JP5973400B2 - 光学式穀粒評価装置及び光学式穀粒評価装置を装備したコンバイン - Google Patents
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Description
光ファイバ束によって接続され、前記光学測定ヘッドと前記穀粒評価ユニットとは第2光ファイバ束によって接続され、かつ前記第1光ファイバ束及び第2光ファイバ束とは前記
ベース壁の面に鉛直な方向で前記光学測定ヘッドに連結され、前記第1光ファイバ束は途
中で直角に屈曲して前記ベース壁の面に平行に延びて前記光源ユニットに連結され、前記第2光ファイバ束は途中で直角に屈曲して前記ベース壁の面に平行に延びて前記穀粒評価ユニットに連結されている。この構成では、第1光ファイバ束及び第2光ファイバ束はベ
ース壁に対して垂直な方向に出っ張らず、光源ユニットと光学測定ヘッドとの間のファイバ束の配線、及び、光学測定ヘッドと穀粒評価ユニットとの間の光ファイバ束の配線も簡単となる。このような光ファイバ束の配線は、特に、光学式穀粒評価装置を構成する各機器が平面配置された場合、光学式穀粒評価装置を薄形構造とするために貢献する。
面に接続されるとともに前記第2光ファイバ束の端部が前記受光面に接続されるように、前記前記第1光ファイバ束と前記第2光ファイバ束とを前記ベース壁に固定する共通のハ
ウジングが備えられている。
測定ヘッド43の主要構成要素は、互いに間隔をあけて並置されている投光部41と受光部42とである。投光部41に設けられた投光面416から光源ユニットによって発生した光、好ましくは近赤外光が照射される。穀粒群の中を伝播して戻ってきた光は、受光部42に設けられた受光面426に入射する。受光部42に入射した光は、分光計測のために穀粒評価ユニットに送られ、その計測結果に基づいて測定対象となった穀粒の水分含有量などの穀粒評価が行われる。
受光部42は、穀粒評価ユニットに穀粒によって影響を受けた光を送る第2光ファイバ束420の端部421で構成されており、受光面426は、第2光ファイバ束420の端面422に装着された受光側ガラスプレート425の有効受光表面である。この有効受光表面とは、受光側ガラスプレート425における第2光ファイバ束420の端面422が直接向き合っている領域であり、ここでは円形であり、その直径はD2で示されている(図2参照)。投光側ガラスプレート415及び受光側ガラスプレート425は、直接貯留状態の穀粒に密接するように配置されるので、保護膜として機能するように硬質ガラスで作られている。主に構造の簡単化及び製造の容易性のため、図1で示された例では、投光面416と受光面426は同一平面上に位置している。したがって、投光面416と受光面426、つまり投光側ガラスプレート415及び受光側ガラスプレート425を同一の部材で構成してもよい。
図5と図6とに示すように、原動部3には、運転座席4aを天板部で支持するように構成したエンジンボンネット32、エンジンボンネット32の走行機体横外側に配備した吸気ケース33、エンジン31の走行機体横外側に配備したラジエータ34及び冷却ファン35が配置されている。ラジエータ34及び冷却ファン35は、吸気ケース33より走行機体横内側に配置されている。
図示されていないが、走行トランスミッションが機体フレーム1の前部に配置されている。エンジン31からの駆動力は走行トランスミッションで変速され、左右のクローラ走行装置2のクローラ駆動輪2aに伝達される。走行トランスミッションに入力した駆動力は分岐して、刈取部5にも伝達される。エンジン31からの駆動力は、ミッションケースを介して脱穀装置6及び排ワラ処理装置7にも伝達される。
脱穀装置6は、機体フレーム1のうちの左横側部位に設けてある。脱穀装置6は、脱穀機体の横外側に設けられたフィードチェーン(図示せず)を備えている。刈取部5から搬送された刈取穀稈の株元側がフィードチェーンによって挟持され、走行機体後方側に搬送される。その際、刈取穀稈の穂先側は脱穀部の扱室(図示せず)に供給され、回転駆動される扱胴(図示せず)によって脱穀される。脱穀装置6は、脱穀機体の内部に設けた選別部(図示せず)を備えている。選別部による揺動選別及び風選別によって、穀粒と、ワラ屑等の塵埃とに選別され、単粒化した穀粒は脱穀機体内の底部に落下する。塵埃は脱穀機体の後外側に排出される。
穀粒タンク10は、機体フレーム1のうちの脱穀装置6に対して走行機体右横側、かつエンジン31の後方の部分に配置されている。図6と図7と図11とから明らかなように、穀粒タンク10は、正面視で、上端側における横端部10aが下端側より走行機体横内側に張り出た形状を有する。穀粒タンク10の前側壁10Fのうちの前記横端部10aに位置する部位に、後述する受信機14が配置されている。穀粒タンク10の前側壁10Fのうちの受信機14の横外側に、穀粒タンク10の内部を見通す縦長形状の点検窓15が形成されている。
これらにより、吐出筒19cの吐出位置が変更可能である。
図8と図12とから理解できるように、穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bに、貯留室50が配置されている。ここでは、貯留室50は、穀粒を一時的に貯留するサンプリング部50として形成されているので、以後、貯留室50は、サンプリング部50と称することにする。
投光側ガラスプレート415及び受光側ガラスプレート425を挟み込むように、ベースハウジング431の小径部にカバーハウジング432が嵌め込まれている。さらに、円板状の押え板433によって、カバーハウジング432がベースハウジング431に押し付けられた状態で、ベースハウジング431に固定されている。カバーハウジング432には、投光側ガラスプレート415と受光側ガラスプレート425とが露出するように第1孔432aと第2孔432bが設けられている。この第1孔432aと第2孔432bの周縁部は、上述した遮蔽部434を作り出すべく、メガネ縁状に盛り上げられている。同様に、カバーハウジング432の周領域もリング状に盛り上げられており、このリング状の盛り上げ部が、遮蔽周壁435として機能する。
この実施形態では、図7、図9、図11、図12に示すように、光学式穀粒評価装置40は、穀粒タンク10の前部に設けた計測室70に取り付けられる。計測室70は、穀粒タンク10の前側の側壁10F(以下、前側壁10Fと称する。)に設けられている。詳しくは、計測室70は、前側壁10Fのうちの点検窓15の横外側の部位に配備してある。
サンプリング部50は、穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bのうちの穀粒タンク10の前側壁10F寄りの部位に設けてある。つまり、穀粒貯留空間10bにおいては、反時計まわりに回転する回転羽根17による跳ねる飛ばしによって穀粒が供給されるので、穀粒貯留空間10bのうちの前側壁10F寄りの部位には、穀粒の供給漏れが発生しにくい。従って、サンプリング部50は、サンプリング漏れがない状態で穀粒のサンプリングを行う。
(1)上述した実施形態では、光学式穀粒評価装置40及び計測室70は穀粒タンク10の前側壁10Fよりも内側に配置されたが、これに代えて穀粒タンク10の横側壁あるいは後側壁よりも内側に配置してもよい。
41:投光部
410:第1光ファイバ束
411:端部
412:端面
415:投光側ガラスプレート(保護膜)
416:投光面
42:受光部
420:第2光ファイバ束
421:端部
422:端面
425:受光側ガラスプレート(保護膜)
426:受光面
43:測定ヘッド
430:ハウジング
431:ベースハウジング
432:カバーハウジング
433:押え板
434:遮蔽部
435:遮蔽周壁
439:ヘッドブラケット
44:光源ユニット
440:光源部
441:ハロゲンランプ
45:穀粒評価ユニット
46:分光計測部
47:評価部
48:電源部
50:サンプリング部(貯留室)
70:計測室
73:筐体
730:ベース壁(測定壁:底壁)
731:測定ヘッド孔(貫通孔)
74:内部空間
74a:開放室
74b:密閉室
741:蓋壁
742:側壁
747:隔壁
748:第1隔壁
749:第2隔壁
Claims (10)
- 貯留室に貯留される穀粒の品質評価を行う光学式穀粒評価装置であって、
前記貯留室の壁体に隣接配置されるベース壁を一側面として有する筐体と、
前記貯留室に臨む投光面と受光面とを有するとともに前記ベース壁に設けられた貫通孔に装着される光学測定ヘッドと、
前記筐体に収納されるとともに、前記光学測定ヘッドに光を供給する光源ユニットと、
前記筐体に収納されるとともに、前記光学測定ヘッドからの光の分光測定に基づいて穀粒評価を行う穀粒評価ユニットと、を備え、
前記光学測定ヘッドと前記光源ユニットと前記穀粒評価ユニットとは、前記ベース壁上に平面配置された状態で前記ベース壁に固定されている光学式穀粒評価装置。 - 前記光源ユニットは、ランプを有する光源部と当該ランプに電力を供給する電源部とを備え、前記穀粒評価ユニットは、分光測定部と当該分光測定部による測定結果を評価する評価電子基板とを備え、
前記筐体は、導入された外気を再び排気するとともに前記光源ユニットを収納する開放室と、前記開放室と隔壁によって境界付けられるとともに穀粒評価ユニットを収納する密閉室とに区画されている請求項1に記載の光学式穀粒評価装置。 - 前記筐体は矩形の六面体であり、前記開放室は、前記六面体の外周部に、前記密閉室を囲むように形成されたL字状空間である請求項2に記載の光学式穀粒評価装置。
- 前記筐体は、前記ベース壁と対向する蓋壁と、前記ベース壁の周囲端と前記蓋壁の周囲端とを接続する側壁とを有し、かつ
前記隔壁は、前記ベース壁から立設された補強リブとして機能する請求項1から3のいずれか一項に記載の光学式穀粒評価装置。 - 前記ベース壁にはレール状の補強リブが固定され、前記穀粒評価ユニットがベース壁に対して浮き構造となるように前記補強リブに固定されている1から4のいずれか一項に記載の光学式穀粒評価装置。
- 前記光学測定ヘッドと前記光源ユニットとは第1光ファイバ束によって接続され、前記光学測定ヘッドと前記穀粒評価ユニットとは第2光ファイバ束によって接続され、かつ
前記第1光ファイバ束及び第2光ファイバ束とは前記ベース壁の面に鉛直な方向で前記光学測定ヘッドに連結され、前記第1光ファイバ束は途中で直角に屈曲して前記ベース壁の面に平行に延びて前記光源ユニットに連結され、前記第2光ファイバ束は途中で直角に屈曲して前記ベース壁の面に平行に延びて前記穀粒評価ユニットに連結されている請求項1から5のいずれか一項に記載の光学式穀粒評価装置。 - 前記第1光ファイバ束の端部が前記投光面に接続されるとともに前記第2光ファイバ束の端部が前記受光面に接続されるように、前記前記第1光ファイバ束と前記第2光ファイバ束とを前記ベース壁に固定する共通のハウジングが備えられている請求項6に記載の光学式穀粒評価装置。
- 前記ハウジングには、前記投光面から前記受光面に光が直接入射しないように前記投光面と前記受光面との間で前記穀粒側に突出するように設けられた遮蔽部と、前記投光面と前記受光面とを外囲する遮蔽周壁とが形成されている請求項7に記載の光学式穀粒評価装置。
- 請求項1から8のいずれか一項に記載の光学式穀粒評価装置を備えたコンバインであって、前記貯留室は、コンバインの穀粒タンクに投入される穀粒を一時的に取り込むように前記穀粒タンクの側面部に備えられており、前記光学式穀粒評価装置は、前記貯留室に隣接して配置されているコンバイン。
- 前記貯留室は、前記穀粒タンクの前側面部に備えられている請求項9に記載のコンバイン。
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