JP5963826B2 - エンジン始動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動動作および発電動作の双方向動作が可能なモータジェネレータと、複数の蓄電装置とを備えた車両のエンジン始動装置に関するものである。
近年普及しているハイブリッド車両には、従来の動力源であるエンジンに加えて、駆動動作および発電動作の双方向動作が可能なモータジェネレータが搭載されている。
また、ハイブリッド車両には、モータジェネレータとの間で電力の送受を行うとともに車両の高電圧用補機類に電力を供給する高電圧バッテリに加えて、車両の低電圧用補機類に電力を供給する低電圧バッテリのような複数の蓄電装置が搭載されている。
モータジェネレータは、エンジンを始動する際等には大きな電力を扱う必要があるため、一般には、高電圧バッテリの電力を用いて駆動される。ここで、高電圧バッテリとして使用されるニッケル水素バッテリやリチウムイオンバッテリは、破損に伴って発火する恐れがあるため、高電圧バッテリが破損に至る前に電力出力制限を行う破損防止手段を有している。このような電力出力制限や故障検知は、高電圧バッテリの温度および充電状態(SOC:State Of Charge)に基づいて行われる。
しかしながら、モータジェネレータでエンジンを始動する際に、このような破損防止手段による高電圧バッテリの電力出力制限がなされていると、エンジンを始動するために必要な電力を得ることができなくなってしまうという課題があった。
このような課題を解決するための従来の車両のエンジン始動装置として、モータジェネレータに加えて、スタータおよびモータジェネレータのための電力変換装置を設け、車両各部に配設した温度センサからの情報を基に低温始動が必要と判断される場合には、スタータおよび電力変換装置を駆動して、モータジェネレータとスタータの両方のトルクによりエンジンを始動させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、別の従来の車両のエンジン始動装置として、複数の蓄電装置を備える電池群と、この電池群とは別の単一電池を備え、使用する電池群と単一電池の接続構成を、スイッチ手段を用いて切替制御することにより、モータジェネレータに供給される電力を選択するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−111267号公報 特開2007−274834号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1では、本来、モータジェネレータを用いてエンジンを始動するハイブリッド車両に対して、更にスタータおよびモータジェネレータのための電力変換装置が必要となり、エンジン始動装置の構成が複雑化かつ大型化してしまうという課題があった。
また、特許文献2では、電圧を上げるために電池群中の電池セルを増やすと、スイッチ回路が増加しシステムも複雑になってしまう。また、負荷に大電流を流す場合は、スイッチの絶縁性を高める必要があるため装置が大型化してしまう。更に、実際の車両では、各電池に補機類も付随しており、接続構成を切替制御することで補機類に印加される電圧が変動してしまい、補機類に適切な電圧が印加できなくなってしまうという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、車両の高電圧バッテリが、エンジンを始動させる電力を出力できない出力制限状態であっても、エンジンを始動することができる簡素な構成のエンジン始動装置を得ることを目的とする。
本発明に係るエンジン始動装置は、駆動動作および発電動作の双方向動作が可能なモータジェネレータと、モータジェネレータを駆動して車両のエンジンを始動するための電力を供給するとともにモータジェネレータが発電した電力を蓄電する高電圧バッテリと、車両の低電圧用補機類に電力を供給する、高電圧バッテリよりも出力電圧の低い低電圧バッテリと、高電圧バッテリに接続された高電圧配線と、低電圧バッテリに接続された低電圧配線と、モータジェネレータと高電圧配線との間に設けられて電力の直流交流変換を行うインバータと、高電圧配線の電圧を降圧して低電圧配線に出力する降圧型の電力変換装置と、車両の状態に応じてエンジン、モータジェネレータおよびインバータを制御する制御ユニットと、を備えたエンジン始動装置であって、高電圧バッテリと高電圧配線との間に設けられて高電圧バッテリとインバータとの間の接続をONまたはOFFする第1スイッチと、低電圧配線と高電圧配線との間に設けられて低電圧バッテリとインバータとの間の接続をONまたはOFFする第2スイッチと、高電圧バッテリの温度および充電状態を監視して制御ユニットに出力する状態検出部と、を更に備え、制御ユニットは、高電圧バッテリの温度および充電状態の情報を基に、高電圧バッテリがエンジンを始動させる電力を出力できない出力制限状態または故障状態を判定し、高電圧バッテリが出力制限状態または故障状態でない場合には、第1スイッチをON、第2スイッチをOFFとすることにより、高電圧バッテリの電力を用いてエンジンを始動し、高電圧バッテリが出力制限状態または故障状態である場合には、第1スイッチをOFF、第2スイッチをONとすることにより、低電圧バッテリの電力を用いてエンジンを始動するものである。
本発明では、車両の高電圧バッテリの温度および充電状態の情報に基づいて、高電圧バッテリがエンジンを始動させる電力を出力できない出力制限状態を判定している。そして、エンジン始動のための電力を出力するバッテリを、高電圧バッテリの出力制限状態に応じて切替制御している。この結果、高電圧バッテリが出力制限状態であっても、エンジンを始動することができる簡素な構成のエンジン始動装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置の構成を示す第1の概略図である。 本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置の構成を示す第2の概略図である。 本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置の構成を示す第3の概略図である。 本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置の構成を示す第4の概略図である。 本発明の実施の形態1に係るエンジン始動方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置における第1スイッチおよび第2スイッチのスイッチ切替パターンの一覧表である。 本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置において、第1スイッチおよび第2スイッチとして半導体スイッチを用いた構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置において、低電圧バッテリと並列にキャパシタを設けた構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置をハイブリッド車両に適用した構成を示す概略図である。
以下、本発明におけるエンジン始動装置の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。なお、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の材質、形状、その配置などは特に特定的な記載が無い限り、この発明をそれのみに限定する趣旨ではない。
実施の形態1.
図1A〜図1Dは、本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置の構成を示す概略図であり、本実施の形態1のエンジン始動装置をハイブリッド車両に適用した場合の一例を示している。図1A〜図1Dは、第1スイッチ4aおよび第2スイッチ4bのON(接続)およびOFF(切断)状態のみが異なっており、その他の構成は同じである。まず、図1Aを本実施の形態1の代表図として用いることにより、本実施の形態1のエンジン始動装置に係る各構成要素および機能について説明する。
図1に示すハイブリッド車両は、動力源としてエンジン3およびモータジェネレータ部1を備えている。ここで、モータジェネレータ部1は、モータジェネレータ1aおよびインバータ2を備えて構成される。モータジェネレータ1aは、駆動動作および発電動作の双方向動作が可能である。また、インバータ2は、主に制御基板およびスイッチング素子が搭載されたパワー基板で構成され、電力の直流交流変換を行う。
モータジェネレータ1aはモータプーリー1bを有し、エンジン3はクランクプーリー3aを有している。モータプーリー1bとクランクプーリー3aとは、ベルト11で懸架されており、モータジェネレータ1aの駆動時および発電時には、ベルト11を介して双方向に動力が伝達される。エンジン3の動力は、クラッチ13およびトランスミッション14を介して車輪15に伝達される。基本的に、モータジェネレータ1aによる駆動動作は、エンジン3の始動時や車両の発進時や加速時など、大きな力を必要とする時に行われる。
また、図1に示すハイブリッド車両は、高電圧バッテリ5および低電圧バッテリ8を備えている。ここで、高電圧バッテリ5は、第1スイッチ4aおよび高電圧経路6を介して、インバータ2、電力変換装置7および高電圧用補機類9と接続されている。第1スイッチ4aは、高電圧バッテリ5とインバータ2との間の接続をONまたはOFFする。一方、低電圧バッテリ8は、低電圧経路18を介して、高電圧経路6、電力変換装置7および低電圧用補機類10と接続されている。低電圧経路18と高電圧経路6の間には第2スイッチ4bが設けられており、低電圧バッテリ8とインバータ2との間の接続をONまたはOFFする。
モータジェネレータ1aは、発電の効率を高めるために、高電圧バッテリ5の高電圧に対応した電力を高電圧経路6に供給する。高電圧経路6の高電圧は、電力変換装置7によって低電圧に降圧されて、低電圧バッテリ8および低電圧用補機類10に供給される。
また、図1に示すハイブリッド車両は、エンジン始動指令16等の車両情報に応じて駆動系や電源系を制御する制御ユニット17を備えている。制御ユニット17は、一般的には、CPU(中央演算処理装置)、主記憶装置、補助記憶装置、および入出力インターフェースを主体とするマイクロコンピュータを備えて構成される。
本実施の形態1の制御ユニット17は、更に、バッテリの故障検知等の監視や入出力制限をかけるBMU(バッテリーマネージメントユニット)も包括した制御機能を有しており、車両温度センサ12が出力する車両の温度や、高電圧バッテリ5の温度および充電状態を監視するような状態検出部(図示せず)を備える。
制御ユニット17は、エンジン始動指令16が入力されると起動して、状態検出部から高電圧バッテリ5の温度および充電状態を取得する。そして、制御ユニット17は、高電圧バッテリ5の温度および充電状態に基づいて、第1スイッチ4aおよび第2スイッチ4bを、ON(接続)およびOFF(切断)を制御する。
図2は、本発明の実施の形態1に係るエンジン始動方法のフローチャートである。以下、図2を用いて、制御ユニット17によるエンジン始動方法について説明する。
まず、ステップS101において、制御ユニット17は、エンジン始動指令16が入力されることにより起動する。
次に、ステップS102において、制御ユニット17は、状態検出部から高電圧バッテリ5の温度および充電状態を取得する。そして、制御ユニット17は、高電圧バッテリ5の温度および充電状態が故障状態であるかを判定する。
具体的には、例えば、高電圧バッテリ5の温度および充電状態が、高電圧バッテリ5の正常動作が可能な保証領域の範囲内にあるかどうかを判定する。あるいは、高電圧バッテリ5が出力する電圧値または電流値が、高電圧バッテリ5の適正動作が可能な予め定められた範囲を超えていないかどうかを判定する。そして、判定結果が、故障状態(YES)の場合はステップS104cに進み、そうでない(NO)場合はステップS103に進む。
次に、ステップS103において、制御ユニット17は、エンジン3を始動するために必要なトルク値を算出するための、車両温度センサ12が出力する車両温度等の情報と、高電圧バッテリ5の温度および充電状態との情報を基に、高電圧バッテリ5がエンジン3を始動するために必要な電力を出力できない出力制限状態であるかを判定する。
具体的には、例えば、エンジン3を始動するために必要なトルクを発生するための電流値が、高電圧バッテリ5が出力可能な電流値より大きいかどうかを判定する。あるいは、高電圧バッテリ5の温度および充電状態が、正常な範囲を超えて高電圧バッテリ5の寿命または破損に影響するような値となっていないかを判定する。そして、判定結果が、出力制限状態(YES)の場合はステップS104bに進み、そうでない(NO)場合はステップS104aに進む。
第1のスイッチ切替パターン:
ステップS102、S103において、高電圧バッテリ5が故障状態および出力制限状態のいずれでもない、すなわち、正常状態であると判定された場合には、制御ユニット17は、ステップS104aにおいて、図1Aに示すように、第1スイッチ4aをONして、高電圧バッテリ5を高電圧経路6に接続するとともに、第2スイッチ4bをOFFして低電圧バッテリ8を高電圧経路6から切断する。この結果、高電圧バッテリ5が、モータジェネレータ1aを駆動してエンジン3を始動する。
次に、制御ユニット17は、ステップS105aにおいて、エンジン3のアイドリング回転数が、エンジン3が始動したと判断される予め定めた回転数閾値に達すると、図1Dに示すように、第1スイッチ4aをON、第2スイッチ4bをOFFしたまま処理を終了する。これにより、モータジェネレータ1aは、エンジン3を始動した後も高電圧バッテリ5を利用することができる。
第2のスイッチ切替パターン:
ステップS102、S103において、高電圧バッテリ5が、故障状態ではないが出力制限状態であると判定された場合には、制御ユニット17は、ステップS104bにおいて、図1Bに示すように、第1スイッチ4aをOFFして、高電圧バッテリ5を高電圧経路6から切断するとともに、第2スイッチ4bをONして低電圧バッテリ8を高電圧経路6に接続する。この結果、低電圧バッテリ8が、モータジェネレータ1aを駆動してエンジン3を始動する。
次に、制御ユニット17は、ステップS105bにおいて、エンジン3のアイドリング回転数が回転数閾値に達すると、ステップS106bにおいて、図1Dに示すように、第1スイッチ4aをONして、高電圧バッテリ5を高電圧経路6に接続するとともに、第2スイッチ4bをOFFして低電圧バッテリ8を高電圧経路6から切断する。これにより、その後、高電圧バッテリ5の温度および充電状態が復帰した場合には、出力制限状態を解除して、再び、高電圧バッテリ5の電力を、エンジン3を始動するために用いることができるようになる。
第3のスイッチ切替パターン:
ステップS102において、高電圧バッテリ5が故障状態であると判定された場合には、制御ユニット17は、ステップS104cにおいて、図1Bに示すように、第1スイッチ4aをOFFして、高電圧バッテリ5を高電圧経路6から切断するとともに、第2スイッチ4bをONして低電圧バッテリ8を高電圧経路6に接続する。この結果、低電圧バッテリ8が、モータジェネレータ1aを駆動してエンジン3を始動する。
次に、制御ユニット17は、ステップS105cにおいて、エンジン3のアイドリング回転数が回転数閾値に達すると、ステップS106cにおいて、図1Cに示すように、第1スイッチ4aおよび第2スイッチ4bをOFFして、高電圧バッテリ5および低電圧バッテリ8を高電圧経路6から切断する。これにより、高電圧バッテリ5を使用しないようにするとともに、モータジェネレータ1aによる発電電力を、電力変換装置7および高電圧用補機類9に直接供給することができるようになる。
なお、ステップS105a、ステップS105b、ステップS105cにおいて、エンジン3のアイドリング回転数が回転数閾値に達しなかった場合には、ステップS101のエンジン3の始動処理に戻って、上記の処理を繰り返す。
図3は、本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置における第1スイッチ4aおよび第2スイッチ4bのスイッチ切替パターンの一覧表である。このように、エンジン3を始動する際に、図3に示す表に従って、第1スイッチ4aおよび第2スイッチ4bを切替制御することにより、高電圧バッテリ5の状態に関わらず、エンジン3を始動することができる。
また、エンジン3が始動した後においても、同様に、図3に示す表に従って、第1スイッチ4aおよび第2スイッチ4bを切替制御することにより、高電圧バッテリ5が故障状態でない場合は、高電圧バッテリ5を用いて高電圧用補機類9に電力を供給することができる。また、高電圧バッテリ5が故障状態である場合は、モータジェネレータ1aの発電電力を高電圧用補機類9に直接供給することが可能となり、車両の高圧系の動作を停止することなく走行を続けることができる。
なお、低電圧バッテリ8を用いてエンジン3をスムーズに始動させるためには、低電圧バッテリ8を用いる場合には矩形波通電方式(180度1パルススイッチング)を用いてモータジェネレータ1aを駆動し、高電圧バッテリ5を用いる場合には、PWM(Pulse Width Modulation)駆動方式を用いてモータジェネレータ1aを駆動するようにインバータ2を制御するとよい。
一般的に、矩形波通電方式はPWM駆動方式と比較して電圧利用率が高く、インバータ2の出力電力を高くすることができ、低電圧でも始動性を高めることができる。この制御は、低電圧バッテリ8による始動においても通常はPWM駆動とし、冷間時など電力が得られ難い時に矩形波駆動を実施するなど、状況に応じて通電方式を選択できるよう制御することが好ましい。
また、高電圧バッテリ5としては、電力の受け入れ性が高いリチウムイオンバッテリを使用し、低電圧バッテリ8としては、冷間始動でも出力制限状態とならないような鉛蓄電池を使用することが好ましい。従来、リチウムイオンバッテリは、冷間始動時に入出力制限がかからないように、昇温装置等を駆使しながらバッテリが温まるまで時間を要していた。しかし、このような、制限機構を必要としない鉛蓄電池を使用する構成によれば、冷間時でもスムーズにエンジン3を始動することができる。
また、リチウムイオンバッテリのような監視機能が必要な二次電池には、バッテリ制御機能とともに出力可否を制御するスイッチ機構が組み込まれていることが多い。したがって、高電圧バッテリ5としてリチウムイオンバッテリを使用することにより、第1スイッチ4aを、高電圧バッテリ5のスイッチ機構に包括することが可能である。この結果として、第1スイッチ4aを増設することによる装置の大型化を避けることができる。
また、第2スイッチ4bについても、インバータ2内に一体収納することが好ましい。このように、第1スイッチ4aを高電圧バッテリ5のスイッチ機構一体収納し、第2スイッチ4bをインバータ2に一体収納することで、第1スイッチ4aおよび第2スイッチ4bのための装置を外部に備える必要がなくなるので、様々な駆動方式のハイブリッド車両に対しても搭載しやすくなる。
図4は、本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置において、第1スイッチ4aおよび第2スイッチ4bとして半導体スイッチ4c、4dを用いた構成を示す概略図である。図4では、第1スイッチ4aおよび第2スイッチ4bとして、それぞれ、半導体スイッチ4c、4dが用いられている。その他の構成は先の図1と同じである。
半導体スイッチ4c、4dは、機械動作のあるリレースイッチと比較してスイッチング動作が速く、小型で軽量であるという利点がある。したがって、半導体スイッチ4c、4dを用いることで、エンジン始動時のスイッチング動作による応答遅れを改善できるとともに、インバータ2や高電圧バッテリ5内に一体収納しやすくなり、装置が小型化される。また、半導体スイッチ4c、4dは摩耗等がなく寿命が長いため、エンジン始動を繰り返すような車両に最適である。
図5は、本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置において、低電圧バッテリ8と並列にキャパシタ7aを設けた構成を示す概略図である。図5では、電力変換装置7の出力側にキャパシタ7aを付随させるとともに、低電圧バッテリ8の補助的な蓄電装置として作用させている。その他の構成は先の図4と同じである。
キャパシタ7aは二次電池と比較して、出力密度が高い上、温度特性が良く、広い温度範囲で使用可能である。したがって、キャパシタ7aは、エネルギー密度の高い二次電池と組み合わせることで、始動時に必要な電力をキャパシタ7aから加算して供給することができる。この結果として、エンジン始動性をより向上させることができる。
また、キャパシタ7aは電力変換装置7に一体収納してもよく、キャパシタ7aを併用することで低電圧バッテリ8に要求される出力が低減できるため、バッテリサイズを小型化でき、低電圧バッテリ8のみの場合と比較して相対的に小型化することが可能である。
図6は、本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置をハイブリッド車両に適用した構成を示す概略図である。本実施の形態1の構成は非常に簡素であるため、ハイブリッド車両の駆動方式に関わらず適用することができる。例えば、図6に示すような、モータジェネレータ1aが、エンジン3とトランスミッション14に挟み込まれて配設され、モータジェネレータ1aを駆動してエンジンアシストや回生発電を行うような駆動方式に対しても適用可能である。
以上のように、実施の形態1では、車両の高電圧バッテリの温度および充電状態の情報に基づいて、高電圧バッテリがエンジンを始動させる電力を出力できない出力制限状態および高電圧バッテリが故障した故障状態を判定している。そして、エンジン始動のための電力を出力するバッテリを、高電圧バッテリの出力制限状態および故障状態に応じて切替制御している。
この結果、高電圧バッテリが出力制限状態または故障状態であっても、エンジンを始動することができるとともに、エンジンが始動した後も車両の補機類を停止させることなく継続して使用することができるエンジン始動装置を得ることができる。
また、簡素なスイッチ構成とすることが可能であるため、様々な駆動方式の車両に対して適用することが可能であり、特に、複数電源系を有するようなハイブリッド車両に対して好適に使用できる。
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって限定的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能であることは言うまでもない。
1 モータジェネレータ部、1a モータジェネレータ、1b モータプーリー、2 インバータ、3 エンジン、3a クランクプーリー、4a 第1スイッチ、4b 第2スイッチ、4c、4d 半導体スイッチ、5 高電圧バッテリ、6 高電圧経路、7 電力変換装置、7a キャパシタ、8 低電圧バッテリ、9 高電圧用補機類、10 低電圧用補機類、11 ベルト、12 車両温度センサ、13 クラッチ、14 トランスミッション、15 車輪、16 エンジン始動指令、17 制御ユニット、18 低電圧経路。

Claims (7)

  1. 駆動動作および発電動作の双方向動作が可能なモータジェネレータと、
    前記モータジェネレータを駆動して車両のエンジンを始動するための電力を供給するとともに前記モータジェネレータが発電した電力を蓄電する高電圧バッテリと、
    前記車両の低電圧用補機類に電力を供給する、前記高電圧バッテリよりも出力電圧の低い低電圧バッテリと、
    前記高電圧バッテリに接続された高電圧配線と、
    前記低電圧バッテリに接続された低電圧配線と、
    前記モータジェネレータと前記高電圧配線との間に設けられて電力の直流交流変換を行うインバータと、
    前記高電圧配線の電圧を降圧して前記低電圧配線に出力する降圧型の電力変換装置と、
    前記車両の状態に応じて前記エンジン、前記モータジェネレータおよび前記インバータを制御する制御ユニットと、
    を備えたエンジン始動装置であって、
    前記高電圧バッテリと前記高電圧配線との間に設けられて前記高電圧バッテリと前記インバータとの間の接続をONまたはOFFする第1スイッチと、
    前記低電圧配線と前記高電圧配線との間に設けられて前記低電圧バッテリと前記インバータとの間の接続をONまたはOFFする第2スイッチと、
    前記高電圧バッテリの温度および充電状態を監視して前記制御ユニットに出力する状態検出部と、
    を更に備え、
    前記制御ユニットは、
    前記高電圧バッテリの温度および充電状態の情報を基に、前記高電圧バッテリが前記エンジンを始動させる電力を出力できない出力制限状態または故障状態を判定し、
    前記高電圧バッテリが前記出力制限状態または故障状態でない場合には、前記第1スイッチをON、前記第2スイッチをOFFとすることにより、前記高電圧バッテリの電力を用いて前記エンジンを始動し、
    前記高電圧バッテリが前記出力制限状態または故障状態である場合には、前記第1スイッチをOFF、前記第2スイッチをONとすることにより、前記低電圧バッテリの電力を用いて前記エンジンを始動する
    エンジン始動装置。
  2. 前記制御ユニットは、
    前記高電圧バッテリが前記故障状態でない場合には、前記エンジンが始動した後は前記第1スイッチをON、前記第2スイッチをOFFとし、
    前記高電圧バッテリが前記故障状態である場合には、前記エンジンが始動した後は前記第1スイッチおよび前記第2スイッチをともにOFFとする
    請求項に記載のエンジン始動装置。
  3. 前記高電圧バッテリは、リチウムイオンバッテリであり、
    前記第1スイッチは、前記高電圧バッテリに内蔵されている
    請求項1または2に記載のエンジン始動装置。
  4. 前記低電圧バッテリは、鉛蓄電池であり、
    前記第2スイッチは、前記インバータに内蔵されている
    請求項1からのいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
  5. 前記第1スイッチおよび前記第2スイッチは半導体スイッチである
    請求項1からのいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
  6. 前記低電圧バッテリと並列に設けられて前記制御ユニットにより制御されるキャパシタを更に備え、
    前記制御ユニットは、
    前記低電圧バッテリの電力を用いて前記エンジンを始動する場合には、前記キャパシタの出力電力を併用して前記モータジェネレータを駆動して前記エンジンを始動する
    請求項1からのいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
  7. 前記インバータは、
    前記高電圧バッテリの電力を用いて前記モータジェネレータを駆動する場合には、PWM変調方式を用い、
    前記低電圧バッテリの電力を用いて前記モータジェネレータを駆動する場合には、PWM変調方式または矩形波通電方式を用いる
    請求項1からのいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
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