JP5963502B2 - 入力装置 - Google Patents
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Description
なお、特許文献1の入力装置によれば、タッチセンサのほかに、ユーザのタップタイピングによるキー入力操作を検出するタップセンサが設けられている。
そのため、ユーザが静電容量式タッチセンサに関する感度を変更して使用していたものの、環境条件の変化によって静電容量式タッチセンサにより検出される静電容量の変化量が減少して、検出信号の電圧値が変更後の感度に対応する閾値を超えることができず、キー入力操作を検出できないという事象を招くおそれがあった。
しかしながら、タッチセンサのほかにタップセンサを入力装置に設けた場合、部品数の増加及び製造工程の複雑化という新たな問題を招くため、好ましくない。
そのため、ユーザによりタッチセンサの感度レベルが変更され、さらに、環境条件の変化によりタッチセンサによる検出する静電容量の変化量が減少しても、第1の特定キーのキー入力操作がタッチセンサにより検出されて、他のタッチセンサの感度レベルの変更が可能となる。
そして、キー入力操作の検出が可能な第1の特定キーを含むキー入力操作によって、他のキーに関するタッチセンサの感度が上昇して、キー入力操作が検出されないという事象が回避される。
また、本発明によれば、入力装置にタップセンサを設ける必要がなく、部品数の増加及び製造工程の複雑化という問題を回避できる入力装置を提供することができる。
なお、実施形態に係るキーボード装置1は、請求項に記載される「入力装置」に相当する構成である。
タッチセンサ部4は、複数のタッチセンサ40から構成されており、入力操作部10の一つのキーに対して一つのタッチセンサ40が対応している。また、本実施形態のタッチセンサ40は、ユーザのタッチタイピングにより生じる静電容量の変化量を検出する静電容量式のセンサである。
なお、タッチセンサ部4を構成する複数のタッチセンサ40のうち、第1キー領域11のキー入力操作を検出するタッチセンサ40を、第1キー領域タッチセンサ41と称する。同様に、第2キー領域12のキー入力操作を検出するタッチセンサ40を第2キー領域タッチセンサ42と称し、第3キー領域13のキー入力操作を検出するタッチセンサ40を第3キー領域タッチセンサ43と称する。
この感度レベルとは、タッチセンサ40の感度、つまり、タッチセンサ40によるキー入力操作の検出し易さ又は検出し難さに関して任意の5段階に区分けしたものである。よって、タッチセンサ40の感度レベルが、ユーザにより感度レベル1に設定されている場合、ユーザのキー入力操作を検出するタッチセンサ40の検出し難い状態を指す。
そして、感度設定情報6aにおいては、タッチセンサ40の感度レベルが、第1キー領域タッチセンサ41、第2キー領域タッチセンサ42、第3キー領域タッチセンサ43に区分けされて記憶部6に記憶されている。
なお、感度設定情報6aには、更に、感度レベル1〜5のそれぞれに対応付けられた感度閾値が記憶されている。この感度閾値とは、検出信号の電圧値に対する閾値を任意の5段階に区分けしたものであり、キー入力操作が検出され易い感度レベル5には、小さい値の感度閾値が関連付けられ、キー入力操作が検出され難い感度レベル1には、大きい値の感度閾値が関連付けられている。
また、本実施形態に係る感度レベル変更部8は、第3キー領域タッチセンサ43の感度レベルの設定について、最低の感度レベルである感度レベル1に設定できないように構成されている。よって、感度レベル変更部8は、感度レベル1に変更するように、ユーザから感度レベルの変更に係るキー入力操作があった場合には、図3に示すように、最低の感度レベルよりも一つ感度レベルの高い感度レベル2に設定するように構成されている。
具体的には、検出信号処理部7は、受信条件処理において、検出信号を出力したタッチセンサ40に設定された感度レベルに対応する感度閾値を感度設定情報6aから取得するとともに、検出信号の電圧値が当該タッチセンサ40に設定された感度閾値を超えているか否かを判定する(S101)。
ここで、検出信号処理部7は、検出信号の電圧値が感度閾値を超えていないと判定した場合には、タッチセンサ40による検出は無効なものとして、受信条件処理を終了する。
ここで、検出された出力情報が「Fn」キーでない場合(S102で「No」)には、その出力情報をPC20に出力して(S103)、受信条件処理を終了する。
なお、検出信号処理部7は、「Fn」キーに係る出力情報を感度レベル変更部8に出力した後の所定の移行処理期間の間、検出部2から出力された検出信号に係る出力情報が「Fn」キー以外の出力情報であっても、PC20ではなく、感度レベル変更部8に出力するように構成されている。
最初に、感度レベル変更部8は、「Fn」キーの出力情報と同時に、「1」キー〜「5」キーのいずれかに係る出力情報が入力されたか否かを判定する(S201)。
また、感度レベル変更部8は、第3キー領域タッチセンサ43について、最低の感度レベル1には設定できないように構成されているため、出力情報に対応する値「1」よりも一つ感度レベルの高い感度レベル2に設定する。
これにより、第3キー領域タッチセンサ43が第1キー領域タッチセンサ41と第2キー領域タッチセンサ42とに比べて、高い感度を有するようになっている。また、第3キー領域タッチセンサ43は、最低感度レベル1に設定されることがなく、環境が変化した場合でも、常に入力可能な感度が維持されるようになっている。
なお、出力情報に係るキーが「3」キーの場合には、第1キー領域タッチセンサ41と第2キー領域タッチセンサ42と第3キー領域タッチセンサ43とのいずれの感度レベルは、感度レベル3に設定される。
これにより、第2キー領域タッチセンサ42の感度レベルが上昇して、第2キー領域に属する「Esc」キーと「.」キーのキー入力操作の検出が可能になる。
以上の処理によって、第1キー領域タッチセンサ41と第3キー領域タッチセンサ43との感度レベルが上昇して、第1キー領域11に属するキーと第3キー領域13に属するキーとのキー入力操作の検出が可能になる。
そして、「Fn」キーのキー入力操作、「Esc」キーと「.」キーのキー入力操作によって、第1キー領域11に属するキーの第1キー領域タッチセンサ41の感度が上昇するため、いずれのキー入力操作も検出されず、操作不能になるという事象が回避される。
そのため、誤入力操作によりタッチセンサ40の感度レベルが上昇してしまい、ユーザが改めて、タッチセンサ40の感度を設定し直すという煩わしい作業を回避できる。
よって、タッチセンサ部4の感度レベルの上昇後に、タッチセンサ40により検出される静電容量の変化量がさらに減少して、第3キー領域タッチセンサ43に属する「Fn」キーの入力操作が検出されず、タッチセンサ部4の感度レベルを変更できないという事象を回避できる。
たとえば、第2キー領域12に属するキーを「Esc」キーと「.」キーに替えて、例えば、「Ctrl」キーと「End」キーとしてもよく、適宜変形可能である。
たとえば、感度レベル変更部8は、最低の感度レベル1から感度レベル4まで設定できないように構成してもよい。これによれば、「Fn」キーのキー入力操作を検出するタッチセンサ40の感度レベルが最高の感度レベル5に設定されて、タッチセンサ40から出力される検出信号の電圧値が感度閾値を超えないというおそれが低減される。そして、第2キー領域タッチセンサ42及び第3キー領域タッチセンサ43の感度レベルを上昇させる操作が確実となる。
たとえば、出力情報に対応する値よりも二つ高い感度レベルや、一番高い感度レベルである感度レベル5に設定するように構成してもよい。
当該構成によっても、タッチセンサ40から出力される検出信号の電圧値が感度閾値を超えないというおそれが低減されて、第2キー領域タッチセンサ42及び第3キー領域タッチセンサ43の感度レベルを上昇させる操作が確実となる。
2 検出部
3 制御回路部
4 タッチセンサ部
5 検出回路部
6 記憶部
6a 感度設定情報
6b 出力情報
7 検出信号処理部
8 感度レベル変更部
10 入力操作部
11 第1キー領域
12 第2キー領域
13 第3キー領域
40 タッチセンサ
41 第1キー領域タッチセンサ
42 第2キー領域タッチセンサ
43 第3キー領域タッチセンサ
Claims (6)
- 電子機器用の入力装置であって、
第1の特定キーを含む複数のキーを有して、キー入力操作される入力操作部と、
前記キー入力操作を検出する前記複数のキーのそれぞれに対応した複数の静電容量式のタッチセンサを有する検出部と、
前記タッチセンサにより検出されたキーに係る出力情報を前記電子機器に出力する制御回路部と、を備え、
前記制御回路部は、
前記キーに係る出力情報が各タッチセンサの感度レベルを変更する出力情報であると判定した場合、前記各タッチセンサの感度レベルを変更させる感度レベル変更部を有し、
前記感度レベル変更部は、
前記キーに係る出力情報が前記各タッチセンサの感度レベルを最低レベルに変更する出力情報であると判定した場合、前記第1の特定キーに対応するタッチセンサの前記感度レベルを最低レベルよりも高い感度レベルに設定し、
前記キーに係る出力情報が前記第1の特定キーの出力情報であると判定した場合、前記第1の特定キー以外のキーに対応するタッチセンサの感度レベルを上昇させることを特徴とする入力装置。 - 前記複数のキーは、第1キー領域、第2キー領域、第3キー領域のいずれかに属し、
前記複数のタッチセンサは、前記第1キー領域に属するキー、前記第2キー領域に属するキー、前記第3キー領域に属するキーのいずれかのキー入力操作を検出する第1キー領域タッチセンサ、第2キー領域タッチセンサ、第3キー領域タッチセンサのいずれかに属し、
前記第1の特定キーは、前記第3キー領域に属し、
前記感度レベル変更部は、
前記キーに係る出力情報が前記第3キー領域に属する前記第1の特定キーの出力情報であると判定した場合、前記第2キー領域タッチセンサの感度レベルを上昇させ、
前記第2キー領域タッチセンサの感度レベルを上昇させた後の移行処理期間内にキー入力操作されたキーに係る出力情報が前記第2キー領域に属するキーの出力情報であると判定した場合、前記第1キー領域タッチセンサの感度レベルを上昇させることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。 - 前記感度レベル変更部は、前記移行処理期間内にキー入力操作されたキーに係る出力情報が前記第2キー領域に属するキーの出力情報であると判定した場合、前記第3キー領域タッチセンサの感度レベルを上昇させることを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
- 前記第2キー領域に属するキーは、前記入力操作部において互いに離れた位置に配置された2つのキーであることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の入力装置。
- 前記感度レベル変更部は、前記移行処理期間内にキー入力操作されたキーに係る出力情報が前記第2キー領域に属するキーの出力情報でないと判定した場合、前記第2キー領域タッチセンサの感度レベルを元の感度レベルに戻すことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の入力装置。
- 前記第1の特定キーは、一つのキーであって、前記キー入力操作されても前記電子機器に前記出力情報が出力されないキーであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の入力装置。
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2012
- 2012-03-30 JP JP2012079745A patent/JP5963502B2/ja active Active
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