JP2014157341A - 感光体カートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

感光体カートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】出荷・輸送時などにおいて、フレームが変形することを抑制でき、ひいては、帯電器の変形を抑制できる感光体カートリッジ、その感光体カートリッジを備えるプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供すること。
【解決手段】ドラムカートリッジ18に、ドラムフレーム45と、感光ドラム20と、放電ワイヤ23を有するスコロトロン型帯電器22と、ハンドル65とを備える。ドラムフレーム45に、放電ワイヤ23に向けて貫通する帯電開口部56を形成し、ハンドル65に、ドラムフレーム45に支持される軸部66と、挿入部71が設けられる把持部分69とを設ける。そして、ハンドル65を、挿入部71が帯電開口部56内に挿入される傾倒位置と、挿入部71が帯電開口部56から離脱される起立位置とに、軸部66がドラムフレーム45に支持された状態において移動するように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置、その画像形成装置に装着される感光体カートリッジおよびプロセスカートリッジに関する。
電子写真方式の画像形成装置として、装置本体と、装置本体に着脱されるプロセスカートリッジとを備えるプリンタが知られている。
そのようなプロセスカートリッジとしては、例えば、感光ドラムと、感光ドラムを帯電するスコロトロン方式の帯電器と、感光ドラムおよび帯電器を支持するドラムフレームとを備え、ドラムフレームにおいて、帯電器を挟んで感光ドラムとは反対側に、帯電開口部が形成されるプロセスカートリッジが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、そのようなプロセスカートリッジでは、帯電器による感光ドラムの帯電時において、帯電開口部から帯電器に空気が取り込まれる。
特開2011−141577号公報
そのようなプロセスカートリッジは、例えば、出荷・輸送時などにおいて、誤って落下する場合や、外部の部材と干渉する場合がある。
しかるに、特許文献1に記載のプロセスカートリッジでは、ドラムフレームに帯電開口部が形成されているので、ドラムフレームの強度の向上を図るには限度がある。
そのため、落下や干渉によりドラムフレームに衝撃が加わると、ドラムフレームにおける帯電開口部の周囲が変形し、ひいては、帯電器が変形する場合がある。
そこで、本発明の目的は、出荷・輸送時などにおいて、フレームが変形することを抑制でき、ひいては、帯電器の変形を抑制できる感光体カートリッジ、その感光体カートリッジを備えるプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明の感光体カートリッジは、フレームと、軸線を回転中心として回転するように構成される感光体と、感光体の表面を帯電するように構成される放電ワイヤを有し、感光体の表面と対向するようにフレームに支持される帯電器と、フレームに支持される第1端部と、第1端部とは反対側に位置し、第1端部に対して移動可能に構成される第2端部とを有する移動部材と、を備えている。
フレームは、放電ワイヤに対する感光体の反対側に、放電ワイヤに向けて貫通する開口部を有している。移動部材は、第2端部に、開口部に挿入されるように構成される挿入部を有し、挿入部が開口部内に挿入される第1位置と、挿入部が開口部から離脱される第2位置とに、第1端部がフレームに支持された状態において移動するように構成されている。
このような構成によれば、移動部材が第1位置に配置された状態において、挿入部が開口部内に挿入されるので、フレームの強度、とりわけ、フレームにおける開口部の周囲の強度の向上を図ることができる。
そのため、移動部材を第1位置に配置させた状態で、感光体カートリッジを、出荷・輸送することにより、例え、フレームに衝撃が加わっても、フレームが変形すること、ひいては、フレームに支持される帯電器が変形することを抑制できる。
一方、移動部材を第2位置に配置させた状態では、挿入部が開口部から離脱され、開口部が開放される。
そのため、感光体カートリッジの使用時において、移動部材を第2位置に配置することにより、帯電器に開口部を介して空気を供給することができる。
従って、本発明の感光体カートリッジによれば、例えば、出荷・輸送時などにおいて、ドラムフレームが変形することを抑制できながら、使用時において、帯電器に開口部を介して空気を供給することができる。
(2)また、移動部材は、開口を有し、弾性変形可能に構成されていてもよい。
しかるに、感光体カートリッジの出荷・輸送時などにおいて、例えば、第1位置に配置される移動部材が外部の部材と干渉して、移動部材に衝撃が加わる場合がある。
しかし、上記の構成によれば、移動部材が弾性変形可能であるので、第1位置に配置される移動部材に衝撃が加わっても、移動部材がその衝撃を吸収することができる。
そのため、第1位置に配置される移動部材を介して、フレームに衝撃が伝達されることを抑制できる。その結果、感光体カートリッジの出荷・輸送時などにおいて、フレームが変形することを確実に抑制できる。
(3)また、挿入部は、移動部材が第1位置に配置された状態において、軸線方向における開口部の長さと略等しくなるように形成されていてもよい。
このような構成によれば、挿入部の長さが、軸線方向における開口部の長さと略等しくなるように形成されているので、移動部材が第1位置に配置された状態において、挿入部が開口部の全幅にわたって挿入される。
そのため、移動部材を第1位置に配置することにより、フレームの強度、とりわけ、フレームにおける開口部の周囲の強度のさらなる向上を図ることができる。
(4)また、放電ワイヤに沿って移動することにより、放電ワイヤをクリーニングするクリーニング部材を備えていてもよい。この場合、挿入部は、移動部材が第1位置に配置されたときに、クリーニング部材に接触し、クリーニング部材の放電ワイヤに沿う移動を規制する。
このような構成によれば、クリーニング部材を放電ワイヤに沿って移動させることにより、放電ワイヤをクリーニングすることができる。
また、移動部材が第1位置に配置された状態において、挿入部がクリーニング部材に接触するので、クリーニング部材の移動を規制することができる。そのため、感光体カートリッジの出荷・輸送時などにおいて、クリーニング部材の所望しない移動を抑制できる。
(5)また、移動部材は、感光体カートリッジが操作されるときに把持される把持部の少なくとも一部を構成してもよい。
このような構成によれば、感光体カートリッジが把持部を備えるので、感光体カートリッジの操作性の向上を図ることができる。また、把持部の一部を移動部材が構成するので、把持部と移動部材とが別部材である場合と比較して部品点数の低減を図ることができる。
そのため、感光体カートリッジの操作性の向上を図ることができながら、フレームの変形を抑制でき、かつ、部品点数の低減を図ることができる。
(6)また、フレームは、軸線の延びる軸線方向と直交する直交方向に延びるように形成されていてもよい。この場合、帯電器は、フレームにおける直交方向の一方側に配置され、第1端部は、フレームにおける直交方向の他方側に配置されている。
このような構成によれば、フレームにおける直交方向の一方側に、帯電器および感光体が配置され、フレームにおける直交方向の他方側に、把持部の一部を構成する移動部材の第1端部が配置される。
そのため、帯電器および感光体と、把持部との効率的な配置を確保することができ、直交方向の他方側から、移動部材に対して容易にアクセスすることができる。そのため、移動部材を第1位置と第2位置とに確実に移動させることができる。
また、直交方向の他方側から、把持部の一部を構成する移動部材に対して、容易にアクセスできるので、感光体カートリッジの操作性のさらなる向上を図ることができる。
(7)また、本発明のプロセスカートリッジは、上記の感光体カートリッジと、感光体に現像剤を供給するように構成される現像カートリッジと、を備えている。
フレームは、軸線方向と直交する直交方向の一方側に設けられ、感光体および帯電器を支持する感光体収容部と、直交方向の他方側に設けられ、現像カートリッジが離脱可能に収容される現像カートリッジ収容部と、を有している。
このような構成によれば、上記の感光体カートリッジを備えているので、出荷・輸送時などにおいて、フレームが変形することを抑制でき、ひいては、帯電器の変形を抑制できる。また、現像カートリッジを備えているので、感光体に現像剤を確実に供給することができる。
(8)また、本発明の画像形成装置は、装置本体と、上記の感光体カートリッジと、を備えている。感光体カートリッジは、装置本体に対して着脱するように構成されており、移動部材は、感光体カートリッジが装置本体に装着された状態で、第2位置に配置される。
このような構成によれば、上記の感光体カートリッジを備えているので、出荷・輸送時などにおいて、フレームが変形することを抑制でき、ひいては、帯電器の変形を抑制できる。
また、移動部材は、感光体カートリッジが装置本体に装着された状態で、第2位置に配置されるので、挿入部が開口部から離脱される。そのため、帯電器による感光体の帯電時において、帯電器に開口部を介して空気を供給することができる。
本発明の感光体カートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置では、出荷・輸送時などにおいて、フレームが変形することを抑制でき、ひいては、帯電器の変形を抑制できる。
図1は、本発明の感光体カートリッジの第1実施形態であるドラムカートリッジを備えるプリンタの中央断面図を示す。 図2は、図1に示すドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、図2Aは、ハンドルが起立位置にある状態を示し、図2Bは、ハンドルが傾倒位置にある状態を示す。 図3は、図1に示すドラムカートリッジの中央断面であって、図3Aは、ハンドルが起立位置にある状態を示し、図3Bは、ハンドルが傾倒位置にある状態を示す。 図4は、本発明の感光体カートリッジの第2実施形態であるドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、ハンドルが傾倒位置にある状態を示す。 図5Aは、本発明の感光体カートリッジの第3実施形態であるドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、スライド機構が収縮位置にある状態を示し、図5Bは、図5Aに示すドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、スライド機構が伸張位置にある状態を示し、図5Cは、図5Bに示すドラムカートリッジ(スライド機構が伸張位置にある状態)の中央断面図を示す。 図6は、本発明の感光体カートリッジの第4実施形態であるドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、図6Aは、伸縮機構が収縮位置にある状態を示し、図6Bは、伸縮機構が伸張位置にある状態を示す。 図7Aは、本発明の感光体カートリッジの第5実施形態であるドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、遮光部が遮光位置にある状態を示し、図7Bは、図7Aに示すドラムカートリッジ(遮光部が遮光位置にある状態)における帯電器保持壁および遮光部の中央断面図であり、図7Cは、図7Aに示すドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、遮光板が挿入位置にある状態を示し、図7Dは、図7Cに示すドラムカートリッジ(遮光部が挿入位置にある状態)における帯電器保持壁および遮光部の中央断面図である。 図8Aは、本発明の感光体カートリッジの第6実施形態であるドラムカートリッジを左後側から見た斜視図であって、搬送補助部が搬送補助位置にある状態を示し、図8Bは、図8Aに示すドラムカートリッジ(搬送補助部が搬送補助位置にある状態)におけるドラム収容部の中央断面図であり、図8Cは、図8Aに示すドラムカートリッジを左後側から見た斜視図であって、搬送補助板が挿入位置にある状態を示し、図8Dは、図8Cに示すドラムカートリッジ(搬送補助部が挿入位置にある状態)におけるドラム収容部の中央断面図である。 図9Aは、本発明の感光体カートリッジの第7実施形態であるドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、ドラムカバーが装着位置にある状態を示し、図9Bは、図9Aに示すドラムカートリッジ(ドラムカバーが装着位置にある状態)におけるドラム収容部およびドラムカバーの中央断面図であり、図9Cは、図9Aに示すドラムカートリッジ(ドラムカバーが係合位置にある状態)におけるドラム収容部およびドラムカバーの中央断面図である。 図10は、本発明の感光体カートリッジの第8実施形態であるドラムカートリッジの中央断面であって、ハンドルが傾倒位置にある状態を示す。
1.プリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのプリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2を備えている。
本体ケーシング2は、略ボックス形状に形成され、その内部空間に、用紙Sを給紙するように構成される給紙部3と、給紙された用紙Sに画像を形成するように構成される画像形成部4とを収容している。
なお、以下の説明において、方向について言及する場合には、プリンタ1を水平に載置した状態を基準として、図1における紙面右側を前側とし、図1における紙面左側を後側とする。また、プリンタ1を前側から見たときを左右の基準とし、図1の紙面手前側が左側であり、紙面奥側が右側である。また、図1の紙面上側が上側であり、紙面下側が下側である。すなわち、前後方向および左右方向のそれぞれが水平方向であり、上下方向が鉛直方向である。また、左右方向が軸線方向の一例であり、左側が軸線方向の一方側、右側が軸線方向の他方側である。また、前後方向が直交方向の一例であり、後側が直交方向の一方側、前側が直交方向の他方側である。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2には、カートリッジ開口部5と、用紙開口部6とが形成されている。
カートリッジ開口部5は、後述するプロセスカートリッジ15を着脱するために形成され、本体ケーシング2の上端部において、上下方向に貫通形成されている。用紙開口部6は、用紙Sを導入するために形成され、本体ケーシング2の前端部における下端部において、前後方向に貫通形成されている。
また、本体ケーシング2には、その上端部に、トップカバー7が設けられ、その前端部に、給紙カバー8が設けられている。
トップカバー7は、その後端部を支点として、カートリッジ開口部5を閉鎖する閉鎖位置と、カートリッジ開口部5を開放する開放位置とに揺動可能に設けられている。
給紙カバー8は、その下端部を支点として、用紙開口部6を閉鎖する閉鎖位置と、用紙開口部6を開放する開放位置とに揺動可能に設けられている。なお、図1において、閉鎖位置に配置されるトップカバー7および給紙カバー8を実線にて示し、閉鎖位置と開放位置との間に配置されるトップカバー7および給紙カバー8を仮想線にて示す。
(2)給紙部
給紙部3は、本体ケーシング2の底部に設けられる用紙載置部9を備えている。用紙載置部9は、給紙カバー8が開放位置に配置された状態において、用紙開口部6を介して、本体ケーシング2の外部と連通されている。
そして、用紙Sは、給紙カバー8が開放位置に配置された状態において、その前側部分が給紙カバー8の上面にスタックされるとともに、その後側部分が用紙開口部6を介して用紙載置部9内にスタックされる。
(3)画像形成部
画像形成部4は、プロセスカートリッジ15と、スキャナユニット16と、定着ユニット17とを備えている。
プロセスカートリッジ15は、本体ケーシング2に対して着脱可能に構成され、給紙部3の後側部分の上側において本体ケーシング2に装着されている。プロセスカートリッジ15は、感光体カートリッジの一例としてのドラムカートリッジ18と、現像カートリッジ19とを備えている。
ドラムカートリッジ18は、本体ケーシング2に対して着脱可能に構成されている。また、ドラムカートリッジ18は、感光体の一例としての感光ドラム20と、転写ローラ21と、帯電器の一例としてのスコロトロン型帯電器22とを備えている。
感光ドラム20は、左右方向に延びる略円筒形状に形成されており、ドラムカートリッジ18の後側部分に回転可能に設けられている。また、感光ドラム20は、後述する画像形成動作時において、図示しないモータなどの駆動源からの駆動力が伝達されることにより、軸線Aを回転中心として、左側面視時計回りに回転駆動される。
転写ローラ21は、左右方向に延びる略円柱形状に形成されており、感光ドラム20に対して後側から圧接するように、感光ドラム20の後側に配置されている。また、転写ローラ21は、ドラムカートリッジ18に回転可能に設けられている。
スコロトロン型帯電器22は、感光ドラム20の表面と対向するように、感光ドラム20の前上側に間隔を隔てて配置されている。また、スコロトロン型帯電器22は、放電ワイヤ23と、グリッド24とを備えている。
帯電ワイヤ23は、左右方向に延びるように張設され、感光ドラム20の前上側に間隔を隔てて対向配置されている。グリッド24は、前上方に向かって開放された側面視略コ字状に形成され、放電ワイヤ23を後下側から囲うように設けられている。
現像カートリッジ19は、感光ドラム20の前下側に配置されており、現像フレーム25を備えている。
現像フレーム25内には、トナー収容室26と現像室27とが前後方向に並列して区画されている。トナー収容室26と現像室27とは、連通口28により連通されている。
トナー収容室26には、現像剤の一例としてのトナーが収容されている。現像室27には、現像ローラ34と、供給ローラ33と、層厚規制ブレード35とが設けられている。
現像ローラ34は、その上側部分および後側部分が露出されるように、現像フレーム25の後端部に回転可能に設けられ、感光ドラム20に対して前下側から接触している。
供給ローラ33は、現像ローラ34に対して前下側から接触するように、現像ローラ34の前下側に配置され、現像フレーム25に回転可能に設けられている。
層厚規制ブレード35は、現像ローラ34に前側から接触するように、現像フレーム25に支持されている。
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内において、プロセスカートリッジ15の前側に配置されている。スキャナユニット16は、感光ドラム20に向けて、画像データに基づくレーザービームLを出射し、感光ドラム20の周面を露光する。
定着ユニット17は、本体ケーシング2内において、ドラムカートリッジ18の後側部分の上側に配置されている。定着ユニット17は、加熱ローラ38と、加熱ローラ38に対して後上側から圧接する加圧ローラ39とを備えている。
(4)画像形成動作
現像カートリッジ19のトナー収容室26内のトナーは、連通口28を介して、供給ローラ33に供給され、さらに、現像ローラ34に供給され、供給ローラ33と現像ローラ34との間で正極性に摩擦帯電される。
現像ローラ34に供給されたトナーは、現像ローラ34の回転に伴って、層厚規制ブレード35によって厚さが規制され、一定厚さの薄層として現像ローラ34の表面に担持される。
一方、感光ドラム20の表面は、放電ワイヤ23の放電により一様に帯電される。このとき、後述する帯電開口部56を介して、スコロトロン型帯電器22に空気が供給される。続いて、帯電された感光ドラム20は、スキャナユニット16によって露光される。これにより、感光ドラム20の周面には、画像データに基づく静電潜像が形成される。そして、現像ローラ34に担持されるトナーが感光ドラム20の周面上の静電潜像に供給されることにより、感光ドラム20の周面上にトナー像が担持される。
用紙載置部9にスタックされた用紙Sは、ピックアップローラ11の回転により、給紙ローラ12と給紙パッド13との間に送られ、給紙ローラ12の回転により1枚ずつ捌かれる。その後、捌かれた用紙Sは、給紙ローラ12の回転により、上下方向に延びる給紙パス14に搬送されて、所定のタイミングで1枚ずつ、感光ドラム20と転写ローラ21との間に給紙される。そして、用紙Sには、感光ドラム20と転写ローラ21との間を通過するときに、トナー像が転写され、画像が形成される。
続いて、用紙Sは、加熱ローラ38と加圧ローラ39との間を通過するときに加熱および加圧される。このとき、用紙Sには、画像が熱定着される。その後、用紙Sは、1対の排紙ローラ40との間に向けて搬送され、1対の排紙ローラ40によって、本体ケーシング2の上面に形成される排紙トレイ41に排出される。
このように用紙Sは、用紙載置部9から給紙され、感光ドラム20と転写ローラ21との間を通過し、次いで、加熱ローラ38と加圧ローラ39との間を通過した後、排紙トレイ41に排紙されるように、側面視略C字状の搬送パスを搬送される。
2.ドラムカートリッジの詳細
ドラムカートリッジ18は、図2Aおよび図2Bに示すように、フレームの一例としてのドラムフレーム45を備えている。
なお、以下のドラムカートリッジ18の説明において、方向について言及する場合には、感光ドラム20が配置されている側をドラムカートリッジ18の後側とし、スコロトロン型帯電器22が配置されている側を上側とする。すなわち、ドラムカートリッジ18に関する上下前後方向は、プリンタ1に関する上下前後方向と異なり、ドラムカートリッジ18は、その後側がプリンタ1の後上側、その前側がプリンタ1の前下側となるように、プリンタ1に装着されている。
(1)ドラムフレーム
ドラムフレーム45は、前後方向に延びるように形成されており、1対の側壁46と、底壁47と、前壁61と、後壁49と、帯電器保持壁48とを備えている。
1対の側壁46は、左右方向に互いに間隔を隔てて対向配置されている。
1対の側壁46のそれぞれは、前後方向に長手の略平板形状に形成されており、その後側半分を構成するドラム収容部側壁50と、その前側半分を構成するカートリッジ収容部側壁51とを一体的に有している。
ドラム収容部側壁50は、側面視略矩形状に形成されている。カートリッジ収容部側壁51は、ドラム収容部側壁50の前端部における下側部分から連続して、前方に向かって延びる側面視略矩形状に形成されている。
底壁47は、1対の側壁46の下端部間に架設されるように、左右方向に長手の平面視略矩形状の略平板形状に形成されている。
前壁61は、1対の側壁46の前端部間に架設されるように、左右方向に長手の正面視略矩形状の略平板形状に形成されている。また、前壁61の下端部は、図3Aに示すように、底壁47の前端部に接続されている。
また、前壁61には、図2Aに示すように、1対の軸支持部62が一体的に設けられている。1対の軸支持部62は、前壁61の後面において、左右方向に互いに間隔を隔てて対向配置されている。1対の軸支持部62のそれぞれは、前壁61の後面から後方に向かって突出する平面視略矩形状に形成され、上下方向に延びる略角柱形状に形成されている。
後壁49は、1対の側壁46の後端部間、より具体的には、両ドラム収容部側壁50の後端部間に架設されている。また、後壁49は、その下側部分を構成する転写ローラ収容部52と、その上側部分を構成する開口形成部53とを一体的に有している。
転写ローラ収容部52は、図3Aに示すように、底壁47の後端部の後側に間隔を隔てて配置されている。また、転写ローラ収容部52は、前上方に向かって開放される側面視略U字状に形成され、左右方向に延びる略部分円筒形状に形成されている。なお、転写ローラ収容部52と底壁47との間の開口領域が、感光ドラム20と転写ローラ21との間に向かう用紙Sを通過させるための給紙開口54として区画されている。
開口形成部53は、転写ローラ収容部52の上端部から連続して前上方に延び、左右方向に長手の略平板形状に形成されている。
また、開口形成部53には、図2Aに示すように、排紙開口55と、レール溝63とが形成されている。排紙開口55は、開口形成部53の上下方向略中央部分において、左右方向に長手の背面視略矩形状に貫通形成されている。排紙開口55は、画像形成動作時において、感光ドラム20と転写ローラ21との間を通過した用紙Sを定着ユニット17に向かって通過させる(図1参照)。レール溝63は、開口形成部53の後面において、排紙開口55の上側に形成されている。レール溝63は、開口形成部53の後面から前方に向かって凹み、開口形成部53の全域にわたって左右方向に延びる凹条として形成されている。
帯電器保持壁48は、開口形成部53の上端部の前側に隣接配置されており、1対のドラム収容部側壁50の上端部間に架設されている。帯電器保持壁48は、図3Aに示すように、下方に向かって開放される側面視略コ字状に形成され、左右方向に延びるように形成されている。
また、帯電器保持壁48の上壁には、図2Aに示すように、開口部の一例としての帯電開口部56が形成されている。帯電開口部56は、帯電器保持壁48の上壁の前後方向略中央部分において、左右方向に長手の平面視略矩形状に貫通形成されている。帯電開口部56は、画像形成動作時において、空気の通過を許容し、スコロトロン型帯電器22に空気を供給する。
そして、ドラムフレーム45は、その後側部分が、感光体収容部の一例としてのドラム収容部57として区画され、その前側部分が、現像カートリッジ収容部の一例としてのカートリッジ収容部58として区画されている。
(2)ドラム収容部
ドラム収容部57は、詳しくは、1対のドラム収容部側壁50、後壁49、帯電器保持壁48および底壁47の後側部分により区画されている。
また、ドラム収容部57には、図3Aに示すように、感光ドラム20と、転写ローラ21と、スコロトロン型帯電器22と、クリーニング部材60(図2A参照)とが設けられている。つまり、感光ドラム20、転写ローラ21、スコロトロン型帯電器22およびクリーニング部材60は、ドラムフレーム45における後側に配置されている。
感光ドラム20は、1対のドラム収容部側壁50間において、帯電器保持壁48の下側かつ底壁47の後端部の上側に配置されている。
転写ローラ21は、感光ドラム20に後下側から圧接するように、転写ローラ収容部52内に配置されている。
スコロトロン型帯電器22は、感光ドラム20に対して、上側から間隔を隔てて対向するように、帯電器保持壁48の内部に支持されている。
より詳しくは、スコロトロン型帯電器22の放電ワイヤ23は、側面視において、帯電器保持壁48の内部における略中央部分に配置されている。これにより、放電ワイヤ23は、上下方向において感光ドラム20と帯電開口部56との間に配置されている。つまり、帯電開口部56は、放電ワイヤ23に対して感光ドラム20の反対側に形成されており、帯電器保持壁48の上壁を放電ワイヤ23に向けて貫通することにより形成されている。また、グリッド24は、その下端部が、上下方向において放電ワイヤ23と感光ドラム20との間に配置されるように帯電器保持壁48内に支持されている。
クリーニング部材60は、図2Aに示すように、側面視略L字状に形成され、左右方向に延びる略平板形状に形成されており、前後方向に延びるクリーニング部86と、クリーニング部86の後端部から連続して、後下方に向かって延びる操作部64とを一体的に有している。
クリーニング部86は、帯電器保持壁48上の配置されている。また、クリーニング部86は、図示しないが、その下面において、放電ワイヤ23をクリーニングするためのスポンジ部材を保持している。図示しないスポンジ部材は、帯電開口部56を介して帯電器保持壁48内に配置され、放電ワイヤ23を挟むように屈曲している。
操作部64は、開口形成部53の後側に配置されている。また、操作部64は、図示しないが、その前面において、レール溝63と嵌合する凸部が設けられている。
そして、クリーニング部材60は、仮想線で示すように、操作部64の図示しない凸部がレール溝63にガイドされることにより、左右方向すなわち放電ワイヤ23に沿って移動可能に構成されている。また、クリーニング部材60は、常には、クリーニング部86が帯電開口部56の左端部の上側に配置される所定位置に配置される。
そして、所定位置に配置されるクリーニング部材60の操作部64をレール溝63に沿って右方に移動させることにより、図示しないスポンジ部材が放電ワイヤ23に付着した付着物を掻き取って、放電ワイヤ23をクリーニングする。なお、クリーニングが終了すると、クリーニング部材60は、所定位置に戻される。
(3)カートリッジ収容部
カートリッジ収容部58は、詳しくは、1対のカートリッジ収容部側壁51、前壁61および底壁47の前側部分により区画されている。これにより、カートリッジ収容部58は、現像カートリッジ19の着脱を許容するように上側が開放されている。
また、カートリッジ収容部58には、移動部材の一例としてのハンドル65が設けられている。
ハンドル65は、第1端部の一例としての軸部66と、把持部67とを一体的に有している。なお、以下のハンドル65の説明においては、ハンドル65が、図2Aおよび図3Aに示すように、挿入離脱位置に配置された状態を基準として説明する。
軸部66は、左右方向に延びる略円柱形状に形成されている。
把持部67は、下方に向かって開放される正面視略U字状に形成されており、1対の連結部68と、第2端部の一例としての把持部分69とを一体的に有している。
1対の連結部68は、左右方向に互いに間隔を隔てて対向配置されており、1対の連結部68のそれぞれは、上下方向に延びる略杆状に形成されている。
把持部分69は、1対の連結部68の上端部を連結するように、左右方向に延びる略杆状に形成されている。
また、把持部分69には、挿入部71が一体的に設けられている。挿入部71は、第1挿入部72と、第2挿入部73とを備えている。
第1挿入部72は、把持部分69の後面における左右方向略中央部分から、後方に向かって突出する平面視略矩形状の略平板形状に形成されている。
第2挿入部73は、平面視略矩形状の略平板形状に形成されており、その前端部における右端部が、把持部分69の後面における左端部に接続されている。これにより、第2挿入部73は、把持部分69の左端面よりも、左方に向かって突出している。また、第1挿入部72および第2挿入部73のそれぞれの前後方向長さ、すなわち厚みは、帯電開口部56の前後方向長さと略同じ長さに形成されている。
そして、把持部67は、1対の連結部68のそれぞれの下端部が、軸部66の左右方向中央部分を跨ぐように、軸部66に固定されている。つまり、把持部67の把持部分69は、連結部68に対して、軸部66の反対側に位置する。また、把持部分69は、1対の連結部68および軸部66により区画される領域が、開口の一例としての通過口70として形成されている。通過口70は、正面視略矩形状に形成されており、前後方向に貫通している。これにより、把持部67は、弾性変形可能に構成されている。
また、ハンドル65は、軸部66の左右両端部が、1対の軸支持部62に回転可能に支持されることにより、ドラムフレーム45に揺動可能に支持されている。つまり、軸部66は、ドラムフレーム45における前側に配置されており、ハンドル65は、把持部分69が軸部66に対して移動可能となるように構成されている。
より詳しくは、ハンドル65は、軸部66がドラムフレーム45に支持された状態において、軸部66を支点として、図3Aに示すように、連結部68が上下方向に延びるように起立する、第2位置の一例としての起立位置と、起立位置から左側面視反時計回りに、約45°傾倒する、第1位置の一例としての傾倒位置とに揺動可能に設けられている。
ハンドル65が起立位置に配置された状態において、図2Aおよび図3Aに示すように、第1挿入部72および第2挿入部73は、帯電開口部56から離脱されている。一方、ハンドル65が傾倒位置に配置された状態において、図2Bおよび図3Bに示すように、第1挿入部72および第2挿入部73は、帯電開口部56に上側から挿入されている。
また、ハンドル65が傾倒位置に配置された状態において、第2挿入部73は、図2Bに示すように、所定位置に配置されるクリーニング部材60に右側から接触するように隣接配置され、クリーニング部材60の放電ワイヤ23に沿う移動を規制している。
3. 本体ケーシングに対するプロセスカートリッジの着脱動作
次に、本体ケーシング2に対するプロセスカートリッジ15の着脱動作について説明する。
本体ケーシング2にプロセスカートリッジ15を装着するには、まず、ドラムカートリッジ18のカートリッジ収容部58に対して、図1に示すように、現像カートリッジ19を上側から装着する。これにより、プロセスカートリッジ15が形成される。
次いで、本体ケーシング2を開放位置に配置し、カートリッジ開口部5を開放する。
次いで、起立位置にあるハンドル65の把持部分69を把持して、プロセスカートリッジ15を、カートリッジ開口部5を介して、後下方に向かって本体ケーシング2内に挿入する。そうすると、プロセスカートリッジ15は、上下方向において、給紙部3の後側部分と定着ユニット17との間に到達し、本体ケーシング2内における装着位置に配置される。
このとき、ハンドル65は、起立位置に配置され、前後方向に投影したときに、通過口70とスキャナユニット16とが重なるように、スキャナユニット16の後側に配置されている。
そのため、画像形成動作時において、スキャナユニット16から出射されるレーザービームLは、通過口70を前側から後側に向かって通過した後、感光ドラム20の周面に到達し、感光ドラム20の周面を露光する。このように、ハンドル65が通過口70を有しているので、レーザービームLは、ハンドル65の通過口70を通過し、感光ドラム20の周面を露光することができる。そのため、露光装置の一例としてのスキャナユニット16を、スキャナユニット16から出射されるレーザービームLがハンドル65をよけるように、本体ケーシング2の上部に配置する必要がない。その結果、プリンタ1を小型化することができる。
次いで、本体ケーシング2のトップカバー7を開放位置から閉鎖位置に向けて移動させる。
以上によって、プロセスカートリッジ15の本体ケーシング2に対する装着が完了する。
プロセスカートリッジ15を本体ケーシング2から離脱させるには、上記した装着動作と逆の手順に操作する。
具体的には、トップカバー7を開放位置に配置した後、ハンドル65の把持部分69を把持して、前上方に向かって引き上げる。
そうすると、プロセスカートリッジ15は、カートリッジ開口部5を介して、本体ケーシング2から離脱される。これにより、プロセスカートリッジ15は、装着位置から離脱位置に移動される。
以上によって、プロセスカートリッジ15の本体ケーシング2からの離脱が完了する。
4.作用効果
(1)ドラムカートリッジ18では、図3Bに示すように、ハンドル65が傾倒位置に配置された状態において、挿入部71が帯電開口部56内に挿入される。そのため、ドラムフレーム45の強度、とりわけ、ドラムフレーム45における帯電開口部56の周囲、すなわち帯電器保持壁48の強度の向上を図ることができる。
その結果、ハンドル65を傾倒位置に配置させた状態で、ドラムカートリッジ18を、出荷・輸送することにより、例え、ドラムフレーム45に衝撃が加わっても、ドラムフレーム45が変形すること、ひいては、ドラムフレーム45に支持されるスコロトロン型帯電器22が変形することを抑制できる。
一方、図3Aに示すように、ハンドル65を起立位置に配置させた状態では、挿入部71が帯電開口部56から離脱され、帯電開口部56が開放される。
そのため、ドラムカートリッジ18の使用時において、図1に示すように、ハンドル65を起立位置に配置することにより、スコロトロン型帯電器22に帯電開口部56を介して空気を供給することができる。
従って、本発明のドラムカートリッジ18によれば、例えば、出荷・輸送時などにおいて、ドラムフレーム45が変形することを抑制できながら、使用時において、スコロトロン型帯電器22に帯電開口部56を介して空気を供給することができる。
(2)また、ハンドル65には、図2Aに示すように、通過口70が区画されており、把持部67が弾性変形可能に構成されている。
そのため、図2Bに示すように、傾倒位置に配置されるハンドル65の把持部67に衝撃が加わっても、ハンドル65がその衝撃を吸収することができる。
その結果、傾倒位置に配置されるハンドル65を介して、ドラムフレーム45に衝撃が伝達されることを抑制できる。従って、ドラムカートリッジ18の出荷・輸送時などにおいて、ドラムフレーム45が変形することを確実に抑制できる。
(3)また、ドラムフレーム45のドラム収容部57には、図2Aに示すように、クリーニング部材60が設けられている。
そのため、クリーニング部材60を、左右方向すなわち放電ワイヤ23に沿って移動させることにより、放電ワイヤ23をクリーニングすることができる。
また、図2Bに示すように、ハンドル65が傾倒位置に配置された状態において、挿入部71がクリーニング部材60に接触するので、クリーニング部材60の移動を規制することができる。そのため、ドラムカートリッジ18の出荷・輸送時などにおいて、クリーニング部材60の所望しない移動を抑制できる。
(4)また、ハンドル65の把持部67は、図1に示すように、ドラムカートリッジ18が操作されるとき、具体的には、プロセスカートリッジ15の本体ケーシング2に対する着脱時などにおいて、ユーザに把持される。
そのため、ドラムカートリッジ18、ひいては、プロセスカートリッジ15の操作性の向上を図ることができながら、ドラムフレーム45の変形を抑制でき、かつ、部品点数の低減を図ることができる。
(5)また、ドラムフレーム45は、図3Aに示すように、ドラムフレーム45における後側に、スコロトロン型帯電器22および感光ドラム20が配置され、ドラムフレーム45における前側に、ハンドル65の軸部66が配置される。
そのため、スコロトロン型帯電器22および感光ドラム20と、ハンドル65との効率的な配置を確保することができ、前側から、ハンドル65に対して容易にアクセスすることができる。そのため、ハンドル65を傾倒位置と起立位置とに確実に移動させることができる。
また、前側から、ハンドル65に対して容易にアクセスできるので、ドラムカートリッジ18の操作性のさらなる向上を図ることができる。
(6)また、プロセスカートリッジ15は、図1に示すように、ドラムカートリッジ18を備えているので、出荷・輸送時などにおいて、ドラムフレーム45が変形することを抑制でき、ひいては、スコロトロン型帯電器22の変形を抑制できる。また、現像カートリッジ19を備えているので、感光ドラム20にトナーを確実に供給することができる。
(7)また、プリンタ1は、図1に示すように、ドラムカートリッジ18を備えているので、出荷・輸送時などにおいて、ドラムフレーム45が変形することを抑制でき、ひいては、スコロトロン型帯電器22の変形を抑制できる。
また、ハンドル65は、ドラムカートリッジ18が本体ケーシング2に装着された状態で起立位置に配置され、挿入部71が帯電開口部56から離脱されている。
そのため、画像形成動作時において、スコロトロン型帯電器22が感光ドラム20を帯電するときに、スコロトロン型帯電器22に帯電開口部56を介して空気を供給することができる。
また、スキャナユニット16から出射されるレーザービームLが、ハンドル65の通過口70を前側から後側に向かって通過し、感光ドラム20の周面を露光する。そのため、ドラムカートリッジ18がハンドル65を備えることができながら、スキャナユニット16が感光ドラム20を確実に露光できる。
5.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は、本発明の感光体カートリッジの第2実施形態であるドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、ハンドルが傾倒位置にある状態を示す。
図4において、図1〜図3に示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態では、ハンドル65の把持部分69に、第1挿入部72と第2挿入部73とを備える挿入部71が設けられるが、第2実施形態では、ハンドル65の把持部分69に、1つの部材から構成される挿入部99が設けられている。
具体的には、挿入部99は、左右方向に長手の平面視略矩形状の略平板形状に形成されており、その前端部が、把持部分69の後面に接続されている。また、挿入部99の前後方向長さすなわち厚みは、帯電開口部56の前後方向長さと略同じ長さに形成されている。
また、挿入部99の左右方向の長さが、帯電開口部56の右端縁と、所定位置に配置されるクリーニング部材60の右端縁との左右方向における間隔と略同じ長さに形成されている。そのため、挿入部99は、ハンドル65が傾倒位置に配置された状態において、帯電開口部56の全幅にわたって挿入される。つまり、挿入部99は、ハンドル65が傾倒位置に配置された状態において、左右方向における帯電開口部56の長さと略等しくなるように形成されている。
その結果、ドラムフレーム45の強度、とりわけ、ドラムフレーム45における帯電開口部56の周囲すなわち帯電器保持壁48の強度のさらなる向上を図ることができる。
また、ハンドル65が傾倒位置に配置された状態において、挿入部99の左端部は、所定位置に配置されるクリーニング部材60のクリーニング部86に対して右側から接触しており、クリーニング部材60の移動を規制している。
また、このような第2実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
6.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図5Aは、本発明の感光体カートリッジの第3実施形態であるドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、スライド機構が収縮位置にある状態を示す。図5Bは、図5Aに示すドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、スライド機構が伸張位置にある状態を示す。図5Cは、図5Bに示すドラムカートリッジ(スライド機構が伸張位置にある状態)の中央断面図を示す。
図5において、図1〜図4に示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態および第2実施形態では、図1〜図4に示すように、ハンドル65が、軸部66を支点として、傾倒位置と起立位置とに揺動するように構成されているが、これに限定されず、第3実施形態では、移動部材の一例としてのハンドル100が、第1位置の一例としての伸長位置と、第2位置の一例としての収縮位置とに移動可能なスライド機構74を備えている。
より具体的には、ハンドル100は、第1端部の一例としての本体部75と、スライド機構74とを備えている。
本体部75は、図5Cに示すように、前壁61の前面から連続して、前上方に延び、左右方向に長手の略平板形状に形成されている。
また、本体部75には、図5Bに示すように、通過口76が形成され、かつ、第1連結ボス77が設けられている。通過口76は、本体部75の略中央部分において、左右方向に長手の背面視略矩形状に貫通形成されている。なお、通過口76は、プロセスカートリッジ15が本体ケーシング2に装着された状態で、スキャナユニット16と前後方向に対向配置され、画像形成動作時において、スキャナユニット16から出射されるレーザービームLが通過される。
第1連結ボス77は、本体部75の左右両端面のそれぞれにおける上端部から、左右方向外方に向かって突出する略円柱形状に形成されている。
スライド機構74は、1対の第1スライダ78と、第2スライダ79とを備えている。
なお、以下のスライド機構74の説明においては、スライド機構74が、図5Bに示すように、伸張位置に配置された状態を基準として説明する。
1対の第1スライダ78は、左右方向に互いに間隔を隔てて対向配置され、前後方向に延びる略杆状に形成されている。また、1対の第1スライダ78のそれぞれには、第1ボス挿通穴80が形成され、かつ、第2連結ボス81が設けられている。
第1ボス挿通穴80は、第1スライダ78の略中央部分に形成され、前後方向に長手の側面視略矩形状に貫通形成されている。第2連結ボス81は、第1スライダ78の左右方向外側面における後端部から、左右方向外方に突出する略円柱形状に形成されている。
そして、1対の第1スライダ78のそれぞれは、第1ボス挿通穴80に第1連結ボス77が挿入されるように、本体部75に対して左右方向外側から隣接配置されている。
第2スライダ79は、前方に向かって開放される平面視略U字状に形成され、1対の連結部82と、第2端部の一例としての把持部分83とを一体的に有している。
1対の連結部82は、左右方向に互いに間隔を隔てて対向配置され、前後方向に延びる略杆状に形成されている。1対の連結部82のそれぞれには、第2ボス挿通穴84が形成されている。第2ボス挿通穴84は、連結部82の略中央部分に形成され、前後方向に長手の側面視略矩形状に貫通形成されている。
そして、連結部82は、第2ボス挿通穴84に第2連結ボス81が挿入されるように、第1スライダ78に対して左右方向外側から隣接配置されている。
把持部分83は、1対の連結部82の後端部間を連結するように、左右方向に延びる略杆状に形成されている。
また、把持部分83には、図5Cに示すように、挿入部85が一体的に設けられている。挿入部85は、把持部分83の下面における前側部分から、下方に向かって突出する側面視略矩形状に形成され、左右方向に延びる突条として形成されている。
また、挿入部85は、その前後方向長さが、帯電開口部56の前後方向長さと略同じ長さに形成されている。
そして、スライド機構74は、ドラムフレーム45に対して、図5Aに示すように、本体部75、1対の第1スライダ78および1対の連結部82が、左右方向に投影したときに重なるように並ぶ収縮位置と、1対の第1スライダ78および第2スライダ79が前後方向に延びるように伸張する伸張位置とに移動可能に構成されている。つまり、ハンドル100は、把持部分83が本体部75に対して移動可能となるように構成されている。
スライド機構74が収縮位置に配置された状態において、図示しないが、第1連結ボス77は、第1ボス挿通穴80の上端部に挿通され、第2連結ボス81は、第2ボス挿通穴84の上端部に挿通されている。また、スライド機構74が収縮位置に配置された状態において、挿入部85は、図5Aに示すように、帯電開口部56から離脱されている。
一方、スライド機構74が伸張位置に配置された状態において、図5Bに示すように、第1連結ボス77は、第1ボス挿通穴80の前端部に挿通され、第2連結ボス81は、第2ボス挿通穴84の前端部に挿通される。また、スライド機構74が伸張位置に配置された状態において、挿入部85は、図5Cに示すように、帯電開口部56に上側から挿入される。また、左側の連結部82は、所定位置に配置されるクリーニング部材60に右側から接触するように隣接配置され、クリーニング部材60の放電ワイヤ23に沿う移動を規制している。
このような第3実施形態では、ハンドル100が、収縮位置と伸張位置とに移動可能なスライド機構74を備えているので、ドラムカートリッジ18の出荷・輸送時においては、スライド機構74を伸張位置に配置することにより、ドラムフレーム45の変形を抑制することができる。
一方、ドラムカートリッジ18の本体ケーシング2に対する装着時においては、スライド機構74を収縮位置に配置することができる。そのため、画像形成動作時において、スコロトロン型帯電器22に帯電開口部56を介して空気を供給することができながら、ハンドル100を、第1実施形態のハンドル65よりも、上下方向に小型化することができる。
その結果、出荷・輸送時におけるドラムフレーム45の変形を抑制することができながら、プリンタ1の上下方向における小型化を図ることができる。
また、このような第3実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
7.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図6は、本発明の感光体カートリッジの第4実施形態であるドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、図6Aは、伸縮機構が収縮位置にある状態を示し、図6Bは、伸縮機構が伸張位置にある状態を示す。
図6において、図1〜図5に示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
第3実施形態では、図5に示すように、ハンドル100が、スライド機構74を備えているが、第4実施形態では、図6に示すように、ハンドル100が、伸縮機構87を備えている。
伸縮機構87は、本体部75の後面における上端部に設けられており、蛇腹部88と、第2端部の一例としての把持部分89とを備えている。
蛇腹部88は、前後方向に伸縮自在であり、弾性変形可能に構成されている。また、蛇腹部88は、その前端部が本体部75の後面に固定されている。
把持部分89は、蛇腹部88の後端部に連結されており、左右方向に延びる略杆状に形成されている。把持部分89には、図6Aに示すように、挿入部90が一体的に設けられている。
挿入部90は、把持部分89の下面における後端部から、下方に向かって突出する側面視略矩形状に形成され、左右方向に延びる突条として形成されている。また、挿入部90は、その前後方向の長さが、帯電開口部56の前後方向長さと略同じ長さに形成されている。
そして、伸縮機構87は、ドラムフレーム45に対して、図5Aに示すように、蛇腹部88が最も収縮し、把持部分89が相対的に本体部75に近づく収縮位置と、図5Bに示すように、蛇腹部88が前後方向に伸張し、把持部分89が帯電器保持壁48の上側に配置される伸張位置とに移動可能に構成されている。
伸縮機構87が収縮位置に配置された状態において、挿入部90は、図6Aに示すように、帯電開口部56から離脱されている。一方、伸縮機構87が伸張位置に配置された状態において、図6Bに示すように、挿入部90は、帯電開口部56に上側から挿入されている。また、把持部分89は、所定位置に配置されるクリーニング部材60に右側から接触しており、クリーニング部材60の放電ワイヤ23に沿う移動を規制している。
このような第4実施形態では、伸縮機構87の蛇腹部88が、弾性変形可能に構成されているので、伸張位置に配置される伸縮機構87に衝撃が加わっても、蛇腹部88がその衝撃を吸収することができる。
その結果、伸張位置に配置される伸縮機構87を介して、ドラムフレーム45に衝撃が伝達されることを抑制できる。従って、ドラムカートリッジ18の出荷・輸送時などにおいて、ドラムフレーム45が変形することを確実に抑制できる。
また、このような第4実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
8.第5実施形態
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図7Aは、本発明の感光体カートリッジの第5実施形態であるドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、遮光部が遮光位置にある状態を示す。図7Bは、図7Aに示すドラムカートリッジ(遮光部が遮光位置にある状態)における帯電器保持壁および遮光部の中央断面図である。図7Cは、図7Aに示すドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、遮光板が挿入位置にある状態を示す。図7Dは、図7Cに示すドラムカートリッジ(遮光部が挿入位置にある状態)における帯電器保持壁および遮光部の中央断面図である。
図7において、図1および図2に示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態および第2実施形態では、移動部材の一例としてハンドル65を備え、第3実施形態および第4実施形態では、移動部材の一例としてハンドル100を備えている。
これに対して、第5実施形態では、移動部材の一例として遮光部91を備えている。なお、以下の遮光部91の説明においては、遮光部91が、図7Aおよび図7Bに示すように、遮光位置に配置された状態を基準として説明する。
遮光部91は、図7Aに示すように、帯電器保持壁48の前側に隣接配置されており、左右方向に長手の平面視略矩形状の略平板形状に形成されている。また、遮光部91には、1対の軸保持部92と、挿入部94とが一体的に設けられている。
1対の軸保持部92のそれぞれは、遮光部91の上面における後側部分の左右両端部のそれぞれに設けられており、図7Bに示すように、遮光部91の上面から上方に向かって突出する側面視略U字状の略平板形状に形成されている。
また、軸保持部92の左右方向外側面には、図7Aに示すように、第1端部の一例としての回動軸93が一体的に設けられている。回動軸93は、軸保持部92の左右方向外側面から左右方向外方に向かって突出する略円柱形状に形成されている。
挿入部94は、遮光部91の上面における前端部に設けられている。挿入部94は、遮光部91の上面から上方に向かって突出する側面視略矩形状に形成され、左右方向に延びる突条として形成されている。また、挿入部94は、その左右方向長さが、帯電開口部56の左右方向長さと略同じ長さに形成され、その前後方向長さが、帯電開口部56の前後方向長さと略同じ長さに形成されている。
そして、遮光部91は、各回動軸93が対応するドラム収容部側壁50に回転可能に支持されることにより、ドラム収容部57に支持されている。これにより、遮光部91は、回動軸93を支点として、図7Bに示すように、帯電器保持壁48から前方に向かって延びるように配置される遮光位置と、図7Dに示すように、遮光位置から左側面視反時計回りに回転され、帯電器保持壁48の上側に配置される挿入位置とに回動可能に構成されている。つまり、遮光部91は、その前端部が回動軸93に対して移動可能となるように構成されている。
遮光部91が遮光位置に配置された状態において、挿入部94は、図7Bに示すように、帯電開口部56から離脱されている。また、遮光部91が遮光位置に配置された状態において、遮光部91は、図7Aに示すように、ドラム収容部57内に設けられる感光ドラム20を前上側から被覆する。そのため、ドラムカートリッジ18が本体ケーシング2に装着された状態において、カートリッジ開口部5を介して本体ケーシング2内に侵入する光が、感光ドラム20の周面に到達することを抑制できる(図1参照)。
一方、遮光部91が、挿入位置に配置された状態において、挿入部94は、図7Dに示すように、帯電開口部56に上側から挿入されている。
そのため、このような第5実施形態によれば、遮光部91を挿入位置に配置された状態で、ドラムカートリッジ18を、出荷・輸送することにより、例え、ドラムフレーム45に衝撃が加わっても、ドラムフレーム45が変形すること、ひいては、ドラムフレーム45に支持されるスコロトロン型帯電器22が変形することを抑制できる。
一方、画像形成動作時においては、遮光部91を遮光位置に配置することにより、スコロトロン型帯電器22に帯電開口部56を介して空気を供給することができながら、感光ドラム20に、本体ケーシング2内に侵入した光が到達することを抑制できる。
また、挿入部94の左右方向長さが、帯電開口部56の左右方向長さと略同じ長さ(略等しく)に形成されているので、遮光部91が挿入位置に配置された状態において、挿入部94は帯電開口部56の全幅にわたって挿入される。
そのため、ドラムフレーム45の強度、とりわけ、ドラムフレーム45における帯電開口部56の周囲、すなわち帯電器保持壁48の強度のさらなる向上を図ることができる。
また、このような第5実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
9.第6実施形態
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
図8Aは、本発明の感光体カートリッジの第6実施形態であるドラムカートリッジを左後側から見た斜視図であって、搬送補助部が搬送補助位置にある状態を示す。図8Bは、図8Aに示すドラムカートリッジ(搬送補助部が搬送補助位置にある状態)におけるドラム収容部の中央断面図である。図8Cは、図8Aに示すドラムカートリッジを左後側から見た斜視図であって、搬送補助板が挿入位置にある状態を示す。図8Dは、図8Cに示すドラムカートリッジ(搬送補助部が挿入位置にある状態)におけるドラム収容部の中央断面図である。
図8において、図1および図2に示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
第6実施形態では、移動部材の一例として搬送補助部95を備えている。なお、以下の搬送補助部95の説明においては、搬送補助部95が、図8Aおよび図8Bに示すように、搬送補助位置に配置された状態を基準として説明する。
搬送補助部95は、図8Bに示すように、帯電器保持壁48の後側に隣接配置されており、図8Aに示すように、左右方向に長手の背面視略矩形状の略平板形状に形成されている。また、搬送補助部95には、第1端部の一例としての1対の回動軸97と、挿入部98とが一体的に設けられている。
1対の回動軸97のそれぞれは、搬送補助部95の左右両端面のそれぞれにおける上端部から、左右方向外方に向かって突出する略円柱形状に形成されている。
挿入部98は、搬送補助部95の後面における下端部から、後下方に向かって突出する側面視略矩形状に形成され、左右方向に延びる突条として形成されている。また、挿入部98は、その左右方向長さが、帯電開口部56の左右方向長さと略同じ長さに形成されている。
そして、搬送補助部95は、各回動軸97が対応するドラム収容部側壁50に回転可能に支持されることにより、ドラム収容部57に支持されている。なお、第6実施形態におけるドラム収容部側壁50は、その前後上下方向長さが、第1実施形態〜第5実施形態におけるドラム収容部側壁50の前後上下方向長さよりも長く形成されている。そのため、ドラム収容部側壁50の後端部は、帯電器保持壁48よりも後方に向かって突出している。
これにより、搬送補助部95は、回動軸97を支点として、図8Bに示すように、上下方向に延びるように配置される第2位置の一例としての搬送補助位置と、図8Dに示すように、遮搬送補助位置から左側面視時計回りに回転され、帯電器保持壁48の上側に配置される挿入位置とに回動可能に構成されている。つまり、搬送補助部95は、その下端部が回動軸97に対して移動可能となるように構成されている。
搬送補助部95が搬送補助位置に配置された状態において、挿入部98は、図8Bに示すように、帯電開口部56から離脱されている。また、搬送補助部95が搬送補助位置に配置された状態において、搬送補助部95は、感光ドラム20と転写ローラ21との間を通過し、排紙開口55を通過した用紙Sの搬送をガイドする。とりわけ、用紙Sが、図1に点線で示す通常の搬送軌跡よりも、前上側に向かって搬送されてしまった場合に、搬送補助部95が、用紙Sを通常の搬送軌跡に向かってガイドする。そのため、用紙Sが詰まってしまうことを抑制できる。
一方、搬送補助部95が、挿入位置に配置された状態において、挿入部98は、図8Dに示すように、帯電開口部56に上側から挿入されている。
そのため、このような第6実施形態によれば、搬送補助部95を挿入位置に配置した状態で、ドラムカートリッジ18を、出荷・輸送することにより、例え、ドラムフレーム45に衝撃が加わっても、ドラムフレーム45が変形すること、ひいては、ドラムフレーム45に支持されるスコロトロン型帯電器22が変形することを抑制できる。
一方、画像形成動作時においては、搬送補助部95を搬送補助位置に配置することにより、スコロトロン型帯電器22に帯電開口部56を介して空気を供給することができながら、用紙Sが詰まってしまうことを抑制できる。
また、このような第6実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
10.第7実施形態
次に、本発明の第7実施形態について説明する。
図9Aは、本発明の感光体カートリッジの第7実施形態であるドラムカートリッジを左上側から見た斜視図であって、ドラムカバーが装着位置にある状態を示す。図9Bは、図9Aに示すドラムカートリッジ(ドラムカバーが装着位置にある状態)におけるドラム収容部およびドラムカバーの中央断面図である。図9Cは、図9Aに示すドラムカートリッジ(ドラムカバーが係合位置にある状態)におけるドラム収容部およびドラムカバーの中央断面図である。
図9において、図1および図2に示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
第7実施形態では、移動部材の一例としてのドラムカバー110を備えている。なお、以下のドラムカバー110の説明においては、ドラムカバー110が、図9Aおよび図9Bに示す装着位置に配置された状態を基準として説明する。
ドラムカバー110は、ドラムカートリッジ18の後端部、具体的には、ドラム収容部57の後端部に着脱自在に装着されている。
ドラムカバー110は、図9Bに示すように、樹脂材料などの高分子材料から形成されており、後方に向かう頂部を有する楔状に形成され、左右方向に延びる略平板形状に形成されている。また、ドラムカバー110の下端部は、第1端部の一例としての鉤状部113として形成されている。鉤状部113は、前上方に向かって屈曲する断面鉤状に形成されている。
また、ドラムカバー110には、第2端部の一例としての延設部114が一体的に設けられている。
延設部114は、ドラムカバー110の上端部から連続して、前方に向かって突出する略平板形状に形成されている。また、延設部114には、その下面において、挿入部115が一体的に設けられている、
挿入部115は、延設部114の下面における前端部から、下方に向かって突出する側面視略矩形状に形成され、左右方向に延びる突条として形成されている。また、挿入部115の左右方向長さは、帯電開口部56の左右方向長さと略同じ長さに形成され、その前後方向長さは、帯電開口部56の前後方向長さと略同じ長さに形成されている。
また、第7実施形態において、ドラムフレーム45の後壁49には、鉤状部113に対応する突部112が一体的に設けられている。突部112は、後壁49の後面における下端部から、後下方に向かって突出する側面視略矩形状に形成され、左右方向に延びる突条として形成されている。
そして、ドラムカバー110は、図9Aおよび図9Bに示すように、ドラムカートリッジ18に装着される装着位置と、図9Cに示すように、鉤状部113と突部112とが係合するとともに、挿入部115が帯電開口部56から離脱される係合位置と、図示しないが、ドラムカートリッジ18から離脱される離脱位置とに移動可能に構成されている。
次に、ドラムカバー110のドラムカートリッジ18に対する着脱動作について説明する。
ドラムカバー110をドラムカートリッジ18に装着するには、まず、図9Cに示すように、ドラムカバー110の鉤状部113を、後壁49の突部112に下側から引っ掛ける。これにより、ドラムカバー110は、係合位置に配置される。
次いで、ドラムカバー110を、鉤状部113と突部112との係合部分を支点として、左側面視時計回りに回動させる。そうすると、挿入部115が帯電器保持壁48の上壁と当接し、ドラムカバー110が、挿入部115の突出分だけ、挿入部115と鉤状部113とを上下方向に離間させるように、弾性変形される。
さらに、ドラムカバー110を左側面視時計回りに回動させると、挿入部115と帯電開口部56とが上下方向に対向し、ドラムカバー110が復元して、挿入部115が帯電開口部56に挿通される。これにより、ドラムカバー110が係合位置から装着位置に移動される。ドラムカバー110が装着位置に配置された状態において、感光ドラム20は、ドラムカバー110により後側から被覆される。
また、ドラムカバー110をドラムカートリッジ18から離脱させるには、上記のドラムカバー110の装着動作と逆の手順に操作する。
具体的には、鉤状部113と突部112との係合部分を支点として、装着位置にあるドラムカバー110を左側面視反時計回りに回転させる。そうすると、ドラムカバー110は、挿入部115が帯電開口部56から離脱され、係合位置に配置される。つまり、ドラムカバー110は、鉤状部113が突部112に支持された状態において、係合位置と、装着位置とに移動するように構成されている。また、ドラムカバー110は、延設部114が鉤状部113に対して移動可能となるように構成されている。
次いで、鉤状部113と突部112との係合が解除されるように、ドラムカバー110を後方に向かって移動させる。これにより、ドラムカバー110は、係合位置から離脱位置に移動される。
このような第7実施形態によれば、ドラムカバー110を装着位置に配置した状態で、ドラムカートリッジ18を、出荷・輸送することにより、例え、ドラムフレーム45に衝撃が加わっても、ドラムフレーム45が変形すること、ひいては、ドラムフレーム45に支持されるスコロトロン型帯電器22が変形することを抑制できる。また、ドラムカバー110が装着位置に配置された状態では、感光ドラム20がドラムカバー110により後側から被覆されているので、感光ドラム20が排紙開口55を介して外部の部材と接触することを抑制できる。そのため、ドラムカートリッジ18の出荷・輸送時において、感光ドラム20の周面が傷つくことを抑制できる。
一方、画像形成動作時においては、ドラムカバー110を係合位置または離脱位置に配置することにより、スコロトロン型帯電器22に帯電開口部56を介して空気を供給することができる。
また、このような第7実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
11.第8実施形態
次に、本発明の第8実施形態について説明する。
図10は、本発明の感光体カートリッジの第8実施形態であるドラムカートリッジの中央断面であって、ハンドルが傾倒位置にある状態を示す。
図10において、図1〜図3に示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
第8実施形態において、ドラムカートリッジ18は、ハンドル65の揺動を規制するストッパ120を備えている。
ストッパ120は、図10に示すように、カートリッジ収容部58に設けられており、1対の連結部68のそれぞれに対応して、左右方向に間隔を隔てて2つ配置されている。また、ストッパ120は、カートリッジ収容部58に装着される現像カートリッジ19の着脱の邪魔にならないように配置されている。
詳しくは、ストッパ120は、底壁47の上面における前端部から上方に向かって突出する側面視略矩形状に形成され、対応する連結部68の下端部に対して前側に配置されている。また、ストッパ120の上面は、後方に向かうに従って上方に傾斜するように形成されている。
そして、ストッパ120は、ハンドル65が傾倒位置に配置された状態において、その上面が対応する連結部68の下端部に後下側から当接し、ハンドル65の左側面視反時計方向の揺動を規制する。
そのため、ハンドル65の挿入部71が、必要以上に下方に向かって進出し、帯電器保持壁48内の放電ワイヤ23に接触することを抑制できる。その結果、放電ワイヤ23に負荷がかかることを抑制できる。
また、このような第8実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、これら第1実施形態〜第8実施形態のそれぞれは、適宜組み合わせることができる。
1 プリンタ
2 本体ケーシング
15 プロセスカートリッジ
18 ドラムカートリッジ
19 現像カートリッジ
20 感光ドラム
22 スコロトロン型帯電器
23 放電ワイヤ
45 ドラムフレーム
60 クリーニング部材
65 ハンドル
66 軸部
69 把持部分
71 挿入部
75 本体部
83 把持部分
85 挿入部
89 把持部分
91 遮光部
95 搬送補助部
97 回動軸
100 ハンドル
110 ドラムカバー
113 鉤状部
114 延設部
115 挿入部

Claims (8)

  1. フレームと、
    軸線を回転中心として回転するように構成される感光体と、
    前記感光体の表面を帯電するように構成される放電ワイヤを有し、前記感光体の表面と対向するように前記フレームに支持される帯電器と、
    前記フレームに支持される第1端部と、前記第1端部とは反対側に位置し、前記第1端部に対して移動可能に構成される第2端部とを有する移動部材と、を備え、
    前記フレームは、
    前記放電ワイヤに対する前記感光体の反対側に、前記放電ワイヤに向けて貫通する開口部を有し、
    前記移動部材は、
    前記第2端部に、前記開口部に挿入されるように構成される挿入部を有し、
    前記挿入部が前記開口部内に挿入される第1位置と、前記挿入部が前記開口部から離脱される第2位置とに、前記第1端部が前記フレームに支持された状態において移動するように構成されていることを特徴とする、感光体カートリッジ。
  2. 前記移動部材は、開口を有し、弾性変形可能に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の感光体カートリッジ。
  3. 前記挿入部は、
    前記移動部材が前記第1位置に配置された状態において、前記軸線方向における前記開口部の長さと略等しくなるように形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の感光体カートリッジ。
  4. 前記放電ワイヤに沿って移動することにより、前記放電ワイヤをクリーニングするクリーニング部材を備え、
    前記挿入部は、
    前記移動部材が前記第1位置に配置されたときに、前記クリーニング部材に接触し、前記クリーニング部材の前記放電ワイヤに沿う移動を規制することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の感光体カートリッジ。
  5. 前記移動部材は、
    前記感光体カートリッジが操作されるときに把持される把持部の少なくとも一部を構成することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の感光体カートリッジ。
  6. 前記フレームは、
    前記軸線の延びる軸線方向と直交する直交方向に延びるように形成され、
    前記帯電器は、
    前記フレームにおける前記直交方向の一方側に配置され、
    前記第1端部は、
    前記フレームにおける前記直交方向の他方側に配置されていることを特徴とする、請求項5に記載の感光体カートリッジ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の感光体カートリッジと、
    前記感光体に現像剤を供給するように構成される現像カートリッジと、を備え、
    前記フレームは、
    前記軸線方向と直交する直交方向の一方側に設けられ、前記感光体および前記帯電器を支持する感光体収容部と、
    前記直交方向の他方側に設けられ、前記現像カートリッジが離脱可能に収容される現像カートリッジ収容部と、を有していることを特徴とする、プロセスカートリッジ。
  8. 装置本体と、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の感光体カートリッジと、を備え、
    前記感光体カートリッジは、前記装置本体に対して着脱するように構成され、
    前記移動部材は、前記感光体カートリッジが前記装置本体に装着された状態で、前記第2位置に配置されることを特徴とする、画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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