JP5966941B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転写ベルトに発生する凹状筋の原因となる縦皺の固定化を防止する画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置がある。この画像形成装置は、一般に感光体ドラムを一様に帯電させて初期化し、この感光体ドラムに光書込みによって静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー像化して、そのトナー像を直接または間接に用紙等の転写材に転写して定着器で定着させる。
転写材に間接に転写する方式では、先ず、感光体ドラム周面上のトナー画像は転写ベルトに一次転写され、次に、その転写ベルトから用紙に二次転写される。転写ベルトに対する一次転写方式には直圧式とシフト式がある。
直圧式は、転写ベルトと感光体ドラムとの接触部の真下から一次転写ローラが転写ベルトに圧接する方式であり、転写ベルトに対する感光体ドラムと一次転写ローラとによるニップ幅が狭い。したがって、比較的大きな転写電圧を必要とする。
いずれの方式にしても、ベルトに用いられる部材は、材質的には一般に厚さ150μm程度の樹脂フィルムが用いられ、この薄い樹脂フィルムを駆動ローラと従動ローラに掛け渡して張設し、ベルトとして走行させるので、縦皺(波打ち)が発生しやすい。
ベルト部材の波打ちによる転写不良を抑制することについては、転写ベルトの波打ちが出来やすいモノクロモード実行時に用いるブラック(K)トナーの感光体を最上流の転写部に配置して張架ローラからの距離を短くすることで、ベルトの波打ちを防止する構成が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
上記の特許文献1では、フルカラーの画像形成時には、カラー用の一次転写ローラがブラック(K)の他に、更に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3個の一次転写ローラが加わってベルトを張架するので、ベルトの弾性による波打ちが抑制されると述べている。
特開2007−233100号公報
しかしながら、たとえ4個の一次転写ローラで転写ベルトを張架しても、必ずしもベルトの波打ちが抑制されるとは限らない。実際には、カラー印字モード時に4個の一次転写ローラで転写ベルトを張架した場合でも、ベルトには波打ち(以下、縦皺という)が発生する。
図6は、4色の感光体の配置順は特許文献1とは異なるが、特許文献1と同じくカラー印字モード時に4個の一次転写ローラで転写ベルトを感光体に対しシフト張架した場合に転写ベルトに発生する縦皺の状態を模式的に示す図である。
なお、図6に示す、転写ベルト14、駆動ローラ15、従動ローラ16、一次転写ローラ18、及び二次転写ローラ26の構成は、いずれも従来構成を示すものではあるが、分かり易いように、これらの部材に付与した番号は後述する実施例の画像形成装置の同様の機能を有する部材と同一の番号を付与して示している。
図6に示すように、転写ベルト14は、駆動ローラ15と従動ローラ16に掛け渡されている。カラー印字実行時には、転写ベルト14は、従動ローラ16側で、二次転写ローラ26により圧接され、図に見える上部走行面で、裏面から圧接する4個の一次転写ローラ18により張設される。
4個の一次転写ローラ18は転写ベルト14に対して位置固定されて配置されている。これら4個の一次転写ローラ18によって転写ベルト14が張設されると、テンションの微妙な差によって各一次転写ローラ18間、又は一次転写ローラ18と駆動ローラ15間に縦皺10が発生する。
この状態で、転写ベルト14による矢印a方向への周回走行が繰り返されると、縦皺10は常に同じ位置に連続して発生する傾向があるため、縦皺10が経時的に、テンションラインと呼ばれる永久的な凹みのある線状の筋となって固定化される。
図7(a)は、転写ベルト14にテンションライン20が発生した状態を模式的に示す図であり、図7(b)は、テンションライン20のA−A´矢視断面拡大図である。
図7(a)に示すテンションライン(以下、凹状筋という)20は、図7(b)に示す谷折れ状の凹部が連続する線状の筋となって転写ベルト14上に固定化されたものである。この場合に発生する不具合は既述の通りであるが、この不具合は特許文献1の技術では解消できない。
本発明は、転写ベルトに発生する凹状筋の原因となる縦皺の固定化を防止する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、周表面にトナー像が形成される像担持体と、前記像担持体上に形成されたトナー像の転写を一次転写部で受け、該トナー像を二次転写部に搬送する転写ベルトと、支持軸の周囲に固定して被着されているとともに、少なくとも前記転写ベルトの走行駆動時において前記像担持体に向けて前記転写ベルトを押し上げることによって前記一次転写部を形成するためのローラ部と、前記支持軸を介して前記ローラ部を軸方向に所定の範囲で往復移動させる往復移動駆動機構と、を備え、前記往復移動駆動機構は、前記支持軸を該支持軸の一方の端部側から他方の端部側に向けて押圧する付勢部材と前記支持軸を他方の端部側から前記の一方の端部側に向けて押圧する偏心カムとにより前記支持軸を介して前記ローラ部を往復移動させることを特徴とする。
本発明によれば、転写ベルトに発生する凹状筋の原因となる縦皺の固定化を防止する画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施例1又は2に係る一次転写ローラを備えたフルカラーの画像形成装置(プリンタ)の内部構成を説明する断面図である。 (a),(b)は実施例1又は2に係る一次転写ローラのシフト式にける転写ベルトと感光体ドラムとの構成関係を模式化して簡略に示す図である。 実施例1に係る一次転写ローラの全体構成を示す斜視図である。 実施例2に係る一次転写ローラの全体構成を示す斜視図である。 実施例1又は2に係る一次転写ローラを用いた場合に転写ベルトの縦皺の固定化が防止される理由を説明する図である。 従来のカラー印字モード時に4個の一次転写ローラで転写ベルトを張架した場合に転写ベルトに発生する縦皺の状態を模式的に示す図である。 (a)は転写ベルトにテンションライン(凹状筋)が発生した状態を模式的に示す図、(b)はテンションラインのA−A´矢視断面拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、印字と印刷を同義に用いている。
図1は、実施例1又は2に係る一次転写ローラを備えたフルカラーの画像形成装置(以下、単にプリンタという)の内部構成を説明する断面図である。
図1に示すプリンタ1は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、画像形成部2、中間転写ベルトユニット3、給紙部4、及び両面印刷用搬送ユニット5で構成されている。
上記画像形成部2は、同図の右から左へ4個の画像形成ユニット6(6M、6Y、6C、6K)を多段式に並設した構成からなる。
上記4個の画像形成ユニット6のうち上流側(図の右側)の3個の画像形成ユニット6M、6C及び6Yは、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成し、画像形成ユニット6Kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を形成する。
上記の各画像形成ユニット6は、トナー容器(トナーカートリッジ)に収納されたトナーの色を除き全て同じ構成である。したがって、以下ブラック(K)用の画像形成ユニット6Kを例にしてその構成を説明する。
画像形成ユニット6は、最下部に感光体ドラム7を備えている。この感光体ドラム7は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム7の周面に接して又は周面近傍を取り巻いて、クリーナ8、帯電ローラ9、光書込ヘッド11、及び現像器12の現像ローラ13が配置されている。
現像器12は、上部のトナー容器に同図にはM、C、Y、Kで示すようにマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のいずれかのトナーを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備えている。
また、現像器12の下部には側面開口部に上述した現像ローラ13を備え、内部には、特には図示していないが、トナー撹拌部材、現像ローラ13にトナーを供給するトナー供給ローラ、現像ローラ13上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。
中間転写ベルトユニット3は、装置本体のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルト14と、この転写ベルト14を掛け渡されて転写ベルト14を図の反時計回り方向に循環走行させる駆動ローラ15と従動ローラ16を備えている。
上記の転写ベルト14は、トナー像を直接ベルト面に転写(一次転写)されて、そのトナー像を更に用紙に転写(二次転写)すべく用紙への転写位置まで搬送するので、ここではユニット全体を中間転写ベルトユニットといっている。
この中間転写ベルトユニット3は、上記扁平なループ状の転写ベルト14のループ内にベルト位置制御機構17を備えている。ベルト位置制御機構17は、転写ベルト14を介して感光体ドラム7の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ18を備えている。
ベルト位置制御機構17は、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の3個の画像形成ユニット6M、6C及び6Yに対応する3個の一次転写ローラ18を支持軸を中心に同一周期で回転移動させる。
そして、ベルト位置制御機構17は、ブラック(K)の画像形成ユニット6Kに対応する1個の一次転写ローラ18を上記3個の一次転写ローラ18とは個別に回転移動させて転写ベルト14を感光体ドラム7から離接させる。
すなわち、ベルト位置制御機構17は、中間転写ベルトユニット3の転写ベルト14の位置を、フルカラーモード(4個全部の一次転写ローラ18が転写ベルト14に当接)、モノクロモード(画像形成ユニット6Kに対応する一次転写ローラ18のみが転写ベルト14に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ18が転写ベルト14から離れる)に切換える。
上記の中間転写ベルトユニット3の下面部のほぼ全面に沿い付けるように平らで薄型の廃トナー回収容器19が着脱自在に配置されている。
給紙部4は、上下2段に配置された2個の給紙カセット21を備え、2個の給紙カセット21の給紙口(図の右方)近傍には、それぞれ用紙取出ローラ22、給送ローラ23、捌きローラ24、待機搬送ローラ対25が配置されている。
待機搬送ローラ対25の用紙搬送方向(図の鉛直上方向)には、転写ベルト14を介して従動ローラ16に圧接する二次転写ローラ26が配設されて、用紙への二次転写部を形成している。
この二次転写部の下流(図では上方)側にはベルト式熱定着ユニット27が配置されて、ベルト式熱定着ユニット27の更に下流側には、定着後の用紙をベルト式熱定着ユニット27から搬出し、更に装置上面に形成されている排紙トレー28に排紙する排紙ローラ対29が配設されている。
両面印刷用搬送ユニット5は、外面(図の右方外側面)がプリンタ1の内部を側面から外部に開放又は遮蔽する右側面カバーとしての開閉部材を兼ねている。
そして、この両面印刷用搬送ユニット5は、上記ベルト式熱定着ユニット27と排紙ローラ対29との中間部の搬送路から図の右横方向に分岐した返送開始路32a、それから下方に曲がる返送中間路32b、更に上記とは反対の左横方向に曲がって最終的に返送用紙を反転させる返送終端路32cを備えている。
上記返送終端路32cの出口は、給紙部4の下方の給紙カセット21に対応する待機搬送ローラ対25への搬送路に連絡している。また、本例において中間転写ベルトユニット3の上面部には、上面部のベルト移動方向最上流側の画像形成ユニット6Mの更に上流側に、ベルトクリーニング部33が配置されている。
クリーニング部33は、転写ベルト14の上面に当接して廃トナーを擦り取って除去して、図示を省略したベルトクリーナユニットの一時貯留部に溜め込み、その溜め込まれた廃トナーを搬送スクリューにより落下筒内を上部まで搬送し、落下筒を介して廃トナー回収容器19に送り込んでいる。
図2(a),(b)は、上記画像形成装置1の構成におけるシフト式の一次転写ローラ18と転写ベルト14と感光体ドラム7との構成関係を簡略に模式化して示す図である。図2(a),(b)において、転写ベルト14は矢印b方向に循環走行している。そして、一次転写ローラ18は感光体ドラム7に対して循環走行の下流側にシフトしている。
ここで、図2(a)は一次転写ローラ18が非転写位置(待機位置)に在る場合を示し、図2(b)は、一次転写ローラ18が非転写位置から上に移動して転写位置に在る場合を示している。この非転写位置と転写位置間の移動には周知の移動機構が用いられる。
図2(a),(b)に示す一次転写ローラ18は、その両端部に、一次転写ローラ18の転写位置を決める位置決め環状体34を備えている。一次転写の実行時には、位置決め環状体34は、図2(b)に示すように、感光体ドラム7の画像形成に寄与しない両端部に当接して、一次転写ローラ18を転写位置に位置決めする。
図3は、実施例1に係る一次転写ローラの全体構成を示す斜視図である。本例において一次転写手段としての一次転写ローラ18−1は、支持軸35と、この支持軸35の周囲に被着された弾性体のローラ表面部36とを備えている。ローラ表面部36は、両方向矢印cで示すように、支持軸35の軸方向に任意自在に往復移動が可能なように構成されている。
更に、一次転写ローラ18−1は、支持軸35を、支持軸35の両端35a及び35bでそれぞれ支持する軸受37を備えている。また、軸受37とローラ表面部36との間には位置決め用の環状体34が軸受37に外嵌している。
軸受37はプリンタ1本体の不図示のフレームに対し移動可能に構成されている。これにより、一次転写ローラ18−1は、図2(a),(b)に示したように、非転写位置(待機位置)と転写位置とに移動可能となっている。
転写ベルト14の走行駆動時において、軸受37が待機位置から転写位置に移動することにより、一次転写ローラ18−1は、図2(b)に示すように、転写ベルト14に内側から接触し、転写ベルト14を像担持体としての感光体ドラム7に向けて巻き付けるように押し上げる。
そして、位置決め環状体34により位置決めされて、ここに一次転写部を形成する。上記のローラ表面部36は、支持軸35の軸方向に往復移動が可能であるだけでなく、図3の矢印dで示すように、支持軸35の軸周りに回転可能である。
一次転写ローラ18−1が転写位置に在るとき、ローラ表面部36は、転写ベルト14の走行に従動して回転すると共に、転写ベルト14の微妙な張力差により支持軸35の軸方向に、両方向矢印cで示すように、任意に往復移動する。
図4は、実施例2に係る一次転写ローラの全体構成を示す斜視図である。本例において、一次転写手段としての一次転写ローラ18−2は、支持軸35と、この支持軸35の周囲に固定して被着された弾性体のローラ表面部36とを備えている。
上記の支持軸35には、支持軸35を回転可能に支持する軸受37が設けられている。軸受37は、支持軸35を回転可能に支持するだけでなく、支持軸35がローラ表面部36と共に軸方向に所定の範囲で往復移動(両方向矢印e参照)が可能な遊びを形成して支持軸35を保持している。
この場合も、軸受37はプリンタ1本体の不図示のフレームに対し移動可能に構成されている。これにより、一次転写ローラ18−2は、図2(a),(b)に示したように、非転写位置(待機位置)と転写位置とに移動可能となっている。
転写ベルト14の走行駆動時において、軸受37が待機位置から転写位置に移動することにより、一次転写ローラ18−2は、図2(b)に示すように、転写ベルト14に内側から接触し、転写ベルト14を像担持体としての感光体ドラム7に向けて巻き付けるように押し上げる。
そして、位置決め環状体34により位置決めされて、ここに一次転写部を形成する。一次転写ローラ18−2が転写位置に在るとき、ローラ表面部36は、転写ベルト14の走行に従動して、支持軸35と共に矢印fで示すように回転する。
一次転写ローラ18−2の、軸受37よりも外側に延び出す支持軸35の両端部には、位置決め用の環状体34a、34bがそれぞれ固設されている。一方の環状体34aの外端面には偏心カム38がその周面を当接させて係合している。
また、他方の環状体34bの外端面には、押し付勢力を有するバネ39の一端が係止している。バネ39の他端は、プリンタ1の装置本体フレーム41に係止している。偏心カム38が回転軸42により、矢印gで示す時計回り方向(反時計回り方向でもよい)に回転することにより、支持軸35はローラ表面部36と共に周期的に、矢印eで示すように往復移動する。
すなわち、一次転写ローラ18−2は、転写ベルト14(図2(b)参照)に圧接して図4の矢印fで示すように従動回転すると共に、両方向矢印eで示すように、軸方向に周期的に往復移動する。
図5は、上記の実施例1に係る一次転写ローラ18−1又は実施例2に係る一次転写ローラ18−2を用いた場合に転写ベルト14の縦皺10の固定化が防止される理由を説明する図である。
図5には、図1に示すK、Y、C、Mの4色のトナー像を担持する4個の感光体ドラム7に対応して転写ベルト14の内側裏面に圧接する4個の一次転写ローラ18(18k、18y、18c、18m)を示している。
これら4個の一次転写ローラ18は、転写ベルト14の矢印bで示す走行方向に直交する形状で、それぞれ平行に配置されている。しかし、この転写ベルト14の走行方向に直交する方向(以下、横方向という)における4個の一次転写ローラ18の位置は、図5に示すように一定しておらず、ばらばらである。
この横方向のばらばらの位置は、図3又は図4で説明したように、4個の一次転写ローラ18の各個ごとに絶えず横方向に変化するので、各一次転写ローラ18間又は下流の一次転写ローラ18と駆動ローラ15との間に発生する縦皺10の発生位置も、両方向矢印hで示す範囲で、一定せずにばらばらの位置に発生する。
このように、縦皺10の発生位置が一定せずにばらばらであるため、転写ベルト14による矢印b方向への周回走行が繰り返されても、縦皺10は常に一定しない異なる位置に発生する。したがって、図6及び図7のように縦皺10が経時的に固定化されて凹状筋(テンションライン)を形成することがない。
なお、上記実施の形態では、転写ベルトにおける凹状筋の要因となる縦皺の発生防止方法について説明したが、ベルトに発生する縦皺は転写ベルトに限るものではない。例えば、直接転写方式の用紙搬送ベルトにも縦皺の発生する可能性が高い。
用紙搬送ベルトに縦皺に起因する凹状筋が発生すると、用紙搬送ベルトを介して用紙に印加される転写電圧が凹状筋の部分だけ低下する。転写電圧が凹状筋の部分だけ低下すると用紙に転写されるトナー量も凹状筋の部分だけ低減する。
凹状筋の部分だけトナー量が低減すると、トナー量が低減した部分が、用紙に形成される画像の副走査方向に階調の薄い筋となって発現するという不具合が起きる。したがって上述した縦皺の防止方法は直接転写方式の用紙搬送ベルトに適用しても有効である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
周表面にトナー像が形成される像担持体と、
一次転写部において前記像担持体上に形成されたトナー像の転写を受け、該トナー像を二次転写部に搬送する転写ベルトと、
前記一次転写部において前記像担持体上の前記トナー像を前記転写ベルトに転写する一次転写手段と、
を有する画像形成装置において、
前記一次転写手段は、前記転写ベルトの走行駆動時において、前記転写ベルトに内側から接触し該転写ベルトを前記像担持体に向けて押し上げて前記一次転写部を形成すると共に前記転写ベルトの走行に従動して回転しながら支持軸方向に移動する、
ことを特徴とする画像形成装置。
[付記2]
前記一次転写手段は、
支持軸と、
該支持軸を、その両端で支持すると共に画像記録装置本体フレームに対し移動可能な軸受けと、
前記支持軸の軸方向に任意自在に往復移動することが可能なように該支持軸の周囲に被着されたローラ部と、
を有することを特徴とする付記1記載の画像形成装置。
[付記3]
前記一次転写手段は、
支持軸と、
該支持軸を回転可能に且つ軸方向に所定の範囲で往復移動可能に保持すると共に画像記録装置本体フレームに対し移動可能な軸受けと、
前記支持軸の周囲に固定して被着されたローラ部と、
偏心カムと付勢部材を備え前記支持軸を往復移動させる往復移動駆動機構と、
を有することを特徴とする付記1記載の画像形成装置。
本発明は、中間転写ベルトに発生する凹状筋の原因となる縦皺とその縦皺の固定化を防止する画像記録装置に利用することができる。
1 プリンタ
2 画像形成部
3 中間転写ベルトユニット
4 給紙部
5 両面印刷用搬送ユニット(開閉部材)
6(6M、6C、6Y、6K) 画像形成ユニット
7(7m、7c、7y、7k) 感光体ドラム
7−1 感光体ドラムの回転中心
8 クリーナ
9 帯電ローラ
10 縦皺
11 光書込ヘッド
12 現像器
13 現像ローラ
14 転写ベルト
15 駆動ローラ
16 従動ローラ
17 ベルト位置制御機構
18(18−1、18−2、18k、18y、18c、18m) 一次転写ローラ
19 廃トナー回収容器
20 テンションライン(凹状筋)
21 給紙カセット
22 用紙取出ローラ
23 給送ローラ
24 捌きローラ
25 待機搬送ローラ対
26 二次転写ローラ
27 ベルト式熱定着装置(定着装置)
28 排紙トレー
29 排紙ローラ対
32a 返送開始路
32b 返送中間路
32c 返送終端路
33 ベルトクリーニング部
34(34a、34b) 環状体
35 支持軸
36 ローラ表面部
37 軸受
38 偏心カム
39 バネ
41 装置本体フレーム
42 回転軸

Claims (3)

  1. 周表面にトナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体上に形成されたトナー像の転写を一次転写部で受け、該トナー像を二次転写部に搬送する転写ベルトと、
    支持軸の周囲に固定して被着されているとともに、少なくとも前記転写ベルトの走行駆動時において前記像担持体に向けて前記転写ベルトを押し上げることによって前記一次転写部を形成するためのローラ部と、
    前記支持軸を介して前記ローラ部を軸方向に所定の範囲で往復移動させる往復移動駆動機構と、
    を備え、
    前記往復移動駆動機構は、前記支持軸を該支持軸の一方の端部側から他方の端部側に向けて押圧する付勢部材と前記支持軸を他方の端部側から前記の一方の端部側に向けて押圧する偏心カムとにより前記支持軸を介して前記ローラ部を往復移動させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記偏心カムは、当該偏心カムの回転軸方向が前記支持軸の軸方向と直交するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記転写ベルトの走行に従動して前記ローラ部が回転可能なように、且つ、前記往復移動駆動機構による前記支持軸を介した前記ローラ部の前記軸方向への往復移動が可能なように、前記支持軸を保持する軸受けを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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