JPH08145979A - 炭酸ガス濃度検知剤および検知器 - Google Patents
炭酸ガス濃度検知剤および検知器Info
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- JPH08145979A JPH08145979A JP28481194A JP28481194A JPH08145979A JP H08145979 A JPH08145979 A JP H08145979A JP 28481194 A JP28481194 A JP 28481194A JP 28481194 A JP28481194 A JP 28481194A JP H08145979 A JPH08145979 A JP H08145979A
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- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 MA包装容器内のガス濃度をその外側から色
調変化によって正確かつ簡便に検知できる製作容易な炭
酸ガス濃度検知剤および検知器を提供する。 【構成】 調湿剤およびαナフトールフタレインを含ん
だアルカリ性水溶液を、吸水性担体に含浸させた複数種
の炭酸ガス濃度検知剤1〜5を支持体6上に並設する。
かかる複合体を、炭酸ガス透過度100ml/m2 ・2
4hr以上のポリエチレンシート8で密封する。前記ア
ルカリ性水溶液の複数種を、吸水性担体の複数箇所に直
接含浸させて複合体を得ることもできる。
調変化によって正確かつ簡便に検知できる製作容易な炭
酸ガス濃度検知剤および検知器を提供する。 【構成】 調湿剤およびαナフトールフタレインを含ん
だアルカリ性水溶液を、吸水性担体に含浸させた複数種
の炭酸ガス濃度検知剤1〜5を支持体6上に並設する。
かかる複合体を、炭酸ガス透過度100ml/m2 ・2
4hr以上のポリエチレンシート8で密封する。前記ア
ルカリ性水溶液の複数種を、吸水性担体の複数箇所に直
接含浸させて複合体を得ることもできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、青果物の鮮度を保持す
るためのモデファィド・アトマスファ(空気制限)包装
(以下、MA包装と略称する)容器内に納められ、この
包装容器内の炭酸ガス濃度に応じた色調変化をなす炭酸
ガス濃度検知剤および検知器に関するものである。
るためのモデファィド・アトマスファ(空気制限)包装
(以下、MA包装と略称する)容器内に納められ、この
包装容器内の炭酸ガス濃度に応じた色調変化をなす炭酸
ガス濃度検知剤および検知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】青果物のMA包装においては、包装内ガ
ス組成が、保存対象青果物に適した値となるように、青
果物の呼吸量と均衡する一定のガス透過性をもった包装
材料が使用される。しかし、青果物の呼吸量は、収穫時
期、周囲温度および収穫場所などによって個体差がある
ので、使用するプラスチックフィルムは、予測モデルな
どを勘案して選択するだけでは不十分で、種々の実装試
験を重ねたうえで決定される。
ス組成が、保存対象青果物に適した値となるように、青
果物の呼吸量と均衡する一定のガス透過性をもった包装
材料が使用される。しかし、青果物の呼吸量は、収穫時
期、周囲温度および収穫場所などによって個体差がある
ので、使用するプラスチックフィルムは、予測モデルな
どを勘案して選択するだけでは不十分で、種々の実装試
験を重ねたうえで決定される。
【0003】一方、MA包装容器内のガス組成は、包装
容器内のガスを採取して分析すれば判明するが、包装容
器内からいちいちガスを採取して分析する作業は非常に
繁雑となるので、大量の実装試験には適しない。
容器内のガスを採取して分析すれば判明するが、包装容
器内からいちいちガスを採取して分析する作業は非常に
繁雑となるので、大量の実装試験には適しない。
【0004】そこで、MA包装容器内の炭酸ガス濃度を
その外側から検知できる炭酸ガス濃度検知器が開発され
ている。特開昭64−69951号公報に開示されてい
る炭酸ガス検知インジケータでは、フェノールフタレイ
ン試薬を基材に含浸させ、水分活性調整を施して得た検
知紙を、ポリエチレンフィルム等で覆う構成を採ってい
る。この場合、MA包装容器内に納められた炭酸ガス検
知インジケータが、所定の炭酸ガス濃度に達したときに
変色(消色)するので、MA包装容器を開封することな
く内部の炭酸ガス濃度を検知できる。
その外側から検知できる炭酸ガス濃度検知器が開発され
ている。特開昭64−69951号公報に開示されてい
る炭酸ガス検知インジケータでは、フェノールフタレイ
ン試薬を基材に含浸させ、水分活性調整を施して得た検
知紙を、ポリエチレンフィルム等で覆う構成を採ってい
る。この場合、MA包装容器内に納められた炭酸ガス検
知インジケータが、所定の炭酸ガス濃度に達したときに
変色(消色)するので、MA包装容器を開封することな
く内部の炭酸ガス濃度を検知できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルカ
リ性水溶液の濃度調節が、フェノールフタレインを含浸
した基材を乾燥させる水分活性調節によって行われるの
で、青果物を高湿条件下で保存する場合など、ポリエチ
レンフィルムを透過した水蒸気によってインジケータの
アルカリ濃度を変化させてしまいやすく、このようなこ
とがあると、炭酸ガス濃度を正確に検知することができ
なくなる。しかも、複数種のガス濃度を検知可能に構成
する場合は複数種の検知紙を必要とし、作製するにあた
って互いに異なる水分活性に調節しなければならないの
で、少なからぬ手間を要する。
リ性水溶液の濃度調節が、フェノールフタレインを含浸
した基材を乾燥させる水分活性調節によって行われるの
で、青果物を高湿条件下で保存する場合など、ポリエチ
レンフィルムを透過した水蒸気によってインジケータの
アルカリ濃度を変化させてしまいやすく、このようなこ
とがあると、炭酸ガス濃度を正確に検知することができ
なくなる。しかも、複数種のガス濃度を検知可能に構成
する場合は複数種の検知紙を必要とし、作製するにあた
って互いに異なる水分活性に調節しなければならないの
で、少なからぬ手間を要する。
【0006】また、フェノールフタレインは酸性で無
色、アルカリ性で赤色を呈するが、強アルカリでは再び
無色となる。このため、例えば20%の炭酸ガス濃度を
検知する検知紙においては無色を呈することになり、そ
れ以下の濃度を検知する検知紙と同時に用いるとき、濃
度判定を誤るという不都合が生じる。
色、アルカリ性で赤色を呈するが、強アルカリでは再び
無色となる。このため、例えば20%の炭酸ガス濃度を
検知する検知紙においては無色を呈することになり、そ
れ以下の濃度を検知する検知紙と同時に用いるとき、濃
度判定を誤るという不都合が生じる。
【0007】したがって本発明の目的は、MA包装容器
内のガス濃度をその外側から色調変化によって正確かつ
簡便に検知できる製作容易な炭酸ガス濃度検知剤および
検知器を提供することにある。
内のガス濃度をその外側から色調変化によって正確かつ
簡便に検知できる製作容易な炭酸ガス濃度検知剤および
検知器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上述し
た目的を達成するために、調湿剤およびαナフトールフ
タレインを含んだアルカリ性水溶液を、吸水性担体に含
浸させてなることを特徴とする炭酸ガス濃度検知剤が提
供される。
た目的を達成するために、調湿剤およびαナフトールフ
タレインを含んだアルカリ性水溶液を、吸水性担体に含
浸させてなることを特徴とする炭酸ガス濃度検知剤が提
供される。
【0009】また、かかる炭酸ガス濃度検知剤の複数種
を支持体上に並設した複合体を、炭酸ガス透過度100
ml/m2 ・24hr以上のプラスチックフィルムで密
封してなることを特徴とする炭酸ガス濃度検知器が提供
される。
を支持体上に並設した複合体を、炭酸ガス透過度100
ml/m2 ・24hr以上のプラスチックフィルムで密
封してなることを特徴とする炭酸ガス濃度検知器が提供
される。
【0010】支持体に、調湿剤を内包した透湿防水性の
多孔質包装材または調湿剤を含有するシート状物質を用
いる構成となすことができる。
多孔質包装材または調湿剤を含有するシート状物質を用
いる構成となすことができる。
【0011】
【作用】本発明は、気相炭酸ガスと平衡状態にあるアル
カリ性水溶液中のPHが、炭酸ガス濃度と一定の関係に
あることに着目してなされたもので、炭酸ガスの複数の
濃度に対応してアルカリ性水溶液の濃度を変え、酸塩基
指示薬の変化PH域に調整するだけで、複数のガス濃度
に対応した色調変化を得ることができ、炭酸ガス濃度を
比較的広い範囲にわたって検知することができる。
カリ性水溶液中のPHが、炭酸ガス濃度と一定の関係に
あることに着目してなされたもので、炭酸ガスの複数の
濃度に対応してアルカリ性水溶液の濃度を変え、酸塩基
指示薬の変化PH域に調整するだけで、複数のガス濃度
に対応した色調変化を得ることができ、炭酸ガス濃度を
比較的広い範囲にわたって検知することができる。
【0012】アルカリ性水溶液の濃度が高いほど検知炭
酸ガス濃度が高くなる。アルカリ性水溶液の濃度が環境
湿度によって変化すると正確な濃度検知ができなくなる
が、本発明ではアルカリ性水溶液に調湿剤を添加するの
で、アルカリ性水溶液の濃度を変化させることなく、保
存環境の温・湿度に応じてアルカリ水溶液の湿度を設定
できるという利点がある。
酸ガス濃度が高くなる。アルカリ性水溶液の濃度が環境
湿度によって変化すると正確な濃度検知ができなくなる
が、本発明ではアルカリ性水溶液に調湿剤を添加するの
で、アルカリ性水溶液の濃度を変化させることなく、保
存環境の温・湿度に応じてアルカリ水溶液の湿度を設定
できるという利点がある。
【0013】また、複数の炭酸ガス濃度を検知できる検
知器を製作する場合、複数の炭酸ガス濃度に対応した濃
度のアルカリ成分を含む複数の検知剤を必要とするが、
複数の検知剤を同一の湿度に調節できるので、製造工程
を簡略化することができる。
知器を製作する場合、複数の炭酸ガス濃度に対応した濃
度のアルカリ成分を含む複数の検知剤を必要とするが、
複数の検知剤を同一の湿度に調節できるので、製造工程
を簡略化することができる。
【0014】また、青色〜灰青色〜赤色と変色するαナ
フトールフタレインを用いるので、MA包装容器内の検
知剤の色調を正確に読みとることができ、しかも、炭酸
ガス濃度を0〜20%の広範囲にわたって検知すること
ができる。
フトールフタレインを用いるので、MA包装容器内の検
知剤の色調を正確に読みとることができ、しかも、炭酸
ガス濃度を0〜20%の広範囲にわたって検知すること
ができる。
【0015】
【実施例】本発明の第1の実施例においては、まず、水
酸化ナトリウム1.71gと、αナフトールフタレイン
10ミリモル濃度のエタノール溶液50mlと、33%
の相対湿度に調湿するためのグリセリン800gとを、
全量が1リットルになるように蒸溜水に混合して溶解
し、下表の1段目に示す組成の第1の炭酸ガス濃度検知
用アルカリ水溶液をつくる。つぎに、この水溶液38.
3mgを1.4cm四方の東洋濾紙(2号)からなる吸
水性担体に含浸させて第1の炭酸ガス濃度検知剤を作製
する。この炭酸ガス濃度検知剤は、0℃換算で濃度2%
の炭酸ガスに接触することによって青から赤に変色する
変色機能を有している。
酸化ナトリウム1.71gと、αナフトールフタレイン
10ミリモル濃度のエタノール溶液50mlと、33%
の相対湿度に調湿するためのグリセリン800gとを、
全量が1リットルになるように蒸溜水に混合して溶解
し、下表の1段目に示す組成の第1の炭酸ガス濃度検知
用アルカリ水溶液をつくる。つぎに、この水溶液38.
3mgを1.4cm四方の東洋濾紙(2号)からなる吸
水性担体に含浸させて第1の炭酸ガス濃度検知剤を作製
する。この炭酸ガス濃度検知剤は、0℃換算で濃度2%
の炭酸ガスに接触することによって青から赤に変色する
変色機能を有している。
【0016】つぎに、下表の2段目以降に示す組成の第
2ないし第5の炭酸ガス濃度検知用アルカリ水溶液をつ
くり、それぞれを上述と同様の吸水性担体に含浸させて
第2ないし第5の炭酸ガス濃度検知剤を作製する。な
お、下表は1リットル当たりの組成を示しており、それ
ぞれは0℃における相対湿度が33%に調湿されたもの
となる。また、第2ないし第5の炭酸ガス濃度検知剤
は、6%、10%、15%および20%の各濃度(0
℃)の炭酸ガスに接触することによって、青から赤に変
色する機能をそれぞれ有している。
2ないし第5の炭酸ガス濃度検知用アルカリ水溶液をつ
くり、それぞれを上述と同様の吸水性担体に含浸させて
第2ないし第5の炭酸ガス濃度検知剤を作製する。な
お、下表は1リットル当たりの組成を示しており、それ
ぞれは0℃における相対湿度が33%に調湿されたもの
となる。また、第2ないし第5の炭酸ガス濃度検知剤
は、6%、10%、15%および20%の各濃度(0
℃)の炭酸ガスに接触することによって、青から赤に変
色する機能をそれぞれ有している。
【0017】
【表1】
【0018】第1ないし第5の炭酸ガス濃度検知剤を乾
燥させたのち、接着剤を用いて支持体上に貼着する。こ
の状態を示す図1を参照すると、5種の炭酸ガス濃度検
知剤1〜5が支持体6上に並設されている。支持体6は
透湿防水性の多孔質包装材または調湿剤を含有する(含
浸させた)シート物質からなり、相対湿度を33%に保
つための飽和塩調湿剤7を内包している。このように構
成された複合体は、膜厚30μmのポリエチレンシート
8で密封される。ポリエチレンシート8には、炭酸ガス
透過度が100ml/m2 ・24hr以上のものを使用
する。このように構成された炭酸ガス濃度検知器は、0
〜20%濃度の炭酸ガスを色調変化で表示する機能を備
える。
燥させたのち、接着剤を用いて支持体上に貼着する。こ
の状態を示す図1を参照すると、5種の炭酸ガス濃度検
知剤1〜5が支持体6上に並設されている。支持体6は
透湿防水性の多孔質包装材または調湿剤を含有する(含
浸させた)シート物質からなり、相対湿度を33%に保
つための飽和塩調湿剤7を内包している。このように構
成された複合体は、膜厚30μmのポリエチレンシート
8で密封される。ポリエチレンシート8には、炭酸ガス
透過度が100ml/m2 ・24hr以上のものを使用
する。このように構成された炭酸ガス濃度検知器は、0
〜20%濃度の炭酸ガスを色調変化で表示する機能を備
える。
【0019】かかる炭酸ガス濃度検知器を膜厚60μm
のポリエチレン製包装容器(表面積1m2 )内に富有柿
40個とともに封入し、冷蔵庫内0℃の温度下で6か月
間保管したのち、包装容器内の炭酸ガス濃度を測定した
ところ、分析機器によって測定したガス濃度とほぼ完全
に一致した。
のポリエチレン製包装容器(表面積1m2 )内に富有柿
40個とともに封入し、冷蔵庫内0℃の温度下で6か月
間保管したのち、包装容器内の炭酸ガス濃度を測定した
ところ、分析機器によって測定したガス濃度とほぼ完全
に一致した。
【0020】青果物の貯蔵においては、炭酸ガス濃度の
±1%の差異が保存性に大きく影響する。一方、上述の
ように構成された炭酸ガス濃度検知器では、0%〜20
%の炭酸ガス濃度領域で±0.5%以下の測定誤差に抑
え得ることが判明した。
±1%の差異が保存性に大きく影響する。一方、上述の
ように構成された炭酸ガス濃度検知器では、0%〜20
%の炭酸ガス濃度領域で±0.5%以下の測定誤差に抑
え得ることが判明した。
【0021】本発明の第2実施例を示す図2を参照する
と、第1の実施例で作製された5種の炭酸ガス濃度検知
剤1〜5が、片面にプラスチックフィルム9をラミネー
トまたはコートしたボール紙10のプラスチックフィル
ム9側に、ボール紙10に接しないように貼り付けられ
ている。このように構成された炭酸ガス濃度検知器を相
対湿度33%に調湿された容器内に平衡に達するまで放
置したのち、膜厚30μmのポリエチレンシート11で
密封する構成を採っている。
と、第1の実施例で作製された5種の炭酸ガス濃度検知
剤1〜5が、片面にプラスチックフィルム9をラミネー
トまたはコートしたボール紙10のプラスチックフィル
ム9側に、ボール紙10に接しないように貼り付けられ
ている。このように構成された炭酸ガス濃度検知器を相
対湿度33%に調湿された容器内に平衡に達するまで放
置したのち、膜厚30μmのポリエチレンシート11で
密封する構成を採っている。
【0022】上述した実施例では、5種の炭酸ガス濃度
検知剤1〜5を支持体上に貼着したが、5種の炭酸ガス
濃度検知用水溶液を単一の吸水性支持体の5箇所に含浸
させて複合体を得ることもできる。また、支持体に貼着
する炭酸ガス検知剤や、吸水性支持体に含浸させる炭酸
ガス濃度検知用水溶液は5種に限らず、複数種であれば
よい。
検知剤1〜5を支持体上に貼着したが、5種の炭酸ガス
濃度検知用水溶液を単一の吸水性支持体の5箇所に含浸
させて複合体を得ることもできる。また、支持体に貼着
する炭酸ガス検知剤や、吸水性支持体に含浸させる炭酸
ガス濃度検知用水溶液は5種に限らず、複数種であれば
よい。
【0023】アルカリ性水溶液を構成するアルカリ性物
質としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは
水酸化バリウム等を用いることができる。また、調湿剤
はグリセリンに限定されず、ポリエチレングリコールな
どの非揮発水溶性有機物質や、中性を呈する無機塩を用
いることができる。また、吸水性担体としては、紙、親
水性不織布または多孔質体などを用いることができる
が、中性の濾紙または和紙の使用が望ましい。
質としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは
水酸化バリウム等を用いることができる。また、調湿剤
はグリセリンに限定されず、ポリエチレングリコールな
どの非揮発水溶性有機物質や、中性を呈する無機塩を用
いることができる。また、吸水性担体としては、紙、親
水性不織布または多孔質体などを用いることができる
が、中性の濾紙または和紙の使用が望ましい。
【0024】調湿された検知剤と同封される調湿剤に
は、検知剤と同一の湿度を示す飽和塩類溶液または非揮
発水溶性有機物質溶液を用い、これによって、青果物の
高湿度条件でのアルカリ性溶液の濃度変化を防止する。
は、検知剤と同一の湿度を示す飽和塩類溶液または非揮
発水溶性有機物質溶液を用い、これによって、青果物の
高湿度条件でのアルカリ性溶液の濃度変化を防止する。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明に係る炭酸ガス濃度
検知剤および検知器は、製造が容易であるのみならず特
性が安定しており、しかも、変色性にすぐれているの
で、MA包装された青果物に個体差に基づく呼吸異常が
生じても、包装容器内のガス組成をその外側から正確か
つ容易に検知でき、品質劣化に至る前にこれを発見して
保存停止などの必要な処置を早期に講じることができ
る。
検知剤および検知器は、製造が容易であるのみならず特
性が安定しており、しかも、変色性にすぐれているの
で、MA包装された青果物に個体差に基づく呼吸異常が
生じても、包装容器内のガス組成をその外側から正確か
つ容易に検知でき、品質劣化に至る前にこれを発見して
保存停止などの必要な処置を早期に講じることができ
る。
【図1】本発明の一実施例の炭酸ガス濃度検知器の一部
破断斜視図。
破断斜視図。
【図2】本発明の他の実施例の炭酸ガス濃度検知器の一
部破断斜視図。
部破断斜視図。
1〜5 炭酸ガス濃度検知剤 6 支持体 7 調湿剤 8、11 ポリエチレンシート
Claims (3)
- 【請求項1】 調湿剤およびαナフトールフタレインを
含んだアルカリ性水溶液を、吸水性担体に含浸させてな
ることを特徴とする炭酸ガス濃度検知剤。 - 【請求項2】 請求項1記載の炭酸ガス濃度検知剤の複
数種を支持体上に並設した複合体を、炭酸ガス透過度1
00ml/m2 ・24hr以上のプラスチックフィルム
で密封してなることを特徴とする炭酸ガス濃度検知器。 - 【請求項3】 支持体が、調湿剤を内包した透湿防水性
の多孔質包装材または調湿剤を含有するシート状物質か
らなることを特徴とする請求項2記載の炭酸ガス濃度検
知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28481194A JPH08145979A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 炭酸ガス濃度検知剤および検知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28481194A JPH08145979A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 炭酸ガス濃度検知剤および検知器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08145979A true JPH08145979A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17683323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28481194A Pending JPH08145979A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 炭酸ガス濃度検知剤および検知器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08145979A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2008516221A (ja) * | 2004-10-08 | 2008-05-15 | ハネウェル アナリティクス アーゲー | ガス検知システム |
JP4240888B2 (ja) * | 1999-12-15 | 2009-03-18 | 凸版印刷株式会社 | 炭酸ガス検知用インキ組成物、及びこれを用いた炭酸ガスインジケーター、並びに炭酸ガスインジケーターを配置した包装体 |
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CN103926240A (zh) * | 2013-09-30 | 2014-07-16 | 安徽养和医疗器械设备有限公司 | 一种二氧化碳吸收指示剂 |
CN109387609A (zh) * | 2018-12-11 | 2019-02-26 | 贵州大学 | 一种煤矿开采用一氧化碳气体浓度检测报警装置 |
WO2021215288A1 (ja) * | 2020-04-22 | 2021-10-28 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 炭酸ガス検知体 |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP28481194A patent/JPH08145979A/ja active Pending
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