JP5980770B2 - 自動車用ヒンジ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車のドア等を開閉可能に支持する自動車用ヒンジ装置に関する。
従来、この種の自動車用ヒンジ装置としては、例えば、特開2001−303831号公報(特許文献1)に掲載されたものが知られている。図7及び図8に示すように、この自動車用ヒンジ装置Haは、自動車のボディBの後部に設けられたバックドアからなる開閉体Dを、ボディBを構成するルーフパネルに対して開閉可能に支持するものであり、ボディBに取付けられる固定部材100と、開閉体2に取付けられ固定部材100に回動自在に組み付けられた可動部材101とを備えて構成されている。固定部材100のベース部102には挿通孔103が開設され、この挿通孔103にスタッドボルト104が挿通されプロジェクション溶接等によって溶接固定されている。
また、固定部材100が取付けられるボディBの取付部105は一般部よりも隆起して形成されており、この取付部105には取付孔106が開設されている。そして、パッキン107を介して固定部材100を取付部105に位置させて、取付孔106にスタッドボルト104を挿通しナット108を螺合して締め付けることにより、固定部材100のベース部102を取付部105に止着している。
この自動車用ヒンジ装置Haが取付けられた状態では、ボディBの取付部105は一般部から隆起しているので、雨水などの水がヒンジ装置Haに至っても流下しやすく、そのため、ヒンジ装置Haの周囲に水溜りが生じにくくなって水の影響が低減され、ボディBやヒンジ装置Haの錆の発生が抑止される。また、スタッドボルト104のところに水が至ってもスタッドボルト104は溶接固定されているので、スタッドボルト104の隙間から水が内部に浸入する事態が防止されており、この点でも、ボディBやヒンジ装置Haの錆の発生が抑止される。
特開2001−303831号公報
ところで、上記従来の自動車用ヒンジ装置Haにおいては、その取付けにおいて、ボディBの取付部105を一般部から隆起させることにより、雨水などの水をヒンジ装置Haのあるところから流下させやすくして、ヒンジ装置Haの周囲に水溜りが生じないようにして水の影響を低減しており、また、スタッドボルト104を溶接固定してスタッドボルト104の隙間から水が内部に浸入することを防止して水密性を図っているが、固定部材100のベース部102は矩形状に形成されているので、このベース部102の周囲の水が付着して残留しやすく、その分、水の影響を受けやすくなっているという問題があった。また、ボディB側に取付部105を隆起させる加工を行うので、それだけ製造コストが高くなっているという問題もある。更に、スタッドボルト104を溶接しなければならないので、それだけ製造工数が増し、製造効率が悪く、この点でも製造コストが高くなる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、水密性を確保しつつ周囲の水をより一層流れやすくして水の影響を受けにくくするとともに、製造効率の向上を図った自動車用ヒンジ装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の自動車用ヒンジ装置は、自動車のボディに対して開閉体を開閉可能に設けるための自動車用ヒンジ装置であって、上記ボディに取付けられる固定部材と、上記開閉体に取付けられ上記固定部材に回動自在に組み付けられた可動部材とを備えた自動車用ヒンジ装置において、上記固定部材を、上記ボディの表面に付設される座面を有したベース部と、該ベース部の座面に一体に突設されるとともに上記ボディに開設された取付孔に挿通されナットが螺合させられて該ベース部をボディに対して止着する雄ネジ部とを備えて構成し、上記ベース部の外周を円形に形成し、該固定部材を、金属若しくは樹脂で、型成形により一体形成した構成としている。
これにより、この自動車用ヒンジ装置においては、固定部材のベース部を必要に応じてパッキンを介してボディの取付部に位置させるとともに、固定部材のベース部の座面から突出した雄ネジ部を取付孔に挿通し、この雄ネジ部にナットを螺合して締め付けることにより、固定部材をボディに止着する。自動車の使用中においては、雨水等の水がこのヒンジ装置に至るが、ベース部の外周は円形になっているので、水がこの外周に沿って逃げやすくなっており、水の影響を受けにくくすることができる。また、固定部材のベース部を止着する雄ネジ部は、ベース部の座面に一体形成されてこのベース部によって覆われることになり、ベース部の接触面に水が染入って取付孔にまで至りにくくなっており、そのため、水密性を確保することができる。このため、従来のように、ボディ側に取付部を隆起させる特別の加工を施さなくても良くなり、それだけ、コストダウンを図ることができる。また、固定部材を金属若しくは樹脂で型成形により一体形成したので、金属の折り曲げ加工や溶接加工により製造する場合に比較して、製造を簡易にすることができ、従来に比較して製造効率を向上させコストダウンを図ることができる。
そして、必要に応じ、上記ベース部の上面に一体に立設され上側に上記可動部材を回動可能に軸支する軸部が設けられる支持部を備えて構成し、該支持部を上記軸部の軸線方向に直交する表面を有した板状に形成した構成としている。これにより、支持部が板状になっているので、可動部材の支持が安定するとともに、水が支持部の表面を流れやすくなり、この点でも、水が逃げやすくなって水の影響を防止することができる。
この場合、上記支持部を、該支持部の上記軸部の軸線方向に平行な基端縁を上記ベース部の外周に連続させて上記ベース部の中央に立設したことが有効である。支持部をベース部の中央に立設したので、バランスが良く固定部材の支持の安定を図ることができる。また、支持部の軸部の軸線方向に平行な基端縁がベース部の外周に連続しているので、この基端縁のところに水が停留しにくくなり、この点でも、水が逃げやすくなって水の影響を防止することができる。
また、必要に応じ、上記ベース部の上面に一体に立設され軸側摺接面を有した支持部と、該支持部の軸側摺接面から一体に突設される軸部とを備えて構成し、
上記可動部材を、上記開閉体が取付けられる基部と、該基部に一体に設けられ組付け時に上記支持部の軸側摺接面が面接触する軸受側摺接面を有するとともに上記軸部が軸線方向に沿って挿通されて回動自在に包持される軸受穴を有した軸受部とを備えて構成し、
上記可動部材に、上記軸部が軸受穴に挿通された状態で上記支持部の外側に該軸部の軸受穴に対する所要の回動範囲で係合し該軸部がその軸線方向へ移動して該軸受穴から抜けることを阻止する係合部を設け、
上記支持部の外側に、上記係合部の係合を無効にして該軸部がその軸線方向へ移動して軸受穴に対して挿脱可能にする切欠き部を設けた構成としている。
これにより、可動部材が回動する際、軸部が軸受穴に支持された状態では、軸受穴は軸部を包持することからそれだけ可動部材の支持が確実になり支持の安定化を図ることができる。また、軸部が軸受穴に支持された状態では、支持部の軸側摺接面と軸受部の軸受側摺接面とが面接触するので、軸部と軸受穴との傾きを規制することができ、この点でも可動部材の支持が確実になり支持の安定化を図ることができる。更に、可動部材の所要の回動範囲内において係合部による抜け止めが行われるので、この点でも可動部材の支持の安定化を図ることができる。
この場合、上記支持部に、上記所要の回動範囲で上記係合部が摺接するガイド軸部を設けたことが有効である。可動部材が回動する際、係合部もガイド軸部にガイドされるので、この点でも、可動部材の支持が確実になり支持の安定化を図ることができる。
更に、必要に応じ、上記可動部材も、金属若しくは樹脂製で、型成形により一体形成した構成としている。固定部材のみならず、可動部材においても型成形により製造するので、金属の折り曲げ加工や溶接加工により製造する場合に比較して、製造を簡易にすることができる。
また、必要に応じ、上記ベース部の座面に、上記ボディに形成した位置決め穴に嵌合する位置決め突起を形成した構成としている。固定部材のベース部をボディの取付部に位置させる際に、位置決め突起を位置決め穴に嵌合させるだけで、位置決めができるので、組付け作業を容易にすることができる。
本発明によれば、自動車の使用中においては、雨水等の水がこのヒンジ装置に至るが、ベース部の外周は円形になっているので、水がこの外周に沿って逃げやすくなっており、水の影響を受けにくくすることができる。また、固定部材のベース部を止着する雄ネジ部は、ベース部の座面に一体形成されてこのベース部によって覆われることになり、ベース部の接触面に水が染入って取付孔にまで至りにくくなっており、そのため、水密性を確保することができる。そのため、従来のように、ボディ側に取付部を隆起させる特別の加工を施さなくても良くなり、それだけ、コストダウンを図ることができる。また、固定部材を金属若しくは樹脂で型成形により一体形成したので、金属の折り曲げ加工や溶接加工により製造する場合に比較して、製造を簡易にすることができ、従来に比較して製造効率を向上させコストダウンを図ることができる。
本発明の実施の形態に係る自動車用ヒンジ装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自動車用ヒンジ装置を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自動車用ヒンジ装置をボディに取付けるときの状態で示す一部切欠き正面図である。 本発明の実施の形態に係る自動車用ヒンジ装置の固定部材を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る自動車用ヒンジ装置を示し、(a)は固定部材に可動部材を装着するときの状態を示す側面図、(b)は固定部材に可動部材を装着して所要の回動範囲に位置させた状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る自動車用ヒンジ装置を使用した自動車の状態を示す断面図である。 従来の自動車用ヒンジ装置の一例を自動車に取付けた状態で示す要部斜視図である。 従来の自動車用ヒンジ装置を自動車に取付けた状態で示す正面断面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る自動車用ヒンジ装置について詳細に説明する。
図1乃至図6に示すように、本発明の実施の形態に係る自動車用ヒンジ装置Hは、自動車のボディBの後部に設けられたバックドアからなる開閉体Dを、ボディBを構成するルーフパネルに対して開閉可能に支持するものである。図3及び図6に示すように、ボディBの開閉体Dが取り付く部位は、リーンフォース2により補強されたアウターパネル1及びインナーパネル3で構成されており、アウターパネル1及びリーンフォース2には、本自動車用ヒンジ装置Hを取付けるための取付孔4が形成されている。符号3aはインナーパネル3に形成された作業孔である。また、開閉体Dも、同様に、リーンフォース6により補強されたインナーパネル5及びアウターパネル7で構成されており、インナーパネル5及びリーンフォース6には、本自動車用ヒンジ装置Hを取付けるための取付孔8が形成されている。
本自動車用ヒンジ装置Hの基本的構成は、ボディBに取付けられる固定部材10と、開閉体Dに取付けられ固定部材10に回動自在に組み付けられた可動部材20とを備えてなる。この固定部材10及び可動部材20は、夫々、金属若しくは樹脂製で、型成形により一体形成されている。実施の形態では、金属製であり、精密鋳造法(ロストワックス鋳造法)あるいはダイキャスト法等の鋳造により一体形成されている。金属の種類は、鋳鉄,アルミニウム等どのような材質のものでも適用できる。固定部材10及び可動部材20を金属若しくは樹脂で型成形により一体形成したので、金属の折り曲げ加工や溶接加工により製造する場合に比較して、製造を簡易にすることができ、従来に比較して製造効率を向上させコストダウンを図ることができる。
詳しくは、固定部材10は、ボディBの表面に付設される座面11aを有したベース部11を備えている。このベース部11は円盤状に形成され、その外周11bは円形に形成されている。また、このベース部11の座面11aの中央にはこの座面11aに対して直交する方向に軸線を有した雄ネジ部12が一体に突設形成されている。雄ネジ部12は、ボディBに開設された取付孔4に挿通されナット13が螺合させられてベース部11をボディBに対して止着する。
また、図3に示すように、ベース部11の座面11aには、ボディBに形成した位置決め穴14に嵌合する位置決め突起15が形成されている。更に、ベース部11の上面には、上側に可動部材20を回動可能に軸支する軸部16が設けられる支持部17が一体に立設されている。この支持部17は、軸部16の軸線方向に直交する表面を有した板状の略三角形状に形成され、支持部17の上端部17aはその外周が円弧状に形成されている。そして、この上端部17aの一側面に上端部17aの円弧の直径よりも小さい直径の軸部16が突設されている。更に、支持部17の上端部17aの一側面は軸側摺接面18として形成されており、軸部16はこの支持部17の軸側摺接面18から一体に突設されている。即ち、軸部16の周囲が軸側摺接面18として構成されている。また、支持部17は、支持部17の軸部16の軸線方向に平行な基端縁17bをベース部11の外周11bに連続させて、ベース部11の中央に立設されている。また、ベース部11の中央部に立設された支持部17の立設位置は、雄ネジ部12の軸中心位置と同一になることが安定した取付けとなりベストである。
可動部材20は、開閉体Dが取付けられる板状の基部21を備えている。基部21にはボルト22が挿通される一対の取付孔23が形成されている。ボルト22は基部21の取付孔23及び開閉体Dの取付孔8に挿通されナット24が螺合させられて基部21を開閉体Dに対して止着する。基部21の一端には、組付け時に支持部17の軸側摺接面18が面接触する軸受側摺接面25を有するとともに軸部16が軸線方向に沿って挿通されて回動自在に包持される軸受穴26を有した軸受部27が一体に設けられている。また、可動部材20の基部21には、軸受部27の軸受側摺接面25に対向し、軸部16が軸受穴26に挿通された状態で支持部17の外側に軸部16の軸受穴26に対する所要の回動範囲(図5中角度θ)で係合し軸部16がその軸線方向へ移動して軸受穴26から抜けることを阻止する係合部28が設けられている。即ち、支持部17の上端部17aは、所要の回動範囲(図5中角度θ)で、軸受部27と係合部28とで摺動可能に挾持される。
更に、支持部17の外側には、係合部28の係合を無効にして軸部16がその軸線方向へ移動して軸受穴26に対して挿脱可能にする切欠き部30が設けられている。更にまた、支持部17の上端部17aであって、軸側摺接面18と反対側の他側面には、所要の回動範囲で係合部28が摺接するガイド軸部31が設けられている。
従って、本実施の形態に係る自動車用ヒンジ装置Hは、図3及び図6に示すように、自動車のバックドアからなる開閉体Dの開閉のために用いられる。この自動車用ヒンジ装置Hの取付けにおいては、固定部材10のベース部11をパッキン32を介してボディBの取付部に位置させ、固定部材10のベース部11の座面11aから突出した雄ネジ部12を取付孔4に挿通するとともに、位置決め突起15を位置決め穴14に嵌合させる。この場合、位置決め突起15を位置決め穴14に嵌合させるだけで、位置決めができるので、組付け作業を容易にすることができる。そして、雄ネジ部12にナット13を螺合して締め付けることにより、固定部材10をボディBに止着する。また、この自動車用ヒンジ装置Hの可動部材20に開閉体Dを取付ける。この際には、可動部材20の基部21に必要に応じパッキンを介して開閉体Dの取付部を位置させ、基部21の取付孔23及び開閉体Dの取付孔8にボルト22を挿通し、ナット24を螺合させて締め付け、基部21に開閉体Dを止着する。
自動車の使用中においては、雨水等の水がこのヒンジ装置Hに至るが、ベース部11の外周11bは円形になっているので、水がこの外周11bに沿って逃げやすくなっており、水の影響を受けにくくすることができる。また、固定部材10のベース部11を止着する雄ネジ部12は、ベース部11の座面11aに一体形成されてこのベース部11によって覆われることになり、ベース部11の接触面に水が染入って取付孔4にまで至りにくくなっており、そのため、水密性が向上させられる。そのため、従来のように、ボディB側に取付部を隆起させる特別の加工を施さなくても良くなり、それだけ、大幅なコストダウンを図ることができる。
また、固定部材10の支持部17は板状に形成されているので、可動部材20の支持が安定するとともに、水が支持部17の表面を流れやすくなり、この点でも、水が逃げやすくなって水の影響を防止することができる。更に、支持部17は、支持部17の軸部16の軸線方向に平行な基端縁17bをベース部11の外周11bに連続させてベース部11の中央に立設されているので、バランスが良く固定部材10の支持の安定を図ることができる。また、支持部17の軸部16の軸線方向に平行な基端縁17bがベース部11の外周11bに連続しているので、この基端縁17bのところに水が停留しにくくなり、この点でも、水が逃げやすくなって水の影響を防止することができる。
また、開閉体Dを開閉するときには、可動部材20が回動するが、軸部16が軸受穴26に支持された状態では、軸受穴26は軸部16を包持することからそれだけ可動部材20の支持が確実になり支持の安定化を図ることができる。また、軸部16が軸受穴26に支持された状態では、支持部17の軸側摺接面18と軸受部27の軸受側摺接面25とが面接触するので、軸部16と軸受穴26との傾きを規制することができ、この点でも可動部材20の支持が確実になり支持の安定化を図ることができる。更に、可動部材20の所要の回動範囲内において係合部28による抜け止めが行われるので、この点でも可動部材20の支持の安定化を図ることができる。また、支持部17には所要の回動範囲で係合部28が摺接するガイド軸部31が設けられているので、可動部材20が回動する際、係合部28もガイド軸部31にガイドされることから、この点でも、可動部材20の支持が確実になり支持の安定化を図ることができる。
尚、上記実施の形態において、固定部材10と可動部材20とを金属の鋳物で形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、射出成形機により樹脂で成形しても良く、適宜変更して差し支えない。また、上記実施の形態では、従来のように、ボディB側に取付部を隆起させる特別の加工を施して良く、この場合には、より一層水の影響をなくすることができて優れることは勿論である。また、上記実施の形態においては、固定部材10に雄ネジ部12を一体形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、可動部材20にも形成しても良く、適宜変更して差支えない。尚また、上記実施の形態では、本発明に係る自動車用ヒンジ装置Hを、自動車のバックドアに用いた例で説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、自動車のサイドドア,フードやリッド等種々の部位に用いても良いことは勿論である。
H 自動車用ヒンジ装置
B ボディ
D 開閉体
1 アウターパネル
2 リーンフォース
3 インナーパネル
4 取付孔
5 インナーパネル
6 リーンフォース
7 アウターパネル
8 取付孔
10 固定部材
11 ベース部
11a 座面
11b 外周
12 雄ネジ部
13 ナット
14 位置決め穴
15 位置決め突起
16 軸部
17 支持部
17a 上端部
17b 基端縁
18 軸側摺接面
20 可動部材
21 基部
22 ボルト
23 取付孔
24 ナット
25 軸受側摺接面
26 軸受穴
27 軸受部
28 係合部
30 切欠き部
31 ガイド軸部
32 パッキン

Claims (7)

  1. 自動車のボディに対して開閉体を開閉可能に設けるための自動車用ヒンジ装置であって、上記ボディに取付けられる固定部材と、上記開閉体に取付けられ上記固定部材に回動自在に組み付けられた可動部材とを備えた自動車用ヒンジ装置において、
    上記固定部材を、上記ボディの表面に付設される座面を有したベース部と、該ベース部の座面に一体に突設されるとともに上記ボディに開設された取付孔に挿通されナットが螺合させられて該ベース部をボディに対して止着する雄ネジ部とを備えて構成し、上記ベース部の外周を円形に形成し、該固定部材を、金属若しくは樹脂で、型成形により一体形成したことを特徴とする自動車用ヒンジ装置。
  2. 上記ベース部の上面に一体に立設され上側に上記可動部材を回動可能に軸支する軸部が設けられる支持部を備えて構成し、該支持部を上記軸部の軸線方向に直交する表面を有した板状に形成したことを特徴とする請求項1記載の自動車用ヒンジ装置。
  3. 上記支持部を、該支持部の上記軸部の軸線方向に平行な基端縁を上記ベース部の外周に連続させて上記ベース部の中央に立設したことを特徴とする請求項2記載の自動車用ヒンジ装置。
  4. 上記ベース部の上面に一体に立設され軸側摺接面を有した支持部と、該支持部の軸側摺接面から一体に突設される軸部とを備えて構成し、
    上記可動部材を、上記開閉体が取付けられる基部と、該基部に一体に設けられ組付け時に上記支持部の軸側摺接面が面接触する軸受側摺接面を有するとともに上記軸部が軸線方向に沿って挿通されて回動自在に包持される軸受穴を有した軸受部とを備えて構成し、
    上記可動部材に、上記軸部が軸受穴に挿通された状態で上記支持部の外側に該軸部の軸受穴に対する所要の回動範囲で係合し該軸部がその軸線方向へ移動して該軸受穴から抜けることを阻止する係合部を設け、
    上記支持部の外側に、上記係合部の係合を無効にして該軸部がその軸線方向へ移動して軸受穴に対して挿脱可能にする切欠き部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の自動車用ヒンジ装置。
  5. 上記支持部に、上記所要の回動範囲で上記係合部が摺接するガイド軸部を設けたことを特徴とする請求項4記載の自動車用ヒンジ装置。
  6. 上記可動部材も、金属若しくは樹脂で、型成形により一体形成したことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の自動車用ヒンジ装置。
  7. 上記ベース部の座面に、上記ボディに形成した位置決め穴に嵌合する位置決め突起を形成したことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の自動車用ヒンジ装置。
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