JP5985112B2 - 導波管装置 - Google Patents

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    • H01P1/022Bends; Corners; Twists in waveguides of polygonal cross-section

Description

本発明は、導波管として機能する構造を備えた部材、部品、装置等(以下、導波管装置と記載。)に関する。
従来、導波管の適用分野としては、たとえば(1)通信装置、(2)レーダ装置が挙げられる。
そして、たとえば上記通信装置が複数ありそれらの設置場所の大きさに制約があるといった場合において、ある通信装置が備える導波管を伝搬する電磁波の伝搬方向(以下、管軸方向と記載。)および偏波の方向(以下、偏波方向と記載。)に対し、それぞれ異なる方向を有する別の通信装置の導波管を接続する必要が生じることがある。
従来、管軸方向を変更するための導波管装置としては、導波管を曲げた構造を有する導波管ベンド(bend)または導波管コーナー(corner)と呼ばれる装置が一般に知られている。 (たとえば特許文献1)
特許文献1は、導波管における電磁波の伝搬路(以下、導波管路と記載。)の断面形状が矩形である導波管(以下、矩形導波管と記載。)同士を接続するため、2つの導波管が所望の角度で接続した構造を有し、また、管軸方向が変更される曲げ部に階段状のステップ面を有するよう構成している。
なお、導波管路の語を用いる場合、以下の説明においては、伝搬路自体を指す場合のほかに、内壁といった伝搬路を規定する構造を指す場合、両方を指す場合、にも用いることがある。
矩形導波管の場合、多くの場合に使用される伝搬モードであるTE10モードを考えると、導波管路を規定する内壁のうち幅広面は磁界(H)の方向と平行となるため「H面」と、また、幅狭面は電界(E)と平行となるため「E面」と、各々呼ぶ場合がある。
そして、特許文献1のような導波管ベンドの場合、管軸方向がどの面にそって変更されるかに応じてE面ベンド(またはコーナー)またはH面ベンド(またはコーナー)と呼ぶ場合がある。上記特許文献1の場合はE面ベンドに対応する。
特許文献1の導波管ベンドの場合、曲げ部の両側にある2つの直管状の導波管部分の各々における管軸方向は、各導波管部分の中心軸と一致する。また、2つの導波管部分における管軸方向を示す直線同士が同一平面上に位置し1点で交差する関係にある。また、各導波管部分の導波管路の断面形状(特許文献1では矩形形状。)の長手方向同士が、平行する関係にある。
一方、管軸方向は変更せずに偏波方向を変更する導波管装置が知られている。 (特許文献2)
特許文献2では、偏波方向が直交する2つの矩形導波管(垂直偏波導波管、水平偏波導波管)の間に特定の断面形状のスリットを有する偏波変換器を配置するよう構成している。
特開平9−246801号公報 特許3884725号公報
管軸方向及び偏波方向が共に異なる2つの導波管同士を接続するための導波管装置を構成する方法として、たとえば、(1)従来のH面ベンドとE面ベンドとを組合せる、(2)特許文献1のベンドと特許文献2の導波管装置とを組み合わせる、ことにより行うことが考えられる。
しかし、上記(1)の場合、動作の異なる2種類のベントを用いるため、各ベントで変換を行う部分(たとえば特許文献1の曲げ部に相当する部分。)の間を離す必要があり、したがって、全体の大きさが大きくなるという課題がある。
また、上記(2)の場合、偏波変換器の管軸方向の長さが1/4波長程度必要であり、上記(1)同様に、全体の大きさが大きくなるという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、管軸方向および偏波方向の変更を行うための構造の大きさが抑制可能な導波管装置を得ることを目的としている。
本発明に係る導波管装置は、導波管路の端部に第1の開口及び第2の開口が形成された導波管装置であって、
第1の開口と同じ形状の開口が形成された凹部であって凹部の底部が開口からみて第1の方向に配置された第1の凹部、が形成された第1の導波管と、第2の開口と同じ開口が形成された凹部であって凹部の底部が開口からみて第2の方向に配置された第2の凹部、が形成された第2の導波管とを、
第1及び第2の開口中心位置が第1及び第2の方向と異なる方向において互いに異なり、第1及び第2の凹部の底部の空間的な領域が異なる方向において互いに一部のみ重複し、重複する第1及び第2の凹部の底部の空間的な領域異なる方向における長さが導波管路を伝搬する電磁波の管内波長の1/2以下であり、かつ第1及び第2の凹部が第1及び第2の凹部の底部において連通するよう
合体して得られる導波管路、
に相当する導波管路を有する。
本発明の導波管装置によれば、管軸方向および偏波方向の変更を行う構造の大きさが抑制可能な導波管装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1における、導波管装置の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置の内壁を透過的に見た場合の構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す側面図である。 仮想の2つの導波管を透過的に見た場合の構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置を透過的に見た場合の、仮想の導波管の重なりに対応する領域を示す側面図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置の内壁を透過的に見た場合の、仮想の導波管の重なりに対応する領域を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置の内壁を透過的に見た場合の、仮想の導波管の重なりに対応する領域を示す斜視図である。 仮想の導波管の重なりに対応する領域を解析するための解析モデルを示す上面図である。 仮想の導波管の重なりに対応する領域を解析するための解析モデルを示す側面図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置のインピーダンスの周波数依存性を示すチャート図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置の内壁を透過的に見た場合の、仮想の導波管の重なりに対応する領域を解析するための解析モデルを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置を透過的に見た場合の、仮想の導波管の重なりに対応する領域を解析するための解析モデルを示す上面図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置のインピーダンスの周波数依存性を示すチャート図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置のインピーダンスの周波数依存性を示すチャート図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置の反射特性の周波数依存性を示す図である。 本発明の実施の形態1における、導波管装置の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態3における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態3における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態4における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態4における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す上面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図を用いて説明する。
なお、以下の各実施の形態の図においては、同一または同様なものについては、同一または同様の符号を付け、また対応するものについては、類似した符号を付け、各実施の形態の説明においてその記載および詳細な説明を省略する場合がある。
また、ある構成要素の複数の部分を区別して説明する場合に符号中にアルファベット(a、b、・・・)を付し、ひとまとまりとして説明する場合にはアルファベットを付さないで、説明する場合がある。
また、図に示した形状は、発明を説明するのに必要な程度に簡略化した概略図であり、図に示した部位の詳細な形状および図に示していない導波管装置100の部位については図に限定されない。たとえば、導波管装置100としての性能を満足する程度において、(1)壁面の詳細な凹凸、(2)寸法の変化、(3)形状の変化、があってもよい。
また、図中の各要素および各部位は、本発明を説明するために便宜的に分割したものであり、その範囲および実装形態は図の構成、分割、名称等に限定されない。また、分割の仕方自体も図に示した分割に限定されない。
実施の形態1.
以下に、本発明の各実施の形態1について図1から図8を用いて説明する。
一般性を失わずに説明をわかりやすくするため、本実施の形態の導波管装置として、(1)導波管装置の接続先として矩形導波管を想定しそれに適した形状および構造を有し、(2)偏波方向の変更を説明するため電磁波の伝搬モードとしてTE10モードを仮定し、(3)管軸方向と偏波方向を各々直角に変更し、(4)壁面はすべて平面で構成される、場合を例に説明する。
なお、矩形導波管に限らず、導波管路の断面形状が長手方向および短手方向が規定可能な導波管路の構造であればよい。ただし対称的な形状であることが望ましく、たとえば(a)角丸四角形、(b)楕円形、の導波管装置が望ましい。
図1は、本発明の実施の形態1における、導波管装置の外観を示す斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態1における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す斜視図である。図2においては、内壁および隠れた外壁の形状も示されている。
図1および図2において、11は第1の開口、12は第2の開口、100は導波管装置、1010は第1の管軸方向、1011は第1の偏波方向、1020は第2の管軸方向、1021は第2の偏波方向、1101は第1の導波管部、1102は第1の開口部、1201は第2の導波管部、1202は第2の開口部、x、y、zは便宜的な座標軸、を示す。なお、第1の導波管部1101および第2の導波管部1201は、説明のために便宜的に導波管装置100を分割した範囲を示す。
また、図2において、点線は導波管装置100の内壁(または内壁)を表す線、一点鎖線は図1において奥側に隠れて表示されない外壁(または外壁)を表す線、を示す。
図において、管軸方向1010、1020を示す矢印は、第1の開口部1102から第2の開口部1202へ電磁波が伝搬する場合を想定した矢印となっている
なお、管軸方向1010、1020を示す矢印は、導波管装置100に入出力される電磁波の進行方向に依存して、矢印の向きが図と異なる場合も可能であり、図に示した矢の向きに限定されない。このため、「管軸方向」という場合は、矢印の矢の向き及び矢印の軸の両方で規定される方向ではなく矢印の軸のみにより規定される方向を考えるものとする。
また、本実施の形態の説明では、TE10モードを仮定しているので、偏波方向は、各開口部における内壁の面のうちの幅狭面に対して平行な方向となっている。
なお、偏波方向を示す矢印の矢の向きは時間とともに周期的に反転することになるため、図における矢印の組合せは、特定の動作条件における例を示したものと考えることができる。
導波管装置100は、第1の開口部1102および第2の開口部1202を有する。
第1の開口部1102には、矩形形状の第1の開口11が形成されている。
第2の開口部1202には、矩形形状の第2の開口12が形成されている。
図においては、第1の開口11の形状に関して、y軸が長手方向、x軸が短手方向に、第2の開口12の形状に関しては、z軸が長手方向、y軸が短手方向になるよう開口が形成されている。
また、第1および第2の開口11、12の中心は、第1および第2の管軸方向1010、1020と異なる方向における位置が、異なっている。
また、第1の開口部1102および第2の開口部1202は、導波管装置100の入力端子または出力端子と見做すことができる。
第1の導波管部1101は、第1の管軸方向1010における一方の端部(図においては+z方向の端部。)に、第1の開口部1102を有する。また、第1の開口11から第1の管軸方向1010の他方の端部(図においては−z方向の端部。)に向かって導波管路が形成されている。
本実施の形態においては、第1の導波管部1101は第1の開口部1102側に直管状の導波管構造を有しているので、本実施の形態における第1の管軸方向は、その直管状の部分によって規定される。
第2の導波管部1201は、第2の管軸方向1020における一方の端部(図においては+x方向の端部。)に、第2の開口部1202を有する。また、第2の開口12から第2の管軸方向1020の他方の端部(図においては−x方向の端部。)に向かって導波管路が形成されている。
本実施の形態においては、第2の導波管部1201は第2の開口部1202側に直管状の導波管構造を有しているので、本実施の形態における第2の管軸方向は、その直管状の部分によって規定される。
また、導波管装置100は、第1の開口部1102および第2の開口部1202の開口同士を繋ぐように内壁が形成されている。
この内壁により、各開口11、12の形状が規定されるとともに、第1の開口部1102と第2の開口部1202との間を繋ぐ導波管路が規定される。
したがって、第1の開口部1102および第2の開口部1202の開口11、12は、導波管路の異なる端部に形成されている。導波管路を規定する内壁の構造の詳細については図3を用いて後述する。
また、導波管路を規定する内壁は導電性を有する。なお、内壁のみが導電性を有する場合、たとえば金属材料のめっきなどにより内壁が形成されている場合、に限定されない。たとえば、導波管装置100全体が導電性を有する材料により形成されていてもよい。
図3は、本発明の実施の形態1における、導波管装置の内壁を透過的に見た場合の構造を示す斜視図である。
図3は、図2から外壁を示す線(実線、一点鎖線)を削除したものに相当する。
図の見方は、図2と同様である。
図において、200は内壁(または、内壁により規定される導波管路)、1101aは第1の導波管部1101側の内壁(または、内壁により規定される導波管路)、1103は第1の端面、1104は第1の突起面、1105(1105a、1105b)は第2の平面対、1106(1106a、1106b)は第1の平面対、1201aは第2の導波管部1201側の内壁(または、内壁により規定される導波管路)、1203は第2の端面、1204は第2の突起面、1205(1205a、1205b)は第3平面対、1206(1206a、1206b)は第4の平面対を示す。
図4および図5は、本発明の実施の形態1における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す上面図および側面図である。
図の見方は、上記図1から図3と同様である。
内壁200は、第1の導波管部1101側の内壁1101aおよび第2の導波管部1201側の内壁1201aを有する。
図に示すように、内壁200(1101aおよび1201a)によって規定される導波管路の端部に、第1の開口11および第2の開口12が形成されている。
第1の導波管部1101側の内壁1101aは、平面1103、1104、1105および1106を有する。
本実施の形態は、第1および第2の平面対1105、1106が各々、第1の管軸方向1010と平行に延在する平行平面対であり、また、第1の端面1103が、第1の管軸方向1010と垂直な平面の場合の例となっている。
また、第1の導波管部1101において、平面対1105は、第1の開口11の形状の短手方向において分離形成され、また、平面対1106は、第1の開口11の形状の長手方向において分離形成されている。
第2の導波管部1201側の内壁1201aは、平面1203、1204、1205および1206を有する。
本実施の形態は、第3および第4の平面対1205、1206が各々、第2の管軸方向1020に延在する平行平面対であり、また、第2の端面1203が、第2の管軸方向1010と垂直な平面の場合の例となっている。
また、第2の導波管部1201において、平面対1205は、第2の開口12の形状の長手方向において分離形成され、また、平面対1106は、第2の開口12の形状の短手方向において分離形成されている。
したがって、本実施の形態においては、上記2つの開口の形状の長手方向は、同一の方向でなく、長手方向同士の角度が直角の関係にある。
なお、第1の導波管部1101側および第2の導波管部1201側の内壁の形状および寸法(寸法比)は必ずしも同じである必要はなく、たとえば(1)導波管装置100の接続先の形状、(2)導波管装置100に対する要求特性、(3)導波管装置の具体的な構造、に応じて異なる寸法(寸法比)としてもよい。
ただし、想定する電磁波が第1の導波管部1101から第2の導波管部1201へ伝搬可能な形状および寸法(寸法比)を有するものとする。
また、本実施の形態は、第1の導波管部1101の第1の端面1103および第2の導波管部1201の平面1205aが、x−y平面に平行な同じ1つの面上に位置するよう形成され、また、第1の導波管部1101の平面1105aおよび第2の導波管部1201の第2の端面1203が、y−z平面と平行な1つの面上に位置するよう形成された、場合の例となっている。
第1の突起面1104および第2の突起面1204は、各端面側に形成されている。
ここで、導波管装置100の内壁200の構造、したがって導波管装置100の導波管路の構造、をさらに分かりやすくするため、2つの導波管を想定する。
そして、導波管装置100の導波管路が、2つの導波管を合体して得られる導波管路、に相当する導波管路であると考える。
図6は、仮想の2つの導波管を透過的に見た場合の構造を示す斜視図である。
ただし、図6では、本実施の形態の導波管装置100を示す図3と比較しやすいように、図2で示されている外壁を表す線は表示せず、内壁のみを表示している。そのため、開口部の説明は省略する。
また、図の見方、各部の形状および配置関係は、図3と同様であるかまたは対応させることができる。
図において、21は第3の開口、22は第4の開口、1010は第1の方向、1020は第2の方向、2101は第1の導波管、2101aは第1の導波管の内壁、2101bは第1の凹部、2103は第1の端面、2104は第1の突起面、2105(2105a、2105b)は第2の平面対、2106(2106a、2106b)は第1の平面対、2201は第2の導波管、2201aは第2の導波管の内壁、2201bは第2の凹部、2203は第2の端面、2204は第2の突起面、2205(2205a、2205b)は第3の平面対、2206(2206a、2206b)は第4の平面対を示す。
なお、第1の方向1010は、本実施の形態の導波管装置100を示す図1における第1の管軸方向と同じ方向であり、第2の方向1020は図1における第2の管軸方向1020と同じ方向を示す。
第1の導波管2101には、第3の開口21が形成されている。
第3の開口21は、図1の第1の開口11と同じ形状の開口が形成され、矩形形状を有する。
図においては、第3の開口21についてはy軸が長手方向、x軸が短手方向に、第4の開口22についてはz軸が長手方向、y軸が短手方向になっている。
また、第1の導波管2101は、第3の開口21から、第1の方向1010の端部(図においては−z方向の端部。)に向かって、第1の凹部2101bが形成されている。
したがって、第1の凹部2101bの底部は、第3の開口21から見て第1の方向1010に配置されている。
第2の導波管2201には、第4の開口22が形成されている。
第4の開口22は、図1の第2の開口12と同じ形状の開口が形成され、矩形形状を有する。
また、第2の導波管1201は、第4の開口22から、第2の方向1020の端部(図においては−x方向の端部。)に向かって、第2の凹部2201bが形成されている。
したがって、第2の凹部2201bの底部は、第4の開口22から見て第2の方向1020に配置されている。
第1の導波管2101の内壁2101aは、平面2103、2104、2105及び2106を有する。
内壁2101aにより囲まれた領域が第1の凹部2101bとなり、また、内壁2101aによって第1の導波管2101の導波管路が規定される。
また、第1の導波管2101の平面対2105、2106が各々、第1の方向1010と平行に延在する平行平面対であり、第1の端面2103が、第1の方向1010と垂直な平面となっている。
また、第1の導波管2101において、平面対2105は、第3の開口21の形状の短手方向において分離形成され、平面対2106は、第3の開口21の長手方向において分離形成されている。
第2の導波管2201の内壁2201aは、平面2203、2204、2205及び2206を有する。
内壁2201aにより囲まれた領域が第2の凹部2201bとなり、また、内壁2201aによって第2の導波管2201の導波管路が規定される。
また、第2の導波管2201の平面対2205、2206が各々、第2の方向1012と平行に延在する平行平面対であり、第2の端面2203が、第2の方向1020と垂直な平面となっている。
また、第2の導波管2201において、平面対2205は、第4の開口22の形状の長手方向において分離形成され、平面対2206は、第4の開口22の長手方向において分離形成されている。
図7は、本発明の実施の形態1における、導波管装置を透過的に見た場合の、仮想の導波管の重なりに対応する領域を示す側面図である。
図8は、本発明の実施の形態1における、導波管装置の内壁を透過的に見た場合の、仮想の導波管の重なりに対応する領域を示す斜視図である。
図の見方は、上記各図と同様である。
図において、1301は、図6に示した第1の導波管2101と第2の導波管2201とが合体した場合に平面2105aと第2の端面2203とが重複する範囲、に対応する図3に示した導波管装置100の内壁200の範囲を示す。
2つの導波管2101、2201を示す図6と、本実施の形態の導波管装置100を示す図1から図8(図6を除く。)との比較から、本実施の形態の導波管装置100は、第1の開口11と同じ形状の開口(図6の第3の開口21。)が形成された凹部であって凹部の底部が開口からみて第1の方向1010に配置された第1の凹部2101b、が形成された第1の導波管2101と、第2の開口12と同じ形状の開口(図6の第4の開口22。)が形成された凹部であって凹部の底部が開口からみて第2の方向1020に配置された第2の凹部2201b、が形成された第2の導波管2201とを、第1および第2の凹部2101b、2201bの底部の位置が第1および第2の方向1010、1020と異なる方向において互いに異なりかつ第1および第2の凹部2101b、2201bが第1および第2の凹部2101b、2201bの底部において連通するよう合体して得られる導波管路、に相当する導波管路を有することがわかる。したがって、上記「合体」とは、第1および第2の凹部2101b、2201bに注目して2つの導波管2101、2201を仮想的に合体することを意味する。
また、本実施の形態の導波管装置100は、図6に示した2つの導波管2101、2201の凹部同士が底部において連通するよう底部同士を部分的に重ね合わせて合体して得られる導波管路、に相当する導波管路を有することがわかる。
また、本実施の形態の導波管装置100は、図6に示した第1の導波管2101の平面2106b(幅狭面)のy軸方向における位置が第2の導波管2201の平面(幅広面)対2206の間に位置するよう、2つの導波管2101、2201を合体して得られる導波管路、に相当する導波管路を有することがわかる。
また、本実施の形態の導波管装置100は、図6に示した第1の導波管2101の平面(幅広面)2105bのx軸方向における位置が第2の導波管2201の第2の端面2203と第2の開口22との間に位置するよう、2つの導波管を合体して得られる導波管路、に相当する導波管路を有することがわかる。
また、図6に示した2つの導波管2101、2201を合体した際に、第3および第4の開口21、22の中心は、第1および第2の方向1010、1020と異なる方向(図ではy軸方向。)における位置が異なることになる。
以上のように、図6に示した2つの導波管2101、2201が、上記のように合体されると、第1の導波管の内壁2101aにより囲まれる領域(第1の凹部2101b)と、第2の導波管2201の内壁2201aにより囲まれる領域(第2の凹部2201b)との重複領域が生じて、2つの導波管21010、2201の導波管路同士が連通し、したがって、図2および図3に示すような本実施の形態の導波管装置100の内部構造として、導波管装置100の導波管路200に相当する導波管路が形成されることがわかる。
以上のように構成された本実施の形態の導波管装置100は、(1)第1の導波管部1101、図6に示した2つの導波管の凹部の重複に対応する領域1305、および第2の導波管部1102の第1の導波管部側の一部、がH面ベンドとして機能し、また、(2)第1の導波管部1101の第2の導波管部側の一部、領域1305、および第2の導波管部1102、がE面ベンドとして機能し、したがって、(3)導波管装置100としては両ベンドの機能が一体化したと考えることができるので、1つの導波管装置100によって管軸方向と偏波方向の両方を変更することができる。
次に、導波管装置100の特性について、図9から図17を用いて説明する。
図9は、本発明の実施の形態1における、導波管装置の内壁を透過的に見た場合の、仮想の導波管の重なりに対応する領域を示す斜視図である。図9は、図3と同様に内壁200の構造を示す図となっている。
図において、1302は仮想面を示す。
仮想面1302は、第2の導波管部1201の内壁2010aの平面1206aを、第1の導波管部1101の内壁1101aの平面1105a(図では、−x方向に配置。)に向けて延長した面となっている。
また、仮想面1302は、図6に示した第1の導波管2101と第2の導波管2201とが合体した場合における、第1の凹部2010bと内壁2206aとが重複する範囲に対応する。
図10および図11は、仮想の導波管の重なりに対応する領域を解析するための解析モデルを示す上面図および側面図である。
図において、1300は、仮想面1302から第1の突起面1204までを解析するために、仮想面1302より第2の導波管部1201側の領域をモデル化した直管状の導波管、1303は仮想面1302から第1の開口部1102側を見たときのインピーダンスを示す。
図10および図11では、第1の開口部1102から第2の突起面1204に至る導波路の部分をモデル化している。
まず、図9および図10のモデルを用いて、第1の導波管部1101側について電磁界解析を行う。
ここで、第1の突起面1104の寸法および位置の少なくとも一方をたとえば設計時に調整し、インピーダンス1303を、第1の開口部1102における導波管路の特性インピーダンスよりも高くすることを考える。
図12は、本発明の実施の形態1における、仮想の導波管の重なりに対応する領域からみたインピーダンスの周波数依存性を示すチャート図である。 図においては、いわゆるスミスチャートを用いて周波数依存性を表示している。
図において、1401は、上記モデルにより求めたインピーダンス1303の軌跡、1402はチャートの中心を示す。
なお、本解析における周波数範囲は、中心周波数を1と規格化し、0.75〜1.25としている。
図において、インピーダンス1303の軌跡1401は、チャートの中心1402より左側が低周波数側、右側が高周波数側となっている。ことから、図から、高周波数側においてはインピーダンス1303が低周波側より高くなっていることがわかる。
したがって、第1の突起面1104の寸法および位置の少なくとも一方を設定し、インピーダンス1303を、高周波数側において、第1の開口部1102における導波管路の特性インピーダンスよりも高くすることができることが分かる。
次に、第2の導波管部1201側から見た特性について電磁界解析を行う。
図13は、本発明の実施の形態1における、導波管装置の内壁を透過的に見た場合の、仮想の導波管の重なりに対応する領域を解析するための解析モデルを示す斜視図である。
図14は、本発明の実施の形態1における、導波管装置を透過的に見た場合の、仮想の導波管の重なりに対応する領域を解析するための解析モデルを示す上面図である。
図の見方は、上記各図と同様である。
図において、1302は図10および図11に示した仮想面、1304は仮想面、1305は、仮想面1302と仮想面1304との間にある導波管路の領域、1306は仮想面1304から第1の開口部1101側を見たインピーダンス、を示す。
仮想面1304は、第1の導波管部1101の内壁面1106bを延長した面と第2の導波管部1201の内壁1201aで囲まれた領域との重複範囲を表す。
ここで、第2の突起面1204の寸法および位置の少なくとも一方をたとえば設計時に調整、仮想面1302と仮想面1304との間の領域1305の等価的な特性インピーダンス1403を、第2の導波管部1201の特性インピーダンスよりも高くすることを考える。
すなわち、仮想面1302と仮想面1304との間の領域1305を、インピーダンス変換器として機能させることを考える。
図15は、本発明の実施の形態1における、導波管装置のインピーダンスの周波数依存性を示すチャート図である。
図において、1401はインピーダンス1303の軌跡、1402はチャートの中心、1403はインピーダンス1303の軌跡の中心、1404および1405は、インピーダンスの軌跡1401が変化する方向を示す矢印、を示す。矢印1404および1405以外は上記図12と同じである。
領域1305をインピーダンス変換器として機能させるとすると、仮想面1304から第1の開口部1102側をみたときのインピーダンス1306は、軌跡1401が、図15の矢印1404、1405のように、インピーダンス1403を中心に右回りに回転した軌跡となる。
このとき、高周波数側の波長は低周波数側の波長よりも短いため、領域1305の等価的な電気長は高周波数側の方が長くなる。このため、矢印1404、1405のように、低周波数側におけるインピーダンス軌跡よりも高周波数側の軌跡の方がチャート上で大きく回転することになる。
図16は、本発明の実施の形態1における、導波管装置のインピーダンスの周波数依存性を示すチャート図である。
図において、1406は、面1304から第1の開口部1101側を見たインピーダンス1306の周波数依存性を示す。
図16から、インピーダンス1306の軌跡は、インピーダンス1401の軌跡と比べて、スミスチャートの中心1402に近接する周波数範囲が増えていることがわかる。
したがって、導波管装置全体100として、広い比帯域で電磁波に対する反射特性の劣化を抑制することが可能となる。
図17は、本発明の実施の形態1における、導波管装置の反射特性の周波数依存性を示す図である。
図は、第1の開口部1101における反射特性の解析結果を示し、図16の特性に対応する。
図において、たとえば反射量が−20dB以下となる比帯域をみると約46%となっており、導波管装置100として広い比帯域にわたって良好な反射特性を有することがわかる。
なお、領域1305の等価的な導波路の長さが長くなると、図15で示したインピーダンスの軌跡1401は図の矢印の方向にさらに大きく回転することになる。その結果、インピーダンスの軌跡1406がスミスチャートの中心から離れてしまい反射特性が劣化することが考えられる。
そのため、領域1305の範囲を規定する大きさは、導波管装置100の動作周波数における最も低い周波数において、管内波長の1/2以下とするのが望ましい。
ただし、本発明を適用したあらゆる導波管装置おいて管内波長の1/2以下にする必要はなく、実施の形態毎および具体的な実装形態に依存して、たとえば1/3以下といったように、異なってもよい。
領域1305の大きさを上記の基準により規定すると、上記図7および図8の1301に示すように、第1の導波管部1101の幅広面1105aと、第2の導波管部1201の端面1203と、が部分的に重なることになる。
以上のように、本実施の形態の導波管装置によれば、管軸方向および偏波方向の変更を行う構造の大きさが抑制可能な導波管装置を得ることができる。
また、広い比帯域にわたって良好な反射特性を有する導波管装置を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、第1および第2の導波管部1101、1201の各々が、全体として直管状となる外壁面を有する場合の例を説明したが、導波管装置100の導波管路の構造が、上記のような本発明に係る構造を有していればよく、実施の形態に限定されない。たとえば、導波管装置100全体の外形が、(1)直方体形状、(2)角丸直方体形状、となる外壁を有するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、図6に示した2つの導波管21010、2201を、(1)第1の端面2203と第3の平面対の一方の平面2205aとの組、および第2の端面2203と第2の平面対の一方の平面2105aとの組、がそれぞれ同一平面上で延在する状態で2つの導波管が合体した場合に得られる導波管路の内壁、に相当する導波管路200の内壁を有しているが、一方のみが同一面上で延在するようにしてもよく、実施の形態の形状に限定されない。
ただし、特性インピーダンスの不連続な変化に起因する導波管装置100の反射特性の劣化、を抑制するという観点から、本実施の形態の図のように、両方の組が各々同一平面上で延在する状態で重ね合せる内壁面を有することが望ましい。
また、本実施の形態においては、導波管装置100を2つの部位(第1および第2の導波管部1101、1102)に便宜的に分割して説明したが、分割数及び分割範囲は上記説明に限定されない。また、必ずしも実装において導波管装置100を上記部位に対応して分割可能とする必要はない。
図18は、本発明の実施の形態1における、導波管装置の外観を示す斜視図である。図の見方は上記図1と同様である。
図は、導波管装置100を便宜的に3つの部位に分けて考える場合の例となっている。
図において、3101は第1の導波管部、3103は接続部、3201は第2の導波管部を示す。なお、各部位の名称は上記に限定されず、変更してもよい。
導波管装置100を3つの部位に分けて考える場合には、図6に示した2つ導波管のかわりに、第1の導波管部に対応する導波管、第2の導波管部に対応する導波管、接続部3103に対応する2つの導波管、が合体したものとして導波管装置100の構造を考えることができる。
また、本実施の形態においては、発明をわかりやすく説明するために、導波管装置100として直角に管軸方向が変更される場合(図においてはz方向からx方向へ変更。)を例に説明しているが、導波管装置100の適用される場面に応じて、直角以外の角度で変更されるよう形成してもよい。
また、本実施の形態においては、導波管装置100として、図のy軸方向に関しては角度を変更していないが、y軸方向において角度を変更するように形成してもよい。変更角度が直角でない場合に、たとえば、領域1305の形状は上記と同様とし、領域1305以外の導波管構造においては、管軸方向同士が直角でないような導波管路の形状としてもよい。
また、本実施の形態の説明においては、導波管装置100の構造が分かりやすくなるよう、便宜的に2つの導波管2101、2201を想定して説明しているが、導波管装置100は必ずしも2つの部材を実際に合体させて形成する必要はなく、一体成形でもよい。
また、本実施の形態においては、第1の内壁1101aで規定される導波管路部分および第2の内壁1201aで規定される導波路部分の両方において、突起面1104、1204が形成されているが、一方のみ形成してもよく、実施の形態に限定されない。
また、本実施の形態においては、第1および第2の開口部1102、1202は、開口11、12が形成されただけの構造となっているが、導波管装置100の接続先と結合させるため構造、たとえば(1)ねじ穴、(2)フランジ、を有するよう開口部を形成してもよい。すなわち、図に示した構成以外の要素を有する広義の導波管装置100を定義することが可能である。
また、本実施の形態においては、第1および第2の導波管部1101、1201が一体的に形成されているものとして説明したが、実施の形態に限定されない。たとえば、複数の部位に分割可能に形成し、それらを組立てるように導波管装置100を構成してもよい。
その場合に、組立てのための構造、たとえば(1)ねじ穴、(2)フランジ、を各部位に形成してもよい。各部位は、金型成形加工が可能な形状に分割可能であることが望ましい。
また、本実施の形態においては、接続先となる装置が2つあり各々に1つずつ開口部を有する場合、を想定して説明したが、その場合に限定されず、たとえば接続先は1つの装置であり、その装置が有する2つの開口部の間を接続する場合、に適用してもよい。
また、本実施の形態においては、管軸方向および偏波方向が異なる導波管部が1つずつの場合、したがって開口部が2つの場合、について説明したが、2つの開口部に注目して説明していると考えることができ、図に示した構造および数に限定されない。たとえば、一方の導波管部と同様な構造を、図の−y方向の対側にもう1つ形成し、導波管装置100として3つの開口部を有する構造としてもよい。
この場合、導波管装置100を、複数の導波管を合体して得られる構造に相当する構造を有するものとして考える場合についても、一方の導波管の凹部の底部の突起面の代わりに、他方の導波管と同様な構成を設けたものを考えることができる。
また、本実施の形態においては、TE10モードを想定して説明したが、TE10モードに限らない。たとえば、(a)他のモードで用いる、(b)他のモードと合わせて用いる、(c)他のモードと共用可能、とする導波管装置100であってもよい。
また、本実施の形態においては、管軸方向と偏波方向を各々直角に変更する場合について説明したが、上記場合に限定されず、(a)一方が直角以外、(b)両方が直角以外の角度であってもよい。
また、上記の各種変形うち複数の変形を同一装置に適用してもよい。
実施の形態2.
以下に、本発明の各実施の形態2について図19を用いて説明する。
図19は、本発明の実施の形態2における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す側面図である。図の見方は、上記実施の形態1の図2と同様である。
上記実施の形態1の図2と異なる点は、第1の突起面1104および第2の突起面1204が形成されていない点である。
本実施の形態の場合は、実施の形態1で説明したインピーダンスの調整を、各仮想の導波管における導波路の断面形状、寸法、寸法比、などの1つまたは複数をパラメータとして選択することにより行うことができる。
以上のように、本実施の形態の導波管装置によれば、上記実施の形態1と同様な導波管装置を得ることができる。
また、導波管路の形状が上記実施の形態1に比べて単純化されるので、導波管装置100の加工、または導波管装置100の金型の加工、にかかる費用、時間、およびエネルギーの少なくとも1つを抑制することができる。
なお、上記実施の形態1における各種変形のうち突起面の変形以外を、本実施の形態の導波管装置100に適用し、新たな導波管装置100としてもよい。すなわち、(1)導波管装置100の外形の変形、(2)同一平面上で重複領域を有して延在する面の組、(3)管軸方向の相対角度、(4)開口部の構造及び数、(5)一体形成か分割可能か、(6)接続または組立てのための構造の有無、(7)使用可能電磁波のモードの適用可否が異なっていてもよい。また、上記のうち複数の変形を適用してもよい。
なお、各種変形については本実施の形態への適用は上記実施の形態1と同様に行うことが可能であるので、その説明を省略する。
実施の形態3.
以下に、本発明の各実施の形態3について図20及び図21を用いて説明する。
図20および図21は、本発明の実施の形態3における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す側面図および上面図である。
図の見方は、上記各実施の形態1の図4および図5と同様である。また、図においてA−A’は、導波管装置100の分割面の位置を示す。
上記実施の形態1と異なる点は、第1の突起面1104および第2の突起面1204が階段状の面で構成されている点である。
上記実施の形態1で説明した2つの導波管2101、2201を想定する場合についても同様に、各々に突起面1204が階段状の面で形成されているものとして考えることができる。
以上により、本実施の形態の導波管装置によれば、上記実施の形態1と同様な導波管装置を得ることができる。
また、突起面1103、1104を階段状とすることで、上記特許文献1と同様な効果を奏する。
なお、本実施の形態においては、第1の導波管部1101および第2の導波管部1201の双方に階段状の突起面を形成したが、一方のみに形成してもよい。
また、導波管装置100の実装において、図のA−A’の位置において導波管装置100を複数の2個の部品に分割可能なように形成してもよい。
たとえば、A−A’の位置におけるx−y面に平行な面が分割面となるように削り加工を施した部品を作製し、部品を組み立てて導波管装置100を構成する場合に、階段形状と分割面を一致させることで、平面的な突起面を形成する上記実施の形態1の場合と比較して、導波管装置100の作製が容易となる。
また、突起面の変形以外の変形について、上記実施の形態1および実施の形態2における各種変形を本実施の形態の導波管装置に適用し、新たな導波管装置としてもよい。各種変形については本実施の形態への適用は上記実施の形態1および実施の形態2と同様に行うことが可能であるので、その説明を省略する。
実施の形態4.
以下に、本発明の各実施の形態4について図22および図23を用いて説明する。
図22および図23は、本発明の実施の形態4における、導波管装置を透過的に見た場合の構造を示す側面図および上面図である。
図において、1501および1502はいわゆるアイリス(iris)を示す。
上記実施の形態2と異なる点は、第1導波管部1101および第2の導波管部1201の双方に、アイリスが形成されている点である。したがって、内壁200は、アイリス状の壁面を有するように形成される。
上記実施の形態1で説明した2つの導波管2101、2201を想定する場合についても、同様に各々にアイリスが形成されているものとして考えることができる。
なお、本実施の形態においては、容量性のアイリスが形成されている。
アイリスの形成位置は、導波管装置の実装形態に依存して異なってもよく、たとえば仮想の導波管2101、2201の重複領域から1/2波長程度離れた位置に形成することができる。
以上により、本実施の形態の導波管装置によれば、上記実施の形態1と同様な導波管装置を得ることができる。
また、アイリスによっても上記実施の形態1で説明したインピーダンスの調整が可能であり、したがってインピーダンス調整用のパラメータが増加することになるので、導波管装置100の設計の自由度が向上する。
なお、本実施の形態においては、容量性アイリスを各導波管部に1個ずつ形成しているが、誘導性のアイリスでもよく、また、形成するアイリスの個数は複数でもよく、図の構成に限定されない。
また、上記実施の形態1から実施の形態3における各種変形を本実施の形態の導波管装置に適用し、新たな導波管装置としてもよい。各種変形については本実施の形態への適用は上記実施の形態1と同様に行うことが可能であるので、その説明を省略する。
11 第1の開口、12 第2の開口、100 導波管装置、200 内壁(または内壁による規定される導波管路)、1010 第1の方向(または第1の管軸方向)、1011 第1の偏波方向、1020 第2の方向(または第2の管軸方向)、1021 第2の偏波方向、1101 第1の導波管部、1101a 第1の導波管部側の内壁(または、内壁により規定される導波管路)、1102 第1の開口部、1103 第1の端面、1104 第1の突起面、1105(1105a、1105b) 第1の導波管部の第2の平面対、1106(1106a、1106b) 第2の平面対、1201 第2の導波管部、1201a 第2の導波管部側の内壁(または、内壁により規定される導波管路)、1202 第2の開口部、1203 第2の端面、1204 第2の突起面、1205(1205a、1205b) 第3の平面対、1206(1206a、1206b) 第4の平面対、1300 仮想導波管、1301 面(または重複範囲)、1302 仮想面、1303 インピーダンス、1304 仮想面、1305 面1302と面1304との間の領域、1306 インピーダンス、1401 インピーダンスの軌跡、1402 チャートの中心、1403 インピーダンスの軌跡の中心、1404および1405 方向(を表す矢印)、1406 インピーダンス、2101 第1の仮想の導波管、2101a 第1の仮想の導波管の内壁、2103 第1の端面、2104 第1の突起面、2105(2105a、2105b) 第2の平面対、2106(2106a、2106b) 第1の平面対、2201 第2の仮想の導波管、2201a 第2の仮想の導波管の内壁、2203 第2の端面、2204 第2の突起面、2205(2205a、2205b) 第3の平面対、2206(2206a、2206b) 第4の平面対、3101 第1の導波管部(または第1の開口部)、3103 接続部、3201 第2の導波管部(または第2の開口部)、x、y、z 便宜的な座標軸

Claims (7)

  1. 導波管路の端部に第1の開口及び第2の開口が形成された導波管装置であって、
    前記第1の開口と同じ形状の開口が形成された凹部であって凹部の底部が開口からみて第1の方向に配置された第1の凹部、が形成された第1の導波管と、前記第2の開口と同じ開口が形成された凹部であって凹部の底部が開口からみて第2の方向に配置された第2の凹部、が形成された第2の導波管とを、
    前記第1及び前記第2の開口中心位置が前記第1及び前記第2の方向と異なる方向において互いに異なり、前記第1及び前記第2の凹部の前記底部の空間的な領域が前記異なる方向において互いに一部のみ重複し、重複する前記第1及び前記第2の凹部の底部の空間的な領域前記異なる方向における長さが前記導波管路を伝搬する電磁波の管内波長の1/2以下であり、かつ前記第1及び前記第2の凹部が前記第1及び前記第2の凹部の底部において連通するよう
    合体して得られる導波管路、
    に相当する導波管路を有する、導波管装置。
  2. 前記第1の開口は、長手方向及び短手方向を有する第1の形状を有し、
    前記第2の開口は、長手方向及び短手方向を有する第2の形状を有し、
    前記第1及び前記第2の形状の長手方向が互いに異なる、
    請求項1に記載の導波管装置。
  3. 前記第1及び第2の形状は共に、矩形、角丸四角形または楕円形である、
    請求項2に記載の導波管装置。
  4. 前記第1及び第2の形状は共に、矩形または角丸四角形であり、
    前記第1の凹部を規定する第1の内壁は、
    前記第1の形状の長手方向において分離形成された第1の平面対と、
    前記第1の形状の短手方向において分離形成された第2の平面対と、
    前記第1の凹部の前記底部に形成された第1の端面と、
    を有し、
    前記第2の凹部を規定する第2の内壁は、
    前記第2の形状の長手方向に配置された第3の平面対と、
    前記第2の形状の短手方向に配置された第4の平面対と、
    前記第2の凹部の前記底部に形成された第2の端面と、
    を有し、
    前記第1の凹部の前記第1の端面と前記第2の凹部の前記第3の平面対の一方の面、及び、前記第1の凹部の前記第2の平面対の一方の面と前記第2の凹部の前記第2の端面、の少なくとも一方の組に含まれる面が重複範囲を有する、
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の導波管装置。
  5. 前記第1及び前記第2の凹部の前記底部の少なくとも一方に、突起面が形成された、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の導波管装置。
  6. 前記突起面は階段状の突起面であり、
    前記階段状の突起面の最も開口部側の一面の位置において分割可能な、
    請求項5に記載の導波管装置。
  7. 前記第1及び前記第2の凹部の少なくとも一方にアイリス状の内壁面が形成された、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の導波管装置。
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