以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置10の全体構成を示した図である。
同図に示すように、本実施形態の画像形成装置10には、装置本体10Aの内部に、受信した画像データに対して予め定められた画像処理を行う画像処理部12が設けられている。また、本実施形態では、画像処理部12から画像データを受け取りレーザ光LBによる露光を行う露光装置14が設けられている。
また、露光装置14の上方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する4つの画像形成ユニット16Y,16M,16C,16Kが設けられている。ここで、この4つの画像形成ユニット16Y,16M,16C,16Kは、水平方向に対して傾斜した方向に並ぶように配置されている。また、4つの画像形成ユニット16Y,16M,16C,16Kは、装置本体10Aに対する着脱が可能な状態で設けられている。
画像形成ユニット16Y,16M,16C,16Kの各々は、予め定められた速度で回転する円柱状の感光体ドラム18、感光体ドラム18の外周面を帯電する帯電部材20、露光装置14による露光によって感光体ドラム18上に形成された静電潜像を粉体の一例としてのトナーを用いて現像する現像装置22、感光体ドラム18に接触し感光体ドラム18に付着しているトナーなどを除去するドラムクリーナ(不図示)を備えている。また、本実施形態の画像形成装置10には、画像形成ユニット16Y,16M,16C,16Kの各々に設けられた現像装置22に対してトナーを供給するトナー供給装置68が設けられている。
ここで、トナー供給装置68には、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナーをそれぞれ収容した4つのトナーカートリッジ68Y,68M,68C,68Kが設けられている。また、トナー供給装置68には、トナーカートリッジ68Y,68M,68C,68Kの各々に収容されたトナーを対応する現像装置22へ搬送する第1搬送管69Y、第2搬送管69M、第3搬送管69C、第4搬送管69Kが設けられている。
なお、本実施形態では、4つのトナーカートリッジ68Y,68M,68C,68Kの各々を、図中矢印1Aに示す方向に移動させることで装置本体10Aから取り外せるようになっている。また、4つのトナーカートリッジ68Y,68M,68C,68Kの各々を、図中矢印1Bに示す方向に移動させることで装置本体10Aに対して装着できるようになっている。なお、装置本体10Aには不図示の開閉カバーが設けられており、トナーカートリッジ68Y,68M,68C,68Kの取り外しおよび装着がなされる際には、この開閉カバーが開けられる。
露光装置14には、4つの半導体レーザ(不図示)が設けられており、これらの半導体レーザから、レーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kが画像データに応じて出射される。なお、半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、シリンドリカルレンズを介して回転多面鏡であるポリゴンミラー26に出射され、このポリゴンミラー26によって偏向走査される。そして、ポリゴンミラー26によって偏向走査されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、結像レンズ(不図示)および複数枚のミラーを介して、感光体ドラム18上の露光ポイントに対して斜め下方から当てられる。
また、本実施形態では、画像形成ユニット16Y,16M,16C,16Kの上方に、転写ユニット21が設けられている。この転写ユニット21には、無端状に形成され予め定められた経路に沿って循環移動を行う中間転写ベルト32、中間転写ベルト32の内側に配置され中間転写ベルト32を図中時計回り方向に回転駆動させる駆動ロール36、中間転写ベルト32の内側から中間転写ベルト32に押し付けられ中間転写ベルト32に張力を付与する張力付与ロール40、張力付与ロール40よりも図中上方に配置され中間転写ベルト32からの駆動力を受け回転を行う従動ロール66が設けられている。また、本実施形態では、中間転写ベルト32上に付着しているトナーなどの除去を行うベルトクリーナ(不図示)が設けられている。
また、転写ユニット21には、中間転写ベルト32の内側に、中間転写ベルト32を挟んで感光体ドラム18に対向配置される一次転写ロール34Y,34M,34C,34Kが設けられている。ここで、一次転写ロール34Y,34M,34C,34Kの各々は、画像形成ユニット16Y,16M,16C,16Kの各々に設けられた感光体ドラム18上のトナー像を、中間転写ベルト32上に転移させる。これにより、中間転写ベルト32上には、イエローのトナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナー像、黒のトナー像の4つのトナー像が重ねられたトナー像が形成される。
また、本実施形態では、中間転写ベルト32を挟み従動ロール66の対向位置に、二次転写ロール42が設けられている。中間転写ベルト32上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト32によって二次転写ロール42が設けられている箇所まで搬送される。そして、このトナー像は、二次転写ロール42と従動ロール66とが互いに圧接している二次転写部Tpにて、搬送されてきた用紙Pに転写される。また、本実施形態では、二次転写部Tpよりも用紙Pの搬送方向における下流側に、用紙Pに転写されたトナー像を熱および圧力を用いてこの用紙Pに定着する定着装置44が設けられている。さらに、定着装置44の下流側には、定着処理が終了した用紙Pを装置本体10Aの上部に排出する排出ロール46が設けられている。
また、本実施形態では、複数枚の用紙Pを収容する用紙収容部50、用紙収容部50に収容されている用紙Pのうちの最上位の用紙Pに接触しこの用紙Pを送り出す送り出しロール52、送り出しロール52により送り出された用紙Pを一枚ずつ分離して搬送する搬送ロール54が設けられている。さらに、搬送ロール54の下流側には、上記二次転写部Tpに向けて用紙Pをさらに搬送する搬送ロール58が設けられている。また、本実施形態では、片面にトナー像を定着された用紙Pを両面用搬送経路62に搬送する搬送ロール60が設けられている。ここで、両面用搬送経路62へ送り込まれた用紙Pは、表裏が反転された状態で二次転写部Tpに再び供給される。これにより、用紙Pの両面に画像が形成される。
ここで、本実施形態の画像形成装置10にて画像形成がなされる際には、例えば原稿読み取り装置(不図示)にて取得された画像データや、図示しないパーソナルコンピュータ等にて形成された画像データが、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)の各8ビットのデータとして画像処理部12に入力される。画像処理部12では、入力されたデータに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の予め定められた画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の4色の階調データに変換され、露光装置14に出力される。
露光装置14には、上記のとおり、4つの半導体レーザが設けられており、これらの半導体レーザから、レーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kが階調データに応じて出射される。なお、半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、シリンドリカルレンズを介して回転多面鏡であるポリゴンミラー26に出射され、このポリゴンミラー26によって偏向走査される。そして、ポリゴンミラー26によって偏向走査されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、感光体ドラム18に照射される。
これにより、感光体ドラム18の表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット16Y,16M,16C,16Kに設けられた現像装置22によって、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナー像として現像される。そして、画像形成ユニット16Y,16M,16C,16Kの感光体ドラム18上に形成されたトナー像は、一次転写ロール34Y,34M,34C,34Kによって中間転写ベルト32上に転写される。
一方、用紙Pを搬送する用紙搬送系では、送り出しロール52が回転し、用紙収容部50から用紙Pが送り出される。そして、搬送ロール54により一枚ずつ分離された用紙Pは、搬送ロール58まで搬送され、一旦、停止される。その後、トナー像が形成された中間転写ベルト32の移動タイミングに合わせて搬送ロール58が回転し、用紙Pは、従動ロール66と二次転写ロール42とによって形成される二次転写部Tpに搬送される。
そして、二次転写部Tpにおいて、中間転写ベルト32に形成されているトナー像が、圧接力および二次転写部Tpにて形成されている電界によって、用紙P上に順次、転写される。その後、トナー像が転写された用紙Pは、定着装置44にて定着処理を受けた後、排出ロール46によって装置本体10Aの上部に排出される。なお、用紙Pの両面に画像が形成される際には、両面用搬送経路62へ用紙Pが送り込まれることで二次転写部Tpへ用紙Pが再び搬送され、用紙Pのもう一方の面に画像が形成される。
ここで、トナー供給装置68に設けられたトナーカートリッジ68Y,68M,68C,68Kについて詳細に説明する。
図2は、イエローのトナーを収容したトナーカートリッジ68Yを上方から眺めた場合の斜視図である。なお、トナーカートリッジ68M,68C,68Kは、トナーカートリッジ68Yと同様に構成されており、トナーカートリッジ68M,68C,68Kについての説明は省略する。
収容容器の一例としてのトナーカートリッジ68Yは、同図に示すように、直方体状に形成されている。また、トナーカートリッジ68Yは、装置本体10Aに装着される際、図中矢印2Aに示す方向に押圧されることで装置本体10Aに装着される。また、本実施形態のトナーカートリッジ68Yは、トナーカートリッジ68Yが装置本体10Aに装着される際の装着方向(図中矢印2Aに示す方向)と直交する方向(図中矢印2Bに示す方向)に延び長尺状に形成されている。
さらに、トナーカートリッジ68Yには、トナー収容部400と蓋部材500とにより構成された容器本体(カートリッジ本体)が設けられている。ここで、トナー収容部400は、箱状に形成されているとともに上部に矩形状の開口を備えている。また、蓋部材500は、トナー収容部400の上部に取り付けられるとともに矩形状に形成されトナー収容部400の上部に形成された開口を塞ぐ。なお、トナーカートリッジ68Yの内部へのトナーの収容は、トナーカートリッジ68Yの側面に設けられた開口510を通じてトナーカートリッジ68Yの内部にトナーを供給することで行われる。
付言すると、トナー収容部400に対して蓋部材500が装着された後に、開口510を通じてトナーを供給し、トナーカートリッジ68Y内へのトナーの収容を行う。ここで、トナーカートリッジ68Yの内部へのトナーの供給が終了した後、この開口510は塞がれる。なお、開口510の隣にはもう一つ、開口570が設けられており、開口510を通じトナーカートリッジ68Yの内部へトナーが供給される際、この開口570を通じ、トナーカートリッジ68Yの内部の空気が排出される。なお、この開口570も、トナーカートリッジ68Y内へのトナーの供給が終了した後に塞がれる。
トナー収容部400には、トナーカートリッジ68Yが装置本体10Aに装着される際の装着方向(矢印2Aに示す方向)に沿って配置される第1側壁401、この第1側壁401の対向位置に配置された第2側壁402、第1側壁401と直交する関係で配置された第3側壁403、この第3側壁403の対向位置に配置された第4側壁404が設けられている。
また、トナー収容部400には、矩形状に形成され第1側壁401〜第4側壁404の各々の下端部に接続された底板405が設けられている。ここで、この底板405には、矩形状に形成されトナーの排出に用いられるトナー排出口405Aが形成されている。なお、図示は省略するが、トナーカートリッジ68Yの内部には、トナー排出口405Aに向けてトナーを搬送する搬送部材が設けられている。
図3は、底板405側からトナーカートリッジ68Yを眺めた場合の図である。
同図に示すように、トナーカートリッジ68Yの底板405側には、底板405に形成されたトナー排出口405Aを塞ぐ塞ぎ部材の一例としてのカートリッジシャッタ600が設けられている。ここで、このカートリッジシャッタ600は、図中矢印3Aおよび3Bに示す方向(トナーカートリッジ68Yの短手方向)に沿って移動可能に設けられており、矢印3Aに示す方向にカートリッジシャッタ600が移動することで、トナー排出口405Aが露出し、図中矢印3Bに示す方向にカートリッジシャッタ600が移動することで、トナー排出口405Aが封鎖されるようになっている。
また、上記では説明を省略したが、本実施形態では、第2側壁402の外側の面に、装置本体10A側に設けられた本体側ギア(後述)と噛み合いこの本体側ギアから駆動力を受ける受け部材として機能するギア81が設けられている。ここで、トナーカートリッジ68Yの内部に配置された上記搬送部材は、このギア81から駆動力を受けて回転を行う。
また、底板405のうち、トナーカートリッジ68Yの長手方向における一端部側(第2側壁402が設けられている側)に位置する部位には第1突起91〜第4突起94が設けられている。また、底板405のうち、トナーカートリッジ68Yの長手方向における他端部側(第1側壁401が設けられている側)に位置する部位には、半球状の突出部95が形成されている。
ここで、第1突起91は、カートリッジシャッタ600の一方の脇に配置され、第2突起92は、カートリッジシャッタ600の他方の脇に配置されている。さらに説明すると、第1突起91および第2突起92は、トナーカートリッジ68Yの長手方向においてずらされた状態で配置されている。また、第1突起91は、カートリッジシャッタ600よりも第1側壁401側に設けられ、第2突起92は、カートリッジシャッタ600よりも第2側壁402側に設けられている。
また、第1突起91および第2突起92の各々は、リブ状(薄板状)に形成されている。また、第1突起91および第2突起92の各々には、トナーカートリッジ68Yの第4側壁404側から第3側壁403側に向かうに従いカートリッジシャッタ600から次第に離れる第1部位911が設けられている。また、第1突起91および第2突起92の各々には、トナーカートリッジ68Yの第4側壁404側から第3側壁403側に向かうに従いカートリッジシャッタ600に次第に近づく第2部位912が設けられている。なお、第2部位912は、第1部位911よりも第3側壁403側に設けられているとともに、第1部位911に接続した状態で設けられている。
また、底板405には、容器側移動部として機能する第3突起93および第4突起94が設けられている。ここで、第3突起93および第4突起94は、第1突起91および第2突起92よりも第3側壁403側に設けられている。さらに説明すると、第3突起93および第4突起94は、カートリッジシャッタ600よりも第3側壁403側に設けられている。
また、トナーカートリッジ68Yの長手方向において、第3突起93は、カートリッジシャッタ600が設けられている箇所よりも第1側壁401側に設けられている。また、第4突起94は、カートリッジシャッタ600が設けられている箇所よりも第2側壁402側に設けられている。また、本実施形態では、高さ寸法(底板405からの出寸法)が、第1突起91および第2突起92と、第3突起93および第4突起94とで異なっており、第3突起93および第4突起94の高さ寸法の方が、第1突起91および第2突起92の高さ寸法よりも大きくなっている。
また、第3突起93および第4突起94の各々は、第1突起91および第2突起92と同様に、リブ状(薄板状)に形成されている。また、第3突起93は、トナーカートリッジ68Yの長手方向に沿って配置された第1部位931と、この第1部位931の両端部のうち第2側壁402側に位置する端部に接続されるとともに第1部位931との接続部から第4側壁404側に向かって延びる第2部位932とを備えている。
また、第3突起93は、第2部位932の端部に接続された第3部位933を備えている。ここで、この第3部位933は、第2部位932との接続部から第4側壁404側に向かって延びるように形成されているとともに第4側壁404に向かって進むに従い第1側壁401側に次第に近づくように傾斜した状態で形成されている。また、第3突起93には、第3部位933の端部に接続されるとともに第3部位933との接続部から第1側壁401側に向かって延びる第4部位934が設けられている。
なお、第4突起94も第3突起93と同様に構成されており、第4突起94には、トナーカートリッジ68Yの長手方向に沿う第1部位941、第1部位941との接続部から第4側壁404側に向かって延びる第2部位942が設けられている。また、第4突起94には、第4側壁404側に向かって延びるように形成されるとともに第4側壁404に向かって進むに従い第2側壁402側に次第に近づく第3部位943が設けられている。さらに、第4突起94には、第3部位943に接続されるとともに第3部位943との接続部から第2側壁402側に向かって延びる第4部位944が設けられている。
図4は、図3における矢印IV方向からトナーカートリッジ68Yの一部を眺めた場合の図である。
上記では説明を省略したが、本実施形態のトナーカートリッジ68Yでは、底板405の一部の肉厚が大きくなっており、底板405には、肉厚が他の部分よりも大きい肉厚部405Cが形成されている。ここで、上記トナー排出口405Aは、この肉厚部405Cを貫通するように設けられている。また、本実施形態では、肉厚部405Cの一方の側壁から突出するように設けられカートリッジシャッタ600の離脱を防止する第1防止突起405E、肉厚部405Cの他方の側壁から突出するように設けられカートリッジシャッタ600の離脱を防止する第2防止突起405Fが設けられている。
また、本実施形態では、トナーカートリッジ68Yからのトナーの漏れ出しを防止するため、肉厚部405Cのうちのカートリッジシャッタ600に対向する面であってトナー排出口405Aの周囲に位置する部分に、ゴムなどにより形成された弾性体650が貼付されている。
また、カートリッジシャッタ600には、図4に示すように、トナー排出口405Aに対向する対向片610、上記第1防止突起405Eと底板405との間に配置され第1防止突起405Eに対して押し当てられる第1押し当て片611、上記第2防止突起405Fと底板405との間に配置され第2防止突起405Fに対して押し当てられる第2押し当て片612が設けられている。また、カートリッジシャッタ600には、第1押し当て片611と対向片610とを接続する第1接続片613、第2押し当て片612と対向片610とを接続する第2接続片614が設けられている。
ここで、本実施形態では、カートリッジシャッタ600の対向片610と肉厚部405Cとの間に形成される間隙の大きさが、弾性体650の厚みよりも小さくなっており、弾性体650が圧縮された状態となっている。これにより、弾性体650の復元力がカートリッジシャッタ600に作用するようになり、カートリッジシャッタ600の第1押し当て片611が第1防止突起405Eに押し当てられ、また、第2押し当て片612が第2防止突起405Fに押し当てられるようになっている。
次に、装置本体10A側の構成について説明する。
図5は、装置本体10A側の構成を説明するための図である。なお、図5では、トナーカートリッジ68Yの装着方向を矢印5Aで示している。
同図に示すように、トナーカートリッジ68Yが装着される装着部には、トナーカートリッジ68Yの装着方向に沿って配置されトナーカートリッジ68Yを下方から支持する支持板800が設けられている。また、トナーカートリッジ68Yの装着方向において、支持板800よりも奥側には、上下方向に沿って配置された第1側壁810が設けられている。また、トナーカートリッジ68Yの装着方向に沿うように配置されるとともに上下方向に沿って配置された第2側壁820が設けられている。
また、装置本体10A側には、トナーカートリッジ68Yに取り付けられた情報記憶媒体(不図示)からの情報の読み出しに用いられる金属製の接点831が設けられている。また、装置本体10A側には、トナーカートリッジ68Yの底板405に形成された半球状の突出部95(図3参照)が入り込む凹部832が形成されている。
ここで、図6(図5のVI−VI線における断面図)を参照し、凹部832が設けられている箇所を詳細に説明すると、同図に示すように、凹部832は、弾性片833の一部を凹ませることで形成されている。なお、この弾性片833は、支持板800から浮いた状態で設けられるとともに一端が支持板800により支持されている。
ここで、トナーカートリッジ68Yの装着が行われる際には、弾性片833の先端部833Aに対し、トナーカートリッジ68Yの突出部95が突き当たる。これにより、支持板800に近づくように弾性片833が撓み、凹部832に対して突出部95が入り込むようになる。一方で、トナーカートリッジ68Yの取り外しが行われる際には、凹部832の開口縁が突出部95により押圧される。これにより、弾性片833が下方に撓み、凹部832から突出部95が外れるようになる。
図5を再び参照し、装置本体10A側の構成についてさらに説明する。
同図に示すように、支持板800には、トナーカートリッジ68Yから排出されたトナーを通過させる矩形状の貫通孔834が設けられている。また、本実施形態では、この貫通孔834を塞ぐ本体側シャッタ700が設けられている。また、トナーカートリッジ68Yの装着方向とは反対方向に向けてこの本体側シャッタ700を押圧するコイルスプリング710が設けられている。なお、支持板800にも、部分的に肉厚が大きくなる肉厚部840が形成されており、貫通孔834は、この肉厚部840を貫通するように設けられている。
また、装置本体10A側には、本体側シャッタ700の案内(ガイド)を行う第1案内部721および第2案内部722が設けられている。ここで、第1案内部721および第2案内部722の各々は、上記肉厚部840との間に間隙を有した状態で配置されるとともに肉厚部840に対向するように配置されている。なお、本実施形態では、第1案内部721と肉厚部840との間、および、第2案内部722と肉厚部840との間に、本体側シャッタ700が位置しており、本体側シャッタ700は、第1案内部721および第2案内部722により案内されながら移動を行う。
ここで、トナーカートリッジ68Yが装置本体10Aに対して押し込まれトナーカートリッジ68Yの装着がなされる際、トナーカートリッジ68Yに設けられたカートリッジシャッタ600は、同図の矢印5Cに示す方向に向かって移動を行う。そして、カートリッジシャッタ600が予め定められた箇所に達すると、装着時移動規制部として機能する肉厚部840の端面に対し、カートリッジシャッタ600が突き当たる。付言すると、本実施形態における肉厚部840は、カートリッジシャッタ600の移動経路上に設けられており、トナーカートリッジ68Yの装着がなされた際、肉厚部840に対してカートリッジシャッタ600が突き当たるようになる。これにより、カートリッジシャッタ600の移動が規制され、カートリッジシャッタ600は、同図の符号5Bに示す箇所に留まるようになる。
その後、トナーカートリッジ68Yがさらに押し込まれると、トナーカートリッジ68Yの肉厚部405C(図4参照)の端面が、本体側シャッタ700を押圧し、本体側シャッタ700が移動するようになる。また、カートリッジシャッタ600がトナーカートリッジ68Y(トナー収容部400)に対して相対的な移動を行うようになり、カートリッジシャッタ600により覆われていたトナー排出口405A(図3参照)が露出するようになる。その後、トナーカートリッジ68Yがさらに押し込まれると、トナーカートリッジ68Yに形成されたトナー排出口405Aが、本体10A側に形成された貫通孔834の上部に位置するようになる。これにより、トナーカートリッジ68Yから装置本体10A側へのトナーの供給を行うことができるようになる。
なお、本実施形態では、トナーカートリッジ68Yの装着が行われた際、第1案内部721と肉厚部840との間に、トナーカートリッジ68Yに設けられた第2防止突起405Fが入り込むようになっている。また、トナーカートリッジ68Yの装着が行われた際、第2案内部722と肉厚部840との間に、トナーカートリッジ68Yに設けられた第1防止突起405Eが入り込むようになっている。これにより、トナーカートリッジ68Yのトナー排出口405Aが予め定められた経路上を移動するようになり、トナーの漏れ出しなどが生じにくくなっている。
装置本体10A側の構成についてさらに説明する。
装置本体10A側には、図5に示すように、カートリッジシャッタ600の移動経路(矢印5Cで示す移動経路)の一方の脇に、第1撓み片(弾性片)910が設けられ、カートリッジシャッタ600の移動経路の他方の脇に、第2撓み片(弾性片)920が設けられている。また、装置本体10A側には、この第1撓み片910および第2撓み片920を固定する撓み片固定部850が設けられている。
ここで、第1撓み片910および第2撓み片920の各々は、樹脂材料により形成されている。また、第1撓み片910および第2撓み片920の各々は、トナーカートリッジ68Yが装着される際の装着方向に沿うように配置されている。また、第1撓み片910および第2撓み片920の各々は、トナーカートリッジ68Yの装着方向における下流側に位置する端部が上記撓み片固定部850により固定されている。付言すると、第1撓み片910および第2撓み片920の各々は、トナーカートリッジ68Yの装着方向における下流側に位置する端部が固定端となり、トナーカートリッジ68Yの装着方向における上流側に位置する端部が自由端となるように設けられている。
また、第1撓み片910および第2撓み片920の各々は、四角柱状に形成されており、支持板800と対向する第1の面(不図示)、この第1の面とは反対側に位置する第2の面982、カートリッジシャッタ600の移動経路側に位置する第3の面983、この第3の面983とは反対側に位置する第4の面984を有している。
また、図7(装置本体10Aのうちのトナーカートリッジ68Yが装着される部分を上方から眺めた場合の図)に示すように、第1撓み片910および第2撓み片920の各々は、トナーカートリッジ68Yの装着方向における下流側から上流側に向かうに従い互いに近づくように傾斜した状態で配置されている。また、第1撓み片910および第2撓み片920の各々には、図7に示すように、第4の面984から突出する突起985が設けられている。
なお、第1撓み片910および第2撓み片920の固定を行う上記撓み片固定部850は、図7に示すように、トナーカートリッジ68Yの装着方向において互いにずらされて配置され支持板800の上面から突出する第1突出部861および第2突出部862を有している。また、撓み片固定部850は、第1突出部861および第2突出部862よりもカートリッジシャッタ600の移動側に、第3突出部863を有している。
ここで本実施形態では、上記突起985が、第1突出部861と第2突出部862との間に挿入される。また、第1突出部861および第2突出部862と、第3突出部863との間に、第1撓み片910および第2撓み片920の本体部が挿入される。これにより、第1撓み片910および第2撓み片920が装置本体10A側に固定されるようになる。
また、本実施形態では、図7に示すように、支持板800上に、第1撓み片910および第2撓み片920の各々が有する第4の面984に対向して配置された対向突起865が設けられている。ここで、この対向突起865は、カートリッジシャッタ600により押圧されることで移動する第1撓み片910および第2撓み片920に接触し、第1撓み片910および第2撓み片920が予め定められた量以上移動することを防止する。
また、上記では説明を省略したが、本実施形態では、図7に示すように、トナーカートリッジ68Yに設けられたギア81(図3参照)に噛み合い、このギア81に対して駆動力を伝達する駆動力伝達部材として機能する本体側ギア870が設けられている。なお、図示は省略するが、装置本体10A側には、駆動源としてのモータと、このモータからの駆動力を本体側ギア870に伝達する伝達ギアが設けられている。
また、本実施形態では、図5、図7に示すように、第1撓み片910および第2撓み片920の各々に、第1突起991〜第3突起993が設けられている。ここで、トナーカートリッジ68Yの装着方向において、第1突起991は、第2突起992よりも下流側に配置され、第2突起992は第3突起993よりも下流側に配置されている。
第1突起991は、図5に示すように、第2の面982から上方に向かって突出するように設けられている。また、第1突起991は、三角柱状に形成されている。また、第1突起991は、図7に示すように、第1側面991A、トナーカートリッジ68Yの装着方向においてこの第1側面991Aよりも下流側に配置された第2側面991Bを備えている。
なお、第1側面991Aは、トナーカートリッジ68Yの装着方向における下流側に向かうに従いカートリッジシャッタ600の移動経路側に近づくように傾斜した状態で配置されている。また、第2側面991Bは、トナーカートリッジ68Yの装着方向における下流側に向かうに従いカートリッジシャッタ600の移動経路から離れるように傾斜した状態で配置されている。
第2突起992は、図7に示すように、第3の面983からカートリッジシャッタ600の移動経路側に向かって突出するように形成されている。また、第2突起992は、図7に示すように、カートリッジシャッタ600の移動経路側に頂部992Aを有している。また、第2突起992は、この頂部992Aと第3の面983とを接続するように設けられた第1側面992B、トナーカートリッジ68Yの装着方向においてこの第1側面992Bよりも上流側に配置された第2側面992Cを有している。
ここで、第1側面992Bは、頂部992Aから第3の面983に向かうに従いトナーカートリッジ68Yの装着方向における上流側に向かうように形成されている。また、第2側面992Cは、頂部992Aを始点としてトナーカートリッジ68Yの装着方向における上流側に向かうにように形成されるとともに、トナーカートリッジ68Yの装着方向における上流側に向かうに従いカートリッジシャッタ600の移動経路から離れるように傾斜した状態で形成されている。
また、第3突起993は、図7に示すように、第4の面984から突出した状態で形成されている。また、第3突起993は、頂部993Aを有するとともに、頂部993Aと第4の面984とを接続するように設けられた第1側面993Bと、トナーカートリッジ68Yの装着方向においてこの第1側面993Bよりも上流側に配置された第2側面993Cとを有している。
ここで、第1側面993Bは、トナーカートリッジ68Yの装着方向と直交する方向に沿うように形成されている。また、第2側面993Cは、頂部993Aを始点としてトナーカートリッジ68Yの装着方向における上流側に向かうにように形成されるとともに、トナーカートリッジ68Yの装着方向における上流側に向かうに従いカートリッジシャッタ600の移動経路側に近づくように傾斜した状態で形成されている。
図8〜図14は、トナーカートリッジ68Yが装着される際、および、トナーカートリッジ68Yが取り外される際の各部の動きを示した図である。なお、図8〜図14では、図を見やすくするため、装置本体10A側に設けられた貫通孔834(図5参照)および本体側シャッタ700の図示を省略している。また、図を見やすくするため、トナーカートリッジ68Yについては、カートリッジシャッタ600、第1突起91〜第4突起94、トナー排出口405Aの図示を行い、これらの構成以外の構成については図示を省略している。
ここで、トナーカートリッジ68Yが装着される際には、トナーカートリッジ68Yの移動に伴いカートリッジシャッタ600が装置本体10Aの内部方向に向かって移動する。そして、カートリッジシャッタ600が予め定められた箇所に達すると、図8に示すように、カートリッジシャッタ600が、第1撓み片910の先端部および第2撓み片920の先端部に突き当たるようになる。具体的には、第2突起992の第2側面992Cに対してカートリッジシャッタ600が突き当たるようになる。これにより、図8、図9に示すように、互いに離れるように第1撓み片910および第2撓み片920が変形し、第1撓み片910に設けられた第2突起992と、第2撓み片920に設けられた第2突起992との間をカートリッジシャッタ600が通過するようになる。
そして、トナーカートリッジ68Yがさらに押し込まれると、図5にて説明したとおり、装置本体10A側の肉厚部840に対してカートリッジシャッタ600が突き当たるようになる。これにより、カートリッジシャッタ600の移動が規制される。そして、トナーカートリッジ68Yがさらに押し込まれると、図10に示すように、第1撓み片910および第2撓み片920が互いに接近するように撓むとともに、第1撓み片910および第2撓み片920の脇を第3突起93および第4突起94が通過するようになる。
より具体的に説明すると、トナーカートリッジ68Yが装置本体10Aの奥側に向けてさらに押し込まれた場合、第1撓み片910(図10参照)の第3突起993に形成された第2側面993Cに対して、第4突起94が突き当たるようになる。これにより、図10に示すように、自由側がカートリッジシャッタ600の移動経路側に移動するように第1撓み片910が撓む。そしてこの場合、同図に示すように、第1撓み片910の第3突起993の脇を、トナーカートリッジ68Yの第4突起94が通過するようになる。
また、第2撓み片920側も同様であり、トナーカートリッジ68Yが装置本体10Aの奥側に向けてさらに押し込まれると、第2撓み片920(図10参照)の第3突起993に形成された第2側面993Cに対して、第3突起93が突き当たるようになる。これにより、図10に示すように、自由側がカートリッジシャッタ600の移動経路側に移動するように第2撓み片920が撓む。そしてこの場合、同図に示すように、第2撓み片920の第3突起993の脇を、トナーカートリッジ68Yの第3突起93が通過するようになる。
図11は、装置本体10Aに対するトナーカートリッジ68Yの装着が完了した後の状態を示した図である。トナーカートリッジ68Yの押し込みが終了しトナーカートリッジ68Yが予め定められた箇所まで達すると、図11に示すように、変形を行っていた第1撓み片910および第2撓み片920がもとの状態に戻る。これにより、第1撓み片910の第3突起993よりも奥側に第4突起94が位置するようになり、また、第2撓み片920の第3突起993よりも奥側に第3突起93が位置するようになる。
これにより、トナーカートリッジ68Yの取り外し方向へのトナーカートリッジ68Yの移動が規制され、トナーカートリッジ68Yの位置決めがなされるようになる。なお本実施形態では、第1撓み片910の第3突起993に形成された第1側面993B、および、第2撓み片920の第3突起993に形成された第1側面993Bを、平面で形成するとともに、トナーカートリッジ68Yの取り外し方向と交差する方向に沿うように配置している。これにより、第3突起93および第4突起94の移動がより確実に規制されるようになり、トナーカートリッジ68Yの取り外し方向へのトナーカートリッジ68Yの移動がより確実に規制されるようになる。
なお、上記では説明を省略したが、本実施形態では、第1撓み片910および第2撓み片920を、図11に示すように、本体側ギア870が設けられている側に設け、本体側ギア870とトナーカートリッジ68Yに設けられたギア81(図3参照)との離間を生じにくくしている。付言すると、本実施形態では、第1撓み片910および第2撓み片920により移動が規制される第3突起93および第4突起94を、図3に示すように、トナーカートリッジ68Yの長手方向における一端部側に設け、ギア81もこの一端部側に設け、本体側ギア870とギア81との離間を生じにくくしている。
ここで例えば、第1撓み片910および第2撓み片920を本体側ギア870が設けられている側とは反対側(第2側壁820(図5参照)が設けられている側)に設けることも考えられるが、この場合、本体側ギア870が設けられている側において、トナーカートリッジ68Yの変位が生じやすくなり、本体側ギア870とギア81とが離間しやすくなる。このため、本実施形態では、上記のとおり、第1撓み片910および第2撓み片920を本体側ギア870が位置している側に設けるようにしている。
なお、第1撓み片910および第2撓み片920を用いてトナーカートリッジ68Yの位置決めを行ったとしても、第1撓み片910および第2撓み片920が設けられている側とは反対側(第2側壁820(図5参照)が設けられている側)において、トナーカートリッジ68Yの変位が生じやすくなってしまう。このため、本実施形態では、上記のとおり、凹部832(図5参照)に対して突出部95(図3参照)が入り込む構成とし、第1撓み片910および第2撓み片920が設けられている側とは反対側でも、トナーカートリッジ68Yの位置決めを行うようにしている。
次に、トナーカートリッジ68Yが取り外される際の各部の動きについて説明する。
トナーカートリッジ68Yの取り外しは、図11に示す状態から、ユーザによって矢印11Aに示す方向にトナーカートリッジ68Yが引っ張られることで行われる。ここで、矢印11Aに示す方向にトナーカートリッジ68Yが引っ張られると、第1撓み片910および第2撓み片920に設けられた第2突起992に対してカートリッジシャッタ600が突き当たるようになり、トナーカートリッジ68Yの本体側に付随してのカートリッジシャッタ600の移動が規制されるようになる。付言すると、本実施形態では、カートリッジシャッタ600の移動経路上に、カートリッジシャッタ600の移動を規制する規制部として機能する第2突起992が設けられた構成となっており、この第2突起992に対してカートリッジシャッタ600が突き当たり、トナーカートリッジ68Yの本体側に付随してのカートリッジシャッタ600の移動が規制される。
また、矢印11Aに示す方向にトナーカートリッジ68Yが引っ張られると、第1撓み片910の第3突起993に対してトナーカートリッジ68Yの第4突起94が突き当たり、第2撓み片920の第3突起993に対してトナーカートリッジ68Yの第3突起93が突き当たりようになる。そして、トナーカートリッジ68Yの第3突起93および第4突起94が、第3突起993に突き当たると、図12に示すように、カートリッジシャッタ600の移動経路側に近づくように第1撓み片910が変形し、また、カートリッジシャッタ600の移動経路側に近づくように第2撓み片920が変形する。
ここで、カートリッジシャッタ600の移動経路側に近づくように第1撓み片910が変形し、また、カートリッジシャッタ600の移動経路側に近づくように第2撓み片920が変形した場合、第1撓み片910および第2撓み片920の各々に設けられた第2突起992も、図12に示すように、カートリッジシャッタ600の移動経路側に近づく。また、この第2突起992は、図12に示すように、カートリッジシャッタ600に近づくように(トナーカートリッジ68Yの装着方向における下流側に向かうように)移動を行うようになる。
詳細に説明すると、本実施形態では、カートリッジシャッタ600の移動経路側に近づくように第1撓み片910が変形し、カートリッジシャッタ600の移動経路側に近づくように第2撓み片920が変形する場合、第1撓み片910および第2撓み片920の各々は、撓み片固定部850を中心とした揺動運動を行う。付言すると、第1撓み片910および第2撓み片920の各々に設けられた第2突起992が、上記撓み片固定部850が設けられている箇所を中心とした円運動を行うように、第1撓み片910および第2撓み片920の各々は変形する。
そして、この場合、図12に示すように、カートリッジシャッタ600に対して第2突起992の頂部992Aが押し付けられるようになり、トナーカートリッジ68Yの取り外し方向とは反対方向にカートリッジシャッタ600が移動するようになる。そしてこの移動により、装置本体10A側に形成された肉厚部840に対してカートリッジシャッタ600が押し付けられるようになる。
付言すると、本実施形態では、規制部移動手段の一部として機能する第3突起993が、トナーカートリッジ68Yの第3突起93、第4突起94の移動経路上に設けられており、トナーカートリッジ68Yが取り外される際、第1撓み片910および第2撓み片920は、第3突起993にて、第2突起992の移動に用いる駆動力を受ける。付言すると、第1撓み片910および第2撓み片920は、駆動力付与部として機能する第3突起93および第4突起94から、第2突起992の移動に用いる駆動力を受ける。そして、第1撓み片910および第2撓み片920は、この駆動力を用い、第2突起992を、カートリッジシャッタ600の移動経路側に移動させるとともにトナーカートリッジ68Yの取り外し方向とは反対方向に向けて移動させる。
上記では説明を省略したが、本実施形態では、図11に示すように、肉厚部840の端部と第2突起992との距離L1の方を、トナーカートリッジ68Yの短手方向におけるカートリッジシャッタ600の長さL2よりも大きくし、肉厚部840と第2突起992との間にカートリッジシャッタ600を確実に収めるようにしている。
ところで、この場合、トナーカートリッジ68Yが取り外される際に、肉厚部840からカートリッジシャッタ600が離間するようになり、肉厚部840とカートリッジシャッタ600との間に間隙が形成されてしまう。そしてこの場合、この間隙の上方をトナー排出口405Aが通過する際に、この間隙内にトナーが入り込むおそれがある。そしてこの場合、装置本体10A側にトナーが排出されてしまうことになる。
このため本実施形態では、上記のように、カートリッジシャッタ600に対して第2突起992を押し付けることで、トナーカートリッジ68Yの引き抜き方向とは反対方向にカートリッジシャッタ600を移動させ、上記間隙が形成されないようにしている。
なお、本実施形態では、図13に示すように、肉厚部840とカートリッジシャッタ600とが接触している接触部分を、トナー排出口405Aが通過し終えるまで、第2突起992がカートリッジシャッタ600を押圧する構成となっている。これにより、上記接触部分をトナー排出口405Aが通過している最中に肉厚部840からカートリッジシャッタ600が離間することが防止される。
なお、上記では説明を省略したが、トナーカートリッジ68Yの取り外しが開始される前、図11に示すように、第1撓み片910は、第4突起94により押圧されカートリッジシャッタ600の移動経路側に倒れるように傾斜した状態で配置されている。また、第2撓み片920も、第3突起93により押圧されカートリッジシャッタ600の移動経路側に倒れるように傾斜した状態で配置されている。
これにより、本実施形態では、第1撓み片910の第3突起993に形成された第1側面993Bが、トナーカートリッジ68Yの装着方向と直交する方向に対して角度θを有した状態で配置されるようになっている。また、第2撓み片920の第3突起993に形成された第1側面993Bも、トナーカートリッジ68Yの装着方向と直交する方向に対して角度θを有した状態で配置されるようになっている。
これにより、本実施形態では、第1撓み片910の第3突起993に対してトナーカートリッジ68Yの第4突起94が突き当たった際、第1撓み片910がカートリッジシャッタ600の移動経路側に倒れやすくなっている。また、第2撓み片920の第3突起993に対してトナーカートリッジ68Yの第3突起93が突き当たった際、第2撓み片920がカートリッジシャッタ600の移動経路側に倒れやすくなっている。
なお、上記では説明を省略したが、本実施形態では、部品点数の削減が可能となっている。具体的に説明すると、本実施形態では、第1撓み片910および第2撓み片920によって、トナーカートリッジ68Yの位置決めがなされ、また、第1撓み片910および第2撓み片920によって、トナーカートリッジ68Yの本体側に付随してのカートリッジシャッタ600の移動が規制されるようになっている。付言すると、上記第3突起993により、トナーカートリッジ68Yの位置決めが行われ、また、第2突起992により、トナーカートリッジ68Yの本体側に付随してのカートリッジシャッタ600の移動(トナー排出口405Aが塞がれる前のカートリッジシャッタ600の移動)が規制されるようになっている。ここで、トナーカートリッジ68Yの位置決めを行うための部品、および、カートリッジシャッタ600の移動を規制するための部品を別々に設けることも考えられるが、この場合、部品点数が増加してしまう。
図14は、第1撓み片910および第2撓み片920の第3突起993を、トナーカートリッジ68Yの第3突起93および第4突起94が通過した後の状態を示している。第1撓み片910および第2撓み片920の第3突起993を、トナーカートリッジ68Yの第3突起93および第4突起94が通過した後は、同図に示すように、第1撓み片910の第1突起991に対してトナーカートリッジ68Yの第2突起92が突き当たり、また、第2撓み片920の第1突起991に対してトナーカートリッジ68Yの第1突起91が突き当たるようになる。なお、第1突起991に対して、第1突起91、第2突起92が突き当たる際、図14に示すように、トナー排出口405Aがカートリッジシャッタ600により覆われた状態となっている。
ここで、第1突起991に対して、第1突起91、第2突起92が突き当たると、第1撓み片910および第2撓み片920は、互いに離れるように変形する。そしてこの場合、第1撓み片910および第2撓み片920のそれぞれに設けられた第2突起992が、カートリッジシャッタ600の移動経路上から退避するようになり、第2突起992の脇を、カートリッジシャッタ600が通過するようになる。その後、ユーザによってトナーカートリッジ68Yがさらに引っ張られ、装置本体10Aからのトナーカートリッジ68Yの取り外しが終了する。
なお、本実施形態では、上記のとおり(図7などに示したとおり)、第1撓み片910および第2撓み片920の第3突起993を、カートリッジシャッタ600の移動経路が位置する側とは反対側に突出するように設けたが、図15(第1撓み片910等の他の構成例を示した図)に示すように、カートリッジシャッタ600の移動経路側に突出するように設けることもできる。
ここで、この構成例では、トナーカートリッジ68Yの第3突起93および第4突起94が、第1撓み片910および第2撓み片920に設けられた第3突起993を通過する際、同図の矢印15Aに示すように、カートリッジシャッタ600の移動経路から離れる方向に第1撓み片910および第2撓み片920が撓む。また、トナーカートリッジ68Yの第1突起91および第2突起92(本図では不図示)が、第1撓み片910および第2撓み片920に設けられた第1突起991を通過する際にも、同図の矢印15Bに示すように、カートリッジシャッタ600の移動経路から離れる方向に第1撓み片910および第2撓み片920が撓む。
ところで、この構成例では、上記にて説明した構成に比べ、第2突起992の第3の面983からの突出量を大きくする必要がある。ここで、図15に示す構成例では、トナーカートリッジ68Yの第3突起93および第4突起94が第3突起993を通過する際、第1撓み片910および第2撓み片920が外側方向に開くようになる。このため、第2突起992の突出量が小さい場合、第3突起93および第4突起94が第3突起993を通過する際に、カートリッジシャッタ600が第2突起992を通過してしまうおそれがある。このため、図15に示す構成例では、第2突起992の突出量を大きくする必要が生じる。
ところで、第2突起992の突出量を大きくした場合、第2突起992の脇をカートリッジシャッタ600を通過させる際に、第1撓み片910および第2撓み片920をより大きく撓ませる必要が生じる。そしてこの場合、第1撓み片910および第2撓み片920の破損が生じやすくなる。なお、このような破損は、第1撓み片910および第2撓み片920の形状や材質を工夫することで抑制可能となるが、この場合、第1撓み片910および第2撓み片920の製造コストが増加するようになる。
一方で、図7等にて説明した上記構成の場合、トナーカートリッジ68Yの第3突起93および第4突起94が第3突起993を通過する際、第1撓み片910および第2撓み片920が内側に撓むようになる。そしてこの場合、第2突起992の突出量を抑えることができるようになる。そしてこの場合、第1撓み片910および第2撓み片920を大きく撓ませずに、第2突起992の脇を、カートリッジシャッタ600を通過させることができるようになる。なお、図15に示す構成では、第1撓み片910および第2撓み片920が外側にのみ撓むため、カートリッジシャッタ600に対する第2突起992の押し付けは行われない。