JP5978694B2 - 粉体搬送装置 - Google Patents
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また、特許文献2には、粉体が収容される第1粉体収容室から、粉体が収容される第2粉体室に向けて粉体を搬送するための搬送路と、搬送路に配置され、回転可能な回転軸とその回転軸の軸周りに螺旋状に設けられ回転軸の回転により粉体を搬送可能な羽根部材とを有する搬送部材と、搬送部材が配置された搬送路上に形成され、第1粉体収容室から粉体が取り込まれる取込口を有する取込領域と、搬送部材が配置された搬送路上に形成され、取込み領域よりも搬送方向下流側に配置された第1搬送領域と、搬送部材が配置された搬送路上に形成され、第1搬送領域よりも搬送方向下流側に配置され、搬送部材の1回転あたりの搬送可能体積が第1搬送領域よりも少ない第2搬送領域と、を備えることが開示されている。
請求項2に記載の発明は、前記第1低搬送部は、前記回転軸の外周からの前記搬送路の内周までの距離が前記搬送方向の上流側よりも短い第1の距離となる第1領域によって形成され、前記第2低搬送部は、前記回転軸の外周からの前記搬送路の内周までの距離が前記第1の距離よりも短い第2の距離となる第2領域によって形成され、前記高搬送部は、前記回転軸の外周からの前記搬送路の内周までの距離が前記第1の距離および前記第2の距離よりも長い第3の距離となる第3領域によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の粉体搬送装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第2領域における前記回転軸は、前記搬送方向の上流側の端部に前記軸方向と交差する面を有していることを特徴とする請求項2に記載の粉体搬送装置である。
請求項4に記載の発明は、前記第1領域における前記回転軸は、前記搬送方向の上流側の端部に前記搬送方向の当該上流側から下流側に向けて次第に外径が大きくなるテーパ面を有していること特徴とする請求項2または3に記載の粉体搬送装置である。
請求項5に記載の発明は、前記粉体収容部には、回転によって粉体を間欠的に排出する排出部材が配置され、前記排出部材と前記搬送部材とが連動して回転することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の粉体搬送装置である。
請求項6に記載の発明は、前記搬送部材のうち、前記粉体収容部と前記搬送部材とが対向する部分に掻出し部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の粉体搬送装置である。
請求項2の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、簡易な構成によって第1低搬送部および第2低搬送部を形成することができる。
請求項3の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、第2低搬送部の上流側においてより確実に粉体を滞留させることができる。
請求項4の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、第1搬送部の上流側における粉体の目詰まりを抑制することが可能となる。
請求項5の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、排出部材によって排出された粉体が搬送路において目詰まりすることが防止される。
請求項6の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、粉体収容部から搬送路に粉体を導き易くすることが可能となる。
図1は、画像形成装置1の全体構成を示した図である。
画像形成装置1は、トナー等に代表される粉体を用いて用紙Pに対してトナー像を形成する画像形成部10と、画像形成部10により用紙Pに形成されたトナー像を定着する定着部20と、画像形成部10に用紙Pを供給する用紙搬送系30と、を有している。
また、画像形成装置1は、画像形成部10にトナーを搬送するトナー搬送装置40と、トナー搬送装置40に取り付けられて画像形成部10に供給するトナーを収容するトナーカートリッジ50と、画像形成部10の感光体ドラム11(後述)の残留トナーを回収するトナー回収装置60とを備えている。
本実施形態では、クリーニング部材16は、上下方向において感光体ドラム11の上端側(天井位置)に設けられる。そして、クリーニング部材16は、感光体ドラム11の回転方向下流側であって、感光体ドラム11の接線方向に沿うように感光体ドラム11の表面に接触して取り付けられる。
そして、用紙搬送系30は、用紙Pを収容する用紙収容部31から用紙Pを取り出して送り出すピックアップロール34と、ピックアップロール34が取り出した用紙を一枚ずつに捌いて転写部Tpに向けて用紙Pを送る捌きロール35とを備えている。
さらに、用紙搬送系30は、反転用搬送経路33に設けられて用紙Pを搬送する搬送ロール37と、用紙搬送経路32および反転用搬送経路33との合流箇所の用紙搬送方向下流側に設けられ、定着後の用紙Pを用紙積載部Sに向けて排出したり、用紙Pの両面に画像形成する際に反転用搬送経路33に向けて用紙Pを送ったりする排出ロール38とを備えている。
トナー収容容器51は、トナーを収容する容器である。また、トナー収容容器51は、内側に収容するトナーを回転しながら撹拌する排出部材の一例としての撹拌部材511と、内部に収容するトナーを排出する排出口512とを有している。記憶媒体52は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などにより構成される。記憶媒体52には、トナーカートリッジ50の種類を示す情報や、例えば撹拌部材511の回転数などトナーカートリッジ50の使用状況に関する情報が格納される。
なお、トナーカートリッジ50は、トナー収容容器51に収容されるトナーの残量がなくなった場合などには、他のトナーカートリッジ50と交換される。
不図示のPC等にて形成された画像データが制御部100にて受け付けられると、制御部100では、画像データに対して画像処理を施す。画像処理が施された画像データは、露光装置13に出力される。画像データを取得した露光装置13は、帯電装置12により帯電した感光体ドラム11を選択的に露光することで感光体ドラム11上に静電潜像を形成する。感光体ドラム11に形成された静電潜像は、現像装置14により例えば黒(K)のトナー像として現像される。
その後、トナー像が転写された用紙Pは、定着部20にて定着処理を受け、排出ロール38によって用紙積載部Sへと排出される。
また、本実施形態のトナーカートリッジ50では、内部に配置された撹拌部材511の回転により、トナーがトナー搬送装置40に供給される。撹拌部材511は周期的に排出口512(後述)と対向するため、トナー搬送装置40には間欠的にトナーが供給されることとなる。
そこで、本実施形態のトナー搬送装置40は、トナーカートリッジ50から供給されたトナーを現像装置14に対して安定的に供給するように構成されている。
図3は、図2に示すトナー搬送装置40およびトナーカートリッジ50のIII−III断面図である。
図4は、本実施形態の搬送部材45の全体図である。
トナー搬送装置40は、図2に示すように、トナーカートリッジ50が取り付けられるカートリッジ収容部41と、トナーカートリッジ50の撹拌部材511(図3参照)および後述の搬送部材45を駆動する駆動部42とを備えている。
さらに、トナー搬送装置40は、図3に示すように、トナーカートリッジ50から現像装置14までのトナーの搬送経路である搬送路44と、搬送路44の内側に設けられ回転することで搬送路44内に設けられて搬送路44のトナーを搬送する搬送部材45と、搬送部材45を回転可能に支持する軸受け部46とを有している。
開口部412は、保持部411にトナーカートリッジ50が取り付けられた状態で、トナーカートリッジ50の排出口512(図3参照)と対向するように設けられている。開口部412は、搬送路44の後述するトナー受入口44Rに通じている。
媒体用開口部413は、保持部411にトナーカートリッジ50の記憶媒体52と対向するように設けられている。また、媒体用開口部413には、読み取り部(不図示)が設けられている。そして、媒体用開口部413を介して、記憶媒体52と読み取り部(不図示)とが接続する。
第1ギア421は、カートリッジ収容部41の外側に取り付けられる。そして、第1ギア421は、駆動モータ43の回転軸に連結するとともに、保持部411の内側に向けて突出する軸を有している。トナーカートリッジ50がカートリッジ収容部41に取り付けられた状態で、第1ギア421は、トナーカートリッジ50の撹拌部材511に接続する。そして、第1ギア421は、駆動モータ43の駆動力を撹拌部材511に伝達する。
そして、第5ギア425は、第4ギア424に接続するとともに、搬送部材45の軸45S(後述)に連結している。第5ギア425は、第4ギア424の回転に伴って、軸45Sを回転させる。従って、撹拌部材511が回転する際には、軸45Sも回転することとなる。
管路441は、カートリッジ収容部41の開口部412が形成される位置から、現像装置14のトナーの受入口まで形成される。本実施形態では、管路441は、直線状に形成されている。また、管路441の内径は、搬送部材45が内側において回転可能な程度に、搬送部材45に対して若干大きく形成している。さらに、管路441の内径は、円筒の半径方向において等しくしている。そして、管路441は、円筒の軸方向に搬送部材45の軸45S(後述)が沿うようにして搬送部材45を内側に保持する。
そして、第2軸部452は、第1軸部451よりも外径が大きくなっている。また、第4軸部454は、第2軸部452よりもさらに外径が大きくなっている。
なお、軸45Sの回転に伴って掻出し部材SFが回転することで、トナーカートリッジ50の排出口512付近のトナーを掻き出して、搬送路44のトナー受入口44Rに向けてトナーを導く(図3参照)。
また、第4軸部454は、トナーの搬送方向の上流側(第3軸部453に接続する側)に、軸45Sに交差する方向を向く面を有する壁面部454Pを有している。さらに具体的には、壁面部454Pは、軸45Sに直交している。
本実施形態のトナー搬送装置40では、管路441の内径は半径方向において等しく形成されている。一方、図4を参照しながら説明したように、トナー搬送装置40では、軸45Sの外径が半径方向において変化する。そして、管路441の内径と軸45Sの外径との距離の差異によって、図5に示すように、トナー搬送装置40には、第1滞留部S1、第1整流部C1、第2滞留部S2、第2整流部C2および排出部Dが形成される。なお、トナーの搬送方向の上流側から下流側に向けて第1滞留部S1、第1整流部C1、第2滞留部S2、第2整流部C2および排出部Dの順に形成される。
特に、第2整流部C2の上流側に設けられる壁面部454Pは、トナーの搬送方向となる軸45Sの軸方向に交差する方向の面を有しているため、壁面部454Pにおいてトナーが滞留し易くなっている。
なお、図6では、トナーTを模式的に表示している。
画像形成部10において画像形成が行われる際に、予め定められたタイミングにて、駆動部42が駆動する。そして、駆動部42が駆動することによって、トナーカートリッジ50の撹拌部材511が回転する(図3参照)。さらに、駆動部42の駆動によって、トナー搬送装置40における搬送部材45の軸45Sが回転する(図3参照)。
このとき、搬送路44の内側においては、搬送部材45が回転している。そして、軸45Sの回転に伴って、トナー受入口44Rにおいて掻出し部材SFが回転する(図3参照)。これによって、排出口512やトナー受入口44RにてトナーTが固まっているような場合には、掻出し部材SFがトナーを掻き出し、管路441の内側へとトナーTが導かれる。
これによって、トナーカートリッジ50から供給されるトナー量にばらつきが生じているような場合に、第1滞留部S1にてトナーTが一次的に滞留することで、下流側へのトナーTを搬送するときのトナー量のばらつきが軽減する。
これによって、例えば第1滞留部S1および第1整流部C1を通過した後においてトナー量にばらつきが生じている場合であっても、第2滞留部S2においてトナーTが再び滞留することで、下流側に向けてトナーTを搬送するときのトナー量のばらつきが低減する。
そして、排出部Dは、第2整流部C2から受け取った一定量のトナーTをトナー排出口44Sから排出する。
以上のように、トナー搬送装置40によってトナー量が安定した状態でトナーを搬送することができるため、現像装置14に対して常に必要量のトナーを供給することができる。そして、画像形成装置1の画像形成部10において画像形成を行った際に、例えば形成された像の一部が薄くなるなどの画像不良の発生が軽減され、鮮明な画像を形成することが可能となる。
例えば、搬送部材45の軸45Sの外径を軸方向に同じにして、搬送路44の管路441の内径を搬送方向に変化させることで、トナーの搬送経路上に上流側よりもトナーの搬送量が小さくなる領域を形成しても良い。具体的には、搬送路44内において、他の部分と比較して管路441の内径が短い部分を形成する。そして、軸45Sの外径と管路441の内径と距離が短く、トナーを搬送する空間となる断面積が小さい領域を形成する。このようにして、トナー搬送装置40の搬送路44に上流側よりもトナーの搬送量が小さくなる領域を形成するように構成しても良い。
また、トナー搬送装置40の製造時において、管路441の内径を軸方向に異ならせることは、軸45Sの外径を軸方向に異ならせる場合と比較して工程が複雑化する可能性が高い。そこで、本実形態では、軸45Sの外径を軸方向に変化させることで、トナー搬送装置40の製造工程を簡易にしている。
Claims (6)
- 粉体を収容する粉体収容部から、または当該粉体収容部に向けて形成され、粉体を搬送する経路である搬送路と、
回転する回転軸および当該回転軸の軸方向に形成される螺旋状の羽根を有し、前記搬送路の内側に設けられて当該搬送路内の粉体を搬送する搬送部材と、を有し、
前記搬送路と前記搬送部材とによって、粉体の搬送方向の上流側よりも粉体の搬送量が小さくなる第1低搬送部と、当該第1低搬送部よりも当該搬送方向の下流側に設けられ当該第1低搬送部よりも粉体の搬送量が小さくなる第2低搬送部と、当該第1低搬送部の当該下流側であって当該第2低搬送部の当該上流側に設けられ当該第1低搬送部および当該第2低搬送部よりも粉体の搬送量が大きい高搬送部とを形成することを特徴とする粉体搬送装置。 - 前記第1低搬送部は、前記回転軸の外周からの前記搬送路の内周までの距離が前記搬送方向の上流側よりも短い第1の距離となる第1領域によって形成され、
前記第2低搬送部は、前記回転軸の外周からの前記搬送路の内周までの距離が前記第1の距離よりも短い第2の距離となる第2領域によって形成され、
前記高搬送部は、前記回転軸の外周からの前記搬送路の内周までの距離が前記第1の距離および前記第2の距離よりも長い第3の距離となる第3領域によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の粉体搬送装置。 - 前記第2領域における前記回転軸は、前記搬送方向の上流側の端部に前記軸方向と交差する面を有していることを特徴とする請求項2に記載の粉体搬送装置。
- 前記第1領域における前記回転軸は、前記搬送方向の上流側の端部に前記搬送方向の当該上流側から下流側に向けて次第に外径が大きくなるテーパ面を有していること特徴とする請求項2または3に記載の粉体搬送装置。
- 前記粉体収容部には、回転によって粉体を間欠的に排出する排出部材が配置され、
前記排出部材と前記搬送部材とが連動して回転することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の粉体搬送装置。 - 前記搬送部材のうち、前記粉体収容部と前記搬送部材とが対向する部分に掻出し部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の粉体搬送装置。
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