JP5982437B2 - 看板の構造 - Google Patents

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本発明は、商業施設や事業所等の各種建物の建物壁部や支持柱等に取り付けられる看板の構造に関する。
透光性の樹脂板を凸状に成形し、凸面を表示面とした広告表示板を有する看板が知られている。この看板では、凸面の裏側に照明装置を配置し、凸面に設けた文字やマークを照明する(例えば特許文献1参照)。看板は、自重に耐えることはもとより、屋外に設置された場合の風圧等に対する強度を有していなければならない。そのため、従来、広告表示板は、四角形の外周の全周に、樹脂製のフレームを接着等によって固定していた。ところが、樹脂製のフレームでは、十分な強度が得られず、特に、2m以上の横長の広告表示板では、表示面に歪みが生じ、広告品質が低下する場合があった。
そこで、樹脂材よりも剛性が高く、広告表示板交換時の容易性が確保できることから、軽量なアルミフレームを用いた広告表示板が開発された。アルミフレームは、横長の表示面に沿って、上下に離間して、一対のものが平行に表示面の上下縁に固定される。これにより、大型の広告表示板においても、表示面を十分な剛性で支えることができ、高品質な広告を提供することができた。
特開平7−319409号公報 特開平6−257350号公報
しかしながら、剛性付与のために、広告表示板にアルミフレームを固定すると、外気温の変化等によって温度差が生じた場合、アルミフレームと広告表示板の樹脂との線膨張係数の違いから、両者間に熱応力が発生する。特に、長尺の看板では、寒暖差等によって大きな熱応力が広告表示板に生じると、大きな歪みや破損の虞がある。線膨張係数は、樹脂材に比べてアルミ材の方が小さい(樹脂材の線膨張係数>アルミ材の線膨張係数)。このため、例えば膨張時には、膨らもうとする凸状の広告表示板を、裏側で枠組みされ固定されているアルミフレームが拘束することとなり、表示板部に大きな熱応力が発生する。一方、収縮時には、平らになろうとする凸状の広告表示板を、裏側で枠組み固定されているアルミフレームが拘束することとなり、これによっても表示板部に大きな熱応力が発生する。
高温時の熱膨張に対しては、照明装置の熱を排熱するための開口設置も考えられるが、内部の汚れを助長することとなり、広告品質を低下させる。また、ファンやヒータを内蔵することで、温度調整を行うことも考えられるが、コストを増大させて商品競争力を低下させることになる。
また、上記した特許文献2の窓枠伸縮装置のように、アルミ材よりなる保持枠を矩形に枠組みして構成される窓枠構造とし、この保持枠を2つに分割し、それらをブロック部材を介在させて保持枠が伸縮可能とした構成のものもある。この例では、平坦なアクリル樹脂製のパネル板を、周囲から囲むように構成される枠構造とされ、パネル板と保持枠とは互いが固定される構造ではなく矩形枠内に遊びをもたせて嵌め込まれるように取り付けられ、平坦なパネル板の熱膨張に対して、その平坦さを失わないように枠が伸縮するものである。
しかしながら、この特許文献2の構造では、上下横保持枠で矩形に枠組みされた内側に、アクリル樹脂パネルを、その縁部分を支えるように嵌め、壁面ユニットとして構成されるものであり、樹脂パネルと保持枠とは固定構造とされていない。この特許文献2では、樹脂パネルと保持枠とがそれぞれに剛性を有していることから、異素材であることによる熱膨張の吸収のみを枠が伸縮する構造で得ているものである。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、広告表示板の周囲に固定されて剛性を付与しつつ、熱応力による樹脂表示板の割れを防止できる看板の構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の看板の構造は、建物壁部35に固定され横方向に延在して上下に離間する平行な上ベース枠17及び下ベース枠19と、
前記上ベース枠17と前記下ベース枠19とに渡って取り付けられる照明装置20と、
前記照明装置20を覆うとともに、前記上ベース枠17に上縁が揺動自在に支持されて前記照明装置20に対して前記上縁を中心に開閉自在とされ、閉止状態で下端部67が前記下ベース枠19に掛止される広告表示板13と、
前記広告表示板13を構成し、前記上縁と下縁とに水平板部69a,69bを有するとともに前方に張り出した断面略C字状の膨出面69cを備える樹脂製の表示板部69と、
前記広告表示板13を構成し、前記表示板部69の上縁水平板部69a及び下縁水平板部69bのそれぞれに横方向に延在して該表示板部69に固定手段71によって固定される上下一対の平行な金属製の上フレーム22及び下フレーム24と、
前記上フレーム22及び下フレーム24の長手方向における少なくとも1箇所が分断され間隙形成部83を形成し、該間隙形成部83における前記上フレーム22及び下フレーム24の筒状部79の内側でフレーム延在方向に沿って互いに摺動自在となって嵌合する連結コア部材27と、
を具備することを特徴とする。
この看板の構造では、上フレーム22及び下フレーム24のそれぞれを分断することで、長尺の看板においても、アルミ製のフレーム(上フレーム22及び下フレーム24)の長手方向に伸縮の自由度が得られる。これにより、上フレーム22及び下フレーム24が固定された広告表示板13に生じる熱応力を小さくすることができる。また、分断された複数の上フレーム22及び下フレーム24は、分断部分で連結コア部材27によって摺動自在に連結される。従って、看板の構造では、夏季などでの高温時に樹脂製の表示板部69が膨張変形してもアルミ製の上下フレーム22,24との温度差による伸縮は吸収しつつ、すなわち上下フレーム22,24が表示板部69を拘束せず、広告表示板13の歪みを防止する骨材となり、長尺部材のままの強度を広告表示板13に付与できる。
本発明の請求項2記載の看板の構造は、請求項1記載の看板の構造であって、
前記表示板部69と、前記上フレーム22及び前記下フレーム24とを固定する前記固定手段71が、ビスと貫通穴の組合せとされ、該貫通穴は前記表示板部69に穿設されフレーム延在方向に長い長穴81で形成されることを特徴とする。
この看板の構造では、分断部分を備えるアルミ製の上フレーム22、下フレーム24と、表示板部69との固定部分において、外気温の変化等による温度差によって熱膨張や収縮が発生すると、双方の線膨張係数の違いによってその程度に差異が生じるが、固定部分が固定状態のままではなく、本構成では、この固定部分において、ビス71と長穴81との組合せとし、その長手方向に移動可能な範囲で相対移動する。
本発明の請求項3記載の看板の構造は、請求項1または2記載の看板の構造であって、
前記間隙形成部83を挟む左右のフレーム端85,85同士の間には、左右のフレーム端85を接近方向に付勢し、前記間隙形成部83を狭める付勢部材97が設けられていることを特徴とする。
この看板の構造では、高温により、広告表示板13の表示板部69が膨張すると、表示板部69の縁部分に固定されている上フレーム22及び下フレーム24もそれに連れて延びようとする。このため、上フレーム22及び下フレーム24は、分断箇所の間隙形成部83が拡がる。この際、フレーム端85に設けられている付勢部材97は、付勢方向に抗する。温度が下がり、表示板部69が収縮すると、間隙形成部83を拡げていた熱応力が小さくなる。その熱応力が、付勢部材97の弾性復元力よりも小さくなったとき、分断されている左右のアルミフレームは、向かい合うフレーム端同士に設けられている付勢部材97の弾性復元力によって間隙形成部83を狭める方向に移動される。
本発明に係る請求項1記載の看板の構造によれば、広告表示板に剛性を付与しつつ、外気温の変化による膨張などの変形による樹脂製の表示板部の割れを防止できる。
本発明に係る請求項2記載の看板の構造によれば、上フレーム及び下フレームの分断部分による間隙形成部の許容を長穴によりさらに広げ、アルミ製の上下フレームに拘束されることにより樹脂製の表示板部に生じる熱応力を抑制できる。
本発明に係る請求項3記載の看板の構造によれば、広告表示板の樹脂製の表示板部の膨張によって拡がった膨張吸収間隙を、付勢部材の付勢力によって強制的に元の状態に戻すことができる。
本発明の実施形態に係る看板の構造を備えた分割開閉看板の斜視図である。 図1に示した分割開閉看板の縦断面図である。 図2の上部拡大断面図である。 連結コア部材の近傍を背面側から見た分解斜視図である。 図3の一部拡大断面図である。 図2の下部拡大断面図である。 図1に示した分割開閉看板の一部拡大平断面図である。 (a)通常時の間隙形成部近傍の正面断面図、(b)同間隙形成部近傍の下面断面図である。 図8におけるA−A線断面図である。 図8におけるB−B線断面図である。 (a)通常時の間隙形成部近傍の正面断面図、(b)高温膨張時の間隙形成部近傍の正面断面図である。 (a)上フレームにおける長穴の近傍の正面断面図、(b)上フレームにおける長穴の近傍の正面断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る看板の構造を備えた分割開閉看板11の斜視図、図2は図1に示した分割開閉看板11の縦断面図である。
本実施形態に係る看板の構造は、例えば図1に示すような店舗に設置される帯看板など複数の広告表示板13が横並びに連続して配置され、それぞれが開閉自在となった分割開閉看板11に適用できる。分割されたそれぞれの広告表示板13は、横幅寸法が表示内容に応じて異なるのみで、構造は同一である。なお、それぞれの広告表示板13の互いに近接し対向する対向面15には、パッキンが設けられることとしてもよい。
本実施形態に係る看板の構造は、上ベース枠17及び下ベース枠19と、照明装置20と、広告表示板13とで具備され、広告表示板13は、表示板部69と、上フレーム22、下フレーム24及び左右縦フレーム21と、連結コア部材27(図4参照)と、を有する。
上ベース枠17及び下ベース枠19は、横方向に延在して上下に離間して平行に配置される。上ベース枠17及び下ベース枠19は、図2,3,6に示す固定ネジ33やアンカーボルト34によって建物壁部35の構造材36に固定される。上ベース枠17及び下ベース枠19は、例えばアルミニウムの押出成形によって同一断面形状が連続する長尺部材として形成される。
図3は図2の上部拡大断面図である。
上ベース枠17は、縦断面形状において、上部から庇支持部37と、表示板開閉支持部39と、照明支持部41と、が一体に成形される。庇支持部37には、分割開閉看板11の横方向全長に渡って連続して形成される庇43がネジ42などの固定手段にて固定される。庇43と、庇支持部37との両側端部は、図2に示す庇側板45によって塞がれる。
表示板開閉支持部39は、縦断面形状において上側が開放して弓形半円状となる半割円筒凹部47を備える。この表示板開閉支持部39には、長尺の表示板保持部材49が支持される。表示板保持部材49は、縦断面形状において下側に弓形半円状となって湾曲した半割円筒凸部51を備える。表示板保持部材49は、この半割円筒凸部51を、表示板開閉支持部39の半割円筒凹部47に回転自在に載置することで、後述する広告表示板13をはね上げるように開閉自在に支持する。また、庇支持部37の下方には、規制板53が着脱自在にネジ54にて固定される。規制板53は、半割円筒凸部51の半割円筒凹部47からの離脱を上方から規制する。従って、規制板53は、ネジ固定された状態で、表示板開閉支持部39に表示板保持部材49を回転自在に支持し、この表示板保持部材49の回転中心を保持し、また、規制板53が取り外されることで、表示板保持部材49とともに、広告表示板13が、上ベース枠17から取り外しが可能となっている。なお、表示板開閉支持部39には、半割円筒凹部47の上方に規制突片48が突設され、表示板保持部材49の半割円筒凸部51の先端側には回転規制突片52が突設されており、規制突片48と回転規制突片52とが衝接することで、表示板保持部材49及び広告表示板13の回転範囲終端を構成している。規制突起48と回転規制突起52との衝接状態と、半割円筒凹部47と半割円筒凸部51との載置状態、及び規制板53の保持状態によって、表示板開閉支持部39に広告表示板13が略吊下状態で配設される。
上ベース枠17と下ベース枠19とには、図2に示すように、照明装置20が取り付けられる。照明装置20は、上ベース枠17の照明支持部41に、フック55が係止される(図3参照)。フック55によって荷重が支持された照明装置20は、照明装置下端57が下ベース枠19にネジ固定される(図6参照)。照明装置20の図2に示す光源59としては、蛍光灯やLEDが用いられる。なお、照明装置20には反射板が設けられてもよく、この反射板とともに光源59が配置されることで、光源59からの光が効率よく広告表示板13の背面に照射される構成とすることとしてもよい。
図4は連結コア部材27の近傍を背面側から見た分解斜視図である。
広告表示板13は、上ベース枠17に開閉自在に支持され、閉止の状態で下端部67(図6参照)が下ベース枠19に固定されて、照明装置20を覆う。この広告表示板13は、表示板部69と、上フレーム22及び下フレーム24と、左右縦フレーム21と、連結コア部材27と、によって構成される。
表示板部69は、透光性の樹脂材料によって断面略C字形状の凸状に成形され、上縁と下縁とに水平板部69a,69bとを有するとともに前方に張り出した膨出面69cを備え一面が開放した略矩形箱型に膨出形成される。表示板部69は、凸面である膨出面69cを表示面とする。表示板部69は、この膨出面69cの裏側に配置した照明装置20によって、膨出面69cに設けた文字やマークが照明される。
上フレーム22、下フレーム24及び左右縦フレーム21は、例えばアルミニウムの押出成形によって同一断面形状の長尺部材として形成される。上フレーム22及び下フレーム24は、横方向に延在し、上下一対の平行とされ、左右縦フレーム21は垂直となって左右一対の平行とされて、矩形の枠組み構造となり、表示板部69に固定手段としてのビス71(図4参照)によって固定される。
上フレーム22、下フレーム24のそれぞれ、及び左縦フレーム21、右縦フレーム21のそれぞれは、同一断面形状の部材を、それぞれ反転させて使用している(図3,6,7参照)。つまり、上下フレーム22,24を同一部材とし、左右フレーム21,21を同一部材としている。なお、図示はしないが、上下フレーム22,24の左右端部において、左右縦フレーム21がそれぞれ掛け渡されるように垂直に配置され、互いの隅部分にはコーナー部材などによって直角に連結されている。
図3に示すように、上フレーム22の背面側に形成される奥拡がり形状のC字係合溝73には、表示板保持部材49のT字係合部75が係合される。上フレーム22及び下フレーム24の正面方向に開口するU字溝77,78には、表示板部69の上端縁70a及び下端縁70bが挿入される。また、図7に示すように、左右縦フレーム21も上下フレーム22,24と同様に正面方向に開口するU字溝76が形成され、表示板部69の左右端縁70c,70dが挿入される。
本実施形態では、上フレーム22、下フレーム24、左右縦フレーム21のそれぞれが、フレーム本体23,25,64と挟持板29とで構成されている。各フレーム本体23,25,64は、略角パイプ状に形成される筒状部79を備え、図4及び図5に示すように、上下フレーム22,24のフレーム本体23(25)には、上記したようにC字係合溝73が背面側に形成されている。また、挟持板29が取り付けられる外側面である取付面26には、係止溝28が長手方向に沿って形成されている。挟持板29は、長短一対の片部を有する略J字状に形成されて、短片側の先端に係止爪30が形成されており、この係止爪30が係止溝28に挿入されることでフレーム本体23(25)に取り付けられるようになっている。そして、この取り付け状態で、取付面26と長片側とでU字溝76,77,78が形成される。
本実施形態での看板の構造では、表示板部69と、上フレーム22、下フレーム24及び左右縦フレーム21とを固定する固定手段が、ビス71と貫通穴との組合せとしており、図4に示すように、表示板部69に穿設された貫通穴にビス71が貫通し、この貫通穴が、フレーム延在方向に長い長穴81で形成されている。長穴81とビス71との間には、長穴81に対してビス71が直接触れないように円筒形状のスペーサ31が介設されている。そして、フレーム本体23(25)の取付面26に長手方向に沿って係止溝28と平行に形成された溝部内にスペーサ31が嵌入し、この溝部の所定箇所に設けられたネジ穴32にビス71が螺着する。ビス71は、挟持板29の固定穴61を貫通しており、すなわち、表示板部69は、その上縁水平板部69aの上端縁70aが挟持板29とフレーム本体23とで形成されるU字溝77に挿入され、フレーム本体23の取付面26と挟持板29とで挟持されて、ビス71が螺着されることで上フレーム22に固定され、また下縁水平板部69bの下端縁70bでは、挟持板29とフレーム本体25とで形成されるU字溝78に挿入され、ビス71が螺着されることで下フレーム24に固定され、さらに左右の縦縁部においても図7に示すように同様に挟持板29とフレーム本体64とで形成されるU字溝76に挿入されビス71が螺着されて固定される。
なお、本実施形態では、スペーサ31によって、フレーム本体23,25の取付面26と挟持板29との間隔を所定の間隔で保持できるようになっており、その間隔は表示板部69の厚みよりもやや大きく設定されている。すなわちスペーサ31の上端と下端とで、挟持板29の固定穴61の周囲と、フレーム本体23,25の溝部底部のネジ穴32の周囲とが支持され、スペーサ31を貫通するビス71がフレーム本体23,25に挟持板29を固定して、ビス71に対して表示板部69は遊嵌状態とされ、表示板部69の上端縁70a,下端縁70bはフレーム本体23,25と挟持板29とに面接触状態で挟持されずクリアランスを有した状態で取り付けられることとなる。
また、このビス71と長穴81との組合せは、ボルト・ナットと長穴とによる組合せなどでも良く、ボルト・ナットをガイド軸のように構成し、フレーム延在方向に長い長穴を上下フレーム22,24及び表示板部69の上下端縁70a,70bに穿設する構造としてもよい。
上フレーム22及び下フレーム24の長手方向において、少なくとも1箇所は、分断され、間隙形成部83(図1,8参照)によって分断される。上フレーム22及び下フレーム24の筒状部79の内側には、角筒状に形成された連結コア部材27が挿入されている。本実施形態では、連結コア部材27は、間隙形成部83における一方のフレーム端85から一端27a側半部が延出するように、他端27b側半部がフレーム本体23(25)に固定され、例えば図示のように複数のリベット86にて固定されている。そして、この連結コア部材27の一端27a側半部に他方のフレーム端85側のフレーム本体23(25)が外嵌し、フレーム延在方向に沿って摺動自在となる。つまり、上フレーム22及び下フレーム24は、対向するフレーム端85同士が、間隙形成部83を利用して接近離反自在となっている。この間隙形成部83により対向するフレーム端85が離反し間隙84を形成する際には、例えば2mの横幅の広告表示板13において、5〜10mmで設定される。
連結コア部材27は、他端27bに取付穴89が穿設され、ネジよりなる軸部材87が貫通し螺着固定されている。この軸部材87には、図8,図10に示すように、付勢部材としてのコイルバネ97の一方のフック部98が係着されている。コイルバネ97は、連結コア部材27内に延在方向となって配置され、一端27aから他方のフック部99が突出する。コイルバネ97の他方のフック部99は、図8,図9に示すように、フレーム本体23(25)の取付穴90に貫通して設けられるボルト・ナットよりなる軸部材88に係着される。すなわち左右に分断されているフレームの一対の軸部材87,88間にコイルバネ97が張架されることとなる。これにより間隙形成部83にて分断されている上下フレーム22,24は、対向する左右のフレーム端85,85同士が接近し当接状態となるように、コイルバネ97の接近方向の付勢力で連結される。
なお、図8(b)に示すように、フレーム本体23(25)には、軸部材88の近傍に、長丸形状の窓穴63が穿設されており、フレーム本体23(25)内部を視認可能とされ、連結コア部材27の一端27aの位置が確認できるようになっている。この窓穴63は、連結コア部材27を組み付ける際、及びコイルバネ97の係着する際のそれぞれの状態を確認できるようになっている。
また、下フレーム24のC字係合溝73には、図6に示すように、下部固定部材91のT字係合部75が係合される。下フレーム24に係合した下部固定部材91は、下ベース枠19の下部固定片部93に下方からの固定ビス95によって固定される。広告表示板13は、この固定ビス95が締結解除されることで、開放が可能となる。
次に、上記の構成を有する看板の構造の作用を説明する。
図11(a)は通常時の間隙形成部近傍の正面断面図、(b)高温膨張時の間隙形成部近傍の正面断面図、図12(a)は上フレームにおける長穴の近傍の正面断面図、(b)上フレームにおける長穴の近傍の正面断面図である。
本実施形態に係る看板の構造では、外気温が上昇するなどの環境での場合について以下に説明する。
上フレーム22及び下フレーム24のそれぞれを分断することで、左右に長尺の看板において、アルミ製の上フレーム22及び下フレーム24による長手方向の伸縮を自在とする。これにより、上フレーム22及び下フレーム24が固定された表示板部69に生じる熱応力を小さくすることができる。
また、分断された複数の上フレーム22及び下フレーム24は、分断部分で連結コア部材27によって摺動自在に連結される。従って、看板の構造では、外気温の上昇や太陽光に温度上昇など熱による膨張などで変形する表示板部69を、上下フレーム22,24で拘束することなく、アルミ製の上下フレーム22,24の温度差による伸縮は吸収しつつ、すなわち、表示板部69の熱による膨張変形に応じて上下フレーム22,24が伸長し、図11(b)に示すように間隙形成部83には間隙84が生じ、上下のフレーム22,24が表示板部69の歪みを防止する骨材としては、長尺部材のままの強度を表示板部69に付与できる。これにより、熱応力による歪みと、低強度による歪みとの双方を抑制して、樹脂製の表示板部69の割れや破損が防止でき、広告表示の低下を防ぐことができる。
また、この看板の構造では、分割構造となった個々のアルミ製のフレーム22,24と樹脂製の表示板部69との固定部分において、温度差によって熱膨張・収縮が発生すると、双方の線膨張係数の違いによってその程度に差異が生じる。固定部分が固定状態のままであると、表示板部69には、熱応力が発生する。本構成では、この固定部分において、固定手段としてビス71と長穴81とで構成し、長穴81が穿設された表示板部69が、この長穴81の長手方向に移動可能な範囲で、図12(a)及び図12(b)に示すようにスライド間隙82をもってビス71が螺着固定された上下フレーム22,24に対して相対移動する。これにより、樹脂製表示板部69とアルミ製上下フレーム22,24は、熱膨張・収縮量の差異が小さくなり、すなわち吸収される。その結果、分断された上フレーム22及び下フレーム24に固定され拘束されることにより表示板部69に生じる熱応力を抑制できる。
そして、この看板の構造では、外気温の上昇や、太陽光による温度上昇等により、樹脂製の表示板部69が膨張すると、この表示板部69に固定されている上フレーム22及び下フレーム24もそれに連れて延びようとする。このため、上フレーム22及び下フレーム24は、図11(a)に示すように、分断箇所の間隙形成部83が拡がり間隙84を形成する。この際、間隙形成部83を挟む対向するフレーム端85に張架されているコイルバネ97は、付勢方向、ここでは引っ張り方向に抗して延びる。従って、コイルバネ97には、収縮方向の弾性復元力が蓄えられる。
一方、上昇した温度が下がり、図11(a)に示すように、表示板部69が収縮すると、間隙形成部83を拡げていた熱応力が小さくなる。その熱応力が、コイルバネ97の弾性復元力よりも小さくなったとき、対向するフレーム端85は、フレーム端85同士に張架されたコイルバネ97の弾性復元力によって間隔を狭める方向に移動される。その結果、表示板部69の膨張によって拡がった間隙形成部83を、コイルバネ97の付勢力によって強制的に狭め、すなわち間隙84を無くし戻すことができる。
なお、上記の実施形態では、上フレーム22及び下フレーム24に1箇所の膨張吸収間隙83を設け、連結コア部材27を設ける例を説明したが、上フレーム22及び下フレーム24は、2箇所以上で分断され、そのそれぞれの膨張吸収間隙83に連結コア部材27が設けられるものであってもよい。
また、上述した実施形態では、気温が上昇する等による熱膨張が発生する場合について述べたが、気温が低下するなどで表示板部69に熱収縮が起こる場合では、図11(b)に示すように、予め間隙形成部83に間隙84を設定して上下フレーム22,24を表示板部69と固定しておく。これにより、表示板部69が通常の状態から収縮を起こした場合に、その変形を間隙形成部83の間隔を縮める方向、すなわち上下フレーム22,24がその長さ方向で収縮することが可能となって、表示板部69の熱応力を抑制することとなる。
従って、本実施形態に係る看板の構造によれば、広告表示板13に剛性を付与しつつ、熱応力による樹脂製の表示板部69の割れを防止できる。
11…看板(分割開閉看板)
13…広告表示板
17…上ベース枠
19…下ベース枠
20…照明装置
22…上フレーム
24…下フレーム
27…連結コア部材
35…建物壁部
67…下端部
69…表示板部
69a…上縁水平板部
69b…下縁水平板部
69c…膨出面
71…固定手段(ビス)
79…筒状部
81…長穴
83…間隙形成部
85…フレーム端
97…付勢部材(コイルバネ)

Claims (3)

  1. 建物壁部に固定され横方向に延在して上下に離間する平行な上ベース枠及び下ベース枠と、
    前記上ベース枠と前記下ベース枠とに渡って取り付けられる照明装置と、
    前記照明装置を覆うとともに、前記上ベース枠に上縁が揺動自在に支持されて前記照明装置に対して前記上縁を中心に開閉自在とされ、閉止状態で下端部が前記下ベース枠に掛止される広告表示板と、
    前記広告表示板を構成し、前記上縁と下縁とに水平板部を有するとともに前方に張り出した断面略C字状の膨出面を備える樹脂製の表示板部と、
    前記広告表示板を構成し、前記表示板部の上縁水平板部及び下縁水平板部のそれぞれに横方向に延在して該表示板部に固定手段によって固定される上下一対の平行な金属製の上フレーム及び下フレームと、
    前記上フレーム及び下フレームの長手方向における少なくとも1箇所が分断され間隙形成部を形成し、該間隙形成部における前記上フレーム及び下フレームの筒状部の内側でフレーム延在方向に沿って互いに摺動自在となって嵌合する連結コア部材と、
    を具備することを特徴とする看板の構造。
  2. 請求項1記載の看板の構造であって、
    前記表示板部と、前記上フレーム及び前記下フレームとを固定する前記固定手段が、ビスと貫通穴の組合せとされ、該貫通穴は前記表示板部に穿設されフレーム延在方向に長い長穴で形成されることを特徴とする看板の構造。
  3. 請求項1または2記載の看板の構造であって、
    前記間隙形成部を挟む左右のフレーム端同士の間には、左右のフレーム端を接近方向に付勢し、前記間隙形成部を狭める付勢部材が設けられていることを特徴とする看板の構造。
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