JP5975744B2 - イオン選択性電極及び分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、イオン選択性電極及びイオン選択性電極を備えた分析装置に関する。イオン選択性電極を備えた分析装置としては、臨床分析装置、水質分析装置、土壌分析装置、食品分析装置等に関する。
イオン選択性電極はリファレンス電極とともに用いられ、検体中の特定のイオン濃度を測定するものであり、分析装置(臨床分析装置、水質分析装置、土壌分析装置、食品分析装置等)に搭載されて用いられる。
イオン選択性電極は一般的には、電極ボディ、内部溶液、イオン感応膜、内部電極より構成される。イオン選択性電極の電極ボディには、内部溶液が満たされている。フロー型のイオン選択性電極の電極ボディには検体流路があり、検体流路の側面の一部には穴が設けられている。穴はイオン感応膜により覆われており、検体流路内の検体と内部溶液はイオン感応膜を介して電気的導通を有する。この際に発生する起電力とリファレンス電極の電位差によりイオン濃度を測定する。イオン選択性電極に関連するものとして、例えば、特許文献1がある。
特開2000−329728号公報
イオン選択性電極は検体からイオン感応膜を介して内部溶液にイオンが移動した際に発生する起電力とリファレンス電極の電位差から、検体中のイオン濃度を測定する電極である。イオン感応膜はイオンを検体から取り込み、内部溶液に移動させる役割を担っている。そのイオン感応膜は一般的に感度が高く、寿命が長く、応答性に優れた高分子支持膜が用いられている。しかし、イオン感応膜の内部溶液側の表面に気泡が付着しているとイオンの取り込みと移動を妨げるため、分析精度や安定性の低下を引き起こす。
イオン選択性電極の製造工程でイオン選択性電極の電極ボディ内部に、注入ノズルを挿入して内部溶液を充填する際、後述の図4に示すように、イオン感応膜が上側に凸形状であるため、内部溶液側の気泡の移動が妨げられてイオン感応膜付近に気泡が付着することがある。この気泡の付着を抑制するために、イオン選択性電極に内部溶液を充填する際は、イオン選択性電極を僅かに傾斜させている。しかし、イオン選択性電極の傾斜角度を大きくすると、内部溶液注入ノズルが電極ボディと干渉するため内部溶液注入ノズルが挿入できなくなる。また、電極ボディから内部溶液が漏れるため、内部溶液の充填量が少なくなるので、傾斜角度には制約がある。これらの方法による気泡の抑制は限界があった。そのため内部溶液が充填された電極ボディを遠心脱泡することにより、イオン感応膜に付着した気泡を除去している。
また、分析中に検体や洗浄液を検体流路内に流す際、イオン感応膜の検体流路側に付着する気泡も同様に分析精度や安定性の低下を引き起こす場合がある。しかし、検体流路側に関して構造的な気泡除去対策をとることは困難である。
本発明の目的は、イオン感応膜に気泡が付着することを抑制できるため、生産性に優れ、なおかつ分析精度が優れたイオン選択性電極を提供することにある。また、分析精度が優れたイオン選択性電極を備えた分析装置を提供することにある。
本願の代表的な課題を解決するための手段は下記のとおりである。
本願発明は、内部溶液と、前記内部溶液を収容する内部溶液収容部と、前記内部溶液内に設けられた検体流路と、前記内部溶液内に設けられた電極部材と、前記内部溶液と前記検体流路との間に設けられたイオン感応膜と、を備えたイオン選択性電極において、内部溶液収容部に内部溶液を充填するとき、内部溶液の流動方向の下流側に進むに従い、内部溶液収容部の底部の水平面との距離が連続的に大きくなるよう、イオン感応膜が傾斜して配置されるイオン選択性電極である。
また、本願発明は、内部溶液と、内部溶液を収容する内部溶液収容部と、内部溶液内に設けられた検体流路と、内部溶液内に設けられた電極部材と、内部溶液と検体流路との間に設けられたイオン感応膜と、を備えたイオン選択電極において、イオン感応膜は、検体流路を覆う円筒形状である、もしくは、検体流路を覆う円筒形状の一部として配置されているイオン選択性電極である。
さらに、これらのイオン選択電極を備えた臨床分析装置、水質分析装置、土壌分析装置、もしくは食品分析装置である。
本出願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。イオン感応膜に気泡が付着することを抑制できるので、生産性が向上するとともに、分析精度が優れたイオン選択性電極を提供することができる。また、分析精度が優れたイオン選択性電極を備えた分析装置(臨床分析装置、水質分析装置、土壌分析装置、食品分析装置等)を提供することができる。
本発明の第1の実施形態であるイオン選択性電極を説明する断面図である。 分析装置の装置概略を説明する図である。 本発明の第1の実施形態であるイオン選択性電極を説明する分解図である。 従来のイオン選択性電極と本発明の第1の実施形態であるイオン選択性電極における気泡の付着状態を比較する説明図である。 イオン感応膜に付着する気泡が引き起こす分析精度低下を説明する図である。 本発明の第2の実施形態であるイオン選択性電極を説明する断面図である。 本発明の第2の実施形態であるイオン選択性電極を説明する分解図である。 本発明の第2の実施形態であるイオン選択性電極を複数個接続した状態を説明する断面図である。 本発明の第3の実施形態であるイオン選択性電極を説明する断面図である。 本発明の第3の実施形態であるイオン選択性電極を説明する分解図である。 本発明の第3の実施形態であるイオン選択性電極におけるイオン感応膜の作製法を説明する図である。 本発明の第4の実施形態であるイオン選択性電極を説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態であるイオン選択性電極を説明する分解図である。 本発明の第4の実施形態であるイオン選択性電極におけるイオン感応膜の作製法を説明する図である。
(第1の実施形態)
本実施形態にかかるイオン選択性電極28を備える分析装置の全体構成を図2に示す。本実施形態にかかる分析装置は、臨床分析装置の例であり、サンプル容器1、コンピュータ3、インターフェイス4、サンプルの分注プローブ5、反応容器6、反応ディスク9、試薬の分注プローブ10、試薬用ポンプ11、試薬容器12、攪拌機13、光源14、光度計15、AD変換器16、プリンタ17、CRT18、洗浄機構19、洗浄用ポンプ20、キーボード21、メモリ22、試薬ディスク25、容器種別検出装置50、液面検出装置51で構成される。測定は希釈槽30にサンプル用ポンプ7にて試薬を、分注プローブ27で試料を注入し吸引用ポンプ26でイオン選択性電極28へ測定試料を流し、発生した電位はAD変換器29にて信号処理が行われる。イオン選択性電極28としてはCl用のイオン選択性電極28、Na用のイオン選択性電極28及びK用のイオン選択性電極28及びそれらの電極との電位差を比較するための基準となるリファレンス電極が備えられている。
イオン選択性電極28について詳細に説明する。図1と図3は本実施形態のイオン選択性電極を示し、図1が断面図、図3が立体図である。図1においては、さらにA−A断面を示している。図3においては、分かり易くするために構成部品を分解して描いたものであるが、内部溶液104は図示していない。
イオン選択性電極28は、電極ボディ(内部溶液収容部)101、電極ボディ板(内部溶液収容部の底部)103、電極ボディピン106、内部溶液104、イオン感応膜102、内部電極105より構成される。検体流路107が形成された電極ボディ101には、内部溶液104が満たされ、検体流路107の側面の一部には穴が設けられている。穴はイオン感応膜102により覆われており、検体118と内部溶液104とはイオン感応膜102を介して電気的導通を有する。この際に発生する起電力とリファレンス電極の電位差によりイオン濃度を測定する。
本発明のイオン選択性電極28の製造方法について説明する。電極ボディ101、電極ボディ板103、電極ボディピン106はポリ塩化ビニルの材料から成る。濃度分析を行う測定対象イオン119(図5参照)に応じてイオン感応膜102の材料を選定した後、イオン感応膜102の作製を行う。内部溶液104は塩化ナトリウム等の塩化物液を用いて調製する。内部電極105の材料はAgをAgClメッキした物である。
初めに、電極ボディ101とイオン感応膜102を接着剤により接着する。接着剤が硬化した後に電極ボディ101と電極ボディ板103を接着剤により接着する。次に電極ボディ101の内部溶液充填口109(図4参照)に内部溶液注入ノズルを挿入し、内部溶液104を充填する。内部溶液104充填後、内部溶液充填口109に内部電極105を挿入し、電極ボディ101と内部電極105を接着する。内部溶液封止穴110(図4参照)に電極ボディピン106を挿入後、接着する。内部溶液封止穴110は内部溶液104を充填するとき、電極ボディ101内部の空気を抜くために設けたものであり、内部溶液104を充填した後は内部溶液104が漏れないようにするために、電極ボディピン106で封止する。
本発明のイオン選択性電極28の効果について説明する。図4は、イオン感応膜102における気泡108の付着状態を示したもので、図4(a)が従来のイオン選択性電極28、図4(b)が本実施形態のイオン選択性電極28を表す。また、図5は、分析精度の低下を引き起こす要因となるイオン感応膜102表面に気泡108が付着した状態を示したものである。図5(a)は従来のイオン選択性電極28の場合、図5(b)は本実施形態のイオン選択性電極28の場合を表す。
従来のイオン選択性電極28は図4(a)のように内部溶液流動方向111に対して、イオン感応膜102が上側に凸形状であるため、気泡108の移動が妨げられてイオン感応膜102付近に気泡108が付着する。それらの気泡108は図5(a)のように、検体118からイオン感応膜102中のイオン感応物質120を介して内部溶液104に移動する測定対象イオン119の取り込みと移動を妨げるため、分析精度が低下する。これに対し、本発明の図4(b)のイオン選択性電極28は内部溶液流動方向111に対して、イオン感応膜102付近で発生した気泡108は上昇する方向に傾斜を設けるとともにイオン感応膜102を平坦にしているため、気泡108が気泡移動方向112に移動し易くなるので気泡108が付着することを抑制できる。この結果、図5(b)のように検体118中の測定対象イオン119はイオン感応膜102中のイオン感応物質120を介して内部溶液104に移動することが可能になる。従って、本実施形態のイオン選択性電極28では分析精度が向上する。
言い換えれば、電極ボディ101に内部溶液104を充填するとき、内部溶液104の流動方向の下流側に進むに従い、電極ボディ板(内部溶液収容部の底部)103の水平面との距離が連続的に大きくなるよう、イオン感応膜102が傾斜して配置されている。下流側に進むに従い、水平面との距離を連続的に大きくしているのは、内部溶液104の水位上昇の力により、気泡108をイオン感応膜102に付着するのを抑制する効果がある。また、仮に気泡108が付着したとしても、気泡移動方向112に移動し易くする効果がある。
また、イオン感応膜102の傾斜角度113が大きい場合には、イオン感応膜102付近の気泡108は確実に逃げることにより、従来の遠心脱泡による気泡108除去は不要となるので、さらに生産性が向上する。
なお、本実施形態では内部溶液104を収容する容器部の断面構造が、凹型のイオン選択性電極28のみ示しているが、内部溶液104の容器部が直方体で構成されている等、他の型のイオン選択性電極28に本実施形態を適用しても構わない。但し、本実施形態のように、内部溶液を充填するための内部溶液充填口109と内部溶液を密封するための内部溶液封止穴110とを備え、イオン感応膜102を、内部溶液充填口109と内部溶液封止穴110との間の領域に設けることで、内部溶液104の流入方向と気泡108の移動方向とを略一致させることができ、気泡108の付着を効率的に抑制することができる。
また、内部溶液充填口109と前記内部溶液封止穴110をとおる断面において、検体流路を中心として、前記内部溶液充填口側の前記距離が最も短く、内部溶液封止穴側の前記距離が最も長いよう、前記イオン感応膜が配置することで、気泡108の付着をより効率的に抑制することができる。
内部溶液104はゲル液等の粘性の高い液体を用いても構わない。また、イオン感応膜102の材料は高分子支持膜に限らず、イオン濃度分析に適用することができるガラス膜や固体膜等を使用しても構わない。内部溶液充填口109に電極ボディピン106、内部溶液封止穴110に電極ボディピン106を挿入し接着しても構わない。また、接着を要する製作方法は超音波溶着等の他の接合方法を用いても構わない。さらに電極ボディ101の材料はポリ塩化ビニルに限らず、アクリル等の高分子材料で内部溶液104、イオン感応膜102、内部電極105に影響を与えて分析精度の低下を引き起こす材料でなければ構わない。イオン感応膜102の傾斜の角度は5°〜89°で効果が見られ、45°〜89°ではその効果が顕著である。しかし、イオン感応膜の傾斜角度113が大きいほど、イオン選択性電極28のサイズが大きくなるため、分析装置に搭載できるイオン選択性電極28のサイズや製造コストを考慮すると、イオン感応膜の傾斜角度113は45°〜60°であることが望ましい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。図6と図7は本実施形態のイオン選択性電極28を示し、図6が断面図、図7が立体図である。図6においては、さらにA−A断面を示している。図7においては、分かり易くするために構成部品を分解して描いたものであるが、内部溶液104は図示していない。本実施形態のイオン選択性電極28を、第1の実施形態と比較すると、検体流動方向115(図8参照)に傾斜を設けている点が異なっている。
本発明のイオン選択性電極28の製造方法について説明する。初めに、電極ボディ101とイオン感応膜102を接着剤により接着する。接着剤が硬化した後に電極ボディ101と電極ボディ板103を接着剤により接着する。次に電極ボディ101の内部溶液充填口109に内部溶液注入ノズルを挿入し、内部溶液104を充填する。内部溶液104充填後、内部溶液充填口109に内部電極105を挿入し、電極ボディ101と内部電極105を接着する。内部溶液封止穴110に電極ボディピン106を挿入後、接着する。内部溶液封止穴110は内部溶液104を充填するとき、電極ボディ101内部の空気を抜くために設けたものであり、内部溶液104を充填した後は内部溶液104が漏れないようにするために、電極ボディピン106で封止する。
本発明のイオン選択性電極28の効果について説明する。イオン感応膜102の内部溶液104側の気泡108は第1の実施形態と同様に気泡108の移動がし易くなる。さらに検体流路107に検体流路傾斜角度114を設けることにより、イオン感応膜102の検体118側の気泡108も移動し易くなる。そのため第1の実施形態よりさらに分析精度や安定性が向上する。
言い換えれば、検体流路107は、電極ボディ板(内部溶液収容部の底部)103の水平面に対して、検体流路傾斜角度114の分だけ傾斜して形成されている。
本発明のイオン選択性電極28を分析装置にて複数個を接続して使用する際は、隣接するイオン選択性電極28に形成されている検体流路107が略直線状になるよう、イオン選択性電極28は図8のように略階段状に配置される。隣接するイオン選択性電極28の検体流路107どうしが容易に接続されるようにするためイオン選択性電極28の検体流路107の接続口に凸凹形状を設けても構わない。また、検体流路を流れる検体が重力に逆らう方向に流れるよう、イオン選択性電極が分析装置に配置されることが望ましい。検体の水位上昇の力により、気泡108をイオン感応膜102に付着するのを抑制する効果があるためである。
検体流路傾斜角度114は5°〜89°で効果が見られ、45°〜89°ではその効果が顕著である。しかし、汎用性等を考慮すると検体流路傾斜角度114は45°〜60°であることが望ましい。
なお、内部溶液104を収容する容器部の断面構造、内部溶液104、イオン感応膜102の傾斜角度などについては、第1の実施形態の説明と同じであるため説明は省略する。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について説明する。図9と図10は本実施形態のイオン選択性電極28を示し、図9が断面図、図10が立体図である。図9においては、さらにA−A断面図を示している。図10においては、分かり易くするために構成部品を分解して描いたものであるが、内部溶液104は図示していない。本実施形態のイオン選択性電極28を、第1の実施形態と比較すると、検体118の流路が円筒状のイオン感応膜102で作製され、イオン感応膜102が検体流路107を覆う円筒形状である点で異なっている。
本発明のイオン選択性電極28の製造方法について説明する。図11に示すように、測定対象イオン119に応じてイオン感応膜102の材料を選定した後、平面状のイオン感応膜102を作製する。そのイオン感応膜102を膜成形部材116に巻き付け、円筒状になるよう接着端部117を接着剤により接着する。接着剤固化後に膜成形部材116をイオン感応膜102から取り外して成形する。次に、電極ボディ101とイオン感応膜102を接着剤により接着する。接着剤が硬化した後に電極ボディ101と電極ボディ板103を接着剤により接着する。次に電極ボディ101の内部溶液充填口109に内部溶液注入ノズルを挿入し、内部溶液104を充填する。内部溶液104充填後、内部溶液充填口109に内部電極105を挿入し、電極ボディ101と内部電極105を接着する。内部溶液封止穴110に電極ボディピン106を挿入後、接着する。内部溶液封止穴110は内部溶液104を充填するとき、電極ボディ101内部の空気を抜くために設けたものであり、内部溶液104を充填した後は内部溶液104が漏れないようにするために、電極ボディピン106で封止する。
本実施形態によれば、第1の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。さらに流路内が第1の実施形態より平坦なため、イオン感応膜102の検体118側の気泡108も移動し易くなる。そのため第1の実施形態よりさらに分析精度や安定性が向上する。
また、第2の実施形態のように、検体流路傾斜角度114を設けてもよい。また、イオン選択性電極28を検体流路を流れる検体が重力に逆らう方向に流れるように配置したり、複数個のイオン選択性電極28を検体流路が略直線状になるよう、略階段状に配置しても良い。
なお、内部溶液104を収容する容器部の断面構造、内部溶液104などについては、第1の実施形態の説明と同じであるため説明は省略する。
(第4の実施形態)
図12により、本発明の第4の実施形態を説明する。本実施形態のイオン選択性電極28を、第1の実施形態と比較すると、検体118の流路が電極ボディ101とイオン感応膜102の材料で筒状に製作され、検体流路107を覆う円筒形状の一部としてイオン感応膜102が配置されている点で異なっている。
本発明のイオン選択性電極28について説明する。図12と図13は本実施形態のイオン選択性電極28を示し、図12が断面図、図13が立体図である。図12においては、A−A断面図を示している。図13においては、分かり易くするために構成部品を分解して描いたものである。
本発明のイオン選択性電極28の製造方法について説明する。図14に示すように、膜成形部材116を検体118の流路に挿入し、液体のイオン感応部材を塗布し固化させることによりイオン感応膜102を形成する。イオン感応膜102は、測定対象イオン119に合わせた材料を選定する。固化した後に、膜成形部材116を取り外して形成する。次に、電極ボディ101とイオン感応膜を接着剤により接着する。接着剤が硬化した後に電極ボディ101と電極ボディ板103を接着剤により接着する。次に電極ボディ101の内部溶液充填口109に内部溶液注入ノズルを挿入し、内部溶液104を充填する。内部溶液104充填後、内部溶液充填口109に内部電極105を挿入し、電極ボディ101と内部電極105を接着する。内部溶液封止穴110に電極ボディピン106を挿入後、接着する。内部溶液封止穴110は内部溶液104を充填するとき、電極ボディ101内部の空気を抜くために設けたものであり、内部溶液104を充填した後は内部溶液104が漏れないようにするために、電極ボディピン106で封止する。
本実施形態によれば、第1の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。さらに流路内が第1の実施形態より平坦なため、イオン感応膜102の検体118側の気泡108も移動し易くなる。そのため第1の実施形態よりさらに分析精度や安定性が向上する。
また、第2の実施形態のように、検体流路傾斜角度114を設けてもよい。また、イオン選択性電極28を検体流路を流れる検体が重力に逆らう方向に流れるように配置したり、複数個のイオン選択性電極28を検体流路が略直線状になるよう、略階段状に配置しても良い。
なお、内部溶液104を収容する容器部の断面構造、内部溶液104などについては、第1の実施形態の説明と同じであるため説明は省略する。
1 サンプル容器
3 コンピュータ
4 インターフェイス
5、10、27 分注プローブ
6 反応容器
7 サンプル用ポンプ
9 反応ディスク
11 試薬用ポンプ
12 試薬容器
13 攪拌機
14 光源
15 光度計
16、29 AD変換器
17 プリンタ
18 CRT
19 洗浄機構
20 洗浄用ポンプ
21 キーボード
22 メモリ
25 試薬ディスク
26 吸引用ポンプ
28 イオン選択性電極
30 希釈槽
50 容器種別検出装置
51 液面検出装置
101 電極ボディ(内部溶液収容部)
102 イオン感応膜
103 電極ボディ板(内部溶液収容部の底部)
104 内部溶液
105 内部電極
106 電極ボディピン
107 検体流路
108 気泡
109 内部溶液充填口
110 内部溶液封止穴
111 内部溶液流動方向
112 気泡移動方向
113 イオン感応膜の傾斜角度
114 検体流路傾斜角度
115 検体流動方向
116 膜成形部材
117 接着端部
118 検体
119 測定対象イオン
120 イオン感応物質

Claims (12)

  1. 内部溶液と、前記内部溶液を収容する内部溶液収容部と、前記内部溶液内に設けられた検体流路と、前記内部溶液内に設けられた電極部材と、前記内部溶液と前記検体流路との間に設けられたイオン感応膜と、を備えたイオン選択性電極において、
    前記イオン感応膜と前記内部溶液収容部の底部との間には前記内部溶液が備えられ、
    前記内部溶液収納部に、前記内部溶液を充填するための内部溶液充填口と前記内部溶液を密封するための内部溶液封止穴と、を備え、
    前記内部溶液充填口と前記内部溶液封止穴をとおる断面において、前記イオン感応膜は、前記内部溶液充填口と前記内部溶液封止穴との間の領域に設けられ、
    前記内部溶液充填口から前記内部溶液収容部に前記内部溶液を充填するとき、前記内部溶液の流動方向の下流側に進むに従い、前記内部溶液収容部の底部の水平面との距離が連続的に大きくなるよう、前記イオン感応膜が傾斜して配置されることを特徴とするイオン選択性電極。
  2. 請求項記載のイオン選択性電極において、
    前記内部溶液充填口と前記内部溶液封止穴をとおる断面において、前記検体流路を中心として、前記内部溶液充填口側の前記距離が最も短く、前記内部溶液封止穴側の前記距離が最も長いよう、前記イオン感応膜が配置されていることを特徴とするイオン選択性電極。
  3. 請求項1又は2に記載のイオン選択性電極において、
    前記底部の水平面に対して、前記検体流路は傾斜して形成されていることを特徴とするイオン選択性電極。
  4. 内部溶液と、前記内部溶液を収容する内部溶液収容部と、前記内部溶液内に設けられた検体流路と、前記内部溶液内に設けられた電極部材と、前記内部溶液と前記検体流路との間に設けられたイオン感応膜と、を備えたイオン選択性電極において、
    前記内部溶液収容部に前記内部溶液を充填するとき、前記内部溶液の流動方向の下流側に進むに従い、前記内部溶液収容部の底部の水平面との距離が連続的に大きくなるよう、前記イオン感応膜が傾斜して配置され、
    前記底部の水平面に対して、前記検体流路は傾斜して形成されていることを特徴とするイオン選択性電極。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のイオン選択性電極において、
    前記イオン感応膜の傾斜角度は、前記水平面に対して45°〜60°であることを特徴とするイオン選択性電極。
  6. 請求項3又は4に記載のイオン選択性電極において、
    前記検体流路の傾斜角度は、前記水平面に対して45°〜60°であることを特徴とするイオン選択性電極。
  7. 内部溶液と、前記内部溶液を収容する内部溶液収容部と、前記内部溶液内に設けられた検体流路と、前記内部溶液内に設けられた電極部材と、前記内部溶液と前記検体流路との間に設けられたイオン感応膜と、を備えたイオン選択電極において、
    前記イオン感応膜と前記内部溶液収容部の底部との間には前記内部溶液が備えられ、
    前記内部溶液収納部に、前記内部溶液を充填するための内部溶液充填口と前記内部溶液を密封するための内部溶液封止穴と、を備え、
    前記内部溶液充填口と前記内部溶液封止穴をとおる断面において、前記イオン感応膜は、前記内部溶液充填口と前記内部溶液封止穴との間の領域に設けられ、
    前記イオン感応膜は、前記検体流路を覆う円筒形状である、もしくは、前記検体流路を覆う円筒形状の一部として配置されていることを特徴とするイオン選択性電極。
  8. 請求項7記載のイオン選択性電極において、
    前記内部溶液収容部の底部の水平面に対して、前記検体流路は傾斜して形成されていることを特徴とするイオン選択性電極。
  9. 内部溶液と、前記内部溶液を収容する内部溶液収容部と、前記内部溶液内に設けられた検体流路と、前記内部溶液内に設けられた電極部材と、前記内部溶液と前記検体流路との間に設けられたイオン感応膜と、を備えたイオン選択電極において、
    前記イオン感応膜は、前記検体流路を覆う円筒形状である、もしくは、前記検体流路を覆う円筒形状の一部として配置され、
    前記内部溶液収容部の底部の水平面に対して、前記検体流路は傾斜して形成されていることを特徴とするイオン選択性電極。
  10. 請求項1〜のいずれかに記載のイオン選択性電極を備えた分析装置。
  11. 請求項3、4、6、8、9のいずれかに記載のイオン選択性電極を備えた分析装置において、
    前記検体流路を流れる検体が重力に逆らう方向に流れるよう、前記イオン選択性電極が配置されることを特徴とする分析装置。
  12. 請求項11記載の分析装置において、
    前記イオン選択性電極は、複数個配置され、前記検体流路が略直線状になるよう、略階段状に配置されることを特徴とする分析装置。
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