JP6355525B2 - 偏波分離回路 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、マイクロ波帯やミリ波帯において、2周波数帯の直交する偏波を各周波数帯に分離する偏波分離回路に関するものである。
衛星通信機器や携帯電話の基地局の通信には、主にマイクロ波信号が使用されており、マイクロ波信号処理に使用される機器の導波管コンポーネントの一つとして偏波分離回路がある。
以下の特許文献1,2に開示されている偏波分離回路は、2周波数帯(低周波数帯f、高周波数帯f)の直交している偏波を各周波数帯に分離する回路であり、2周波数帯の直交している偏波が入力される共通端子と、入力側が共通端子と接続されている中空導波管と、中空導波管の出力側と接続され、共通端子から入力されて中空導波管の出力側から出力された高周波数帯fの偏波を伝搬する共軸端子と、中空導波管の側壁に開孔された結合孔と接続され、共通端子から入力された低周波数帯fの偏波を伝搬する分岐端子とを備えている。
また、低周波数帯fの偏波に対しては、ほとんど影響を与えずに、高周波数帯fの偏波に対して直列共振を起こすことで、中空導波管の側壁に開孔された結合孔を高周波的に短絡する(結合孔を塞ぐ)L字形の直列共振素子が設けられている。
特開昭61−39702号公報(第3図) 特開昭61−43801号公報(第3図)
従来の偏波分離回路は以上のように構成されているので、中空導波管の側壁に開孔された結合孔を高周波的に短絡するL字形の直列共振素子が、分岐端子からの高周波数帯fの偏波の漏えいを抑える働きをなしている。しかし、直列共振素子の形状は、L字形であって、結合孔の幅広方向に非対称な形状であるため、L字形の直列共振素子を設けても、不連続部で発生する高周波数帯fの高次モードの発生を効果的に抑圧することができず、多くの高次モードが発生してしまうという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、高周波数帯での高次モードの発生を抑圧することができる偏波分離回路を得ることを目的とする。
この発明に係る偏波分離回路は、第1の周波数帯の直交している2つの偏波及び第1の周波数帯より周波数が高い第2の周波数帯の直交している2つの偏波が入力される共通端子と、共通端子と接続される入力側の管径より出力側の管径が小さくなっているテーパ状の中空導波管と、中空導波管の出力側と接続され、共通端子から入力されて中空導波管の出力側から出力された第2の周波数帯の偏波を伝搬する共軸端子と、中空導波管の側壁に開孔された結合孔又は共通端子と中空導波管の側壁に亘って開孔された結合孔と接続され、共通端子から入力された第1の周波数帯の偏波を伝搬する矩形分岐端子と、矩形分岐端子における4つの管壁のうち、2つの幅広面の管壁に設けられた結合孔の幅広方向に対称な形状に対称な形状の一対の金属物とを備え、一対の金属物におけるそれぞれの形状がT字形であり、かつ、一対の金属物の形状が、2つの幅広面の管壁に設けられた結合孔の幅狭方向に対称な形状であるようにしたものである。
この発明によれば、矩形分岐端子における4つの管壁のうち、2つの幅広面の管壁に、結合孔の幅広方向に対称な形状の金属物を設けるように構成したので、高周波数帯での高次モードの発生を抑圧することができる効果がある。
この発明の実施の形態1による偏波分離回路を示す斜視図である。 図1の偏波分離回路の側面図である。 図1の偏波分離回路の正面図である。 中空導波管2の側壁2aに開孔された結合孔5及び整合素子6を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による他の偏波分離回路を示す側面図である。 共通端子1から入力されたV偏波(TE11v)を示す説明図である。 共通端子1から入力されたH偏波(TE11h)を示す説明図である。 T字形の整合素子6が低周波数帯fの反射整合をとる働きをしていることが分かる入力インピーダンスのスミスチャートを示す説明図である。 L字形の整合素子が設けられている場合の高周波数帯fにおける高次モード発生量の特性を示す説明図である。 T字形の整合素子6が設けられている場合の高周波数帯fにおける高次モード発生量の特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による他の偏波分離回路を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による偏波分離回路を示す斜視図である。 図12の偏波分離回路の側面図である。 この発明の実施の形態3による偏波分離回路を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4による偏波分離回路を示す側面図である。 この発明の実施の形態5において、中空導波管2の側壁2aに開孔された結合孔5及び整合素子6を示す断面図である。 この発明の実施の形態6において、中空導波管2の側壁2aに開孔された結合孔5及び整合素子14を示す断面図である。 この発明の実施の形態7において、中空導波管2の側壁2aに開孔された結合孔5及び整合素子14を示す断面図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面にしたがって説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による偏波分離回路を示す斜視図である。
また、図2は図1の偏波分離回路の側面図、図3は図1の偏波分離回路の正面図、図4は中空導波管の側壁に開孔された結合孔及び整合素子(結合孔の幅広方向に対称な形状の金属物)を示す断面図である。
図1から図4において、共通端子1は低周波数帯f(第1の周波数帯)の直交している2つの偏波が入力されるとともに、低周波数帯fより周波数が高い高周波数帯f(第2の周波数帯)の直交している2つの偏波が入力される導波管(管軸方向に垂直な断面の形状が円形状の導波管)である。
この実施の形態1では、低周波数帯fとしてX帯、高周波数帯fとしてKa帯を想定しているが、これは一例に過ぎず、X帯やKa帯以外の周波数帯であってもよいことは言うまでもない。
また、この実施の形態1では、直交している2つの偏波の一例として、V偏波(TE11v)とH偏波(TE11h)を想定している。
中空導波管2は管軸方向に垂直な断面の形状が円形状の導波管であって、共通端子1と接続される入力側の管径より出力側の管径が小さくなっているテーパ状の導波管である。
中空導波管2は、入力側の管径より出力側の管径が小さくなっているテーパ形状をなしているため、共通端子1から低周波数帯fの直交している2つの偏波が入力された場合、低周波数帯fの偏波はカットオフとなって反射され、出力側に接続されている共軸端子3には伝搬されない。一方、高周波数帯fの偏波はカットオフとならないため、出力側に接続されている共軸端子3へ伝搬される。
中空導波管2の側壁2aの勾配は一定であり、中空導波管2のテーパは線形テーパになっている。
また、中空導波管2の側壁2aには結合孔5が開孔されている。
共軸端子3は中空導波管2の出力側と接続され、共通端子1から入力された高周波数帯fの偏波が中空導波管2から出力されると、その高周波数帯fの偏波を伝搬する導波管(管軸方向に垂直な断面の形状が円形状の導波管)である。
矩形分岐端子4a,4b,4c,4dは中空導波管2の側壁2aに開孔された結合孔5と接続され(矩形分岐端子4a,4b,4c,4dが結合孔5を覆うように中空導波管2の側壁2aに接続されている)、共通端子1から入力された低周波数帯fの偏波が結合孔5から出力されると、その低周波数帯fの偏波を伝搬する導波管(管軸方向に垂直な断面の形状が矩形状の導波管)である。
この実施の形態1では、中空導波管2の側壁2aに結合孔5が開孔されている例を説明するが、共通端子1と中空導波管2の側壁に亘って結合孔5が開孔される場合がある。このような場合には、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dは、図5に示すように、共通端子1と中空導波管2の側壁に亘って開孔された結合孔5と接続される。
T字形の整合素子6は結合孔5の幅広方向(図4では左右方向)に対称な形状の金属物であり(幅広方向の中央部を対称面として、整合素子6の形状が対称になっている)、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける4つの管壁のうち、2つの幅広面の管壁(図4では、上側の管壁と下側の管壁)に設けられている。
また、整合素子6の設置位置は結合孔5の近傍であり、整合素子6が中空導波管2の側壁2aに対して垂直になるように(図2を参照)、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける幅広面の管壁に設けられている。
2つの幅広面における上側の管壁に設けられる整合素子6と、下側の管壁に設けられる整合素子6とは対をなしており、一対の整合素子6の形状が、結合孔5の幅狭方向(図4では上下方向)に対称な形状となっている(幅狭方向の中央部を対称面として、一対の整合素子6の形状が対称になっている)。
整合素子6は中空導波管2の側壁2aに開孔された結合孔5から矩形分岐端子4a,4b,4c,4dに入力された低周波数帯fの偏波が中空導波管2に戻らないように低周波数帯fの反射整合をとる作用と、中空導波管2の側壁2aに開孔された結合孔5を高周波的に短絡する(結合孔5を塞ぐ)作用とを有している。
次に動作について説明する。
図6は共通端子1から入力されたV偏波(TE11v)を示す説明図であり、図7は共通端子1から入力されたH偏波(TE11h)を示す説明図である。
図6及び図7に示すように、V偏波(TE11v)とH偏波(TE11h)は互いに直交している。
この実施の形態1では、共通端子1から低周波数帯fのV偏波(TE11v)及びH偏波(TE11h)と、高周波数帯fのV偏波(TE11v)及びH偏波(TE11h)とが入力されるものとする。
中空導波管2は、入力側の管径より出力側の管径が小さくなっているテーパ形状をなしている(共通端子1から共軸端子3の方向に導波管径が絞られている)ため、共通端子1から低周波数帯fのV偏波(TE11v)とH偏波(TE11h)が入力された場合、低周波数帯fのV偏波(TE11v)とH偏波(TE11h)は、カットオフとなって反射される。
このため、低周波数帯fのV偏波(TE11v)とH偏波(TE11h)は、中空導波管2から共軸端子3には出力されない。
これにより、低周波数帯fのV偏波(TE11v)は、中空導波管2から矩形分岐端子4b,4dに伝搬されて、矩形分岐端子4b,4dから出力される(図6を参照)。
また、低周波数帯fのH偏波(TE11h)は、中空導波管2から矩形分岐端子4a,4cに伝搬されて、矩形分岐端子4a,4cから出力される(図7を参照)。
ここで、図8はT字形の整合素子6が低周波数帯fの反射整合をとる働きをしていることが分かる入力インピーダンスのスミスチャートを示す説明図である。
入力インピーダンスは、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dから中空導波管2の方向を見たときのインピーダンスであり、その入力インピーダンスの基準面は、図2に示すように、T字形の整合素子6の面である。
矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける2つの幅広面の管壁(図4では、上側の管壁と下側の管壁)にT字形の整合素子6が設けられていない場合、図8に示すように、入力インピーダンスはスミスチャートの左上に位置している。
しかし、この実施の形態1では、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける2つの幅広面の管壁にT字形の整合素子6が設けられているため、入力インピーダンスがスミスチャートの左上に位置から中央に移動している。
このように入力インピーダンスがスミスチャートの左上に位置から中央に移動していることから、T字形の整合素子6が低周波数帯fの反射整合をとっていることが分かる。
一方、共通端子1から高周波数帯fのV偏波(TE11v)とH偏波(TE11h)が入力された場合、高周波数帯fのV偏波(TE11v)とH偏波(TE11h)は、中空導波管2でカットオフにならないため、中空導波管2から共軸端子3に伝搬されて、共軸端子3から出力される。
矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける2つの幅広面の管壁に設けられているT字形の整合素子6は、低周波数帯fの反射整合をとる働きをすると同時に、中空導波管2の側壁2aに開孔された結合孔5を高周波的に短絡する(結合孔5を塞ぐ)働きをするため、高周波数帯fのV偏波(TE11v)とH偏波(TE11h)は、中空導波管2から矩形分岐端子4a,4b,4c,4dへ伝搬されない。これにより、高周波数帯fのV偏波(TE11v)とH偏波(TE11h)が矩形分岐端子4a,4b,4c,4dから漏えいするのを防止することができる。
この実施の形態1では、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける2つの幅広面の管壁にT字形の整合素子6が設けられているのに対して、特許文献1,2の偏波分離回路には、T字形の整合素子6に相当する部材として、L字形の直列共振素子(以下、「整合素子」と称する)が設けられている。
L字形の整合素子は、結合孔5の幅広方向に非対称な形状であるため、不連続部で発生する高周波数帯fの高次モードの発生を効果的に抑圧することができないが、T字形の整合素子6は、結合孔5の幅広方向に対称な形状であるため、不連続部で発生する高周波数帯fの高次モードの発生を効果的に抑圧することができる。
図9はL字形の整合素子が設けられている場合の高周波数帯fにおける高次モード発生量の特性を示す説明図である。
図10はT字形の整合素子6が設けられている場合の高周波数帯fにおける高次モード発生量の特性を示す説明図である。
図9及び図10が示している高次モード発生量の特性は、電磁界解析により求めたものである。
ここでの高次モード発生量は、共軸端子3から基本モード(TE11モード、TM11モード、TE31モード、TE12モード)が入力された場合に、共通端子1で発生する高次モードの発生量を意味している。
L字形の整合素子が設けられている特許文献1,2の偏波分離回路では、図9に示すように、TE31モードやTE12モード等の高次モードの発生量が−15dB〜−20dBである。
これに対して、T字形の整合素子6が設けられている実施の形態1の偏波分離回路では、図10に示すように、TE31モードやTE12モード等の高次モードの発生量が−30dB程度であり、L字形の整合素子が設けられている特許文献1,2の偏波分離回路よりも、高次モードの発生量が−10dB以上の改善していることが分かる。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける2つの幅広面の管壁に、結合孔5の幅広方向に対称な形状であるT字形の整合素子6を設けるように構成したので、高周波数帯での高次モードの発生を十分に抑圧することができる効果を奏する。
この実施の形態1では、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける2つの幅広面の管壁に設けられるT字形の整合素子6が、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dと一体的に形成されるものを想定しているが、図11に示すように、T字形の整合素子6を矩形分岐端子4a,4b,4c,4dと別個に製造して、T字形の整合素子6を矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける2つの幅広面の管壁にはめ込むようにしてもよい。
この場合、製造工程を簡易にすることができるとともに、整合素子6の寸法精度を高めることができるため、好ましい回路特性を実現することができる。
また、この実施の形態1では、共通端子1、中空導波管2及び共軸端子3が、管軸方向に垂直な断面の形状が円形状の導波管であるため、例えば、共通端子1に対して円形ホーンを接続する際に、円形-矩形変換器を実装する必要がない。したがって、製造を容易にして、コストを削減することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、中空導波管2の側壁2aに開孔された結合孔5と矩形分岐端子4a,4b,4c,4dが接続されているものを示したが、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける幅広面の一部を狭める括れが施されているようにしてもよい。
図12はこの発明の実施の形態2による偏波分離回路を示す斜視図であり、図13は図12の偏波分離回路の側面図である。
図12及び図13において、図1及び図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
アイリス7は矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける幅広面の一部を狭めている括れ部である。
図12及び図13に示すように、アイリス7を装荷することで、並列にキャパシタンスが接続されることと等価になって、反射整合のマッチングが取られることから、上記実施の形態1よりも更に、低周波数帯fの反射整合を良好にすることができる。
この実施の形態2では、上記実施の形態1の偏波分離回路に対してアイリス7を適用する例を示しているが、後述する実施の形態の偏波分離回路に対しても同様に、アイリス7を適用することができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、共通端子1、中空導波管2及び共軸端子3が、管軸方向に垂直な断面の形状が円形状の導波管であるものを示したが、共通端子1、中空導波管2及び共軸端子3が、管軸方向に垂直な断面の形状が矩形状の導波管であるものであってもよい。
図14はこの発明の実施の形態3による偏波分離回路を示す斜視図であり、図14において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
共通端子11は、図1の共通端子1と同様に、低周波数帯fの直交している2つの偏波が入力されるとともに、高周波数帯fの直交している2つの偏波が入力される導波管である。ただし、共通端子11は、図1の共通端子1と異なり、管軸方向に垂直な断面の形状が矩形状の導波管である。
中空導波管12は、図1の中空導波管2と同様に、共通端子1と接続される入力側の管径より出力側の管径が小さくなっているテーパ形状をなしている。ただし、中空導波管12は、図1の中空導波管2と異なり、管軸方向に垂直な断面の形状が矩形状の導波管である。
また、中空導波管12の側壁12aの勾配は一定であり、中空導波管12のテーパは線形テーパになっている。
また、中空導波管12の側壁12aには結合孔5が開孔されている。
共軸端子13は中空導波管12の出力側と接続されており、共通端子11から入力された高周波数帯fの偏波が中空導波管12から出力されると、図1の共軸端子3と同様に、その高周波数帯fの偏波を伝搬する導波管である。ただし、共軸端子13は、図1の共軸端子3と異なり、管軸方向に垂直な断面の形状が矩形状の導波管である。
共通端子11、中空導波管12及び共軸端子13として、管軸方向に垂直な断面の形状が矩形状の導波管を用いる場合、管軸方向に垂直な断面の形状が円形状の導波管を用いる場合より、高次モードのカットオフ周波数が高域に移動するため、共通端子1で発生する高次モードが少なくなる利点が得られる。即ち、円形状の導波管を用いる場合、多くの高次モードが発生するが、矩形状の導波管を用いる場合、発生する高次モードの数が少なくなるため、共通端子1で発生する高次モードが少なくなる利点が得られる。
また、矩形状の導波管を用いる場合、円形状の導波管を用いる場合よりも、製造が容易になる利点が得られる。
ただし、共通端子1に対して円形ホーンを接続する際には、円形ホーンと共通端子1との間に円形から矩形へ変換する導波路変換器を実装する必要がある。
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、中空導波管2(または中空導波管12)の側壁2a(または側壁12a)の勾配が一定であるものを示したが、中空導波管2(または中空導波管12)の側壁のラインが曲線を描くように、中空導波管2(または中空導波管12)の側壁の勾配が変化しているものであってもよい。
図15はこの発明の実施の形態4による偏波分離回路を示す側面図であり、図15において、図2及び図13と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
中空導波管2の側壁2bのラインが、例えば、共通端子1から共軸端子3の方向にsin関数のN乗(Nは正の整数)で示される曲線を描くように形成されている。
これにより、共通端子1の側壁と中空導波管2の側壁2bとの境がなだらかになり、また、中空導波管2の側壁2bと共軸端子3の側壁との境がなだらかになるため、共通端子1と中空導波管2の間や、中空導波管2と共軸端子3の間の不連続部が少なくなる。その結果、上記実施の形態1〜3よりも、不連続部で発生する高周波数帯fの高次モードの発生量を低減することができる効果を奏する。
図15の例では、中空導波管2の側壁2bのラインが、共通端子1から共軸端子3の方向にsin関数のN乗で示される曲線を描くように形成されているものを示したが、図14に示すような矩形状の導波管である中空導波管12の側壁のラインが、共通端子1から共軸端子3の方向にsin関数のN乗で示される曲線を描くように形成されているものであってもよい。
実施の形態5.
上記実施の形態1〜4では、一対の整合素子6(2つの幅広面における上側の管壁に設けられる整合素子6と、下側の管壁に設けられる整合素子6)が設けられているものを示したが、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける2つの幅広面の管壁(上側の管壁、下側の管壁)に対して、複数の整合素子6が設けられていてもよく、上記実施の形態1〜4と同様の効果が得られる。
図16は中空導波管2の側壁aに開孔された結合孔5及び整合素子6を示す断面図である。
図16の例では、2つの幅広面における上側の管壁に2個の整合素子6が設けられ、下側の管壁に2個の整合素子6が設けられている。
この場合、幅広方向の中央部を対称面として、上側の管壁に設けられている2個の整合素子6の形状が対称になっており、また、下側の管壁に設けられている2個の整合素子6の形状が対称になっている。
さらに、幅狭方向の中央部を対称面として、上側の管壁に設けられている2個の整合素子6の形状と、下側の管壁に設けられている2個の整合素子6の形状とが対称になっている。
実施の形態6.
上記実施の形態1〜5では、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける2つの幅広面の管壁(上側の管壁、下側の管壁)に対して、T字形の整合素子6が設けられるものを示したが、結合孔5の幅広方向に対称な形状であれば、T字形の整合素子6に限るものではなく、例えば、矩形状の整合素子が設けられるものであってもよい。
図17は中空導波管2の側壁aに開孔された結合孔5及び整合素子14を示す断面図である。
図17の例では、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける2つの幅広面の管壁(上側の管壁、下側の管壁)に対して、矩形状の整合素子14(金属物)が設けられている。
この場合も、上記実施の形態1〜5と同様に、整合素子14によって結合孔5を高周波的に短絡することができるため、高次モードの発生を抑圧することができる。
また、整合素子14の形状が矩形であるため製造が容易であり、T字形の整合素子6よりも製造が簡単になる効果も得られる。
実施の形態7.
上記実施の形態6では、一対の整合素子14(2つの幅広面における上側の管壁に設けられる整合素子14と、下側の管壁に設けられる整合素子14)が設けられているものを示したが、矩形分岐端子4a,4b,4c,4dにおける2つの幅広面の管壁(上側の管壁、下側の管壁)に対して、複数の整合素子14が設けられていてもよい。
図18は中空導波管2の側壁aに開孔された結合孔5及び整合素子14を示す断面図である。
図18の例では、2つの幅広面における上側の管壁に3個の整合素子14が設けられ、下側の管壁に3個の整合素子14が設けられている。
この場合、幅広方向の中央部を対称面として、上側の管壁に設けられている3個の整合素子14の形状が対称になっており、また、下側の管壁に設けられている3個の整合素子14の形状が対称になっている。
さらに、幅狭方向の中央部を対称面として、上側の管壁に設けられている3個の整合素子14の形状と、下側の管壁に設けられている3個の整合素子14の形状とが対称になっている。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 共通端子、2 中空導波管、2a,2b 中空導波管の側壁、3 共軸端子、4a,4b,4c,4d 矩形分岐端子、5 結合孔、6 整合素子(金属物)、7 アイリス、11 共通端子、12 中空導波管、12a 中空導波管の側壁、13 共軸端子、14 整合素子(金属物)。

Claims (8)

  1. 第1の周波数帯の直交している2つの偏波及び前記第1の周波数帯より周波数が高い第2の周波数帯の直交している2つの偏波が入力される共通端子と、
    前記共通端子と接続される入力側の管径より出力側の管径が小さくなっているテーパ状の中空導波管と、
    前記中空導波管の出力側と接続され、前記共通端子から入力されて前記中空導波管の出力側から出力された前記第2の周波数帯の偏波を伝搬する共軸端子と、
    前記中空導波管の側壁に開孔された結合孔又は前記共通端子と前記中空導波管の側壁に亘って開孔された結合孔と接続され、前記共通端子から入力された前記第1の周波数帯の偏波を伝搬する矩形分岐端子と、
    前記矩形分岐端子における4つの管壁のうち、2つの幅広面の管壁に設けられた前記結合孔の幅広方向に対称な形状の一対の金属物とを備え、
    前記一対の金属物におけるそれぞれの形状がT字形であり、かつ、前記一対の金属物の形状が、前記2つの幅広面の管壁に設けられた結合孔の幅狭方向に対称な形状であることを特徴とする偏波分離回路。
  2. 前記共通端子、前記中空導波管及び前記共軸端子は、管軸方向に垂直な断面の形状が円形状の導波管で構成されていることを特徴とする請求項1記載の偏波分離回路。
  3. 前記共通端子、前記中空導波管及び前記共軸端子は、管軸方向に垂直な断面の形状が矩形状の導波管で構成されていることを特徴とする請求項1記載の偏波分離回路。
  4. 前記中空導波管の側壁の勾配が一定であることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の偏波分離回路。
  5. 前記中空導波管の側壁のラインが曲線を描くように、前記中空導波管の側壁の勾配が変化していることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の偏波分離回路。
  6. 前記一対の金属物が前記中空導波管の側壁に対して垂直になるように、前記矩形分岐端子における幅広面の管壁に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の偏波分離回路。
  7. 前記矩形分岐端子における2つの幅広面の管壁に対して前記一対の金属物が複数設けられていることを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の偏波分離回路。
  8. 前記矩形分岐端子における幅広面の一部を狭める括れが施されていることを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の偏波分離回路。
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