JP5978958B2 - 打抜きプレス機における鋼板接合装置 - Google Patents

打抜きプレス機における鋼板接合装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5978958B2
JP5978958B2 JP2012261197A JP2012261197A JP5978958B2 JP 5978958 B2 JP5978958 B2 JP 5978958B2 JP 2012261197 A JP2012261197 A JP 2012261197A JP 2012261197 A JP2012261197 A JP 2012261197A JP 5978958 B2 JP5978958 B2 JP 5978958B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel plate
cutting
feed
core
joining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012261197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014104500A (ja
Inventor
哲也 松原
哲也 松原
卓也 大浦
卓也 大浦
秀 前田
秀 前田
加藤 進
進 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2012261197A priority Critical patent/JP5978958B2/ja
Publication of JP2014104500A publication Critical patent/JP2014104500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5978958B2 publication Critical patent/JP5978958B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Replacement Of Web Rolls (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)

Description

本発明は、打抜きプレス機において、前回の帯状鋼板と次回の帯状鋼板とを接合する鋼板接合装置に関する。
回転電機に用いられるステータコア、ロータコア等は、所定形状に形成された鋼板部品を複数枚積層して形成されている。この鋼板部品は、アンコイラと呼ばれる保持装置に保持された帯状鋼板が、送り装置によってプレス装置に逐次送り込まれ、プレス装置によって打ち抜かれることによって形成されている。プレス装置に対する送り方向上流側には、送り装置による帯状鋼板の送り込みが停止されるときに生じる帯状鋼板の弛みを吸収する弛み形成装置が設けられることがある。
例えば、特許文献1の連接コイル材の加工管理装置においては、複数の帯状材料を接合する接合部でも機械停止することなく巻回終端部まで連続加工する工夫がなされている。プレス機の材料供給機構とアンコイラとの間の材料供給ラインの近傍に、接合部を示す接合被検出部及び連接コイル材の巻回終端部を検出する材料検出機構を設けている。そして、接合部を検出したときの信号で良品加工できる成形品の設定良品個数加工の間はそのままステップ送りした後、仕分け機構のコンベアベルトの周回方向を不良品側に切り換えて、接合部を含んで成形加工された不良品を不良品回収箱に回収する。また、巻回終端部を検出したときの信号で良品加工できる成形品の終端良品設定個数加工の間はそのままステップ送りした後、プレス機及びアンコイラを停止させている。
特開平9−253741号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、複数の帯状材料を接合する接合部がプレス機に送られて成形品を成形加工するときには、この成形品を不良品として回収するものである。この場合、プレス機において、不良品の回収をするために、材料検出機構及び仕分け機構を用いる必要がある。そのため、設備が複雑になり、初期コスト及び運転コストが増大してしまう。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、接合部位を検出する装置及び不良品を回収する装置をなくすことができ、装置の簡略化、初期コスト及び運転コストの低減を図ることができる打抜きプレス機における鋼板接合装置及び鋼板接合方法を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、帯状鋼板をロール状に巻かれた状態で保持して回転する保持装置と、上記帯状鋼板から所定形状の鋼板部品を打ち抜く一対の打抜き型を有するプレス装置と、上記保持装置から引き出された上記帯状鋼板を、上記一対の打抜き型の間に所定の送りピッチで逐次送り込む送り装置と、上記プレス装置に対する送り方向上流側に配設され、上記送り装置による送り込みが停止されるときに上記帯状鋼板に弛みを生じさせる弛み形成装置と、を備えた打抜きプレス機において、上記プレス装置に保持された前回の上記帯状鋼板の送り終わり端部と、上記保持装置に保持された次回の上記帯状鋼板の送り始め端部とを接合する鋼板接合装置であって、
上記弛み形成装置に対する送り方向上流側に配設され、上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部の位置を送り方向に調整する位置調整手段と、
上記弛み形成装置に対する送り方向上流側に配設され、上記一対の打抜き型に打ち抜かれた状態の上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部を、切断刃によって切断する切断手段と、
上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部における切断端と、上記次回の帯状鋼板の送り始め端部における始端とを接合する接合手段と、を備えており、
上記位置調整手段は、上記前回の帯状鋼板における、上記一対の打抜き型の基準位置から上記送りピッチの整数倍に相当する規定切断長さを送り方向上流側へ遡った切断基準位置を含み、かつ、該切断基準位置から送り方向上流側及び下流側の領域を含む切断許容範囲を、上記切断刃の位置に合わせるよう構成されており、
また、上記位置調整手段は、上記切断許容範囲を上記切断刃の位置に合わせる際には、上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部を送り方向上流側へ引っ張り、上記弛み形成装置において生じた上記前回の帯状鋼板の弛みがなくなるよう該前回の帯状鋼板を伸ばして、該前回の帯状鋼板の上記基準位置から送り方向上流側の長さを、上記基準位置から上記切断刃までの最短規定長さにし、上記規定切断長さから上記最短規定長さを差し引いた差分長さの分だけ、上記前回の帯状鋼板の上記送り終わり端部を送り方向下流側に送り出すよう構成されていることを特徴とする打抜きプレス機における鋼板接合装置にある(請求項1)。
本発明の他の態様は、帯状鋼板をロール状に巻かれた状態で保持して回転する保持装置と、上記帯状鋼板から所定形状の鋼板部品を打ち抜く一対の打抜き型を有するプレス装置と、上記一対の打抜き型の間に、上記保持装置から引き出された上記帯状鋼板を所定の送りピッチで逐次送り込む送り装置と、上記プレス装置に対する送り方向上流側に配設され、上記送り装置による送り込みが停止されるときに上記帯状鋼板に弛みを生じさせる弛み形成装置と、を備えた打抜きプレス機において、上記プレス装置に保持された前回の上記帯状鋼板の送り終わり端部と、上記保持装置に保持された次回の上記帯状鋼板の送り始め端部とを接合する鋼板接合方法であって、
上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部を送り方向上流側へ引っ張って、上記弛み形成装置において生じた上記弛みをなくした後、該前回の帯状鋼板の送り終わり端部の位置を送り方向に調整する位置調整工程と、
上記一対の打抜き型に打ち抜かれた状態の上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部を、切断刃によって切断する切断工程と、
上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部における切断端と、上記次回の帯状鋼板の送り始め端部における始端とを接合する接合工程と、を含み、
上記位置調整工程においては、
上記前回の帯状鋼板における、上記一対の打抜き型の基準位置から上記送りピッチの整数倍に相当する規定切断長さを送り方向上流側へ遡った切断基準位置を含み、かつ、該切断基準位置から送り方向上流側及び下流側の領域を含む切断許容範囲を、上記切断刃の位置に合わせ
また、上記切断許容範囲を上記切断刃の位置に合わせる際には、上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部を送り方向上流側へ引っ張り、上記弛み形成装置において生じた上記前回の帯状鋼板の弛みがなくなるよう該前回の帯状鋼板を伸ばして、該前回の帯状鋼板の上記基準位置から送り方向上流側の長さを、上記基準位置から上記切断刃までの最短規定長さにし、上記規定切断長さから上記最短規定長さを差し引いた差分長さの分だけ、上記前回の帯状鋼板の上記送り終わり端部を送り方向下流側に送り出すことを特徴とする打抜きプレス機における鋼板接合方法にある(請求項)。
上記鋼板接合装置は、打抜きプレス機において用いる帯状鋼板を互いに接合する際に、この接合部位を、製品となる鋼板部品において要求される品質に影響を与えない位置に設定し、鋼板部品の不良品の仕分けを不要にして、鋼板接合装置を含めた打抜きプレス機の簡略化を図ったものである。
打抜きプレス機が稼動するときには、保持装置から引き出される帯状鋼板が送り装置によってプレス装置の一対の打抜き型の間に所定の送りピッチで逐次送り込まれ、一対の打抜き型によって帯状鋼板から鋼板部品が逐次打ち抜かれる。また、保持装置から略一定の速度で引き出される帯状鋼板は、送り装置において送り込みとその停止とが繰り返され、この停止がされるときに弛み形成装置によって弛みを生じさせている。
上記鋼板接合装置においては、上記位置調整手段及び切断手段を用いて前回の帯状鋼板の送り終わり端部における適切な位置で切断し、この切断端を次回の帯状鋼板における始端と接合手段によって接合する。
プレス装置へ送り込む帯状鋼板を交換する際には、プレス装置における一対の打抜き型を、打抜きが行われた状態で停止させる。このとき、弛み形成装置において支持される前回の帯状鋼板には、弛みが形成されている。
そこで、位置調整手段によって、弛み形成装置において生じた前回の帯状鋼板の弛みが規定の経路に沿うようにさせた後、この前回の帯状鋼板の送り終わり端部の位置を送り方向に調整する。そして、切断手段による切断刃を送り方向の切断許容範囲内に位置させて、一対の打抜き型に打ち抜かれた状態の前回の帯状鋼板の送り終わり端部を切断する。
このとき、切断許容範囲は、一対の打抜き型の基準位置から送りピッチの整数倍に相当する規定切断長さを送り方向上流側へ遡った切断基準位置に対して、送り方向上流側及び下流側に所定の許容幅を持たせて設定される。これにより、鋼板部品が打ち抜かれる位置に関連する一対の打抜き型の基準位置に合わせて切断許容範囲を設定し、切断刃によって切断される切断端の位置を、製品となる鋼板部品において要求される品質に影響を与えない位置に設定することができる。なお、複数回切断する場合には、最終的に切断する位置が切断許容範囲内になるように設定する。
そして、接合手段によって、前回の帯状鋼板の送り終わり端部における切断端と、保持装置に保持された次回の帯状鋼板の送り始め端部における始端とを接合する。このとき、この接合部位は、製品となる鋼板部品において要求される品質に影響を与えない位置に設定される。
次いで、一対の打抜き型による打抜きを再開させ、前回の帯状鋼板における送り終わり端部と次回の帯状鋼板における送り始め端部とに連続して打抜きを行う。このとき、一対の打抜き型によって打ち抜かれる鋼板部品の位置に対して接合部位が適切に設定されていることにより、打ち抜かれた鋼板部品に要求される品質を確保することができる。これにより、複数の帯状鋼板を接合して打抜きを行う際に、鋼板部品の不良品の仕分けを不要とすることができる。
それ故、上記打抜きプレス機における鋼板接合装置によれば、接合部位を検出する装置及び不良品を回収する装置をなくすことができ、装置の簡略化、初期コスト及び運転コストの低減を図ることができる。
上記打抜きプレス機における鋼板接合方法においては、上記鋼板接合装置の発明と同様に、複数の帯状鋼板を接合して打抜きを行う際に、鋼板部品の不良品の仕分けを不要とすることができる。それ故、この鋼板接合方法によれば、上記鋼板接合装置と同様の作用効果を得ることができる。
実施例にかかる、鋼板接合装置が設けられた打抜きプレス機を示す説明図。 実施例にかかる、前回の帯状鋼板の送り終わり端部において、切断許容範囲を設定する状態を模式的に示す説明図。 実施例にかかる、前回の帯状鋼板の送り終わり端部と次回の帯状鋼板の送り始め端部とを接合する状態を模式的に示す説明図。 実施例にかかる、鋼板接合装置を示す説明図。 実施例にかかる、前回の帯状鋼板の最短規定長さと、前回の帯状鋼板の規定切断長さとを示す説明図。 実施例にかかる、前回の帯状鋼板の送り終わり端部において、他の切断許容範囲を設定する状態を模式的に示す説明図。 実施例にかかる、前回の帯状鋼板の送り終わり端部において、他の切断許容範囲を設定する状態を模式的に示す説明図。
上述した打抜きプレス機における鋼板接合装置及び鋼板接合方法における好ましい実施の形態につき説明する。
上記鋼板接合装置及び鋼板接合方法において、上記位置調整手段によって、上記切断刃が上記切断許容範囲内で上記帯状鋼板に対向する状態を形成する際には、位置出し用ガイドを用いて、上記帯状鋼板の弛みの長さを規制することができる。また、弛みの長さを検出する検出器を用いて、帯状鋼板の弛みの長さを測定することもできる。この場合、切断刃を移動させて、帯状鋼板の上記切断許容範囲内に対向させることができる。
上記鋼板接合装置においては、上記位置調整手段は、上記切断刃が上記切断許容範囲内で上記帯状鋼板に対向する状態を形成する前には、上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部を送り方向上流側へ引っ張って、上記弛み形成装置において生じた上記弛みをなくすよう構成されてい
これにより、プレス装置へ送り込む帯状鋼板を交換する際には、位置調整手段によって、前回の帯状鋼板の送り終わり端部を送り方向上流側へ引っ張った後、弛み形成装置において生じた前回の帯状鋼板の弛みが規定の経路に沿うようにする。そのため、一対の打抜き型の基準位置から送りピッチの整数倍に相当する規定切断長さを送り方向上流側へ遡った切断基準位置の特定を容易にすることができる。
上記鋼板接合装置及び鋼板接合方法においては、上記鋼板部品は、回転電機のステータコアと、該ステータコアの内周側に配置されるロータコアとに用いられるコア鋼板部品であり、上記一対の打抜き型は、上記ステータコア用のコア鋼板部品と上記ロータコア用のコア鋼板部品とを、異なるタイミング又は同じタイミングで同軸状に打ち抜くよう構成されていてもよい(請求項)。
この場合には、ステータコア用のコア鋼板部品及びロータコア用のコア鋼板部品を同軸状に打ち抜く打抜きプレス機において、不良品の仕分けをなくして装置の簡略化を図ることができる。
また、上記切断手段における上記切断許容範囲は、上記ロータコア用のコア鋼板部品を避けて設定されていてもよい(請求項)。
この場合には、ロータコア用のコア鋼板部品に接合部位(溶接部位)が存在しないことにより、ロータコアの回転による遠心力に耐え得る強度を容易に確保し、ロータコアの高回転化が可能となる。また、接合部位で隙間が発生すると、磁石固定用の樹脂が漏れるおそれがあるところ、これを防止することができる。
また、上記切断手段における上記切断許容範囲は、上記ステータコア用のコア鋼板部品におけるティース部を避けて設定されていてもよい(請求項)。
回転電機においては、ティース部はロータコア部に比べて磁束密度が高くなる。ティース部に接合部位(溶接部位)が存在しないことにより、接合(溶接)による残留応力の発生や材料の組織変態による磁束への影響をなくし、トルク性能を容易に確保することができる。
また、上記切断手段における上記切断許容範囲は、上記ステータコア用のコア鋼板部品において、該コア鋼板部品同士を互いにかしめるためのダボカシメ部を避けて設定されていてもよい(請求項)。
接合部位(溶接部位)及びその近傍は硬化する。その硬化した部分にダボカシメ部を形成しないことにより、サイズが小さく破損しやすい成形パンチの寿命の低下を防止することができる。
また、上記切断許容範囲は、上記ステータコア用のコア鋼板部品同士の間に位置する捨て板部分に設定されていてもよい(請求項)。
この場合には、帯状鋼板同士の接合部位を適切に設定することができる。
以下に、打抜きプレス機における鋼板接合装置及び鋼板接合方法にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例の鋼板接合装置5は、図1に示すごとく、打抜きプレス機1において用いられる。打抜きプレス機1は、帯状鋼板8をロール状に巻かれた状態で保持して回転する保持装置11と、帯状鋼板8から所定形状の鋼板部品85,86を打ち抜く一対の打抜き型21を有するプレス装置2と、保持装置11から引き出された帯状鋼板8を、一対の打抜き型21の間に所定の送りピッチPで逐次送り込む送り装置3と、プレス装置2に対する送り方向上流側に配設され、送り装置3による送り込みが停止されるときに帯状鋼板8に弛み80を生じさせる弛み形成装置4とを備えている。鋼板接合装置5は、図2に示すごとく、プレス装置2に保持された前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81と、保持装置11に保持された次回の帯状鋼板8Bの送り始め端部82とを接合するものである。
図1において、送り方向下流側は矢印D1によって示され、送り方向上流側は矢印D2によって示される。
鋼板接合装置5は、次の切断手段51、位置調整手段52及び接合手段53を備えている。
図2は、前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81において、切断許容範囲Rを設定する状態を模式的に示し、図3は、前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81と、次回の帯状鋼板8Bの送り始め端部82とを接合する状態を模式的に示す。
同各図に示すごとく、位置調整手段52は、弛み形成装置4に対する送り方向上流側に配設され、前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81の位置を送り方向に調整するよう構成されている。切断手段51は、弛み形成装置4に対する送り方向上流側に配設され、一対の打抜き型21に打ち抜かれた状態の前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81を、切断刃511によって切断するよう構成されている。
接合手段53は、前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81における切断端811と、次回の帯状鋼板8Bの送り始め端部82における始端821とを接合するよう構成されている。位置調整手段52は、一対の打抜き型21の基準位置Xから送りピッチPの整数倍に相当する規定切断長さLを送り方向上流側へ遡った切断基準位置Yを含み、かつ、切断基準位置Yから送り方向上流側及び下流側の領域を含む切断許容範囲Rを、切断刃511の位置に合わせるよう構成されている。
以下に、本例の鋼板接合装置5及び鋼板接合方法につき、図1〜図7を参照して詳説する。
図1に示すごとく、本例の打抜きプレス機1は、回転電機のステータに用いるステータコア用のコア鋼板部品85、及びロータに用いるロータコア用のコア鋼板部品86を打ち抜くよう構成されている。ロータコアは、ステータコアの内周側に配置されるインナーロータコアである。プレス装置2の一対の打抜き型21は、ステータコア用のコア鋼板部品85とロータコア用のコア鋼板部品86とを、異なるタイミングで同軸状に打ち抜くよう構成されている。
プレス装置2においては、一対の打抜き型21によって打ち抜かれたステータコア用のコア鋼板部品85及びロータコア用のコア鋼板部品86が積層され、ステータコア又はロータコアを形成する枚数にかしめられる。
図1に示すごとく、プレス装置2は、帯状鋼板8に対してステータコア用のコア鋼板部品85及びロータコア用のコア鋼板部品86を同軸状に打ち抜く場所に対して、一対の打抜き型21における各パンチが打抜き加工を段階的に行う。一対の打抜き型21においては、段階的に打抜きを行う複数のパンチが、所定の送りピッチPの間隔を空けて、送り方向に並んで設けられている。この各パンチによる打抜き加工は、例えば、ロータコア用のコア鋼板部品86のダボカシメ部861及び配置穴部862の打抜き、ロータコア用のコア鋼板部品85の打抜き、ステータコア用のコア鋼板部品85のダボカシメ部851及びスロット853の打抜き、ステータコア用のコア鋼板部品85の打抜きの順序で段階的に行うことができる(図2参照)。
プレス装置2の送り方向下流側には、帯状鋼板8からコア鋼板部品85,86を打ち抜いた後に残るスクラップを裁断して回収するスクラップカッター12が配設されている。
プレス装置2は、クランクシャフト22の回転によって、一対の打抜き型21を打抜き位置と退避位置とに繰り返し移動させるものである。プレス装置2には、クランクシャフト22の回転角を検出する回転検出センサ23が設けられている。
保持装置11は、アンコイラと呼ばれるもので、ロール状に巻かれた帯状鋼板8を、保持して回転し、一定の速度で送り出すよう構成されている。より具体的には、保持装置11は、モータによって回転するよう構成されており、プレス装置2の回転検出センサ23による測定信号を受けて、プレス装置2のクランクシャフト22の回転に同期して、一定の速度で回転し、帯状鋼板8を送り出すよう構成されている。
鋼板接合装置5は、保持装置11に対する送り方向下流側であって、弛み形成装置4に対する送り方向上流側に配設されている。
図4に示すごとく、本例の位置調整手段52は、切断刃511が切断許容範囲R内で前回の帯状鋼板8Aに対向する状態を形成する前には、前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81を送り方向上流側へ引っ張って、弛み形成装置4において生じた弛み80をなくすよう構成されている。位置調整手段52は、帯状鋼板8を送り順方向(送り方向下流側)D1及び送り逆方向(送り方向上流側)D2のいずれにも送ることができるよう構成されている。位置調整手段52は、帯状鋼板8を挟持して送り出すローラ521によって形成されており、かつ、切断手段51及び接合手段53が配設された位置に対する送り方向上流側と下流側との両方に配設されている。
位置調整手段52は、モータによってローラ521を回転させるよう構成されており、プレス装置2の回転検出センサ23による測定信号を受けて、プレス装置2のクランクシャフト22の回転に同期して、一定の速度で回転し、帯状鋼板8を送り出すよう構成されている。
本例の切断手段51は、帯状鋼板8をパンチして切断するよう構成されており、切断刃511は、パンチにおいて形成されている。切断手段51の切断刃511は、帯状鋼板8の送り出しを行ってプレス装置2において打抜きを行う際には、帯状鋼板8から退避している。
また、本例の接合手段53は、帯状鋼板8の端面同士(前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81における切断端811と、次回の帯状鋼板8Bの送り始め端部82における始端821)を突き合わせて溶接する溶接機であり、帯状鋼板8の送り出しを行ってプレス装置2において打抜きを行う際には、帯状鋼板8から退避している。
図4に示すごとく、本例の切断手段51と接合手段53とは、送り方向に並んで配設されている。これに対し、切断手段51と接合手段53とは、送り方向に直交する横方向にスライド可能にし、帯状鋼板8を切断又は接合するときに、帯状鋼板8に対向させることもできる。切断手段51及び接合手段53に対する送り方向上流側及び下流側には、帯状鋼板8の送り出しのガイド及び帯状鋼板8のクランプをするためのガイドクランパー54が設けられている。
位置調整手段52を構成するローラ521は、切断手段51、接合手段53及びガイドクランパー54を送り方向上流側及び下流側の両側から挟み込む位置に配設されている。
図1に示すごとく、送り装置3は、プレス装置2に対する送り方向上流側と下流側とにそれぞれ配設されている。送り装置3は、プレス装置2の回転検出センサ23による測定信号を受けて、プレス装置2のクランクシャフト22の回転に同期して、一対の打抜き型21が互いに開いている間に、帯状鋼板8を所定の送りピッチPの長さだけ送り出すよう構成されている。送り装置3によって帯状鋼板8を送り出す動作は、加速と減速を繰り返す断続的な動作となる。プレス装置2の一対の打抜き型21においては、送り装置3による帯状鋼板8の送り出しが停止された状態で打抜き加工が行われる。
弛み形成装置4は、鋼板接合装置5に対する送り方向下流側であって送り装置3の上流側部分に対する送り方向上流側に配設されており、帯状鋼板8の送り出しを行う送り部41と、帯状鋼板8の送り出しを案内するガイド部42とを有している。ガイド部42は、帯状鋼板8を直線状に配置し、送り装置3の送り方向上流側の部分に設けられた帯状鋼板8の送りガイド31に向けて、円弧形状に弛み80を形成しながら帯状鋼板8を渡すよう構成されている。送り装置3による送り速度が低下するときには、ガイド部42においては、保持装置11及び鋼板接合装置5から送られてくる帯状鋼板8に弛み80が形成され、この弛み80の位置及び大きさを変化させることにより、送り装置3に送られない帯状鋼板8の弛み80を吸収している。
図5に示すごとく、鋼板接合装置5においては、位置調整手段52によって前回の帯状鋼板8Aを送り方向上流側に引っ張り、弛み形成装置4において生じた弛み80が規定の経路に沿うように伸ばされたとき、一対の打抜き型21の基準位置Xから送り装置3及び弛み形成装置4を経由して切断手段51の切断刃511までの前回の帯状鋼板8Aの最短規定長さL0が、予め求められている。同図の上側部分において、前回の帯状鋼板8Aの最短規定長さL0を示す。
鋼板接合装置5においては、打抜きを行う帯状鋼板8の送りピッチPを用い、最短規定長さL0よりも長く、基準位置Xから送りピッチPの整数倍に相当する規定切断長さLが設定される。
同図に示すごとく、帯状鋼板8Aにおいては、一対の打抜き型21の基準位置Xから送り方向上流側に向けて送りピッチPに合わせて、コア鋼板部品85,86の打抜きが行われる打抜き予定部位83が想定される。規定切断長さLを決定するときの基準位置Xから送りピッチPの整数倍に相当する切断基準位置Yは、最短規定長さL0の上流側端に当たる打抜き予定部位83を、送りピッチPの長さの範囲内で送り方向下流側に送り出して決定することができる。また、切断基準位置Y(規定切断長さL)は、1つか2つ分の送りピッチPの長さの余分を見て設定することもできる。同図の下側部分において、前回の帯状鋼板8Aの規定切断長さLを示す。
位置調整手段52は、上記規定切断長さLと上記最短規定長さL0とを比較し、規定切断長さLから最短規定長さL0を差し引いた差分長さΔLが、規定切断長さLに不足する長さであると判断して、この差分長さΔLの分だけ、前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81を送り方向下流側に送り出す。これにより、切断手段51における切断刃511の位置を、一対の打抜き型21の基準位置Xから送りピッチPの整数倍に相当する規定切断長さLを送り方向上流側へ遡った切断基準位置Yに合わせることができる。
最短規定長さL0は一定の値として求められているのに対し、規定切断長さLは、所定の送りピッチPの整数倍として求められ、送りピッチPに応じて変化する。そのため、一対の打抜き型21によって打ち抜くコア鋼板部品85,86の種類(大きさ)によって送りピッチPが異なる場合には、規定切断長さLも異なり、位置調整手段52は、コア鋼板部品85,86の種類ごとに差分長さΔLの分だけ、前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81を送り方向下流側に送り出すことになる。
図2においては、コア鋼板部品85,86の打抜きが行われる打抜き予定部位83が示されている。同図に示すごとく、ロータコア用のコア鋼板部品86には、コア鋼板部品86同士を互いにかしめるためのダボカシメ部861と、永久磁石を配置するための配置穴部862とが形成される。
ステータコア用のコア鋼板部品85には、巻線を配置するスロット853と交互に周方向に等間隔に並ぶティース部852と、コア鋼板部品85同士を互いにかしめるためのダボカシメ部851とが形成される。ティース部852及びスロット853の外周側には、ヨーク部850が形成され、ダボカシメ部851はヨーク部850に形成される。
同図に示すごとく、本例の切断手段51における切断許容範囲Rは、ロータコア用のコア鋼板部品86と、ステータコア用のコア鋼板部品85におけるティース部852(スロット853)と、ステータコア用のコア鋼板部品85において、コア鋼板部品85同士を互いにかしめるためのダボカシメ部851とを避けて設定される。そして、切断許容範囲Rは、ダボカシメ部851を避けて、ステータコア用のコア鋼板部品85におけるヨーク部850に設定される。
ロータコア用のコア鋼板部品86は、ステータに対して回転する部分であり、ロータコアの回転による遠心力に耐え得る強度が要求される部位である。また、ステータコア用のコア鋼板部品85におけるティース部852は、ロータコアに比べて磁束密度が高くなる部位であり、回転電機のトルク性能に影響する部位である。また、ステータコア用のコア鋼板部品85におけるダボカシメ部851は、サイズが小さく破損しやすい成形パンチによって打ち抜かれる部位である。そのため、これらの品質が要求される部位を避けて接合部位(溶接部位)801を設定することにより、一対の打抜き型21によって打ち抜くコア鋼板部品85,86の全てを製品に使用できるようにしている。
図5に示すごとく、本例の一対の打抜き型21の基準位置Xは、コア鋼板部品85,86を打ち抜くパンチの中心位置Cから、所定の送りピッチPの半分だけ、送り方向の上流側又は下流側にずれた位置とする。
切断基準位置Yは、1つ前のコア鋼板部品85,86が打ち抜かれる位置と1つ後のコア鋼板部品85,86が打ち抜かれる位置との中間位置に設定される。送り方向の切断許容範囲Rは、切断基準位置Yに対して、ステータコア用のコア鋼板部品85におけるダボカシメ部851に掛からない範囲で、送り方向上流側及び下流側の両側に幅を持たせて設定される。
また、切断許容範囲Rは、次のように設定することもできる。
図6に示すごとく、切断許容範囲Rは、ロータコア用のコア鋼板部品86を避けて、ステータコア用のコア鋼板部品85に掛かる位置に設定することもできる。また、図7に示すごとく、切断許容範囲Rは、ステータコア用のコア鋼板部品85同士の間に位置する捨て板部分87に設定することもできる。これらの場合に示すように、切断許容範囲Rは、切断基準位置Yを中心に、送り方向に対して直交せずに傾斜して設定することもできる。
次に、本例の鋼板接合装置5を用いた鋼板接合方法、及び作用効果につき説明する。
打抜きプレス機1が稼動するときには、保持装置11から引き出される帯状鋼板8が送り装置3によってプレス装置2の一対の打抜き型21の間に所定の送りピッチPで逐次送り込まれ、一対の打抜き型21によって帯状鋼板8から鋼板部品が逐次打ち抜かれる。また、保持装置11、位置調整手段52、送り部41によって一定速度で送り出される帯状鋼板8は、送り装置3において送り込みとその停止とが繰り返され、この停止がされるときに弛み形成装置4によって弛み80を生じさせている。
プレス装置2へ送り込む帯状鋼板8を交換する際には、プレス装置2における一対の打抜き型21を、打抜きが行われた状態で停止させる。このとき、弛み形成装置4において支持される前回の帯状鋼板8Aには、弛み80が形成されている。
そこで、図5の上側部分に示すごとく、位置調整工程において、位置調整手段52におけるローラ521を回転させ、前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81を送り方向上流側へ引っ張る。このとき、ガイド部42において形成された弛み80は送り方向上流側に引っ張られて、規定の経路に沿うように伸ばされ、前回の帯状鋼板8Aは、プレス装置2の一対の打抜き型21の基準位置Xから切断手段51の切断刃511までの最短規定長さL0で伸ばされる。
次いで、図5の下側部分に示すごとく、位置調整手段52は、規定切断長さLから最短規定長さL0を差し引いた差分長さΔLの分だけ、前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81を送り方向下流側に送り出す。そして、切断手段51における切断刃511の位置に、一対の打抜き型21の基準位置Xから送りピッチPの整数倍に相当する規定切断長さLを送り方向上流側へ遡った切断基準位置Yを合わせる。
次いで、切断工程において、図2に示すごとく、切断手段51による切断刃511が、切断基準位置Yに対する送り方向上流側及び下流側の切断許容範囲R内に位置する状態で、一対の打抜き型21に打ち抜かれた状態の前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81を切断する。これにより、切断刃511によって切断される切断端811の位置を、製品となるコア鋼板部品85,86において要求される品質に影響を与えない位置に設定することができる。なお、複数回切断する場合には、最終的に切断する位置が切断許容範囲R内になるように設定する。
そして、接合工程において、図3に示すごとく、接合手段53によって、前回の帯状鋼板8Aの送り終わり端部81における切断端811と、保持装置11に保持された次回の帯状鋼板8Bの送り始め端部82における始端821とを接合する。このとき、この接合部位801は、製品となるコア鋼板部品85,86において要求される品質に影響を与えない位置に設定される。
次いで、一対の打抜き型21による打抜きを再開させ、前回の帯状鋼板8Aにおける送り終わり端部81と次回の帯状鋼板8Bにおける送り始め端部82とに連続して打抜きを行う。このとき、一対の打抜き型21によって打ち抜かれるコア鋼板部品85,86の位置に対して接合部位801が適切に設定されていることにより、打ち抜かれたコア鋼板部品85,86に要求される品質を確保することができる。これにより、複数の帯状鋼板8を接合して打抜きを行う際に、コア鋼板部品85,86の不良品の仕分けを不要とすることができる。
それ故、本例の打抜きプレス機1における鋼板接合装置5によれば、接合部位801を検出する装置及び不良品を回収する装置をなくすことができ、装置の簡略化、初期コスト及び運転コストの低減を図ることができる。
1 打抜きプレス機
11 保持装置
2 プレス装置
21 一対の打抜き型
3 送り装置
4 弛み形成装置
5 鋼板接合装置
51 切断手段
511 切断刃
52 位置調整手段
53 接合手段
8 帯状鋼板
8A 前回の帯状鋼板
8B 次回の帯状鋼板
80 弛み
81 送り終わり端部
811 切断端
82 送り始め端部
821 始端
85 ステータコア用のコア鋼板部品
850 ヨーク部
851 ダボカシメ部
852 ティース部
853 スロット
86 ロータコア用のコア鋼板部品
861 ダボカシメ部
862 配置穴部
87 捨て板部分
P 送りピッチ
L 規定切断長さ
L0 最短規定長さ
X 基準位置
Y 切断基準位置
R 切断許容範囲

Claims (8)

  1. 帯状鋼板をロール状に巻かれた状態で保持して回転する保持装置と、上記帯状鋼板から所定形状の鋼板部品を打ち抜く一対の打抜き型を有するプレス装置と、上記保持装置から引き出された上記帯状鋼板を、上記一対の打抜き型の間に所定の送りピッチで逐次送り込む送り装置と、上記プレス装置に対する送り方向上流側に配設され、上記送り装置による送り込みが停止されるときに上記帯状鋼板に弛みを生じさせる弛み形成装置と、を備えた打抜きプレス機において、上記プレス装置に保持された前回の上記帯状鋼板の送り終わり端部と、上記保持装置に保持された次回の上記帯状鋼板の送り始め端部とを接合する鋼板接合装置であって、
    上記弛み形成装置に対する送り方向上流側に配設され、上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部の位置を送り方向に調整する位置調整手段と、
    上記弛み形成装置に対する送り方向上流側に配設され、上記一対の打抜き型に打ち抜かれた状態の上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部を、切断刃によって切断する切断手段と、
    上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部における切断端と、上記次回の帯状鋼板の送り始め端部における始端とを接合する接合手段と、を備えており、
    上記位置調整手段は、上記前回の帯状鋼板における、上記一対の打抜き型の基準位置から上記送りピッチの整数倍に相当する規定切断長さを送り方向上流側へ遡った切断基準位置を含み、かつ、該切断基準位置から送り方向上流側及び下流側の領域を含む切断許容範囲を、上記切断刃の位置に合わせるよう構成されており、
    また、上記位置調整手段は、上記切断許容範囲を上記切断刃の位置に合わせる際には、上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部を送り方向上流側へ引っ張り、上記弛み形成装置において生じた上記前回の帯状鋼板の弛みがなくなるよう該前回の帯状鋼板を伸ばして、該前回の帯状鋼板の上記基準位置から送り方向上流側の長さを、上記基準位置から上記切断刃までの最短規定長さにし、上記規定切断長さから上記最短規定長さを差し引いた差分長さの分だけ、上記前回の帯状鋼板の上記送り終わり端部を送り方向下流側に送り出すよう構成されていることを特徴とする打抜きプレス機における鋼板接合装置。
  2. 請求項に記載の鋼板接合装置において、上記鋼板部品は、回転電機のステータコアと、該ステータコアの内周側に配置されるロータコアとに用いられるコア鋼板部品であり、
    上記一対の打抜き型は、上記ステータコア用のコア鋼板部品と上記ロータコア用のコア鋼板部品とを、異なるタイミング又は同じタイミングで同軸状に打ち抜くよう構成されていることを特徴とする打抜きプレス機における鋼板接合装置。
  3. 請求項に記載の鋼板接合装置において、上記切断手段における上記切断許容範囲は、上記ロータコア用のコア鋼板部品を避けて設定されることを特徴とする打抜きプレス機における鋼板接合装置。
  4. 請求項に記載の鋼板接合装置において、上記切断手段における上記切断許容範囲は、上記ステータコア用のコア鋼板部品におけるティース部を避けて設定されることを特徴とする打抜きプレス機における鋼板接合装置。
  5. 請求項又はに記載の鋼板接合装置において、上記切断手段における上記切断許容範囲は、上記ステータコア用のコア鋼板部品において、該コア鋼板部品同士を互いにかしめるためのダボカシメ部を避けて設定されることを特徴とする打抜きプレス機における鋼板接合装置。
  6. 請求項のいずれか一項に記載の鋼板接合装置において、上記切断許容範囲は、上記ステータコア用のコア鋼板部品同士の間に位置する捨て板部分に設定されることを特徴とする打抜きプレス機における鋼板接合装置。
  7. 帯状鋼板をロール状に巻かれた状態で保持して回転する保持装置と、上記帯状鋼板から所定形状の鋼板部品を打ち抜く一対の打抜き型を有するプレス装置と、上記一対の打抜き型の間に、上記保持装置から引き出された上記帯状鋼板を所定の送りピッチで逐次送り込む送り装置と、上記プレス装置に対する送り方向上流側に配設され、上記送り装置による送り込みが停止されるときに上記帯状鋼板に弛みを生じさせる弛み形成装置と、を備えた打抜きプレス機において、上記プレス装置に保持された前回の上記帯状鋼板の送り終わり端部と、上記保持装置に保持された次回の上記帯状鋼板の送り始め端部とを接合する鋼板接合方法であって、
    上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部を送り方向上流側へ引っ張って、上記弛み形成装置において生じた上記弛みをなくした後、該前回の帯状鋼板の送り終わり端部の位置を送り方向に調整する位置調整工程と、
    上記一対の打抜き型に打ち抜かれた状態の上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部を、切断刃によって切断する切断工程と、
    上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部における切断端と、上記次回の帯状鋼板の送り始め端部における始端とを接合する接合工程と、を含み、
    上記位置調整工程においては、
    上記前回の帯状鋼板における、上記一対の打抜き型の基準位置から上記送りピッチの整数倍に相当する規定切断長さを送り方向上流側へ遡った切断基準位置を含み、かつ、該切断基準位置から送り方向上流側及び下流側の領域を含む切断許容範囲を、上記切断刃の位置に合わせ
    また、上記切断許容範囲を上記切断刃の位置に合わせる際には、上記前回の帯状鋼板の送り終わり端部を送り方向上流側へ引っ張り、上記弛み形成装置において生じた上記前回の帯状鋼板の弛みがなくなるよう該前回の帯状鋼板を伸ばして、該前回の帯状鋼板の上記基準位置から送り方向上流側の長さを、上記基準位置から上記切断刃までの最短規定長さにし、上記規定切断長さから上記最短規定長さを差し引いた差分長さの分だけ、上記前回の帯状鋼板の上記送り終わり端部を送り方向下流側に送り出すことを特徴とする打抜きプレス機における鋼板接合方法。
  8. 請求項に記載の鋼板接合方法において、上記鋼板部品は、回転電機のステータコアと、該ステータコアの内周側に配置されるロータコアとに用いられるコア鋼板部品であり、
    上記一対の打抜き型は、上記ステータコア用のコア鋼板部品と上記ロータコア用のコア鋼板部品とを、異なるタイミング又は同じタイミングで同軸状に打ち抜くことを特徴とする打抜きプレス機における鋼板接合方法。
JP2012261197A 2012-11-29 2012-11-29 打抜きプレス機における鋼板接合装置 Active JP5978958B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012261197A JP5978958B2 (ja) 2012-11-29 2012-11-29 打抜きプレス機における鋼板接合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012261197A JP5978958B2 (ja) 2012-11-29 2012-11-29 打抜きプレス機における鋼板接合装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014104500A JP2014104500A (ja) 2014-06-09
JP5978958B2 true JP5978958B2 (ja) 2016-08-24

Family

ID=51026431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012261197A Active JP5978958B2 (ja) 2012-11-29 2012-11-29 打抜きプレス機における鋼板接合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5978958B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5802818B1 (ja) * 2014-10-29 2015-11-04 東芝産業機器システム株式会社 順送加工方法
JP5951080B1 (ja) * 2015-06-09 2016-07-13 東芝産業機器システム株式会社 帯状板の接合方法
JP6063533B2 (ja) * 2015-08-28 2017-01-18 東芝産業機器システム株式会社 順送加工方法
JP6010670B2 (ja) * 2015-09-02 2016-10-19 東芝産業機器システム株式会社 順送加工方法
CN106475628A (zh) * 2016-11-18 2017-03-08 张家港市圣鼎源制管有限公司 一种钢管成切定尺装置
TW202126413A (zh) 2019-12-27 2021-07-16 日商三共製作所股份有限公司 板材切斷裝置
TW202214409A (zh) 2020-09-30 2022-04-16 日商三共製作所股份有限公司 加工生產線系統

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54133688A (en) * 1978-04-07 1979-10-17 Toshiba Corp Rotary electric machine iron-core punching metal mold
JPS55141344A (en) * 1979-04-23 1980-11-05 Daiwa Can Co Ltd End connecting structure of strip-form metal plate
JPH0688704B2 (ja) * 1985-03-11 1994-11-09 シチズン時計株式会社 材料自動供給装置
JPS6296252A (ja) * 1985-10-23 1987-05-02 Kao Corp ウエブの継合せ方法及びその装置
JPH04118124A (ja) * 1990-09-07 1992-04-20 Toshiba Corp コイル材の連続供給装置
JP3135839B2 (ja) * 1996-03-22 2001-02-19 旭精機工業株式会社 連接コイル材の加工管理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014104500A (ja) 2014-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5978958B2 (ja) 打抜きプレス機における鋼板接合装置
JP6457969B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
CA2971381C (en) Punch processing method for laminated iron core and method for manufacturing laminated iron core
JP6164039B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
US4909057A (en) Apparatus and methods for continuously forming edgewise wound cores
JP6372453B2 (ja) 積層電極体の製造方法
KR102005815B1 (ko) 마찰판을 제조하기 위한 방법 및 장치
JP4858944B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP2006353001A (ja) 積層鉄心とその製造方法及び製造装置
CA3017445C (en) Method and device for manufacturing laminated iron core
WO2016067702A1 (ja) 順送加工方法
JP5991241B2 (ja) コアの製造方法
JP2016540480A (ja) ラミネーションパックのための、特に電気機械及び発電機のためのラミネーションを製造するための方法、少なくとも1つのパンチプレスを有する装置、並びに、その方法にしたがって製造されるラミネーション及びラミネーションパック
JP2012050989A (ja) パンチング装置
JP6350077B2 (ja) シート材の切断装置
JP5972558B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP5055020B2 (ja) 連結型積層鉄心、電機子製造方法および順送り金型装置
JP2019054727A (ja) 積層鉄心の製造方法
JP2014168329A (ja) 積層鉄心の製造方法および積層鉄心の製造ライン
JP5536493B2 (ja) 積層鉄心の製造方法および製造装置
JP2019075884A (ja) 積層鉄心の製造方法
EP0198047B1 (en) Lanced strip arrangement
JP6063533B2 (ja) 順送加工方法
JP6010670B2 (ja) 順送加工方法
JP7330976B2 (ja) 金属製品の製造方法及び金属製品の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160711

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5978958

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150