JP5979180B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両制御装置に関する。
従来、燃焼モードを切り替え可能な内燃機関がある。例えば、特許文献1には、吸入空気を圧縮して燃焼室に供給可能なターボ過給機を設け、ECUによりエンジン運転状態に応じて、燃焼モードを無過給ストイキ燃焼モードから過給リーン燃焼モードへ切換可能とした内燃機関の技術が開示されている。
特開2008−157104号公報
ここで、燃焼モードによっては、ダウンシフト時にトルク遅れが発生し、変速時間が長くなる可能性がある。例えば、リーン燃焼モードは、ストイキ燃焼モードやリッチ燃焼モードに比べて必要吸入空気量が多いため、吸入空気量の不足が生じやすい。また、過給器に過給を実行させる過給運転モードでは、過給遅れにより吸入空気量の不足が生じやすい。このため、ダウンシフト時に過給リーン燃焼モードでエンジンを運転させると、トルク遅れにより変速時間が長くなりやすいという問題がある。
本発明の目的は、ダウンシフト時のトルク遅れを抑制することができる車両制御装置を提供することである。
本発明の車両制御装置は、過給器を備えたエンジンと、自動変速機と、前記エンジンの負荷を示すパラメータに基づいて前記エンジンの空燃比および前記過給器の作動状態を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記パラメータが所定範囲にある場合、前記過給器に過給を実行させ、かつ前記空燃比を所定のリーン空燃比とする過給リーン燃焼モードで前記エンジンを運転させ、前記制御部は、前記自動変速機のダウンシフト中は、前記所定範囲の少なくとも一部において、前記過給リーン燃焼モードに代えて前記空燃比を前記所定のリーン空燃比よりもリッチ側の空燃比とする所定運転モードで前記エンジンを運転させることを特徴とする。
上記車両制御装置において、前記所定運転モードは、前記空燃比をストイキ空燃比とする運転モードであることが好ましい。
上記車両制御装置において、前記所定運転モードは、前記過給器による過給を停止した無過給運転モードを含むことが好ましい。
本発明に係る車両制御装置は、過給器を備えたエンジンと、自動変速機と、エンジンの負荷を示すパラメータに基づいてエンジンの空燃比および過給器の作動状態を制御する制御部と、を備え、制御部は、パラメータが所定範囲にある場合、過給器に過給を実行させ、かつ空燃比を所定のリーン空燃比とする過給リーン燃焼モードでエンジンを運転させ、制御部は、自動変速機のダウンシフト中は、所定範囲の少なくとも一部において、過給リーン燃焼モードに代えて空燃比を所定のリーン空燃比よりもリッチ側の空燃比とする所定運転モードでエンジンを運転させる。本発明に係る車両制御装置によれば、ダウンシフト中に過給リーン燃焼モードに代えて所定運転モードが実行されることで、必要吸入空気量が抑制され、ダウンシフト時のトルク遅れが抑制されるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る車両制御装置の動作を示すフローチャートである。 図2は、実施形態に係る車両の概略構成図である。 図3は、実施形態に係るベース運転モードマップを示す図である。 図4は、実施形態に係るダウンシフト時運転モードマップを示す図である。 図5は、実施形態の車両制御に係るタイムチャートである。 図6は、実施形態の第2変形例に係る所定運転モードの空燃比を説明する図である。 図7は、実施形態の第3変形例に係るダウンシフト時運転モードマップを示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る車両制御装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図5を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、車両制御装置に関する。図1は、本発明の実施形態に係る車両制御装置の動作を示すフローチャート、図2は、実施形態に係る車両の概略構成図、図3は、実施形態に係るベース運転モードマップを示す図、図4は、実施形態に係るダウンシフト時運転モードマップを示す図、図5は、実施形態の車両制御に係るタイムチャートである。
図2に示すように、実施形態に係る車両100は、車両制御装置1を含んで構成されている。車両制御装置1は、エンジン2と、自動変速機3と、制御部50とを含んで構成されている。エンジン2は、気筒内で燃焼させる燃料の燃焼エネルギーをクランクシャフト21の回転エネルギーに変換して出力する。エンジン2は、過給器4を備えている。過給器4は、コンプレッサ41と、タービン42と、連結軸43と、ウエストゲートバルブ44を含んで構成されている。
コンプレッサ41は、エンジン2の吸気管5に配置されている。エアクリーナ51を介して吸気管5に吸入される空気は、コンプレッサ41を経由してエンジン2の各気筒に送られる。吸気管5におけるコンプレッサ41よりも上流側には、空気の流量を検出するエアフローメータ52が配置されている。エアフローメータ52の検出結果を示す信号は、制御部50に出力される。吸気管5におけるコンプレッサ41よりも下流側には、スロットルバルブ53および圧力センサ54が配置されている。スロットルバルブ53は、エンジン2の各気筒の吸入空気量を制御する。圧力センサ54は、吸気管5内の圧力を検出する。圧力センサ54の検出結果を示す信号は、制御部50に出力される。
タービン42は、エンジン2の排気管6に配置されている。エンジン2の各気筒で発生する排気は、排気管6を介して排出される。連結軸43は、コンプレッサ41とタービン42とを接続している。ウエストゲートバルブ44は、バイパス通路45に配置されている。バイパス通路45は、タービン42を迂回する排気通路である。ウエストゲートバルブ44は、全開状態と全閉状態に切り替わる制御弁である。ウエストゲートバルブ44は、アクチュエータを含んで構成されている。アクチュエータは、ウエストゲートバルブ44の全開状態と全閉状態を切り替える。
ウエストゲートバルブ44が閉弁していると、エンジン2の各気筒から排気管6に排出された排気は、タービン42を経由して流れる。排気のエネルギーは、タービン42およびコンプレッサ41を回転させる。回転駆動されるコンプレッサ41は、エアクリーナ51を介して吸気管5に吸い込まれる空気を圧縮し、加圧してエンジン2の各気筒に向けて送り出す。つまり、ウエストゲートバルブ44が閉弁していると、過給器4は、過給を実行し、自然吸気の状態よりも高圧の空気を各気筒に供給する。
一方、ウエストゲートバルブ44が開弁していると、排気管6からバイパス通路45に排気が流れることが許容される。従って、エンジン2の各気筒から排出される排気は、バイパス通路45を通り、タービン42を迂回して排出される。従って、ウエストゲートバルブ44が開弁していると、過給器4は過給を実行しない無過給状態となる。ウエストゲートバルブ44は、制御部50の指令に応じて開閉する。
エンジン2のクランクシャフト21は、トルクコンバータ7を介して自動変速機3の入力軸31に接続されている。クランクポジションセンサ22は、クランクシャフト21の回転位置を検出する。クランクポジションセンサ22の検出結果を示す信号は、制御部50に出力される。本実施形態の自動変速機3は、有段式である。自動変速機3は、複数の係合装置の係合と解放を切り替えることにより、変速比を多段に変化させる。係合装置は、例えば、回転要素同士を接続するクラッチや回転要素の回転を規制するブレーキである。係合装置の係合は、例えば、油圧により行われる。車両制御装置1は、トルクコンバータ7および自動変速機3に供給する油圧を制御する油圧制御装置10を有する。油圧制御装置10は、トルクコンバータ7のロックアップクラッチに供給する油圧、および自動変速機3の各係合装置に供給する油圧を調節する。油圧制御装置10は、制御部50によって制御される。自動変速機3の出力軸32は、デファレンシャルギヤ8を介して左右の駆動輪9に接続されている。
制御部50は、車両100の各部を制御する機能を有する。実施形態の制御部50は、コンピュータを有する電子制御ユニットである。制御部50は、エンジン2を制御するエンジン制御部および自動変速機3を制御する変速制御部を有する。制御部50は、エンジン2の負荷を示すパラメータに基づいてエンジン2の空燃比および過給器4の作動状態を制御する。本実施形態のエンジン2の負荷を示すパラメータは、エンジン回転数NeおよびエンジントルクTeである。制御部50は、アクセル開度センサ11と接続されており、アクセル開度センサ11からアクセル開度を示す信号を取得する。また、制御部50は、車速センサ12と接続されており、車速センサ12から車両100の車速を取得する。制御部50は、車速およびアクセル開度に基づいて、運転者の要求加速度を算出する。制御部50は、要求加速度、車速および自動変速機3の変速比に基づいて、エンジン2の目標出力トルクおよび目標回転数を決定する。
制御部50は、決定した目標出力トルクおよび目標回転数を実現するように、吸気制御、燃料噴射制御、点火制御等の指令値をエンジン2に対して出力する。また、制御部50は、エンジン2の動作点に基づいて、エンジン2の空燃比および過給器4の作動状態を決定する。本実施形態に係る制御部50は、図3に示す運転モードマップに基づいて、エンジン2の空燃比および過給器4の作動状態を決定する。エンジン2は、互いに空燃比の異なる3つの燃焼モードを有する。ストイキ燃焼モードは、エンジン2の空燃比をストイキ空燃比とする燃焼モードである。ガソリンを燃料とするエンジン2のストイキ空燃比(理論空燃比)は、例えば、14.7である。リーン燃焼モードは、エンジン2の空燃比をストイキ空燃比よりもリーン側の所定のリーン空燃比とする燃焼モードである。ガソリンを燃料とするエンジン2の所定のリーン空燃比は、例えば、「15.5〜25」である。リッチ燃焼モードは、エンジン2の空燃比をストイキ空燃比よりもリッチ側の所定のリッチ空燃比とする燃焼モードである。ガソリンを燃料とするエンジン2の所定のリッチ空燃比は、例えば、「10〜14」である。
エンジン2の運転モードは、過給器4の過給/無過給により、2つに分類できる。本明細書では、過給器4の過給を停止した運転モードを無過給運転モードと総称し、過給器4に過給を実行させる運転モードを過給運転モードと総称する。無過給運転モードには、無過給リーン燃焼モード、無過給ストイキ燃焼モードおよび無過給リッチ燃焼モードがある。無過給リーン燃焼モードは、エンジン2の燃焼モードをリーン燃焼モードとし、過給器4による過給を停止した運転モードである。無過給ストイキ燃焼モードは、エンジン2の燃焼モードをストイキ燃焼モードとし、過給器4による過給を停止した運転モードである。無過給リッチ燃焼モードは、エンジン2の燃焼モードをリッチ燃焼モードとし、過給器4による過給を停止した運転モードである。
過給燃焼モードには、過給リーン燃焼モード、過給ストイキ燃焼モードおよび過給リッチ燃焼モードがある。過給リーン燃焼モードは、エンジン2の燃焼モードをリーン燃焼モードとし、過給器4に過給を実行させる運転モードである。過給ストイキ燃焼モードは、エンジン2の燃焼モードをストイキ燃焼モードとし、過給器4に過給を実行させる運転モードである。過給リッチ燃焼モードは、エンジン2の燃焼モードをリッチ燃焼モードとし、過給器4に過給を実行させる運転モードである。
図3において、横軸はエンジン回転数Ne、縦軸はエンジントルクTeを示す。図3には、エンジン回転数NeおよびエンジントルクTeの組み合わせであるエンジン動作点と、その動作点で選択されるエンジン2の運転モードとの対応関係が示されている。無過給ストイキ領域NSは、無過給ストイキ燃焼モードが選択される動作点の領域である。図3に示すように、マップにおける最も低トルクの領域は、無過給ストイキ領域NSとされている。無過給リーン領域NLは、無過給リーン燃焼モードが選択される動作点の領域である。無過給リーン領域NLは、無過給ストイキ領域NSと隣接し、無過給ストイキ領域NSよりも高トルク側の領域である。
過給リーン領域TLは、過給リーン燃焼モードが選択される動作点の領域である。過給リーン領域TLは、無過給リーン領域NLと隣接し、かつ無過給リーン領域NLよりも高トルク側の領域である。過給ストイキ領域TSは、過給ストイキ燃焼モードが選択される動作点の領域である。過給ストイキ領域TSは、過給リーン領域TLと隣接し、かつ過給リーン領域TLよりも高トルク側の領域である。
制御部50は、図3に示すマップに基づいて、エンジントルクTeが所定範囲R1にある場合、過給リーン燃焼モードでエンジン2を運転させる。ここで、所定範囲R1は、エンジン回転数Neに応じて決まるエンジントルクTeの範囲である。例えば、エンジン回転数Neが図3に示すNe1である場合、図3に示す下限トルクTe1から上限トルクTe2の間のエンジントルクTeの範囲が所定範囲R1となる。下限トルクTe1は、無過給リーン領域NLと過給リーン領域TLとの境界のトルク値である。上限トルクTe2は、過給リーン領域TLと過給ストイキ領域TSとの境界のトルク値である。
ところで、自動変速機3でダウンシフトを行う場合、エンジントルクTeおよびエンジン回転数Neを上昇させる必要がある。ダウンシフトにおいて、エンジン2の動作点は、変速前の動作点から、相対的に高トルクおよび高回転数の変速後の動作点に向けて変化する。ここで、ダウンシフト中にエンジン2において過給リーン燃焼モードが行われると、変速応答性が低下しやすいという問題がある。例えば、ダウンシフトによって、図3に示す変速前動作点P1から変速後動作点P2までエンジン2の動作点が変化するとする。エンジン2の動作点の軌跡は、ダウンシフト中に過給リーン領域TLを通過する。動作点が過給リーン領域TLを通過する間は、エンジン2は過給リーン燃焼モードで運転される。
過給リーン燃焼モードでは、以下の(1)から(3)により、他の燃焼モードよりも必要吸入空気量に到達するまでの所要時間が長くなり、エンジントルクTeの増加が遅れやすい。
(1)リーン燃焼では、ストイキ燃焼やリッチ燃焼に比べて、必要な吸入空気量が多い。
(2)過給運転モードでは、過給遅れにより、無過給運転モードよりも必要吸入空気量に到達するまでの所要時間が長くなる。
(3)リーン燃焼では、ストイキ燃焼やリッチ燃焼に比べて排気エネルギーが小さいため、過給遅れが大きい。
従って、ダウンシフト中に過給リーン燃焼モードでエンジン2が運転されると、エンジントルクTeおよびエンジン回転数Neの上昇が遅れ、変速時間が長くなってしまう可能性がある。変速時間を短縮できることが望ましい。
本実施形態の制御部50は、自動変速機3のダウンシフト中は、所定範囲R1の少なくとも一部において、過給リーン燃焼モードに代えて空燃比を所定のリーン空燃比よりもリッチ側の空燃比とする所定運転モードでエンジン2を運転させる。所定運転モードでは、過給リーン燃焼モードよりも必要吸入空気量が少なくなる。これにより、トルク遅れが抑制され、エンジントルクTeが速やかに上昇する。よって、本実施形態の車両制御装置1によれば、ダウンシフトの変速時間が短縮される。
本実施形態の制御部50は、以下に図4を参照して説明するように、所定範囲R1において、エンジン2の空燃比を所定のリーン空燃比に代えてストイキ空燃比とする。つまり、本実施形態の所定運転モードは、エンジン2の空燃比をストイキ空燃比とする運転モードである。これにより、所定のリーン空燃比でエンジン2を運転する場合と比べて、必要吸入空気量を十分に低下させることが可能となる。
図4は、ダウンシフト中に実行されるエンジン2の運転モードを示す運転モードマップである。以下の説明では、図3に示す運転モードマップを「ベース運転モードマップ」と称し、図4に示す運転モードマップを「ダウンシフト時運転モードマップ」と称する。制御部50は、ダウンシフト中以外は、ベース運転モードマップに基づいてエンジン2の燃焼モードを決定する。ダウンシフト中において、制御部50は、ベース運転モードマップから決まる運転モードが過給リーン燃焼モードであっても、過給リーン燃焼モードに代えて、空燃比をリッチ化した所定運転モードを実行する。その結果、実際に実行される運転モードをマップ化すると、図4に示すダウンシフト時運転モードマップとなる。
ダウンシフト時運転モードマップでは、ベース運転モードマップにおいて過給リーン領域TLであった領域が、無過給ストイキ領域NSおよび過給ストイキ領域TSに置き換えられている。言い換えると、ダウンシフト時は、ダウンシフト時以外よりも、過給リーン領域TLが縮小され、過給リーン燃焼モードを実行するトルク範囲(以下、単に「過給リーン範囲」と称する。)が縮小される。図4に示すダウンシフト時運転モードマップでは、ベース運転モードマップと比較して過給リーン領域TLが最大限に縮小され、過給リーン領域TLが省略されている。言い換えると、過給リーン範囲が最大限に縮小され、幅が0のトルク範囲とされている。
過給リーン領域TLが縮小されることに応じて、矢印Y1で示すように、ベース運転モードマップと比較して無過給ストイキ領域NSが拡大されている。ベース運転モードマップで過給リーン領域TLであった領域に向けて、ベース運転モードマップの無過給ストイキ領域NSが拡大されている。これにより、無過給ストイキ燃焼モードが実行されるトルク範囲が、エンジントルクTeの低トルク側およびエンジン回転数Neの高回転側に向けて拡大されることになる。また、矢印Y2で示すように、ベース運転モードマップと比較して過給ストイキ領域TSが拡大されている。ベース運転モードマップで過給リーン領域TLであった領域に向けて、ベース運転モードマップの過給ストイキ領域TSが拡大されている。これにより、過給ストイキ燃焼モードが実行されるトルク範囲が、低トルク側に向けて拡大されることになる。
ダウンシフト時運転モードマップによれば、ベース運転モードマップに従った場合に過給リーン燃焼モードが実行される所定範囲R1において、過給リーン燃焼モードに代えて、無過給ストイキ燃焼モードあるいは過給ストイキ燃焼モードが実行されることになる。所定範囲R1の低トルク側では無過給ストイキ燃焼モードが実行され、高トルク側では過給ストイキ燃焼モードが実行される。
ストイキ燃焼モードでは、リーン燃焼モードよりも必要吸入空気量が少ないため、トルク遅れが発生しにくい。また、無過給運転モードでは過給遅れがないため、過給運転モードよりもトルク遅れが発生しにくい。従って、ダウンシフト中にダウンシフト時運転モードマップに基づいてエンジン2を運転させることにより、トルク遅れを抑制し、変速時間を短縮することが可能となる。
図1および図5を参照して、本実施形態の車両制御装置1の動作について説明する。図5には、(a)アクセル開度、(b)ギヤ段指示値、(c)エンジン回転数Ne、(d)エンジントルクTe、(e)オリジナル運転モード、(f)ダウンシフト時運転モード、(g)空気量、(h)要求遅角量、(i)クラッチ油圧、が示されている。オリジナル運転モードは、図3に示すベース運転モードマップに基づいて選択されるエンジン2の運転モードである。ダウンシフト時運転モードは、図4に示すダウンシフト時運転モードマップのごとく決定される燃焼モードである。(c)、(d)、(e)、(g)および(h)の欄において、破線は、オリジナル運転モードでエンジン2が運転される場合の各値の推移を示す。図1に示す制御フローは、例えば、走行中に所定の間隔で繰り返し実行される。
ステップS10では、制御部50により、車速およびアクセル開度が読み込まれる。制御部50は、車速センサ12から車速を、アクセル開度センサ11からアクセル開度をそれぞれ読み込む。ステップS10が実行されると、ステップS20に進む。
ステップS20では、制御部50により、ダウンシフト判定が成立した状態またはダウンシフト制御中の何れかであるかが判定される。ステップS20では、ダウンシフト中であるか否かが判定される。例えば、アクセル開度や運転者のシフト操作に基づいて、自動変速機3に対するダウンシフトの実行要求が発生している場合、ステップS20で肯定判定がなされる。また、自動変速機3に対するダウンシフト制御の実行中である場合、ステップS20で肯定判定がなされる。図5では、時刻t1にアクセル開度が増加し、ギヤ段指示値が4速ギヤ段から2速ギヤ段に変化する。これにより、ダウンシフト判定がなされて、ステップS20で肯定判定がなされる状態(ダウンシフト中)となる。また、ダウンシフト判定に応じて実際に自動変速機3に対するダウンシフト制御が開始された後も、ダウンシフト制御が終了するまでの間はステップS20で肯定判定がなされる。
ダウンシフト制御には、エンジン制御、自動変速機3の各係合装置に対する供給油圧(クラッチ油圧)の制御が含まれる。ステップS20の判定の結果、ダウンシフト判定が成立した状態またはダウンシフト制御中であると判定された場合(ステップS20−Y)にはステップS30に進み、そうでない場合(ステップS20−N)にはステップS80に進む。
ステップS30では、制御部50により、ベース運転モードマップでの運転モードが過給リーン燃焼モードであるか否かが判定される。制御部50は、ベース運転モードマップを参照し、現在のエンジン2の動作点(エンジン回転数Ne、エンジントルクTe)に対応する運転モードが過給リーン燃焼モードであるかを判定する。現在のエンジン2の動作点が、ベース運転モードマップにおける過給リーン領域TL内の動作点である場合、ステップS30で肯定判定がなされる。ステップS30の判定の結果、ベース運転モードマップでの燃焼が過給リーン燃焼モードであると判定された場合(ステップS30−Y)にはステップS40に進み、そうでない場合(ステップS30−N)にはステップS80に進む。図5では、時刻t3にオリジナル燃焼モードが無過給リーン燃焼モードから過給リーン燃焼モードに切り替わり、ステップS30で肯定判定がなされる状態となる。
ステップS40では、制御部50により、燃焼モードがリーン燃焼モードからストイキ燃焼モードに変更される。本実施形態の制御部50は、ベース運転モードマップに応じた運転モードが過給リーン燃焼モードであると、エンジン2の空燃比を所定のリーン空燃比よりもリッチ側の空燃比(実施形態ではストイキ空燃比)に変更する。図5では、時刻t3から時刻t4の間は、リーン燃焼モードからストイキ燃焼モードに変更される。ステップS40が実行されると、ステップS50に進む。
ステップS50では、制御部50により、ストイキ時に過給が必要なトルク域であるか否かが判定される。制御部50は、現在のエンジントルクTeが、過給ストイキ領域TSの下限トルクTe3(図4参照)以上であるかを判定する。言い換えると、制御部50は、エンジン2の現在の動作点が過給ストイキ領域TS内の動作点であるかを判定する。ステップS50の判定の結果、ストイキ時に過給が必要なトルク域であると判定された場合(ステップS50−Y)にはステップS60に進み、そうでない場合(ステップS50−N)にはステップS70に進む。なお、下限トルクTe3は、エンジン回転数Neによらない一定値であっても、エンジン回転数Neに応じて値が変化してもよい。
ステップS60では、制御部50により、エンジン2の燃焼モードが過給ストイキ燃焼モードとされる。制御部50は、エンジン2の空燃比をストイキ空燃比とする。また、制御部50は、ウエストゲートバルブ44を閉弁状態とし、エンジン2の運転モードを過給器4に過給を実行させる過給運転モードとする。ステップS60が実行されると、本制御フローは終了する。
ステップS70では、制御部50により、エンジン2の燃焼モードが無過給ストイキ燃焼モードとされる。制御部50は、エンジン2の空燃比をストイキ空燃比とする。また、制御部50は、ウエストゲートバルブ44を開弁状態とし、エンジン2の運転モードを過給器4による過給を停止した無過給運転モードとする。ステップS70が実行されると、本制御フローは終了する。
ステップS80では、制御部50により、エンジン2の運転モードがベース運転モードマップから選定した運転モードに戻される。制御部5は、エンジン2の運転モードを、ベース運転モードマップと現在のエンジン2の動作点から決まる運転モードとする。ステップS80が実行されると、本制御フローは終了する。
ダウンシフトにおける具体的な動作の一例について、図5を参照して説明する。図5では、時刻t1にアクセル開度が増加し、ギヤ段指示値が4速ギヤ段から2速ギヤ段へ変化してダウンシフト制御が開始される。変速前のエンジン2の動作点は、例えば、図3及び図4に示す変速前動作点P1であり、2速ギヤ段に変速した後のエンジン2の動作点は、例えば、図3及び図4に示す変速後動作点P2である。ダウンシフト制御を開始するときのエンジン2の運転モードは、無過給リーン燃焼モードである。
アクセル開度の増加に応じてスロットルバルブ53の開度が増加することで、エンジン2の吸入空気量は、時刻t2に増加し始める。また、吸入空気量の増加に応じてエンジントルクTeが増加し始め、エンジン回転数Neが上昇し始める。エンジントルクTeの増加により、時刻t3にオリジナル運転モードが無過給リーン燃焼モードから過給リーン燃焼モードに変化する。仮に、時刻t3においてエンジン2の運転モードを過給リーン燃焼モードに切り替えた場合、空気量(g)の欄に一点鎖線で示す必要吸入空気量A1に対して、実際の吸入空気量A2が不足する。この不足は、リーン燃焼モードでは必要吸入空気量A1が多いこと、および過給遅れ等により発生する。これにより、エンジントルクTe(破線)のトルク遅れが生じて、エンジン回転数Ne(破線)の上昇も遅れてしまう。
時刻t5にオリジナル運転モードは過給リーン燃焼モードから過給ストイキ燃焼モードに変化する。運転モードの変化後も過給遅れ等によるトルク遅れが継続し、必要吸入空気量A1に対して実際の吸入空気量A2が不足する。オリジナル運転モードでダウンシフトを実行した場合、時刻t8にダウンシフトが完了する。
一方、本実施形態の制御部50によるダウンシフト制御では、時刻t3に、エンジン2の運転モードは過給リーン燃焼モードに代えて無過給ストイキ燃焼モードとされる。無過給ストイキ燃焼モードにおける必要吸入空気量A3は、過給リーン燃焼モードにおける必要吸入空気量A1よりも少ない。また、無過給ストイキ燃焼モードでは、過給遅れが生じない。これにより、無過給ストイキ燃焼モードでは、実際の吸入空気量A4が必要吸入空気量A3に沿って増加し、トルク遅れが抑制される。ダウンシフト時運転モードでダウンシフトを実行した場合、時刻t4に運転モードが過給ストイキ燃焼モードに変化する。エンジン2がストイキ燃焼モードで運転されることで、リーン燃焼モードよりも排気エネルギーが大きくなり、過給遅れが抑制される。
時刻t6に制御部50によって点火遅角によるトルクダウン制御が開始される。点火遅角は、エンジン2の点火時期を遅角させることにより、エンジントルクTeを低下させる制御である。点火遅角によるトルクダウン制御によって、エンジン回転数Neをダウンシフト後の目標回転数に同期させる。ダウンシフト時運転モードでダウンシフトを実行した場合、オリジナル運転モードでダウンシフトを実行する場合(時刻t8)よりも早い時刻t7にダウンシフトが完了する。
以上説明したように、本実施形態に係る車両制御装置1によれば、制御部50は、自動変速機3のダウンシフト中に、所定範囲R1の少なくとも一部(図4に示す例では、所定範囲R1の全て)において、過給リーン燃焼モードに代えて所定運転モードでエンジン2を運転させる。本実施形態の所定運転モードは、無過給ストイキ燃焼モードまたは過給ストイキ燃焼モードである。空燃比がストイキ空燃比とされることで、所定のリーン空燃比とされる場合よりも、トルク遅れが抑制される。また、所定範囲R1のうち低トルク側の領域では、無過給運転モードである無過給ストイキ燃焼モードが実行される。これにより、低トルク領域での過給遅れによるトルク遅れが抑制される。このように、所定範囲R1で実行される所定運転モードが無過給運転モードを含むことで、過給遅れによるトルク遅れが抑制される。
また、本実施形態に係る車両制御装置1は、最もトルク遅れが生じやすいと考えられる過給リーン燃焼モードに限り所定運転モードへと変更する。無過給リーン燃焼モードは、所定運転モードへと変更せずにそのまま実行される。よって、空燃比のリッチ化による燃費の低下を最小限に抑えることができる。言い換えると、本実施形態に係る車両制御装置1は、変速応答性の向上と燃費低下の抑制とを両立することができる。
[実施形態の第1変形例]
上記実施形態の車両制御装置1は、ベース運転モードマップに基づいてオリジナル運転モードを選択し、ダウンシフト中にオリジナル運転モードが過給リーン燃焼モードである場合に、所定運転モードへと変更した。これに代えて、車両制御装置1は、ベース運転モードマップおよびダウンシフト時運転モードマップの2種類のマップを有してもよい。
この場合、制御部50は、ダウンシフト中以外はベース運転モードマップに基づいて、エンジン2の動作点を決定し、ダウンシフト中にはベース運転モードマップに代えてダウンシフト時運転モードマップに基づいてエンジン2の動作点を決定するようにすればよい。
[実施形態の第2変形例]
実施形態の第2変形例について説明する。図6は、実施形態の第2変形例に係る所定運転モードの空燃比を説明する図である。ベース運転モードマップに基づく運転モードが過給リーン燃焼モードである(ステップS30−Y)場合の、ステップS40における変更後の燃焼モードは、ストイキ燃焼モードには限定されない。変更後の燃焼モードは、リッチ化燃焼モードであってもよい。ここで、リッチ化燃焼モードは、エンジン2の空燃比をストイキ空燃比よりもリーン側の空燃比であって、かつ所定のリーン空燃比よりもリッチ側の空燃比とする燃焼モードである。例えば、図6に示すように、リッチ化燃焼モードにおけるエンジン2の空燃比AF2は、所定のリーン空燃比AF1とストイキ空燃比との間の空燃比とされる。所定のリーン空燃比AF1が幅を有する空燃比の範囲である場合には、リッチ化燃焼モードの空燃比AF2は、所定のリーン空燃比AF1の下限空燃比(最もリッチ側の空燃比)とストイキ空燃比との間の空燃比とされればよい。
また、変更後の燃焼モードは、例えば、リッチ燃焼モードであってもよい。すなわち、ベース運転モードマップの過給リーン領域TL内の動作点において、ダウンシフト時に無過給リッチ燃焼モードや過給リッチ燃焼モードでエンジン2が運転されてもよい。
所定運転モードの空燃比は、例えば、要求トルクの大きさに基づいて決定されてもよい。例えば、現在のエンジントルクTeとアクセル開度に基づく要求エンジントルクとの差分トルクの大きさに基づいて、所定運転モードの空燃比が決定されてもよい。差分トルクに応じて、所定運転モードの燃焼モードをリッチ化燃焼モード(差分トルク小)、ストイキ燃焼モード(差分トルク中)、リッチ燃焼モード(差分トルク大)のように決定してもよい。
[実施形態の第3変形例]
実施形態の第3変形例について説明する。図7は、実施形態の第3変形例に係るダウンシフト時運転モードマップを示す図である。上記実施形態のダウンシフト時運転モードマップ(図4参照)では、ベース運転モードマップ(図3参照)における過給リーン領域TLの全てが無過給ストイキ領域NSあるいは過給ストイキ領域TSに置き換えられていた。これに代えて、第3変形例のダウンシフト時運転モードマップでは、ベース運転モードマップにおける過給リーン領域TLの一部が無過給ストイキ領域NSあるいは過給ストイキ領域TSに置き換えられており、残りの領域は過給リーン領域TLのまま残されている。
図7に示すように、第3変形例に係るダウンシフト時運転モードマップは、ダウンシフト時過給リーン領域TL1を有する。ダウンシフト時過給リーン領域TL1は、ベース運転モードマップにおける過給リーン領域TLよりも狭い領域である。より詳しくは、ダウンシフト時過給リーン領域TL1は、過給リーン領域TLにおける低トルク側の一部の領域に一致する。すなわち、ダウンシフト時過給リーン領域TL1の下限トルクTe1は、過給リーン領域TLの下限トルクTe1と等しい。エンジン回転数NeがNe1である場合で比較すると、ダウンシフト時過給リーン領域TL1の上限トルクTe4は、ベース運転モードマップの過給リーン領域TLの上限トルクTe2よりも低トルク側の値である。
このように、第3変形例のダウンシフト時運転モードマップによれば、所定範囲R1のうち低トルク側の一部では過給リーン燃焼モードが実行され、高トルク側の一部では無過給ストイキ燃焼モードや過給ストイキ燃焼モードなどの所定運転モードが実行される。ダウンシフト時過給リーン領域TL1は、ベース運転モードマップの過給リーン領域TLよりも狭い領域であり、エンジントルク軸方向の幅が相対的に狭い。従って、第3変形例のダウンシフト時運転モードマップによっても、ダウンシフト時のトルク遅れが抑制可能である。
なお、ダウンシフト時過給リーン領域TL1は、ベース運転モードマップの過給リーン領域TLにおける高トルク側の一部の領域とされてもよく、ベース運転モードマップの過給リーン領域TLにおける中間のトルク領域とされてもよい。
[実施形態の第4変形例]
実施形態の第4変形例について説明する。上記実施形態および各変形例において、自動変速機3は、有段変速機には限定されない。自動変速機3は、例えば、無段変速機であってもよい。無段変速機等の自動変速機3においてダウンシフトする場合にも、エンジン2において過給リーン燃焼モードが実行されると、トルク遅れが生じやすいという問題は共通している。従って、無段変速機等におけるダウンシフト時に、所定範囲R1の少なくとも一部において過給リーン燃焼モードに代えて所定運転モードでエンジン2を運転させることで、トルク遅れを抑制することが可能である。
[実施形態の第5変形例]
実施形態の第5変形例について説明する。エンジン2の負荷を示すパラメータは、エンジントルクTeには限定されない。エンジン2の負荷を示すパラメータは、吸入空気量、過給圧、アクセル開度、スロットル開度等であってもよい。
[実施形態の第6変形例]
実施形態の第6変形例について説明する。実施形態および各変形例の車両制御は、ギヤトレーン運動方程式に基づいたモデルベース変速制御を実行する車両に適用されてもよい。例えば、国際公開第2014/020685号に公開された車両の変速制御装置を搭載した車両において、上記実施形態および各変形例に開示したエンジン2の運転モードの決定方法が適用されてもよい。
上記の各実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 車両制御装置
2 エンジン
3 自動変速機
4 過給器
50 制御部
100 車両
AF1 所定のリーン空燃比
NS 無過給ストイキ領域
R1 所定範囲
TL 過給リーン領域

Claims (3)

  1. 過給器を備えたエンジンと、
    自動変速機と、
    前記エンジンの負荷を示すパラメータに基づいて前記エンジンの空燃比および前記過給器の作動状態を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記パラメータが所定範囲にある場合、前記過給器に過給を実行させ、かつ前記空燃比を所定のリーン空燃比とする過給リーン燃焼モードで前記エンジンを運転させ、
    前記制御部は、前記自動変速機のダウンシフト中に前記過給リーン燃焼モードで前記エンジンが運転されている場合のみ、前記所定範囲の少なくとも一部において、前記過給リーン燃焼モードに代えて前記空燃比を前記所定のリーン空燃比よりもリッチ側の空燃比とする所定運転モードで前記エンジンを運転させる
    ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記所定運転モードは、前記空燃比をストイキ空燃比とする運転モードである
    請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記所定運転モードは、前記過給器による過給を停止した無過給運転モードを含む
    請求項1または2に記載の車両制御装置。
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