JP5971467B2 - 温度補償情報作成方法及び電子部品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、温度補償情報作成方法、電子部品の製造方法、発振素子、発振器及び電子機器に関する。
温度補償型水晶発振器(TCXO:Temperature Compensated X'tal Oscillator)は、所定の温度範囲で水晶振動子の発振周波数の所望の周波数(公称周波数)からのずれ(周波数偏差)をキャンセルすることにより高い周波数安定度が得られるため、携帯電話の端末や基地局、GPS(Global Positioning System)受信機等の高精度のタイミング信号を必要とする機器やシステムに広く使用されている。
TCXOには、一般に、図12(A)に示すように、周波数温度特性が3次関数で近似されるATカット水晶振動子が用いられるが、個々のATカット水晶振動子でこの3次関数が異なる。そのため、TCXOの特性検査において、4点以上の温度と発振周波数との関係を求めて水晶振動の周波数温度特性を温度補償するための情報(温度補償情報)を算出し、TCXO内部のメモリーに書き込む工程(温度補償工程)が設けられる。そして、TCXOが動作する際には、この温度補償情報に基づいて、温度変化に対して図12(B)に示すような周波数変化を生じさせる温度補償電圧を内部で発生させて、出力される発振信号の周波数温度特性がフラットに近づくようにしている。
ただし、この手法では、TCXOの特性検査において、4点以上の温度を振る必要があるため、検査コストの低減が難しいという問題がある。
一方、水晶振動子単体の特性検査において、周波数温度特性や振動子定数(等価回路パラメーター等)の測定を行って良品の選別を行っており、TCXOの特性検査において、水晶振動子の特性検査で取得した周波数温度特性を利用して温度補償情報を計算により求めることで、検査コストを低減する手法が知られている。例えば、特許文献1では、水晶振動子に温度特性情報を含むバーコードを印字しておき、温度補償型水晶発振器(TCXO)の周波数調整を行った後、バーコード読取装置により水晶振動子の温度特性情報を読み取って温度補償データ書込装置に入力する。そして、温度補償データ書込装置では、予め格納してある複数パターンの温度補償データの中から最適な温度補償データを抽出する。さらに、周波数調整時に非接触温度計で測定し記憶装置に記憶した温度情報を読み出して、25℃の標準温度における調整との周波数偏差を演算して補正値を求め、その補正値で前記抽出した温度補償データに補正をかけて携帯電話端末の記憶装置に書き込む。
特開平10−303644号公報
しかしながら、特許文献1の手法では、水晶振動子の発振を制御する発振制御部(発振制御回路)の可変容量値の変化量に対する水晶振動子の発振周波数の変化量を表す周波数調整感度[ppm/V]のばらつきが考慮されていないため、きわめて高い温度補償精度が要求される発振器や周波数変化型センサー等の電子部品には適用が難しい。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、電子部品の検査コストの増加を抑えながら、周波数調整感度のばらつきを考慮して発振素子の周波数温度特性を高い精度で温度補償する温度補償情報を作成可能な温度補償情報作成方法等を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[態様1]
本態様に係る温度補償情報作成方法は、発振素子の周波数温度特性及び発振素子定数を測定する第1の工程と、前記発振素子と、前記発振素子の発振を制御する発振制御部と、を有する電子部品を組み立てる第2の工程と、前記周波数温度特性及び前記発振素子定数の情報を用いて前記周波数温度特性を補償するための温度補償情報を作成する第3の工程と、を含む。
発振素子定数は、発振素子の特性を記述するパラメーターであり、例えば、発振素子の直列共振周波数、等価回路パラメーター、負荷容量、Q値等であり、発振素子定数を用いて発振素子の周波数感度(素子感度)[ppm/pF]を算出することができる。
本態様に係る温度補償情報作成方法によれば、発振素子の検査工程で得られた周波数温度特性だけでなく、発振素子の周波数感度(素子感度)[ppm/pF]を算出可能な発振素子定数も用いることで、周波数調整感度のばらつきを考慮した温度補償情報を作成することができる。
また、本態様に係る温度補償情報作成方法によれば、発振素子の周波数温度特性と発振素子定数を用いることで、電子部品の検査工程において複数の温度を振ることなく高精度の温度補償情報を作成することができる。
従って、本態様に係る温度補償情報作成方法によれば、電子部品の検査コストの増加を抑えながら、周波数調整感度のばらつきを考慮して発振素子の周波数温度特性を高い精度で温度補償する温度補償情報を作成することができる。
[態様2]
上記態様に係る温度補償情報作成方法は、前記第1の工程と前記第3の工程との間に前記周波数温度特性及び前記発振素子定数に対応する情報を前記発振素子又は前記発振制御
部の少なくとも一方に記録する工程を含み、前記第3の工程は、前記発振素子又は前記発振制御部の少なくとも一方に記録されている情報に基づいて取得した前記周波数温度特性及び前記発振素子定数を用いて、前記温度補償情報を作成するようにしてもよい。
周波数温度特性及び発振素子定数を特定可能な情報とは、周波数温度特性及び発振素子定数の情報そのものであってもよいし、周波数温度特性及び発振素子定数の情報と1対1に対応づけられた他の情報であってもよい。
本態様に係る温度補償情報作成方法によれば、発振素子毎に検査工程で測定済みの周波数温度特性及び発振素子定数の情報を利用して、高精度の温度補償情報を作成することができる。
[態様3]
上記態様に係る温度補償情報作成方法において、前記第3の工程は、前記発振素子の発振周波数を制御する制御信号の値を変更して前記発振周波数を測定する工程と、前記発振周波数の測定結果と前記発振素子定数の情報とを用いて前記電子部品の周波数調整感度を計算する工程と、前記周波数調整感度と前記周波数温度特性の情報とを用いて前記温度補償情報を計算する工程と、を含むようにしてもよい。
[態様4]
上記態様に係る温度補償情報作成方法において、前記周波数調整感度を計算する工程は、前記発振周波数の測定結果と前記発振素子定数の情報とを用いて前記発振制御部の等価容量を計算する工程と、前記発振制御部の等価容量と前記制御信号とに基づいて前記発振制御部の容量調整感度を計算する工程と、前記発振素子定数の情報を用いて前記発振素子の周波数感度を計算する工程と、前記容量調整感度と前記周波数感度とを用いて、前記周波数調整感度を計算する工程と、を含むようにしてもよい。
[態様5]
本態様に係る電子部品の製造方法は、発振素子の周波数温度特性及び発振素子定数を測定する第1の工程と、前記発振素子と、前記発振素子の発振を制御する発振制御部と、を有する電子部品を組み立てる第2の工程と、前記周波数温度特性及び前記発振素子定数の情報を用いて前記周波数温度特性を補償するための温度補償情報を作成する第3の工程と、前記温度補償情報を、前記電子部品の記憶部に記録する第4の工程と、を含む。
本態様に係る電子部品の製造方法によれば、発振素子の検査工程で得られた周波数温度特性だけでなく発振素子定数も用いることで、周波数調整感度のばらつきを考慮した温度補償情報を作成し、電子部品に記録することができる。
また、本態様に係る電子部品の製造方法によれば、発振素子の周波数温度特性と発振素子定数を用いることで、電子部品の検査工程において複数の温度を振ることなく高精度の温度補償情報を作成し、記録することができる。
従って、本態様に係る電子部品の製造方法によれば、検査コストの増加を抑えながら、周波数調整感度のばらつきを考慮して発振素子の周波数温度特性を高い精度で温度補償することが可能な電子部品を提供することができる。
[態様6]
本態様に係る発振素子は、周波数温度特性及び発振素子定数に対応する情報が記録されている記録部を含む。
記録部は、例えば、発振素子のパッケージに付されたマーキング部であってもよい。例えば、各発振素子に識別子(文字、記号、図形等)を割り当て、当該識別子に対応づけて発振素子の周波数温度特性及び発振素子定数の情報を記憶装置に記憶させておき、マーキング部に識別子の情報をマーキングしてもよい。あるいは、マーキング部に、周波数温度特性及び発振素子定数の情報が埋め込められたデータコード(2次元バーコード等)を付してもよい。また、記録部は、例えば、不揮発性メモリーであってもよい。
本態様に係る発振素子によれば、記録部に記録されている情報に基づいて、検査工程で測定済みの周波数温度特性及び発振素子定数の情報を取得し、温度補償情報の作成に利用することができる。
[態様7]
本態様に係る発振器は、発振素子と、前記発振素子の発振を制御する発振制御部と、前記発振素子の周波数温度特性及び発振素子定数に対応する情報が記録されている記録部と、を含む。
記録部は、発振素子又は発振制御部と一体となっていてもよいし、発振素子及び発振制御部と分離して設けられていてもよい。前者の場合、例えば、記録部は、発振素子又は発振制御部のパッケージに付されたマーキング部であってもよいし、発振素子又は発振制御部に内蔵された不揮発性メモリーであってもよい。
本態様に係る発振器によれば、記録部に記録されている情報に基づいて、発振素子の検査工程で測定済みの周波数温度特性及び発振素子定数の情報を取得し、温度補償情報の作成に利用することができる。
[態様8]
本態様に係る電子機器は、上記態様に係る発振素子又は上記態様に係る発振器を含む。
[適用例1]
本適用例に係る温度補償情報作成方法は、発振素子の周波数温度特性を補償するための温度補償情報を作成する温度補償情報作成方法であって、前記発振素子の周波数温度特性及び発振素子定数を測定する工程と、前記発振素子と、前記発振素子の発振を制御する発振制御部とを用いて電子部品を組み立てる工程と、前記周波数温度特性及び前記発振素子定数の情報を用いて前記温度補償情報を作成する工程と、を含む。
発振素子定数は、発振素子の特性を記述するパラメーターであり、例えば、発振素子の直列共振周波数、等価回路パラメーター、負荷容量、Q値等であり、発振素子定数を用いて発振素子の周波数感度(素子感度)[ppm/pF]を算出することができる。
本適用例に係る温度補償情報作成方法によれば、発振素子の検査工程で得られた周波数温度特性だけでなく、発振素子の周波数感度(素子感度)[ppm/pF]を算出可能な発振素子定数も用いることで、周波数調整感度のばらつきを考慮した温度補償情報を作成することができる。
また、本適用例に係る温度補償情報作成方法によれば、発振素子の周波数温度特性と発振素子定数を用いることで、電子部品の検査工程において複数の温度を振ることなく高精度の温度補償情報を作成することができる。
従って、本適用例に係る温度補償情報作成方法によれば、電子部品の検査コストの増加を抑えながら、周波数調整感度のばらつきを考慮して発振素子の周波数温度特性を高い精度で温度補償する温度補償情報を作成することができる。
[適用例2]
上記適用例に係る温度補償情報作成方法は、前記周波数温度特性及び前記発振素子定数を特定可能な情報を前記発振素子に記録する工程を含み、前記温度補償情報を作成する工程において、前記発振素子に記録されている情報に基づいて当該発振素子の前記周波数温度特性及び前記発振素子定数を取得し、前記温度補償情報を作成するようにしてもよい。
周波数温度特性及び発振素子定数を特定可能な情報とは、周波数温度特性及び発振素子定数の情報そのものであってもよいし、周波数温度特性及び発振素子定数の情報と1対1に対応づけられた他の情報であってもよい。
本適用例に係る温度補償情報作成方法によれば、発振素子毎に検査工程で測定済みの周波数温度特性及び発振素子定数の情報を利用して、高精度の温度補償情報を作成することができる。
[適用例3]
上記適用例に係る温度補償情報作成方法において、前記温度補償情報を作成する工程は、前記発振素子の発振周波数を制御する制御信号の値を変更しながら前記発振周波数を測
定する工程と、前記発振周波数の測定結果と前記発振素子定数とを用いて前記電子部品の周波数調整感度を算出する工程と、前記周波数調整感度と前記周波数温度特性の情報とを用いて前記温度補償情報を算出する工程と、を含むようにしてもよい。
[適用例4]
上記適用例に係る温度補償情報作成方法において、前記周波数調整感度を算出する工程は、前記発振周波数の測定結果と前記発振素子定数とを用いて前記発振制御部の等価容量を算出する工程と、前記発振制御部の等価容量と前記制御信号との関係式を算出し、当該関係式に基づいて前記発振制御部の容量調整感度を算出する工程と、前記発振素子定数を用いて前記発振素子の周波数感度を計算する工程と、前記発振制御部の容量調整感度と前記発振素子の周波数感度とを用いて、前記電子部品の前記周波数調整感度を算出する工程と、を含むようにしてもよい。
[適用例5]
本適用例に係る電子部品の製造方法は、発振素子の周波数温度特性及び発振素子定数を測定する工程と、前記発振素子と、前記発振素子の発振を制御する発振制御部とを用いて電子部品を組み立てる工程と、前記周波数温度特性及び前記発振素子定数の情報を用いて、前記発振素子の周波数温度特性を補償するための温度補償情報を作成する工程と、前記温度補償情報を、前記電子部品の記憶部に記録する工程と、を含む。
本適用例に係る電子部品の製造方法によれば、発振素子の検査工程で得られた周波数温度特性だけでなく発振素子定数も用いることで、周波数調整感度のばらつきを考慮した温度補償情報を作成し、電子部品に記録することができる。
また、本適用例に係る電子部品の製造方法によれば、発振素子の周波数温度特性と発振素子定数を用いることで、電子部品の検査工程において複数の温度を振ることなく高精度の温度補償情報を作成し、記録することができる。
従って、本適用例に係る電子部品の製造方法によれば、検査コストの増加を抑えながら、周波数調整感度のばらつきを考慮して発振素子の周波数温度特性を高い精度で温度補償することが可能な電子部品を提供することができる。
[適用例6]
本適用例に係る発振素子は、波数温度特性及び発振素子定数を特定可能な情報が記録されている記録部を含む。
記録部は、例えば、発振素子のパッケージに付されたマーキング部であってもよい。例えば、各発振素子に識別子(文字、記号、図形等)を割り当て、当該識別子に対応づけて発振素子の周波数温度特性及び発振素子定数の情報を記憶装置に記憶させておき、マーキング部に識別子の情報をマーキングしてもよい。あるいは、マーキング部に、周波数温度特性及び発振素子定数の情報が埋め込められたデータコード(2次元バーコード等)を付してもよい。また、記録部は、例えば、不揮発性メモリーであってもよい。
本適用例に係る発振素子によれば、記録部に記録されている情報に基づいて、検査工程で測定済みの周波数温度特性及び発振素子定数の情報を取得し、温度補償情報の作成に利用することができる。
[適用例7]
本適用例に係る発振器は、発振素子と、前記発振素子の発振を制御する発振制御部と、前記発振素子の周波数温度特性及び発振素子定数を特定可能な情報が記録されている記録
部と、を含む。
記録部は、発振素子又は発振制御部と一体となっていてもよいし、発振素子及び発振制御部と分離して設けられていてもよい。前者の場合、例えば、記録部は、発振素子又は発振制御部のパッケージに付されたマーキング部であってもよいし、発振素子又は発振制御部に内蔵された不揮発性メモリーであってもよい。
本適用例に係る発振器によれば、記録部に記録されている情報に基づいて、発振素子の検査工程で測定済みの周波数温度特性及び発振素子定数の情報を取得し、温度補償情報の作成に利用することができる。
[適用例8]
本適用例に係る電子機器は、上記適用例に係る発振素子又は上記適用例に係る発振器を含む。
本実施形態の電子部品の製造方法のフローチャートの一例を示す図。 水晶振動子の等価回路を示す図。 水晶振動子の斜視図。 図4(A)は水晶振動子にマーキングされる識別コードの一例を示す図であり、図4(B)は水晶振動子にマーキングされるデータコードの一例を示す図。 温度補償型水晶発振器(TCXO)の断面図の一例を示す図。 本実施形態の発振制御用ICの構成例及び温度補償工程で使用される測定系の構成例を示す図。 水晶振動子にマーキングされたコード情報を読み取るシステムの構成図。 本実施形態の温度補償情報生成方法のフローチャートの一例を示す図。 測定により得られる制御電圧と発振制御用ICの等価容量との関係を表す図。 本実施形態の電子機器の機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の外観の一例を示す図。 図12(A)は水晶振動子の周波数温度特性の一例を示す図であり、図12(B)は温度補償電圧による周波数変化の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.電子部品の製造方法
本実施形態の製造方法は、発振素子を有する電子部品を対象とする。このような電子部品としては、例えば、温度補償型水晶発振器(TCXO)等の発振器やジャイロセンサー等のセンサーなどが挙げられる。以下では、電子部品として温度補償型水晶発振器(TCXO)を例に挙げ、本実施形態の製造方法について説明する。
図1は、本実施形態の電子部品(温度補償型水晶発振器(TCXO))の製造方法のフローチャートの一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態では、まず、設計情報(設計データやマスク情報等)に基づいてフォトリソグラフィー加工やパッケージングなどを行って水晶振動子を製造し(S10)、当該水晶振動子の特性検査を行う(S12)。この特性検査工程では、特性検査の一項目として、水晶振動子の周波数温度特性の測定を行う。
本実施形態では、下記の式(1)のように、水晶振動子の周波数温度特性Δf/fを温度Tの3次関数で近似する。
Figure 0005971467
そして、この特性検査工程において、4点又は5点の温度で水晶振動子の発振周波数を測定し、式(1)の各係数値A3,A1,A0や変曲点温度T0を算出する。
また、この特性検査工程では、特性検査の一項目として、水晶振動子の直列共振周波数fs、等価回路パラメーター、負荷容量CL、Q値等のクリスタル定数(発振素子定数の一例)の測定を行う。水晶振動子は、図2に示すように、等価回路パラメーターR1,L1,C1,C0による等価回路で表される。R1は等価直列抵抗、L1は等価直列インダクタンス、C1は等価直列容量、C0は並列容量(2つの電極間の静電容量)であり、直列共振周波数fs=1/(2π・√(L1・C1))である。この特性検査で得られた特性情報(周波数温度特性の各係数値やクリスタル定数の情報)は、水晶振動子の識別コードと対応づけて、例えばサーバーの記憶装置に記憶される。
次に、図3に示すように、ステップS12の特性検査で良品と判定された水晶振動子20に対して、パッケージ22の表面(上面)の所定の位置に設けられたマーキング部24(記録部の一例)に、特性情報を特定可能な情報をマーキング(記録)する(S14)。特性情報を特定可能な情報としては、文字、記号、図形等で構成された識別コード(識別番号等)であってもよいし、特性情報をコード化した2次元バーコード等のデータコードであってもよい。前者の場合は、サーバーの記憶装置等に記憶されているすべての水晶振動子の特性情報の中から識別コードをインデックスとして各振動子の特性情報を特定することができる。後者の場合は、データコードを解析することで、各振動子の特性情報を特定することができる。図4(A)及び図4(B)に、それぞれ、マーキング部24にマーキングされる識別コード及び2次元バーコードの一例を示す。
また、本実施形態では、水晶振動子の製造(S10)、特性検査(S12)、マーキング(S14)の工程と並行して、設計情報(設計データやマスク情報等)に基づいてフォトリソグラフィー加工やパッケージングなどを行って発振制御用IC(集積回路基板)を製造し(S20)、発振制御用ICの特性検査を行う(S22)。そして、ステップS22の特性検査で良品と判定された発振制御用ICに対して、パッケージの表面(上面)の所定の位置に所定のコードをマーキングする(S24)。
次に、特性検査(S12,S22)でそれぞれ良品と判定された水晶振動子と発振制御用ICを配線基板に配置して配線接続し、温度補償型水晶発振器(TCXO)を組み立てる(S30)。
本実施形態では、次に、温度補償工程(S24)を行う。この温度補償工程(S24)は、水晶振動子の周波数温度特性を補償するための温度補償情報を作成する温度補償情報作成工程(S42)と、温度補償情報作成工程(S42)で作成した温度補償情報を、温度補償型水晶発振器(TCXO)の記憶部(具体的には、発振制御用ICに内蔵されている不揮発性のメモリー)に記録する温度補償情報記録工程(S44)を含む。本実施形態では、温度補償情報作成工程(S42)において、振動子の特性検査工程(S12)で取得した特性情報を用いて、温度を振らずに、温度補償情報を作成する点に特徴がある。こ
の温度補償情報作成工程(S42)の詳細については後述する。
次に、ステップS44で温度補償情報が記録された温度補償型水晶発振器(TCXO)に蓋を取り付けて気密封止し(S50)、所定の特性検査を行う(S60)。
最後に、特性判定工程(S60)で良品と判定された温度補償型水晶発振器(TCXO)に対して、パッケージの表面(上面)の所定の位置に所定のコードをマーキングする(S70)。
以上のような工程を経て本実施形態の温度補償型水晶発振器(TCXO)が完成する。図5に、完成した温度補償型水晶発振器(TCXO)の断面図の一例を示す。図5において、1は温度補償型水晶発振器(TCXO)、2は配線基板、3は外部端子、4は蓋、10は発振制御用IC、20は水晶振動子、24はマーキング部である。
2.温度補償情報生成方法
2−1.温度補償工程の測定系
図6は、本実施形態の発振制御用IC10の構成例及び図1の温度補償工程(S40)で使用される測定系の構成例を示す図である。図6に示すように、本実施形態では、発振制御用IC10は、電圧制御発振回路30、温度補償電圧発生回路40、温度センサー50、インターフェース(I/F)回路60、メモリー70、スイッチ回路80を含んで構成されている。
電圧制御発振回路30は、外部端子11,12を介して水晶振動子20と接続されており、制御電圧VCに応じて可変容量素子32の容量値を変化させることにより、水晶振動子20の発振周波数を制御する。電圧制御発振回路30の発振信号は、出力端子13を介して外部に出力される。
メモリー70は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性のメモリーであり、水晶振動子20の周波数温度特性を温度補償するための温度補償情報が記録される。温度補償情報は、入出力端子15からインターフェース(I/F)回路60を介してメモリー70に書き込んだり、メモリー70から読み出したりすることができるようになっている。
温度補償電圧発生回路40は、温度センサー50の電圧値と、図1のステップS44でメモリー70に記録される温度補償情報に基づいて、下記の式(2)で示される温度補償電圧(制御電圧)Vcを発生させる。
Figure 0005971467
なお、式(1)の水晶振動子の周波数温度特性Δf/f[ppm]は、式(2)の温度補償電圧(制御電圧)Vc[V]と周波数調整感度α[ppm/V]を用いて、下記の式(3)で表現される。
Figure 0005971467
メモリー70には、温度補償情報として式(2)の係数値B3,B1,B0が記録される。
スイッチ回路80は、不図示の内部レジスタ等の設定値に従って制御電圧Vcの供給源を選択する。具体的には、通常動作モードでは、制御電圧Vcとして温度補償電圧発生回路40が発生させる温度補償電圧が選択され、テストモードでは、スイッチ回路80の接続先を切り替えて、制御電圧Vcを入力端子14から供給することができるようになっている。
図1の温度補償工程(S40)では、発振制御用IC10はテストモードに設定され、制御電圧Vcは入力端子14を介して電圧発生器130から供給される。また、発振制御用IC10は、出力端子13を介して周波数カウンター120と接続され、入出力端子15を介してパーソナルコンピューター(PC)100と接続される。
電圧発生器130は、PC100の制御信号に応じた電圧を発生させる。
電圧マルチメーター140は、発振制御用IC10の入力端子14の電圧値(電圧発生器130の出力電圧値)を測定し、測定値をPC100に送信する。
周波数カウンター120は、発振制御用IC10の出力端子13から出力される発振信号の周波数をカウントし、各カウント値をPC100に送信する。
PC100は、電圧マルチメーター140の測定値(電圧発生器130の出力電圧値)と周波数カウンター120のカウント値を受信し、温度補償情報を生成する処理を行う。また、PC100は、発振制御用IC10のスイッチ回路80の制御、メモリー70に対する温度補償情報の書き込みや読み出し、電圧発生器130の出力電圧の制御等を行う。
さらに、本実施形態では、図1の温度補償工程(S40)において、図7に示すように、パーソナルコンピューター(PC)100は、コード読み取り装置110(CCDカメラやバーコードリーダー等)とケーブル200で接続される。コード読み取り装置110は、水晶振動子20のマーキング部24にマーキングされているコードを読み取ってPC100に送信する。
2−2.温度補償工程のフローチャート
図8は、本実施形態の温度補償情報生成方法のフローチャートの一例を示す図であり、図1の温度補償工程(S40)でPC100が行う処理のフローチャートを示す図である。図8に示すように、本実施形態では、まず、図7に示したように、コード読み取り装置110が水晶振動子にマーキングされたコードを読み取ってPC100にコード情報を送信し、PC100は、当該コード情報に基づいて、周波数温度特性の係数値A3,A1,A0、変曲点温度T0、等価回路パラメーターC0,C1、負荷容量CL、直列共振周波数fsの情報を取得する(S100)。水晶振動子20に、先に述べた識別コードがマーキングされている場合、PC100は、識別コードの情報をインデックスとして不図示のサーバーの記憶装置を参照し、水晶振動子20の特性情報から上記の情報を取得する。また、水晶振動子20に、先に述べた2次元バーコードがマーキングされている場合、PC100は、2次元バーコードに埋め込まれている水晶振動子20の特性情報から上記の情報を取得する。
次に、PC100は、発振制御用IC10の電圧制御発振回路30の制御電圧VCを変更しながら、温度補償型水晶発振器(TCXO)1の発振周波数fmeasを測定する(S110)。本実施形態では、PC100の制御信号により、電圧発生器130が、制御電圧
cの可変範囲の中心電圧値V0及びV0±ΔV,V0±2ΔV,V0±3ΔVの7種類の電圧値を発生させる。PC100は、この7種類の電圧値に対して、電圧マルチメーター140の測定値と周波数カウンター120のカウント値を受信する。そして、PC100は、周波数カウンター120のカウント値から、7点の制御電圧VCに対する各発振周波数fmeasを算出する。
次に、PC100は、ステップS110で測定した発振周波数fmeasと、ステップS100で取得した水晶振動子20の等価回路パラメーターC0,C1及び直列共振周波数fsを下記の式(4)に代入し、発振制御用IC10の等価容量CICを計算する(S120)。
Figure 0005971467
次に、PC100は、ステップS110の制御電圧VCとステップS120で計算した等価容量CICの関係を表す近似式(1次式)の1次係数を算出し、発振制御用IC10の容量調整感度βとする(S130)。図9は、7点の制御電圧VCに対して計算される等価容量CICをプロットしたグラフの一例である。図9において、横軸は制御電圧VCであり、縦軸は等価容量CICである。図9の7点に対して、例えば最小二乗近似等の手法を適用することで下記の式(5)が得られ、式(5)の1次係数(図9の直線Gの傾き)が発振制御用IC10の容量調整感度β[pF/V]に相当する。
Figure 0005971467
次に、PC100は、ステップS100で取得した水晶振動子20の等価回路パラメーターC0,C1及び負荷容量CLを式(6)に代入し、水晶振動子20の周波数感度(素子感度)S[ppm/pF]を計算する(S140)。
Figure 0005971467
次に、PC100は、ステップS140で計算した水晶振動子の周波数感度(素子感度)SとステップS130で計算した容量調整感度βを下記の式(7)に代入し、温度補償型水晶発振器(TCXO)1の周波数調整感度αを計算する(S150)。
Figure 0005971467
次に、PC100は、式(3)に水晶振動子20の周波数温度特性の式(1)と温度補償電圧の式(2)を適用し、ステップS100で取得した係数値A3,A1,A0及び変曲点温度T0とステップS150で計算した周波数調整感度αを代入し、式(2)の各係数値B3,B1,B0を計算する(S160)。
最後に、PC100は、ステップS150で計算した周波数調整感度αとステップS160で計算したB3,B1,B0をメモリー70に記録し(S170)、温度補償工程を終了する。
なお、図6のステップS100〜S160の工程は、図1の温度補償情報の作成工程(S42)に対応する。また、図6のステップS170の工程は、図1の温度補償情報の記録工程(S44)に対応する。
以上に説明した、本実施形態の電子部品の製造方法(温度補償情報生成方法)によれば、電子部品の温度補償工程において、図8のフローチャートに従い、水晶振動子の特性検査工程で得られた周波数温度特性の係数値の情報だけでなくクリスタル定数も用いることで、周波数調整感度のばらつきを考慮した温度補償情報を作成し、記録することができる。
また、本実施形態の電子部品の製造方法によれば、電子部品の温度補償工程において、図8のフローチャートに従い、水晶振動子の周波数温度特性の係数値とクリスタル定数を用いて、複数の温度を振ることなく高精度の温度補償情報を作成し、記録することができる。
従って、本実施形態の電子部品の製造方法によれば、検査コストの増加を抑えながら、周波数調整感度のばらつきを考慮して水晶振動子の周波数温度特性を高い精度で温度補償することが可能な電子部品を提供することができる。
3.電子機器
図10は、本実施形態の電子機器の機能ブロック図である。また、図11は、本実施形態の電子機器の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。
本実施形態の電子機器300は、発振器310、CPU(Central Processing Unit)320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370、音出力部380を含んで構成されている。なお、本実施形態の電子機器は、図10の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
発振器310は、発振素子312と、発振素子312の発振を制御する発振制御部314と、発振素子312の周波数温度特性及び発振素子定数を特定可能な情報が記録されている記録部316とを含み、発振信号(クロック信号)を出力する。記録部316は、発振素子312又は発振制御部314と一体となっていてもよいし、発振素子312及び発振制御部314と分離して設けられていてもよい。前者の場合、例えば、記録部316は、発振素子312又は発振制御部314のパッケージに付されたマーキング部であってもよいし、発振素子312又は発振制御部314に内蔵された不揮発性メモリーであってもよい。発振器310は、例えば、前述した本実施形態の温度補償型水晶発振器(TCXO)1等であってもよい。発振素子312は、例えば、前述した本実施形態における水晶振動子20等であってもよく、圧電基板に励振電極を備えたいわゆる発振素子片そのものまたは、発振素子片を容器に収容している構成であっても良い。発振制御部314は、例えば、前述した本実施形態における発振制御用IC10等であってもよい。記録部316は、例えば、前述した本実施形態における水晶振動子20のマーキング部24あるいは発振制御用IC10のメモリー70等であってもよい。
CPU320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、発振器310が出力する発振信号(クロック信号)を用いて各種の計算処理や制御処理を行う。具体的に
は、CPU320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部380に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU320に出力する。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、CPU320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、CPU320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
音出力部380は、スピーカー等の音を出力する装置である。
本実施形態の電子機器によれば、発振器310の記録部316に記録されている情報に基づいて、発振素子312の検査工程で測定済みの周波数温度特性及び発振素子定数の情報を取得し、高精度な温度補償情報を作成することができる。また、作成した温度補償情報を発振器310の発振制御部314の内蔵メモリー等に記録することで、発振器310が極めて高い周波数精度のクロック信号を生成し、性能の高い電子機器を実現することができる。
電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、携帯電話の基地局の装置、GPS受信機、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器(スペクトルアナライザーの基準信号源等)、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
4.変形例
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
本実施形態では、発振器として温度補償型水晶発振器(TCXO)を例に挙げて説明したが、本発明の発振器は、これに限られず、例えば、圧電発振器、SAW発振器、電圧制
御型発振器、シリコン発振器、原子発振器等であってもよい。
また、本実施形態では、発振器の発振素子として水晶振動子を用いているが、発振素子としては、例えば、SAW(Surface Acoustic Wave)共振子、ATカット水晶振動子、SCカット水晶振動子、音叉型水晶振動子、その他の圧電振動子やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子などを用いることができる。また、発振素子の基板材料としては、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電単結晶や、ジルコン酸チタン酸鉛等の圧電セラミックス等の圧電材料、又はシリコン半導体材料等を用いることができる。また、発振素子の励振手段としては、圧電効果によるものを用いてもよいし、クーロン力による静電駆動を用いてもよい。
また、本実施形態では、水晶振動子20(発振素子)の特性情報を特定可能な情報(識別コードやデータコード等)を容器の一部であるマーキング部24にマーキング(記録)しているが、特性情報を特定可能な情報を記録する記録部は、マーキング部24に限られない。例えば、記録部として水晶振動子20(発振素子)に、電気的に情報を記憶する記憶部を設けてもよいし、発振制御用IC10(発振制御部)に含まれる記憶部(メモリー70)を記録部としてもよい。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 温度補償型水晶発振器(TCXO)、2 配線基板、3 外部端子、4 蓋、10 発振制御用IC、11,12 外部端子、13 出力端子、14 入力端子、15 入出力端子、20 水晶振動子、22 パッケージ、24 マーキング部、30 電圧制御発振回路、32 可変容量素子、40 温度補償電圧発生回路、50 温度センサー、60
インターフェース(I/F)回路、70 メモリー、80 スイッチ回路、100 パーソナルコンピューター(PC)、110 バーコードリーダー、120 周波数カウンター、130 電圧発生器、140 電圧マルチメーター、200 ケーブル、300 電子機器、310 発振器、312 発振素子、314 発振制御部、316 記録部、320 CPU、330 操作部、340 ROM、350 RAM、360 通信部、370 表示部、380 音出力部

Claims (3)

  1. 発振素子の周波数温度特性及び発振素子定数を測定する第1の工程と、
    前記発振素子と、前記発振素子の発振を制御する発振制御部と、を有する電子部品を組み立てる第2の工程と、
    前記周波数温度特性及び前記発振素子定数の情報を用いて前記周波数温度特性を補償するための温度補償情報を作成する第3の工程と、を含み、
    前記第3の工程は、
    前記発振素子の発振周波数を制御する制御信号の値を変更して前記発振周波数を測定する工程と、
    前記発振周波数の測定結果と前記発振素子定数の情報とを用いて前記電子部品の周波数調整感度を計算する工程と、
    前記周波数調整感度と前記周波数温度特性の情報とを用いて前記温度補償情報を計算する工程と、を含み、
    前記周波数調整感度を計算する工程は、
    前記発振周波数の測定結果と前記発振素子定数の情報とを用いて前記発振制御部の等価容量を計算する工程と、
    前記発振制御部の等価容量と前記制御信号とに基づいて前記発振制御部の容量調整感度を計算する工程と、
    前記発振素子定数の情報を用いて前記発振素子の周波数感度を計算する工程と、
    前記容量調整感度と前記周波数感度とを用いて、前記周波数調整感度を計算する工程と、を含む、温度補償情報作成方法。
  2. 請求項1において、
    前記第1の工程と前記第3の工程との間に前記周波数温度特性及び前記発振素子定数に対応する情報を前記発振素子又は前記発振制御部の少なくとも一方に記録する工程を含み、
    前記第3の工程は、
    前記発振素子又は前記発振制御部の少なくとも一方に記録されている情報に基づいて取得した前記周波数温度特性及び前記発振素子定数を用いて、前記温度補償情報を作成する
    、温度補償情報作成方法。
  3. 発振素子の周波数温度特性及び発振素子定数を測定する第1の工程と、
    前記発振素子と、前記発振素子の発振を制御する発振制御部と、を有する電子部品を組み立てる第2の工程と、
    前記周波数温度特性及び前記発振素子定数の情報を用いて前記周波数温度特性を補償するための温度補償情報を作成する第3の工程と、
    前記温度補償情報を、前記電子部品の記憶部に記録する第4の工程と、を含み、
    前記第3の工程は、
    前記発振素子の発振周波数を制御する制御信号の値を変更して前記発振周波数を測定する工程と、
    前記発振周波数の測定結果と前記発振素子定数の情報とを用いて前記電子部品の周波数調整感度を計算する工程と、
    前記周波数調整感度と前記周波数温度特性の情報とを用いて前記温度補償情報を計算する工程と、を含み、
    前記周波数調整感度を計算する工程は、
    前記発振周波数の測定結果と前記発振素子定数の情報とを用いて前記発振制御部の等価容量を計算する工程と、
    前記発振制御部の等価容量と前記制御信号とに基づいて前記発振制御部の容量調整感度を計算する工程と、
    前記発振素子定数の情報を用いて前記発振素子の周波数感度を計算する工程と、
    前記容量調整感度と前記周波数感度とを用いて、前記周波数調整感度を計算する工程と、を含む、電子部品の製造方法。
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