JP5964743B2 - ホルダ部材、切削工具および切削加工物の製造方法 - Google Patents

ホルダ部材、切削工具および切削加工物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、切削インサートが装着されるホルダ部材、切削工具および切削加工物の製造方法に関する。
被削材の切削加工に用いられる切削工具として、たとえば特許文献1に記載のスローアウェイバイト(以下、単にバイトとする)及び特許文献2に記載のバイトホルダが知られている。特許文献1に記載のバイトは、チップの下面に敷かれて使用される敷金を備えている。このような敷金を備えていることによって、バイトの刃先高さの微調整を行うことができる。
特許文献2に記載のバイトホルダは、長孔を有する取付フランジと、この長孔に整合する螺子孔を有するホルダ主部と、長孔を挿通して螺子孔に螺合したボルトとを備えている。取付フランジが上記の長孔を有していることによって、取付フランジを軸周りに回転させて刃物の基準位置を調整することができる。また、特許文献2に記載のバイトホルダは、左右一対の調節ボルトが螺合されたブラケットを備えている。これらの調節ボルトを取付フランジに突き当てることによって刃物の位置を微調整している。
実開平5−67403号公報 実用新案第3057043号
しかしながら、特許文献1に記載のバイトを用いた場合、最適な厚みの敷金を選択するために何度も敷金を取り換える必要があり、作業が煩雑となっていた。また、特許文献2に記載のバイトホルダを用いた場合、刃物の位置を微調整して固定するためにはブラケットが必要である。そのため、ブラケットを搭載するためのスペースが必要であり、ホルダの小型化が難しいという課題が生じていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ホルダを小型化しつつ切刃高さの調整が容易なホルダ部材、切削工具および切削加工物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に基づくホルダ部材は、先端側に切削インサートが装着されるインサートポケットを有し、中心軸の方向に伸びた本体部、および先端面から後端面にかけて貫通した一対の貫通孔を有し、前記本体部の後端側に設けられたフランジ部を具備する第1のホルダと、先端面から後端側に向けて一対の第1のネジ穴が設けられた第2のホルダと、前記一対の貫通孔に先端側から挿入されて前記一対の第1のネジ穴に取り付けられた、前記第1のホルダを前記第2のホルダに固定する一対の固定用ネジとを備えている。前記一対の貫通孔と前記固定用ネジとの間には隙間が設けられている。そして、前記第1のホルダは、前記一対の貫通孔のそれぞれと前記フランジ部の外周面との間を貫通した一対の第2のネジ穴を有するとともに、該一対の第2のネジ穴に挿入された一対の位置調整用ネジをさらに備え、先端視した場合において、前記一対の位置調整用ネジの一方は、前記中心軸を基準として時計回りの方向で前記第2のネジ穴に挿入されており、かつ、前記一対の位置調整用ネジのもう一方は、前記中心軸を基準として反時計回りの方向で前記第2のネジ穴に挿入されている。
上記態様のホルダ部材においては、第1のホルダが、一対の貫通孔のそれぞれとフランジ部の外周面との間を貫通した一対の第2のネジ穴を有しており、これらの第2のネジ穴に一対の位置調整用ネジが挿入されている。このように、微調整用のネジを固定するブラケットを別途用いることなく、第2のホルダに対する第1のホルダの位置を微調整することができる。そのため、ホルダを小型化した場合であっても、切刃高さの調整、すなわち切削インサートの位置調整が容易となる。
本発明の第1の実施形態の切削工具を示す斜視図である。 図1に示す切削工具の分解斜視図である。 図1に示す切削工具におけるホルダ部材の第1のホルダの上面図である。 図1に示す切削工具におけるホルダ部材の第1のホルダの側面図である。 図1に示す切削工具におけるホルダ部材の第1のホルダの正面図である。 図3に示す第1のホルダにおけるA−A断面の断面図である。 図6に示す第1のホルダに固定用ネジ及び位置調整用ネジを取り付けた状態の断面図である。 図5に示す第1のホルダにおいて切刃の高さを微調整した正面図である。 図5に示す第1のホルダにおいて切刃の高さを微調整した正面図である。 本発明の第2の実施形態の切削工具を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態のホルダ部材1及びこれを備えた切削工具201について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明のホルダ部材及びこれを備えた切削工具は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
第1の実施形態の切削工具201は、図1,2に示す通り、先端側にインサートポケット3を有するホルダ部材1と、このホルダ部材1のインサートポケット3に装着された、先端側に切刃203を有する切削インサート205とを具備している。
ホルダ部材1は、図3〜5に示す通り、上記のインサートポケット3を有する第1のホルダ5と、この第1のホルダ5の後端面に取り付けられた第2のホルダ7と、第1のホルダ5を第2のホルダ7に固定する一対の固定用ネジ9とを備えている。第1のホルダ5は、上記のインサートポケット3を先端側に有する本体部11と、この本体部11の後端側に設けられたフランジ部13と、フランジ部13の後端側に設けられたシャンク部15とを具備している。本体部11、フランジ部13及びシャンク部15はそれぞれ別体で形成された後に接合されていても良いが、本実施形態においては、本体部11、フランジ部13及びシャンク部15が一体形成されている。
本体部11は、第1のホルダ5の中心軸Xの方向に伸びた棒形状となっている。インサートポケット3は、本体部11の先端側に設けられており、本体部11の先端面に対して
開口している。中心軸Xの方向に伸びる本体部11の長さは、被削材301の大きさに応じて適宜設計されるが、例えば、20〜50mm程度に設定される。
フランジ部13は、本体部11の後端側に設けられており、本体部11よりも側方に突出した部位を有している。この側方に突出した部位には、先端面から後端面にかけて貫通した一対の貫通孔17が形成されている。これら一対の貫通孔17は、一対の固定用ネジ9を挿入するための部位である。なお、ここで本体部11よりも側方に突出した部位とは、図5に示すように、第1のホルダ5を中心軸Xに沿った方向から正面視した場合に、本体部11と重なり合わず本体部11の外周よりも外側に位置している部位を示している。
シャンク部15は、フランジ部13の後端側に設けられており、円柱状の形状となっている。後述するように、第2のホルダ7にはシャンク孔19が設けられており、シャンク部15は、このシャンク孔19に挿入される。シャンク部15は第1のホルダ5の第2のホルダ7に対する位置決めのために用いられる部位である。
第1のホルダ5を第2のホルダ7に取り付けるためには、シャンク部15は無くても良いが、第1のホルダ5がシャンク部15を具備していることによって、第1のホルダ5を第2のホルダ7に対して安定して位置決めするとともに取り付けることができる。なお、シャンク部15を具備しない構成としては、例えば、第1ホルダ5におけるフランジ部13の後端面と第2ホルダ7の先端面との一方に凹部を設けるとともに、他方に凸部を設けることによって環状の係合部を形成する構成が挙げられる。
第1のホルダ5の中心軸Xはシャンク部15の中心を通っている。上記の通り、シャンク部15が円柱状であることから、シャンク部15をシャンク孔19に挿入した状態においては、第1のホルダ5は第2のホルダ7に対して中心軸Xの周りに回転可能となっている。シャンク部15の大きさとしては、例えば、中心軸X方向の長さを20〜40mm程度に、中心軸Xに直交する断面が直径10〜30mm程度の円となるように設定することができる。
第1のホルダ5を構成する、本体部11、フランジ部13及びシャンク部15としては、鋼、鋳鉄などを用いることができる。特に、これらの部材の中で靱性の高い鋼を用いることが好ましい。
第2のホルダ7は、第1のホルダ5の後端面に取り付けられている。第2のホルダ7は、切削加工時に切削工具201を固定する基台(不図示)に固定される。この第2のホルダ7を介してインサートポケット3が形成された第1のホルダ5を基台に固定することができる。第2のホルダ7には、先端面から後端側に向けて一対の第1のネジ穴21が設けられている。一対の第1のネジ穴21は、一対の固定用ネジ9が取り付けられるためのネジ穴である。そのため、第1のネジ穴21は第2のホルダ7の先端面に開口しているが、必ずしも第2のホルダ7の後端面に開口している必要はない。
第2のホルダ7は、先端面から後端側に向けて設けられたシャンク孔19を有している。このシャンク孔19は、第1のホルダ5のシャンク部15を挿入するための部位である。そのため、シャンク孔19の内周面は、シャンク部15の外周面に対応した形状となっている。第2のホルダ7としては、第1のホルダ5と同様に、鋼、鋳鉄などを用いることができる。特に、これらの部材の中で靱性の高い鋼を用いることが好ましい。
一対の固定用ネジ9は、一対の貫通孔17に先端側から挿入されて一対の第1のネジ穴21に取り付けられている。この一対の固定用ネジ9及び後述する位置調整用ネジ23によって、第1のホルダ5を第2のホルダ7に強固に固定することができる。
一対の貫通孔17は、図6,7に示す通り、その内径Dが固定用ネジ9の外径よりも大きくなるように形成されている。そのため、一対の貫通孔17と一対の固定用ネジ9との間には隙間が設けられている。すなわち、一対の固定用ネジ9と一対の貫通孔17との間には、いわゆる遊びが設けられている。このような遊びが設けられていることによって、一対の固定用ネジ9を一対の貫通孔17に挿入した場合であっても、第1のホルダ5を第2のホルダ7に対して中心軸Xの周りに回転可能とすることができる。
第1のホルダ5の第2のホルダ7に対する位置の微調整する範囲に応じて、一対の貫通孔17と一対の固定用ネジ9との間に設けられる隙間の大きさが設定される。具体的には、一対の固定用ネジ9が一対の貫通孔17から0.1〜2mm程度離れるように、固定用ネジ9のサイズに応じて一対の貫通孔17の大きさを設定すればよい。
本実施形態における第1のホルダ5は、図6に示す通り、一対の貫通孔17に加えて、一対の貫通孔17のそれぞれとフランジ部13の外周面との間を貫通した一対の第2のネジ穴25を有している。そして、これら一対の第2のネジ穴25には、一対の位置調整用ネジ23が挿入されている。
一対の第2のネジ穴25に挿入された位置調整用ネジ23の先端は、一対の貫通孔17に挿入された固定用ネジ9に当接する。これら一対の位置調整用ネジ23が一対の固定用ネジ9に当接することによって、固定用ネジ9に対する、位置調整用ネジ23が取り付けられた第1のホルダ5の位置が固定される。結果として、第2のホルダ7に対する第1のホルダ5の位置が固定される。
このとき、一対の位置調整用ネジ23の位置を調整することによって、第2のホルダ7に対する第1のホルダ5の位置を微調整することができる。具体的には、図8においては、一対の位置調整用ネジ23の一方(図8においては、上方に位置する固定用ネジ9に当接する位置調整用ネジ23)の第1のネジ穴21に突出する量を相対的に大きくするとともに、一対の位置調整用ネジ23の他方(図8においては、下方に位置する固定用ネジ9に当接する位置調整用ネジ23)の第1のネジ穴21に突出する量を相対的に小さくしている。そのため、第1のホルダ5が第2のホルダ7に対して、中心軸Xを中心として反時計回りの方向に傾斜している。
また、図9においては、一対の位置調整用ネジ23の一方(図9においては、上方に位置する固定用ネジ9に当接する位置調整用ネジ23)の第1のネジ穴21に突出する量を相対的に小さくするとともに、一対の位置調整用ネジ23の他方(図9においては、下方に位置する固定用ネジ9に当接する位置調整用ネジ23)の第1のネジ穴21に突出する量を相対的に大きくしている。そのため、第1のホルダ5が第2のホルダ7に対して、中心軸Xを中心として時計回りの方向に傾斜している。
一対の位置調整用ネジ23の位置を調整することによって、第2のホルダ7に対する第1のホルダ5の中心軸X周りでの位置を微調整することができる。これによって、切削インサート205の高さ位置を微調整することができる。
このように、第1のホルダ5の位置を微調整することによって切削インサート205の位置を微調整できるので、切削インサート205を取り外すことなく、容易に切削インサート205の位置の微調整が行われる。また、一対の位置調整用ネジ23が一対の第2のネジ穴25に取り付けられるので、ブラケットのような別部材を用いる必要がない。そのため、ホルダ部材1を安価に作製できるとともに、ホルダ部材1の小型化にも対応できる。
位置調整用ネジ23が取り付けられる一対の第2のネジ穴25は、図7に示すように、中心軸Xに直交するとともに一対の第2のネジ穴25を含む断面において、一対の貫通孔17と中心軸Xとを結ぶ仮想直線に対して垂直な方向に形成されている。
前述の通り、第1のホルダ5の中心軸Xがシャンク部15の中心を通っており、第1のホルダ5のシャンク部15が第2のホルダ7のシャンク孔19に挿入されていることから、第1のホルダ5は中心軸Xを中心として第2のホルダ7に対して回転移動するようになっている。すなわち、中心軸Xを中心とする仮想円の周方向に第1のホルダ5が回転移動するようになっている。
このとき、一対の貫通孔17と中心軸Xとを結ぶ仮想直線が上記の仮想円の径方向に対応するので、この仮想直線に垂直な方向がこの仮想円の周方向に対応することになる。そして、一対の第2のネジ穴25がこの仮想円の周方向に対応して形成されていることによって、一対の第2のネジ穴25に取り付けられる位置調整用ネジ23を用いて第1のホルダ5を第2のホルダ7に強固に固定することが容易となる。
また、一対の貫通孔17が中心軸Xを中心として点対称となる位置に設けられているとともに、一対の第1のネジ穴21が中心軸Xを中心として点対称となる位置に設けられている。第1のホルダ5は、固定用ネジ9及び位置調整用ネジ23を介して第2のホルダ7に固定される。このとき、一対の貫通孔17及び一対の第1のネジ穴21が中心軸Xに対して特定の領域に偏っていると、この領域に第1のホルダ5を第2のホルダ7に固定する際に生じる応力が偏り易くなる。
しかしながら、本実施形態のように、一対の貫通孔17が中心軸Xを中心として点対称となる位置に設けられているとともに、一対の第1のネジ穴21が中心軸Xを中心として点対称となる位置に設けられていることによって、上記応力を分散させ易くなる。結果として、第1のホルダ5及び第2のホルダ7の耐久性を高めることができる。
特に、第2のネジ穴25が一対の貫通孔17と中心軸Xとを結ぶ仮想直線に対して垂直な方向に形成されているとともに、一対の貫通孔17および一対の第1のネジ穴21が上述のように中心軸Xを中心として点対称となる位置に設けられている場合、一対の第2のネジ穴25が、それぞれ同じ方向から一対の貫通孔17に貫通することになる。
一対の位置調整用ネジ23は、一方の位置調整用ネジ23を緩めるとともに他方の位置調整用ネジ23を締めることによって第1のホルダ5の位置を調整することができる。すなわち、第1のホルダ5の位置を調整する場合の多くは、一対の位置調整用ネジ23の双方を調整する必要がある。
一対の第2のネジ穴25が異なる方向に開口している場合、一対の位置調整用ネジ23の双方を調整する際に異なる方向から位置調整用ネジ23を調整することになるので作業が煩雑となる。しかしながら、例えば上記の場合のように、一対の第2のネジ穴25がそれぞれ同じ方向から一対の貫通孔17に貫通している場合、一対の位置調整用ネジ23の調整を同じ方向から行うことができるので、第1のホルダ5の位置調整の作業が容易となる。
ホルダ部材1に設けられたインサートポケット3には、切削インサート205が装着されている。切削インサート205は、切刃203が第1のホルダ5よりも先端側に位置するとともに、その一部が第1のホルダ5を構成する本体部11よりも側方に突出するようにインサートポケット3に装着される。
本実施形態においては、インサートポケット3に第3のネジ穴27が形成されており、切削インサート205は、インサート留めネジ207によって、インサートポケット3に固定されている。すなわち、切削インサート205の貫通孔にインサート留めネジ207を挿入し、このインサート留めネジ207の先端をインサートポケット3に形成された第3のネジ穴27に挿入固定することによって、切削インサート205はホルダに固定されている。
次に、本発明の第2の実施形態のホルダ部材101及びこれを備えた切削工具201について、図面を用いて詳細に説明する。なお、特に断らない限り、本実施形態の切削工具201を構成する各部材は第1の実施形態の切削工具201を構成する構成部材と同様の構成であるものとする。
第2の実施形態の切削工具201は、図10に示す通り、第1の実施形態と同様に、先端側にインサートポケット3を有するホルダ部材101と、このホルダ部材1のインサートポケット3に装着された、先端側に切刃203を有する切削インサート205とを具備している。
ホルダ部材101は、上記のインサートポケット3を有する第1のホルダ105と、この第1のホルダ105の後端面に取り付けられた第2のホルダ107と、第1のホルダ105を第2のホルダ107に固定する一対の固定用ネジ109とを備えている。第1のホルダ105は、上記のインサートポケット3を先端側に有する本体部111と、この本体部111の後端側に設けられたフランジ部113と、フランジ部113の後端側に設けられたシャンク部115とを具備している。
本実施形態における本体部111、フランジ部113及びシャンク部115はそれぞれ別体で形成された後に接合されていても良いが、第1の実施形態における第1のホルダ5と同様に、本実施形態においては、本体部111、フランジ部113及びシャンク部115が一体形成されている。
第1の実施形態におけるフランジ部13は一対の貫通孔17を有しているが、本実施形態におけるフランジ部113は、後端面から先端側に向けて設けられた一対の第4のネジ穴129を有している。また、第1の実施形態における第2のホルダ7には、一対の第1のネジ穴21が設けられているが、本実施形態における第2のホルダ107は、先端面から後端面にかけて貫通した一対の貫通孔117を有している。
そして、一対の固定用ネジ109が、第2のホルダ107の一対の貫通孔117に後端側から挿入されてフランジ部113の一対の第4のネジ穴129に取り付けられている。本実施形態の切削工具201における第2のホルダ107に形成された一対の貫通孔117は、第1の実施形態の切削工具201におけるフランジ部13に形成された一対の貫通孔17に対応するものである。そのため、本実施形態における一対の貫通孔117と一対の固定用ネジ109との間にも隙間が設けられている。また、第4のネジ穴129は、第1の実施形態における第1のネジ穴21に対応するものである。
加えて、第1の実施形態の切削工具201においては、第1のホルダ5が一対の第2のネジ穴25を有しているが、この第2のネジ穴25に対応する穴として、本実施形態の切削工具201においては、第2のホルダ107が、一対の貫通孔117のそれぞれと外周面との間を貫通した一対の第5のネジ穴131を有している。また、一対の第5のネジ穴131に挿入された一対の位置調整用ネジ123をさらに備えている。
そのため、第1の実施形態の切削工具201と同様に、一対の位置調整用ネジ123の位置を調整することによって、第2のホルダ107に対する第1のホルダ105の中心軸X周りでの位置を微調整することができる。これによって、切削インサート205の高さ位置を微調整することができる。
このように、第1のホルダ105の位置を微調整することによって切削インサート205の位置を微調整できるので、切削インサート205を取り外すことなく、容易に切削インサート205の位置の微調整が行われる。また、一対の位置調整用ネジ123が一対の第5のネジ穴131に取り付けられるので、ブラケットのような別部材を用いる必要がない。そのため、ホルダ部材101を安価に作製できるとともに、ホルダ部材101の小型化にも対応できる。
<切削加工物の製造方法>
次に、本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法について図面を用いて説明する。
切削加工物は、被削材301を切削加工することによって作製される。本実施形態における切削加工物の製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)被削材301を回転させる工程と、
(2)回転している被削材301に上記実施形態に代表される切削工具201の切刃203を接触させる工程と、
(3)切削工具201を被削材301から離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、図11に示すように、被削材301を軸Yの周りで回転させるとともに、被削材301に切削工具201を相対的に近付ける。次に、図12に示すように、切削工具201の切刃203を被削材301に接触させて、被削材301を切削する。そして、図13に示すように、切削工具201を被削材301から相対的に遠ざける。
本実施形態においては、軸Yを固定するとともに被削材301を回転させた状態で切削工具201を近づけている。また、図12においては、回転している被削材301に切削インサート205の切刃203を接触させることによって被削材301を切削している。また、図13においては、被削材301を回転させた状態で切削工具201を遠ざけている。なお、本実施形態の製造方法における切削加工では、それぞれの工程において、切削工具201を動かすことによって、切削工具201を被削材301に接触させる、あるいは、切削工具201を被削材301から離しているが、当然ながらこのような形態に限定されるものではない。
例えば、(1)の工程において、被削材301を切削工具201に近づけてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材301を切削工具201から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、切削工具201を回転させた状態を維持して、被削材301の異なる箇所に切削インサート205の切刃203を接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、被削材301の材質の代表例としては、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄、または非鉄金属などが挙げられる。
1,101・・・ホルダ部材
3・・・インサートポケット
5,105・・・第1のホルダ
7,107・・・第2のホルダ
9,109・・・固定用ネジ
11,111・・・本体部
13,113・・・フランジ部
15,115・・・シャンク部
17,117・・・貫通孔
19・・・シャンク孔
21・・・第1のネジ穴
23,123・・・位置調整用ネジ
25・・・第2のネジ穴
27・・・第3のネジ穴
129・・・第4のネジ穴
131・・・第5のネジ穴
201・・・切削工具
203・・・切刃
205・・・切削インサート
207・・・インサート留めネジ
301・・・被削材

Claims (8)

  1. 先端側に切削インサートが装着されるインサートポケットを有し、中心軸の方向に伸びた本体部、および先端面から後端面にかけて貫通した一対の貫通孔を有し、前記本体部の後端側に設けられたフランジ部を具備する第1のホルダと、
    先端面から後端側に向けて一対の第1のネジ穴が設けられた第2のホルダと、
    前記一対の貫通孔に先端側から挿入されて前記一対の第1のネジ穴に取り付けられた、前記第1のホルダを前記第2のホルダに固定する一対の固定用ネジとを備えたホルダ部材であって、
    前記一対の貫通孔と前記固定用ネジとの間には隙間が設けられており、
    前記第1のホルダは、前記一対の貫通孔のそれぞれと前記フランジ部の外周面との間を貫通した一対の第2のネジ穴を有するとともに、該一対の第2のネジ穴に挿入された一対の位置調整用ネジをさらに備え
    先端視した場合において、前記一対の位置調整用ネジの一方は、前記中心軸を基準として時計回りの方向で前記第2のネジ穴に挿入されており、かつ、前記一対の位置調整用ネジのもう一方は、前記中心軸を基準として反時計回りの方向で前記第2のネジ穴に挿入されていることを特徴とするホルダ部材。
  2. 前記一対の第2のネジ穴は、前記中心軸に直交するとともに前記一対の第2のネジ穴を含む断面において、前記一対の貫通孔と前記中心軸とを結ぶ仮想直線に対して垂直な方向に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のホルダ部材。
  3. 前記一対の貫通孔が前記中心軸を中心として点対称となる位置に設けられているとともに、前記一対の第1のネジ穴が前記中心軸を中心として点対称となる位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のホルダ部材。
  4. 前記一対の第2のネジ穴は、それぞれ同じ方向から前記貫通孔に貫通していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のホルダ部材。
  5. 前記第1のホルダが、前記フランジ部の後端側に設けられたシャンク部をさらに具備し、前記第2のホルダが、先端面から後端側に向けて設けられた、前記シャンク部が挿入されたシャンク孔を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のホルダ部材。
  6. 先端側に切削インサートが装着されるインサートポケットを有し、中心軸の方向に伸び
    た本体部、および後端面から先端側に向けて設けられた一対の第1のネジ穴を有し、前記本体部の後端側に設けられたフランジ部を具備する第1のホルダと、
    先端面から後端面にかけて貫通した一対の貫通孔を有した第2のホルダと、
    前記一対の貫通孔に後端側から挿入されて前記一対の第1のネジ穴に取り付けられた、前記第2のホルダを前記第1のホルダに固定する一対の固定用ネジとを備えたホルダ部材であって、
    前記一対の貫通孔と前記固定用ネジとの間には隙間が設けられており、
    前記第2のホルダは、前記一対の貫通孔のそれぞれと外周面との間を貫通した一対の第2のネジ穴を有するとともに、該一対の第2のネジ穴に挿入された一対の位置調整用ネジをさらに備え
    先端視した場合において、前記一対の位置調整用ネジの一方は、前記中心軸を基準として時計回りの方向で前記第2のネジ穴に挿入されており、かつ、前記一対の位置調整用ネジのもう一方は、前記中心軸を基準として反時計回りの方向で前記第2のネジ穴に挿入されていることを特徴とするホルダ部材。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のホルダ部材と、
    該ホルダ部材の前記インサートポケットに装着された、先端側に切刃を有する切削インサートとを具備した切削工具。
  8. 被削材を回転させる工程と、
    回転している前記被削材に請求項7に記載の切削工具の前記切刃を接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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