JP5960379B2 - 疑似目標除去装置 - Google Patents
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Description
従来の船舶レーダは、図4に示すように、以下の要素から構成される。
(1) 空中線21
(2) 目標が位置し得る方向およびレンジの範囲に、空中線21を介して所定の送信波を送信し、その送信波が目標で反射することに生じた受信波を空中線21を介して受信する送受信部22
(3) 送受信部22によって上記受信波が復調されることによって生成されたビデオ信号に海面反射の除去等の信号処理を施す信号処理部23
(4) 信号処理部23が上記信号処理の結果として出力するディジタル信号から個々の目標を検出し、これらの目標の位置情報を出力する目標検出部24
(5) 目標検出部24によって出力された位置情報に基づいて、PPI(Plan Position Indicator)スコープ上の所望のレンジ内に位置する目標を追尾する追尾処理部25
なお、本発明に関連する先行技術としては、以下に列記されるものがある。
(1) レーダセンサを用いて目標を追尾するために、ビデオ信号を2値化してターゲットテーブルを生成し、そのターゲットテーブルに形成されるエッジを検出すると共に、検出されたエッジに基づいて検出される目標の機影から目標の重心を求め、その機影から抽出される目標の機首の動きに基づいて目標の旋回状態を判定する点に特徴がある「目標追尾装置」および「目標追尾方法」
(2) 複数の目標をグループ化して追尾し、かつグループ情報と追尾情報とを比較することによって追尾対象毎に適切な情報を選択すると共に、適切なトラックデータを作成する点に特徴がある「レーダ追尾装置」
(3) 部分領域毎に観測時刻における目標の航跡を予測し、予測値に基づいて航跡のゲートを算出すると共に、全領域の観測が終了するまで、部分領域毎の観測時刻に併せてゲート判定した結果をゲート内判定行列に反映させ、全領域の観測が終了した場合に、現サンプリング区間に対応させる仮説および航跡の更新処理を実行することにより、観測領域内の観測値が同一時刻に得られない場合にも、精度のよい追尾を可能とする点に特徴がある「目標追尾装置」
したがって、このような巨大船舶は、物理的には単一であるにもかかわらず、船舶レーダのPPIスコープ上では、図6に示すように、複数の目標として識別される場合があった。
しかし、このような現象が発生すると、追尾処理部25は、追尾処理の過程では、船首の向きに応じて、単一の船舶が異なる複数の船舶と識別し、あるいは単一の船舶と識別する。
したがって、追尾処理の精度が頻繁に劣化し、観測者がPPIスコープ上で誤った認識を行う可能性があった。
したがって、単一の船舶であっても複数の目標として表示され、観測者が誤った認識を行う可能性は解消されなかった。
本発明では、目標は、反射体としての形状や寸法がその目標の姿勢に応じて変化し、あるいは形状が複雑である場合であっても、実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
本発明によれば、確保されるべき処理量が無用に大きくなり、あるいは応答性が過度に低下することが回避される。
本発明に係る移動体自動識別装置が備えられた移動体は、形状が複雑であっても、実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
図1は、本発明の一実施形態を示す図である。
図において、図4に示すものと機能が同じものについては、図4と同じ符号を付与して示し、ここでは、説明を省略する。
(1) 本実施形態に係る船舶レーダ10は、目標検出部24に代えて目標検出部11が備えられ、その目標検出部11のモニタ入力にAISトランスポンダ12の出力が接続されることによって構成される。
図3は、本実施形態の動作を説明する図である。
以下、図1〜図3を参照して本実施形態の動作を説明する。
(B) 船名、MMSI(Maritime Mobile Service Identity)番号、IMO(International Maritime Organization)番号、呼び出し符号、UTC(Coordinated
Universal Time)、回頭角速度、喫水
また、上記(B) に列記される項目については、本実施例では、本発明の特徴とは密接な関係がないため、以下では、詳細な説明を省略する。
また、上記「センサ位置」は、図3に示すように、船位の計測に供されるGPSアンテナが設置された目標船舶13上の位置(以下、「基準点」という。)Pを基準として予め設定された以下の4つの距離の組み合わせとして与えられる。
(2) 基準点Pから右舷側までの距離xr
(3) 基準点Pから船首までの距離yb
(4) 基準点Pから船首までの距離ys
なお、以下では、空中線21を介して行われるスキャンの周期は、例えば、上記「2秒」の周期と大幅には異ならない「3秒」であると仮定する。
AISトランスポンダ12は、目標船舶13に備えられたAISトランスポンダ14から無線伝送された船首方位θ、船位、センサ位置、船体長L、船幅W、船種、航海の状態、積載物、対地進路、対地船速、目的地およびポリゴンデータを取得する。
(1) 地図(海図)上における目標船舶13の位置Pを図3に示すように上記船位に基づいて荒く特定する(図2ステップS1)。
(2) この船位に併せて、既述の船首方位θ、センサ位置(xl、xr、yb、ys)、船体長Lおよび船幅Wに基づいて、図3のハンチング部に示すように、目標船舶13が地図(海図)上で占有する領域を特定する(図2ステップS2)。
(4) このような主目標以外の目標を廃棄する(図2ステップ4)。
(5) 主目標の位置を示す位置情報を追尾処理部25に引き渡す(図2ステップ5)。
したがって、本実施形態によれば、観測者が上記PPIスコープ上で誤った認識を行う可能性が確度高く排除され、かつ追尾処理の精度が安定に高く維持される。
(2) 目標船舶13に搭載され、自船舶の空中線21から到来した送信波に応答するトランスポンダ
(3) 自船舶との間に形成された何らかの通信手段を介してアクセスが可能であり、かつ目標船舶13から通知されたMMSI番号等のユニークな識別情報に基づいて検索することが可能であるデータベース
さらに、本実施形態では、船首方位θ、船位、センサ位置(xl、xr、yb、ys)、船体長L、船幅Wおよびポリゴンデータに基づいて、地図(海図)上で目標船舶13が占有する領域が特定されている。しかし、このような領域は、目標船舶の形状が正方形、矩形、円形等と見なすことができ、あるいは精度の低下が許容される場合には、以下の組み合わせ(1)、(2)の何れかに基づいて求められてもよい。
(2) 船位、船体長L、船幅W
また、このような領域の特定は、近距離では、二次元の直行座標系に基づいて特定可能であるが、例えば、球面座標系その他の多様な三次元の座標系に基づいて特定されてもよい。
(2) 「対地進路」に基づいて、自船舶の進路との共通性が高く、かつ衝突の危険性が高い船舶の優先度を高く設定する。
(4) 「対地船速」が速く、自船舶との衝突の危険性が高い船舶の優先度を高く設定する。
(6) 衝突等に際して被る危険性が高い「積載物」を積載している船舶の優先度を高く設定する。
レーダが受信した受信波で示される目標の内、前記領域に位置する目標を一本化し、1つの目標として検出する目標検出手段と
を備えたことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、領域識別手段は、目標が位置する領域を識別する。目標検出手段は、レーダが受信した受信波で示される目標の内、前記領域に位置する目標を一本化し、1つの目標として検出する。
すなわち、共通の目標で生じた複数の反射波に対応して個別に識別され得る目標は、その共通の目標が位置する領域内で生じた反射波の何れか1つに対応する1つの目標に一本化されて識別される。
したがって、大きな目標であっても、その目標の形状、姿勢および状態の如何にかかわらず、精度よく安定に1つの目標として識別される。
前記領域識別手段は、
前記1つの目標によって間欠的に通知された前記1つの目標の寸法に基づいて前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]に記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記1つの目標によって間欠的に通知された前記1つの目標の寸法に基づいて前記領域を識別する。
すなわち、実質的な1つの目標が占める領域は、その1つの目標の寸法に基づいて精度よく識別される。
したがって、このような実質的な1つの目標が実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記領域識別手段は、
前記1つの目標によって間欠的に通知された前記1つの目標の姿勢および寸法に基づいて前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]に記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記1つの目標によって間欠的に通知された前記1つの目標の姿勢および寸法に基づいて前記領域を識別する。
すなわち、実質的な1つの目標が占める領域は、その1つの目標の寸法だけではなく、姿勢にも基づいて精度よく識別される。
したがって、このような実質的な1つの目標は、反射体としての形状や寸法が上記姿勢に応じて変化する場合であっても、実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記領域識別手段は、
前記1つの目標によって間欠的に通知された前記1つの目標の姿勢、形状および寸法に基づいて前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]に記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記1つの目標によって間欠的に通知された前記1つの目標の姿勢、形状および寸法に基づいて前記領域を識別する。
すなわち、実質的な1つの目標が占める領域は、その1つの目標の姿勢および寸法だけではなく、形状にも基づいて精度よく識別される。
したがって、このような実質的な1つの目標は、形状が複雑であっても、実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記領域識別手段は、
前記レーダに対する応答として前記1つの目標から通知された前記1つの目標の寸法に基づいて前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]に記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記レーダに対する応答として前記1つの目標から通知された前記1つの目標の寸法に基づいて前記領域を識別する。
すなわち、実質的な1つの目標が占める領域は、その1つの目標の寸法に基づいて精度よく識別される。
したがって、このような実質的な1つの目標が実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記領域識別手段は、
前記レーダに対する応答として前記1つの目標から通知された前記1つの目標の姿勢および寸法に基づいて前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]に記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記レーダに対する応答として前記1つの目標から通知された前記1つの目標の姿勢および寸法に基づいて前記領域を識別する。
すなわち、実質的な1つの目標が占める領域は、その1つの目標の寸法だけではなく、姿勢にも基づいて精度よく識別される。
したがって、このような実質的な1つの目標は、反射体としての形状や寸法が上記姿勢に応じて変化する場合であっても、実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記領域識別手段は、
前記レーダに対する応答として前記1つの目標から通知された前記1つの目標の姿勢、形状および寸法に基づいて前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]に記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記レーダに対する応答として前記1つの目標から通知された前記1つの目標の姿勢、形状および寸法に基づいて前記領域を識別する。
すなわち、実質的な1つの目標が占める領域は、その1つの目標の姿勢および寸法だけではなく、形状にも基づいて精度よく識別される。
したがって、このような実質的な1つの目標は、形状が複雑であっても、実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記領域識別手段は、
前記レーダに対する応答として前記1つの目標から通知された識別情報に対応してデータベースに登録されている前記1つの目標の寸法を取得し、前記寸法に基づいて前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]に記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記レーダに対する応答として前記1つの目標から通知された識別情報に対応してデータベースに登録されている前記1つの目標の寸法を取得し、前記寸法に基づいて前記領域を識別する。
すなわち、実質的な1つの目標が占める領域は、その1つの目標の寸法に基づいて精度よく識別される。
したがって、このような実質的な1つの目標が実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記領域識別手段は、
前記レーダに対する応答として前記1つの目標から通知された識別情報に対応してデータベースに登録されている前記1つの目標の姿勢および寸法を取得し、前記姿勢および寸法に基づいて前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]に記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記レーダに対する応答として前記1つの目標から通知された識別情報に対応してデータベースに登録されている前記1つの目標の姿勢および寸法を取得し、前記姿勢および寸法に基づいて前記領域を識別する。
すなわち、実質的な1つの目標が占める領域は、その1つの目標の寸法だけではなく、姿勢にも基づいて精度よく識別される。
したがって、このような実質的な1つの目標は、反射体としての形状や寸法が上記姿勢に応じて変化する場合であっても、実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記領域識別手段は、
前記レーダに対する応答として前記1つの目標から通知された識別情報に対応してデータベースに登録されている前記1つの目標の姿勢、形状および寸法を取得し、前記姿勢、形状および寸法に基づいて前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]に記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記レーダに対する応答として前記1つの目標から通知された識別情報に対応してデータベースに登録されている前記1つの目標の姿勢、形状および寸法を取得し、前記姿勢、形状および寸法に基づいて前記領域を識別する。
すなわち、実質的な1つの目標が占める領域は、その1つの目標の姿勢および寸法だけではなく、形状にも基づいて精度よく識別される。
したがって、このような実質的な1つの目標は、形状が複雑であっても、実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記目標検出手段は、
前記領域の重心として前記1つの目標の位置を特定する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]ないし[10]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記目標検出手段は、前記領域の重心として前記1つの目標の位置を特定する。
すなわち、複数の反射波の源となった目標の位置は、その目標の姿勢、形状、寸法が一定でなくても、精度よく安定に特定される。
したがって、多様な目標の測位が精度よく実現される。
前記目標検出手段は、
前記領域に位置する目標の内、サイズが最大である目標を前記1つの目標として検出する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]ないし[10]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記目標検出手段は、前記領域に位置する目標の内、サイズが最大である目標を前記1つの目標として検出する。
すなわち、複数の反射波の源となった目標の位置は、その目標の姿勢、形状、寸法が一定でなくても、上記反射波が生じる最大の反射体の位置として特定される。
したがって、多様な目標の測位が精度よく実現される。
前記目標検出手段は、
前記領域に位置する目標の内、前記受信波のレベルが最大である目標を前記1つの目標として検出する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]ないし[10]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記目標検出手段は、前記領域に位置する目標の内、前記受信波のレベルが最大である目標を前記1つの目標として検出する。
すなわち、複数の反射波の源となった目標の位置は、その目標の姿勢、形状、寸法が一定でなくても、上記反射波が生じる最大の反射体の位置として特定される。
したがって、多様な目標の測位が精度よく実現される。
前記領域識別手段は、
前記1つの目標によって通知された前記1つの目標の種類を取得し、前記1つの目標の一本化に必要な処理の優先度を前記種類に応じて設定する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]ないし[13]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記1つの目標によって通知された前記1つの目標の種類を取得し、前記1つの目標の一本化に必要な処理の優先度を前記種類に応じて設定する。
すなわち、既述の一本化の処理は、その処理の必要性が目標の種類に基づく識別の下で他の目標より優先的にあるいは非優先的に行われる。
したがって、本発明の適用のために確保されるべき処理量が無用に大きくなり、あるいは応答性が過度に低下することが回避される。
前記領域識別手段は、
前記1つの目標によって通知された前記1つの目標の進路を取得し、前記進路と前記疑似目標除去装置が搭載された移動体の進路との相関性に応じて、前記1つの目標の一本化に必要な処理の優先度を設定する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]ないし[13]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記1つの目標によって通知された前記1つの目標の進路を取得し、前記進路と前記疑似目標除去装置が搭載された移動体の進路との相関性に応じて、前記1つの目標の一本化に必要な処理の優先度を設定する。 すなわち、既述の一本化の処理は、本発明が適用された移動体との進路の相関性に基づいて他の目標より優先的にあるいは非優先的に行われる。
したがって、本発明の適用のために確保されるべき処理量が無用に大きくなり、あるいは応答性が過度に低下することが回避される。
前記領域識別手段は、
前記1つの目標によって通知された前記1つの目標の速度を取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記速度に応じて設定する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]ないし[13]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記1つの目標によって通知された前記1つの目標の速度を取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記速度に応じて設定する。
すなわち、既述の一本化の処理は、目標毎の速度に基づいて他の目標より優先的にあるいは非優先的に行われる。
したがって、本発明の適用のために確保されるべき処理量が無用に大きくなり、あるいは応答性が過度に低下することが回避される。
前記領域識別手段は、
前記1つの目標によって通知された前記1つの目標の状態を取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記状態に応じて設定する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]ないし[13]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記1つの目標によって通知された前記1つの目標の状態を取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記状態に応じて設定する。
すなわち、既述の一本化の処理は、目標毎の状態に基づいて他の目標より優先的にあるいは非優先的に行われる。
したがって、本発明の適用のために確保されるべき処理量が無用に大きくなり、あるいは応答性が過度に低下することが回避される。
前記領域識別手段は、
前記1つの目標によって通知された前記1つの目標の積載物を取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記積載物の属性に応じて設定する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[1]ないし[13]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記領域識別手段は、前記1つの目標によって通知された前記1つの目標の積載物を取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記積載物の属性に応じて設定する。
すなわち、既述の一本化の処理は、目標毎の積載物の属性に基づいて他の目標より優先的にあるいは非優先的に行われる。
したがって、本発明の適用のために確保されるべき処理量が無用に大きくなり、あるいは応答性が過度に低下することが回避される。
前記個々の目標の位置に対応してデータベースに登録されている目標を一本化し、1つの目標として検出する目標検出手段と
を備えたことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、測位手段は、レーダが受信した受信波で示される個々の目標の位置を求める。目標検出手段は、前記個々の目標の位置に対応してデータベースに登録されている目標を一本化し、1つの目標として検出する。
すなわち、共通の目標で生じた複数の反射波に対応して個別に識別され得る目標は、その共通の目標が位置する領域内で生じた反射波の何れか1つに対応する1つの目標に一本化されて識別される。
したがって、大きな目標であっても、その目標の形状、姿勢および状態の如何にかかわらず、精度よく安定に1つの目標として識別される。
前記目標検出手段は、
前記レーダが受信した受信波で示される個々の目標に最寄りの目標の寸法をデータベースより取得し、前記最寄りの目標の寸法に基づいて前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[19]に記載の疑似目標除去装置において、前記目標検出手段は、前記レーダが受信した受信波で示される個々の目標に最寄りの目標の寸法をデータベースより取得し、前記最寄りの目標の寸法に基づいて前記領域を識別する。
すなわち、実質的な1つの目標が占める領域は、その1つの目標の寸法に基づいて精度よく識別される。
したがって、このような実質的な1つの目標が実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記目標検出手段は、
前記レーダが受信した受信波で示される個々の目標に最寄りの目標の姿勢および寸法をデータベースより取得し、前記最寄りの目標の姿勢および寸法に基づいて前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[19]に記載の疑似目標除去装置において、前記目標検出手段は、前記レーダが受信した受信波で示される個々の目標に最寄りの目標の姿勢および寸法をデータベースより取得し、前記最寄りの目標の姿勢および寸法に基づいて前記領域を識別する。
すなわち、実質的な1つの目標が占める領域は、その1つの目標の寸法だけではなく、姿勢にも基づいて精度よく識別される。
したがって、このような実質的な1つの目標は、反射体としての形状や寸法が上記姿勢に応じて変化する場合であっても、実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記目標検出手段は、
前記レーダが受信した受信波で示される個々の目標の位置に最寄りの目標の姿勢、形状および寸法をデータベースより取得し、前記最寄りの目標の姿勢、形状および寸法に基づいて前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[19]に記載の疑似目標除去装置において、前記目標検出手段は、前記レーダが受信した受信波で示される個々の目標の位置に最寄りの目標の姿勢、形状および寸法をデータベースより取得し、前記最寄りの目標の姿勢、形状および寸法に基づいて前記領域を識別する。
すなわち、実質的な1つの目標が占める領域は、その1つの目標の姿勢および寸法だけではなく、形状にも基づいて精度よく識別される。
したがって、このような実質的な1つの目標は、形状が複雑であっても、実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記目標検出手段は、
前記1つの目標の寸法に併せて、前記1つの目標の種類を前記データベースより取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記1つの目標の種類に応じて設定する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[19]ないし[22]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記目標検出手段は、前記1つの目標の寸法に併せて、前記1つの目標の種類を前記データベースより取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記1つの目標の種類に応じて設定する。
すなわち、既述の一本化の処理は、その処理の必要性が目標の種類に基づく識別の下で他の目標より優先的にあるいは非優先的に行われる。
したがって、本発明の適用のために確保されるべき処理量が無用に大きくなり、あるいは応答性が過度に低下することが回避される。
前記目標検出手段は、
前記1つの目標の寸法に併せて、前記1つの目標の進路を前記データベースより取得し、前記進路と前記疑似目標除去装置が搭載された移動体の進路との相関性に応じて、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を設定する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[19]ないし[22]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記目標検出手段は、前記1つの目標の寸法に併せて、前記1つの目標の進路を前記データベースより取得し、前記進路と前記疑似目標除去装置が搭載された移動体の進路との相関性に応じて、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を設定する。
すなわち、既述の一本化の処理は、本発明が適用された移動体との進路の相関性に基づいて他の目標より優先的にあるいは非優先的に行われる。
したがって、本発明の適用のために確保されるべき処理量が無用に大きくなり、あるいは応答性が過度に低下することが回避される。
前記目標検出手段は、
前記1つの目標の寸法に併せて、前記1つの目標の速度を前記データベースより取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記1つの目標の速度に応じて設定する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[19]ないし[22]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記目標検出手段は、前記1つの目標の寸法に併せて、前記1つの目標の速度を前記データベースより取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記1つの目標の速度に応じて設定する。
すなわち、既述の一本化の処理は、目標毎の速度に基づいて他の目標より優先的にあるいは非優先的に行われる。
したがって、本発明の実現のために確保されるべき処理量が無用に大きくなり、あるいは応答性が過度に低下することが回避される。
前記目標検出手段は、
前記1つの目標の寸法に併せて、前記1つの目標の状態を前記データベースより取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記1つの目標の状態に応じて設定する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[19]ないし[22]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記目標検出手段は、前記1つの目標の寸法に併せて、前記1つの目標の状態を前記データベースより取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記1つの目標の状態に応じて設定する。
すなわち、既述の一本化の処理は、目標毎の状態に基づいて他の目標より優先的にあるいは非優先的に行われる。
したがって、本発明の適用のために確保されるべき処理量が無用に大きくなり、あるいは応答性が過度に低下することが回避される。
前記目標検出手段は、
前記1つの目標の寸法に併せて、前記1つの目標の積載物を前記データベースより取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記積載物の属性に応じて設定す
る
このような構成の疑似目標除去装置では、上記[19]ないし[22]の何れかに記載の疑似目標除去装置において、前記目標検出手段は、前記1つの目標の寸法に併せて、前記1つの目標の積載物を前記データベースより取得し、前記1つの目標への一本化に必要な処理の優先度を前記積載物の属性に応じて設定する。
すなわち、既述の一本化の処理は、目標毎の積載物の属性に基づいて他の目標より優先的にあるいは非優先的に行われる。
したがって、本発明の適用のために確保されるべき処理量が無用に大きくなり、あるいは応答性が過度に低下することが回避される。
無線伝送路を介して外部に前記移動体の位置およびサイズを報知する報知手段と
を備えた移動体自動識別装置において、
前記報知手段は、
前記移動体の位置およびサイズに併せて、前記移動体の形状を前記無線伝送路を介して外部に報知する
ことを特徴とする移動体自動識別装置。
このような構成の移動体自動識別装置では、測位手段は、移動体の位置を特定する。報知手段は、前記移動体の位置およびサイズに併せて、前記移動体の形状を前記無線伝送路を介して外部に報知する。
すなわち、本発明に係る移動体自動識別装置が備えられた移動体は、測距や測位がその移動体の位置およびサイズだけではなく、形状にも基づいて精度よく実現可能となる。
したがって、本発明に係る移動体自動識別装置が備えられた移動体は、形状が複雑であっても、実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
前記報知手段は、
前記無線伝送路を介して外部から与えられた要求に応じて、前記移動体の位置およびサイズに併せて、前記移動体の形状を前記無線伝送路を介して外部に報知する
ことを特徴とする移動体自動識別装置。
このような構成の移動体自動識別装置では、上記[28]に記載の移動体自動識別装置において、前記報知手段は、前記無線伝送路を介して外部から与えられた要求に応じて、前記移動体の位置およびサイズに併せて、前記移動体の形状を前記無線伝送路を介して外部に報知する。
すなわち、本発明に係る移動体自動識別装置が備えられた移動体は、測距や測位がその移動体の位置およびサイズだけではなく、形状にも基づいて精度よく実現可能となる。
したがって、本発明に係る移動体自動識別装置が備えられた移動体は、形状が複雑であっても、実体とは異なる複数の目標として識別され難くなる。
11,24 目標検出部
12,14 AISトランスポンダ
13 目標船舶
21 空中線
22 送受信部
23 信号処理部
25 追尾処理部
Claims (1)
- 目標によって通知された前記目標の位置および形状に基づいて、前記目標が位置する領域を識別する領域識別手段と、
レーダが受信した受信波で示される目標の内、前記領域に位置する目標を1つの目標として識別する目標識別手段とを備え、
前記領域識別手段は、
前記レーダが受信した受信波で示される目標を追尾する系と連係することなく、前記領域を識別する
ことを特徴とする疑似目標除去装置。
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