JP6490994B2 - 多流路形ロータリジョイント - Google Patents

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Description

本発明は、半導体分野等で使用される回転機器(例えば、CMP装置(CMP(Chemical Mechanical Polishing)法による半導体ウエハの表面研摩装置)等)における相対回転部材間で2種以上の流体を流動させる多流路形ロータリジョイントに関するものである。
従来のこの種の多流路形ロータリジョイントとして、特許文献1に開示されるように、筒状のケース体とこれに同心をなして相対回転自在に連結した回転軸体との対向周面間に、ケース体に設けた静止密封環と回転軸体に設けた回転密封環との対向端面である密封端面の相対回転摺接作用によりシールするように構成された4個以上のメカニカルシールを両体の回転軸線方向に縦列状に配設して、隣接するメカニカルシールでシールされた複数個の通路接続空間を形成すると共に、両体に各通路接続空間を介して連通する流体通路を形成して、両体間において両流体通路を通路接続空間で接続してなる一連の複数個の流路により2種以上の流体を流動させるように構成されたもの(以下「従来ロータリジョイント」という)が周知である。
而して、従来ロータリジョイントにあっては、少なくとも1個のメカニカルシールの回転密封環とこれに隣接するメカニカルシールの回転密封環とを両端面を密封端面とする1個の回転密封環で兼用していることから、特許文献2に開示されるように、全メカニカルシールの回転密封環が一方の端面のみを密封端面とする独立部材とされた多流路形ロータリジョイントに比して、ロータリジョイントの軸長(両体の回転軸線方向における長さ)を短縮し得て小型化を図ることができ、また部品点数の削減によりメカニカルシールの構成つまりロータリジョイントの構成を簡素化できる。
特開2002−174379公報 特開2002−005380公報
しかし、従来ロータリジョイントにあって、上記兼用された回転密封環については、その両端面である両密封端面が夫々静止密封環との相対回転摺接により発熱することから、一方の端面のみを密封端面とする場合に比して当該回転密封環が高温に加熱される。その結果、当該回転密封環の密封端面に熱歪が発生して、相手密封環(静止密封環)との相対回転摺接が適正に行われなくなり、メカニカルシールのシール機能(以下「メカニカルシール機能」という)が良好に発揮されず、通路接続空間から流体が漏れる虞れがあった。
本発明は、隣接するメカニカルシールの回転密封環を兼用していることにより生じる上記問題を解決して、2種以上の流体を漏れを生じることなく良好に流動させることができる多流路形ロータリジョイントを提供することを目的とするものである。
本発明は、筒状のケース体とこれに相対回転自在に連結した回転軸体との対向周面間に、ケース体に設けた静止密封環と回転軸体に設けた回転密封環との対向端面である密封端面の相対回転摺接作用によりシールするように構成された4個以上のメカニカルシールを両体の回転軸線方向に縦列状に配設して、隣接するメカニカルシールでシールされた複数個の通路接続空間を形成し、両体に各通路接続空間を介して連通する流体通路を形成し、少なくとも1個のメカニカルシールの回転密封環とこれに隣接するメカニカルシールの回転密封環とを両端面を密封端面とする1個の回転密封環で兼用してある多流路形ロータリジョイントにおいて、上記の目的を達成すべく、特に、前記兼用された回転密封環の両端面に、当該回転密封環の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きい材料からなるコーティング層を形成しておくことを提案する。
本発明の多流路形ロータリジョイントにあっては、前記両体の回転軸線方向に縦列状に配置されたメカニカルシール群の両側に一対のオイルシールを配設して、前記両体の対向周面間に両オイルシールでシールされた空間であって冷却流体が循環供給される冷却流体空間を形成しておくことが好ましく、或いは前記両体の回転軸線方向に縦列状に配置されたメカニカルシール群の両側に当該メカニカルシールと同様構造をなす一対の冷却流体空間用メカニカルシールを配設して、前記両体の対向周面間に両冷却流体空間用メカニカルシールでシールされた空間であって冷却流体が循環供給される冷却流体空間を形成しておくことが好ましい。また、前記各冷却流体空間用メカニカルシールの回転密封環とこれに隣接するメカニカルシールの回転密封環とを両端面を密封端面とする1個の回転密封環で兼用し、当該回転密封環の両端面に、当該回転密封環の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きい材料からなるコーティング層を形成しておくことが好ましい。さらに、前記兼用された回転密封環(冷却流体空間用メカニカルシールの回転密封環と兼用された回転密封環を含む)に相対回転摺接する各静止密封環の密封端面の径方向面幅は、当該回転密封環の密封端面の径方向面幅より小さく設定しておくことが好ましい。また、前記兼用された回転密封環を除く各回転密封環の密封端面及び/又は各静止密封環の密封端面に当該密封環の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きい材料からなるコーティング層を形成しておくことが好ましい。何れの場合においても、前記コーティング層はダイヤモンドで構成しておくことが好ましい。
本発明の多流路形ロータリジョイントにあっては、隣接するメカニカルシールに兼用された回転密封環(以下「兼用回転密封環」という)の両端面である密封端面に当該回転密封環の構成材に比して硬度が大きい材料からなるコーティング層を形成しているから、兼用回転密封環の両密封端面における相手密封環(静止密封環)との相対回転摺接部分での摩耗量及び発熱量を可及的に減少させることができる。しかも、当該コーティング層が兼用回転密封環の構成材に比して熱伝導係数の大きな材料で構成されていることから、兼用回転密封環の両密封端面に形成されたコーティング層での発生熱は、可及的に放熱されて当該兼用回転密封環を高温に加熱することがない。その結果、兼用回転密封環の両密封端面にメカニカルシール機能に悪影響を与えるような大きな熱歪が生じることがない。かかる効果は、特に、コーティング層をダイヤモンドで構成しておくことによって顕著に発揮される。
したがって、本発明によれば、兼用回転密封環と各静止密封環との相対回転摺接部分における摩耗、発熱及び兼用回転密封環の両密封端面における熱歪の発生を可及的に防止してメカニカルシール機能を長期に亘って良好に発揮させることができ、従来ロータリジョイントに比して耐久性、信頼性に優れた極めて実用的な多流路形ロータリジョイントを提供することができる。
図1は本発明に係る多流路形ロータリジョイントの一例を示す断面図である。 図2は図1と異なる位置で断面した当該多流路形ロータリジョイントの断面図である。 図3は図1の要部を拡大して示す詳細断面図である。 図4は図3と異なる図1の要部を拡大して示す詳細断面図である。 図5は本発明に係る多流路形ロータリジョイントの変形例を示す図3相当の要部の断面図である。 図6は本発明に係る多流路形ロータリジョイントの他の変形例を示す図3相当の要部の断面図である。 図7は本発明に係る多流路形ロータリジョイントの更に他の変形例を示す図3相当の要部の断面図である。 図8は本発明に係る多流路形ロータリジョイントの更に他の変形例を示す図1対応の断面図である。 図9は図8と異なる位置で断面した当該多流路形ロータリジョイントの断面図である。 図10は図9の要部を拡大して示す詳細断面図である。
図1は本発明に係る多流路形ロータリジョイントの一例を示す断面図であり、図2は図1と異なる位置で断面した当該多流路形ロータリジョイントの断面図であり、図3は図1の要部を拡大して示す詳細断面図であり、図4は図3と異なる図1の要部を拡大して示す詳細断面図である。なお、以下の説明において、上下とは図1〜図4における上下をいうものとする。
図1及び図2に示す多流路形ロータリジョイントは、筒状のケース体1とこれに同心をなして相対回転自在に連結した回転軸体2とを具備し、両体1,2の対向周面間に、4個以上のメカニカルシール3…を両体1,2の回転軸線方向(以下、単に「軸線方向」という)つまり上下方向に縦列させて配置して、隣接するメカニカルシール3,3でシールされた複数個の通路接続空間4…を形成すると共に、当該通路接続空間4とメカニカルシール3で区画された空間であって一対のオイルシール5,5でシールされた冷却流体空間6を形成し、両体1,2間に流体通路7,8を通路接続空間4を介して連通してなる一連の複数個の流路R…(図2参照)を形成した竪型のものであり、CMP装置等の回転機器の相対回転部材間で2種以上の流体F…を各流路Rにより各別に流動させるものである。
ケース体1は、図1及び図2に示す如く、中心線が上下方向に延びる円形内周部を有するもので、上下方向に複数個の環状部分に分割された筒状構造をなす。ケース体1は、回転機器の固定側部材(例えば、CMP装置の装置本体)に取り付けられる。
回転軸体2は、図1及び図2に示す如く、軸線が上下方向に延びる円柱状の軸本体21とこれに上下方向に所定間隔を隔てて縦列状に嵌合固定された複数個のスリーブ22…と軸本体21の上端部に嵌合固定された有底筒状のベアリング受体23とで構成されており、ベアリング受体23とケース体1の上端部との間及び軸本体21の下端部に形成された大径のベアリング受部21aとケース体1の下端部との間に夫々装填した上下一対のベアリング9a,9bによりケース体1の内周部に同心状をなして相対回転自在に支持されている。回転軸体2は、軸本体21の下端部において回転機器の回転側部材(例えば、CMP装置のトップリング又はターンテーブル)に取り付けられる。
各メカニカルシール3は、図1に示す如く、回転軸体2に固定した回転密封環31とこれに対向してケース体1に軸線方向に移動可能に保持された静止密封環32とこれを回転密封環31に押圧接触させるスプリング33とを具備して、両密封環31,32の対向端面である密封端面31a,32aの相対回転摺接作用によりその相対回転摺接部分の内周側領域である通路接続空間4とその外周側領域である冷却流体空間6とをシールするように構成された端面接触形のメカニカルシールである。この例では、図1及び図2に示す如く、4個のメカニカルシール3…を全密封環31…,32…が回転軸線方向に縦列し且つその密封環群31…,32…の両端部に回転密封環31,31が位置する状態で配置されている。すなわち、両回転密封環31,31間に静止密封環32,32が位置するダブルシール配置の一対のメカニカルシール3,3からなる2組のメカニカルシールユニットを軸線方向に縦列配置してある。
各回転密封環31は、両体1,2の回転軸線(以下、単に「軸線」という)と同心をなす断面方形の円環状体であり、図3に示す如く、静止密封環32が接触する端面を軸線に直交する平滑な円環状平面である密封端面31aに構成してある。この例では、1個のメカニカルシール3の回転密封環31とこれに隣接するメカニカルシール3の回転密封環31とを、図3に示す如く、両端面を密封端面31a,31aとする1個の回転密封環31(以下「兼用回転密封環31A」という)で兼用している。すなわち、上下方向に縦列する回転密封環群31…のうち両端部(上下端部)に位置する回転密封環31,31を除いて、回転密封環(兼用回転密封環)31Aの両端面を密封端面31a,31aに構成してある。
各回転密封環31,31Aは、図1及び図2に示す如く、隣接する回転密封環31との相互間隔をスリーブ22によって規制された状態で回転軸体2の軸本体21に嵌合固定されている。すなわち、各回転密封環31,31Aは、図1に示す如く、ベアリング受体23をボルト24により軸本体21に締め付けることにより、スリーブ22を介してベアリング受部21aとベアリング受体23との間に挟圧固定されており、軸線方向に等間隔を隔てた縦列状態で回転軸体2に固定されている。なお、各スリーブ22の両端内周部と軸本体21との間には、図3に示す如く、軸本体21と回転密封環31,31Aとの嵌合部分をシールするOリング25が装填されている。
各静止密封環32は、図3に示す如く、軸線と同心をなす断面略L字状の円環状体であり、先端突出部の端面を軸線に直交する平滑な円環状平面である密封端面32aに構成してある。静止密封環32の密封端面32aは、径方向面幅(シール面幅)を回転密封環31,31Aの密封端面31aの径方向面幅より小さくしたものであり、当該密封端面31aの内外周部分が静止密封環32の密封端面32aから径方向に食み出す状態で当該密封端面31aに接触している。すなわち、静止密封環32の密封端面32aの内径は回転密封環31,31Aの密封端面31aの内径より大きく且つその外径は回転密封環31,31Aの密封端面31aの外径より小さく設定されている。各静止密封環32は、図1及び図3に示す如く、ケース体1の内周部に突出する環状壁11にOリング32bを介して軸線方向に移動可能に内嵌保持されており、さらに図1に示す如く、その外周部に形成した係合凹部に環状壁11から軸線方向に突出するドライブピン32cを係合させることにより、軸線方向への相対移動を所定範囲で許容された状態でケース体1に相対回転不能に保持されている。なお、この例では、図1に示す如く、全ドライブピン32cが環状壁11,11に軸線方向に貫通支持されたドライブバーで兼用されている。
スプリング33は、図1に示す如く、各メカニカルシールユニットにおいて、環状壁11を軸線方向に貫通する連通孔11aに装填されていて、環状壁11の両側に位置する両静止密封環32,32を各回転密封環31,31Aへと押圧附勢する共通部材とされている。
両体1,2には、図2に示す如く、各通路接続空間4に連通する流体通路7,8が形成されており、この例では、両体1,2間に両流体通路7,8と通路接続空間4とにより両体1,2間で流体Fを各別に矢印方向(実線又は破線で示す矢印方向)に流動させる2個の流路R,Rが形成されている。ケース体1の各流体通路7はケース体1を径方向に貫通して形成されており、その一端部が環状壁11の内周面において通路接続空間4に開口すると共にその他端部が回転機器の固定側部材に形成された流体通路に接続される。回転軸体2に形成された各流体通路8は、軸本体21とスリーブ22との対向周面間に形成された環状のヘッダ空間8aと、スリーブ22を径方向に貫通してヘッダ空間8aと通路接続空間4とを連通する複数個の連通孔8b…と、軸本体21をその下端部から軸線方向に貫通してヘッダ空間8aに開口する流体通路本体8cとで構成されており、流体通路本体8cの下端部は回転機器の回転側部材に形成された流体通路に接続される。なお、各密封環31,31A,32の構成材は流路Rを流動する流体Fの性状等のロータリジョイント使用条件に応じて選択され、一般に炭化ケイ素等のセラミックスや超硬合金(タングステンカーバイド)等で構成される。
両オイルシール5,5は、図1及び図2に示す如く、両ベアリング9a,9b間においてメカニカルシール群3…の両端部に配置されており、軸線方向に並列する密封環群31…,32…の両端部(上下端部)に位置する回転密封環31,31とケース体1の内周部に固定されて回転密封環31,31の外周面に圧接するゴム等の弾性材製の環状シール部材51とからなる。環状シール部材51は周知のものであり、図4に示す如く、金属材(SUS304等)製の補強金具51aが埋設されてケース体1の内周部に内嵌固定された本体部と、回転密封環31の外周面にガータスプリング51bで緊縛、圧接されてシール機能(オイルシール機能)を発揮するリップシール部とからなる。
両体1,2の対向周面間には、各メカニカルシール3における両密封端面31a,32aの相対回転摺接部分の外周側領域及び当該外周側領域間を仕切る環状壁11に形成された連通孔11aで構成される空間であって両オイルシール5,5でシールされた冷却流体空間6が形成されており、冷却流体空間6には適宜の冷却流体Cが循環供給されるようになっている。この例では、冷却流体Cとして常温水等の液体が使用されている。すなわち、ケース体1には、図1に示す如く、冷却流体空間6の上下端部に開口して冷却流体Cを給排する冷却流体供給通路6a及び冷却流体排出通路6bが形成されていて、冷却流体Cを冷却流体空間6に循環供給するようになっている。なお、ケース体1には、図1に示す如く、各オイルシール5とベアリング9a,9bとの間において両体1,2の対向周面間に開口するドレン13a,13bが形成されている。
而して、兼用回転密封環31Aの両密封端面31a,31aには、本発明に従って、図1〜図3に示す如く、兼用回転密封環31Aの構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きく且つ摩擦係数が小さな材料からなるコーティング層10a,10aが形成されている。なお、以下の説明において、密封環とこれに被覆形成されたコーティング層とを区別する必要があるときは、前者を密封環母材という。
コーティング層10a,10aの構成材としては、兼用回転密封環31Aの構成材(密封環母材の構成材)がセラミックス、超硬合金等の如何なる密封環構成材であっても、これより熱伝導係数及び硬度が大きく且つ摩擦係数が小さなダイヤモンドが使用されている。なお、ダイヤモンドコーティング層10a,10aの形成は、熱フィラメント化学蒸着法、マイクロ波プラズマ化学蒸着法、高周波プラズマ法、直流放電プラズマ法、アーク放電プラズマジェット法、燃焼炎法等のコーティング方法によって行われる。
以上のように構成されたロータリジョイントにあっては、兼用回転密封環31Aの両密封端面31a,31aにその構成材(密封環母材の構成材)より硬度が大きく且つ摩擦係数が小さい材料からなるコーティング層10a,10aを形成してあることから、従来ロータリジョイントのように回転密封環の密封端面と静止密封環の密封端面とが直接に相対回転摺接する場合つまり密封環母材同士が直接相対回転摺接する場合に比して、各密封端面31aと相手密封端面(静止密封環32の密封端面)32aとの相対回転摺接部分で発生する摩耗量や発熱量が少なくなる。特に、各コーティング層10aが上記した如くダイヤモンドで構成される場合には、ダイヤモンドが自然界に存在する固体物質で最も硬質のものであり、摩擦係数が炭化ケイ素等のあらゆる密封環構成材に比して極めて低い(一般に、ダイヤモンドの摩擦係数は0.03(μ)であり、あらゆる密封環構成材に比して遥かに低摩擦係数のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)よりも更に10%以上低い)ものであることから、兼用回転密封環31Aにおけるコーティング層10aで被覆された各密封端面31aと相手密封環(静止密封環)32の密封端面32aとの相対回転摺接によって生じる摩耗や発熱は極めて少ない。
また、コーティング層10aが兼用回転密封環31Aの構成材より熱伝導係数の大きな材料で構成されていること及び兼用回転密封環31Aの各密封端面31aの径方向面幅に比してこれに接触する静止密封環32の密封端面32aの径方向面幅が小さいことから、静止密封環32の密封端面32aに発生する熱が相手密封端面31aに被覆形成された高熱伝導率のコーティング層10aに移行、吸収されて、当該密封端面32aの温度が低下する。一方、兼用回転密封環31Aに形成された各コーティング層10aにおいては、静止密封環32の密封端面32aとの接触部分から内外周側に食み出した部分が流路Rを通過する流体F及び冷却流体空間6に循環供給される冷却流体Cと接触していることから、当該密封端面32aとの相対回転摺接により発生した熱は当該食み出した部分から流体F及び冷却流体Cへと放熱され、流体F及び冷却流体Cによって良好に冷却される。
このような相手密封端面32aからの熱吸収並びに兼用回転密封環31Aの両端面31a,31aにおける流体F及び冷却流体Cとの接触による放熱、冷却は、コーティング層10a,10aを上記の如くダイヤモンドで構成しておくことにより、ダイヤモンドが全ての固体物質で最も熱伝導率が高く、セラミックスや超硬合金等のあらゆる密封環構成材に比して熱伝導率が極めて高いものである(例えば、炭化ケイ素の熱伝導率が70〜120W/mKであるのに対し、ダイヤモンドの熱伝導率は1000〜2000W/mKである)から、極めて効果的に行われる。
ところで、兼用回転密封環31Aを回転密封環とする2個のメカニカルシール3,3によってシールされる夫々の通路接続空間4,4を流動する流体F,Fに圧力差があったり或いは各流体Fの圧力が変動することにより、一方のメカニカルシール3における両密封端面31a,32aの接触圧と他方のメカニカルシール3における両密封端面31a,32aの接触圧とが異なる場合、当該両メカニカルシール3,3における密封端面31a,32aの相対回転摺接部分での発熱量が異なることになる。その結果、兼用回転密封環31Aの両密封端面31a,31aに大きな温度差が生じて、当該密封端面31a,31aに熱歪が生じる虞れがある。
しかし、兼用回転密封環31Aの両端面31a,31aを上記コーティング層10a,10aで被覆しておくと、上記したように各コーティング層10aによる相手密封端面32aとの接触による発熱の低減、流体F及び冷却流体Cによる冷却が促進されることから、両密封端面31a,31aの加熱温度が低下して両密封端面31a,31aの温度差が極めて小さくなり、熱歪の発生が可及的に防止される。
したがって、兼用回転密封環31Aの両端面31a,31aと相手密封環32,32との相対回転摺接が適正に行われて、長期に亘って良好なメカニカルシール機能が発揮される。その結果、従来ロータリジョイントのような問題を生じることがなく、通路接続空間4からの流体漏れを生じることがなく、各流路Rにおいて流体Fを良好に流動させることができる。
なお、本発明の構成は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発 明の基本原理を逸脱しない範囲で適宜に改良、変更することができる。
例えば、兼用回転密封環31A以外の各回転密封環31の密封端面31aに、図5に示す如く、当該回転密封環31の密封環母材の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きく且つ摩擦係数が小さな材料(ダイヤモンドが最適する)からなるコーティング層10bを形成しておくことができる。このようにすれば、当該回転密封環31と相手密封環32との相対回転摺接による摩耗、発熱及び熱歪を可及的に防止して、多流路形ロータリジョイントを構成するすべてのメカニカルシール3…によるメカニカルシール機能を良好に発揮させることができ、各流路Rによる流体Fの流動を長期に亘って良好に行うことができる。また、このように兼用回転密封環31Aを含む全ての回転密封環31の密封端面31aにコーティング層10a,10bを形成しておく場合において、全ての静止密封環32の密封端面32aに、当該静止密封環32の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きく且つ摩擦係数が小さな材料(ダイヤモンドが最適する)からなるコーティング層を構成しておけば、上記効果が更に顕著に発揮される。
また、各静止密封環32の表面であって密封端面32aを含む冷却流体Cと接触する部分に、図6に示す如く、当該静止密封環32の密封環母材の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きく且つ摩擦係数が小さな材料(ダイヤモンドが最適する)からなるコーティング層10cを一連に形成しておくことができる。このようにしておくと、各静止密封環32が冷却流体Cにより効果的に冷却されることになり、相手密封環31,31Aとの相対回転摺接部分における摩耗、発熱がより効果的に防止される。したがって、図3又は図6に示す如く兼用回転密封環31A以外の回転密封環31にはコーティング層を形成しない場合や図5に示す如く当該回転密封環31の密封端面31aにコーティング層10bを形成する場合の何れにおいても、各メカニカルシール3における密封端面31a,32aの相対回転摺接による摩耗、発熱や熱歪が可及的に防止されて、長期に亘って良好なメカニカルシール機能を発揮させることができる。勿論、相手密封端面31aとの摩耗、発熱は、上記した如く静止密封環32の密封端面32aのみを当該コーティング層で被覆しておくことによっても、効果的に防止することができる。なお、図6に示す場合において、兼用回転密封環31A以外の回転密封環31の密封端面31aにも当該回転密封環31の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きく且つ摩擦係数が小さな材料(ダイヤモンドが最適する)からなるコーティング層を形成しておいてもよい。
ところで、CMP装置等の半導体分野で使用される回転機器にあっては、超純水若しくは純水又は金属イオンの溶出を嫌う流体が使用され、これらの流体をロータリジョイントによりコンタミネーションを生じることなく流動させる必要があるため、ロータリジョイントの流路を流動する流体と接触するメカニカルシール構成部材をパーティクルや金属イオンが発生し難い炭化ケイ素やプラスチックで構成しておくことが提案されている。例えば、特開2003−200344公報に開示される如く、各密封環を炭化ケイ素で構成すると共に密封環以外のロータリジョイント構成部材であって流路を流動する流体と接触する部材をエンジニアリング・プラスチック等のプラスチックで構成しておくのである。しかし、このようなロータリジョイントでは、密封環を金属イオンを溶出する虞れのある超硬合金等で構成しておくことができず、密封環の構成材選択範囲が大幅に制限されることになる。また、密封環が炭化ケイ素で構成されている場合にあって、ロータリジョイントの流路を流動する流体が超純水や純水であるときには、これとの接触により当該密封環にエロージョン・コロージョンが発生する虞れがある。このような場合には、図7に示す如く、流路Rを流動する流体Fと接触する各密封環31,31A,32の表面部分に密封端面31a,32aを含めて電気絶縁性を有し且つ化学的、物理的に安定なダイヤモンドによるコーティング層10a,10b,10dを一連に形成しておくことが好ましい。なお、図7に示す例では、各回転密封環31,31Aにおける流体Fと接触する表面部分は端面(密封端面)31aのみである。このようにしておけば、密封環31,31A,32を金属イオンが溶出する虞れのある超硬合金等や超純水、純水との接触によりエロージョン・コロージョンを発生する虞れのある炭化ケイ素等で構成することができ、密封環31,31A,32の構成材選択範囲が制限されることがない。この場合、当該密封環31,31A,32以外のロータリジョイント部材であって流路Rを構成する部材における流体Fと接触する面又は部分はプラスチック(例えば、フッ素樹脂やポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)等のエンジニアリング・プラスチック)でコーティング又は構成しておく。このように構成しておけば、流路Rを流動する流体Fが超純水若しくは純水である場合又は金属イオンの溶出を嫌う流体である場合にも、上記した問題は生じない。
また、流路Rを流動する流体Fが超純水若しくは純水又は金属イオンの溶出を嫌う流体でない場合にも、当該流体Fが冷却流体Cより冷却機能に優れるとき(例えば、流体Fが冷却流体Cより低温の液体であるとき等)には、当該流体Fによる冷却効果がより期待できるため、各静止密封環32における当該流体Fと接触する静止密封環32の表面部分に、図7に示すコーティング層10dを被覆形成しておくことが好ましい。なお、静止密封環32の内外周面に接触する2種の流体が異相流体である場合(流路Rを流動する流体F及び冷却流体空間6の冷却流体Cの一方が液体であり、他方が気体である場合(例えば、冷却流体空間6に大気や不活性な窒素ガス等の気体を供給させる場合))においては、両流体C,Fの温度が同一又は略同一である場合も含めて冷却機能は液体が気体より優れているため、静止密封環32の表面であって液体である流体と接触する部分に図6に示すコーティング層10c又は図7に示すコーティング層10dを被覆形成しておくことが好ましい。
また、本発明は、上記した如く両体1,2の回転軸線が上下方向に延びる竪型の多流路形ロータリジョイントに限定されず、当該回転軸線が水平方向に延びる横型の多流路形ロータリジョイントにも好適に適用することができる。また、本発明は、上記した如く2個の流路R,Rを有する多流路形ロータリジョイントに限定されず、3個以上の流路R…を有する多流路形ロータリジョイントにも好適に適用することができる。さらに、本発明の多流路形ロータリジョイントにあっては、兼用回転密封環31Aの数は限定されず任意である。例えば、両回転密封環31,31間に静止密封環32,32が位置するダブルシール配置の一対のメカニカルシール3,3からなるメカニカルシールユニットを3組以上軸線方向に縦列配置して、3個以上の流路R…を形成する場合において、メカニカルシール群3…の両端部に位置するメカニカルシール3,3を除いて、各メカニカルシール3の回転密封環31とこれに隣接するメカニカルシール3の回転密封環31とを兼用回転密封環31Aで兼用させておくことができる。すなわち、メカニカルシール群3…の両端部に位置するメカニカルシール3,3を除く全てのメカニカルシール3の回転密封環31を兼用回転密封環31Aとすることができる。
また、本発明の多流路形ロータリジョイントにあっては、各オイルシール5をメカニカルシールで代替させることができる。例えば、図8及び図9に示す如く、流路R…を構成するメカニカルシール群3…の両側に一対の冷却流体空間用メカニカルシール5a,5aを配設して、両体1,2の対向周面間に両冷却流体空間用メカニカルシール5a,5aでシールされた空間であって冷却流体Cが循環供給される冷却流体空間6を形成する。この例では、冷却流体Cとして、上記したと同様に、常温水等の液体が使用されている。各冷却流体空間用メカニカルシール5aは、図10に示す如く、上記メカニカルシール3と同様構造をなすものであって、上記メカニカルシール群3…の端部に位置する流路形成用のメカニカルシール3の回転密封環31における密封端面31aと反対側の端面を密封端面31bに構成して、このメカニカルシール3の回転密封環31を冷却流体空間用メカニカルシール5aの回転密封環として兼用したものに構成している。すなわち、各流体空間用メカニカルシール5aは、図8に示す如く、回転軸体2に固定した当該回転密封環31とこれに対向してケース体1に軸線方向に移動可能に保持された静止密封環52とこれを回転密封環31に押圧接触させるスプリング53とを具備して、両密封環31,52の対向端面である密封端面31b,52aの相対回転摺接作用によりその相対回転摺接部分の外周側領域である冷却流体空間6とその内周側領域であるベアリング配設空間とをシールするように構成している。この場合において、図10に示す如く、各冷却流体空間用メカニカルシール5aの回転密封環31の両端面31a,31bに、当該回転密封環31の密封環母材の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きく且つ摩擦係数が小さな材料(ダイヤモンドが最適する)からなるコーティング層10b,10fを形成しておくことが好ましい。すなわち、多流路形ロータリジョイントを構成するすべてのメカニカルシール(通路接続空間用のメカニカルシール3及び冷却流体用空間用メカニカルシール5a)の回転密封環を兼用回転密封環31Aとして、その両端面に前記したコーティング層を形成しておくことが好ましい。さらに、この場合においても、当該すべてのメカニカルシールの静止密封環32,52にも前述した如くコーティング層を形成しておくことが好ましい。例えば、冷却流体用空間用メカニカルシール5aの静止密封環52の表面であって冷却流体空間6に供給される冷却流体Cに接触する部分には密封端面52aを含めて、図6に示すコーティング層10cと同様に、当該静止密封環52の密封環母材の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きく且つ摩擦係数が小さな材料(ダイヤモンドが最適する)からなるコーティング層を形成しておくことが好ましい。このようにオイルシール5に代えて冷却流体用メカニカルシール5aを使用した場合には、冷却流体空間6がオイルシール5を使用する場合に比してより確実にシールされ、冷却流体空間6に供給する冷却流体Cをより高圧のものとすることが可能となる。なお、図8〜図10に示す多流路形ロータリジョイントは、上記した点を除いて図1及び図2に示す多流路形ロータリジョイントと同一構造をなすものであるから、同一の構成部材については図1及び図2に使用した符号と同一符号を付することによってその詳細な説明は省略する。
1 ケース体
2 回転軸体
3 メカニカルシール
4 通路接続空間
5 オイルシール
5a 冷却流体空間用メカニカルシール
6 冷却流体空間
6a 冷却流体供給通路
6b 冷却流体排出通路
7 流体通路
8 流体通路
8a ヘッダ空間
8b 連通孔
8c 流体通路本体
9a ベアリング
9b ベアリング
10a コーティング層
10b コーティング層
10c コーティング層
10d コーティング層
10e コーティング層
10f コーティング層
11 環状壁
11a 連通孔
13a ドレン
13b ドレン
21 軸本体
21a ベアリング受部
22 スリーブ
23 ベアリング受体
24 ボルト
25 Oリング
31 回転密封環
31A 兼用回転密封環(両端面を密封端面とする回転密封環)
31a 回転密封環の密封端面
31b 回転密封環の密封端面
32 静止密封環
32a 静止密封環の密封端面
32b Oリング
32c ドライブピン
33 スプリング
51 環状シール部材
51a 補強金具
51b ガータスプリング
52 静止密封環
52a 静止密封環の密封端面
C 冷却流体
F 流体
R 流路

Claims (2)

  1. 筒状のケース体とこれに相対回転自在に連結した回転軸体との対向周面間に、ケース体に設けた静止密封環と回転軸体に設けた回転密封環との対向端面である密封端面の相対回転摺接作用によりシールするように構成された4個以上のメカニカルシールを両体の回転軸線方向に全密封環が縦列し且つその密封環群の両端部に回転密封環が位置する態で配設して、隣接するメカニカルシールでシールされた複数個の通路接続空間を形成すると共に、当該メカニカルシール群の両側に一対のオイルシールを配設して、両オイルシールでシールされた空間であって冷却流体が循環供給される冷却流体空間を形成し、
    両体に各通路接続空間を介して連通する流体通路を形成し、
    前記密封環群の両端に位置する回転密封環を除く各回転密封環とこれに隣接する回転密封環とを両端面を密封端面とする1個の回転密封環で兼用してあ
    前記通路接続空間が前記両密封環の密封端面の相対回転摺接部分の内周側領域であり、
    前記冷却流体空間が当該相対回転摺接部分の外周側領域であり、
    前記冷却流体が常温水であり、
    前記兼用された各回転密封環の密封端面の外径をこれに相対回転摺接する各静止密封環の密封端面の外径より大きく設定してあり、
    前記兼用された回転密封環の両端面にのみ、当該回転密封環の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きいダイヤモンドからなるコーティング層を一連に形成すると共に、前記各静止密封環の表面であって密封端面及び前記冷却流体に接触する部分にのみ、当該静止密封環の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きいダイヤモンドからなるコーティング層を一連に形成してあることを特徴とする多流路形ロータリジョイント。
  2. 筒状のケース体とこれに相対回転自在に連結した回転軸体との対向周面間に、ケース体に設けた静止密封環と回転軸体に設けた回転密封環との対向端面である密封端面の相対回転摺接作用によりシールするように構成された4個以上のメカニカルシールを両体の回転軸線方向に全密封環が縦列し且つその密封環群の両端部に回転密封環が位置する状態で配設して、隣接するメカニカルシールでシールされた複数個の通路接続空間を形成すると共に、当該メカニカルシール群の両側に当該メカニカルシールと同一構造をなす一対の冷却流体空間用メカニカルシールを配設して、両冷却流体空間用メカニカルシールでシールされた空間であって冷却流体が循環供給される冷却流体空間を形成し、
    両体に当該通路接続空間を介して連通する流体通路を形成し、
    前記冷却流体空間用メカニカルシールを含む各メカニカルシールの回転密封環とこれに隣接する回転密封環とを両端面を密封端面とする1個の回転密封環で兼用してあり、
    前記通路接続空間が前記両密封環の密封端面の相対回転摺接部分の内周側領域であり、
    前記冷却流体空間が当該相対回転摺接部分の外周側領域であり、
    前記冷却流体が常温水であり、
    前記兼用された各回転密封環の密封端面の外径をこれに相対回転摺接する各静止密封環の密封端面の外径より大きく設定してあり、
    前記兼用された各回転密封環の両端面にのみ、当該回転密封環の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きいダイヤモンドからなるコーティング層を一連に形成すると共に、前記各静止密封環の表面であって密封端面及び前記冷却流体に接触する部分にのみ、当該静止密封環の構成材に比して熱伝導係数及び硬度が大きいダイヤモンドからなるコーティング層を一連に形成してあることを特徴とする多流路形ロータリジョイント。
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