JP6674320B2 - メカニカルシール - Google Patents
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Description
また、回転密封環104の背面104bは、焼嵌めによって溝部105aの底面105bに金属接触しているため、背面104bの平坦度が低い場合には、その平坦度を溝部105aの底面105bにより補正することができず、回転密封環104が回転軸102に対して傾き易い。その結果、シール面104aの回転軸102に対する直角度に悪影響が及ぶことになる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、回転密封環のシール面の平坦度が低下したり、当該シール面の回転軸に対する直角度が損なわれたりするのを抑制することができるメカニカルシールを提供することを目的とする。
また、メカニカルシールは回転密封環がリテーナに対して回転するのを規制する回り止め機構を備えているので、回転密封環がリテーナに緩く嵌め込まれても、回転密封環がリテーナに対して回転するのを防止することができる。
この場合、回転密封環の外周面の平坦度が低い場合であっても、その平坦度を第2弾性部材により補正することができるので、回転密封環が回転軸に対して傾いてシール面の回転軸に対する直角度に悪影響を及ぼすのをさらに抑制することができる。
この場合、静止密封環のシール面の外周縁に形成されたテーパ面により、回転密封環のシール面におけるフラッシング流体との接液面積が増加するので、回転密封環のシール面を効率良く冷却することができる。その結果、シール面に熱歪が発生するのをさらに抑制することができる。
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るメカニカルシールを示す断面図である。図1において、このメカニカルシール1は、各種産業用ポンプ、撹拌機、コンプレッサ、ブロワ等の回転流体機器の軸封装置として用いられ、回転流体機器のケーシングCと、当該ケーシングCの開口c1を貫通する回転軸Sとの間に配置されている。なお、本明細書において、図1の左側を機外側、図1の右側を機内側という(図2及び図5についても同様)。
保持部材9は、周方向に所定間隔をあけて複数の付勢部材8の機内側の端部を保持している。付勢部材8は、例えば圧縮コイルばねからなり、その機外側の端部はドライブカラー5の機内側の端面に当接している。これにより、ドライブカラー5は、付勢部材8の付勢力によって機外側に付勢されている。
図2は、回転密封環7の取り付け構造を示す拡大断面図である。図2において、リテーナ6の機外側の端面には、回転密封環7が嵌め込まれる環状の溝部62が形成されている。この溝部62の直径は、回転密封環7の外径よりも若干(0.2〜0.5%程度)大きく設定されており、これにより回転密封環7は溝部62に緩く嵌め込まれている。
また、回転密封環7の背面7cと溝部62の底面62aとの間に第1弾性部材31が介在しているので、前記背面7cの平坦度が低い場合であっても、その平坦度を第1弾性部材31により補正(吸収)することができる。さらに、回転密封環7の外周面7bと溝部62の周面62bとの間に第2弾性部材32が介在しているので、前記外周面7bの平坦度が低い場合であっても、その平坦度を第2弾性部材32により補正(吸収)することができる。これにより、前記背面7c及び外周面7bの平坦度が低い場合に回転密封環7が回転軸Sに対して傾くのを抑制することができる。
また、回り止め機構40を構成するリテーナ6側のピン41の先端面は、回転密封環7側の凹溝42の底面42aに対して非接触であるため、これらの接触に起因して回転密封環7が回転軸Sに対して傾くのも防止することができる。
図2において、本実施形態の回転密封環7には、その全面にダイヤモンド膜d1〜d4が連続して形成されている。ダイヤモンド膜d1は回転密封環7のシール面7aに形成されており、ダイヤモンド膜d2は回転密封環7の外周面7bに形成されている。ダイヤモンド膜d3は回転密封環7の背面7c(凹溝42を含む)に形成されており、ダイヤモンド膜d4は回転密封環7の内周面7dに形成されている。なお、図2では、分かりやすいようにダイヤモンド膜d1〜d4の膜厚を誇張して描いている。
また、回転密封環7の外周面7b及び背面7cでも、ダイヤモンド膜d2,d3が形成されることで表面粗度が大きくなるが、外周面7b及び背面7cの各平坦度のうねりを、第1及び第2弾性部材31,32によりそれぞれ吸収することができる。したがって、回転密封環7の外周面7b及び背面7cにダイヤモンド膜d2,d3を形成することで、外周面7b及び背面7cの平坦度が低下しても、回転密封環7が傾いてシール面7aの回転軸Sに対する直角度が損なわれるのを効果的に抑制することができる。
図2に示すように、静止密封環3のシール面3aの外周縁には、当該シール面3aから静止密封環3の軸方向内側(機外側)へ向かうに従って漸次拡径するテーパ面(ハイドロカット)3bが形成されている。
図4は、静止密封環3を機内側から見た正面図である。図4に示すように、静止密封環3のテーパ面3bは、シール面3aの外周縁において周方向に所定間隔をあけて複数個所(図例では8箇所)に形成されている。
図5は、第1弾性部材31の変形例を示す拡大断面図である。本変形例の第1弾性部材31は、熱伝導性を有するガスケットからなる。ガスケットの熱伝導率及び硬度は、本発明において特に限定されるものではないが、好ましくは熱伝導率は5〜200W/m・kであり、硬度はHs40〜90である。なお、本変形例では、第1弾性部材31をガスケットとしているが、これに加えて第2弾性部材32をガスケットとしてもよい。
2 シールケース
3 静止密封環
3a シール面
3b テーパ面
4 スリーブ
5 ドライブカラー
5a ネジ孔
5b 係合孔
6 リテーナ
7 回転密封環
7a シール面
7b 外周面
7c 背面
7d 内周面
8 付勢部材
9 保持部材
9a ネジ孔
9b 保持孔
10 ストッパリング
10a 円環部
10b 円筒部
10c 端面
10d ネジ孔
11 セットスクリュー
12 セットスクリュー
13 ドライブピン
13a 雄ネジ部
15 Oリング
16 Oリング
17 Oリング
18 Oリング
22 供給路
23 排出路
31 第1弾性部材
32 第2弾性部材
40 回り止め機構
41 ピン
42 凹溝
42a 底面
42b 側面
61 突起部
62 溝部
62a 底面
62b 周面
63 凹部
64 凹部
C ケーシング
c1 開口
d1 ダイヤモンド膜
d2 ダイヤモンド膜
d3 ダイヤモンド膜
d4 ダイヤモンド膜
S 回転軸
Claims (4)
- ケーシング側に取り付けられ、シール面を有する静止密封環と、
前記ケーシングを貫通する回転軸側に一体回転可能に取り付けられ、軸方向の一端面に環状の溝部が形成されたリテーナと、
前記リテーナの溝部に嵌め込まれ、前記静止密封環のシール面に摺接するシール面を有する回転密封環と、を備えたメカニカルシールであって、
前記回転密封環は、そのシール面の反対側となる背面と、当該背面に対向する前記溝部の底面との間に環状の第1弾性部材を介在させた状態で、前記溝部に緩く嵌め込まれており、
前記回転密封環が前記リテーナに対して回転するのを規制する回り止め機構を備え、
前記静止密封環のシール面の外周縁には、当該シール面から軸方向内側へ向かうに従って漸次拡径するテーパ面が、前記静止密封環の周方向に所定間隔をあけて複数形成されている、メカニカルシール。 - 前記回転密封環の外周面と、当該外周面に対向する前記溝部の周面との間に環状の第2弾性部材が介在している、請求項1に記載のメカニカルシール。
- 前記回転密封環の少なくともシール面にダイヤモンド膜が形成されている、請求項1又は請求項2に記載のメカニカルシール。
- 前記第1弾性部材は、熱伝導性を有するガスケットである、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のメカニカルシール。
Priority Applications (1)
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JP2016100443A JP6674320B2 (ja) | 2016-05-19 | 2016-05-19 | メカニカルシール |
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JP2016100443A JP6674320B2 (ja) | 2016-05-19 | 2016-05-19 | メカニカルシール |
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JP2017207147A JP2017207147A (ja) | 2017-11-24 |
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ID=60415001
Family Applications (1)
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JP2016100443A Active JP6674320B2 (ja) | 2016-05-19 | 2016-05-19 | メカニカルシール |
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