JP5974714B2 - 粒度分布測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学的手法(例えば、レーザ回折・散乱式等)を用いて被測定物に含まれる被測定粒子群の粒度分布を測定する粒度分布測定装置に関する。
レーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置においては、媒体(例えば、水や空気等)中に分散状態の被測定粒子群(例えば、粉体等)に平行光束を照射することにより、被測定粒子群で回折・散乱された散乱光の空間的な光強度分布を複数個の光検出素子で検出して、その光強度分布からフラウンホーファ回折理論やミーの散乱理論に基づく演算を行うことによって、被測定粒子群の粒度分布を算出する。
図5は、従来の粒度分布測定装置の概略構成の一例を示す図である。なお、図5中では、光学系の構成を表す模式図と、データサンプリング回路やコンピュータからなる信号処理系の構成を表すブロック図とを併記して示している。また、光源部とリングディテクタ(光検出器)とを結ぶ方向をX方向とし、X方向と垂直な一方向をY方向とし、Y方向とX方向とに垂直な方向をZ方向とする。
粒度分布測定装置101は、被測定物(媒液Lと被測定粒子群Pとの混合物)Sが収容されたセル30が配置されるセル配置部31と、セル30に対して平行光束を照射する光源部40と、集光レンズ51と、光強度分布を検出するリングディテクタ52と、データサンプリング回路60と、粒度分布測定装置101全体を制御するコンピュータ(制御部)170とを備える。
粒度分布測定装置101の左側部には、光源部40が設置され、具体的にはレーザ光源41と集光レンズ42と空間フィルタ43とコリメータ44とが左からこの順に配置されている。
このような光源部40の構成において、レーザ光源41で発生されたレーザ光は、集光レンズ42、空間フィルタ43、コリメータ44を通過して平行光束とされ、前方向(X方向、図における左から右方向)に向かうようにセル30に照射される。
これにより、セル配置部31に配置されたセル30の内部に被測定物Sが収容されていれば、平行光束はセル30の内部の被測定粒子群Pで回折・散乱して、空間的に回折・散乱光の光強度分布パターンが生じることになる。
一方、粒度分布測定装置101の右側部には、集光レンズ51とリングディテクタ52とが左からこの順に配置されている。
リングディテクタ52は、互いに異なる半径を持つリング状ないしは半リング状の検出面を持つ複数(例えば、64個)の光検出素子(フォトダイオード)を、集光レンズ51の光軸を中心とするように同心円状に配置してあり、各光検出素子には、それぞれの位置に応じた回折・散乱角度を持つ光が入射するようにしてある。したがって、各光検出素子の出力信号は、各回折・散乱角度ごとの光の強度を表すことになる。
このような集光レンズ51とリングディテクタ52との構成において、回折・散乱光は、集光レンズ51を介してリングディテクタ52の検出面上に集光され、リング状の回折・散乱像を結ぶようになる。
そして、リングディテクタ52の出力信号は、アンプ、マルチプレクサ及びA−D変換器からなるデータサンプリング回路60によって順次デジタル化され、回折・散乱光の光強度分布データとして汎用のコンピュータ170に送信される。
コンピュータ170は、CPU180とメモリ190とを備え、モニタ画面を有する表示装置71と、キーボード72aやマウス72bを有する入力装置72とが連結されている。CPU180が処理する機能をブロック化して説明すると、被測定物Sを測定する被測定物測定部81と、被測定粒子群Pの粒度分布を算出する算出部83とを有する。また、メモリ190には、光強度分布データを記憶するための光強度分布記憶領域91と、粒子及び水(媒液L)の屈折率や、フラウンホーファ回折理論やミーの散乱理論に基づいた公知の演算式等を記憶する基本データ記憶領域92とを有する。
被測定物測定部81は、測定者によって、被測定物Sを測定するように入力装置72で入力されると、被測定物Sが収容されたセル30に、光源部40からの平行光束を照射するとともに、リングディテクタ52からの光強度データ、つまり光強度分布データを取得して、光強度分布記憶領域91に記憶させる制御を行う。
算出部83は、被測定物Sを測定して得られた光強度分布データと、粒子及び媒液Lの屈折率とを用いて、フラウンホーファ回折理論やミーの散乱理論に基づいた公知の演算を行うことによって、被測定物Sに含まれる被測定粒子群Pの粒度分布を算出する制御を行う。
ところで、このような粒度分布測定装置101では、集光レンズ51の光軸とリングディテクタ52の中心軸(光軸)とが精度よく一致していなければならないが、集光レンズ51の光軸とリングディテクタ52の中心軸とにずれを生じることがあるため、測定の度に集光レンズ51の光軸とリングディテクタ52の中心軸との調整が行われる。
そのため、リングディテクタ52の中心部に、光軸調整用検出面が形成されている。図6は、リングディテクタ52の一例を示す図である。リングディテクタ52は、互いに異なる半径を持つ半リング状の検出面を持つ複数(例えば、5個)の光検出素子52aが、円形状の光軸調整用検出面52bを中心とするように同心円状に配置されている。光軸調整用検出面52bは、Y方向に2分割されるとともにZ方向に2分割された4個の光検出素子52b’よりなる。
これにより、4個の光検出素子52b’からそれぞれ出力される出力信号の大きさが等しくなるように、リングディテクタ52を駆動機構125(図5参照)によってYZ方向に移動させることで、測定に先立って光軸合わせが行われている。
また、リングディテクタ52をYZ方向に移動させることに代えて、コリメータ44を光軸に対して直交する方向に移動させるためのアクチュエータを設け、光軸調整用検出面からの出力信号に基づいて、コリメータ44を移動させる制御信号をアクチュエータに送出する光軸調整処理部を設けてなるオートアライメント機構を備える粒度分布測定装置も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−83721号公報
ところで、上述したような粒度分布測定装置101において、リングディテクタ52を移動させるための駆動機構125として、圧電素子やステッピングモータ等のアクチュエータが用いられているが、このような場合にはマイクロメートルオーダーの移動を行う必要がある。そのため、アクチュエータは複雑かつ高価なものとなっていた。
また、集光レンズ51を備える粒度分布測定装置101では、所定の角度の進行方向の光は、集光レンズ51によってリングディテクタ52の所定の位置に結像するので、いくらコリメータ44を移動させても、光の進行方向が平行移動するだけでその角度(方向)は変化しないため、最初に光の進行方向がリングディテクタ52の中心からずれていれば、リングディテクタ52の中心に結像しないこととなる。
本出願人は、マイクロメートルオーダーの移動を行うことができるアクチュエータを使用せずに、光源部40からの平行光束をリングディテクタ52の中心軸に結像させる方法について検討した。まず、光源部40からの平行光束の進行方向の角度(図3参照)を調整することにした。しかしながら、この場合でも光源部40をマイクロメートルオーダーで回転させる必要があり、結局、アクチュエータは複雑で高価なものとなった。そこで、光源部40からの平行光束の進行方向の角度を調整するために、入射平面と出射平面との間の角度が1°の傾きとなっているレンズを用いることにした。
図4(a)は、入射光の進行方向に対する入射平面の法線の角度αと出射光の進行方向の角度αとの関係を示すグラフである。これは、レンズの屈折率1.46、レンズ周辺の屈折率1.0、レンズの角度1度のときの計算結果を示している。入射光の進行方向に対して入射平面の法線の角度αが大きく変化しても、出射光の進行方向の角度αはあまり変化しない。例えば、入射平面の法線の角度αが30°から40°の10°変化した場合には、出射光の進行方向の角度αは、角度αの1/100程度の0.12°しか変化しない。
これにより、入射平面と、入射平面と平行でない出射平面とを有する光軸調整用レンズを配置して、光軸調整用レンズを安価な駆動機構によって大きな角度αで回転させることで、出射光の進行方向は微少角度αで移動させて、光源部からの平行光束を光検出器の中心軸に結像させることを見出した。
すなわち、本発明の粒度分布測定装置は、平行光束を出射する光源部と、散乱光を集光する集光レンズと、前記集光レンズで集光された散乱光の光強度分布を検出する光検出器と、前記光源部と前記集光レンズとの間に、被測定粒子群を含む被測定物が収容されたセルが配置されるセル配置部と、前記光源部からの平行光束を前記被測定物に照射することにより発生する散乱光を前記集光レンズで集光して前記光検出器で検出させることで、前記被測定物に含まれる被測定粒子群の粒度分布を算出する制御部とを備える粒度分布測定装置であって、前記光検出器には、光軸調整用検出面が形成されており、前記光源部と前記光検出器とを結ぶ方向をX方向とし、X方向と垂直な一方向をY方向とし、Y方向とX方向とに垂直な方向をZ方向とした場合において、前記光検出器の検出面は、YZ平面と平行に配置されており、前記光源部と前記セル配置部との間に配置され、前記光源部からの平行光束が入射する入射平面と、当該入射平面と平行でない出射平面とを有する光軸調整用レンズと、前記光源部からの平行光束が前記入射平面に入射する角度が変化するように、前記光軸調整用レンズを回転させることが可能なレンズ駆動機構とを備え、前記光軸調整用レンズは、Y方向から視ると入射平面と出射平面との間の角度が第一所定角度となっている第一レンズと、Z方向から視ると入射平面と出射平面との間の角度が第二所定角度となっている第二レンズとを有し、前記レンズ駆動機構は、Y方向を回転軸として前記第一レンズを回転させるとともに、Z方向を回転軸として前記第二レンズを回転させることが可能となっているようにしている。
以上のように、本発明の粒度分布測定装置によれば、マイクロメートルオーダーの移動を調整することができるアクチュエータを使用せずに、光源部からの平行光束を光検出器の中心軸に結像させることができる。
また、光源部からの平行光束がY方向にもZ方向にもずれていても、光源部からの平行光束を光検出器の中心軸に結像させることができる。
本発明において、「第一所定角度」及び「第二所定角度」とは、設計者等によって予め決められた任意の角度であり、入射光の進行方向に対する入射平面の法線の角度α と出射光の進行方向の角度α との関係を考慮して0.2度以上5度以下等となる。
(その他の課題を解決するための手段および効果)
また、本発明の粒度分布測定装置においては、前記光軸調整用検出面は、Y方向に2分割されるとともに、Z方向に2分割された検出面であるようにしてもよい。
そして、本発明の粒度分布測定装置においては、前記制御部は、前記セル配置部にセルが配置される前に、前記光軸調整用検出面で検出された光強度分布に基づいて、前記レンズ駆動機構に駆動信号を出力するようにしてもよい。
発明の粒度分布測定装置によれば、光軸調整用レンズをレンズ駆動機構によって大きな角度αで回転させることで、出射光の進行方向は微少角度αで移動させることができるので、マイクロメートルオーダーの移動を調整する必要がないため、制御部でも光源部からの平行光束を光検出器の中心軸に結像させることができ、その結果、自動化することができる。
本発明の一実施形態である粒度分布測定装置の全体構成を示す概略構成ブロック図。 図1に示す粒度分布測定装置を異なる方向(Z方向)から視たときの図。 第一ガラスレンズの一例を示す図。 入射光の進行方向に対する入射平面の法線の角度αと出射光の進行方向の角度αとの関係を示すグラフ。 従来の粒度分布測定装置の概略構成の一例を示す図。 リングディテクタの一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれる。
図1は、本発明の一実施形態である粒度分布測定装置の全体構成を示す概略構成ブロック図であり、図2は、図1に示す粒度分布測定装置を異なる方向(Z方向)から視たときの図である。なお、図2中では、光学系の構成を表す模式図のみを示している。また、粒度分布測定装置101と同様のものについては、同じ符号を付している。
粒度分布測定装置1は、被測定物(媒液Lと被測定粒子群Pとの混合物)Sが収容されたセル30が配置されるセル配置部31と、セル30に対して平行光束を照射する光源部40と、光軸調整用レンズ20と、レンズ駆動機構25と、集光レンズ51と、光強度分布を検出するリングディテクタ(光検出器)52と、データサンプリング回路60と、粒度分布測定装置1全体を制御するコンピュータ(制御部)70とを備える。
光軸調整用レンズ20は、光源部40とセル配置部31との間に配置され、第一ガラスレンズ21と第二ガラスレンズ22とが左からこの順に配置されている。
図3は、第一ガラスレンズ21の一例を示す図である。第一ガラスレンズ21は、略直方体形状をしているが、レーザ光の光軸方向で対向する面が互いに平行ではなく、わずかに傾いている。すなわち、Y方向から視ると、光源部40側の入射平面21aと、光源部40と反対側の出射平面21bとの間の角度が1°(第一所定角度)となっている。そして、第一ガラスレンズ21は、リングディテクタ52から距離L(例えば400mm)の位置に配置され(図1参照)、Y方向を回転軸21cとして右回転と左回転とに回転可能となっている。
なお、第一ガラスレンズ21の材質は、例えば、石英ガラスであり、屈折率は1.46程度である。また、第一ガラスレンズ21の材質は、ほう珪酸ガラス(BK7)でもよい。ほう珪酸ガラスの屈折率は1.51程度である。
図4は、入射光の進行方向に対する入射平面の法線の角度αと出射光の進行方向の角度αとの関係を示すグラフである。図4(a)はレンズの材質が石英ガラスの場合であり、レンズの屈折率1.46、レンズ周辺の屈折率1.0、レンズの角度1度のときの計算結果を示している。また、図4(b)はレンズの材質がほう珪酸ガラス(BK7)の場合であり、レンズの屈折率1.51、レンズ周辺の屈折率1.0、レンズの角度1度のときの計算結果を示している。
これにより、第一ガラスレンズ21が所定の角度θで回転すると、Y方向から視ると光源部40からの平行光束に対して第一ガラスレンズ21の入射平面21aの法線の角度αが変化するとともに、第一ガラスレンズ21の出射平面21bの角度(α−1°)も変化することになる。よって、例えば、光源部40からの平行光束に対して入射平面21aの法線の角度α’が30°から40°へ10°変化した場合には、出射平面21bから出射される出射光の進行方向の角度α’はZ方向に0.12°変化する(図4参照)。すなわち、光源部40からの平行光束の向かう方向がリングディテクタ52の中心から距離K(後述する)でZ方向にずれていても修正することができる。
なお、第一ガラスレンズ21の初期角度として、入射光の進行方向に対する入射平面21aの法線の角度αと出射光の進行方向の角度αとの関係を考慮して、X方向に対して入射平面21aが30°±10°の傾きを持つように配置されることが好ましい。
また、第二ガラスレンズ22も、第一ガラスレンズ21と同様の形状及び材質をしており、Z方向から視ると、光源部40側の入射平面22aと、光源部40と反対側の出射平面22bとの間の角度が1°(第二所定角度)となっている。そして、リングディテクタ52から距離L(例えば350mm)の位置に配置され、Z方向を回転軸21cとして右回転と左回転とに回転可能となっている。
これにより、第二ガラスレンズ22が所定の角度θで回転すると、Z方向から視ると光源部40からの平行光束に対して第二ガラスレンズ22の入射平面22aの法線の角度βが変化するとともに、第二ガラスレンズ22の出射平面22bの角度(β−1°)も変化することになる。よって、例えば、光源部40からの平行光束に対して入射平面22aの法線の角度βが30°から40°の10°変化した場合には、出射平面22bから出射される出射光の進行方向の角度βはY方向に0.12°変化する(図4参照)。すなわち、光源部40からの平行光束の向かう方向がリングディテクタ52の中心から距離K(後述する)でY方向にずれていても修正することができる。
なお、第二ガラスレンズ22の初期角度として、入射光の進行方向に対する入射平面22aの法線の角度βと出射光の進行方向の角度βとの関係を考慮して、X方向に対して入射平面22aが30°±10°の傾きを持つように配置されることが好ましい。
レンズ駆動機構25は、コンピュータ70からの駆動信号に基づいて、Y方向を回転軸21cとして第一ガラスレンズ21を回転させるアクチュエータ25aと、Z方向を回転軸22cとして第二ガラスレンズ22を回転させるアクチュエータ25bとを備える。アクチュエータ25aとアクチュエータ25bは、それぞれ±10度程度の大きな角度で第一ガラスレンズ21と第二ガラスレンズ22を動かせばよいので、±1度以下といったような微小な角度範囲で高精度に制御する必要がない。換言すると、回転駆動機構を直線的な駆動機構を利用して構成するようにすれば、マイクロメートルオーダーの微小な移動を行う必要がないため、コストを抑えることができる。
コンピュータ70は、CPU80とメモリ90とを備え、モニタ画面を有する表示装置71と、キーボード72aやマウス72bを有する入力装置72とが連結されている。CPU80が処理する機能をブロック化して説明すると、被測定物Sを測定する被測定物測定部81と、被測定粒子群Pの粒度分布を算出する算出部83と、光軸調整制御部82とを有する。また、メモリ90には、光強度分布データを記憶するための光強度分布記憶領域91と、粒子及び水(媒液L)の屈折率や、フラウンホーファ回折理論やミーの散乱理論に基づいた公知の演算式等を記憶する基本データ記憶領域92と、光軸調整用データ記憶領域93とを有する。
光軸調整用データ記憶領域93には、第一ガラスレンズ21の出射平面21bから出射される出射光の進行方向の角度αと第一ガラスレンズ21の回転角度θとの関係を示す第一対応表と、第二ガラスレンズ22の出射平面22bから出射される出射光の進行方向の角度βと第二ガラスレンズ22の回転角度θとの関係を示す第二対応表が予め記憶されている。
光軸調整制御部82は、測定者によって、光軸調整するように入力装置72で入力されると、光源部40からの平行光束を照射するとともに、リングディテクタ52の光軸調整用検出面52bからの光強度データ、つまり4個の出力信号を取得して、第一対応表と第二対応表とに基づいて、レンズ駆動機構25に駆動信号を出力する制御を行う。
例えば、4個の出力信号に基づいて、リングディテクタ52の中心軸からY方向に距離K、Z方向に距離Kずれていると判定したときには、まず、第二ガラスレンズ22のリングディテクタ52からの距離Lと、距離Kとを用いて、第二ガラスレンズ22の出射平面22bから出射される出射光の進行方向の角度βをどのくらいの角度で変化させるかを算出する。そして、第二対応表に基づいて第二ガラスレンズ22をどのくらいの角度θで変化させるかを算出して、アクチュエータ25bに駆動信号を出力する。
次に、第一ガラスレンズ21のリングディテクタ52からの距離Lと、距離Kとを用いて、第一ガラスレンズ21の出射平面21bから出射される出射光の進行方向の角度αをどのくらいの角度で変化させるかを算出する。そして、第一対応表に基づいて第一ガラスレンズ21をどのくらいの角度θで変化させるかを算出して、アクチュエータ25aに駆動信号を出力する。
以上のように、粒度分布測定装置1によれば、マイクロメートルオーダーの移動を調整するアクチュエータを使用せずに、光源部40からの平行光束をリングディテクタ52の中心軸に結像させることができる。さらに、第一ガラスレンズ21と第二ガラスレンズ22とをそれぞれアクチュエータ25a、25bによって大きな角度θ、θで回転させることで、出射光の進行方向は微少角度α、βで移動させることができるので、マイクロメートルオーダーの移動を調整する必要がないため、光軸調整制御部82で光源部40からの平行光束をリングディテクタ52の中心軸に結像させることができ、その結果、自動化することができる。
<他の実施形態>
(1)上述した粒度分布測定装置1において、光軸調整制御部82がレンズ駆動機構25に駆動信号を出力する構成としたが、測定者が入力装置72によってレンズ駆動機構25に駆動信号を出力する構成としてもよい。
(2)上述した粒度分布測定装置1において、屈折率が1.46程度の第一ガラスレンズ21と第二ガラスレンズ22とを用いる構成としたが、屈折率が1.3〜1.6程度の材料からなる第一レンズと第二レンズとを用いる構成としてもよい。
本発明は、光学的手法を用いて被測定物に含まれる被測定粒子群の粒度分布を測定する粒度分布測定装置等に使用することができる。
1 粒度分布測定装置
21 第一ガラスレンズ(光軸調整用レンズ)
22 第二ガラスレンズ(光軸調整用レンズ)
21a、22a 入射平面
21b、22b 出射平面
25 レンズ駆動機構
30 セル
31 セル配置部
40 光源部
51 集光レンズ
52 リングディテクタ(光検出器)
52b 光軸調整用検出面
70 制御部

Claims (3)

  1. 平行光束を出射する光源部と、
    散乱光を集光する集光レンズと、
    前記集光レンズで集光された散乱光の光強度分布を検出する光検出器と、
    前記光源部と前記集光レンズとの間に、被測定粒子群を含む被測定物が収容されたセルが配置されるセル配置部と、
    前記光源部からの平行光束を前記被測定物に照射することにより発生する散乱光を前記集光レンズで集光して前記光検出器で検出させることで、前記被測定物に含まれる被測定粒子群の粒度分布を算出する制御部とを備える粒度分布測定装置であって、
    前記光検出器には、光軸調整用検出面が形成されており、
    前記光源部と前記光検出器とを結ぶ方向をX方向とし、X方向と垂直な一方向をY方向とし、Y方向とX方向とに垂直な方向をZ方向とした場合において、前記光検出器の検出面は、YZ平面と平行に配置されており、
    前記光源部と前記セル配置部との間に配置され、前記光源部からの平行光束が入射する入射平面と、当該入射平面と平行でない出射平面とを有する光軸調整用レンズと、
    前記光源部からの平行光束が前記入射平面に入射する角度が変化するように、前記光軸調整用レンズを回転させることが可能なレンズ駆動機構とを備え
    前記光軸調整用レンズは、Y方向から視ると入射平面と出射平面との間の角度が第一所定角度となっている第一レンズと、Z方向から視ると入射平面と出射平面との間の角度が第二所定角度となっている第二レンズとを有し、
    前記レンズ駆動機構は、Y方向を回転軸として前記第一レンズを回転させるとともに、Z方向を回転軸として前記第二レンズを回転させることが可能となっていることを特徴とする粒度分布測定装置。
  2. 前記光軸調整用検出面は、Y方向に2分割されるとともに、Z方向に2分割された検出面であることを特徴とする請求項に記載の粒度分布測定装置。
  3. 前記制御部は、前記セル配置部にセルが配置される前に、前記光軸調整用検出面で検出された光強度分布に基づいて、前記レンズ駆動機構に駆動信号を出力することを特徴とする請求項に記載の粒度分布測定装置。
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