JP5971721B2 - カム装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カム装置に関する。
回転体と、該回転体に設けられた第一カップリング部と第二カップリング部との結合により前記回転体の位置決めを行うカップリング部材と、を有する装置は、既によく知られている。
特開2010−71328号公報
第一カップリング部と第二カップリング部とを結合させるためには、双方の一方を他方へ向けて動かす必要があるが、従来、この動作は、油圧機構を用いること等により実現されていた。しかしながら、かかる場合においては、油圧機構の存在により、装置が大型化してしまう課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンパクトな新しいカム装置を実現することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
回転体と、
該回転体に設けられた第一カップリング部と第二カップリング部との結合により前記回転体の位置決めを行うカップリング部材と、
固定カムフォロアと、
溝を備え該溝が前記固定カムフォロアと係合しながら回転することによって移動する溝カムであって、該溝カムが前記カップリング部材側へ移動して前記第一カップリング部及び前記第二カップリング部のうちの一方を他方へ向けて押圧することにより、前記一方を移動させて前記一方と前記他方とを結合させる溝カムと、
を有することを特徴とするカム装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
カム装置の適用事例について説明するための説明概念図である。 自動パレット交換装置10の要部を示した斜視図である。 自動パレット交換装置10の上面図である。 自動パレット交換装置10の側面図である。 図4の一部拡大図である。 固定カムフォロア66が通常位置の溝62bに係合している様子と固定カムフォロア66がシフト位置の溝62bに係合している様子を示した図である。 入力軸32(パラレルカム20)の回転角度と出力軸34(カムフォロア支持部28)の回転角度の関係を表した模式図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
回転体と、
該回転体に設けられた第一カップリング部と第二カップリング部との結合により前記回転体の位置決めを行うカップリング部材と、
固定カムフォロアと、
溝を備え該溝が前記固定カムフォロアと係合しながら回転することによって移動する溝カムであって、該溝カムが前記カップリング部材側へ移動して前記第一カップリング部及び前記第二カップリング部のうちの一方を他方へ向けて押圧することにより、前記一方を移動させて前記一方と前記他方とを結合させる溝カムと、
を有することを特徴とするカム装置。
かかる場合には、コンパクトな新しいカム装置が実現される。
また、前記固定カムフォロアは、少なくとも3つ設けられていることとしてもよい。
かかる場合には、安定性を向上させることが可能となる。
また、前記溝カムと前記カップリング部材との間には、バネ部材が設けられており、
前記溝カムは、前記バネ部材を介して、前記一方を押圧することとしてもよい。
かかる場合には、厳密な溝カムの位置制御が不要となる。
また、作動することにより、前記回転体及び前記溝カムの双方を共に回転させる駆動源を有することとしてもよい。
かかる場合には、部品点数の削減を実現することが可能となる。
===カム装置の適用事例について===
図1は、カム装置の適用事例について説明するための説明概念図(上から見た図)である。
本実施の形態においては、カム装置として工作機械に用いられる自動パレット交換装置10を例に挙げて説明する。
自動パレット交換装置10は、回転体の一例としての回転テーブル40を備えており、回転テーブル40の径方向における最外側には、ワークWを備えるパレット12が設けられている。また、パレット12は二つ設けられており、二つのパレット12の位置関係は、一方のパレット12(第一パレット12aとする)と他方のパレット12(第二パレット12bとする)を結ぶ仮想線の中央に、回転テーブル40の中心Cが位置するような関係となっている。
そして、図1に示した状態(この状態で、回転テーブル40は静止している)においては、第一パレット12aは、ワーク加工位置に位置しており、当該第一パレット12aに備えられたワークWが加工される。一方、かかる際に、第二パレット12bはワーク交換位置に位置しており、第一パレット12aに備えられたワークWがワーク加工位置で加工されている間に、ワーク交換位置で、加工済みのワークWが第二パレット12bから取り外され、未加工のワークWが第二パレット12bに新たに装着される(ワークWの交換が行われる)。
そして、上述したワークWの加工及び交換が終わったら、回転テーブル40が180度回転する。すると、今度は、第二パレット12bが、ワーク加工位置へ移動することとなり、第二パレット12bに装着された未加工のワークWが加工される。一方で、第一パレット12aは、ワーク加工位置からワーク交換位置へ移動し、第一パレット12aに備えられた加工済みのワークWが第一パレット12aから取り外される(その後、未加工のワークWが第一パレット12aに新たに装着される)。
このように、自動パレット交換装置10においては、回転テーブル40が、180度回転する回転移動(割り出しとも呼ぶ)と静止とを繰り返すようになっている。
===自動パレット交換装置10の構成について===
次に、自動パレット交換装置10の構成について、図2乃至図7を用いて説明する。図2は、自動パレット交換装置10の要部を示した斜視図である。図3は、自動パレット交換装置10の上面図である。図4は、自動パレット交換装置10の側面図である。図5は、図4の一部拡大図である。図6は、固定カムフォロア66が通常位置の溝62bに係合している様子と固定カムフォロア66がシフト位置の溝62bに係合している様子を示した図である。なお、図7については、後述する。
自動パレット交換装置10は、カム機構の一例としてのパラレルカム機構18と、前述した回転テーブル40と、位置決め部材の一例としてのカップリング部材50と、カップリング部材50を駆動するための下側カップリング駆動機構60と、を有している。
パラレルカム機構18は、カムの一例としてのパラレルカム20と回転部材の一例としての出力回転部26とを備えた平面カム機構である。
パラレルカム20は、入力軸32に固定され、当該入力軸32と一体的に回転する二つの板カム22(二つの板カム22は、入力軸32の軸方向において並ぶように固定されている)、を備えている。すなわち、入力軸32がモーター等の不図示の駆動源により回転駆動されると、入力軸32と二つの板カム22が回転することとなる。本実施の形態においては、入力軸32の軸方向が鉛直方向に沿っているので、二つの板カム22は、上下方向に並ぶこととなる(便宜上、上側の板カム22を上板カム22a、下側の板カム22を下板カム22bと呼ぶ)。
出力回転部26は、軸方向が前記入力軸32の軸方向と平行となるように設けられた出力軸34に固定され、当該出力軸34と一体的に回転する二つの円形状のカムフォロア支持部28(二つのカムフォロア支持部28は、出力軸34の軸方向において並ぶように固定されている)、を備えている。本実施の形態においては、出力軸34の軸方向も鉛直方向に沿っているので、二つのカムフォロア支持部28は、上下方向に並ぶこととなる(便宜上、上側のカムフォロア支持部28を上カムフォロア支持部28a、下側のカムフォロア支持部28を下カムフォロア支持部28bと呼ぶ)。
そして、本実施の形態においては、図3に示すように、カムフォロア29が複数(8個)カムフォロア支持部28に設けられており(カムフォロア29は円形状のカムフォロア支持部28の円周方向に沿って等間隔に設けられている)、これらのカムフォロア29がパラレルカム20の係合部24(具体的には、板カム22の周側面)と係合している。したがって、前記駆動源の回転力が、入力軸32及びパラレルカム20(二つの板カム22)を介して、カムフォロア支持部28、延いては、出力軸34に伝わるようになっている。すなわち、出力軸34(カムフォロア支持部28)は入力軸32(パラレルカム20)の回転に伴って回転する。
より具体的に説明すると、8個のカムフォロア29のうちの4個のカムフォロア29(図3において、2、4、6、8番のカムフォロア29)が上カムフォロア支持部28aに、残りの4個のカムフォロア29(図3において、1、3、5、7番のカムフォロア29)が下カムフォロア支持部28bに設けられている。そして、上板カム22aが上カムフォロア支持部28aに、下板カム22bが下カムフォロア支持部28bに、それぞれ対応しているので、入力軸32が回転すると、上板カム22aの係合部24(具体的には、上板カム22aの突出した部分である突出部分22cの係合部24)が上カムフォロア支持部28aのカムフォロア29(1、3、5、7番のカムフォロア29)を押すことにより、また、下板カム22bの係合部24(具体的には、下板カム22bの突出した部分である突出部分22cの係合部24)が下カムフォロア支持部28bのカムフォロア29(2、4、6、8番のカムフォロア29)を押すことにより、カムフォロア支持部28及び出力軸34を回転させるようになっている。
図7は、入力軸32(パラレルカム20)の回転角度と出力軸34(カムフォロア支持部28)の回転角度の関係を表した模式図である。
前述した突出部分22cとしては、図3に示すように、4つの突出部分、すなわち、下板カム22bに設けられた第一突出部分22d、上板カム22aに設けられた第二突出部分22e、下板カム22bに設けられた第三突出部分22f、上板カム22aに設けられた第四突出部分22gが、設けられており、入力軸32の回転に伴って、パラレルカム20が回転すると、第一突出部分22d、第二突出部分22e、第三突出部分22f、第四突出部分22gの順に、それぞれが、1、2、3、4番目のカムフォロア29を押すこととなる(図7において、入力軸32の回転角度が0度から270度まで)。そして、第四突出部分22gが4番目のカムフォロア29を押し終えると(図7において、入力軸32の回転角度が270度)、板カム22の突出部分22cでない部分の係合部24がカムフォロア29と係合するようになり、パラレルカム20が回転しているのにカムフォロア支持部28及び出力軸34が回転しない状態となる(図7において、入力軸32の回転角度が270度から360度)。
このように、本実施の形態に係るパラレルカム機構18は、パラレルカム20の回転に伴って出力回転部26(カムフォロア支持部28)が回転する非停留期間と、パラレルカム20が回転しても出力回転部26(カムフォロア支持部28)が回転しない停留区間とを備えている。そして、入力軸32(パラレルカム20)が一回転すると、前述したとおり、板カム22の突出部分22cは8つのカムフォロア29のうちの4つの(1〜4番目の)カムフォロア29のみを押すこととなる(5〜8番目のカムフォロア29は入力軸32(パラレルカム20)の二回転目に押される)ため、出力軸34及びカムフォロア支持部28は1/2周する(180度回転する)こととなる(図7において、出力軸34の回転角度が0度から180度)。
また、回転テーブル40は、前記出力回転部26と同様、出力軸34に固定されているため、出力回転部26と一体的に回転する。したがって、このような(また、図7に示した)出力回転部26の動作により、前項において述べた回転テーブル40の動作、すなわち、180度回転する回転移動(割り出しとも呼ぶ)と静止とを繰り返す動作が実現される。
カップリング部材50は、回転テーブル40が静止している際に(換言すれば、前記停留区間中に)、回転テーブル40を位置決めするためのものであり、本実施の形態においては、当該カップリング部材50として、所謂ティースカップリング(Teeth Coupling)が備えられている。
このカップリング部材50は、図5に示すように、回転テーブル40の下方部分に設けられた第一カップリング部の一例としてのリング状の上内側カップリング50aと、ハウジングに設けられ、かつ、上内側カップリング50aの外側に位置し、上内側カップリング50aよりも一回り大きいリング状の上外側カップリング50bと、上内側カップリング50a及び上外側カップリング50bの下方に、上内側カップリング50a及び上外側カップリング50b(これらを合わせて、上側カップリングとも呼ぶ)と対向するように設けられた、第二カップリング部の一例としてのリング状の下側カップリング50cと、を備えている。
上内側カップリング50aは、回転テーブル40に設けられているため、回転テーブル40の回転に伴って回転するようになっているが、その一方で、上外側カップリング50bと下側カップリング50cは回転しないようになっている。さらに、上内側カップリング50aと上外側カップリング50bは、上下(鉛直)方向に移動しない一方で、下側カップリング50cは、後述する下側カップリング駆動機構60により上下方向に移動可能となっている。
そして、下側カップリング50cが上側カップリングへ向かって上方向へ移動することにより、下側カップリング50cと上側カップリングとが結合し(噛み合い)、このことにより、回転テーブル40の位置決めが行われることとなる。
なお、本実施の形態に係るカップリング部材50は、停留区間中の所定のタイミング(つまり、一部区間)で、回転テーブル40を位置決めする。
具体的には、図7に示すように、後述する下側カップリング駆動機構60によって、入力軸32の回転角度が300度から330度までの間に(位置決め区間と呼ぶ)、カップリング部材50による位置決めが成されるようになっている。具体的には、回転角度が300度のときに、下側カップリング50cが上がり始め、回転角度が330度のときに、下側カップリング50cが下がり終えるようになっている。そして、この位置決め区間は、ワークWの加工実施時期と対応しており、そのため、回転テーブル40、延いては、ワークWが、正確な位置に位置した状態で、ワークWの加工が行われることとなる。また、カップリング部材50の結合力により、剛性が高く、かつ、びびり振動の発生が抑制された状態で、当該加工を行うことが可能となる。
また、前述したとおり、回転テーブル40は、出力回転部26と一体的に回転する。そのため、回転テーブル40が位置決めされると、出力回転部26も位置決めされる。すなわち、カップリング部材50は、回転テーブル40に設けられた上内側カップリング50aと下側カップリング50cとの結合により回転テーブル40及び出力回転部26の位置決めを行っていることになる。
下側カップリング駆動機構60は、下側カップリング50cを上下移動させるためのものである。この下側カップリング駆動機構60は、溝カム62と、溝カム駆動ギヤ68と 、押し付けディスク70と、皿バネ72と、を有している。
溝カム62は、カップリング部材50側へ(換言すれば、上方へ)移動して第一カップリング部及び第二カップリングのうちの一方(本実施の形態においては、下側カップリング50c)を他方(本実施の形態においては、上内側カップリング50a)に向けて押圧することにより、下側カップリング50cを移動させて下側カップリング50cと上内側カップリング50aとを結合させるためのものである。
この溝カム62は、リング状の部材であり、その中心軸は、前述した出力回転部26と同軸となっている。しかしながら、当該溝カム62は、出力回転部26(さらには、出力軸34及び回転テーブル40)とは、独立に回転可能となっている。そして、当該溝カム62の外周面62aには周方向に沿って溝62bが形成されており、当該溝62bには、固定カムフォロア66(つまり、ハウジングに固定され、移動できないようになっているカムフォロア)が係合している。
ここで、上下方向における溝62bの形成位置(溝62bが溝カム62の上下方向におけるどの位置に形成されているか)は、溝全周の殆どの箇所において一定の位置(通常位置UPと呼ぶ。図6の上図参照)に位置しているが、一部の箇所でのみ前記一定の位置よりも下方にシフトしている(シフト位置SPと呼ぶ。図6の下図参照)。そのため、溝カム62が、溝62bが固定カムフォロア66と係合しながら回転すると、固定カムフォロア66が通常位置UPからシフト位置SPへ至った際に(すなわち、図6の上図の状態から下図の状態へ移行した際に)、溝カム62全体が上方へ(つまり、カップリング部材50側へ)移動する(固定カムフォロア66が移動不可能であるため、溝カム62の方が移動する。図6の上図と下図を比較参照)。
なお、固定カムフォロア66は、少なくとも3つ(本実施の形態においては、3つ)設けられている。すなわち、本実施の形態において、固定カムフォロア66は、図3に示すように、周方向において等間隔に(すなわち、120度間隔で)3つ設けられている。また、同様に、前記シフト位置SPも、周方向において等間隔に(すなわち、120度間隔で)、3箇所設けられている。そのため、固定カムフォロア66がシフト位置SPへ至った際には、3つの固定カムフォロア66が全て、同時に、シフト位置SPに至ることなる。そして、かかる状況においては、3つの固定カムフォロア66が支点となって、溝カム62を持ち上げる(押圧する)こととなる。
また、溝カム62は、外周面62aの溝62bより下方の位置に、周方向に沿って形成されたギヤ歯62cを備えている。そして、このギヤ歯62cには、入力軸32に固定された溝カム駆動ギヤ68が噛合しており、前記駆動源により入力軸32が回転すると、溝カム駆動ギヤ68により溝カム62が回転するようになっている。すなわち、当該駆動源は、作動することにより、回転テーブル40(さらに、出力軸34及び出力回転部26)及び溝カム62の双方を共に回転させるようになっている。
なお、溝カム駆動ギヤ68と溝カム62のギヤ比は1対3となっている。そのため、入力軸32(パラレルカム20)が1回転する間に、溝カム62は1/3回転する。一方で、固定カムフォロア66とシフト位置SPは、前述したとおり、等間隔に3つ設けられているため、溝カム62が120度回転する毎に、固定カムフォロア66がシフト位置SPに至るようになっている。したがって、入力軸32(パラレルカム20)が1回転する間に、必ず1回だけ、固定カムフォロア66がシフト位置SPに至って溝カム62が上方へ移動しカップリング部材50を結合させることとなる。
また、前述したとおり、溝カム62は、カップリング部材50側へ(換言すれば、上方へ)移動して下側カップリング50cを上側カップリング(上内側カップリング50a)に向けて押圧するが、下側カップリング50cを直接的に押圧するのではなく、幾つかの部材を介して間接的に押圧するようになっている。すなわち、本実施の形態に係る溝カム62は、後述する押し付けディスク70とバネ部材の一例としての皿バネ72とを介して(これらの部材は、溝カム62とカップリング部材50との間に設けられている)、下側カップリング50cを押圧し、下側カップリング50cを移動させて下側カップリング50cと上側カップリングとを結合させる。
押し付けディスク70は、溝カム62の上側かつ下側カップリング50cの下側に、設けられた部材である。この押し付けディスク70は、溝カム62の上に載置されているため、溝カム62の上下移動に連動して上下移動できるようになっている。一方で、押し付けディスク70は、溝カム62が回転可能であるのに対し、回転不能となっている(これ(回転不能)を実現した機構については、後述する)。そのため、押し付けディスク70は、溝カム62に対して、相対回転することとなるため、この相対回転がスムーズとなるように、押し付けディスク70と溝カム62との間に、ボールベアリング74が介装されている。
また、押し付けディスク70には、前述した3つの固定カムフォロア66の各々に対応した位置(換言すれば、各々の固定カムフォロア66の上方の位置)にて、上方向へ突出した突出部70aが設けられている。すなわち、突出部70aは、周方向において等間隔に(すなわち、120度間隔で)、3箇所設けられている。そして、この3箇所の突出部70aの各々には、当該突出部70aに嵌め込まれるようにして皿バネ72が備えられている。
そして、下側カップリング50cは、皿バネ72を挟んだ状態で、押し付けディスク70の上に置かれている。そのため、押し付けディスク70は、皿バネ72を介して下側カップリング50cを押圧することとなる。
なお、下側カップリング50cは、当該下側カップリング50cに設けられている穴部に突出部70aが嵌合した状態で、押し付けディスク70の上に置かれている(すなわち、下側カップリング50cは押し付けディスク70に嵌合している)。さらに、下側カップリング50cの側面には、キー溝50dが設けられ、当該キー溝50dに回り止めとしてのキー76が挿入されているため、下側カップリング50cは回転不能となっている。したがって、押し付けディスク70も、下側カップリング50cと同様、回転不能となっている。そして、このことにより、押し付けディスク70の突出部70aに設けられた皿バネ72を、常に、固定カムフォロア66の上方へ位置させることができ、支点である3つの固定カムフォロア66で、皿バネ72を安定的に押圧することが可能となる。
===本実施の形態に係るカム装置(自動パレット交換装置10)の有効性について===
上記実施形態に係る自動パレット交換装置10は、回転テーブル40と、該回転テーブル40に設けられた第一カップリング部(上内側カップリング50a)と第二カップリング部(下側カップリング50c)との結合により前記回転テーブル40の位置決めを行うカップリング部材50と、固定カムフォロア66と、溝62bを備え該溝62bが前記固定カムフォロア66と係合しながら回転することによって移動する溝カム62であって、該溝カム62が前記カップリング部材50側へ移動して前記第一カップリング部及び前記第二カップリング部のうちの一方を他方へ向けて押圧することにより、前記一方を移動させて前記一方と前記他方とを結合させる溝カム62と、を有している。
前述したとおり、第一カップリング部と第二カップリング部とを結合させるためには、双方の一方を他方へ向けて動かす必要があるが、従来、この動作は、油圧機構を用いること等により実現されていた。しかしながら、かかる場合においては、油圧機構の存在により、装置が大型化してしまう課題があった。
これに対し、本実施の形態においては、上述した固定カムフォロア66及び溝カム62を用いて、前記一方を前記他方へ向けて動かすようにしたため、従来例よりも、極めてコンパクトな新しい自動パレット交換装置10を実現することが可能となる。
また、上記実施の形態においては、固定カムフォロア66が、少なくとも3つ設けられていることとした。そのため、3つ以上の固定カムフォロア66が支点となって、溝カム62を持ち上げ(押圧し)前記一方(下側カップリング50c)を前記他方(上内側カップリング50a)へ動かす構成を、実現することができる。
従来は、固定カムフォロア66及び溝カム62を用いた機構は存在せず、実際に公知な製品を見ると、当該支点が2つのみであった。そして、当該2つの支点で支えつつ前記一方を前記他方へ動かす構成が実現されていた。しかしながら、支点が2つのみであることに起因して、安定性が欠けているという問題があった。
これに対して、本実施の形態においては、上述した固定カムフォロア66及び溝カム62を用いた機構を採用したことにより、簡単に固定カムフォロア66の数を増やして、3つ以上の支点を設けることができる。すなわち、本実施の形態においては、固定カムフォロア66が、少なくとも3つ設けられているため、3つ以上の支点で安定して前記一方を支えつつ当該一方を前記他方へ動かすことが可能となる。
また、溝カム62とカップリング部材50との間には、皿バネ72が設けられており、溝カム62は、皿バネ72を介して、前記一方(下側カップリング50c)を押圧することとした。そのため、以下の優位性が生じる。
仮に、皿バネ72が存在しない場合には、所望の押圧力を出すために、厳密な溝カム62の位置制御が必要となる(皿バネ72が存在しない場合には、溝カム62の上下方向における位置が少しずれただけで押圧力が大きく変化するため)。これに対し、本実施の形態においては、皿バネ72を介して、溝カム62が前記一方(下側カップリング50c)を押圧するようにしたため、厳密な溝カム62の位置制御が不要となる(皿バネ72が存在しているため、溝カム62の上下方向における位置が多少ずれても押圧力があまり変化しないため)。
また、作動することにより、回転テーブル40及び溝カム62の双方を共に回転させる駆動源を有することとした。具体的には、パラレルカム20と溝カム駆動ギヤ68を、共に、駆動源により回転する入力軸32に設け、パラレルカム20によって回転テーブル40を、溝カム駆動ギヤ68によって溝カム62を、それぞれ回転させるようにした。そして、このことにより、部品点数の削減を実現することが可能となる。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係るカム装置を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
上記実施の形態においては、回転体として回転テーブル40を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、出力回転部26であってもよい。すなわち、出力回転部26にカップリング部材50(第一カップリング部)が備えられていることとしてもよい。
また、上記実施の形態において、カップリング部材50は、上内側カップリング50aと、上外側カップリング50bと、下側カップリング50cと、を備えていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、上外側カップリング50bを備えていないこととしてもよい。
また、上記実施の形態においては、バネ部材として皿バネ72を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、コイルバネであってもよい。
10 自動パレット交換装置
12 パレット
12a 第一パレット
12b 第二パレット
18 パラレルカム機構
20 パラレルカム
22 板カム
22a 上板カム
22b 下板カム
22c 突出部分
22d 第一突出部分
22e 第二突出部分
22f 第三突出部分
22g 第四突出部分
24 係合部
26 出力回転部
28 カムフォロア支持部
28a 上カムフォロア支持部
28b 下カムフォロア支持部
29 カムフォロア
32 入力軸
34 出力軸
40 回転テーブル
50 カップリング部材
50a 上内側カップリング
50b 上外側カップリング
50c 下側カップリング
50d キー溝
60 下側カップリング駆動機構
62 溝カム
62a 外周面
62b 溝
62c ギヤ歯
66 固定カムフォロア
68 溝カム駆動ギヤ
70 押し付けディスク
70a 突出部
72 皿バネ
74 ボールベアリング
76 キー

Claims (4)

  1. 回転体と、
    該回転体に設けられた第一カップリング部と第二カップリング部との結合により前記回転体の位置決めを行うカップリング部材と、
    固定カムフォロアと、
    溝を備え該溝が前記固定カムフォロアと係合しながら回転することによって移動する溝カムであって、該溝カムが前記カップリング部材側へ移動して前記第一カップリング部及び前記第二カップリング部のうちの一方を他方へ向けて押圧することにより、前記一方を移動させて前記一方と前記他方とを結合させる溝カムと、
    を有することを特徴とするカム装置。
  2. 請求項1に記載のカム装置であって、
    前記固定カムフォロアは、少なくとも3つ設けられていることを特徴とするカム装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のカム装置であって、
    前記溝カムと前記カップリング部材との間には、バネ部材が設けられており、
    前記溝カムは、前記バネ部材を介して、前記一方を押圧することを特徴とするカム装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカム装置であって、
    作動することにより、前記回転体及び前記溝カムの双方を共に回転させる駆動源を有することを特徴とするカム装置。
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