JP5973888B2 - 工作機械 - Google Patents

工作機械 Download PDF

Info

Publication number
JP5973888B2
JP5973888B2 JP2012253652A JP2012253652A JP5973888B2 JP 5973888 B2 JP5973888 B2 JP 5973888B2 JP 2012253652 A JP2012253652 A JP 2012253652A JP 2012253652 A JP2012253652 A JP 2012253652A JP 5973888 B2 JP5973888 B2 JP 5973888B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
draw bar
rod
tool holder
clamping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012253652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014100761A (ja
Inventor
信人 大木
信人 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu NTC Ltd
Original Assignee
Komatsu NTC Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu NTC Ltd filed Critical Komatsu NTC Ltd
Priority to JP2012253652A priority Critical patent/JP5973888B2/ja
Publication of JP2014100761A publication Critical patent/JP2014100761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5973888B2 publication Critical patent/JP5973888B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gripping On Spindles (AREA)

Description

本発明は、工作機械に関する。
工作機械としては、工具ホルダをクランプするクランプ機構を有する主軸と、クランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプを検出するクランプ検出装置と、を備えているものがある。
従来のクランプ検出装置では、クランプ機構が工具ホルダをクランプおよびアンクランプしたときに、センサからドローバーの停止位置までの距離を検出しており、この距離に基づいて、クランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプの異常を検出している(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−50359号公報
クランプ機構が工具ホルダのクランプを繰り返すと、クランプ機構の各部品や工具ホルダの磨耗等により、ドローバーが移動するときの始点が変化する場合がある。前記した従来のクランプ検出装置では、センサからドローバーまでの絶対的な距離に基づいて、クランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプを検出しているため、ドローバーが移動するときの始点が変化すると、ドローバーの移動量が前回と同じであるにも係わらず、クランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプを誤って検出してしまう。
本発明は、前記した問題を解決し、主軸に設けられたクランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプを正確に検出することができる工作機械を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、工具ホルダをクランプするクランプ機構を有する主軸と、前記クランプ機構による前記工具ホルダのクランプおよびアンクランプを検出するクランプ検出装置と、を備えている工作機械である。前記クランプ機構は、前記主軸に挿通されたドローバーと、前記ドローバーの前端部に設けられたコレットチャックと、前記ドローバーに対して後方に向けて押圧力を付与している付勢部材と、前記ドローバーを前方に押し出すための駆動装置と、を備え、前記ドローバーが後方に移動することで、前記工具ホルダが前記コレットチャックにクランプされるように構成されている。前記クランプ検出装置は、前記クランプ機構が前記工具ホルダをクランプおよびアンクランプしたときの前記ドローバーの前後方向の位置を検出するセンサと、前記クランプ機構が前記工具ホルダをクランプおよびアンクランプした回数ごとに、前記ドローバーの位置を記憶する記憶手段と、新たに検出された前記ドローバーの位置と、前回の前記ドローバーの位置との変位量を算出する相対変位算出手段と、を備えている。
この構成では、新たに検出されたドローバーの位置と、前回のドローバーの位置との変位量が0または小さい場合には、前回と同様に、クランプ機構が工具ホルダをクランプおよびアンクランプしていることになる。また、変位量が大きい場合には、切粉の噛み込みやミスクランプ等の要因によって、今回または前回のクランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプが異常であることを示している。
本発明では、クランプ機構が工具ホルダをクランプおよびアンクランプしたときに、新たに検出されたドローバーの位置を、前回のドローバーの位置に対して相対的に比較することで、クランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプの状態を示すことができる。したがって、クランプ機構が工具ホルダのクランプを繰り返すことで、ドローバーが移動するときの始点が変化しても、クランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプを正確に検出することができる。
なお、クランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプが、前回と同様であると判定するときの変位量の数値範囲を増減させることで、クランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプの判定精度を調整することができる。
前記した工作機械において、前記駆動装置はシリンダであり、前記センサは、前記シリンダのロッドの前後方向の位置を検出することで、前記ドローバーの前後方向の位置を検出しており、前記クランプ機構が前記工具ホルダをクランプおよびアンクランプしたときの前記ロッドの前後方向の位置と、前記クランプ機構が前記工具ホルダをクランプした後に、前記ロッドが後方に移動したときの前記ロッドの前後方向の位置と、を検出するように構成してもよい。
この構成では、クランプ機構が工具ホルダをクランプした後に、ロッドが後方に移動して、ロッドがドローバーから離間したことを把握することができる。
また、センサが主軸に挿通されたドローバーを直接検出する構成に比べて、クランプ機構にセンサを設置し易くなる。
前記した工作機械において、前記クランプ検出装置が、新たに検出された前記ドローバーの位置と、最初の前記ドローバーの位置との変位量を算出する絶対変位算出手段を備えているように構成してもよい。
絶対変位算出手段によって算出された変位量は、クランプ機構が工具ホルダのクランプを繰り返すことで、クランプ機構の各部品や工具ホルダの磨耗等により、ドローバーが移動するときの始点が最初の位置から変化したときの変位量であるため、この変位量に基づいて、工作機械の保守管理を的確に行うことができる。
前記した工作機械において、前記クランプ機構に複数の前記工具ホルダが順次にクランプされるように構成されている場合には、前記相対変位算出手段は、前記工具ホルダごとに変位量を算出することが望ましい。
この構成では、各工具ホルダの寸法のばらつきに影響されることなく、クランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプを正確に検出することができる。
前記した工作機械において、前記クランプ検出装置は、複数の前記センサを備えている場合には、各センサによって検出されたドローバーの位置の差に基づいて、ドローバーの傾きを検出することができる。
本発明の工作機械では、新たに検出されたドローバーの位置を、前回のドローバーの位置に対して相対的に比較しているため、クランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプを正確に検出することができる。
本実施形態の工作機械の主軸装置を示した側断面図である。 本実施形態のクランプ検出装置を示した図で、(a)はクランプ機構が工具ホルダをアンクランプしたときの側断面図、(b)はクランプ機構が工具ホルダを皿ばねクランプしたときの側断面図、(c)はクランプ機構による工具ホルダのクランプが完了したときの側断面図である。 本実施形態のクランプ検出装置によるロッドの停止位置の比較を示した概念図である。 本実施形態のクランプ検出装置によって、クランプ機構による工具ホルダのクランプおよびアンクランプを検出する方法を示したフローチャートである。 他の実施形態のクランプ検出装置を示した図で、ロッドの外周面にセンサを当接させた構成の側断面図である。 他の実施形態のクランプ検出装置を示した図で、(a)は複数のセンサを用いた構成の側断面図、(b)は非接触型のセンサを用いた構成の側断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態の工作機械1は、図1に示すように、工具ホルダ2をクランプするクランプ機構30を有する主軸10と、クランプ機構30による工具ホルダ2のクランプおよびアンクランプを検出するクランプ検出装置40と、を備えている。
本実施形態の工作機械1は、主軸10の軸方向が水平に配置された横形のマシニングセンタである。また、工作機械1は、図示しない工具マガジンに保持された複数の工具ホルダ2を、クランプ機構30に順次にクランプするATC(Automatic Tool Changer)を備えている。
主軸10は、主軸装置20に回転自在に支持されており、主軸装置20のモータ(図示せず)によって軸回りに回転する。主軸装置20は、フレーム(図示せず)にガイド機構を介して取り付けられており、上下左右前後に移動自在となっている。
主軸10は、円筒状の部材であり、軸中心に挿通穴11が貫通している。挿通穴11の前部には、工具ホルダ2のシャンク2aが挿入されるテーパ部11aが形成されている。また、挿通穴11の後部には、後記する付勢部材33が収容されるばね収容部11bが形成されている。さらに、テーパ部11aとばね収容部11bとの間には、後記するコレットチャック32が収容されるチャック収容部11cが形成されている。チャック収容部11cの前部には大径穴部11dが形成され、後部には小径穴部11eが形成されている。
クランプ機構30は、主軸10の挿通穴11に挿通されたドローバー31と、ドローバー31の前端部に取り付けられたコレットチャック32と、ドローバー31に対して後方に向けて押圧力を付与している付勢部材33と、ドローバー31を前方に押し出すためのシリンダ34(特許請求の範囲における「駆動装置」)と、を備えている。
ドローバー31は、軸方向が前後方向に配置されており、前部がチャック収容部11cに配置され、後部はばね収容部11bに配置されている。ドローバー31は挿通穴11内で前後方向に移動自在となっている。
ドローバー31の前端部には、コレットチャック32が外嵌されている。また、ドローバー31の後端部には、拡径されたばね受け部31bが形成されている。
コレットチャック32は、ドローバー31の前端部に外嵌された円筒状の部材であり、チャック収容部11c内に収容されている。コレットチャック32の前部には、工具ホルダ2のプルスタッド2bが係合される係合部32aが形成されている。
コレットチャック32の係合部32aに工具ホルダ2のプルスタッド2bが挿入された状態で、ドローバー31が後方に移動すると、係合部32aはチャック収容部11cの小径穴部11e側に引き込まれ、係合部32aが縮径することで、工具ホルダ2のプルスタッド2bがコレットチャック32に保持される。
付勢部材33は、前後方向に重ねた複数の皿ばねによって構成されており、ばね収容部11b内に収容されている。付勢部材33の軸中心には、ドローバー31が挿通されている。
付勢部材33は、前後方向に収縮した状態で、ばね収容部11bの底面11fとばね受け部31bとの間に介設されている。これにより、付勢部材33からドローバー31に対して後方に向けて押圧力が付与されている。
シリンダ34は、筒体部34aと、筒体部34a内に挿通されたロッド34bと、を有する液圧式のシリンダである。ロッド34bは、筒体部34aを前後方向に貫通している。シリンダ34は、筒体部34a内の液圧を増減させることで、ロッド34bを前後方向に移動させることができる。
前記したクランプ機構30による工具ホルダ2のクランプおよびアンクランプについて説明する。
なお、本実施形態において、クランプ機構30による工具ホルダ2のクランプは、付勢部材33の押圧力によって工具ホルダ2がクランプされている皿ばねクランプと、皿ばねクランプ後に、ロッド34bが後方に移動して、ロッド34bがドローバー31から離間した状態となるクランプ完了と、の二つの段階に分かれている。
また、本実施形態では、図示しない近接センサ等によって、シリンダ34のロッド34bの前後方向の停止位置や工具ホルダ2が検出されており、この検出結果に基づいて、図示しない制御装置によってロッド34bの駆動が制御されている。
図2(a)に示すように、ロッド34bを前方に移動させたときには、ロッド34bの前端面34cがドローバー31の後端面31cに当接し、ロッド34bは、付勢部材33の押圧力に抗して、ドローバー31を前方に押し出す。このとき、コレットチャック32の係合部32aは大径穴部11d側に押し出され、係合部32aは拡径している。
挿通穴11の前部に工具ホルダ2が挿入され、プルスタッド2bが係合部32aに挿入されると、シリンダ34の筒体部34a内の液圧が減少し、ロッド34bが前後方向に自由に移動可能となる。これにより、図2(b)に示すように、付勢部材33の押圧力によって、ドローバー31が後方に移動し、ドローバー31によってロッド34bが後方に押し出される。
ドローバー31が後方に移動すると、係合部32aが小径穴部11e側に引き込まれ、係合部32aが縮径して、プルスタッド2bがコレットチャック32に保持される。そして、ドローバー31によって工具ホルダ2が後方に引き込まれ、工具ホルダ2のシャンク2aが挿通穴11のテーパ部11aに当接することで、ドローバー31およびロッド34bが停止する。
このように、付勢部材33の押圧力によって、クランプ機構30に工具ホルダ2が皿ばねクランプされた状態では、ドローバー31の後端面31cにロッド34bの前端面34cが接触している。
クランプ機構30が皿ばねクランプした後に、図2(c)に示すように、シリンダ34の駆動力によってロッド34bが後方に移動する。このように、ロッド34bが後方に移動すると、ロッド34bの前端面34cがドローバー31の後端面31cから離間して、主軸10が回転可能となり、クランプ機構30による工具ホルダ2のクランプが完了する。
図2(a)に示すように、クランプ機構30が工具ホルダ2をアンクランプする場合は、シリンダ34の駆動力によってロッド34bを前方に移動させる。これにより、ロッド34bによってドローバー31が前方に押し出され、係合部32aが拡径されることで、クランプ機構30が工具ホルダ2をアンクランプした状態となる。
クランプ検出装置40は、図1に示すように、シリンダ34のロッド34bの前後方向の停止位置を検出するセンサ41と、クランプ機構30による皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプを検出する検出部50と、を備えている。
センサ41は、クランプ機構30が皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプしたときのロッド34bの前後方向の停止位置を検出し、その検出結果を検出部50に出力するものである。センサ41は、前後方向に伸縮自在な検出ロッド41aを有する接触型の変位センサである。
検出ロッド41aの前端部は、ロッド34bの後端面34dに当接している。センサ41は、ロッド34bの前後方向の移動に連動して、検出ロッド41aが前後方向に伸縮することで、ロッド34bの前後方向の位置を検出している。
なお、クランプ機構30が皿ばねクランプおよびアンクランプしたときには、ロッド34bとドローバー31が連動するため、センサ41は、ロッド34bとドローバー31の両方の前後方向の位置を検出していることになる。
検出部50は、クランプ機構30による皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプを検出するコンピュータである。検出部50における各処理は、記憶手段51に記憶されているプログラムがCPUによって実行されることで具現化される。
検出部50は、ロッド34bの停止位置を記憶する記憶手段51と、新たに検出されたロッド34bの停止位置と、前回のロッド34bの停止位置との変位量を算出する相対変位算出手段52と、クランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプを判定するクランプ判定手段53と、新たに検出されたロッド34bの停止位置と、最初のロッド34bの停止位置との変位量を算出する絶対変位算出手段54と、を備えている。
記憶手段51には、クランプ機構30が同じ工具ホルダ2を皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプした回数ごとにロッド34bの停止位置が記憶される。また、前記した停止位置は、工具ホルダ2ごとに記憶手段51に記憶される。図示しない制御装置によってロッド34bが停止したことが検出されると、センサ41によって検出されたロッド34bの停止位置が記憶手段51に記憶される。
相対変位算出手段52は、クランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプのそれぞれの状態において、新たに検出されたロッド34bの停止位置と、前回のロッド34bの停止位置との差である変位量を算出する。また、相対変位算出手段52は、工具ホルダ2ごとに変位量を算出している。
クランプ判定手段53は、相対変位算出手段52で算出された変位量の大きさに基づいて、クランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプの状態を判定している。
クランプ判定手段53では、相対変位算出手段52で算出された変位量が、予め設定された設定値の範囲内であり、0または小さい場合には、前回と同様に、クランプ機構30が皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプしており、クランプ機構30による工具ホルダ2の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプが正常であると判定する。
また、クランプ判定手段53では、相対変位算出手段52で算出された変位量が設定値の範囲外であり、変位量が大きい場合には、クランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプが前回の状態と大きく異なるため、今回または前回のクランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプが異常であると判定する。
絶対変位算出手段54は、クランプ機構30が皿ばねクランプしたときに(図2(b)参照)、新たに検出されたロッド34bの停止位置と、最初のロッド34bの停止位置との差である変位量を算出する。
次に、クランプ検出装置40によって、クランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプを検出する手順について説明する。なお、以下の説明では、図3の変位量の概念図および図4のフローチャートを適宜参照する。
図2(b)に示すように、主軸10の挿通穴11に工具ホルダ2が挿入されると、付勢部材33の押圧力によって、ドローバー31およびロッド34bが後方に移動して、クランプ機構30が皿ばねクランプした状態となる。そして、クランプ機構30が皿ばねクランプしたときのロッド34bの停止位置L1が、一回目のクランプ情報として記憶手段51(図1参照)に記憶される(図4のS1)。
図2(c)に示すように、クランプ機構30が皿ばねクランプした後に、シリンダ34の駆動力によってロッド34bが後方に移動して、ドローバー31からロッド34bが離間する。そして、クランプ機構30がクランプ完了したときのロッド34bの停止位置L2が、一回目のクランプ情報として記憶手段51(図1参照)に記憶される(図4のS2)。
また、図2(a)に示すように、シリンダ34の駆動力によって、ロッド34bおよびドローバー31を前方に移動させることで、クランプ機構30が工具ホルダ2をアンクランプした場合には、クランプ機構30がアンクランプしたときのロッド34bの停止位置L3が、一回目のクランプ情報として記憶手段51(図1参照)に記憶される(図4のS3)。
このように、図1に示された記憶手段51には、皿ばねクランプの停止位置L1、クランプ完了の停止位置L2およびアンクランプの停止位置L3が、所定の工具ホルダ2の一回目のクランプ情報として記憶される。
続いて、図2(b)に示すように、クランプ機構30が同じ工具ホルダ2を皿ばねクランプしたときには、前記した一回目のクランプ情報と同様に、クランプ機構30が皿ばねクランプしたときのロッド34bの停止位置L1´が、二回目のクランプ情報として記憶手段51(図1参照)に記憶される(図4のS4)。
図1に示すように、二回目のクランプ情報が記憶手段51に記憶されると、相対変位算出手段52は、新たに検出された二回目の皿ばねクランプの停止位置L1´と、一回目の皿ばねクランプの停止位置L1との差である変位量Aを算出する(図4のS5)。
クランプ判定手段53は、変位量Aの大きさに基づいて、クランプ機構30の皿ばねクランプの正否を判定する(図4のS6)。
クランプ判定手段53では、変位量Aが設定値の範囲内である場合には、一回目と同様に、クランプ機構30が正常に皿ばねクランプしていると判定する。
また、クランプ判定手段53では、変位量Aが設定値の範囲外である場合には、クランプ機構30が皿ばねクランプしている状態が一回目の状態と大きく異なるため、二回目または一回目のクランプ機構30の皿ばねクランプが異常であると判定する。
このように、クランプ機構30の皿ばねクランプに異常が検出された場合には、図示しない表示手段に判定結果を表示し、クランプ機構30による工具ホルダ2のクランプを停止する(図4のS14)。
絶対変位算出手段54では、新たに検出された二回目の皿ばねクランプの停止位置L1´と、一回目の皿ばねクランプの停止位置L1との差である変位量Dを算出し、図示しない表示手段に表示する(図4のS7)。
絶対変位算出手段54によって算出された変位量Dは、クランプ機構30が工具ホルダ2のクランプを繰り返すことで、クランプ機構30の各部品や工具ホルダ2の磨耗等により、ロッド34bが移動するときの始点が最初の位置から変化したときの変位量を示している。
クランプ判定手段53によって、クランプ機構30の皿ばねクランプが正常であると判定された場合には、図2(c)に示すように、シリンダ34の駆動力によってロッド34bを後方に移動させ、ロッド34bをドローバー31から離間させることで、クランプ機構30がクランプ完了した状態となる。そして、クランプ機構30がクランプ完了したときのロッド34bの停止位置L2´が、二回目のクランプ情報として記憶手段51に記憶される(図4のS8)。
相対変位算出手段52は、新たに検出された二回目のクランプ完了の停止位置L2´と、一回目のクランプ完了の停止位置L2との差である相対変位量Bを算出する(図4のS9)。
クランプ判定手段53は、変位量Bの大きさに基づいて、クランプ機構30のクランプ完了を判定する(図4のS10)。
クランプ判定手段53では、変位量Bが設定値の範囲内である場合には、一回目と同様に、ドローバー31に対してロッド34bが後方に移動しており、クランプ機構30が正常にクランプ完了していると判定する。
また、クランプ判定手段53では、変位量Bが設定値の範囲外である場合には、クランプ機構30のクランプ完了が一回目の状態と大きく異なるため、二回目または一回目のクランプ機構30のクランプ完了が異常であると判定する。
このように、クランプ機構30のクランプ完了に異常が検出された場合には、図示しない表示手段に判定結果を表示し、クランプ機構30による工具ホルダ2のクランプを停止する(図4のS14)。
クランプ判定手段53によって、クランプ機構30が正常にクランプ完了したと判定された場合には、主軸10を回転させ、工具ホルダ2に設けられた工具3によってワークを加工する。
また、主軸10が工具3を交換する場合には、図2(a)に示すように、シリンダ34の駆動力によって、ロッド34bおよびドローバー31を前方に移動させ、クランプ機構30に工具ホルダ2をアンクランプさせる。そして、クランプ機構30がアンクランプしたときのロッド34bの停止位置L3´が、二回目のクランプ情報として記憶手段51(図1参照)に記憶される(図4のS11)。
図1に示すように、相対変位算出手段52は、新たに検出された二回目のアンクランプの停止位置L3´と、一回目のアンクランプの停止位置L3との差である変位量Cを算出する(図4のS12)。
クランプ判定手段53は、変位量Cの大きさに基づいて、アンクランプを判定する(図4のS13)。
クランプ判定手段53では、変位量Cが設定値の範囲内である場合には、一回目と同様に、クランプ機構30がアンクランプしており、クランプ機構30のアンクランプが正常であると判定する。
また、クランプ判定手段53では、変位量Cが設定値の範囲外である場合には、クランプ機構30のアンクランプが一回目の状態と大きく異なるため、二回目または一回目のクランプ機構30のアンクランプが異常であると判定する。
このように、クランプ機構30のアンクランプに異常が検出された場合には、図示しない表示手段に判定結果を表示し、クランプ機構30による工具ホルダ2のアンクランプを停止する(図4のS14)。
クランプ機構30が同じ工具ホルダ2を繰り返しクランプすると、前記したように、クランプ機構30が皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプした回数ごとに、皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプにおけるロッド34bの停止位置が記憶手段51に記憶される(図4のS4,S8,S11)。
そして、相対変位算出手段52は、新たに検出されたロッド34bの停止位置と、前回のロッド34bの停止位置との変位量を算出する(図4のS5,S9,S12)。
また、クランプ判定手段53は、相対変位算出手段52によって算出された変位量の大きさに基づいて、クランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプの正否を判定する(図4のS6,S10,S13)。
さらに、絶対変位算出手段54では、クランプ機構30が皿ばねクランプしたときに、新たに検出されたロッド34bの停止位置と、最初のロッド34bの停止位置との変位量を算出する(図4のS7)。
以上のような工作機械1では、図1に示すように、クランプ機構が皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプしたときに、新たに検出されたロッド34bの停止位置を、前回のロッド34bの停止位置に対して相対的に比較することで、クランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプの状態を示すことができる。したがって、クランプ機構30が工具ホルダ2のクランプを繰り返すことで、ドローバー31が移動するときの始点が変化しても、クランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプを正確に検出することができる。
また、本実施形態の工作機械1では、クランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプが、前回と同様であると判定するときの変位量の数値範囲を増減させることで、クランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプの判定精度を調整することができる。
例えば、変位量の数値範囲を0、すなわち、クランプ機構30が皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプしたときのロッド34bの停止位置が、前回と一致する場合のみに、クランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプが正常であると判定させることもできる。
また、本実施形態の工作機械1では、相対変位算出手段52が工具ホルダ2ごとに変位量を検出し、クランプ判定手段53によってクランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプを判定しているため、各工具ホルダ2の寸法のばらつきに影響されることなく、クランプ機構30の皿ばねクランプ、クランプ完了およびアンクランプを正確に検出することができる。
また、本実施形態の工作機械1では、絶対変位算出手段54によって、新たに検出されたドローバー31の停止位置と、最初のドローバー31の停止位置との変位量が算出される。この変位量は、クランプ機構30が工具ホルダ2のクランプを繰り返すことで、クランプ機構30の各部品や工具ホルダの磨耗等により、ドローバー31が移動するときの始点が始めの位置から変化したときの変位量である。したがって、絶対変位算出手段54によって算出された変位量に基づいて、工作機械1の保守管理を的確に行うことができる。
また、本実施形態の工作機械1では、センサ41がシリンダ34のロッド34bの前後方向の停止位置を検出するように構成されているため、クランプ機構30が皿ばねクランプした後に、図2(c)に示すように、ロッド34bが後方に移動して、ロッド34bがドローバー31から離間したことを把握することができる。
また、主軸10に挿通されたドローバー31の位置を直接検出する構成に比べて、クランプ機構30にセンサ41を設置し易くなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
本実施形態では、図1に示すように、ドローバー31を移動させるための駆動装置として、シリンダ34を用いているが、モータや手動式の駆動装置を用いてもよく、その構成は限定されるものではない。
また、センサ41がロッド34bの前後方向の位置を検出することで、ドローバー31の前後方向の位置を検出しているが、センサによってドローバー31を直接検出してもよい。
また、図5に示すように、ロッド34bの後端部を後方に向かうに従って縮径させ、ロッド34bの後端部の外周面34eをテーパ状に形成するとともに、ロッド34bの軸線方向に対して、検出ロッド41aの軸線方向が直交するようにセンサ41を配置してもよい。この構成では、ロッド34bが前後方向に移動したときに、ロッド34bの外周面の変位に合わせて、検出ロッド41aが上下方向に伸縮することで、センサ41がロッド34bの前後方向の位置を検出することができる。
また、図6(a)に示すように、クランプ検出装置40に複数のセンサ41を設け、各センサ41の検出ロッド41aをロッド34bの後端面34dに当接させた場合には、各センサ41によって検出されたドローバー31の停止位置の差に基づいて、ドローバー31の傾きを検出することができる。
さらに、本実施形態では、図1に示すように、接触型のセンサ41を用いているが、図6(b)に示すように、非接触型のセンサ42を用いてもよく、センサの構成は限定されるものではない。
1 工作機械
2 工具ホルダ
3 工具
10 主軸
11 挿通穴
20 主軸装置
30 クランプ機構
31 ドローバー
31b ばね受け部
31c 後端面
32 コレットチャック
32a 係合部
33 付勢部材
34 シリンダ(駆動装置)
34a 筒体部
34b ロッド
34c 前端面
34d 後端面
40 クランプ検出装置
41 センサ
41a 検出ロッド
50 検出部
51 記憶手段
52 相対変位算出手段
53 クランプ判定手段
54 絶対変位算出手段

Claims (5)

  1. 工具ホルダをクランプするクランプ機構を有する主軸と、
    前記クランプ機構による前記工具ホルダのクランプおよびアンクランプを検出するクランプ検出装置と、を備えている工作機械であって、
    前記クランプ機構は、
    前記主軸に挿通されたドローバーと、
    前記ドローバーの前端部に設けられたコレットチャックと、
    前記ドローバーに対して後方に向けて押圧力を付与している付勢部材と、
    前記ドローバーを前方に押し出すための駆動装置と、を備え、
    前記ドローバーが後方に移動することで、前記工具ホルダが前記コレットチャックにクランプされるように構成されており、
    前記クランプ検出装置は、
    前記クランプ機構が前記工具ホルダをクランプおよびアンクランプしたときの前記ドローバーの前後方向の位置を検出するセンサと、
    前記クランプ機構が前記工具ホルダをクランプおよびアンクランプした回数ごとに、前記ドローバーの位置を記憶する記憶手段と、
    新たに検出された前記ドローバーの位置と、前回の前記ドローバーの位置との変位量を算出する相対変位算出手段と、を備えていることを特徴とする工作機械。
  2. 前記駆動装置はシリンダであり、
    前記センサは、
    前記シリンダのロッドの前後方向の位置を検出することで、前記ドローバーの前後方向の位置を検出しており、
    前記クランプ機構が前記工具ホルダをクランプおよびアンクランプしたときの前記ロッドの前後方向の位置と、
    前記クランプ機構が前記工具ホルダをクランプした後に、前記ロッドが後方に移動したときの前記ロッドの前後方向の位置と、を検出することを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記クランプ検出装置は、新たに検出された前記ドローバーの位置と、最初の前記ドローバーの位置との変位量を算出する絶対変位算出手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の工作機械。
  4. 前記クランプ機構には、複数の前記工具ホルダが順次にクランプされるように構成されており、
    前記相対変位算出手段は、前記工具ホルダごとに変位量を算出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の工作機械。
  5. 前記クランプ検出装置は、複数の前記センサを備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の工作機械。
JP2012253652A 2012-11-19 2012-11-19 工作機械 Active JP5973888B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012253652A JP5973888B2 (ja) 2012-11-19 2012-11-19 工作機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012253652A JP5973888B2 (ja) 2012-11-19 2012-11-19 工作機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014100761A JP2014100761A (ja) 2014-06-05
JP5973888B2 true JP5973888B2 (ja) 2016-08-23

Family

ID=51023771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012253652A Active JP5973888B2 (ja) 2012-11-19 2012-11-19 工作機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5973888B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107405749B (zh) * 2015-03-02 2019-04-09 株式会社牧野铣床制作所 刀具安装评价方法及机床
WO2018008120A1 (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 富士機械製造株式会社 出力装置
JP7476745B2 (ja) 2020-09-30 2024-05-01 ブラザー工業株式会社 数値制御装置、制御方法、及び記憶媒体
JPWO2023144873A1 (ja) * 2022-01-25 2023-08-03

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3105872C2 (de) * 1981-02-18 1984-12-06 Paul Forkardt GmbH & Co KG, 4000 Düsseldorf Einrichtung zur Bestimmung des Arbeitshubes des Kolbens eines doppeltwirkenden Spannzylinders zur Betätigung von Spanneinrichtungen an Werkzeugmaschinen
JPS61270053A (ja) * 1985-05-22 1986-11-29 Okuma Mach Works Ltd 工具抜け検出方法
JPH0550359A (ja) * 1991-08-23 1993-03-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 工作機械の主軸装置
JP4232017B2 (ja) * 2003-07-09 2009-03-04 オークマ株式会社 工作機械のドローバー位置検出機構
KR100418661B1 (ko) * 2003-07-28 2004-02-14 주식회사 이원 엘씨 발진회로를 이용한 드로바유니트의 위치 감지기구
JP2005319540A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Makino Milling Mach Co Ltd 工作機械の主軸装置
JP4638464B2 (ja) * 2007-03-29 2011-02-23 三菱重工業株式会社 工作機械の主軸装置
JP2010017830A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Yamaha Motor Co Ltd 工作機械におけるクランプばね劣化検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014100761A (ja) 2014-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4638464B2 (ja) 工作機械の主軸装置
US10406644B2 (en) Machining system
JP5973888B2 (ja) 工作機械
US8215214B2 (en) Workpiece gripping method and workpiece centering apparatus
JP6617474B2 (ja) 数値制御装置と制御方法
JP6415687B2 (ja) 工具装着評価方法および工作機械
EP3967418B1 (en) Automatic tool changer and tool change method
US9254541B2 (en) Machine tool having rotary table
JP2009178795A (ja) 数値制御装置、数値制御プログラム及び記憶媒体
CN108983697B (zh) 数值控制装置和机床的控制方法
KR20190068445A (ko) 주축 장치 및 공작 기계
JP2019072774A (ja) 異常検出装置及び異常検出装置を備えた工作機械
JP6881725B2 (ja) ワーク加工方法、主軸角度補正装置及び複合旋盤
JP2014087883A (ja) 工具長測定方法および工作機械
JP2015096280A (ja) 工作機械
JP2017189820A (ja) 油圧チャック装置
US20220314332A1 (en) Machine tool and control device for machine tool
JP2020086514A (ja) パラメータ設定装置、システムおよびパラメータ設定方法
CN114158265B (zh) 刀具架以及加工方法
JP5266020B2 (ja) 工作機械及び工作機械における誤差補正方法
US11471988B2 (en) Gripping device and system
KR102075801B1 (ko) 소재의 가공위치 검출장치 및 그 검출방법
KR102622044B1 (ko) 공작기계의 공구 파지 상태 판단 방법
JP2009018353A (ja) 工具アンクランプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150907

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160629

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160704

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160715

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5973888

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150