JP5962345B2 - 電池用包装材料 - Google Patents

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Description

本発明は、シール性、電解液に対する耐久性、水蒸気バリア性、及び絶縁性が良好であり、生分解性を備える電池用包装材料に関する。
従来、様々なタイプの電池が開発されているが、あらゆる電池において、電極や電解質等の電池素子を封止するために包装材料が不可欠な部材になっている。従来、電池用包装として金属製の包装材料が多用されていた。
一方、近年、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、パソコン、カメラ、携帯電話等の高性能化に伴い、電池には、多様な形状が要求されると共に、薄型化や軽量化が求められている。しかしながら、従来多用されていた金属製の電池用包装材料では、形状の多様化に追従することが困難であり、しかも軽量化にも限界があるという欠点がある。
そこで、近年、多様な形状に加工が容易で、薄型化や軽量化を実現し得る電池用包装材料として、例えば、特許文献1に示されているように、基材層/バリア層/シーラント層が順次積層されたフィルム状積層体が提案されている。このようなフィルム状積層体は、電池素子の周縁に位置するシーラント層同士を熱溶着して電池素子を密封して電池素子を封止することにより、電池用包装材料として利用される。
従来の電池用包装材料として使用されるフィルム状積層体において、基材層は、熱封緘加工を行う際に耐熱性が要求されるため、ナイロンやポリエチレンテレフタレート等の樹脂が使用されている。また、バリア層には、水蒸気バリア性と共に成形性が要求されるため、アルミニウム箔等の金属箔が使用されている。また、シーラント層には、電池素子の密封するためのヒートシール性が必要とされており、ポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂が使用されている。
一方、近年、社会的に環境負荷を低減することが求められており、電池用包装材料として使用されるフィルム状積層体についても、シール性、電解液に対する耐久性、水蒸気バリア性、絶縁性等の基本性能を満足させるだけでなく、使用後に容易に廃棄可能で、環境負荷を低減できるように設計することが重要になっている。
従来、電池用包装材料として使用されるフィルム状積層体については、種々の改良技術が報告されているが、これらの殆どは基本性能の向上や、長期使用に耐え得ることを主眼において為されており、環境負荷の低減の観点からは殆ど検討されていないのが現状である。
特開2008−288117号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、シール性、電解液に対する耐久性、水蒸気バリア性、及び絶縁性が良好であり、且つ生分解性を備えており、使用後の環境負荷を軽減できる電池用包装材料を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、少なくとも、基材層、必要に応じて設けられる接着層、金属層、必要に応じて設けられる接着層、及びシーラント層が順次積層された積層体からなる電池用包装材料において、(1)前記基材層、(2)前記基材層と金属層の間に必要に応じて設けられる接着層、(3)前記金属層とシーラント層の間に必要に応じて設けられる接着層、及び(4)シーラント層の内の少なくとも一つの層を、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層により形成することによって、シール性、電解液に対する耐久性、水蒸気バリア性、及び絶縁性が良好になることを見出した。更に、当該電池用包装材料は、構成素材の一部が生分解性を備えており、廃棄時の環境負荷を軽減できることをも見出した。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の電池用包装材料及び電池を提供する。項1. 少なくとも、基材層、必要に応じて設けられる接着層、金属層、必要に応じて設けられる接着層、及びシーラント層が順次積層された積層体からなり、
(1)前記基材層、(2)前記基材層と金属層の間に必要に応じて設けられる接着層、(3)前記金属層とシーラント層の間に必要に応じて設けられる接着層、及び(4)シーラント層の内の少なくとも一つの層が、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層により形成されている、
ことを特徴とする、電池用包装材料。
項2. 前記基材層と前記金属層の間に、接着層が形成されている、項1に記載の電池用包装材料。
項3. 前記基材層が、2軸延伸ポリグリコール酸樹脂により形成されている、項1又は2に記載の電池用包装材料。
項4. 前記金属層がアルミニウムである、項1〜3のいずれかに記載の電池用包装材料。
項5. 二次電池用の包装材料である、項1〜4のいずれかに記載の電池用包装材料。
項6. 少なくとも正極、負極、及び電解質を備えた電池素子が、項1〜5のいずれかに記載の電池用包装材料内に収容さている、電池。
本発明の電池用包装材料は、シール性、電解液に対する耐久性、水蒸気バリア性、及び絶縁性が良好であり、電池用包装材料として要求される基本性能を満足できている。しかも、本発明の電池用包装材料は、生分解性も備えており、廃棄時の環境負荷を軽減することができる。なお、本発明の電池用包装材料に関する「生分解性」とは、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層で形成された層が生分解性を示すことを指し、必ずしも、全ての層が生分解性を示すことを意味するものではない。
本発明の電池用包装材料の断面構造の一例を示す図である。
本発明の電池用包装材料は、少なくとも、基材層、必要に応じて設けられる接着層、金属層、必要に応じて設けられる接着層、及びシーラント層が順次積層された積層体からなり、(1)前記基材層、(2)前記基材層と金属層の間に必要に応じて設けられる接着層、(3)前記金属層とシーラント層の間に必要に応じて設けられる接着層、及び(4)シーラント層の内の少なくとも一つの層が、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層により形成されていることを特徴とする。以下、本発明の電池用包装材料について詳述する。
1.電池用包装材料の積層構造
本発明の電池用包装材料は、少なくとも、基材層1、金属層3、及びシーラント層5が順次積層された積層体からなる。本発明の電池用包装材料において、基材層1が最外層になり、シーラント層5は最内層になる。即ち、電池の組み立て時に、電池素子の周縁に位置するシーラント層5同士が熱溶着して電池素子を密封することにより、電池素子が封止される。
また、本発明の電池用包装材料には、基材層1と金属層3との間に、これらの接着性を高める目的で、必要に応じて接着層2が設けられていてもよい。更に、本発明の電池用包装材料には、金属層3とシーラント層5との間に、これらの接着性を高める目的で、必要に応じて接着層4が設けられていてもよい。
図1に本発明の電池用包装材料の一例として、基材層1、接着層2、金属層3、接着層4、及びシーラント層5が順次積層された層構造を有する積層体の断面図を示す。
2.電池用包装材料の層組成及び製法
本発明の電池用包装材料は、(1)基材層1、(2)必要に応じて設けられる接着層2、(3)必要に応じて設けられる接着層4、及び(4)シーラント層5の内の少なくとも一つの層が、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層により形成されている。このように、金属層3以外の層の少なくとも1つにポリグリコール酸樹脂を使用することによって、シール性、電解液に対する耐久性、水蒸気バリア性、及び絶縁性を良好にしつつ、生分解性を備えさせることができる。
ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層は、(1)基材層1、(2)必要に応じて設けられる接着層2、(3)必要に応じて設けられる接着層4、及び(4)シーラント層5の中の1層のみに使用されていてもよく、これらの2以上の層に使用されていてもよい。例えば、本発明の電池用包装材料が、基材層1、接着層2、金属層3、接着層4、シーラント層5が順に積層された積層体である場合、基材層1、接着層2、接着層4、及びシーラント層5の内のいずれか少なくとも1つの層が、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層であればよい。また、例えば、本発明の電池用包装材料が、基材層1、接着層2、金属層3、シーラント層5が順に積層された積層体である場合、基材層1、接着層2、及びシーラント層5の内のいずれか少なくとも1つの層が、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層であればよい。本発明の電池用包装材料の好適な態様として、少なくとも、シーラント層5がポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層で形成されているものが例示される。
以下、本発明の電池用包装材料の各層の組成と製法について詳述する。
[基材層1]
本発明の電池用包装材料において、基材層1は最外層を形成する層である。本発明の電池用包装材料において、基材層1は、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂からなる態様と、ポリグリコール酸樹脂を含まない態様に分けられる。以下、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂からなる基材層1を「基材層1a」と表記し、ポリグリコール酸樹脂を含まない基材層1を「基材層1b」と表記することもある。
<基材層1a(基材層1がポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層である場合)>
基材層1aに使用されるポリグリコール酸樹脂は、下記一般式(A)で表わされるグリコール酸の繰り返し単位のみからなるグリコール酸のホモポリマー(グリコール酸の2分子間環状エステルであるグリコリドの開環重合物を含む)であってもよく、また、下記一般式(A)で表わされるグリコール酸の繰り返し単位を含むグリコール酸のコポリマーであってもよい。
前記グリコール酸のコポリマーにおいて、グリコール酸モノマーと共重合させるコモノマーとしては、例えば、シュウ酸エチレン(即ち、1,4−ジオキサン−2,3−ジオン)、ラクチド類、ラクトン類(例えば、β−プロピオラクトン、β−ブチロラクトン、β−ピバロラクトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン等)、カーボネート類(例えば、トリメチリンカーボネート等)、エーテル類(例えば1,3−ジオキサン等)、エーテルエステル類(例えばジオキサノン等)、アミド類(εカプロラクタム等)などの環状モノマー;乳酸、3−ヒドロキシプロパン酸、3−ヒドロキシブタン酸、4−ヒドロキシブタン酸、6−ヒドロキシカプロン酸などのヒドロキシカルボン酸またはそのアルキルエステル;エチレングリコール、1,4−ブタンジオール等の脂肪族ジオール類と、コハク酸、アジピン酸等の脂肪族ジカルボン酸類又はそのアルキルエステル類との実質的に等モルの混合物等が挙げられる。これらのコモノマーは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記グリコール酸のコポリマーにおいて、グリコール酸モノマーの比率については、通常70重量%以上、好ましくは90〜99重量%が挙げられる。このような比率でグリコール酸モノマーが含まれていれば、電解液に対する耐久性や水蒸気バリア性をより一層有効に備えさせることができる。
ポリグリコール酸樹脂の分子量としては、例えば、ヘキサフルオロイソプロパノール溶媒を用いるGPC測定における重量平均分子量(ポリメチルメタクリレート換算)で3万〜60万が挙げられる。このような分子量を満たすことにより、成形時の破損、樹脂の着色や分解物の発生等を抑制でき、基材層1を安定に形成することが可能になる。
基材層1aにおいて、ポリグリコール酸樹脂として、ポリグリコール酸のホモポリマー、及びポリグリコール酸のコポリマーの中から、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、基材層1aは、前記ポリグリコール酸樹脂単独から構成される樹脂で形成されていていることが望ましいが、本発明の効果を妨げない範囲で、前記ポリグリコール酸樹脂以外の樹脂との混合樹脂で形成されていてもよい。基材層1aに使用されるポリグリコール酸樹脂以外の樹脂としては、絶縁性を備えるものであることを限度として特に制限されないが、例えば、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリグリコール酸樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、珪素樹脂、フェノール樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリフェニルサルフォン樹脂、ポリフェニルサルファイド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂及びこれらの混合物や共重合物等が挙げられる。
基材層1aに、ポリグリコール酸樹脂以外の樹脂を含有させる場合、基材層1aを構成する樹脂中のポリグリコール酸樹脂の含有量としては、例えば、70重量%以上、好ましくは90〜99重量%が挙げられる。
基材層1aとして、好ましくはポリグリコール酸樹脂を含む樹脂の延伸フィルム、更に好ましくはポリグリコール酸樹脂を含む樹脂の二軸延伸フィルムが挙げられる。延伸処理(特に2軸延伸処理)により製造されたポリグリコール酸樹脂は、樹脂フィルムが配向結晶化しており、基材層1bの耐熱性をより一層向上させることができる。
<基材層1b(基材層1がポリグリコール酸樹脂を含まない場合)>
基材層1bを形成する素材については、絶縁性を備えるものであることを限度として特に制限されるものではない。基材層1を形成する素材としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、珪素樹脂、フェノール樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリフェニルサルフォン樹脂、ポリフェニルサルファイド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂及びこれらの混合物や共重合物等が挙げられる。
基材層1bとして使用されるポリエステル樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリカーボネート、エチレンテレフタレートを繰り返し単位の主体とした共重合ポリエステル、ブチレンテレフタレートを繰り返し単位の主体とした共重合ポリエステル等が挙げられる。また、前記のエチレンテレフタレートを繰り返し単位の主体とした共重合ポリエステルとしては、具体的には、エチレンテレフタレートを繰り返し単位の主体としてエチレンイソフタレートと重合する共重合体ポリエステル(以下、ポリエチレン(テレフタレート/イソフタレート)にならって略す)、ポリエチレン(テレフタレート/イソフタレート)、ポリエチレン(テレフタレート/アジペート)、ポリエチレン(テレフタレート/ナトリウムスルホイソフタレート)、ポリエチレン(テレフタレート/ナトリウムイソフタレート)、ポリエチレン(テレフタレート/フェニル−ジカルボキシレート)、ポリエチレン(テレフタレート/デカンジカルボキシレート)が挙げられる。また、前記のブチレンテレフタレートを繰り返し単位の主体とした共重合ポリエステルとしては、具体的には、ブチレンテレフタレートを繰り返し単位の主体としてブチレンイソフタレートと重合する共重合体ポリエステル(以下、ポリブチレン(テレフタレート/イソフタレート)にならって略す)、ポリブチレン(テレフタレート/アジペート)、ポリブチレン(テレフタレート/セバケート)、ポリブチレン(テレフタレート/デカンジカルボキシレート)、ポリブチレンナフタレートが挙げられる。また、ポリエステル樹脂として、前記ポリエステルにビスフェノールAポリカーボネートを混合したブレンド樹脂を使用してもよい。これらのポリエステル樹脂の中でも、好ましくは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン(テレフタレート/イソフタレート)、ポリエチレン(テレフタレート/アジペート)、ポリエチレン(テレフタレート/デカンジカルボキシレート)、ポリブチレン(テレフタレート/イソフタレート)、ポリブチレン(テレフタレート/アジペート)、ポリブチレン(テレフタレート/デカンジカルボキシレート)、ポリブチレンナフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリカーボネートが挙げられる。これらのポリエステル樹脂は、1種のポリエステル樹脂を単独で使用してもよく、2種以上のポリエステル樹脂を混合したブレンド樹脂を使用してもよい。ポリエステル樹脂は、耐電解液性に優れ、電解液の付着に対して白化等が発生し難いという特性を備えており、基材層1bとして好適に使用される。
また、基材層1bとして使用されるポリアミド樹脂としては、例えば、ポリアミド、共重合ポリアミドがある。ポリアミドとして、具体的にはナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等が挙げられる。また、前記の共重合ポリアミドとしては、具体的には、[NH(CH25CO]、[NH(CH26NHCO(CH24CO]、[NH(CH26NHCO(CH28CO]、[NH(CH210CO]、[NH(CH211CO]から選ばれた少なくとも2種を構造単位とする結晶性および非晶性の共重合ポリアミドが挙げられる。また、ポリアミド樹脂として、より具体的には、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン12、ナイロン46等の脂肪族系ポリアミド;テレフタル酸及び/又はイソフタル酸に由来する構成単位を含むナイロン6I、ナイロン6T、ナイロン6IT、ナイロン6I6T(Iはイソフタル酸、Tはテレフタル酸を表す)等のヘキサメチレンジアミン−イソフタル酸−テレフタル酸共重合ポリアミド;ポリメタキシリレンアジパミド(MXD6)等の芳香族を含むポリアミド;ポリアミノメチルシクロヘキシルアジパミド(PACM6)等の脂環系ポリアミド;ラクタム成分や、4,4’−ジフェニルメタン−ジイソシアネートなどのイソシアネート成分を共重合させたポリアミド;共重合ポリアミドとポリエステルとの共重合体であるポリエステルアミド共重合体;共重合ポリアミドとポポリアルキレンエーテルグリコールとの共重合体であるポリエーテルエステルアミド共重合体等が挙げられる。これらのポリアミド樹脂は、1種のポリアミド樹脂を単独で使用してもよく、2種以上のポリアミド樹脂を混合したブレンド樹脂を使用してもよい。
これらの中でも、好ましくはポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、更に好ましくは延伸ポリアミド、延伸ポリエステル、より好ましくは二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリエステルが挙げられる。延伸ポリアミドは延伸性に優れ、成形時の基材層の樹脂割れによる白化の発生を防ぐことができる。また、延伸ポリエステルは、耐電解液性に優れ、基材層1まで浸透した電解液に対して腐食し難く、基材層1の腐食を原因とする白化の発生がより効果的に防止される。また、2軸延伸処理により製造されたナイロン及びポリエステルは、樹脂フィルムが配向結晶化しており、基材層1の耐熱性を向上させることができる。
<基材層1(基材層1a及び1b)の構造、表面処理等>
基材層1は、1層の樹脂層から形成されていてもよいが、耐ピンホール性や絶縁性を向上させるために、2層以上の樹脂層で形成されていてもよい。基材層1を2層以上の樹脂層で形成する場合、当該基材層1の具体例として、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂からなる樹脂層とナイロンからなる樹脂層を積層させた多層構造、ポリエステルからなる樹脂層とナイロンからなる樹脂層を積層させた多層構造;好ましくは、2軸延伸ポリグリコール酸樹脂からなる樹脂層と2軸延伸ナイロンからなる樹脂層を積層させた多層構造、2軸延伸ポリエステルからなる樹脂層と2軸延伸ナイロンからなる樹脂層を積層させた多層構造が挙げられる。基材層1を多層構造にする場合、接着剤を介して接着してもよく、また接着剤を介さず直接積層してもよい。接着剤を介さず接着させる場合には、共押出し法、サンドラミ法、サーマルラミネート法などの熱溶融状態での接着が好ましい。接着剤を介して接着させる場合、この接着剤は、2液硬化型接着剤であってもよく、また1液硬化型接着剤であってもよい。更に、接着剤の接着機構についても、特に制限されず、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型、UVやEBなどの電子線硬化型等のいずれであってもよい。接着する接着剤の成分としては、特に制限されないが、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール樹脂系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、アミノ樹脂、ゴム、シリコン系樹脂等が挙げられる。これらの接着剤の成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
基材層1は、少なくとも一方の面、好ましくは金属層3側とは反対の面が、低摩擦化処理が施されていてもよい。このように、基材層1の少なくとも一方の面を低摩擦化させることによって、成形性を向上させることができる。低摩擦化処理としては、例えば、基材層1の最表面の摩擦係数が1.0以下となるようにする処理であればよく、具体的には、マット処理を行う方法、スリップ剤の薄膜層を形成する方法、これらを組み合わせて行う方法等が挙げられる。
基材層1のマット処理は、予め基材層1にマット化剤を添加し表面に凹凸を形成したり、エンボスロールによる加熱や加圧による転写法や表面を乾式或は湿式ブラスト法やヤスリで機械的に荒らす方法が挙げられる。また、基材層1のマット処理としては、適宜選定した樹脂とマット化剤を混合し、基材層1の表面にコーティングし、熱乾燥、加熱エージング、高温焼付け、電子線照射、紫外線照射等の硬化処理を行い、基材層1の表面に強固な樹脂層として形成する方法も挙げられる。マット化剤としては、粒径が0.5nm〜5μm程度の微粒子が挙げられ、その構成素材としては、例えば、金属、金属酸化物、無機物、有機物等が挙げられる。また、マット化剤の形状としては、具体的には、球状、繊維状、板状、不定形、バルーン状等が挙げられる。マット化剤の構成素材として、具体的には、タルク、シリカ、グラファイト、カオリン、モンモリロイド、モンモリロナイ、合成マイカ、ハイドロタルサイト、シリカゲル、ゼオライト、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ネオジウム、酸化アンチモン、酸化チタン、酸化セリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、炭酸リチウム、安息香酸カルシウム、シュウ酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、アルミナ、カーボンブラック、カーボンナノチューブ類、高融点ナイロン、架橋アクリル、架橋スチレン、架橋ポリエチレン、ベンゾグアナミン、金、アルミニウム、銅、ニッケル、ダイヤモンド、フッ素樹脂(例えば、ポリ四フッ化エチレン(PTFE)、ポリ三フッ化エチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリエチレン四フッ化エチレン共重合体(FTFE)、ポリ四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)等)等が挙げられる。これらのマット剤の中でも、シリカ、硫酸バリウム、及び酸化チタンは、分散性が良好で、少量でマット処理が可能であるので、公的に使用される。これらのマット化剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
基材層1に対してスリップ剤の薄膜層を形成する方法としては、基材層1にスリップ剤を添加しブリードアウトにより表面に析出させ形成させる方法、基材層1にスリップ剤を含む層を積層させる方法等が挙げられる。スリップ剤を含む層を積層させる場合、スリップ剤を単独で積層させてもよく、また、適宜選定した樹脂にスリップ剤を混合し、基材層1の表面にコーティングした後に、熱乾燥、加熱エージング、高温焼付け、電子線照射、紫外線照射等の硬化処理を行い、基材層1の表面に強固な樹脂層として積層させてもよい。スリップ剤としては、スリップ性を発現できる成分であればよく、具体的には、脂肪酸アマイド、金属石鹸、親水性シリコーン、シリコーンをグラフトしたアクリル、シリコーンをグラフトしたエポキシ、シリコーンをグラフトしたポリエーテル、シリコーンをグラフトしたポリエステル、ブロック型シリコーンアクリル共重合体、ポリグリセロール変性シリコーン、パラフィン、フッ素樹脂(例えば、ポリ四フッ化エチレン(PTFE)、ポリ三フッ化エチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリエチレン四フッ化エチレン共重合体(FTFE)、ポリ四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)等)等が挙げられる。これらのスリップ剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、スリップ剤による薄膜層を形成は、低摩擦化処理と組み合わせて行ってもよい。
また、低摩擦化処理が施された基材層1の表面には、必要に応じて、絶縁処理、電解液が付着した場合でも基材層1の変色や溶解を防止するための耐電解液処理等の各種表面処理を施してもよい。
これらの表面処理は、1種単独で行ってもよく、2種以上を組み合わせて行ってもよい。また、基材層1の表面に表面処理を施す場合、表面処理部分の厚さについては、特に制限されないが、例えば、0.1nm〜15μmが挙げられる。
また、基材層1の金属層3と対向する側には、金属層3との密着性を高めるために、必要に応じて、易接着層が形成されていてもよい。易接着層は、例えば、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、イソシアネート樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂等の樹脂を架橋反応させた架橋樹脂層により形成することができる。易接着層は、前記脂及びその架橋反応に使用される硬化剤を押出し法、グラビアコート法、ロールコート法、ダイコート法、ディッピング法等の塗布方法で基材層1上に塗布して当該樹脂を硬化させることにより形成される。
また、基材層1の少なくとも一方の面には、水蒸気バリア性を向上させるために、必要に応じて、金属、金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物等の薄膜を蒸着やスパッタリングにより形成してもよい。このような薄膜の形成素材としては、加工容易性や加工コストの低減等の観点から、好ましくはアルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素が挙げられる。また、基材層1は、必要に応じて、製膜性、積層化加工、最終製品2次加工(パウチ化、エンボス成形)適性等を向上又は安定化するために、コロナ処理、ブラスト処理、酸化処理、オゾン処理等の表面活性化処理を施していてもよい。
基材層1の厚さについては、例えば、10〜50μm、好ましくは15〜30μmが挙げられる。
[接着層2]
本発明の電池用包装材料において、接着層2は、基材層1と金属層3を強固に接着させために、これらの間に必要に応じて設けられる層である。本発明の電池用包装材料において、接着層2は、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂からなる態様と、ポリグリコール酸樹脂を含まない態様に分けられる。以下、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂からなる接着層2を「接着層2a」と表記し、ポリグリコール酸樹脂を含まない基接着層2を「接着層2b」と表記することもある。
<接着層2a(接着層2がポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層である場合)>
接着層2aに使用されるポリグリコール酸樹脂の種類、分子量、好ましいもの等については、基材層1aに使用されるポリグリコール酸樹脂と同様である。
接着層2aは、前記ポリグリコール酸樹脂単独から構成される樹脂で形成されていていてもよいが、前記ポリグリコール酸樹脂と、他の接着剤成分との混合樹脂で形成されていることが望ましい。
接着層2aに使用されるポリグリコール酸樹脂以外の接着剤成分は、2液硬化型接着剤であってもよく、また1液硬化型接着剤であってもよい。更に、ポリグリコール酸樹脂以外の接着剤成分は、溶剤可溶型、溶剤分散型、無溶剤型の形態であってもよい。これらの接着剤成分の接着機構についても、特に制限されず、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧着型、電子線や紫外線等の放射線硬化型等のいずれであってもよい。
接着層2aの形成に使用できる接着剤成分(ポリグリコール酸樹脂以外)としては、具体的には、ポリエステル系樹脂;ポリエーテル系樹脂;ポリウレタン樹脂;エポキシ系樹脂;フェノール樹脂系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリオレフィン系樹脂;環状ポリオレフィン系樹脂;カルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂;カルボン酸変性環状ポリオレフィン系樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂;セルロース系接着剤;(メタ)アクリル系樹脂;ポリイミド系樹脂;尿素樹脂、アミノ樹脂;ゴム;シリコーン系樹脂等が挙げられる。
前記ポリエステル系樹脂としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル等が挙げられる。
前記ポリアミド系樹脂としては、具体的には、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、共重合ポリアミド等が挙げられる。
前記ポリオレフィン系樹脂としては、具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリエチレンのブロックコポリマー(例えば、エチレンとブテンのブロックコポリマー、エチレンとアクリル酸のブロックコポリマー、エチレンとメタクリル酸のブロックコポリマー等)、ポリエチレンのランダムコポリマー(例えば、エチレンとブテンのランダムコポリマー、エチレンとアクリル酸のランダムコポリマー、エチレンとメタクリル酸のランダムコポリマー等)等のポリエチレン;
ホモポリプロピレン、ポリプロピレンのブロックコポリマー(例えば、プロピレンとエチレンのブロックコポリマー、プロピレンとブテンのブロックコポリマー、プロピレンとアクリル酸のブロックコポリマー、エチレンとメタクリル酸のブロックコポリマー等)、ポリプロピレンのランダムコポリマー(例えば、プロピレンとエチレンのランダムコポリマー、プロピレンとブテンのランダムコポリマー、プロピレンとアクリル酸のランダムコポリマー、プロピレンとメタクリル酸のランダムコポリマー等)等の結晶性又は非晶性のポリプロピレン;エチレン−ブテン−プロピレンのターポリマー;これらの金属架橋物が挙げられる。
前記環状ポリオレフィン系樹脂とは、オレフィンと環状モノマーとの共重合体である。前記環状ポリオレフィンの構成モノマーであるオレフィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、4−メチル−1−ペンテン、スチレン、ブタジエン、イソプレン等が挙げられる。また、前記環状ポリオレフィンの構成モノマーである環状モノマーとしては、例えば、ノルボルネン等の環状アルケン;具体的には、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、ノルボルナジエン等の環状ジエン等が挙げられる。
前記カルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂とは、ポリオレフィン系樹脂を構成するモノマーの一部を、α,β―不飽和カルボン酸又はその無水物に代えて共重合することにより、或いはポリオレフィン系樹脂に対してα,β―不飽和カルボン酸又はその無水物をブロック重合又はグラフト重合することにより得られるポリマーである。カルボン酸変性されるポリオレフィン系樹脂については、前記と同様である。変性に使用されるカルボン酸としては、例えば、マレイン酸、アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸等が挙げられる。
前記カルボン酸変性環状ポリオレフィンと系樹脂は、環状ポリオレフィンを構成するモノマーの一部を、α,β―不飽和カルボン酸又はその無水物に代えて共重合することにより、或いは環状ポリオレフィンに対してα,β―不飽和カルボン酸又はその無水物をブロック重合又はグラフト重合することにより得られるポリマーである。カルボン酸変性される環状ポリオレフィン系樹脂については、前記と同様である。また、変性に使用されるカルボン酸としては、前記カルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂の変性に使用されるものと同様である。
前記ゴムとしては、具体的には、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム等が挙げられる。
これらの接着剤成分は1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記接着剤成分の中でも、好ましくは、ポリウレタン系2液硬化型接着剤、カルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂、カルボン酸変性環状ポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
接着層2aに、ポリグリコール酸樹脂以外の接着剤成分を含有させる場合、接着層2aを構成する樹脂成分中のポリグリコール酸樹脂の含有量としては、例えば、5〜80重量%以上、好ましくは20〜60が挙げられる。
<接着層2b(接着層2がポリグリコール酸樹脂を含まない場合)>
接着層2bは、基材層1と金属層3とを接着可能である接着剤成分によって形成される。接着層2bの形成に使用される接着剤成分は、2液硬化型接着剤であってもよく、また1液硬化型接着剤であってもよい。更に、溶剤可溶型、溶剤分散型、無溶剤型の形態であってもよい。接着層2bの形成に使用される接着剤の接着機構についても、特に制限されず、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧着型、電子線や紫外線等の放射線硬化型等のいずれであってもよい。
接着層2bの形成に使用される接着剤成分の具体例、好ましいもの等については、前記接着層2aで使用される接着剤成分(ポリグリコール酸樹脂以外)と同様である。
接着層2bにおいて、接着剤成分は1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
<接着層2(接着層2a及び2b)の構造、形成法等>
接着層2の厚さについては、例えば2〜50μm、好ましくは3〜25μmが挙げられる。
接着層2は、グラビアコート、ロールコート、溶融押出し等によって、基材層1又は金属層3上に形成される。接着層2を介した基材層1と金属層3の積層は、ドライラミネーション法、サーマルラミネーション法、共押出しラミネーション法、サンドラミネーション法、及びこれらの組み合わせ等により行うことができる。また、接着層2を介して基材層1と金属層3を積層させた後に、接着層2の接着性を強固にするために、必要に応じて、熱ロール接触式、熱風式、近又は遠赤外線式等の加熱処理に供してもよい。このような加熱条件としては、例えば、150〜210℃で1〜10秒が挙げられる。
[金属層3]
本発明の電池用包装材料において、金属層3は、包装材料の強度向上の他、電池内部に水蒸気、酸素、光等が侵入するのを防止するためのバリア層として機能する層である。金属層3を形成する金属としては、具体的には、アルミニウム、ステンレス、チタン等の金属箔が挙げられる。これらの中でも、アルミニウムが好適に使用される。包装材料の製造時にしわやピンホールを防止するために、本発明において金属層3として、軟質アルミニウム、例えば、焼きなまし処理済みのアルミニウム(JIS A8021P−O)又は(JIS A8079P−O)等を用いることが好ましい。
また、金属層3は、接着の安定化、溶解や腐食の防止等のために、少なくとも一方の面、好ましくは両面が化成処理されていることが好ましい。ここで、化成処理とは、金属層の表面に耐酸性皮膜を形成する処理である。化成処理は、例えば、硝酸クロム、フッ化クロム、硫酸クロム、酢酸クロム、蓚酸クロム、重リン酸クロム、クロム酸アセチルアセテート、塩化クロム、硫酸カリウムクロム等のクロム酸化合物を用いたクロム酸クロメート処理;リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸アンモニウム、ポリリン酸等のリン酸化合物を用いたリン酸クロメート処理;下記一般式(1)〜(4)で表される繰り返し単位からなるアミノ化フェノール重合体を用いたクロメート処理等が挙げられる。
一般式(1)〜(4)中、Xは水素原子、ヒドロキシル基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アリル基又はベンジル基を示す。また、R1及びR2は、同一又は異なって、ヒドロキシル基、アルキル基、又はヒドロキシアルキル基を示す。一般式(1)〜(4)において、X、R1、R2で示されるアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等の炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖状アルキル基が挙げられる。また、X、R1、R2で示されるヒドロキシアルキル基としては、例えば、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、1−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基等のヒドロキシ基が1個置換された炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖状アルキル基が挙げられる。ことができる。一般式(1)〜(4)において、Xは、水素原子、ヒドロキシル基、及び、ドロキシアルキル基のいずれかであることが好ましい。一般式(1)〜(4)で表される繰り返し単位からなるアミノ化フェノール重合体の数平均分子量は、例えば、約500〜約100万、好ましくは約1000〜約2万が挙げられる。
また、金属層3に耐食性を付与する化成処理方法として、リン酸中に、酸化アルミ、酸化チタン、酸化セリウム、酸化スズ等の金属酸化物や硫酸バリウムの微粒子を分散させたものをコーティングし、150℃以上で焼付け処理を行うことにより、金属層3の表面に耐食処理層を形成する方法が挙げられる。また、前記耐食処理層の上には、カチオン性ポリマーを架橋剤で架橋させた樹脂層を形成してもよい。ここで、カチオン性ポリマーとしては、例えば、ポリエチレンイミン、ポリエチレンイミンとカルボン酸を有するポリマーからなるイオン高分子錯体、アクリル主骨格に1級アミンをグラフトさせた1級アミングラフトアクリル樹脂、ポリアリルアミンまたはその誘導体、アミノフェノール等が挙げられる。これらのカチオン性ポリマーは1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、架橋剤としては、例えば、イソシアネート基、グリシジル基、カルボキシル基、及びオキサゾリン基よりなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有する化合物、シランカップリング剤等が挙げられる。これらの架橋剤は1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの化成処理は、1種の化成処理を単独で行ってもよく、2種以上の化成処理を組み合わせて行ってもよい。更に、これらの化成処理は、1種の化合物を単独で使用して行ってもよく、また2種以上の化合物を組み合わせて使用して行ってもよい。これらの中でも、好ましくはクロム酸クロメート処理、更に好ましくはクロム酸化合物、リン酸化合物、及び前記アミノ化フェノール重合体を組み合わせたクロメート処理が挙げられる。
化成処理において金属層3の表面に形成させる耐酸性皮膜の量については、特に制限されないが、例えばクロム酸化合物、リン酸化合物、及び前記アミノ化フェノール重合体を組み合わせてクロメート処理を行う場合であれば、金属層の表面1m2当たり、クロム酸化合物がクロム換算で約0.5〜約50mg、好ましくは約1.0〜約40mg、リン化合物がリン換算で約0.5〜約50mg、好ましくは約1.0〜約40mg、及び前記アミノ化フェノール重合体が約1〜約200mg、好ましくは約5.0〜150mgの割合で含有されていることが望ましい。
化成処理は、耐酸性皮膜の形成に使用する化合物を含む溶液を、バーコート法、ロールコート法、グラビアコート法、浸漬法等によって、金属層3の表面に塗布した後に、金属層の温度が70〜200℃程度になるように加熱することにより行われる。また、金属層に化成処理を施す前に、予め金属層3を、アルカリ浸漬法、電解洗浄法、酸洗浄法、電解酸洗浄法等による脱脂処理に供してもよい。このように脱脂処理を行うことにより、金属層3の表面の化成処理を一層効率的に行うことが可能になる。
金属層3の厚さについては、例えば、10〜200μm、好ましくは20〜100μmが挙げられる。
[接着層4]
本発明の電池用包装材料において、接着層4は、金属層3とシーラント層5を強固に接着させために、これらの間に必要に応じて設けられる層である。本発明の電池用包装材料において、接着層4は、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂からなる態様と、ポリグリコール酸樹脂を含まない態様に分けられる。以下、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂からなる接着層4を「接着層4a」と表記し、ポリグリコール酸樹脂を含まない基接着層4を「接着層4b」と表記することもある。
<接着層4a(接着層4がポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層である場合)>
接着層4aに使用されるポリグリコール酸樹脂の種類、分子量、好ましいもの等については、基材層1aに使用されるポリグリコール酸樹脂と同様である。
接着層4aは、前記ポリグリコール酸樹脂単独から構成される樹脂で形成されていていてもよいが、前記ポリグリコール酸樹脂と、他の接着剤成分との混合樹脂で形成されていることが望ましい。
接着層4aが、前記ポリグリコール酸樹脂と併用される他の接着剤成分の具体例については、接着層2aに使用される他の接着剤成分と同様である。
接着層4aにおいて、前記ポリグリコール酸樹脂と併用される他の接着剤成分については、シーラント層5の組成等に応じて適宜設定されるが、前記接着層2aで例示した接着剤成分の中でも、金属層3とシーラント層5とを一層安定的に接着させるという観点から、好ましくはカルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂、カルボン酸変性環状ポリオレフィン系樹脂、2液硬化型ウレタン接着剤、更に好ましくはカルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
接着層4aにおいて、ポリグリコール酸樹脂と併用されるカルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂の特に好適な例として、ビガット軟化点が115℃以上且つ融点150℃以上の、カルボン酸変性ホモポリプロピレン;ビガット軟化点が105℃以上且つ融点130℃以上の、カルボン酸変性エチレン−プロピレン共重合体;融点110℃以上の不飽和カルボン酸で変性したポリプロピレン又はプロピレン共重合体等が挙げられる。
<接着層4b(接着層4がポリグリコール酸樹脂を含まない樹脂層である場合)>
接着層4bは、金属層3とシーラント層5とを接着可能である接着剤成分によって形成される。接着層4bの形成に使用される接着剤成分は、2液硬化型接着剤であってもよく、また1液硬化型接着剤であってもよい。更に、溶剤可溶型、溶剤分散型、無溶剤型の形態であってもよい。接着層4bの形成に使用される接着剤の接着機構についても、特に制限されず、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧着型、電子線や紫外線等の放射線硬化型等のいずれであってもよい。
接着層4bの形成に使用される接着剤成分の具体例については、前記接着層2aで使用される接着剤成分(ポリグリコール酸樹脂以外)と同様である。
接着層4bにおいて、接着剤成分は1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
接着層4bの形成に使用される接着剤成分は、シーラント層5の組成等に応じて適宜設定されるが、前述する接着剤成分の中でも、金属層3とシーラント層5とを一層安定的に接着させるという観点から、好ましくはカルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂、カルボン酸変性環状ポリオレフィン系樹脂、2液硬化型ウレタン接着剤、更に好ましくはカルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
接着層4bの形成に使用されるカルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂の中でも、特に好適な例として、ビガット軟化点が115℃以上且つ融点150℃以上の、カルボン酸変性ホモポリプロピレン;ビガット軟化点が105℃以上且つ融点130℃以上の、カルボン酸変性エチレン−プロピレン共重合体;融点110℃以上の不飽和カルボン酸で変性したポリプロピレン又はプロピレン共重合体等が挙げられる。
<接着層4(接着層4a及び4b)の構造、形成法等>
接着層4の厚さについては、例えば2〜50μm、好ましくは3〜25μmが挙げられる。
接着層4は、グラビアコート、ロールコート、溶融押出し等によって、基材層1又は金属層3上に形成される。接着層4を介した金属層3とシーラント層5の積層は、ドライラミネーション法、サーマルラミネーション法、共押出しラミネーション法、サンドラミネーション法、及びこれらの組み合わせ等により行うことができる。また、接着層4を介して金属層3とシーラント層5を積層させた後に、接着層4の接着性を強固にするために、必要に応じて、熱ロール接触式、熱風式、近又は遠赤外線式等の加熱処理に供してもよい。このような加熱条件としては、例えば、150〜210℃で1〜10秒が挙げられる。
[シーラント層5]
本発明の電池用包装材料において、シーラント層5は、最内層に該当し、電池の組み立て時にシーラント層同士が熱溶着して電池素子を密封する層である。以下、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂からなるシーラント層5を「シーラント層5a」と表記し、ポリグリコール酸樹脂を含まないシーラント層5を「シーラント層5b」と表記することもある。
<シーラント層5a(シーラント層5がポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層である場合)>
シーラント層5aに使用されるポリグリコール酸樹脂の種類、分子量、好ましいもの等については、基材層1aに使用されるポリグリコール酸樹脂と同様である。
シーラント層5aは、前記ポリグリコール酸樹脂単独から構成される樹脂で形成されていていてもよいが、前記ポリグリコール酸樹脂と、それ以外の熱溶着可能な樹脂との混合樹脂で形成されていることが望ましい。
シーラント層5aに使用されるポリグリコール酸樹脂以外の樹脂としては、熱溶着可能であることを限度として特に制限されないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、カルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂、カルボン酸変性環状ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。シーラント層5aに使用されるポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、カルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂、及びカルボン酸変性環状ポリオレフィン系樹脂の具体例、好ましいもの等については、前記接着層2で例示したものと同様である。
シーラント層5aとして、ポリグリコール酸樹脂以外の樹脂を含有させる場合、ポリグリコール酸樹脂以外の樹脂については、収容する電池素子のタイプに応じて適宜使い分けることが好ましい。例えば、本発明の電池用包装材料に電池素子を密封する際に、熱接着層と正極タブ及び負極タブとの間にタブフィルムを介在させる場合には、シーラント層5aに使用されるポリグリコール酸樹脂以外の樹脂として、好ましくはポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂が挙げられる。また、前記タブフィルムを介在させない場合には、シーラント層5aに使用されるポリグリコール酸樹脂以外の樹脂として、好ましくはカルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂、カルボン酸変性環状ポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
シーラント層5aに、ポリグリコール酸樹脂以外の樹脂を含有させる場合、シーラント層5aを構成する樹脂中のポリグリコール酸樹脂の含有量としては、例えば、20重量%以上、好ましくは30〜70重量%が挙げられる。
<シーラント層5b(シーラント層5がポリグリコール酸樹脂を含まない場合)>
シーラント層5bに使用される樹脂については、熱溶着可能であることを限度として特に制限されないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、カルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂、カルボン酸変性環状ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。シーラント層5aに使用されるポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、カルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂、及びカルボン酸変性環状ポリオレフィン系樹脂の具体例、好ましいもの等については、前記接着層2で例示したものと同様である。
シーラント層5bに使用される樹脂成分については、収容する電池素子のタイプに応じて適宜使い分けることが好ましい。例えば、本発明の電池用包装材料に電池素子を密封する際に、熱接着層と正極タブ及び負極タブとの間にタブフィルムを介在させる場合には、シーラント層5bに使用される樹脂成分として、ポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂が好適に使用される。また、前記タブフィルムを介在させない場合には、シーラント層5bに使用される樹脂成分として、カルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂、カルボン酸変性環状ポリオレフィン系樹脂が好適に使用される。
<シーラント層5(基シーラント層5a及び5b)の構造、表面処理、形成法等>
シーラント層5は、1層のみで形成されていてもよいが、同一又は異なる樹脂によって2層以上形成されていてもよい。
シーラント層5は、必要に応じて、製膜性、積層化加工、最終製品2次加工(パウチ化、エンボス成形)適性等を向上又は安定化するために、コロナ処理、ブラスト処理、酸化処理、オゾン処理等の表面活性化処理を施していてもよい。
また、シーラント層5の厚みとしては、適宜選定することができるが、2〜2000μm、好ましくは5〜1000μm、さらに好ましくは10〜500μmが挙げられる。
シーラント層5は、前記樹脂を含むフィルムを用いて形成してもよく、また前記樹脂を溶融押出しにより形成してもよい。前記樹脂を含むフィルムを使用する場合、当該フィルムは、未延伸、1軸延伸、2軸延伸のいずれであってもよい。前記樹脂成分を含むフィルムを用いる場合、シーラント層5の積層は、ドライラミネーション法、サーマルラミネーション法、サンドラミネーション法等により行うことができる。また、前記樹脂を溶融押出しにより形成する場合、シーラント層5の積層は、サーマルラミネーション法、サンドラミネーション法等により行うことができる。
3.電池用包装材料の用途
本発明の電池用包装材料は、正極、負極、電解質等の電池素子を密封して収容するための包装材料として使用される。
具体的には、少なくとも正極、負極、及び電解質を備えた電池素子を、本発明の電池用包装材料で、前記正極及び負極の各々に接続された金属端子が外側に突出させた状態で、電池素子の周縁にフランジ部(シーラント層同士が接触する領域)が形成できるようにして被覆し、前記フランジ部のシーラント層同士をヒートシールして密封させることによって、電池用包装材料を使用した電池が提供される。なお、本発明の電池用包装材料を用いて電池素子を収容する場合、本発明の電池用包装材料のシーラント部分が内側(電池素子と接する面)になるようにして用いられる。
本発明の電池用包装材料は、一次電池、二次電池のいずれに使用してもよいが、好ましくは二次電池である。本発明の電池用包装材料が適用される二次電池の種類については、特に制限されず、例えば、リチウムイオン電池、リチウムイオンポリマー電池、鉛畜電池、ニッケル・水素畜電池、ニッケル・カドミウム畜電池、ニッケル・鉄畜電池、ニッケル・亜鉛畜電池、酸化銀・亜鉛畜電池、金属空気電池、多価カチオン電池、コンデンサー、キャパシター等が挙げられる。これらの二次電池の中でも、本発明の電池用包装材料の好適な適用対象として、リチウムイオン電池及びリチウムイオンポリマー電池が挙げられる。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を詳細に説明する。但し本発明は実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例及び比較例で使用したポリグリコール酸は、いずれも商品名「KUREDUX」(株式会社クレハ)である。
実施例1
下記組成の層構造を有する積層体からなる電池用包装材料を製造した。
基材層1b:2軸延伸ポリアミド(ナイロン6、厚さ25μm)
接着層2b:ポリエステルポリオール(主剤)とトルエンジイソシアネート(硬化剤)の2液型ウレタン接着剤(厚さ4μm)
金属層3:両面に化成処理を施したアルミニウム箔(厚さ40μm)
接着層4b:ポリエステルポリオール(主剤)とトルエンジイソシアネート(硬化剤)の2液型ウレタン接着剤(厚さ4μm)
シーラント層5a:ポリグリコール酸70重量部とランダムポリプロピレン30重量部の混合樹脂(厚さ30μm)
なお、金属層3として使用したアルミニウム箔の化成処理は、フェノール樹脂、フッ化クロム化合物、及びリン酸からなる処理液をロールコート法によりアルミニウム箔の両面に塗布し、皮膜温度が180℃以上となる条件で20秒間焼付けすることにより行った。
基材層1b上に、接着層2bと金属層3をドライラミネーション法により積層させた後に、金属層3上に接着層4bとシーラント層5aをドライラミネーション法により積層させた。具体的には、基材層1b上に、接着層2bを塗布して、金属層3と加圧加熱貼合した後、60℃で24時間のエージング処理を実施することにより、基材層1b/接着層2b/金属層3の積層体を調製した。次いで、当該積層体の金属層3側に接着層4bを塗布し、シーラント層5aと加圧加熱貼合した後、60℃で24時間のエージング処理を実施することにより、基材層1b/接着層2b/金属層3/接着層4b/シーラント層5aが順に積層された積層体からなる電池用包装材料を得た。
実施例2
下記組成の層構造を有する積層体からなる電池用包装材料を製造した。
基材層1a:2軸延伸ポリグリコール酸(厚さ25μm)
接着層2b:ポリエステルポリオール(主剤)とトルエンジイソシアネート(硬化剤)の2液型ウレタン接着剤(厚さ4μm)
金属層3:両面に化成処理を施したアルミニウム箔(厚さ40μm)
接着層4b:マレイン酸変性ポリプロピレン(厚さ15μm)
シーラント層5a:ポリグリコール酸70重量部とランダムポリプロピレン30重量部の混合樹脂(厚さ30μm)
金属層3として使用したアルミニウム箔の化成処理は、前記実施例1と同様の方法で行った。
基材層1a上に、接着層2bと金属層3をドライラミネーション法により積層させた後に、金属層3上に接着層4bとシーラント層5aをサンドラミネーション法により積層させた。具体的には、基材層1a上に、接着層2bを塗布して、金属層3と加圧加熱貼合した後、60℃で24時間のエージング処理を実施することにより、基材層1a/接着層2b/金属層3の積層体を調製した。次いで、当該積層体の金属層3上に接着層4bを溶融押出し法により積層させると共に、予め準備しておいたシーラント層5aを貼合した後、190℃で5秒間の後加熱処理を実施することにより、基材層1a/接着層2b/金属層3/接着層4b/シーラント層5aが順に積層された積層体からなる電池用包装材料を得た。
実施例3
下記組成の層構造を有する積層体からなる電池用包装材料を製造した。
基材層1b:2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(厚さ9μm)からなる第1層、及び2軸延伸ポリアミド(ナイロン6、厚さ15μm)が順に積層された多層フィルム
接着層2b:ポリエステルポリオール(主剤)とトルエンジイソシアネート(硬化剤)の2液型ウレタン接着剤(厚さ4μm)
金属層3:両面に化成処理を施したアルミニウム箔(厚さ40μm)
接着層4b:マレイン酸変性ポリプロピレン(厚さ15μm)
シーラント層5a:ポリグリコール酸70重量部とランダムポリプロピレン30重量部の混合樹脂(厚さ30μm)
基材層1bとして使用した多層フィルムは、ポリエステルポリオール(主剤)とトルエンジイソシアネート(硬化剤)の2液型ウレタン接着剤を用いて2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(厚さ9μm)と軸延伸ポリアミド(ナイロン6、厚さ15μm)を接着させることにより調製した。また、金属層3として使用したアルミニウム箔の化成処理は、前記実施例1と同様の方法で行った。
基材層1bの2軸延伸ポリアミド側に、接着層2bと金属層3をドライラミネーション法により積層させた後に、金属層3上に接着層4bとシーラント層5aをサンドラミネーション法により積層させた。具体的には、基材層1bの2軸延伸ポリアミド上に、接着層2bを塗布して、金属層3と加圧加熱貼合した後、60℃で24時間のエージング処理を実施することにより、基材層1b/接着層2b/金属層3の積層体を調製した。次いで、当該積層体の金属層3上に接着層4bを溶融押出し法により積層させると共に、予め準備しておいたシーラント層5aを貼合した後、190℃で5秒間の後加熱処理を実施することにより、基材層1b/接着層2b/金属層3/接着層4b/シーラント層5aが順に積層された積層体からなる電池用包装材料を得た。
実施例4
下記組成の層構造を有する積層体からなる電池用包装材料を製造した。
基材層1b:2軸延伸ポリアミド(ナイロン6、厚さ25μm)
接着層2b:ポリエステルポリオール(主剤)とトルエンジイソシアネート(硬化剤)の2液型ウレタン接着剤(厚さ4μm)
金属層3:両面に化成処理を施したアルミニウム箔(厚さ40μm)
接着層4a:ポリグリコール酸30重量部とマレイン酸変性ポリプロピレン70重量部の混合樹脂(厚さ15μm)
シーラント層5b:ランダムポリプロピレン(厚さ30μm)
金属層3として使用したアルミニウム箔の化成処理は、前記実施例1と同様の方法で行った。
基材層1b上に、接着層2bと金属層3をドライラミネーション法により積層させた後に、金属層3上に接着層4aとシーラント層5bをサンドラミネーション法により積層させた。具体的には、基材層1上に、接着層2を塗布して、金属層3と加圧加熱貼合した後、60℃で24時間のエージング処理を実施することにより、基材層1b/接着層2b/金属層3bの積層体を調製した。次いで、当該積層体の金属層3上に接着層4aを溶融押出し法により積層させると共に、予め準備しておいたシーラント層5bを貼合した後、190℃で5秒間の後加熱処理を実施することにより、基材層1b/接着層2b/金属層3/接着層4a/シーラント層5bが順に積層された積層体からなる電池用包装材料を得た。
実施例5
下記組成の層構造を有する積層体からなる電池用包装材料を製造した。
基材層1b:2軸延伸ポリアミド(ナイロン6、厚さ25μm)
接着層2b:ポリエステルポリオール(主剤)とトルエンジイソシアネート(硬化剤)の2液型ウレタン接着剤(厚さ4μm)
金属層3:両面に化成処理を施したアルミニウム箔(厚さ40μm)
接着層4b:マレイン酸変性ポリプロピレン(厚さ15μm)
シーラント層5a:ランダムポリプロピレン(厚さ10μm)からなる第1層、マレイン酸変性ポリプロピレン70重量部とポリグリコール酸30重量部の混合樹脂(厚さ5μm)からなる第2層、ポリグリコール酸(厚さ15μm)からなる第3層、マレイン酸変性ポリプロピレン(厚さ5μm)からなる第4層、及びランダムポリプロピレン(厚さ10μm)からなる第5層が順に積層された多層フィルム
金属層3として使用したアルミニウム箔の化成処理は、前記実施例1と同様の方法で行った。
基材層1b上に、接着層2bと金属層3をドライラミネーション法により積層させた後に、金属層3上に接着層4bとシーラント層5aをサンドラミネーション法により積層させた。具体的には、基材層1b上に、接着層2bを塗布して、金属層3と加圧加熱貼合した後、60℃で24時間のエージング処理を実施することにより、基材層1b/接着層2b/金属層3の積層体を調製した。次いで、当該積層体の金属層3上に接着層4bを溶融押出し法により積層させると共に、予め準備しておいたシーラント層5aの第1層と接着層4bが接面するようにして貼合した後、190℃で5秒間の後加熱処理を実施することにより、基材層1b/接着層2b/金属層3/接着層4b/シーラント層5aが順に積層された積層体からなる電池用包装材料を得た。
実施例6
下記組成の層構造を有する積層体からなる電池用包装材料を製造した。
基材層1a:2軸延伸ポリグリコール酸(厚さ25μm)
接着層2b:マレイン酸変性ポリプロピレン(厚さ15μm)
金属層3:両面に化成処理を施したアルミニウム箔(厚さ40μm)
接着層4b:マレイン酸変性ポリプロピレン(厚さ15μm)
シーラント層5a:ポリグリコール酸70重量部とランダムポリプロピレン30重量部の混合樹脂(厚さ30μm)
金属層3として使用したアルミニウム箔の化成処理は、前記実施例1と同様の方法で行った。
基材層1a上に、接着層2bと金属層3を熱ラミネーション法により積層させた後に、金属層3上に接着層4bとシーラント層5aを共押出しラミネーション法により積層させた。具体的には、基材層1a上に接着層2bが積層された積層体に金属層3を貼り合わせ、基材層1aが130℃となるように熱ロールで加圧加熱し、基材層1a/接着層2b/金属層3の積層体を調製した。次いで、当該積層体の金属層3上に接着層4bとシーラント層5aを溶融共押出し法により積層させた後、190℃で5秒間の後加熱処理を実施することにより、基材層1a/接着層2b/金属層3/接着層4b/シーラント層5aが順に積層された積層体からなる電池用包装材料を得た。
実施例7
下記組成の層構造を有する積層体からなる電池用包装材料を製造した。
基材層1a:ポリグリコール酸(厚さ5μm)からなる第1層、マレイン酸変性ポリプロピレン70重量部とナイロン6−イソフタル酸共重合ポリアミド30重量部の混合樹脂からなる第2層(接着層)、及びナイロン6(厚さ20μm)からなる第3層が順に積層された積層フィルムを2軸延伸処理した多層フィルム(延伸後の厚さ:第1層5μm、第2層5μm、第3層20μm)
接着層2b:マレイン酸変性ポリプロピレン(厚さ15μm)
金属層3:両面に化成処理を施したアルミニウム箔(厚さ40μm)
接着層4b:マレイン酸変性ポリプロピレン(厚さ15μm)
シーラント層5a:ランダムポリプロピレン(厚さ10μm)からなる第1層、マレイン酸変性ポリプロピレン70重量部とポリグリコール酸30重量部の混合樹脂(厚さ5μm)からなる第2層、ポリグリコール酸(厚さ15μm)からなる第3層、マレイン酸変性ポリプロピレン(厚さ5μm)からなる第4層、及びランダムポリプロピレン(厚さ10μm)からなる第5層が順に積層された多層フィルム
金属層3として使用したアルミニウム箔の化成処理は、前記実施例1と同様の方法で行った。
基材層1a上に、接着層2bと金属層3をサンドラミネーション法により積層させた後に、金属層3上に接着層4bとシーラント層5aをサンドラミネーション法により積層させた。具体的には、基材層1a上に、接着層2bを溶融押出し法により積層させると共に、予め準備しておいた金属層3を貼合した後、190℃で5秒間の後加熱処理を実施することにより、基材層1a/接着層2b/金属層3の積層体を調製した。次いで、当該積層体の金属層3上に接着層4bを溶融押出し法により積層させると共に、予め準備しておいたシーラント層5aを貼合した後、190℃で5秒間の後加熱処理を実施することにより、基材層1a/接着層2b/金属層3/接着層4b/シーラント層5aが順に積層された積層体からなる電池用包装材料を得た。
比較例1
下記組成の層構造を有する積層体からなる電池用包装材料を製造した。
基材層1b:2軸延伸ポリアミド(ナイロン6、厚さ25μm)
接着層2b:ポリエステルポリオール(主剤)とトルエンジイソシアネート(硬化剤)の2液型ウレタン接着剤(厚さ4μm)
金属層3b:両面に化成処理を施したアルミニウム箔(厚さ40μm)
接着層4b:マレイン酸変性ポリプロピレン(厚さ15μm)
シーラント層5b:ランダムポリプロピレン(厚さ30μm)
金属層3として使用したアルミニウム箔の化成処理は、前記実施例1と同様の方法で行った。基材層1として2軸延伸ポリアミドを使用すること以外は、実施例1と同条件で、基材層1b/接着層2b/金属層3/接着層4b/シーラント層5bが順に積層された積層体からなる電池用包装材料を得た。
比較例2
下記組成の層構造を有する積層体からなる電池用包装材料を製造した。
基材層1b:2軸延伸ポリアミド(ナイロン6、厚さ25μm)
接着層2b:ポリエステルポリオール(主剤)とトルエンジイソシアネート(硬化剤)の2液型ウレタン接着剤(厚さ4μm)
金属層3:両面に化成処理を施したアルミニウム箔(厚さ40μm)
接着層4b:ポリエステルポリオール(主剤)とトルエンジイソシアネート(硬化剤)の2液型ウレタン接着剤(厚さ4μm)
シーラント層5b:ランダムポリプロピレン(厚さ30μm)
金属層3として使用したアルミニウム箔の化成処理は、前記実施例1と同様の方法で行った。シーラント層5bとしてランダムポリプロピレンを使用すること以外は、実施例1と同条件で、基材層1b/接着層2b/金属層3/接着層4b/シーラント層5bが順に積層された積層体からなる電池用包装材料を得た。
試験例:性能評価
上記で得られた各電池用包装材料について、電解液に対する耐久性、水蒸気バリア性、短絡性、生分解性の評価を行った。具体的な評価方法は、以下に示す通りである。
[シール性の評価]
各電池用包装材料のシーラント層5同士を重ねあわせて、190℃、1.0Mpa、3秒間の条件でヒートシールを行い、シール強度を測定し、シール処理による基材層1の外観変化の有無の観察を行った。シール強度は、引っ張り強度試験機(島津製作所AUTOGRAPH AG−I)を用い、測定幅15mm、剥離長さ15mm、180度剥離、引っ張り速度300mm/minの条件で測定した。また、シール処理による基材層1の外観変化の有無については、ヒートシール処理後の基材層1の溶け、白化、気泡の発生等の外観の変化があるか否かについて観察した。
[電解液に対する耐久性の評価]
金型を用いた塑性加工を行うことにより、各電池用包装材料を深さ3mm、縦横50mm×35mmの凹型に成形した。これに下記に示す組成の混合液3gをシール幅3mmで190℃、2.0MPa、3.0秒のヒートシール条件で密封し、85℃で720時間保存した。保存後に、各電池用包装材料における金属層3とシーラント層5のデラミネーションの有無を確認した。
混合液の組成:1MのLiPF6を含む、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート(容積比で1:1:1)の混合液。
[水蒸気バリア性の評価]
各電池用包装材料を用いて縦横60mm×縦50mmの包装袋を作製し、これに、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、及びジメチルカーボネートを容積比1:1:1で含む混合液3gを充填し、シール幅3mmとなるようにシール条件は190℃、2.0M、3.0秒で3方シールし密封した。これを60℃、90%RHの恒温恒湿槽に10日間保管して、前記混合液の水分増加量をカールフィッシャー法で測定した。
[短絡性の評価]
金型を用いた塑性加工を行うことにより、各電池用包装材料から深さ3mm、縦横50mm×35mmの凹型の成型品を調製した。次いで、所定素材からなるリード線用フィルム(厚み50μ)を電池本体のリード線(ニッケル製、100μmの厚さ、4mm巾、長さ25mm)の所定の位置に巻きつけ後、電池本体を前記の成形品に挿入し、成形された電池用包装材料/リード線/包装材料となるように挟んだ後、その部分を、190℃、2.0MPaでヒートシールした。短絡性の評価は、リード線と電池用包装材料の金属層との短絡が生じるまでの時間を計測した。短絡の有無はテスター(判定条件:印加電圧100V、判定抵抗値2000MΩ)により確認し、さらに断面写真(光学顕微鏡、倍率200倍)によって、リード線と電池用包装材料と金属層の接触の有無を確認した。なお、リード線用フィルムはカルボン酸変性ポリプロピレン製のものを使用した。
[生分解性の評価]
各電池用包装材料のコンポスト中での生分解性について、ISO14855に記載の方法に準拠して試験を行い、60日後の各電池用包装材料の重量保持率(%)を測定した。
[評価結果]
得られた結果を表1に示す。この結果、基材層1、接着層4、及びシーラント層5のいずれかにポリグリコール酸樹脂を含む電池用包装材料(実施例1〜7)は、シール性、電解液に対する耐性、水蒸気バリア性、及び絶縁性が良好で、電池用包装材料として求められる基本性能を十分に備えており、しかも生分解性も有しており、廃棄時の環境負荷を軽減できることが確認された。また、基材層1にポリグリコール酸樹脂を含む電池用包装材料(実施例2、6、及び7)でも、ヒートシール後に基材層1aは、溶け、白化、気泡の発生等の外観変化は一切認められず、ヒートシール処理時の晒される加熱条件に耐え得る耐熱性を備えていることも確認された。
1 基材層
2 接着層
3 金属層
4 接着層
5 シーラント層

Claims (6)

  1. 少なくとも、基材層、必要に応じて設けられる接着層、金属層、必要に応じて設けられる接着層、及びシーラント層が順次積層された積層体からなり、
    (1)前記基材層、(2)前記基材層と金属層の間に必要に応じて設けられる接着層、(3)前記金属層とシーラント層の間に必要に応じて設けられる接着層、及び(4)シーラント層の内の少なくとも一つの層が、ポリグリコール酸樹脂を含む樹脂層により形成されている、
    ことを特徴とする、電池用包装材料。
  2. 前記基材層と前記金属層の間に、接着層が形成されている、請求項1に記載の電池用包装材料。
  3. 前記基材層が、2軸延伸ポリグリコール酸樹脂により形成されている、請求項1又は2に記載の電池用包装材料。
  4. 前記金属層がアルミニウムである、請求項1〜3のいずれかに記載の電池用包装材料。
  5. 二次電池用の包装材料である、請求項1〜4のいずれかに記載の電池用包装材料。
  6. 少なくとも正極、負極、及び電解質を備えた電池素子が、請求項1〜5のいずれかに記載の電池用包装材料内に収容さている、電池。
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