JP2000329728A - 陰イオン選択性電極、及びその保管方法、保管容器 - Google Patents

陰イオン選択性電極、及びその保管方法、保管容器

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JP2000329728A
JP2000329728A JP11141163A JP14116399A JP2000329728A JP 2000329728 A JP2000329728 A JP 2000329728A JP 11141163 A JP11141163 A JP 11141163A JP 14116399 A JP14116399 A JP 14116399A JP 2000329728 A JP2000329728 A JP 2000329728A
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Osamu Ozawa
理 小沢
Yuji Miyahara
裕二 宮原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰イオン選択性電極の安定な保管容器を提供
する。 【解決手段】 陰イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応
膜4と、内部液を有する陰イオン選択性電極の保管容器
であり、陰イオン選択性電極のイオン感応膜4が内部液
と接する反対側の試料と接する面に、水、親水性高分
子、電解質、疎水性化合物の何れかを含有する保湿部材
5が設けられ、保湿部材設けられた試料が流れる空間が
密閉された陰イオン選択性電極が水蒸気供給源8となる
部材と共に収納され密閉可能である。水蒸気供給源8
は、ナイロンフィルムで形成される容器に水溶液を満た
し多孔質テフロンフィルムで形成される蓋をして形成さ
れる。 【効果】 イオン感応膜の両側で水分量の均衡が維持さ
れ性能の劣化が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰イオン選択性電極
に係り、特に生体液の測定、環境モニタリングに好適な
高分子型の感応物質を使用する塩化物イオン測定用の陰
イオン選択性電極に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生体液中の塩素イオン等の分析に
使用される陰イオン選択性電極として、ポリ塩化ビニル
の如き高分子支持膜(または液膜)中に感応物質として
第4級アンモニウム塩等を担持させたイオン感応膜を用
いる高分子支持膜形電極(従来技術−1:例えば、ミク
ロキミカアクタ(ウィーン)、1984、III、1−
16)や、第4級アンモニウム塩を共有結合した重合体
を含む陰イオン交換樹脂膜を使用するイオン感応膜を用
いる陰イオン選択性電極等(従来技術−2:例えば、特
公平2−13262号公報)が報告されている。従来技
術−1のいわゆる液膜型のイオン感応膜は膜の主成分と
して脂溶性の高い脂肪酸エステルや高級アルコール、ポ
リ塩化ビニル等を使用するため、水分の透過性が低く、
内部溶液から試料へ、又は、試料から内部溶液への水分
の移動が起きにくく、試料や内部溶液の組成が安定に保
持されるという特徴がある。 従来技術−2の特公平2
−13262号公報に記載の電極では、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩等の低分子量のアニオンを陰イオン交換
樹脂膜の表面に含浸して形成したイオン感応膜を、電極
ボディの先端に張設して使用することにより、電極の選
択性が改善するとされている。特公平2−13262号
公報に記載の電極では、イオン感応膜からの感応物質の
溶出は少なく、試料測定でのスロープ感度の安定性は高
いと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術−1では、試
料溶液中への感応物質の溶出等のために多数の試料測定
に伴ってスロープ感度が低下しやすい傾向があるという
問題がある。また、従来技術−2の特公平2−1326
2号公報に記載、いわゆるイオン交換樹脂膜を用いる電
極では、内部液を充填して製作した後、使用開始までの
保管中にスロープ感度が劣化する場合があるという問題
がある。
【0004】本発明の目的は、いわゆるイオン交換樹脂
膜を用いるイオン感応膜を使用して、内部液を充填した
陰イオン選択性電極であり、保管中にスロープ感度が安
定に維持される電極を提供し、性能の劣化が少ない陰イ
オン選択性電極の保管方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】イオン交換樹脂膜は一般
に親水性の高い塩化物イオン(塩素イオン)等の電気透
析を目的に開発されたものであり、イオンの透過性を高
めるために一般に親水性、即ち膨潤性が高い材料が使用
される。このイオン交換樹脂膜を陰イオン選択性電極の
イオン感応膜に適用し、内部液を充填した状態でイオン
感応膜の試料溶液に接する側の面を乾燥状態で塩素陰イ
オン選択性電極を保存した場合、イオン感応膜の内部液
に接する側の面側だけに水分が接触する結果、水分が接
触する面だけに膨潤が起こりイオン感応膜が反りやす
い。この結果、イオン感応膜と試料溶液との接触が不十
分となって応答が低下すると考えられる。本発明は、イ
オン感応膜の試料溶液に接する側の面に水分を保持する
部材を設け、陰イオン選択性電極の保管中でのイオン感
応膜の両側面での水分量の不均衡を回避し、性能の劣化
が少ない陰イオン選択性電極の保管方法を実現する。以
下、本発明の構成について説明する。
【0006】本発明の陰イオン選択性電極は、陰イオン
交換樹脂膜を用いるイオン感応膜と、内部液を有する陰
イオン選択性電極であり、イオン感応膜が内部液と接す
る反対側の試料と接する面に保湿部材を設けた。保湿部
材は、水、親水性高分子、電解質、疎水性化合物の何れ
かを含有する。
【0007】また、本発明の陰イオン選択性電極は、陰
イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応膜と、内部液を有
する陰イオン選択性電極であり、イオン感応膜が内部液
と接する反対側の試料と接する面に、親水性高分子、電
解質、疎水性化合物の何れかを含有する保湿部材を設
け、陰イオン選択性電極の使用に先立って保湿部材を除
去して使用する。
【0008】本発明の陰イオン選択性電極を使用する自
動分析装置は、陰イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応
膜と、内部液を有する陰イオン選択性電極を使用する自
動分析装置であり、イオン感応膜が内部液と接する反対
側の試料と接する面に、水、親水性高分子、電解質、疎
水性化合物の何れかを含有する保湿部材を設け、陰イオ
ン選択性電極の使用に先立って保湿部材を除去して使用
する。
【0009】本発明の陰イオン選択性電極の保管方法
は、陰イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応膜と、内部
液を有する陰イオン選択性電極の保管方法であり、陰イ
オン選択性電極のイオン感応膜が内部液と接する反対側
の試料と接する面に、水、親水性高分子、電解質、疎水
性化合物の何れかを含有する保湿部材を設けた後に、陰
イオン選択性電極を密閉可能な容器に収納する。
【0010】また、本発明の陰イオン選択性電極の保管
方法は、陰イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応膜と、
内部液を有する陰イオン選択性電極の保管方法であり、
陰イオン選択性電極のイオン感応膜が内部液と接する反
対側の試料と接する面に、水、親水性高分子、電解質、
疎水性化合物の何れかを含有する保湿部材を設けた後
に、陰イオン選択性電極を水蒸気供給源となる部材と共
に密閉可能な容器に収納する。 本発明の陰イオン選択
性電極の保管容器は、陰イオン交換樹脂膜を用いるイオ
ン感応膜と、内部液を有する陰イオン選択性電極の保管
容器であり、陰イオン選択性電極のイオン感応膜が内部
液と接する反対側の試料と接する面に、水、親水性高分
子、電解質、疎水性化合物の何れかを含有する保湿部材
が設けられ、保湿部材が設けられた試料が流れる空間が
密閉された陰イオン選択性電極が収納され密閉可能であ
る。
【0011】また、本発明の陰イオン選択性電極の保管
容器は、陰イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応膜と、
内部液を有する陰イオン選択性電極の保管容器であり、
陰イオン選択性電極のイオン感応膜が内部液と接する反
対側の試料と接する面に、水、親水性高分子、電解質、
疎水性化合物の何れかを含有する保湿部材が設けられ、
保湿部材が設けられた試料が流れる空間が密閉された陰
イオン選択性電極が水蒸気供給源となる部材と共に収納
され密閉可能である。
【0012】以上説明した本発明の、陰イオン選択性電
極、陰イオン選択性電極を使用する自動分析装置、陰イ
オン選択性電極の保管方法、陰イオン選択性電極の保管
容器に於いて、親水性高分子は、ポリエチレングリコー
ル、アガロース、ポリビニルアルコールの何れかであ
り、電解質は、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化カ
ルシウムの何れかであり、疎水性化合物は、高級カルボ
ン酸エステル、高級アルコール、高級アルカン、高級ハ
ロアルカンの何れかである。
【0013】以上説明した本発明の、陰イオン選択性電
極、陰イオン選択性電極を使用する自動分析装置、陰イ
オン選択性電極の保管方法、陰イオン選択性電極の保管
容器に於いて、イオン感応膜が塩素イオン感応膜であ
り、陰イオン選択性電極は塩素イオン選択性電極である
ことに特徴がある。この場合、特開平10−31897
3号公報に記載のように、塩素イオン感応膜は、(1)
メタフェニレンジアミン溶液、及びカルボニル基をもつ
化合物と無機酸との混合液に、アニオン交換樹脂膜を浸
漬して形成される、または、(2)メタフェニレンジア
ミンとカルボニル基をもつ化合物との縮合物により、ア
ニオン交換樹脂膜の面が被覆されている、または、
(3)メタフェニレンジアミン溶液、及びホルムアルデ
ヒドと無機酸との混合液に、アニオン交換樹脂膜を浸漬
して形成される、または、(4)メタフェニレンジアミ
ンとホルムアルデヒドとの縮合物により、アニオン交換
樹脂膜の面が被覆されている。
【0014】塩素イオン感応膜の製造方法は、特開平1
0−318973号公報に記載のように、(1)アニオ
ン交換樹脂膜を、メタフェニレンジアミンを溶媒に溶解
した溶液に浸漬する第1の工程と、メタフェニレンジア
ミンが含浸したアニオン交換樹脂膜を、カルボニル基を
もつ化合物と無機酸との混合液に浸漬して、メタフェニ
レンジアミンとカルボニル基をもつ化合物との縮合物を
生成する第2の工程とを有する、または、(2)アニオ
ン交換樹脂膜を、メタフェニレンジアミンを溶媒に溶解
した溶液に浸漬する第1の工程と、メタフェニレンジア
ミンが含浸したアニオン交換樹脂膜を、ホルムアルデヒ
ドと無機酸との混合液に浸漬して、メタフェニレンジア
ミンとホルムアルデヒドとの縮合物を生成する第2の工
程とを有し、無機酸が塩酸であり、混合液の組成が、ホ
ルムアルデヒド、塩酸、及び水の重量比を、XF、XA
及びXWとする時、XF:XA:XW=1:0.2:5であ
ることを特徴とする。
【0015】上記の塩素イオン感応膜の特徴は、特開平
10−318973号公報に記載のように、イオン選択
性、及び動作の安定性が向上し、高い信頼性を有する塩
素イオン感応膜が実現でき、イオン選択性、及び動作の
安定性をもつ塩素イオンセンサが実現できる点にある。
【0016】以上説明した本発明の、陰イオン選択性電
極、陰イオン選択性電極を使用する自動分析装置、陰イ
オン選択性電極の保管方法、陰イオン選択性電極の保管
容器に於いて、特に、上記の塩素イオン感応膜を用い
る、塩素イオン選択性電極、塩素イオン選択性電極を使
用する自動分析装置、塩素イオン選択性電極の保管方
法、塩素イオン選択性電極の保管容器の構成では、塩素
イオン選択性電極の保管中での性能の劣化が少なく、高
い塩素イオン選択性、及び動作の安定性を長期間にわた
り保持できる塩素イオン選択性電極が実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面を参照
して詳細に説明する。
【0018】〔実施例1〕本発明の実施例1の陰イオン
選択性電極の構成例を示す断面図である。陰イオン選択
性電極の電極筒1に内部液2と内部電極3が収納されて
おり、電極筒1の端部にイオン感応膜4が形成されてい
る。陰イオン選択性電極の製造完了時点で、イオン感応
膜4の表面に水溶性の保湿部材5が設けられる。図1に
示す陰イオン選択性電極を使用する時は、予めイオン感
応膜4の表面を十分水洗して保湿部材5を洗い落とした
後に使用する。図1に示す陰イオン選択性電極をカロメ
ル電極等からなる参照電極と共に試料溶液に浸漬して常
法に従って電位差測定を行なう。具体的には参照電極を
基準とした陰イオン選択性電極の起電力を測定して、別
途求めた検量線と比較することにより、試料溶液中の目
的とする陰イオンの活量(濃度)を算出する。図1に示
す陰イオン選択性電極を生化学自動分析装置等の自動測
定装置に搭載して使用する場合は、陰イオン選択性電極
の使用開始前の準備動作の一環として、水洗により保湿
部材5の洗脱除去を自動的に実施する。
【0019】図2は、本発明の実施例1のフローセル型
の陰イオン選択性電極の構成例を示す断面図である。図
2に示す陰イオン選択性電極の構成では、図1に示す電
極ボディ1ではなく、フローセル型の電極ボディ1’を
使用する。イオン感応膜4としては、リガンドを固定化
した高分子を含有する高分子固定化膜を用いるイオン感
応膜が好適に使用できる。この高分子固定化膜は、いわ
ゆる陰イオン交換樹脂膜と同様の方法によって形成され
る。この陰イオン交換樹脂膜の例としては、スチレンー
ジビニルベンゼンを骨格とする陰イオン交換樹脂膜があ
り様々な種類のものが市販されているが、実施例1で
は、旭硝子社製のセレミオンASV型陰イオン交換樹脂
膜を購入して使用した。もちろん、イオン感応膜4とし
ては、上記のイオン交換樹脂膜に限定されず、各種の公
知の固体膜型高分子膜が使用できる。例えば、イオン交
換基としてアルキル鎖長が3から4と長いアンモニウム
置換基を有するイオン交換樹脂膜、アルキルベンゼンス
ルホン酸等の陰イオン等の添加剤を含浸させて選択性を
高めたイオン交換樹脂膜、陰イオンの重合体等を膜表面
に形成して選択性を高めたイオン交換樹脂膜、芳香族ア
ミンとホルマリンとの重合体等を膜表面に形成して選択
性を高めたイオン交換樹脂膜等が使用できる。
【0020】内部液2として、いわゆる塩橋として知ら
れる各種の電解質水溶液が使用できる。また、アガロー
ス等の高分子と電解質溶液とからなるゲルにを含浸させ
た塩橋は機械的安定性が高いため好適に使用できる。次
に、保湿部材5の形成方法を説明する。保湿部材5は吸
水性が高く、吸収した水分の蒸気圧が低いという特性を
もつ、各種の材料が使用できる。実施例1では、保湿部
材5として親水性高分子、具体的にはポリエチレングリ
コール#400(PEG400、平均分子量380〜4
20)を使用した。PEG400を100倍量の純水に
溶解し、イオン感応膜4の上に200μL(マイクロリ
ットル)滴下して、湿度50%の条件下で風乾して半固
体状態の保湿部材5を形成した。PEG400の代わり
に、その他の分子量のPEG(ポリエチレングリコー
ル)も使用きる。一般に、分子量が小さいと親水性が高
く保湿能力も向上するが、逆に材料自体の蒸気圧が上昇
して蒸散しやすくなる傾向がある。従って、陰イオン選
択性電極の製造完了時に気密性が高い梱包を行なう場合
は、PEG400より低分子量のPEGを使用でき、P
EGの使用量が低減できる。梱包の機密性が低い場合や
長期間の保存を行なう場合は、より高分子量のPEGを
使用することが好ましく、この場合は保湿能力が低下す
るため、PEGの使用量を増すことが好ましい。保湿部
材の原料としてはPEG以外にも、ポリビニルアルコー
ル、アガロース等の各種の親水性高分子材料が使用でき
る。実施例1では、保湿部材の原料として保湿性の高い
高分子を使用するため、保湿部材の形成が容易で形状の
安定性が高く、取扱が容易であるという特有の効果があ
る。
【0021】〔実施例2〕実施例2では、実施例1と同
様に電極ボディとして図2に示すフローセル型の電極ボ
ディ1’を使用するが、イオン感応膜4の表面に設ける
保湿部材5として低分子の電解質(塩)水溶液を使用す
る点が異なる。保湿部材5として1モル/リットルの塩
化カリウム水溶液を使用した。保湿部材5は塩化カリウ
ムの水溶液であり、フローセル型の電極ボディ1’の流
路の内部でイオン感応膜4と接触する。図3は、実施例
2に於けるフローセル型の陰イオン選択性電極の保管方
法の例を示す断面図である。図3に示すように、電極ボ
ディ1’の流路の両端にキャップ6、6’を被せ、機密
性の高い保管容器7の内部に梱包することにより、輸送
中、保管中の水分の蒸発を防止する。塩化カリウムの代
わりに、その他の電解質も使用できる。一般に、ナトリ
ウム、カリウム、リチウム、カルシウム、アンモニウム
等の陽イオンと、塩化物イオン、臭化物イオン、硫酸イ
オン、ほう酸イオン等の陰イオンとからなる塩は吸水性
が高く、塩の水溶液の水蒸気圧が低いため、保湿能力が
高く好適に使用できる。また、保湿部材の原料としては
上記の無機電解質の他に、有機オニウム塩、有機酸塩等
の各種の親水性有機電解質が使用できる。なお、図3に
示す保管容器7は容器と蓋から構成され容器に蓋をした
後に、容器と蓋とが接する部位を気密テープ等で一体化
する。実施例2では、電解質水溶液を保湿部材として使
用するのでイオン感応膜に対する影響が少なく、更に、
陰イオン選択性電極の使用開始前の保湿部材の水洗除去
が容易であるという特有の効果がある。
【0022】〔実施例3〕図4は、実施例2に於けるフ
ローセル型の陰イオン選択性電極の保管方法の例を示す
断面図である。図4に示すように、実施例3の構成と実
施例2の構成とは、保管容器7の内部に電極ボディ1’
と接触しない位置に水蒸気供給源8を設けた点が異な
る。図5は、実施例3に於ける水蒸気供給源の構成例を
示す断面図である。図5に示すように、水蒸気供給源8
は、ナイロンフィルムで形成される容器9に水溶液11
を満たし多孔質テフロンフィルムで形成される蓋10を
して形成される。水溶液11として純水を使用できる
が、純水にほう酸等の防腐剤や各種の防かび剤を溶解し
た溶液も使用できる。ナイロンフィルムは水蒸気透過性
が低いが、多孔質テフロンフィルムは水蒸気透過性が高
いので、水蒸気供給源8を密閉した保管容器7に設置す
ると、定常状態で保管容器7の内部の水蒸気圧は水溶液
11の水蒸気圧と等しくなる。保管容器7の内容積に水
蒸気を供給するに充分な体積の水溶液11を使用すれ
ば、定常状態で保管容器7内部の相対湿度は100%と
なる。従って、電極ボディ1’のイオン感応膜4に設け
た保湿部材5からの水分蒸発を抑制して、保湿部材5や
イオン感応膜4の湿潤状態を維持できる。水溶液11は
ナイロンフィルム、多孔質テフロンフィルムを透過しな
いので、水溶液11は水蒸気供給源8の外に漏れ出ない
ため、保管容器7の取扱いに特に注意を払う必要がない
という効果を奏する。
【0023】同様の効果は、他の構成でも得ることがで
き、ナイロンフィルム、多孔質テフロンフィルムの他
に、水を透過せず、少なくともその一部が水蒸気を透過
する材質であれば同様に好適に使用できる。なお、図3
に示す保管容器7と同様に、図4に示す保管容器7は底
容器と蓋から構成され底容器に蓋をした後に、底容器と
蓋とが接する部位を気密テープ等で一体化する。実施例
で3は、保湿部材5と水蒸気供給源8を併用するので、
保湿部材5の使用量が低減でき確実にイオン感応膜4の
保湿ができるという効果がある。
【0024】〔実施例4〕実施例4は、イオン感応膜4
の表面に設ける保湿部材5として純水を使用した点が実
施例2と異なる。実施例4は、構成が簡単であり保湿部
材のイオン感応膜4に対する影響が皆無であり、更に、
陰イオン選択性電極の使用開始前の保湿部材の除去が極
めて容易であるという効果ある。
【0025】〔実施例5〕実施例5は、イオン感応膜4
の表面に設ける保湿部材5として疎水性の化合物を使用
した点が実施例1と異なる。実施例5では、疎水性の化
合物として高級カルボン酸エステルの一種の液体である
アジピン酸ジエチルヘキシル(DOA)を使用した。D
OAをイオン感応膜4の上に塗布すると、DOAは疎水
性であるので、DOAを通過する水分の透過が抑制され
る。即ち、イオン感応膜4の表面がDOAで被覆される
ので、イオン感応膜の表面からの水分の蒸散が抑制さ
れ、イオン感応膜の保湿が実現する。DOAは常温で液
体であるので、DOAは、陰イオン選択性電極の使用開
始時の充分な洗浄により除去できる。更に、DOAの蒸
気圧は低いので、DOAが蒸散して保湿部材が遺失する
ことはない。また、DOA以外に、セバシン酸ジエチル
ヘキシル、フタル酸ジエチルヘキシル、各種トリグリセ
ライドが使用できる。更に、疎水性の化合物として、高
級アルコールの一種であるドデシルアルコールやトリデ
シルアルコール、高級アルカンの一種であるテトラデカ
ンやオクタデカン、高級ハロアルカンの一種であるドデ
シルブロマイドやテトラデシルブロマイド等が、上記で
説明した高級カルボン酸エステルと同様に使用できる。
実施例5では、構成が簡単で取扱が容易であるという効
果がある。
【0026】(実施例6)実施例6では、従来例の陰イ
オン選択性電極と、実施例1から実施例5の陰イオン選
択性電極との性能に関する説明を行なう。従来例の陰イ
オン選択性電極は、実施例1から実施例5と同様のイオ
ン感応膜4をフローセル型の電極ボディ1’に組み込ん
だ電極であるが、保湿部材5や水蒸気供給源8を有さな
い点が、実施例1から実施例5の電極と異なる。同一条
件で比較をするため、実施例1についてはフローセル型
の電極ボディ1’を持つ電極を使用した。従来例の陰イ
オン選択性電極、実施例1から実施例5の陰イオン選択
性電極は、同時に製作した。
【0027】図6は、実施例6であり、実施例1から実
施例5の陰イオン選択性電極と、従来例の陰イオン選択
性電極とを1ヶ月間同一の条件で保管した後に於ける、
スロープ感度と対重炭酸イオン選択性の評価結果の例を
示す図である。
【0028】図6に示す結果から明らかなように、実施
例1から実施例5の各陰イオン選択性電極は、従来例の
陰イオン選択性電極と比較して、陰イオン選択性電極の
使用開始直後のスロープ感度が高い、即ち、応答性が良
好な傾向が確認された。従来例の陰イオン選択性電極で
は、電極の製作後から電極の使用開始までの間、イオン
感応膜の内部溶液に接する側の面のみが水溶液に接触し
て膨潤しているため、イオン感応膜の流路に対する突出
が不十分となり、試料との接触が不十分となり、又は、
試料の滞留が生じてしまい、応答が低下したためと考え
られる。一方、実施例1から実施例5の陰イオン選択性
電極では、イオン感応膜の内部液に接する側の面と流路
側に面する側の面も保湿されているため、イオン感応膜
の流路に対する突出が確保され、イオン感応膜と試料と
の接触が十分であり良好な応答が得られたと考えられ
る。
【0029】また、代表的な妨害イオンである重炭酸イ
オンに対する選択係数に関しても、従来例の陰イオン選
択性電極と比較して、実施例1から実施例5の陰イオン
選択性電極は、電極の使用開始直後の選択係数が小さく
妨害を受けにくいことが判明した。実施例1から実施例
5の電極での選択係数は、電極の製作直後の値に近いこ
とから、イオン感応膜が本来の使用状態に近い湿潤状態
に維持されているため、イオン感応膜の本来の特性を維
持したものと考えられる。
【0030】以上説明したように、実施例1から実施例
5の陰イオン選択性電極は、イオン感応膜の両側の面で
の水分量の不均衡に由来する応答低下を防止し、電極の
長期間の保管後も応答が良好であり、電極の特性が安定
に保持される。
【0031】
【発明の効果】本発明の陰イオン選択性電極は、陰イオ
ン交換樹脂膜を用いるイオン感応膜を使用して、内部溶
液を充填した陰イオン選択性電極であり、イオン感応膜
の試料溶液に接する側の面に水分を保持する部材を設け
ることにより、陰イオン選択性電極の保管中にスロープ
感度が安定に維持され、電極の性能の劣化が少ないとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の陰イオン選択性電極の構成
例を示す断面図。
【図2】本発明の実施例1のフローセル型の陰イオン選
択性電極の構成例を示す断面図。
【図3】本発明の実施例2に於けるフローセル型の陰イ
オン選択性電極の保管方法の例を示す断面図。
【図4】本発明の実施例3に於けるフローセル型の陰イ
オン選択性電極の保管方法の例を示す断面図。
【図5】本発明の実施例3に於ける水蒸気供給源の構成
例を示す断面図。
【図6】本発明の実施例6であり、実施例1から実施例
5の陰イオン選択性電極と、従来例の陰イオン選択性電
極とを1ヶ月間保管した後に於ける、スロープ感度と対
重炭酸イオン選択性の評価結果の例を示す図。
【符号の説明】
1、1’…電極ボディ、2…内部液、3…内部電極、4
…イオン感応膜、5…保湿部材、6、6’…キャップ、
7…保管容器、8…水蒸気供給源、9…容器、10…
蓋、11…水溶液。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応膜
    と、内部液を有する陰イオン選択性電極であり、前記イ
    オン感応膜が前記内部液と接する反対側の試料と接する
    面に保湿部材を設けたことを特徴とする陰イオン選択性
    電極。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の陰イオン選択性電極に於
    いて、前記保湿部材が、水、親水性高分子、電解質、疎
    水性化合物の何れかを含有することを特徴とする陰イオ
    ン選択性電極。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の陰イオン選択性電極に於
    いて、前記親水性高分子が、ポリエチレングリコール、
    アガロース、ポリビニルアルコールの何れかであること
    を特徴とする陰イオン選択性電極。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の陰イオン選択性電極に於
    いて、前記電解質が、塩化カリウム、塩化ナトリウム、
    塩化カルシウムの何れかであることを特徴とする陰イオ
    ン選択性電極。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の陰イオン選択性電極に於
    いて、前記疎水性化合物が、高級カルボン酸エステル、
    高級アルコール、高級アルカン、高級ハロアルカンの何
    れかであることを特徴とする陰イオン選択性電極。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の陰イオン選択性電極に於
    いて、前記イオン感応膜が塩素イオン感応膜であり、陰
    イオン選択性電極が塩素イオン選択性電極であることを
    特徴とする陰イオン選択性電極。
  7. 【請求項7】陰イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応膜
    と、内部液を有する陰イオン選択性電極であり、前記イ
    オン感応膜が前記内部液と接する反対側の試料と接する
    面に、親水性高分子、電解質、疎水性化合物の何れかを
    含有する保湿部材を設け、陰イオン選択性電極の使用に
    先立って前記保湿部材を除去して使用することを特徴と
    する陰イオン選択性電極。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の陰イオン選択性電極に於
    いて、前記イオン感応膜が塩素イオン感応膜であり、陰
    イオン選択性電極が塩素イオン選択性電極であることを
    特徴とする陰イオン選択性電極。
  9. 【請求項9】陰イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応膜
    と、内部液を有する陰イオン選択性電極を使用する自動
    分析装置であり、前記イオン感応膜が前記内部液と接す
    る反対側の試料と接する面に、水、親水性高分子、電解
    質、疎水性化合物の何れかを含有する保湿部材を設け、
    陰イオン選択性電極の使用に先立って前記保湿部材を除
    去して使用することを特徴とする自動分析装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の自動分析装置に於い
    て、前記イオン感応膜が塩素イオン感応膜であり、陰イ
    オン選択性電極が塩素イオン選択性電極であることを特
    徴とする自動分析装置。
  11. 【請求項11】陰イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応
    膜と、内部液を有する陰イオン選択性電極の保管方法で
    あり、前記陰イオン選択性電極の前記イオン感応膜が前
    記内部液と接する反対側の試料と接する面に、水、親水
    性高分子、電解質、疎水性化合物の何れかを含有する保
    湿部材を設けた後に、前記陰イオン選択性電極を密閉可
    能な容器に収納することを特徴とする陰イオン選択性電
    極の保管方法。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の陰イオン選択性電極
    の保管方法に於いて、前記イオン感応膜が塩素イオン感
    応膜であり、陰イオン選択性電極が塩素イオン選択性電
    極であることを特徴とする陰イオン選択性電極の保管方
    法。
  13. 【請求項13】陰イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応
    膜と、内部液を有する陰イオン選択性電極の保管方法で
    あり、前記陰イオン選択性電極の前記イオン感応膜が前
    記内部液と接する反対側の試料と接する面に、水、親水
    性高分子、電解質、疎水性化合物の何れかを含有する保
    湿部材を設けた後に、前記陰イオン選択性電極を水蒸気
    供給源となる部材と共に密閉可能な容器に収納すること
    を特徴とする陰イオン選択性電極の保管方法。
  14. 【請求項14】請求項13に記載の陰イオン選択性電極
    の保管方法に於いて、前記イオン感応膜が塩素イオン感
    応膜であり、陰イオン選択性電極が塩素イオン選択性電
    極であることを特徴とする陰イオン選択性電極の保管方
    法。
  15. 【請求項15】陰イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応
    膜と、内部液を有する陰イオン選択性電極の保管容器で
    あり、前記陰イオン選択性電極の前記イオン感応膜が前
    記内部液と接する反対側の試料と接する面に、水、親水
    性高分子、電解質、疎水性化合物の何れかを含有する保
    湿部材が設けられ、前記保湿部材が設けられた前記試料
    が流れる空間が密閉された陰イオン選択性電極が収納さ
    れ密閉可能なことを特徴とする陰イオン選択性電極の保
    管容器。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の陰イオン選択性電極
    の保管容器に於いて、前記イオン感応膜が塩素イオン感
    応膜であり、陰イオン選択性電極が塩素イオン選択性電
    極であることを特徴とする陰イオン選択性電極の保管容
    器。
  17. 【請求項17】陰イオン交換樹脂膜を用いるイオン感応
    膜と、内部液を有する陰イオン選択性電極の保管容器で
    あり、前記陰イオン選択性電極の前記イオン感応膜が前
    記内部液と接する反対側の試料と接する面に、水、親水
    性高分子、電解質、疎水性化合物の何れかを含有する保
    湿部材が設けられ、前記保湿部材が設けられた前記試料
    が流れる空間が密閉された陰イオン選択性電極が水蒸気
    供給源となる部材と共に収納され密閉可能なことを特徴
    とする陰イオン選択性電極の保管容器。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の陰イオン選択性電極
    の保管容器に於いて、前記イオン感応膜が塩素イオン感
    応膜であり、陰イオン選択性電極が塩素イオン選択性電
    極であることを特徴とする陰イオン選択性電極の保管容
    器。
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