JP5975668B2 - ワーク搬送装置、ワーク搬送方法および組付部品の製造方法 - Google Patents

ワーク搬送装置、ワーク搬送方法および組付部品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体チップ等のワークを高精度に位置決めするワーク搬送装置、ワーク搬送方法および組付部品の製造方法に関するものである。
ワークとしての半導体チップを基体にボンディングする際には、フィンガで半導体チップを保持して、基体の所定部位(ボンディング位置)に半導体チップを搬送するワーク搬送装置が用いられている。このワーク搬送装置では、カメラを所定部位の上方に配置し、基体の所定部位を撮像し、ワークを搬送する搬送目標点の位置を特定して、ワークの位置決めを行っている。ところが、装置内の熱により陽炎が発生している状況下では、空気の揺らぎが発生し、画像処理の撮像画像が乱れて、基体の所定部位の正確な位置検出ができない。
そのため、従来は、基体の所定部位近傍に配置された搬送レール等の固定部にマークを設けて、マークと共に基体の所定部位を撮像して、画像認識することにより、所定部位の位置(つまり、搬送目標点の位置)を検出していた(特許文献1参照)。
特開2009−32811号公報
しかしながら、上記従来の構成では、フィンガに対するワークの保持位置が一定である場合を前提としているが、必ずしも一定の位置でワークが保持されるとは限らず、ばらつきが生じる。そのため、ワークにもワーク基準マークを設け、固定部のマークとワークのワーク基準マークとを同時に撮像して、撮像画像からワークのワーク基準マークの位置を推定することが考えられる。ところが、固定部とワークとを近づけるには限度があり、雰囲気の揺らぎの状況が各マークの位置で一致せず、ワークのワーク基準マークの位置を正確に推定することが困難である。
そこで、本発明は、ワーク基準マークの位置を正確に推定して、ワーク基準マークを搬送目標点に高精度に移動させることができるワーク搬送装置、ワーク搬送方法および組付部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、ワークを搬送して前記ワークに形成されたワーク基準マークを既知の搬送目標点に位置決めするワーク搬送装置において、カメラと、前記ワークを保持した際に前記カメラによって前記ワーク基準マークと共に撮像される位置に形成されたフィンガ基準マークを有するフィンガと、前記フィンガを移動させる駆動部と、前記フィンガの移動位置に応じた検出信号を出力する、エンコーダまたはレーザ測長器と、前記検出信号に基づいて前記フィンガ基準マークの位置を検出する位置検出部と、前記カメラの撮像画像から前記フィンガ基準マーク及び前記ワーク基準マークの位置を測定する画像処理部と、前記位置検出部で検出された前記フィンガ基準マークの検出位置に対する前記画像処理部で測定された前記フィンガ基準マークの測定位置のずれ量を、前記画像処理部で測定された前記ワーク基準マークの測定位置のずれ量として、前記ワーク基準マークの位置を推定し、前記ワーク基準マークの推定位置と前記搬送目標点の位置とを一致させる前記フィンガの移動量を決定して、前記移動量の分、前記フィンガが移動するよう前記駆動部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、フィンガにフィンガ基準マークを形成したことにより、ワークに形成されたワーク基準マークと、このワークを保持するフィンガのフィンガ基準マークとを近接させることができる。従って、雰囲気の揺らぎによる各マークのずれ量の相互差を少なくすることができる。これにより、位置検出されたフィンガ基準マークの検出位置に対する画像処理により得られたフィンガ基準マークの測定位置のずれ量を、ワーク基準マークの本来の位置に対する画像処理により得られたワーク基準マークの測定位置のずれ量とみなすことができる。従って、ワーク基準マークの位置を高精度に推定することができ、ワーク基準マークを高精度に搬送目標点に移動させることができる。
本発明の第1実施形態に係るワーク搬送装置の概略構成を示す斜視図である。 ワーク搬送装置のフィンガと、搬送対象物であるワークとを説明するための斜視図であり、(a)はワークの斜視図、(b)はフィンガ及びその周辺の斜視図である。 ワーク搬送装置の機能ブロック図である。 ワーク搬送装置の動作を示すフローチャートである。 カメラによりフィンガ基準マーク及びワーク基準マークを撮像した撮像画像の模式図である。 ワーク基準マークとフィンガ基準マークとの実際の距離に対する、撮像画像におけるワーク基準マークのずれ量とフィンガ基準マークのずれ量との差の関係を表した図である。 本発明の第2実施形態に係るワーク搬送装置の説明図であり、(a)はワーク搬送装置の斜視図、(b)はカメラによる撮像画像の模式図である。 ワーク搬送装置の変形例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るワーク搬送装置の概略構成を示す斜視図である。図2は、ワーク搬送装置のフィンガと、搬送対象物であるワークとを説明するための斜視図であり、図2(a)はワークの斜視図、図2(b)はフィンガ及びその周辺の斜視図である。
図1に示すワーク搬送装置1は、半導体チップやICチップ等のワーク101を保持し、基材150上の所定の位置に位置決め搬送するものである。この基材150の所定の位置には、熱硬化性接着剤160が塗布されている。ワーク搬送装置1は、フィンガ201と、カメラ300と、制御ユニット400と、駆動部であるステージ500と、センサ部であるエンコーダ600と、を備えている。
フィンガ201は、本第1実施形態ではガラス等の透明体で形成されており、図2(b)に示すように、ワーク101を真空吸着して保持する吸着穴(不図示)が形成された吸着面201aを有している。この吸着面201aには、フィンガ基準マーク202が形成されている。
フィンガ201には、加熱源900が設けられており、フィンガ201は、加熱源900により加熱される。フィンガ201に保持されたワーク101は、このフィンガ201を介して加熱源900により加熱されることとなる。従って、基材150に位置決め搬送されたワーク101は、熱硬化性接着剤160により基材150に固定される。
ワーク101は、図2(a)に示すように、フィンガ201の吸着面201aに吸着保持される被保持面101aを有し、被保持面101aには、ワーク基準マーク102が形成されている。これにより、フィンガ201がワーク101を保持した際には、ワーク基準マーク102とフィンガ基準マーク202とを近接させることができる。また、ワーク基準マーク102とフィンガ基準マーク202との高さ方向(吸着面201aの法線方向と平行な矢印A方向)の位置を揃えることができる。
図1に示すカメラ300は、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の撮像素子を有するカメラ本体301と、カメラ本体301に接続された光学系302と、を備えている。光学系302は、レンズ、鏡、プリズムなどで構成されており、カメラ本体301の撮像素子に像を写すことができる。
カメラ300は、フィンガ201の吸着面201aの法線方向と平行な矢印A方向から撮像する位置(本第1実施形態では、フィンガ201の上方)に配置されており、不図示の固定部に固定されている。カメラ300は、基材150の上方に配置されている。つまり、カメラ300は、ワーク101を保持して基材150上に移動してきたフィンガ201のフィンガ基準マーク202と、フィンガ201に保持されたワーク101のワーク基準マーク102とを同時に撮像可能な位置に配置されている。言い換えれば、フィンガ基準マーク202は、ワーク101のワーク基準マーク102をカメラ300の撮像領域に移動させた際にワーク基準マーク102と共にカメラ300に撮像されるフィンガ201の位置に形成されている。
ステージ500は、例えばXYZステージであり、フィンガ201を互いに直交するXYZ軸方向に移動させるものである。なお、図1中、Z軸方向は、矢印A方向と平行であり、X軸方向及びY軸方向は、矢印A方向と直交する方向である。X軸とY軸とは互いに直交している。これにより、フィンガ201は、載置台(不図示)に載置されているワーク101を保持する保持位置と、ワーク101を基材150に載置する載置位置との間を移動することができる。
エンコーダ600は、ステージ500に設けられ、フィンガ201の移動位置を検出し、フィンガ201の移動位置に応じた検出信号を制御ユニット400に出力する。この検出信号は、制御ユニット400へ随時出力される。
制御ユニット400は、カメラ300から撮像画像のデータ信号を取得可能にカメラ300と通信線で接続されている。また、制御ユニット400は、ステージ500に移動指令の信号を出力可能にステージ500と通信線で接続されている。また、制御ユニット400は、エンコーダ600から検出信号を取得可能にエンコーダ600と通信線で接続されている。
制御ユニット400は、例えば、不図示のCPUや周辺機器等を有するコンピュータであり、CPUが周辺機器と協働して、以下に説明する各部として動作する。図3は、ワーク搬送装置1の機能ブロック図である。制御ユニット400は、画像処理部401、制御部402及び位置検出部403を有している。
画像処理部401は、画像認識やパターンマッチングの機能を有し、カメラ300から取得した撮像画像を画像処理することでマーク102,202の位置(座標)、例えば重心点を測定する。
位置検出部403は、エンコーダ600からの検出信号に基づいてフィンガ基準マーク202の位置、例えば重心点を検出する。
具体的には、エンコーダ600から受信した検出信号であるパルス信号をカウントすることでフィンガ201の現在位置が判明し、これによりフィンガ基準マーク202の現在位置を算出できる。従って、位置検出部403は、検出信号により判明したフィンガ201の現在位置に基づき、フィンガ基準マーク202の位置を求める。
制御部402は、撮像画像を用いて推定したワーク基準マーク102の推定位置(座標)と、予め登録していた搬送目標点の位置(座標)との寸法差、つまりフィンガ201を移動させるのに必要な移動量を算出する。
そして、制御部402は、その移動量に対応した移動指令に変換して、移動指令をステージ500に出力する。ステージ500は、移動指令に従ってフィンガ201を移動させて、ワーク基準マーク102と搬送目標点との位置座標が一致するように、ワーク101を搬送し、位置決めする。つまり、制御部402は、ワーク基準マーク102の推定位置と搬送目標点の位置とを一致させるフィンガ201の移動量を決定して、その移動量の分、フィンガ201が移動するようステージ500を制御する。
ワーク基準マーク102は、ワーク101上に高精度で配置されており、ワーク101を位置補正する際の基準として使用される。ワーク基準マーク102及びフィンガ基準マーク202は、画像処理部401の画像処理でパターンマッチングしやすい特徴的なマークである。また、フィンガ基準マーク202は、画像処理部401にてワーク基準マーク102とは差別化できるマークである。
次に、本第1実施形態のワーク搬送装置1の動作について説明する。図4は、ワーク搬送装置1の動作を示すフローチャートである。
まず、カメラ300により基材150を撮像して(S1:基材撮像工程)、画像処理部401にて、基材150を撮像した撮像画像に基づき、搬送基準点を決定する(S2:搬送基準点決定工程)。そして、制御部402には、この画像処理部401により決定された搬送基準点のデータが登録される。このとき、カメラ300による撮像領域外にフィンガ201を退避させておくのがよい。これにより、雰囲気の揺らぎ(陽炎)の影響が無い状態で搬送基準点を決定することができる。なお、搬送基準点の位置が変わらない場合は、予め制御部402に搬送基準点の位置データを登録しておき、ステップS1,S2の工程を省略してもよい。また、この基材150の撮像において撮像画像に陽炎の影響がある場合には、不図示の固定部に形成されたマークを同時に撮像することにより、撮像画像から搬送基準点を決定してもよい。
次に、制御部402は、ワーク101を吸着保持する吸着保持位置にフィンガ201を移動するようステージ500を制御すると共に、不図示の真空ポンプを制御する(S3:ワーク保持工程)。そして、制御部402は、フィンガ201のフィンガ基準マーク202及びフィンガ201に保持されたワーク101のワーク基準マーク102がカメラ300の撮像領域に移動するようにステージ500を制御する(S4:移動工程)。
そして、カメラ300にてワーク101を保持した状態のフィンガ201のフィンガ基準マーク202とワーク101のワーク基準マーク102とを同時に撮像する(S5:撮像工程)。
画像処理部401は、カメラ300の撮像画像からフィンガ基準マーク202及びワーク基準マーク102の位置(例えば重心点)を、パターンマッチング等の画像処理により測定する(S6:画像処理工程)。
この撮像画像におけるフィンガ基準マーク202及びワーク基準マーク102の位置は、フィンガ201の熱による雰囲気の揺らぎ、即ち陽炎により、本来の位置とはずれたものとなる。本第1実施形態では、カメラ300は矢印A方向から撮像するので、カメラ300により撮像された2次元画像における縦横軸は、矢印A方向に直交する方向に延びる軸線(具体的にはX軸及びY軸)となる。そして、撮像画像において陽炎によるフィンガ基準マーク202及びワーク基準マーク102の位置ずれは、このXY軸方向に生じることとなる。
図5は、カメラ300によりフィンガ基準マーク及びワーク基準マークを撮像した撮像画像の模式図である。この撮像画像におけるフィンガ基準マーク202の位置(重心点)を点202bとし、ワーク基準マーク102の位置(重心点)を点102bとする。
位置検出部403は、エンコーダ600から得られた検出信号に基づき、フィンガ基準マーク202の位置を検出する(S7:位置検出工程)。ここで、この位置検出部403における位置検出動作は、ステップS6の後に行うようにしているが、ステップS4とステップS5との間、又はステップS5とステップS6との間に行ってもよい。つまり、カメラ300による撮像時のフィンガ201の位置姿勢と位置検出時のフィンガ201の位置姿勢とが同一であればよい。
この位置検出部403に検出されるフィンガ基準マーク202の位置は、陽炎の影響を受けない。したがって、この位置検出部403に検出されるフィンガ基準マーク202の位置を陽炎のない状態でカメラ300により撮像された撮像画像上のフィンガ基準マーク202の位置(図5中、点202a)として扱うことができる。
本第1実施形態では、ワーク101を保持するフィンガ201にフィンガ基準マーク202を形成したので、フィンガ201がワーク101を保持した際には、ワーク基準マーク102とフィンガ基準マーク202とを近接させることができる。したがって、ワーク基準マーク102の位置とフィンガ基準マーク202の位置とで、陽炎の条件がほぼ同じとなり、撮像画像におけるワーク基準マーク102及びフィンガ基準マーク202のずれ量がほぼ同一量となる。
そこで、制御部402は、位置検出部403で検出されたフィンガ基準マーク202の検出位置に対する画像処理部401で測定されたフィンガ基準マーク202の測定位置のずれ量を求める。そして、制御部402は、このずれ量を画像処理部401で測定されたワーク基準マーク102の測定位置のずれ量として、ワーク基準マーク102の位置を推定する。そして、制御部402は、ワーク基準マーク102の推定位置と制御部402において既知の搬送目標点の位置とを一致させるフィンガの移動量を決定する(S8:移動量決定工程)。
以下図5を参照しながら具体的に説明すると、まず位置検出部403で検出したフィンガ基準マーク202の検出位置(点202a)の座標を(x1,y1)、撮像画像によるフィンガ基準マーク202の測定位置(点202b)の座標を(x2,y2)とする。また、撮像画像によるワーク基準マーク102の測定位置(点102b)の座標を(x3,y3)とする。また、搬送基準点の位置(点801)の座標を(x4,y4)とする。なお、図5中、左上を座標(0,0)とする。
フィンガ基準マーク202について、点202aに対する点202bの陽炎によるずれ量は、(x2−x1,y2−y1)である。即ち、陽炎によるフィンガ基準マーク202の像のずれ量は、(x2−x1,y2−y1)である。フィンガ基準マーク202とワーク基準マーク102とは互いに近接しているので、陽炎によるフィンガ基準マーク202のずれ量と、ワーク基準マーク102のずれ量とが同じであると見做すことができる。
したがって、制御部402は、フィンガ基準マーク202のずれ量(x2−x1,y2−y1)を、ワーク基準マーク102のずれ量と見做して、ワーク基準マーク102の位置(図5中、点102a)を推定する。そして、制御部402は、ワーク基準マーク102の推定位置(点102a)と搬送目標点の位置(点801)とを一致させるフィンガ201の移動量を決定する。
つまり、画像処理部401により測定されたワーク基準マーク102の位置の点102bを搬送目標点の位置の点801と一致させる場合、フィンガ201の移動量は(x4−x3,y4−y3)で表わされる。しかし、この移動量(x4−x3,y4−y3)は、陽炎の影響によりずれているので、ワーク基準マーク102の推定位置に対するワーク基準マーク102の測定位置のずれ量、即ちずれ量(x2−x1,y2−y1)で補正する必要がある。そのため、ワーク基準マーク102を、基準点801へ位置決めするためには、フィンガ201を以下の式(1)に示す移動量の分、移動させればよい。
[{(x4−x3)+(x2−x1)},{(y4−y3)+(y2−y1)}]・・・(1)
即ち、制御部402は、点202aの座標(x1,y1)、点202bの座標(x2,y2)、点102bの座標(x3,y3)、点801の座標(x4,y4)に基づき、式(1)によりフィンガ201の移動量を決定する。
次に、制御部402は、決定した移動量に対応する移動指令を生成し、ステージ500に移動指令を出力することで、決定した移動量の分、フィンガ201が移動するようステージ500を制御する(S9:位置決め工程)。これにより、陽炎の影響を受けずにワーク101の位置決めが可能になる。
以上、本第1実施形態によれば、フィンガ201にフィンガ基準マーク202を形成したことにより、ワーク101に形成されたワーク基準マーク102と、このワーク101を保持するフィンガ201のフィンガ基準マーク202とを近接させることができる。従って、雰囲気の揺らぎによる各マーク102,202のずれ量の相互差を少なくすることができる。これにより、フィンガ基準マーク202の測定位置のずれ量(x2−x1,y2−y1)を、ワーク基準マークの本来の位置に対する画像処理により得られたワーク基準マークの測定位置のずれ量とみなすことができる。従って、ワーク基準マーク102の位置を高精度に推定することができ、ワーク基準マーク102を高精度に搬送目標点に移動させることができる。
またフィンガ201を透明体で製作することにより、マーク102,202の高さを同じにすることが可能になり、被写界深度が浅く、高い倍率の光学系302が使用でき、高精度にマーク102,202の位置を測定することができる。
次に、本第1実施形態のワーク搬送装置1におけるフィンガ基準マークのずれ量及びワーク基準マークのずれ量の実験結果を、図6を用いて説明する。図6は、ワーク基準マークとフィンガ基準マークとの実際の距離に対する、撮像画像におけるワーク基準マークのずれ量とフィンガ基準マークのずれ量との差の関係を表した図である。この図6に示すグラフの横軸は、ワーク基準マークとフィンガ基準マークとの実際の距離であり、縦軸は、撮像画像におけるワーク基準マークのずれ量とフィンガ基準マークのずれ量との差である。この図6に示すように、ワーク基準マーク102とフィンガ基準マーク202とを近づけるほど、陽炎によるずれ量の差を低減することが可能である。
フィンガ201は、フィンガ基準マーク202とワーク基準マーク102との距離が250[μm]以下となるように、マーク102,202を互いに近接させて、ワーク101を保持するようにするのが好ましい。ワーク101を基材150に固定する際の許容誤差は、3[μm]程度であり、撮像画像におけるワーク基準マーク102のずれ量とフィンガ基準マーク202のずれ量との差を、その1/10以下の0.3[μm]以下とすることができる。したがって、ワーク101を基材150に固定する際の位置決め精度を向上させることができる。
なお、フィンガ基準マーク202とワーク基準マーク102との距離を100[μm]以下とすればより好ましく、ワーク101を基材150に固定する際の位置決め精度をより向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るワーク搬送装置について説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係るワーク搬送装置の説明図であり、図7(a)はワーク搬送装置の斜視図である。なお、上記第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
図7(a)に示すように、ワーク搬送装置1Aは、フィンガ201A、カメラ300A、駆動部としてのステージ500、センサ部としてのエンコーダ600、及び制御ユニット400を備えている。
フィンガ201Aには、吸着面201aに真空吸着させるワーク101のワーク基準マーク102がカメラ300Aにて撮像されるように、フィンガ基準マークとなる貫通孔202Aが形成されている。これにより、ワーク基準マーク102とフィンガ基準マークとなる貫通孔202Aとを近接させることができる。
カメラ300Aは、カメラ本体301と、光学系302と、発光部303とを備えている。この発光部303は、撮像する際に被写体に向かってストロボ発光するものである。
本第2実施形態では、フィンガ201Aがワーク101を保持するのに先立って、カメラ300Aによりフィンガ基準マークである貫通孔202Aと、貫通孔202Aを通じて対向するワーク基準マーク102とを同時に撮像する。なお、ワーク基準マーク102は、その全体が貫通孔202Aを通じてカメラ300Aに撮像可能となるように、貫通孔202Aの開口面積よりも小さく形成されている。
カメラ300Aは、この撮像の際に、発光部303を発光させている。したがって、その撮像画像には、発光部303の発光により貫通孔202Aを通過してワーク101上に形成された、貫通孔202Aの輪郭を外周とする透過光スポット202Bが貫通孔202Aの投影像として写る。
画像処理部401は、この撮像画像に基づくフィンガ基準マークの位置の測定として、透過光スポット202Bの位置を測定する。つまり、撮像画像においてフィンガ基準マークとしての貫通孔202Aが陽炎によりずれる方向は、XY軸方向であり、これと同様に、透過光スポット202Bの位置もずれる。したがって、透過光スポット202Bの位置を測定することは、フィンガ基準マークの位置を測定していることとほぼ同じである。しかも、撮像画像において透過光スポット以外の部分は影となっているため、明暗の差が明確となり、透過光スポット202Bの位置、即ちフィンガ基準マークの位置を正確に求めることが可能となる。更には、ワーク基準マーク102の高さと透過光スポット202Bの高さとを同じにすることが可能になり、被写界深度が浅く、高い倍率の光学系302が使用でき、高精度にマーク102,202Aの位置を測定することができる。
図7(b)は、カメラ300Aによる撮像画像の模式図である。撮像画像における透過光スポットの位置(重心)を点202Bbとし、その点202Bbでの座標を(x2,y2)とする。また、ワーク基準マーク102の位置(重心)を点102bとし、その点102bでの座標を(x3,y3)とする。このように設定することで、上記第1実施形態と同様に、フィンガ201Aの移動量を、上記式(1)で求めることができる。
第2実施形態によれば、フィンガ201Aにフィンガ基準マークである貫通孔202Aを形成したことにより、ワーク101に形成されたワーク基準マーク102と、このワークを保持するフィンガ201のフィンガ基準マーク202Aとを近接させることができる。従って、雰囲気の揺らぎによる各マーク102,202Aのずれ量の相互差を少なくすることができる。これにより、フィンガ基準マーク202Aの測定位置のずれ量(x2−x1,y2−y1)(図5参照)を、ワーク基準マークの本来の位置に対する画像処理により得られたワーク基準マーク102の測定位置のずれ量とみなすことができる。従って、ワーク基準マーク102の位置を高精度に推定することができ、ワーク基準マーク102を高精度に搬送目標点に移動させることができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
上記第1及び第2実施形態では、センサ部がエンコーダである場合について説明したが、これに限定するものではなく、センサ部が図8に示すように、レーザ測長器700であってもよい。位置検出部は、レーザ測長器700から受信した検出信号としての干渉信号に基づいて、フィンガ基準マークの位置を検出すればよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、ワーク基準マークが1つの場合の実施例を記載したが、ワーク基準マークを複数用意して、2個以上のワーク基準マークを利用して同時に位置決めすることにより、ワークの回転方向の位置決めも可能になる。
また、上記第2実施形態では、画像処理部401において貫通孔202Aを透過した透過光スポットを、フィンガ基準マークの位置として測定したが、貫通孔202A自体の位置を直接測定してもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、フィンガが加熱される場合について説明したが、基材が加熱される場合であってもよく、また、フィンガ及び基材が加熱される場合についても適用することができる。
また、上記第1及び第2実施形態では、制御ユニット400が1つのコンピュータで構成される場合について説明したが、これに限定するものではなく、複数台のコンピュータで構成される場合であってもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、フィンガがワークを真空吸着することでワークを保持する場合について説明したが、これに限定するものではなく、ワークを把持するようにしてもよい。この場合、複数のフィンガで構成してもよい。そして、複数のフィンガの少なくとも1つに、フィンガ基準マークを形成しておけばよい。
1,1A…ワーク搬送装置、101…ワーク、102…ワーク基準マーク、201,201A…フィンガ、201a…吸着面、202…フィンガ基準マーク、202A…フィンガ基準マーク(貫通孔)、300,300A…カメラ、401…画像処理部、402…制御部、403…位置検出部、500…ステージ(駆動部)、600…エンコーダ(センサ部)、700…レーザ測長器(センサ部)

Claims (8)

  1. ワークを搬送して前記ワークに形成されたワーク基準マークを既知の搬送目標点に位置決めするワーク搬送装置において、
    カメラと、
    前記ワークを保持した際に前記カメラによって前記ワーク基準マークと共に撮像される位置に形成されたフィンガ基準マークを有するフィンガと、
    前記フィンガを移動させる駆動部と、
    前記フィンガの移動位置に応じた検出信号を出力する、エンコーダまたはレーザ測長器と、
    前記検出信号に基づいて前記フィンガ基準マークの位置を検出する位置検出部と、
    前記カメラの撮像画像から前記フィンガ基準マーク及び前記ワーク基準マークの位置を測定する画像処理部と、
    前記位置検出部で検出された前記フィンガ基準マークの検出位置に対する前記画像処理部で測定された前記フィンガ基準マークの測定位置のずれ量を、前記画像処理部で測定された前記ワーク基準マークの測定位置のずれ量として、前記ワーク基準マークの位置を推定し、前記ワーク基準マークの推定位置と前記搬送目標点の位置とを一致させる前記フィンガの移動量を決定して、前記移動量の分、前記フィンガが移動するよう前記駆動部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とするワーク搬送装置。
  2. 前記フィンガは、透明体で形成され、前記ワークを真空吸着する吸着面を有し、
    前記フィンガ基準マークは、前記吸着面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のワーク搬送装置。
  3. 前記フィンガは、前記ワークを真空吸着する吸着面を有し、
    前記フィンガには、前記吸着面に真空吸着させる前記ワークの前記ワーク基準マークが前記カメラにて撮像されるように、前記フィンガ基準マークとなる貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のワーク搬送装置。
  4. 前記カメラは、前記吸着面の法線方向と平行な方向から撮像する位置に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のワーク搬送装置。
  5. 前記フィンガは、前記フィンガ基準マークと前記ワーク基準マークとの距離が250[μm]以下となるように、前記ワークを保持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のワーク搬送装置。
  6. カメラと、ワークを保持した際に前記カメラによって前記ワークに形成されたワーク基準マークと共に撮像される位置に形成されたフィンガ基準マークを有するフィンガと、前記フィンガを移動させる駆動部と、前記フィンガの移動量を決定し、前記移動量の分、前記フィンガが移動するよう前記駆動部を制御する制御部と、前記フィンガの移動位置に応じた検出信号を出力する、エンコーダまたはレーザ測長器と、前記検出信号に基づいて前記フィンガ基準マークの位置を検出する位置検出部と、前記カメラから取得した撮像画像を画像処理する画像処理部と、を備えたワーク搬送装置を用いて、前記ワークを搬送して前記ワーク基準マークを既知の搬送目標点に位置決めするワーク搬送方法において、
    前記カメラにて前記フィンガの前記フィンガ基準マークと前記ワークの前記ワーク基準マークとを同時に撮像する撮像工程と、
    前記画像処理部にて前記カメラの撮像画像から前記フィンガ基準マーク及び前記ワーク基準マークの位置を測定する画像処理工程と、
    前記位置検出部にて前記フィンガ基準マークの位置を検出する位置検出工程と、
    前記制御部にて、前記位置検出工程で検出された前記フィンガ基準マークの検出位置に対する前記画像処理工程で測定された前記フィンガ基準マークの測定位置のずれ量を、前記画像処理工程で測定された前記ワーク基準マークの測定位置のずれ量として、前記ワーク基準マークの位置を推定し、前記ワーク基準マークの推定位置と前記搬送目標点の位置とを一致させる前記フィンガの移動量を決定する移動量決定工程と、
    を備えたことを特徴とするワーク搬送方法。
  7. 請求項6に記載のワーク搬送方法によって基材の所定の位置に前記ワークを位置決め搬送して、前記ワークを加熱により熱硬化性接着剤で前記基材に固定することを特徴とする組付部品の製造方法。
  8. 前記ワークが、半導体チップまたはICチップであることを特徴とする請求項7に記載の組付部品の製造方法。
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