JP5962347B2 - 新規(メタ)アクリル酸エステルおよびその重合体 - Google Patents
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Description
したがって、本発明の製造方法によれば、大気中でも効率よく構造単位(2)を有する重合体を合成できる。
また、斯かる構造単位(2)を有する重合体と下記式(16)で表される化合物とを反応させて得られる重合体、および化合物(4)は、架橋剤、密着助剤、分散剤、高屈折材料として有用である。
また、該直鎖状または分岐鎖状の2価の炭化水素基としては、メチレン基、アルキレン基が好ましい。アルキレン基としては、例えば、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基等が挙げられる。
また、該2価の脂環式炭化水素基としては、シクロアルキレン基の他、アダマンチレン基等の2価の橋かけ環炭化水素基が挙げられるが、好ましくはシクロアルキレン基である。シクロアルキレン基としては、例えば、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロへキシレン基等が挙げられる。
なお、2価の脂環式炭化水素基の結合部位は、脂環上のいずれの炭素上でもよい。
また、該2価の芳香族炭化水素基としては、アリーレン基が好ましい。該アリーレン基としては、例えば、フェニレン基、ビフェニレン基、トリレン基、ナフチレン基等が挙げられる。
なお、上記2価の芳香族炭化水素基の結合部位は、芳香環上のいずれの炭素上でもよい。
斯かる2価の炭化水素基の炭素数は、好ましくは1〜8であり、より好ましくは1〜6である。また、該2価の炭化水素基としては、メチレン基、アルキレン基が好ましい。
斯かる2価の炭化水素基の炭素数は、好ましくは2〜3である。また、該2価の炭化水素基としてはアルキレン基が好ましい。
なお、R3、R4におけるアルキレン基の具体例としては、上記R2で示されるものと同様のものが挙げられる。
したがって、電子材料、印刷、医療、繊維・紙・木材、自動車、家電、建築材料等として多岐にわたる分野で利用可能な重合体の合成原料として有用であり、構造単位(2)を有する重合体や斯かる重合体と下記式(16)で表される化合物とを反応させて得られる重合体、化合物(4)の合成中間体などとして特に有用である。
なお、上記重量平均分子量および分子量分布は、後述する実施例に記載の方法に従い測定すればよい。
構造単位(2)を有する重合体は、化合物(1)を重合させることで製造できる。斯かる方法によれば、大気中でも反応を進行させることが可能であり(仮に窒素雰囲気やドライルームで行わない場合であっても反応を進行させることができる)、効率よく構造単位(2)を有する重合体を合成できる。具体的には、<工程1>化合物(5)と化合物(6)を反応させ、<工程2>得られた化合物(7)のハロゲン原子R7をアジ基(−N=N=N)に変換し、<工程3>得られた化合物(8)の基=N=Nを、基=P(−R9)3に変換し(R9は有機基を示す)、<工程4>得られた化合物(9)の基=P(−R9)3を更に基=C=Sに変換し、<工程5>得られた化合物(1)を重合開始剤存在下で重合させることで合成できる。
なお、上記R9で示される有機基としては、置換または非置換のフェニル基が好ましい。該フェニル基が有していてもよい置換基としては、メチル基、エチル基等のC1-3アルキル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メチルスルファニル基、エチルスルファニル基等のC1-3アルキルスルファニル基等が挙げられる。
本反応で用いる化合物(5)としては、(メタ)アクリル酸クロリド、(メタ)アクリル酸ブロミド等が挙げられる。
化合物(6)の使用量は、化合物(5)に対し、通常0.1〜5モル当量である。
塩基の使用量は、化合物(5)に対し、通常0.1〜5モル当量である。
溶媒の使用量は、化合物(5)1モルに対し、通常0.01〜5Lである。
本反応で用いる化合物(7)としては、2−ヨードエチル(メタ)アクリレート、2−ブロモエチル(メタ)アクリレート、2−クロロエチル(メタ)アクリレート、2−ヨードプロピル(メタ)アクリレート、2−ブロモプロピル(メタ)アクリレート、2−クロロプロピル(メタ)アクリレート、3−ヨードプロピル(メタ)アクリレート、3−ブロモプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロプロピル(メタ)アクリレート、4−ヨードブチル(メタ)アクリレート、4−ブロモブチル(メタ)アクリレート、4−クロロブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
アジ化物の使用量は、化合物(7)に対し、通常0.1〜5モル当量である。
溶媒の使用量は、化合物(7)1モルに対し、通常、0.1〜10L程度である。
本反応で用いる化合物(8)としては、2−アジドエチル(メタ)アクリレート、2−アジドプロピル(メタ)アクリレート、3−アジドプロピル(メタ)アクリレート、4−アジドブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
有機リン化合物の使用量は、化合物(8)に対し、通常0.1〜5モル当量である。
溶媒の使用量は、化合物(8)1モルに対し、通常、0.1〜10L程度である。
本反応で用いる化合物(9)としては、2−トリフェニルホスホラニリデンアミノエチル(メタ)アクリレート、2−トリフェニルホスホラニリデンアミノプロピル(メタ)アクリレート、3−トリフェニルホスホラニリデンアミノプロピル(メタ)アクリレート、4−トリフェニルホスホラニリデンアミノブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
重合禁止剤の使用量は、化合物(7)、化合物(8)または化合物(9)に対し、通常0.001〜1モル当量である。
本重合反応に使用する化合物(1)としては、2−イソチオシアネートエチル(メタ)アクリレート、2−イソチオシアネートプロピル(メタ)アクリレート、3−イソチオシアネートプロピル(メタ)アクリレート、2−イソチオシアネートブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
溶媒の使用量は、化合物(1)1モルに対し、通常、0.05〜5mL程度である。
したがって、電子材料、印刷、医療、繊維・紙・木材、自動車、家電、建築材料等として多岐にわたる分野で利用可能なプレポリマーとして有用であり、構造単位(2)を有する重合体と式(16)で表される化合物とを反応させて得られる重合体等を誘導するためのプレポリマーとして特に有用である。
上記1価の有機基が有するエチレン性不飽和基、エポキシ基の位置および個数は任意であるが、これらを合計で1個有する1価の有機基としては、以下の式(10)〜(12)で表されるものが挙げられる。
また、R10およびR16で示される2価の炭化水素基の炭素数としては、好ましくは1〜12であり、より好ましくは1〜10であり、さらに好ましくは1〜6である。
上記R12およびR13で示される炭素数1〜8の2価の炭化水素基としては、メチレン基、炭素数2〜8の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基、炭素数3〜8のシクロアルキレン基、炭素数6〜8のアリーレン基が挙げられる。
また、上記R12およびR13で示される2価の炭化水素基の炭素数としては、好ましくは1〜4である。
上記R14で示される炭素数1〜12の2価の炭化水素基としては、メチレン基、炭素数2〜12の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基、炭素数3〜12のシクロアルキレン基、炭素数6〜12のアリーレン基が挙げられる。
また、上記R14で示される2価の炭化水素基の炭素数としては、好ましくは1〜8であり、より好ましくは1〜6である。
また、上記R10、R12、R13、R14およびR16におけるアルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基の具体例としては、R2で例示したものと同様のものが挙げられる。
また、式(14)中、R21は、メチレン基または炭素数2〜3のアルキレン基を示し、R22およびR23は、それぞれ独立して、オキシラニル基、オキセタニル基、グリシジルオキシ基、ビニル基およびビニルオキシ基から選ばれる1種以上の置換基を有する炭素数1〜5のアルキル基を示す。
また、式(15)中、R24およびR25は、それぞれ独立して、オキシラニル基、オキセタニル基、グリシジルオキシ基、ビニル基およびビニルオキシ基から選ばれる1種以上の置換基を有する炭素数1〜5のアルキル基を示す。〕
また、上記アルキル基の炭素数は1〜5であるが、好ましくは1〜3である。
また、該置換基の位置および個数は任意であるが、R18およびR19のそれぞれに含まれるその個数は、好ましくは1〜3個であり、より好ましくは1個である。
なお、R18およびR19で示されるアルキル基は、上記置換基以外の置換基(水酸基等)を有していてもよい。
また、R20としては、上記置換アルキル基、水素原子が好ましく、ビニル基を有する炭素数1〜5のアルキル基、水素原子がより好ましい。
また、式(14)中のR22、R23、式(15)中のR24、R25は、R18で示される置換アルキル基と同様である。
上記2価の有機基としては、炭素数1〜20の2価の炭化水素基、基−Ra(ORb)q−が好ましい(RaおよびRbは、それぞれ独立して、炭素数2〜10のアルキレン基を示し、qは1〜5の整数を示す)。
また、3価または4価の有機基としては、炭素数1〜20の3価または4価の炭化水素基が好ましく、その炭素数は、好ましくは6〜18であり、より好ましくは12〜16である。
また、該直鎖状または分岐鎖状の2価の炭化水素基としては、メチレン基、アルキレン基が好ましい。アルキレン基としては、例えば、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基等が挙げられる。
また、該2価の脂環式炭化水素基としては、シクロアルキレン基の他、アダマンチレン基等の2価の橋かけ環炭化水素基が挙げられるが、好ましくはシクロアルキレン基である。シクロアルキレン基としては、例えば、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロへキシレン基等が挙げられる。
なお、2価の脂環式炭化水素基の結合部位は、脂環上のいずれの炭素上でもよい。
また、該2価の芳香族炭化水素基としては、アリーレン基が好ましい。該アリーレン基としては、例えば、フェニレン基、ビフェニレン基、トリレン基、ナフチレン基の他、アントラセンジイル、フルオレンジイル基等が挙げられる。
なお、上記2価の芳香族炭化水素基の結合部位は、芳香環上のいずれの炭素上でもよい。
また、基−Ra(ORb)q−中のqは1〜5の整数を示すが、好ましくは1〜3の整数であり、より好ましくは1または2である。
また、上記pとしては、1〜4の整数が好ましく、1または2がより好ましい。
斯様な架橋剤として作用する化合物(16)としては、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、シクロヘキサンジオール等の2価のアルコール;グリセロール、シクロヘキサントリオール、ペンタエリスリトール等の3価または4価のアルコール;レゾルシノール、ヒドロキノン、カテコール、アントラジオール等のフェノール性水酸基を2個有する化合物;フロログルシノール、ピロガロール等のフェノール性水酸基を3個有する化合物;エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,3−プロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、フェニレンジアミン、キシリレンジアミン、ジアミノフルオレン等の2価のアミン;2,2’,2’’−ニトリロトリエタンアミン、メラミン、ベンゼントリアミン、テトラアミノメタン、ベンゼンテトラアミン等の3価または4価のアミン;メルカプトメタノール等の水酸基を有する1価のチオール;1,2−エタンジチオール、1,3−プロパンジチオール、1,4−ブタンジチオール、1,5−ペンタンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、トリグリコールジメルカプタン、ベンゼンジチオール等の2価のチオール;ベンゼントリチオール、エテンテトラチオール、ベンゼンテトラチオール等の3価または4価のチオール等が挙げられる。これらの中でも、2価のアルコール、2価のアミン、2価のチオールが好ましい。
上記触媒の使用量は、構造単位(2)1モルに対し、通常0.001〜10モル当量である。
溶媒の使用量は、構造単位(2)を有する重合体に対し、通常0.1〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
また、その他の化合物(1)および構造単位(2)を有する重合体と反応可能な化合物(16)等以外の化合物としては、例えば、エタノール、プロパノール、ベンジルアルコール、フルオロベンジルアルコール、クロロベンジルアルコール、ブロモベンジルアルコール、フルオロフェニルエタノール、チオフェンメタノール、チオフェンエタノール、アントラセンメタノール、シクロプロパンメタノール等の1価のアルコール;ベンジルアミン、フルオロベンジルアミン、クロロベンジルアミン、ブロモベンジルアミン、フルオロフェニルアミン、ベンズヒドリルアミン等の1価のアミン;メチルメルカプタン、エタンチオール、プロパンチオール、ブタンチオール、ベンゼンチオール、ベンゼンメタンチオール等の1価のチオール;
等が挙げられる。
実施例における各分析条件は以下に示すとおりである。
重合体の分子量は、東ソー株式会社製HLC−8320 SEC SYSTEMを用いて、THFを溶離液としてGPC測定を行いポリスチレン換算で求めた。
1H−NMRスペクトルおよび13C−NMRスペクトルは、テトラメチルシラン(TMS)を内部標準物質として用いて、日本電子株式会社製JNM−AL300および日本電子株式会社製JNM−ECS400により測定した。
実施例1、3および4:Thermo Scientific社製のSMARTiTRサンプリングユニット付NICOLET iS10を用いてATR法により測定した。
実施例5〜8:Thermo Scientific社製のSMARTiTRサンプリングユニット付NICOLET iS10を用いてKBr法により測定した。
セイコーインスツルメント社製DSC−6200により、アルミパンを用いて、50mL/minの窒素気流中−100〜200℃までの温度範囲を10℃/minで昇温させて測定した。
セイコーインスツルメント社製TG−DTA6200により、アルミパンを用いて、50mL/minの窒素気流中10℃/minで上昇させて測定した。
(1)2−ブロモエチルメタクリレートの合成
1L四つ口フラスコをヒートガンで乾燥させた後、フラスコ内を窒素ガスで置換し、CH2Cl2(モレキュラーシーブ4Aで乾燥させたもの)500mL、2−ブロモエタノール33.1mL(58.0g,464mmol)、およびトリエチルアミン64.4mL(46.9g,463mmol)を加えて0℃に冷却した。次いで、あらかじめ蒸留精製しておいたメタクリル酸クロリド48.4g(463mmol)、およびCH2Cl2(モレキュラーシーブ4Aで乾燥させたもの)33mLを、滴下ロートを用いて30分間かけてフラスコ内に滴下し、室温で11時間撹拌した後、水を加えて冷却した。次いで、CH2Cl2で抽出し、塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥した後、溶媒を減圧留去してから200Pa(1.5mmHg)、63℃で更に減圧蒸留し、2−ブロモエチルメタクリレートを収率75%で得た。得られた化合物の構造式および分析結果を以下に示す。
13C NMR (75 MHz, 293 K, CDCl3, δ): 166.9, 135.8, 126.4, 64.0, 28.9, 18.3 ppm.
IR (ATR) νmax: 2959 (w, C-H), 1716 (s, C=O), 1636 (m, C=C), 1296 (m, C-O), 1148 (s, C-O), 924 (m, C-O) cm-1.
Rf値:0.7(溶離液組成:CH2Cl2)
bp:63〜65℃(1.5mmHg)
500mLナスフラスコに、アジ化ナトリウム3.7g(57.0mmol,1.1eq.)、上記で得た2−ブロモエチルメタクリレート10.0g(51.8mmol)、p−メトキシフェノール320mg(2.59mmol,0.05eq.)およびN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)100mL(2−ブロモエチルメタクリレートが0.5mol/Lとなる量)を加え、150℃で10分間撹拌し、その後、水を加えて冷却しヘキサンで抽出し、水および塩水で洗浄し、CaCl2で乾燥した。
次いで、ヘキサンを100mLまで減圧留去し、ジエチルエーテル100mLおよびトリフェニルホスフィン13.6g(51.8mmol,1.0eq.)を加え、室温で10時間攪拌した。
次いで、減圧留去して溶媒を除去し、二硫化炭素12mLを加えて3時間還流し、水を加えて冷却した後、ジエチルエーテルで抽出し、水および塩水で洗浄しCaCl2で乾燥した。溶媒を減圧留去し、8Pa(0.06mmHg)、52℃で更に減圧蒸留し、2−イソチオシアネートエチルメタクリレートを収率31%で得た。得られた化合物の構造式および分析結果を以下に示す。
13C NMR (75 MHz, 293 K, CDCl3, δ): 166.8, 135.6, 126.7, 62.3, 44.4, 18.2 ppm.
IR (ATR) νmax: 2958 (w, C-H), 2216 (w, N=C=S), 2086 (br, N=C=S), 1716 (s, C=O), 1636 (m, C=C), 1293 (m, C-O), 1149 (s, C-O), 941 (m, C-O) cm-1.
Rf値:0.3(溶離液組成:ヘキサン/ジエチルエーテル:4/1)
bp:51〜53℃(0.06mmHg)
アンプル管に、実施例1で得た2−イソチオシアネートエチルメタクリレート250mg(1.46mmol)、メチルエチルケトン1.46mL、およびアゾビスイソブチロニトリル(あらかじめメタノールで再結晶精製したもの)4.8mg(0.092mmol,0.063eq.)を加えて脱気した後封かんした。60℃で4時間撹拌した後、液体窒素につけた。THFを加えて濃度を0.1mol/Lにした後、エーテル100mLに再沈殿させた。濾過して固体を乾燥しポリ(2−イソチオシアネートエチルメタクリレート)を収率34%で得た。得られた化合物の構造式および分析結果を以下に示す。
13C NMR (100 MHz, 353 K, DMSO-d6, δ): 175.7, 131.1, 62.5, 53.2, 44.4, 43.8, 17.2 ppm.
Mn:40,700、Mw:211,600、Mn/Mw:5.2
メタクリル酸クロリドをアクリル酸クロリドに変更した以外は実施例1の(1)と同様の操作で2−ブロモエチルアクリレートを合成し、500mLナスフラスコに、アジ化ナトリウム4.00g(61.5mmol,1.1eq.)、上記で得た2−ブロモエチルアクリレート10.0g(55.9mmol)、p−メトキシフェノール347mg(2.8mmol,0.05eq.)およびN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)100mL(2−ブロモエチルアクリレートが0.5mol/Lとなる量)を加え、60℃で1時間撹拌し、その後、水を加えて冷却しジエチルエーテルで抽出し、水および塩水で洗浄し、CaCl2で乾燥した。
次いで、ジエチルエーテルを100mLまで減圧留去し、トリフェニルホスフィン14.7g(55.9mmol,1.0eq.)を加え、室温で8時間撹拌した。
次いで、減圧留去して溶媒を除去し、二硫化炭素15mLを加えて室温で10時間撹拌した。反応終了後ジエチルエーテルを100mL加えて濾過して固体を取り除いた後、減圧留去してジエチルエーテルを取り除き、20Pa(0.15mmHg),58℃で更に減圧蒸留し、2−イソチオシアネートエチルアクリレート(オイル状、無色透明)を収率18%で得た。得られた化合物の構造式および分析結果を以下に示す。
13C NMR (75 MHz, 293 K, CDCl3, δ): 165.6, 132.1, 127.7, 62.2, 44.4 ppm.
IR (ATR) νmax: 2956 (w, C-H), 2215 (br, N=C=S), 2091 (br, N=C=S), 1722 (s, C=O), 1634 (m, C=C), 1406 (m, C=C), 1262 (s, C-O), 1174 (m, C-O), 981 (m, C-O) cm-1.
Rf値:0.2(溶離液組成:ヘキサン/ジエチルエーテル:4/1)
bp:58℃(0.15mmHg)
アンプル管に、実施例3で得た2−イソチオシアネートエチルアクリレート250mg(1.59mmol)、メチルエチルケトン1.59mL、およびアゾビスイソブチロニトリル(あらかじめメタノールで再結晶精製したもの)5.2mg(0.032mmol)を加えて凍結脱気した後封管した。60℃で24時間撹拌した後、エーテル100mLに再沈殿した。遠心分離(3000rt/min,30min)でポリマーを分離し、真空乾燥してポリ(2−イソチオシアネートエチルアクリレート)(白色、固体)を収率69%で得た。得られた化合物の構造式および分析結果を以下に示す。
13C NMR (100 MHz, 313 K, acetone-d6, δ): 174.9, 133.2, 63.4, 45.4, 42.3, 35.7 ppm.
IR (ATR) νmax: 2924 (w, C-H), 2207 (br, N=C=S), 2083 (br, N=C=S), 1728 (s, C=O), 1151 (s, C-O) cm-1.
Mn:18,800、Mw:90,000、Mn/Mw:4.8
Tg:2.4℃、Td5:268.9℃
10mLサンプル瓶に、実施例4で得たポリ(2−イソチオシアネートエチルアクリレート)50mgおよびテトラヒドロフラン0.318mLを加えて室温で溶かし、均一溶液にした。これに1,6−ヘキサンジアミン3.7mg(0.0318mmol)のテトラヒドロフラン溶液0.318mL(0.1mol/L)を更に加えて室温で1分間撹拌した。得られた白色ゲルを真空乾燥し、ポリアクリレートのチオウレアネットワークポリマー(白色固体)を収率100%で得た。得られた化合物の構造式および分析結果を以下に示す。
Tg:8.6℃、Td5:143.9℃
10mLサンプル瓶に、実施例2で得たポリ(2−イソチオシアネートエチルメタクリレート)50mgおよびテトラヒドロフラン0.293mLを加えて室温で溶かし、均一溶液にした。これに1,6−ヘキサンジアミン3.4mg(0.0293mmol)のアセトン溶液0.293mL(0.1mol/L)を更に加えて室温で1分間撹拌した。得られた白色ゲルを真空乾燥し、ポリメタクリレートのチオウレアネットワークポリマー(白色固体)を収率100%で得た。得られた化合物の構造式および分析結果を以下に示す。
Tg:74.5℃、Td5:168.2℃
10mLサンプル瓶に、実施例4で得たポリ(2−イソチオシアネートエチルアクリレート)50mg、テトラヒドロフラン0.318mLおよび1,6−ヘキサンジオール3.76mg(0.0318mmol)を加えて室温で溶かし、均一溶液にした。これにジアザビシクロウンデセン4.84mg(0.0318mmol)のテトラヒドロフラン溶液0.318mL(0.1mol/L)を更に加えて室温で3時間撹拌した。得られた無色透明ゲルを真空乾燥し、ポリアクリレートのチオウレタンネットワークポリマー(白色固体)を収率100%で得た。得られた化合物の構造式および分析結果を以下に示す。
Tg:8.5℃、Td5:106.6℃
10mLサンプル瓶に、実施例2で得たポリ(2−イソチオシアネートエチルメタクリレート)50mg、テトラヒドロフラン0.293mLおよび1,6−ヘキサンジオール3.46mg(0.0293mmol)を加えて室温で溶かし、均一溶液にした。これにジアザビシクロウンデセン4.46mg(0.0293mmol)のアセトン溶液0.293mL(0.1mol/L)を更に加えて室温で20分間撹拌した。得られた無色透明ゲルを真空乾燥し、ポリメタクリレートのチオウレタンネットワークポリマー(白色固体)を収率100%で得た。得られた化合物の構造式および分析結果を以下に示す。
Tg:89.7℃、Td5:129.2℃
実施例1〜4で得られた化合物を、それぞれテトラヒドロフラン(実施例1〜4で得られた化合物がそれぞれ1.0mol/Lとなる量)に溶解させ、実施例1〜4で得られた化合物の10モル当量の水をこれらに添加し、室温で12時間撹拌した。その後、テトラヒドロフランと水を除去し1H NMR測定を行い前掲の各スペクトルと比較したところ、いずれも変化はみられなかった。
したがって、実施例1〜4で得られた化合物は、大気中の水と反応しにくく安定性に優れる。
Claims (4)
- R 2 が、メチレン基または炭素数2〜8のアルキレン基である、請求項1に記載の重合体。
- R 2 が、メチレン基または炭素数2〜8のアルキレン基である、請求項3に記載の製造方法。
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