JP3892339B2 - 曲り導波管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主としてVHF帯、UHF帯、マイクロ波帯、ミリ波帯の伝送波の伝送路として利用され、特に伝送波を曲げるための円弧状の曲り部を有する曲り導波管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図14は、例えば著者・小口文一による「マイクロ波およびミリ波回路」(丸善、昭和39年)の第314頁〜第315頁に記載されている方形導波管のH面曲りの斜視図である。ここに、磁界に平行な面内での曲りがH面曲がりといわれ、電界に平行な面内での曲りはE面曲りといわれている。図において、1は従来の曲り導波管、2は信号が入力される入力側直線部、3は入力側直線部2に接続されたH面曲り部、4はH面曲り部3に接続された出力側直線部、5は入力側直線部2とH面曲り部3の接続部、6はH面曲り部3と出力側直線部4の接続部である。
【0003】
次に動作について説明する。従来の曲り導波管1において入力側直線部2に信号が入力すると、その信号はH面曲り部3で反射されることなく進行して出力側直線部4から出力する。即ち、従来の曲り導波管1のH面曲り部3の曲り角度は、入力側直線部2と出力側直線部4の相対角度を決定する。
【0004】
このとき、入力側接続部5と出力側接続部6においてインピーダンスの不連続が生じる。この影響を減らすためには、入力側接続部5と出力側接続部6のインピーダンスの不連続を相互に打ち消すように、H面曲り部3の平均長をH面曲り部3の管内波長の半波長の整数倍として動作させればよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の曲り導波管1は以上のように構成されているので、入力側直線部2、曲り部3および出力側直線部4の断面形状を正方形とし、この曲り導波管1に電界方向が相互に直交する2つの偏波を入力した場合には、各偏波のH面曲り部3における管内波長が異なるため、これらの2つの偏波に対する同時に良好な反射特性を得ることが困難であるなどの課題があった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、伝送波に対する反射特性を向上させることができる曲り導波管を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る曲り導波管は、伝送波を曲げるための円弧状の曲り部を有する曲り導波管において、前記曲り部が前記伝送波の径路を偏移させるための径路偏移部を有し、前記径路偏移部が、前記曲がり部の円弧状の外側の壁から内方に突出し、曲率半径が前記外側の壁の内面の曲率半径よりも大きい円弧状の内面を有する少なくとも1つのフィンであることを特徴とするものである。
【0008】
この発明に係る曲り導波管は、数が多い場合のフィンの内面の曲率半径が、数が少ない場合の曲率半径よりも小さいことを特徴とするものである。
【0009】
この発明に係る曲り導波管は、伝送波を曲げるための円弧状の曲り部を有する曲り導波管において、前記曲り部が前記伝送波の径路を偏移させるための径路偏移部を有し、前記径路偏移部が、前記曲り部の円弧状の外側の壁から外方に膨出し、曲率半径が前記外側の壁の内面の曲率半径よりも小さい円弧状の内面を有する少なくとも1つの溝の底壁であることを特徴とするものである。
【0010】
この発明に係る曲り導波管は、数が多い場合の溝の底壁の内面の曲率半径が、数が少ない場合の曲率半径よりも大きいことを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1、図2および図3において、10はアルミニウムなどの導電率の高い金属材料から形成された曲り導波管、11は信号が入力される入力側直線部、11aは入力側直線部11の入力端、12は入力側直線部11の出力端に接続された曲り部、12aは曲り部12の円弧状に曲った外側の壁、12bは曲り部12の直角に曲った内側の壁、12cは曲り部12の平坦な上側の壁、12dは曲り部12の平坦な下側の壁、13は曲り部12の出力端に接続された出力側直線部、13aは出力側直線部13の出力端、14は入力側直線部11と曲り部12の接続部、15は曲り部12と出力側直線部13の接続部である。
【0023】
なお、曲り部12の曲り角度は、入力側直線部11と出力側直線部13の相対角度を決定する。また、曲り導波管10の断面形状は正方形とし、曲り導波管10には方形導波管の基本モードであるTE10(TE10)モードの電界方向が相互に直交する2つの偏波、つまり直交2偏波が入力するものとする。
【0024】
ここで、16は曲り部12の外側の壁12aの内面から内方に向けて突設されたフィン(径路偏移部)である。フィン16は平面形状が略三日月状とされ、外側の壁12aの内面の上下の中間にその長手が管軸に沿った方向を向くように設けられている。フィン16の前端は入力側接続部14まで延ばされ、後端は出力側接続部15まで延ばされている。フィン16の上面および下面は、それぞれ上側の壁12cおよび下側の壁12dに平行とされている。フィン16の内面は円弧状とされ、フィン16の内面の曲率半径は外側の壁12aの内面の曲率半径よりも大きくされている。
【0025】
次に動作について説明する。
直交2偏波が入力側直線部11から曲り部12に入力すると、直交2偏波のうちの曲り部12の外側の壁12aに平行な電界方向を有する偏波、つまり垂直偏波の電界成分はフィン16の上面および下面に垂直であるので、フィン16の影響を受けることが少ない。
【0026】
一方、直交2偏波のうちの曲り部12の外側の壁12aに垂直な電界方向を有する偏波、つまり水平偏波の電界成分はフィン16の影響を受けて中央に集中し、フィン16を壁面として進行する。このため、曲り部12における水平偏波の行路長が等価的に短くなる。したがって、外側の壁12aの内面の曲率半径とフィン16の内面の曲率半径とを所定値に設定すれば、垂直偏波と水平偏波の双方の行路長が管内波長の半波長の整数倍になる。
【0027】
以上のように、この実施の形態1によれば、垂直偏波と水平偏波の双方の行路長を管内波長の半波長の整数倍にすることにより、入力側接続部14における反射波と出力側接続部15における反射波が互いに逆位相となり、反射波の影響を打ち消すことができる。すなわち、入力側接続部14と出力側接続部15におけるインピーダンスの不連続の発生を防止し、直交2偏波に対する良好な反射特性を有する曲り導波管10を得ることができる。
【0028】
実施の形態2.
図4および図5において、20は実施の形態1の曲り導波管10と同様な材料から形成された曲り導波管、21は実施の形態1の入力側直線部11と同様な入力側直線部、22は実施の形態1の曲り部12とは異なる構造の曲り部、22aは曲り部22の円弧状に曲った外側の壁、22bは曲り部22の直角に曲った内側の壁、22cは曲り部22の平坦な上側の壁、22dは曲り部22の平坦な下側の壁、23は実施の形態1の出力側直線部13と同様な出力側直線部、24は入力側直線部21と曲り部22の接続部、25は曲り部22と出力側直線部23の接続部である。
【0029】
そして、26,26は曲り部22の外側の壁22aの内面に設けられたフィン(径路偏移部)である。2つのフィン26,26は同形状とされ、上下方向に間隔をおいて設けられている。各フィン26は実施の形態1のフィン16とほぼ同様な形状とされ、実施の形態1と同様な向きで設けられている。ただし、各フィン26の内面の曲率半径は実施の形態1と同様に外側の壁22aの内面の曲率半径よりも大きくされているが、実施の形態1のフィン16の内面の曲率半径よりは小さくされている。この曲り導波管20のその他の構成と機能は、実施の形態1の曲り導波管10と同様である。なお、フィン26の数は3つ以上であっても構わない。
【0030】
次に動作について説明する。
直交2偏波が入力側直線部21から曲り部22に入力すると、垂直偏波の電界成分はフィン26,26の影響をあまり受けずに進行する。一方、水平偏波の電界成分はフィン26,26の影響を受けて中央に集中し、フィン26,26を壁面として進行する。このため、等価的に水平偏波の行路長が短くなる。したがって、外側の壁22aの内面の曲率半径とフィン26,26の内面の曲率半径とを所定値に設定すれば、垂直偏波と水平偏波の双方の行路長を管内波長の半波長の整数倍にすることができる。
【0031】
以上のように、この実施の形態2によれば、曲り部22に2つのフィン26を設けることにより、各フィン26の内面の曲率半径を実施の形態1のフィン16の内面の曲率半径ほど大きくすることなく水平偏波の行路長を短くすることができる。したがって、垂直偏波の反射特性を劣化させずに水平偏波の反射特性を向上させることができ、直交2偏波に対する実施の形態1の曲り導波管10よりも高い反射特性を有する曲り導波管20を得ることができる。
【0032】
実施の形態3.
図6、図7および図8において、30は実施の形態1と同様な材料から形成された曲り導波管、31は実施の形態1の入力側直線部11と同様な入力側直線部、32は実施の形態1とは異なる構造の曲り部、32aは曲り部32の円弧状に曲った外側の壁、32bは曲り部32の直角に曲った内側の壁、32cは曲り部32の平坦な上側の壁、32dは曲り部32の平坦な下側の壁、33は実施の形態1の出力側直線部13と同様な出力側直線部、34は入力側直線部31と曲り部32の接続部、35は曲り部32と出力側直線部33の接続部である。
【0033】
そして、36は曲り部32の外側の壁32aに設けられた溝である。溝36の空間の平面形状は略三日月状とされ、溝36は外側の壁32aの上下の中間にその長手が管軸に沿った方向を向くように設けられ、溝36の底壁(径路偏移部)36aは外側の壁32aから外側に膨出されている。溝36の前端は入力側接続部34まで延ばされ、後端は出力側接続部35まで延ばされている。溝36の底壁36aの内面は円弧状とされ、溝36の底壁36aの内面の曲率半径は外側の壁32aの内面の曲率半径よりも小さくされている。この曲り導波管30のその他の構成と機能は、実施の形態1の曲り導波管10と同様である。
【0034】
次に動作について説明する。
直交2偏波が入力側直線部31から曲り部32に入力すると、水平偏波の電界成分は溝36の影響をあまり受けずに進行する。一方、垂直偏波の電界成分は溝36の内部に集中し、等価的に垂直偏波の行路長が長くなる。したがって、外側の壁32aの内面の曲率半径と溝36の底壁36aの内面の曲率半径とを所定値に設定すれば、垂直偏波と水平偏波の双方の行路長が管内波長の半波長の整数倍になる。
【0035】
以上のように、この実施の形態3によれば、垂直偏波と水平偏波の双方の行路長を管内波長の半波長の整数倍にすることにより、入力側接続部34における反射波と出力側接続部35における反射波とが互いに逆位相となり、反射波の影響を打ち消すことができる。したがって、直交2偏波に対する良好な反射特性を有するうえに、実施の形態1の曲り導波管10よりも加工が容易で耐電力性にも優れた曲り導波管30を得ることができる。
【0036】
実施の形態4.
図9および図10において、40は実施の形態3の曲り導波管30と同様な材料から形成された曲り導波管、41は実施の形態3の入力側直線部31と同様な入力側直線部、42は実施の形態3の曲り部32とは異なる構造の曲り部、42aは曲り部42の円弧状に曲った外側の壁、42bは曲り部42の直角に曲った内側の壁、42cは曲り部42の平坦な上側の壁、42dは曲り部42の平坦な下側の壁、43は実施の形態3の出力側直線部33と同様な出力側直線部、44は入力側直線部41と曲り部42の接続部、45は曲り部42と出力側直線部43の接続部である。
【0037】
そして、46,46は曲り部42の外側の壁42aに設けられた溝である。2つの溝46,46は同形状とされ、上下方向に間隔をおいて設けられている。各溝46は実施の形態3の溝46とほぼ同様な形状とされ、実施の形態3と同様な向きで設けられている。ただし、各溝46の底壁(径路偏移部)46aの内面の曲率半径は実施の形態3と同様に外側の壁42aの内面の曲率半径よりも小さくされているが、実施の形態3の溝36の底壁36aの内面の曲率半径よりは大きくされている。この曲り導波管40のその他の構成と機能は、実施の形態3の曲り導波管30と同様である。なお、溝46の数は3つ以上であっても構わない。
【0038】
次に動作について説明する。
直交2偏波が入力側直線部41から曲り部42に入力すると、水平偏波の電界成分は溝46,46の影響をあまり受けずに進行する。一方、垂直偏波の電界成分は溝46,46の内部に集中し、等価的に垂直偏波の行路長が長くなる。したがって、曲り部42の外側の壁42aの内面の曲率半径と溝46の底壁46aの内面の曲率半径とを所定値に設定すれば、垂直偏波と水平偏波の双方の行路長を両偏波の半波長の整数倍にすることができる。
【0039】
以上のように、この実施の形態4によれば、溝46の底壁46aの内面の曲率半径を実施の形態3の溝36の底壁36aの内面の曲率半径ほど小さくせずに、水平偏波の行路長を長くすることができる。したがって、垂直偏波の反射特性を劣化させることなく水平偏波の反射特性を向上させることができる曲り導波管40を得ることができる。
【0040】
参考例1
図11および図12において、50は実施の形態3の曲り導波管30と同様な材料から形成された曲り導波管、51は実施の形態3の入力側直線部31と同様な入力側直線部、52は実施の形態3の曲り部32とは異なる構造の曲り部、52aは曲り部52の円弧状に曲った外側の壁、52bは曲り部52の直角に曲った内側の壁、52cは曲り部52の平坦な上側の壁、52dは曲り部12の平坦な下側の壁、53は実施の形態3の出力側直線部33と同様な出力側直線部、54は入力側直線部51と曲り部52の接続部、55は曲り部52と出力側直線部53の接続部である。
【0041】
そして、56は上側の壁52cに設けられた溝である。溝56は上側の壁52cの左右の中間にその長手が外側の壁52aに沿う円弧状に設けられ、溝56の底を形成する壁(径路偏移部)56aは上側の壁52cから外側に膨出されている。溝56の底を形成する底壁56aの内面は平坦とされ、溝56の前端は入力側接続部54まで延ばされ、後端出力側接続部55まで延ばされている。この曲り導波管50のその他の構成と機能は、実施の形態3の曲り導波管30と同様である。
【0042】
次に動作について説明する。
直交2偏波が入力側直線部51から曲り部52に入力すると、水平偏波の電界成分は溝56の内部に集中し、等価的に曲り部52の縦幅が長くなり、管内波長が短くなる。したがって、曲り部52の外側の壁52aの内面の曲率半径と溝56の幅や深さを所定値に設定すれば、垂直偏波と水平偏波の行路長の管内波長が等しくなり、行路長が両偏波の半波長の整数倍になる。
【0043】
以上のように、この参考例1によれば、垂直偏波と水平偏波の行路長を両偏波の半波長の整数倍にすることにより、入力側接続部54における反射波と出力側接続部55における反射波とが互いに逆位相となり、反射波の影響を打ち消すことができ、直交2偏波に対する良好な反射特性を有する曲り導波管50を得ることができる。
【0044】
参考例2
図13において、60は実施の形態1と同様な2つの曲げ導波管10が連結部17において連結されて成る曲げ導波管であり、双方の曲げ導波管10はそれぞれの曲り部12の外側の壁12aが直交するように連結されている。したがって、一方のフィン16の内面は水平方向に向けられ、他方のフィン16の内面は垂直方向に向けられている。曲り導波管60のその他の構成と機能は実施の形態1の曲り導波管10と同様である。
【0045】
次に動作について説明する。
直交2偏波が一方の曲り導波管10の入力側直線部11から曲り部12に入力すると、実施の形態1の場合と同様に垂直偏波の電界成分はフィン16の影響をあまり受けずに進行するが、水平偏波の電界成分はフィン16の影響を受けて中央に集中し、等価的に水平偏波の行路長が短くなる。
【0046】
そして、一方の曲り導波管10の出力側直線部13から出力した直交2偏波が他方の導波管10の入力側直線部11から曲り部12に入力すると、水平偏波の電界成分はフィン16の影響を受けずに進行するが、垂直偏波の電界成分はフィン16の影響を受けて中央に集中し、等価的に垂直偏波の行路長が短くなる。したがって、曲り導波管60では直交2偏波の行路長が等しくなる。
【0047】
以上のように、参考例2によれば、2つの曲り導波管10,10を曲り部12の外側の壁12aが直交するように接続することにより、直交2偏波が同じ行路長を持つようになるので、直交2偏波に対する同じ通過位相を持つ曲り導波管60を得ることができる。
【0048】
なお、上述の実施の形態1〜4および参考例1、2では曲り導波管10,20,30,40,50,60の断面形状を正方形として説明したが、それらは長方形または円形であってもよい。また、フィン16,26や溝36,46,56を管軸に沿った方向に連続する形状としたが、不連続すなわち離散した形状であっても構わない。さらに、実施の形態1,2ではフィン16,26をそれぞれ外側の壁12a,22aに設けたが、上側の壁12c,22c、下側の壁12d,22dに設けることもできる。この場合に、フィン16,26の側面は曲り部12,22の外側の壁12a,22aの内面に平行とする。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、曲り部が伝送波の径路を偏移させるための径路偏移部を有する構成としたので、伝送波の行路長を等価的に変化させることができる。したがって、周壁の曲率半径と径路偏移部の曲率半径を所定値に設定することにより、伝送波の行路長を管内波長の半波長の整数倍にすることができ、伝送波に対する良好な反射特性を得ることができるという効果がある。
【0052】
この発明によれば、径路偏移部が曲り部の周壁から内方に突出する少なくとも1つのフィンである構成としたので、フィンの内面に垂直な偏波の行路長を短くすることができるという効果がある。
【0053】
この発明によれば、フィンが曲り部の円弧状の外側の壁から内方に突出し、円弧状の内面を有する構成としたので、フィンの内面に垂直な偏波の行路長を短くすることができるという効果がある。
【0054】
この発明によれば、フィンの内面の曲率半径が外側の壁の内面の曲率半径よりも大きい構成としたので、フィンの内面を外側の壁から内方に突出させることができるという効果がある。
【0055】
この発明によれば、数が多い場合のフィンの内面の曲率半径が、数が少ない場合の曲率半径よりも小さい構成としたので、数が多い場合のフィンの加工を容易にするとともに、耐電力性を向上させることができるという効果がある。
【0057】
この発明によれば、径路偏移部が曲り部の周壁から外方に膨出する少なくとも1つの溝の底壁である構成としたので、溝の底壁の内面に垂直な偏波の行路長を長くすることができるという効果がある。
【0058】
この発明によれば、溝の底壁が曲り部の円弧状の外側の壁から外方に膨出し、円弧状の内面を有する構成としたので、溝の底壁の内面に垂直な偏波の行路長を長くすることができという効果がある。
【0059】
この発明によれば、溝の底壁の内面の曲率半径が外側の壁の内面の曲率半径よりも小さい構成としたので、溝の底壁の内面を外側の壁の内面よりも外方に膨出させることができるという効果がある。
【0060】
この発明によれば、数が多い場合の溝の底壁の内面の曲率半径が、数が少ない場合の曲率半径よりも大きい構成としたので、数が多い場合の溝の加工を容易にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による曲り導波管の斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による曲り導波管の縦断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による曲り導波管の曲り部の横断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による曲り導波管の斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による曲り導波管の曲り部の横断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による曲り導波管の斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による曲り導波管の縦断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による曲り導波管の曲り部の横断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による曲り導波管の斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による曲り導波管の曲り部の横断面図である。
【図11】 この発明の参考例1による曲り導波管の斜視図である。
【図12】 この発明の参考例1による曲り導波管の曲り部の横断面図である。
【図13】 この発明の参考例2による曲り導波管の斜視図である。
【図14】 従来の技術の曲げ導波管の斜視図である。

Claims (4)

  1. 伝送波を曲げるための円弧状の曲り部を有する曲り導波管において、前記曲り部が前記伝送波の径路を偏移させるための径路偏移部を有し、
    前記径路偏移部が、前記曲がり部の円弧状の外側の壁から内方に突出し、曲率半径が前記外側の壁の内面の曲率半径よりも大きい円弧状の内面を有する少なくとも1つのフィンであることを特徴とする曲り導波管。
  2. 数が多い場合のフィンの内面の曲率半径が、数が少ない場合の曲率半径よりも小さいことを特徴とする請求項記載の曲り導波管。
  3. 伝送波を曲げるための円弧状の曲り部を有する曲り導波管において、前記曲り部が前記伝送波の径路を偏移させるための径路偏移部を有し、
    前記径路偏移部が、前記曲り部の円弧状の外側の壁から外方に膨出し、曲率半径が前記外側の壁の内面の曲率半径よりも小さい円弧状の内面を有する少なくとも1つの溝の底壁であることを特徴とする曲り導波管。
  4. 数が多い場合の溝の底壁の内面の曲率半径が、数が少ない場合の曲率半径よりも大きいことを特徴とする請求項3記載の曲り導波管。
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