JP5973940B2 - タンデム型メカニカルシール装置 - Google Patents
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Description
図5は、従来のタンデム型メカニカルシール装置を示す断面図である。図5に示すように、従来のタンデム型メカニカルシール装置は、回転機器のケーシング101と回転軸102との間に配置された機内側(図中の右側)の第1メカニカルシール103と、機外側(図中の左側)の第2メカニカルシール104とを備えている。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、メカニカルシールのシール性能が低下するのを抑制することができるタンデム型メカニカルシール装置を提供することを目的とする。
この場合、吐出孔の逆方向孔部では封液による動圧が発生し易くなるため、吐出孔の他端(排出口の近傍)における封液の圧力は、吐出孔の一端(回転軸の外周近傍)における封液の圧力よりも低くなる。これにより、封液室で気化したガスは、封液と共に回転軸の外周近傍から吐出孔を通じて排出口に流れ易くなるため、気化したガスを効果的に排出することができる。
この場合、循環リングの外周に沿って流れる封液は、導入孔に入り易くなるため、供給口から供給された封液を、循環リングの外周から導入孔を通じて回転軸の外周近傍に効果的に補充することができる。
この場合、循環リングよりも軸方向一方側において供給口から供給された封液を、循環リングの切欠溝を通過して循環リングよりも軸方向他方側に導入することができるため、封液室の循環リングよりも軸方向他方側において封液が不足するのを効果的に抑制することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るタンデム型メカニカルシール装置を示す側断面図である。図1において、このタンデム型メカニカルシール装置Tは、ポンプ等の回転機器の内部に設けられ、低沸点液体である被密封液体(例えば−35℃のエチレン)をシールするものである。タンデム型メカニカルシール装置Tは、回転機器のケーシング1と、当該ケーシング1を貫通する回転軸2との間に配置されている。なお、本明細書において、図1の左側を機外側、図1の右側を機内側という。
静止密封環5は、カーボン等の軟質材で作製され、ケーシング1にOリング8でシールした状態で軸方向に摺動自在に取り付けられた摺動リング9の機内側端部に固定されている。静止密封環5の機内側の端部には静止側密封端面5aが形成されている。
スプリング7は、後述する固定リング23に保持されており、摺動リング9の機外側端部に固定されたカラー10を機内側に押圧付勢している。これにより、静止密封環5には、カラー10及び摺動リング9を介してスプリング7の付勢力が作用するため、静止密封環5の静止側密封端面5aは、回転密封環6の回転側密封端面6aに押し付けられている。
静止密封環11は、カーボン等の軟質材で作製され、その機内側の端部には静止側密封端面11aが形成されている。静止密封環11は、ケーシング1のリテーナ14に対してOリング15でシールした状態で軸方向に摺動自在に取り付けられている。
スプリング13は、前記リテーナ14に保持されており、前記静止密封環11を機内側に押圧付勢している。これにより、静止密封環11の静止側密封端面11aは、回転密封環12の回転側密封端面12aに押し付けられている。
また、ケーシング1には、循環リング18の外周近傍で開口しており封液室B内の封液を外部に排出する排出口22aを有する排出路22が形成されている。この排出路22は、供給路21に対して周方向に約180℃の角度差をもって形成されている。排出口22aは、循環リング18の外周の径方向外方に形成されている。
また、固定リング23には、供給口21aから供給された封液を回転軸2の外周近傍に導く導入孔25が形成されている。導入孔25の一端25aは封液室B内の回転軸2の外周近傍で開口し、導入孔25の他端25bは前記供給口21aの近傍で開口している。
また、循環リング18よりも機外側において供給口21aから供給された封液を、循環リング18の第2切欠溝18cを通過して循環リング18よりも機内側に導入することができるため、封液室Bの循環リング18よりも機内側において封液が不足するのを効果的に抑制することができる。
2 回転軸
3 第1メカニカルシール
4 第2メカニカルシール
18 循環リング
18c 第2切欠溝(切欠溝)
21 供給路
21a 供給口
22 排出路
22a 排出口
24 吐出孔
24d 逆方向孔部
25 導入孔
25d 順方向孔部
B 封液室
T タンデム型メカニカルシール装置
Claims (4)
- ケーシングと当該ケーシングを貫通する回転軸との間において当該回転軸の軸方向に所定間隔離して互いに並列に配置された一対のメカニカルシールと、これら両メカニカルシールの間に形成された環状の封液室と、前記封液室において前記回転軸側に一体回転可能に外嵌され、前記封液室内の封液を循環させる循環リングとを備え、前記ケーシングに、前記循環リングの外周近傍で開口しており前記封液室に封液を供給する供給口を有する供給路と、前記循環リングの外周近傍で開口しており前記封液室の封液を外部に排出する排出口を有する排出路とが形成されたタンデム型メカニカルシール装置であって、
前記ケーシングには、一端が前記封液室内の前記回転軸の外周近傍で開口し、他端が前記排出口の近傍で開口する吐出孔と、一端が前記封液室内の前記回転軸の外周近傍で開口し、他端が前記供給口の近傍で開口する導入孔とが形成されていることを特徴とするタンデム型メカニカルシール装置。 - 前記吐出孔は、前記他端から前記一端側に向かって、前記循環リングの外周に沿って封液が流れる方向と逆方向に延びる逆方向孔部を有している請求項1に記載のタンデム型メカニカルシール装置。
- 前記導入孔は、前記他端から前記一端側に向かって、前記循環リングの外周に沿って封液が流れる方向と同じ方向に延びる順方向孔部を有している請求項1又は2に記載のタンデム型メカニカルシール装置。
- 前記供給口が、前記循環リングよりも軸方向一方側に形成され、前記導入孔の前記一端の開口が、前記循環リングよりも軸方向他方側に形成されており、
前記循環リングの外周には、軸方向全長に亘って切欠溝が形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のタンデム型メカニカルシール装置。
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JP2013050868A JP5973940B2 (ja) | 2013-03-13 | 2013-03-13 | タンデム型メカニカルシール装置 |
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JP2013050868A JP5973940B2 (ja) | 2013-03-13 | 2013-03-13 | タンデム型メカニカルシール装置 |
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