JP2009162923A - 壁面直付型照明看板装置 - Google Patents

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Shinji Sonoda
信治 園田
Shigetomo Nagai
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Abstract

【課題】 看板システムがコンパクトで、取付・施工も簡単で、光源の電気消費量が少なく、寿命も長く、維持管理の費用負担も少なく、清掃等の保守作業が極めて簡単容易で、模様替えや破損等にも簡単、光源の光を効率良く看板照射に利用でき、強風等への品質の安定性に優れた壁面直付型照明看板装置の提供を目的とする。
【解決手段】 壁面1上に、略水平方向に設けた上下1組の看板取付レール5、6に、断面が略長円形の熱可塑性合成樹脂筒状成形体からなるライン部看板ユニット2を懸架結合するに際し、筒状成形体の後側背面体22の後側壁の上部と下部に設けた凹陥部2aに、溝型取付座体、取付座体、熱膨張応力緩衝台座などの媒介部材を用いることなく、熱可塑性合成樹脂筒状成形体の後側背面体22と略同じ線膨張率を持つ合成樹脂からなる懸架部材24を直接接合して、看板取付レール5、6に着脱可能且つ左右摺動可能に結合ならしめる壁面直付型照明看板装置。
【選択図】図10

Description

本発明は壁面直付型照明看板装置に関し、さらに詳しくは、建築物又は構築物の壁面などに直付けして看板面体を設け、その裏側から照明することにより、明るい表示を浮かび上がらせるように構成した看板に関するものである。
従来から、建築物又は構築物の壁面に直付けして看板を設けることが行われている。そして看板の中で、表面に模様や文字などを表示した乳白色半透明の平板体を前面に設け、その裏側より照明を当てることにより、観察者の目を引きやすい明るい表示を現出する、所謂内照式の看板も多く用いられている。
また、このような内照式看板には、前面からしか観察できない平坦な形状のものの他に、例えば店の前等に置かれて前後双方から観察できる独立型のスタンド看板や、例えば店の軒先や欄間等に設けられて斜め前方からも観察できる、立体化した形状の壁面直付型看板など、種々の形態のものがある。そして、これらの立体化した看板は、例えば光透過性の乳白色半透明合成樹脂板(乳半板)などを用いて、真空成形やブロー成形などの手段により所望の形状の看板面体を成形し、金属製などの枠体などに嵌め込んで形成されるのが普通であった。
ところが、こうした内照式看板は、内部に照明用光源取り付け用の器具等を設けているために、金属製などの堅固な看板面体取付枠体を使用する必要があり、またこのような光源から発生する熱による空気の膨張収縮があるので、看板を密封構造とすることができない。そのため、空気の呼吸に伴って看板内部に水分が浸入することにより、前記の枠体が腐食して寿命を縮め、或いは、こうして発生した錆や内部に侵入した塵埃や昆虫等のために、看板面体の内面が汚染され、従って、分解して清掃するなどに、余分の維持費用がかかるという問題があった。
また、壁面直付型看板は、取り付け場所の状況に応じてデザインされるのが一般的であり、特に店舗の軒先や欄間等に設けられる大型の壁面直付型看板などでは、取り付け壁面の屈折状況、或いは取り付け位置や寸法などが一旦決定された後は、デザインの変更ができない。従って、店舗の模様替えや増設等の際には、従来の壁面直付型看板を廃棄すると共に、新しい壁面直付型看板を作製して取り付ける必要があり、また使用中に看板の一部が破損した場合、看板面体の全体を交換しなければならないため、回収再利用の不能な廃棄物が発生するばかりでなく、不経済であるという問題もあった。
これらを改良する技術として、看板面体を含む看板本体が、透光性の熱可塑性樹脂を用いて一体に成形された盤状中空成形体からなり、該盤状中空成形体の壁面止着側の背面壁に内方に突出する光源配設用凹陥部と壁面側への止着部が形成され、この凹陥部内に光源を配設し、止着部が背面壁下部に隆起した下部膨隆部と、背面壁上部に隆起した上部膨隆部から構成される看板構造体(特許文献1を参照)、壁面上に略水平方向に設けた上下1組の看板取付レールと、前記1組の看板取付レールの中間位置に設けた照明用光源と、断面が略長円形の光透過性合成樹脂直筒体よりなり、短径方向の後側壁中央部分に該直筒体の長さ方向に平行な光源収容用凹陥部を有すると共に該凹陥部を挟んで上部と下部とに前記看板取付レールに対する結合部材を備えた看板ユニットとを、少なくとも含んだ壁面直付型照明看板(特許文献2、特許文献3を参照)、支持体に対する結合手段と防水および防虫機能を有する通気孔とを備えた光透過性材料からなる背面体の周縁部に同じく光透過性材料からなる表示板の周縁部を結合した中空の表示パネルと、該表示パネルの背後側空間内に設けた照明用光源とを備えた広告表示パネル装置(特許文献4を参照)、壁面上に略水平方向に設けた上下1組の看板取付レールと、前記1組の看板取付レールの中間位置に設けた照明用光源と、長手方向を略水平に向けた略偏平形状の光透過性合成樹脂直筒体よりなるライン部看板ユニットを少なくと備え、前記看板取付レールに懸架結合できる上下1組の懸架部材を、前記ライン部看板ユニットの後側面の上部と下部とに配設した取付座体を介して、前記ライン部看板ユニットの後側面に近接して設けた連合式看板装置(特許文献5参照)、壁面に、互いに平行な壁上部受けレールと壁下部受けレールを水平に設け、照明器具を該壁上部受けレールと該壁下部受けレールとの中間部に設け、前記壁上部受けレールと前記壁下部受けレールと該照明器具とを所望ピッチの正しい位置にそれぞれ配設する位置だし金具を設けると共に、前記壁上部受けレールに嵌合して配設される長尺の屋根材を設けて構成される看板表示体受け手段と、前記壁上部受けレール上の所望対応位置で、該壁上部レールの長手方向において係合した後、回動して着脱可能に嵌合されるパネル上レールと、前記壁下部受けレールに当接し嵌着する機能を備えて着脱可能なパネル下レールに、合成樹脂中空体パネルに固定された熱膨張応力緩衝台座を介して挿入固定される看板表示体からなる壁面直付型照明看板(特許文献6を参照)が提案された。
しかしながら、これらには、壁面レールに懸架結合する際の懸架機構に関し組立上並びに機能上の問題があった。特許文献1においては、盤状中空成形体の上部膨隆部および下部膨隆部にナットをインサートし、次いでボルトにより、上部には係止体、下部には下部取付基板を締結し、下部取付基板は壁面に固定された枠体にボルトで締結固定されるので、組立が複雑で且つ看板ユニットの摺動は全くできず着脱も容易でなかった。特許文献2、特許文献3においては、合成樹脂直筒体後面体の背面側にインサート成形された断面が略C型の長尺溝型取付座体に挿入されている長尺のアルミニウム押出型材からなる結合部材を看板取付レールに懸架するもので、摺動、着脱は可能であるが、長尺溝型取付座体が必要であるために製造および組立の工程が長く手間を要した。特許文献4においては、光透過性合成樹脂中空表示パネルの背面板に両面テープとタッピングビスで固定された略C型断面を持つ取付座体に挿入されている結合部材を、壁に固定したレール状の支持部材に懸架するもので、摺動、着脱は可能であるが、取付座体が必要であるために組立に手間と費用を要しコストアップとなっていた。特許文献5においては、光透過性合成樹脂中空直筒体の後側面に配設された取付座体に挿入されている懸架部材を、壁に固定した看板取付レール部材に懸架するもので、摺動、着脱は可能であるが、取付座体が必要であるために組立に手間と費用を要しコストアップとなっていた。特許文献6においては、合成樹脂中空体パネルに固定された熱膨張応力緩衝台座に挿入されているパネルレールを、壁上部(下部)受けレールに懸架するもので、摺動、着脱は可能であるが、熱膨張応力緩衝台座の使用が必須であるために組立に手間と費用を要しコストアップとなっていた。
以上のように、壁に設置された看板取付レール(特許文献2および特許文献3では「看板取付レール」、特許文献4では「支持部材」、特許文献5では「看板取付レール部材」、特許文献6では「壁上部(下部)受けレール」と称する)に、看板ユニットを摺動、着脱可能に懸架できるレール状の結合部材(特許文献2、特許文献3および特許文献4では「結合部材」、特許文献5では「懸架部材」、特許文献6では「パネルレール」と称する)を、看板ユニットに固定するには、結合部材が金属からなるので、線膨張率が大幅に異なる合成樹脂直筒体(特許文献2および特許文献3では「合成樹脂直筒体」、特許文献4では「光透過性合成樹脂中空表示パネル」、特許文献5では「光透過性合成樹脂中空直筒体」、特許文献6では「合成樹脂中空体パネル」と称する)に、直接接合することは不可能であったために、熱膨張応力緩衝台座(特許文献2および特許文献3では「溝型取付座体」、特許文献4および特許文献5では「取付座体」、特許文献6では「熱膨張応力緩衝台座」と称する)を介して接合することが必須であった。無理に合成樹脂直筒体と結合部材とを直接接合すると、合成樹脂直筒体が、例えばアクリル樹脂の場合、線膨張率が7×10−5/℃であるので、結合部材が、アルミニウムの押出型材である場合、アルミニウムの線膨張率が2.4×10−5/℃であるので両者の線膨張差がはなはだ大きく、線膨張差に起因する歪が発生し合成樹脂直筒体がそったり、クラックが発生したりして実用化できなかった。
さらに、従来の技術では、合成樹脂直筒体に侵入した微小の虫、粉塵を除くことができない、中空であるが故に光透過性が不十分で照度が上がらず暗い、また照明用光源の蛍光灯に直接さらされる中空直筒体背面体の凹陥部が蛍光灯の紫外線によって黄変劣化し光透過性が低下するなどの問題があった。又、照明用光源が蛍光灯であるために、蛍光灯の製品寿命が短いのでタマ切れが頻繁に発生し、その都度蛍光灯管を交換する必要があったり、電気消費量が高いため、長時間連続使用する看板においては、電気代が非常に嵩み、保守、維持管理の費用負担も大きかったり、蛍光灯であるために看板システムが嵩張り、コンパクト化が不十分でもあったりした。
特許第3783183号公報(特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄における{発明の実施の形態}の段落{0010}〜{0035}、及び図1〜図7を参照) 特開2000−181387号公報(特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄における{発明の実施の形態}の段落{0010}〜{0019}、及び図1〜図8を参照) 特開2000−181388号公報(特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄における{発明の実施の形態}の段落{0011}〜{0018}、及び図1〜図5を参照) 特開2001−312229号公報(特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄における{発明の実施の形態}の段落{0007}〜{0021}、及び図1〜図6を参照) 特開2000−322011号公報(特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄における{発明の実施の形態}の段落{0012}〜{0026}、及び図1〜図12を参照) 特開2004−233457号公報(特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄における{発明の実施の形態}の段落{0044}〜{0075}、及び図1〜図22を参照)
本発明は、従来の壁面直付型照明看板における上述のような問題点に鑑み、看板システムがコンパクトで嵩張らず、看板システムの取付、施工も簡単で、光源の電気消費量が少なく、且つ寿命も長く、維持管理の費用負担も少なく、また清掃等の保守作業が極めて簡単容易であると共に、模様替えや破損等にも簡単、且つ経済的に対応することができ、光源の光を効率良く看板照射に利用できると共に、強風等への品質の安定性に優れた性能を有する改良された壁面直付型照明看板装置を提供することを目的としたものである。
上記の目的を達成することができる本発明の第1発明は、請求項1に記載された通りの壁面直付型照明看板装置であり、壁面上に、略水平方向に設けた上下1組の看板取付レールに、断面が略長円形の熱可塑性合成樹脂筒状成形体からなる看板ユニットを懸架結合するに際し、前記筒状成形体の後側背面体の後側壁の上部と下部に設けた凹陥部に、溝型取付座体、取付座体、熱膨張応力緩衝台座などの媒介部材を用いることなく、前記熱可塑性合成樹脂筒状成形体の前記後側背面体と略同じ線膨張率を持つ合成樹脂からなる懸架部材を直接接合して、前記看板取付レールに着脱可能且つ左右摺動可能に結合ならしめる構成である。
熱可塑性合成樹脂筒状成形体短径方向の後側壁の上部と下部に設けられる懸架部材取付部が凹陥部であると、懸架部材取付位置決めが容易であり、且つ懸架部材基部が凹陥部に収容されることにより、一層の壁面直付型照明看板装置の薄型化が図れる。
前記懸架部材を前記筒状成形体に接合する際、熱膨張応力緩衝台座などの媒介部材を用いなくてすむので、部品点数が減り、看板ユニットがコンパクト化され、製造工程、組立工程も合理化され、施工、保守も楽になると共にコストダウンになる。
さらに、前記懸架部材が、前記看板取付レールに対して着脱可能に構成されていると、設置後の看板装置においても、任意の看板ユニットを取り外して交換することができ、従って、また任意の位置に設けた照明用薄型光源の交換や修理などを簡単に行うことができる。その上、前記看板取付レールに対する懸架部材が、前記看板取付レールに沿って左右摺動可能に構成されていると、看板ユニットが損傷したときなどに、損傷した看板ユニットを取り外した後に、隣接した看板ユニットを順次に移動させることができる上、交換用の看板ユニットを補充されるまでの間、損傷した看板ユニットを最も目立たない位置に取り付けておくなどして、極めて容易に外観上の被害を最小限に抑えることができる。さらに、また看板の補修を行う際の、古い看板ユニットと新しい看板ユニットとが隣接することによる見栄えの低下も、容易に避けることができる。
また、懸架部材が、合成樹脂筒状成形体背面体と略同じ線膨張率を持つ合成樹脂(合成樹脂組成物を含み、以下合成樹脂と称する)からなるので、両者間の膨張率の差に起因する温度等環境変化により発生する歪が皆無である。従って、合成樹脂筒状成形体の背面体に内部歪の発生がないので長期間良好な品質を保つことが出きる。
前記懸架部材は、合成樹脂からなるので、従来使用されているアルミニウム押出型材からなる懸架部材に比べ軽量であるので、取扱いが容易である。
上記の目的を達成することができる本発明の第2発明は、請求項2に記載された通りの壁面直付型照明看板装置であり、請求項1に記載の発明に加えて、前記熱可塑性合成樹脂筒状成形体の前側前面体が光透過性で、後側背面体が透明性であり、前記筒状成形体の背面体の後側壁の長さ方向に平行な中央部分に凹陥部を持ち、凹陥部にLED、有機EL、無機EL等の薄型光源が内側に装着配設されている合成樹脂製、金属製等の箱状容器部品からなる照明用薄型光源モジュールが装着されている構成である。
(1)壁面上に設けた看板取付レールに対して、後側から照明される断面が略長円形の光透過性熱可塑性合成樹脂筒状成形体よりなるライン部看板ユニットを、着脱並びに摺動可能に取り付けてなるので、看板ユニットと照明用薄型光源モジュールまたは照明用非薄型光源とはそれぞれが別体として設けられ、別々に取り外しできるので、清掃や修理、部品交換、あるいは部品等の回収再利用も容易であり、保守管理の費用を減少させる上に、廃棄物の量の抑制にも有効である。
(2)前記熱可塑性合成樹脂筒状成形体短径方向の後側壁の上部と下部に設けられる懸架部材取付部が凹陥部であると、懸架部材の取付位置決めが容易であり、且つ懸架部材の基部が凹陥部に収容されることにより、一層の壁面直付型照明看板装置の薄型化が図れる。
(3)前記懸架部材を前記筒状成形体に接合する際、従来必須部材であった熱膨張応力緩衝台座などの媒介部材を用いないので、部品点数が減り、看板ユニットがコンパクト化され、製造工程、組立工程も合理化され、施工、保守も楽になりコストダウンになる。
(4)前記懸架部材が、前記熱可塑性合成樹脂筒状成形体背面体と略同じ線膨張率を持つ合成樹脂からなるので、両者間の線膨張率の差に起因する温度等環境変化により発生する歪が皆無であるので、前記筒状成形体に内部歪の発生がなく長期間良好な品質を保つことが出きる。
(5)前記懸架部材が、合成樹脂からなるので、従来使用されているアルミニウム押出型材からなる懸架部材に比べ軽量であるので、取扱いが容易である。
壁面上に、略水平方向に設けた上下1組の看板取付レールに、断面が略長円形の熱可塑性合成樹脂筒状成形体からなるライン部看板ユニットを懸架結合するに際し、前記筒状成形体の後側背面体の後側壁の上部と下部に設けた凹陥部に、溝型取付座体、取付座体、熱膨張応力緩衝台座などの媒介部材を用いることなく、前記熱可塑性合成樹脂筒状成形体の前記後側背面体と略同じ線膨張率を持つ合成樹脂からなる懸架部材を直接接合して、前記看板取付レールに着脱可能且つ左右摺動可能に結合ならしめる壁面直付型照明看板装置である。
本発明の壁面直付型照明看板装置の一例を、図に基づいて説明する。図1はコンビニエンスストアの前面の欄間位置に設けられる横長の内照式看板の例を示したものである。図1において、1は内照式看板を設置する壁であり、2はライン部看板ユニット、3はコーナー部看板ユニットである。
図2はライン部看板ユニット2の断面を示したものである。ライン部看板ユニット2はその裏面側の上下部の凹陥部に接合された懸架部材24、25により、壁面1に取り付けられた上下2本の看板取付レール部材5、6(図1を参照)に、着脱可能且つ左右摺動可能に結合される。
本発明の壁面直付型照明看板装置に用いられるライン部看板ユニット2は、熱可塑性合成樹脂の筒状成形体からなり、前面体21と背面体22とを接着、融着、嵌合、等の接合により得られた、横長の筒状成形体よりなる中空体である。熱可塑性合成樹脂としては、透明性、光沢性等優れたアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、非晶性ポリエステル樹脂等が適する。前面体21と背面体22の接合は、接着、融着、嵌合等による接合であるので、組合せに制限がなく、品質の要求に従って選択が可能である。
図2および図3はライン部看板ユニット2の断面を示したものである。図2は薄型光源モジュールを配設装着する凹陥部2aを持ち、凹陥部に開口部がない場合、図3は前記の凹陥部2aに開口部2bがある場合である。21が前面体、22が背面体、2aが照明用薄型光源モジュール配設装着用凹陥部、2bが開口部、23が光反射機能膜、24、25が看板取付レール部材5、6に対する懸架部材である。図4Aおよび図4Bは薄型光源モジュールを未装着の看板ユニット後側背面体の外観斜視図である。図4Aは前記の薄型光源モジュール配設装着用あり溝を有する凹陥部2aに開口部がない場合、図4Bは前記の凹陥部2aに開口部2bがある場合である。2aが薄型光源モジュール配設装着用凹陥部を、2bが開口部を示したものである。図5は、開口部2bに取りつける蓋2cの外観斜視図である。図6は、LEDを配設装着した薄型光源モジュール2dの外観斜視図である。図7は、薄型光源モジュール2dを配設装着した筒状成形体の断面図である。
本発明の壁面直付型照明看板装置に用いられるライン部看板ユニット2は、熱可塑性合成樹脂の成形体からなり、横長の筒状成形体である。筒状成形体の前側前面体21は、光透過性熱可塑性合成樹脂からなる。光透過性熱可塑性合成樹脂としては、透明性、光沢性等の光学的性質、耐風圧強度に優れたアクリル樹脂、平均分子量25000以上のポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、非晶性ポリエステル樹脂等が好ましい。平均分子量25000に達しないポリカーボネート樹脂の場合は、品質の安定性に劣り強風に曝されると強度劣化を起こしたり、看板としての機能を果たすことができなくなる恐れがある。
筒状成形体の後側背面体22には、透明性の熱可塑性合成樹脂でも、半透明乃至不透明性の熱可塑性合成樹脂でも適するが、半透明乃至不透明性の熱可塑性合成樹脂の場合は、光源の光が、前面体21の照射に必要な開口部が必須である。透明性の熱可塑性合成樹脂としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、非晶性ポリエステル共重合体等が好ましく、半透明乃至不透明性の熱可塑性合成樹脂は、透明性熱可塑性合成樹脂を半透明乃至不透明化したものの外に、ABS樹脂、アクリル変性塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の元々半透明乃至不透明性である合成樹脂も適する。図2、図3に示すように、その断面は略長円形であるが、直線部分を含んで、例えば略長方形状などに類するように構成されていてもよい。そして、前面体21は厚さ2〜8mmの乳白色半透明板などで成形されたものであることが好ましく。また、背面体22は厚さ2〜8mmの板で成形されたものであることが好ましく、半透明乃至不透明性合成樹脂からなる場合は、光反射性を持つ半透明乃至不透明板で成形されたものがより好ましい。
薄型光源モジュール2dを装着する背面体壁は、薄型光源モジュール2dを収容した上下側壁面を傾斜させた箱型容器を背面体22に形成したあり溝形状の凹陥部2aに摺動させながら収容するもので、薄型光源モジュール2dが筒状成形体に取り込まれ、背面体壁面と薄型光源モジュール2dの底面とが略同一の平らな面になり、ライン部看板ユニットのコンパクト化を一層図ることができる。凹陥部2aが背面体22後側壁の中央部に長さ方向と平行に設けられると、光源の光がより均一に前面体21を照射できるので好ましい。
薄型光源モジュール配設装着用凹陥部2aには、開口部2bを設けても良いし、開口部2bは、図5に示すような透明性の蓋2cで閉じられても良い。蓋2cは、板厚が背面体22より薄く、光透過性に優れた板を使用すると、光透過度が向上し明るい看板ユニットが得られる。蓋は、蝶番により開閉可能にしても、スライド式により開閉可能にしても良い。さらに、ビス等で固定し必要に応じ開閉できるようにしても良い。蓋の取り付け、開閉方法は特定しないし、又蓋を用いることなく、開口部を開口したまま使用しても良い。
背面体22が透明性熱可塑性合成樹脂からなる場合、薄型光源モジュール2dが配設される凹陥部を除いて、背面体22の内側面または外側面に白色塗料などの光反射機能膜23を設けると、筒状成形体に入射した照明用光源からの光が光反射機能膜23で反射し、前面体22の全面から効率良く出射するようになる。
前記筒状成形体は、例えば、合成樹脂板からの真空成形、圧空成形等により前面体21、背面体22を形成し、次いで、前面体21と背面体22を接着、融着、嵌合等により接合して作製する方法、また2枚の合成樹脂板からツィンコンポジット成形法、二層成形法、二重シート成形法等のシートブロー成形等で作製する方法があるが、作製方法は限定されないものである。背面体凹陥部2aの開口2bは、成形後に行う。
また、前面体21と背面体22に同じ種類の合成樹脂を使用しても良いし、互いに異なる種類の合成樹脂を組み合わせて使用しても良い。
このようなライン部看板ユニット2は、前述のように前面体21と背面体22とを接合した中空体であるが、気温や気圧の変動に伴う変形を防ぐために、背面体22の上部及び/又は下部の適宜の位置に複数の通気孔を設け、例えば撥水性の多孔質シート等を用いた通気栓等を嵌着しておくことが好ましい。
照明用薄型光源モジュール2dは、LED、有機EL、無機EL等の照明用薄型光源が配設装着されている。薄型光源モジュール2dは、合成樹脂、金属等の箱状容器部品に収容されてなるもので、箱状容器には、プラスチック製の透明なフイルム又は透明なシート等からなる蓋が用いられても良い。LED光源の場合は、例えば、箱状容器の底に、広角発光LEDチップを上下・左右均等に30〜1000個並べて点滅が可能なように電気配線を行って配置する。この場合は、筒状成形体前面体21表面と薄型光源モジュール2dとの距離が約15mm〜300mm程度であり、LEDチップの発光角度は、60°〜120°であり、LEDチップを配置する間隔は、上下・左右とも10mm〜100mmの範囲の間隔であることが好ましい。また、複数個のLEDパッケージからなる照明用LEDモジュールとして市販されているものを、箱状容器の底に装着して作製しても良い。この場合は、簡便に照明用薄型光源モジュール2dを作製できる。市販されている照明用LEDモジュールとしては、三菱電機オスラム株式会社から市販されているバックライト白色明るさ寿命改善タイプ(W2)、バックライトセカンドゼネレーションLEDパッケージ4個タイプ(BL04S)等がある。図6は、三菱電機オスラム株式会社のバックライトセカンドゼネレーションLEDパッケージ4個タイプ(BL04S)の装着例である。
薄型光源モジュール2dの背面体壁22への装着は、凹陥部挿入後、ビス、接着テープ、シール剤、接着剤等で装着固定を行っても良いが、装着方法は制限しない。図7は、ライン部看板ユニット2の凹陥部2aに薄型光源モジュール2dを装着した場合の断面図である。
また、ライン部看板ユニット2の背面体22には、凹陥部2aを挟んで上部と下部とに、看板取付レール部材5、6に対する懸架部材24,25を装着するための凹陥部が設けられ、懸架部材24、25がそれぞれ接合して取り付けてある。
ライン部看板ユニット2に接合される懸架部材24、25を、熱可塑性合成樹脂筒状成形体の短径方向の後側壁である背面体に接合する際、温度等環境変化による背面体との線膨張差により発生する歪を皆無にすることが必要であるので、背面体と略同じ線膨張率を持つ合成樹脂からなることが必要である。例えば、背面体が線膨張率7×10−5/℃のアクリル樹脂からなる場合は、懸架部材はアクリル樹脂の異型押出加工製品が適し、背面体が線膨張率7×10−5/℃のポリカーボネート樹脂からなる場合は、懸架部材はポリカーボネート樹脂の他に線膨張率7×10−5/℃の変性PPE樹脂などの異型押出加工製品が適する。これらの合成樹脂は、懸架部材に要求される優れた剛性も併せて有する。懸架部材の構造は、例えば、図10のA、B及び図11のA、Bに示すような構造を有し、ライン部看板ユニット2と略同じ長さを有する。懸架部材24、25の背面体22の上部及び下部の凹陥部への接合は、溶剤接着、接着剤接着、両面接着テープなどで背面体22の凹陥部に接着した後、リベット、タッピングビスなどで定法に従って複数個所を固定する方法が好ましい。図8は、本実施例の背面体22がアクリル樹脂、懸架部材24、25がアクリル樹脂の異型押出加工製品の場合で、接合部分の変形に追従し残留応力が残らないという特長を有する両面接着テープ7で接着後、タッピングビスで定法に従って固定した例である。接合部分の変形に追従し残留応力が残らないという特長を有する両面接着テープ7としては、例えば、日東電工株式会社の「両面接着テープNo.541(発泡ブチルゴム基材)」などがある。
本発明の内照式看板において、ライン部看板ユニット2を懸架する看板取付レールは、上看板取付レール5と下看板取付レール6とから構成されている。かかる看板取付レール5、6は、いずれも、例えば長尺のアルミニウム押出型材などからなるもので、図9に示すように、看板の取り付け壁面1に水平方向に取り付けてある。これらの上看板取付レール5、及び下看板取付レール6を壁面1に取り付けるに際しては、先ず上看板取付レール5を水平となるよう取り付ける。そして、下看板取付レール6を、上看板取付レール5と所定の間隔を取って、平行に壁面1に設置固定する。
このようにして、壁面1に、図9に示すように、上看板取付レール5及び下看板取付レール6が取り付けられ、上看板取付レール5及び下看板取付レール6に対して、ライン部看板ユニット2が懸架される。
このような看板取付レール部材5、6に対して、ライン部看板ユニット2を懸架するには、先ず図10のBに示すように、懸架部材24の係合板部24cを斜め下方に傾けた姿勢で、看板取付レール部材5の係合突起部5cの下側に挿入し、次いで水平方向の位置、即ち図10のAの状態にすると、懸架部材24の係合溝24b及び係合板部24cが、看板取付レール部材5の支持端5b及び係合突起部5cにそれぞれ係合し、同時に懸架部材24の当接面24aが、看板取付レール部材5の当接面5aに当接する。
こうして、ライン部看板ユニット2が看板取付レール部材5に対して懸架されると、図11のAのように、懸架部材25の第1当接面25a及び第2当接面25bが、看板取付レール部材6の第1当接面6a及び第2当接面6bにそれぞれ当接し、それと同時に、懸架部材25の係止爪25cが看板取付レール部材6の係止肩6cに係合する。そのため、懸架部材24と看板取付レール部材5との係合状態が保持され、その結果として、ライン部看板ユニット2は確実に看板取付レール部材5,6に懸架されることになる。
このようにして懸架されたライン部看板ユニット2を、看板取付レール部材5、6から取り外すには、先ず図11のBのように、懸架部材25の係合外しボタン25eを押す。そうすると、スプリング25dの付勢力に抗して係止爪25cが係止肩6cから外れる。そこで懸架部材25を看板取付レール部材6から離すと、懸架部材24と看板取付レール部材5との係合状態は簡単に解除され、ライン部看板ユニット2は、看板取付レール部材5に対して単に懸架された状態になる。従ってライン部看板ユニット2は、看板取付レール部材5から取り外すことも、また看板取付レール部材5に懸架したまま任意の位置まで移動させることもできるものである。
また、本発明の壁面直付型照明看板装置には、さらに必要に応じてコーナー部看板ユニット3やエンドカバー4を取り付けることができる。ここで用いられるコーナー部看板ユニット3は、ライン部看板ユニット2と同様に、光透過性熱可塑性合成樹脂で形成された成形体を用いて構成されたものである。かかるコーナー部看板ユニット3の縦断面の表側形状は、ライン部看板ユニット2の表側形状と略一致する前面体を備え、またその両側面が背後方の鉛直線位置で交差するように、後すぼみ状の横断面を有する。あるいは看板取付壁面1のコーナー部1aの角度に対応した扇状乃至弧状となっているものである。
このようなコーナー部看板ユニット3は、図12に示すように、壁面1のコーナー部1aに設けるほかに、1個以上のライン部看板ユニット2が設けられた看板の両側端、或いは一方側端に設けて、側端部にもライン部と同様なデザインを表した看板を構成することもできる。そして、壁面のコーナー部1aにコーナー部看板ユニット3を設けるに当たっては、例えばL字型などの固定金具31を介して固定するか、又は着脱可能に懸架することができる。こうして取り付けられたコーナー部看板ユニット3は、ライン部看板ユニット2が隣接して設けられているので、隣接したライン部看板ユニット2の側端部から漏れ出る照明光が、コーナー部看板ユニット3の側端部から供給されることになるから、コーナー部看板ユニット3には、特に照明用光源を設ける必要がない。
また、ライン部看板ユニット2やコーナー部看板ユニット3を設けてなる看板の、両側端或いは一方側端には、必要に応じて、図13に示すようなエンドカバー4を設けることができる。このようなエンドカバー4は、看板の側端部から漏れ出る照明光を制限する必要があるときに設けるもので、光遮断性能が高ければどのような材料を用いて形成してもよいが、製造の容易さや耐久性等の点からは、アルミニウム板などにより形成することが好ましい。そして壁面1にエンドカバー4を取り付けるに当たっては、例えばL字型などの固定金具41を用いて壁面1に固定することができる。
図10の上部看板取付レール部材5の支え案内溝5dは、屋根庇を設けるための支え溝である。必要性に応じて、この支え溝に屋根材根元部を挿入して、ライン部看板ユニットの上部に屋根庇を設けることが出きる。
実施例2は、実施例1と同じく光源が照明用薄型光源モジュールであるが、実施例1の照明用薄型光源モジュール配設装着個所が、筒状成形体の裏側背面体の略中央部にある凹陥部であるのに対し、実施例2は、壁面上の略水平方向に設けた上下1組の看板取付レールの中間位置に装着配設され、筒状成形体の裏側背面体の略中央部にある凹陥部に収容される壁面直付型照明看板装置の例である。実施例2では、実施例1と異なる部分について記載した。記載に含まれていない部分は、実施例1と同じである。
ライン部看板ユニットは熱可塑性合成樹脂からなる筒状成形体からなり、その裏面側の略中央部に照明用薄型光源モジュールを収容する凹陥部を持ち、上部及び下部の凹陥部に接合された懸架部材により、壁面に取り付けられた上下2本の看板取付レール部材に、着脱可能且つ左右摺動可能に結合されている。
筒状成形体は、実施例1と同様に前側の前面体と後側の背面体からなり、それらの材料と作製方法は実施例1と同じであるが、実施例1が、凹陥部に薄型光源モジュールを容易に配設装着できるように、例えばあり溝を有する凹陥部であるのに対し、実施例2は、壁に配設装着した薄型光源モジュールを収容しやすいように、少なくとも底部と同じ位に入口を広めにした形状である。その他の形状、材料、構造は、実施例1と同じである。
前記薄型光源モジュール収容用凹陥部を持ち、凹陥部に開口部がない場合、前記の凹陥部に開口部がある場合がある。
実施例1と同様に、背面体の薄型光源モジュールが収容される凹陥部を除いて、背面体の内側面または外側面に白色塗料などの光反射機能膜を設けると、筒状成形体に入射した照明用光源からの光が光反射機能膜で反射し、前面体の全面から効率良く出射するようになる。
実施例1と同様に、ライン部看板ユニットが中空体であるので、気温や気圧の変動に伴う変形を防ぐために、背面体の上部及び/又は下部の適宜の位置に複数の通気孔を設け、例えば撥水性の多孔質シート等を用いた通気栓等を嵌着しておくことが好ましい。
ライン部看板ユニットを懸架する看板取付レールは、実施例1と同じように、上看板取付レールと下看板取付レールとから構成され、いずれも、例えば長尺のアルミニウム押出型材などからなるもので、看板の取り付け壁面に水平方向に取り付けてある。これらの上看板取付レール、及び下看板取付レールを壁面に取り付けるに際しては、先ず上看板取付レールを水平となるよう取り付ける。そして、上看板取付レールと下看板取付レールの間隔を所定の長さにするために、所定の長さを有するハンガー部材の上端部を上看板取付レールの係合突起に係合し、こうして垂直に懸垂した状態のハンガー部材を壁面に固定する。
さらにこうして固定された複数のハンガー部材の下端部に、下看板取付レールの係合突起を係合させると、下看板取付レールが自動的に所定の位置に置かれることとなるので、その状態で下看板取付レールを壁面に固定する。こうすると、下看板取付レールも上看板取付レールと同様に、正しく水平に取り付けることができる。
薄型光源モジュールの壁面への取付方法は、例えば、壁面に取り付けられるハンガー部材の前面に係合突起を設けて薄型光源モジュールの裏面に設けた懸架部に係合すると壁面への脱着が容易である。薄型光源モジュールは、実施例1と同じようにLED等の薄型光源が装着された箱状容器部品からなる。
このようにして、壁面に、上看板取付レール及び下看板取付レール、ハンガー部材、薄型光源モジュールが取り付けられ、上看板取付レール及び下看板取付レールに対して、ライン部看板ユニットが懸架される。
このような上、下看板取付レール部材に対して、ライン部看板ユニットを懸架するには、先ず懸架部材の係合板部を斜め下方に傾けた姿勢で、上看板取付レール部材の係合突起部の下側に挿入し、次いで水平方向の位置の状態にすると、懸架部材の係合溝及び係合板部が、上看板取付レール部材の支持端及び係合突起部にそれぞれ係合し、同時に懸架部材の当接面が、上看板取付レール部材の当接面に当接する。
こうして、ライン部看板ユニットが上看板取付レール部材に対して懸架されると、懸架部材の第1当接面及び第2当接面が、下看板取付レール部材の第1当接面及び第2当接面にそれぞれ当接し、それと同時に、懸架部材の係止爪が下看板取付レール部材の係止肩に係合する。そのため、懸架部材と上看板取付レール部材との係合状態が保持され、その結果として、ライン部看板ユニットは確実に上、下看板取付レール部材に懸架されることになる。
このようにして懸架されたライン部看板ユニットを、上、下看板取付レール部材から取り外すには、先ず懸架部材の係合外しボタンを押す。そうすると、スプリングの付勢力に抗して係止爪が係止肩から外れる。そこで懸架部材を下看板取付レール部材から離すと、懸架部材と上看板取付レール部材との係合状態は簡単に解除され、ライン部看板ユニットは、上看板取付レール部材に対して単に懸架された状態になる。従ってライン部看板ユニットは、上看板取付レール部材から取り外すことも、また上看板取付レール部材に懸架したまま任意の位置まで移動させることもできるものである。
また、本発明の壁面直付照明看板装置には、さらに必要に応じて、実施例1と同様にして、コーナー部看板ユニットやエンドカバーを取り付けることができる。
実施例1と実施例2とが薄型光源モジュールからなる壁面直付型照明看板装置の例であるのに対し、実施例3は、照明用光源が、例えば、蛍光灯等からなる非薄型光源であり、さらに、非薄型光源が、実施例2と同じように、壁面上の略水平方向に設けた上下1組の看板取付レールの中間位置に装着され、筒状成形体の裏側背面体の略中央部の凹陥部に収容される例である。
ライン部看板ユニットは熱可塑性合成樹脂からなる筒状成形体からなり、その裏側背面体の略中央部に非薄型光源を収容する凹陥部を持ち、上部及び下部の凹陥部に接合された懸架部材により、壁面に取り付けられた上下2本の看板取付レール部材に、着脱可能且つ左右摺動可能に結合されている。
筒状成形体は、実施例1と同様に前側の前面体と後側の背面体からなり、それらの材料と作製方法は実施例1と同じであるが、実施例1が薄型光源モジュールを配設装着するための凹陥部であるので、浅い凹陥部であるのに対し、実施例3の凹陥部は、蛍光灯などの非薄型光源を収容しやすいように、半円柱状の深めの凹陥部である。その他の材料、形状、構造は、実施例1と同じである。
非薄型光源収容用凹陥部を持ち、凹陥部に開口部がない場合、前記の凹陥部に開口部がある場合がある。
実施例1と同様に、背面体の非薄型光源が収納される中央部にある凹陥部を除いて、背面体の内側面または外側面に白色塗料などの光反射機能膜を設けると、筒状成形体に入射した光源からの光が光反射機能膜で反射し、前面体の全面から効率良く出射するようになる。
実施例1と同様に、ライン部看板ユニットが中空体であるので、気温や気圧の変動に伴う変形を防ぐために、背面体の上部及び/又は下部の適宜の位置に複数の通気孔を設け、例えば撥水性の多孔質シート等を用いた通気栓等を嵌着しておくことが好ましい。
本発明のライン部看板ユニットを懸架する看板取付レールは、上看板取付レールと下看板取付レールとから構成されている。かかる上、下看板取付レールは、いずれも、例えば長尺のアルミニウム押出型材などからなるもので、看板の取り付け壁面に水平方向に取り付けてある。これらの上看板取付レール、及び下看板取付レールを壁面に取り付けるに際しては、先ず上看板取付レールを水平となるよう取り付ける。そして、上看板取付レールと下看板取付レールの間隔を所定の長さにするために、所定の長さを有するハンガー部材の上端部を上看板取付レールの係合突起に係合し、こうして垂直に懸垂した状態のハンガー部材を壁面に固定する。さらにこうして固定された複数のハンガー部材の下端部に、下看板取付レールの係合突起を係合させると、下看板取付レールが自動的に所定の位置に置かれることとなるので、その状態で下看板取付レールを壁面に固定する。こうすると、下看板取付レールも上看板取付レールと同様に、正しく水平に取り付けることができる。
壁面に取り付けられるハンガー部材の前面の中央位置には、例えば、蛍光灯などの非薄型光源を取り付ける光源ホルダを所定の位置で水平に係合固定するためのホルダー受けが固着されている。このホルダー受けは、先端に係合爪が形成された弾性係合片が突設され、ハンガー部材へ固定しているものでも、また取り外すことが可能になっているものでも良い。
このようにして、壁面に、上看板取付レール及び下看板取付レール、ハンガー部材、ホルダー受け、光源ホルダ、及び非薄型光源が取り付けられ、上看板取付レール及び下看板取付レールに対して、ライン部看板ユニットが懸架される。
このような上、下看板取付レール部材に対して、ライン部看板ユニットを懸架するには、先ず懸架部材の係合板部を斜め下方に傾けた姿勢で、上看板取付レール部材の係合突起部の下側に挿入し、次いで水平方向の位置、即ち懸架部材の係合溝及び係合板部が、上看板取付レール部材の支持端及び係合突起部にそれぞれ係合し、同時に懸架部材の当接面が、看板取付レール部材の当接面に当接する。
こうして、ライン部看板ユニットが上看板取付レール部材に対して懸架されると、懸架部材の第1当接面及び第2当接面が、下看板取付レール部材の第1当接面及び第2当接面にそれぞれ当接し、それと同時に、懸架部材の係止爪が看板取付レール部材の係止肩に係合する。そのため、懸架部材と上看板取付レール部材との係合状態が保持され、その結果として、ライン部看板ユニットは確実に上、下看板取付レール部材に懸架されることになる。
このようにして懸架されたライン部看板ユニットを、上、下看板取付レール部材から取り外すには、先ず懸架部材の係合外しボタンを押す。そうすると、スプリングの付勢力に抗して係止爪が係止肩から外れる。そこで懸架部材を下看板取付レール部材から離すと、懸架部材と上看板取付レール部材との係合状態は簡単に解除され、ライン部看板ユニットは、上看板取付レール部材に対して単に懸架された状態になる。従ってライン部看板ユニットは、上看板取付レール部材から取り外すことも、また上看板取付レール部材に懸架したまま任意の位置まで移動させることもできるものである。
また、本発明の壁面直付照明看板装置には、さらに必要に応じて、実施例1と同様にして、コーナー部看板ユニットやエンドカバーを取り付けることができる。
本発明の壁面直付型照明看板装置の設置状態の1例を示す外観斜視図である。 本発明の壁面直付型照明看板装置に用いられるライン部看板ユニットの構造を示す断面図で、薄型光源モジュール収容用凹陥部を持ち、薄型光源モジュール装着部に開口がない場合である。 本発明の壁面直付型照明看板装置に用いられるライン部看板ユニットの構造を示す断面図で、薄型光源モジュール収容用凹陥部を持ち、薄型光源モジュール装着部に開口部がある場合である。 Aは、ライン部看板ユニットの後側背面体の外観斜視図で、薄型光源モジュール収容用凹陥部に開口部がない場合である。Bは、薄型光源モジュール収容用凹陥部に開口部がある場合である。 開口部用蓋の外観斜視図である。 LEDを配設装着した場合の薄型光源モジュールの外観斜視図である。 照明用薄型光源モジュールを装着した場合の断面図である。 筒状成形体の背面体凹陥部に両面接着テープにより懸架部材を接着し、タッピングビスを用いて接合した場合の断面図である。Aは、背面体の上部凹陥部に接合の例、Bは、背面体の下部凹陥部に接合の例である。 本発明の壁面直付型照明看板装置に用いられる看板取付レール設置状態の例を示す外観斜視図である。 本発明の壁面直付型照明看板装置のライン部看板ユニットを看板取付レールに懸架する懸架部材の実施例の構造を示し、Aは上部看板取付レール部材と上部懸架部材の懸架状態を、またBは上部看板取付レール部材から上部懸架部材を懸架した状態を、それぞれ示す断面図である。 本発明の壁面直付型照明看板装置のライン部看板ユニットを看板取付レールに懸架する懸架部材の実施例の構造を示し、Aは下部看板取付レール部材と下部懸架部材の懸架状態を、Bは下部看板取付レール部材から下部懸架部材を開放した状態を、それぞれ示す断面図である。 本発明の壁面直付型照明看板装置に用いられるコーナー部看板ユニットの形状と取り付状態を示す外観斜視図である。 本発明の壁面直付型照明看板装置に用いられるエンドカバー体の形状と取り付状態を示す外観斜視図である。
符号の説明
1・・・・壁面 1a・・・・コーナー部
2・・・・ライン部看板ユニット 2a・・・・凹陥部
2b・・・・開口部 2c・・・・蓋
2d・・・・照明用薄型光源モジュール 2e・・・・LEDパッケージ
21・・・・前面体 22・・・・背面体
23・・・・光反射機能膜 24・・・・懸架部材
24a・・・・当接面 24b・・・・係合溝
24c・・・・係合板部 25・・・・懸架部材
25a・・・・第1当接面 25b・・・・第2当接面
25c・・・・係止爪 25d・・・・スプリング
25e・・・・係合外しボタン 3・・・・コーナー部看板ユニット
31・・・・固定金具 4・・・・エンドカバー体
41・・・・固定金具 5・・・・上看板取付レール部材
5a・・・・当接面 5b・・・・支持端
5c・・・・係合突起部 5d・・・・支え案内溝
6・・・・下看板取付レール部材 6a・・・・第1当接面
6b・・・・第2当接面 6c・・・・係止肩
7・・・・両面接着テープ

Claims (2)

  1. 壁面上に、略水平方向に設けた上下1組の看板取付レールに、断面が略長円形の熱可塑性合成樹脂筒状成形体からなるライン部看板ユニットを懸架結合するに際し、前記筒状成形体の後側背面体の後側壁の上部と下部に設けた凹陥部に、溝型取付座体、取付座体、熱膨張応力緩衝台座などの媒介部材を用いることなく、前記熱可塑性合成樹脂筒状成形体の前記後側背面体と略同じ線膨張率を持つ合成樹脂からなる懸架部材を直接接合して、前記看板取付レールに着脱可能且つ左右摺動可能に結合ならしめることを特徴とする壁面直付型照明看板装置。
  2. 前記熱可塑性合成樹脂筒状成形体の前側前面体が光透過性で、後側背面体が透明性であり、前記筒状成形体の背面体の後側壁の長さ方向に平行な中央部分に凹陥部を持ち、凹陥部に、LED、有機EL、無機EL等の薄型光源が内側に装着配設されている合成樹脂製、金属製等の箱状容器部品からなる照明用薄型光源モジュールが装着されていることを特徴とする請求項1に記載の壁面直付型照明看板装置。
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