この治具を主体金具先端面まで突き当てながら接地電極を90°折り曲げ、その後元に戻す。この作業を繰り返し、接地電極の溶接部にクラックが入る回数を調べた。90°折り曲げたところで0.5回、元に戻したところで1.0回というようにカウントし、下記の基準に従って評価した。試験結果を表3に示す。
◎: 2.0回以上
○: 1.5回以上
△: 1.0回以上
スパークプラグの試験体S1〜S15を、火花放電試験機(25℃、0.8MPa)に設置して、JIS B 8031に準拠して放電させた。スパークプラグの試験体S1〜S15は、いずれも横飛火が発生しなかった。表1及び2には、この試験結果を◎で示した。
2 中心電極
3 絶縁体
4 主体金具
5 ネジ部
6 接地電極
7 外材
8 内材
9、10 貴金属チップ
11 溝
12 溶接部
21 先端部
22 終端
23 先端部外周面
Claims (6)
- 軸線方向に貫通する軸孔を有する絶縁体と、
前記軸孔の先端側に設けられた中心電極と、
前記絶縁体を保持し、その外周の一部にネジ部を有する筒状の主体金具と、
前記主体金具の先端部外周面に取り付けられ、前記中心電極の先端部との間に放電ギャップを形成する接地電極とを備えるスパークプラグにおいて、
前記ネジ部の外径が12mm以下であり、
前記主体金具におけるネジ部が設けられていない先端部外周面に設けられた溝と、前記溝に嵌め込まれ、一体に溶接された接地電極とを備えることを特徴とするスパークプラグ。 - 前記主体金具の先端部における前記軸線方向に直交する断面において、前記主体金具の内周面と前記絶縁体の外周面との距離が1.9mm以下の領域が少なくとも存在することを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
- ネジ部の終端から溝までの距離をa、前記主体金具の先端部のうち前記溝が設けられた部分における前記主体金具の径方向の厚みをb、前記主体金具の先端部の径方向における前記接地電極の厚みをc、前記ネジ部の谷の部分における前記主体金具の径方向厚みをdとしたとき、a≧0.3mmかつb≧0.2mmかつc+b≦dであることを特徴とする請求項1または2に記載のスパークプラグ。
- 前記軸線方向の前記溝の長さをe、前記主体金具の先端部における前記主体金具の中心軸から前記主体金具の外周面までの距離と前記中心軸から前記溝までの距離との差をfとしたとき、e≧0.6mmかつf≧1.2mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
- 前記溝と前記溝に線接触して嵌め込まれた前記接地電極とが、抵抗溶接により一体に形成されて成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
- 前記主体金具の先端部における前記軸線方向に直交する断面において、前記溝は前記主体金具の外周に向かって広がり、かつ前記接地電極と接する2つの側辺を有し、前記2つの側辺と、前記溝の開口部における2つの開口端を通る直線との2つのなす角のうち少なくとも一方の角度θが、65°≦θ≦80°であることを特徴とする請求項5に記載のスパークプラグ。
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