JP2005182539A - 船舶用航行支援装置 - Google Patents

船舶用航行支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005182539A
JP2005182539A JP2003423540A JP2003423540A JP2005182539A JP 2005182539 A JP2005182539 A JP 2005182539A JP 2003423540 A JP2003423540 A JP 2003423540A JP 2003423540 A JP2003423540 A JP 2003423540A JP 2005182539 A JP2005182539 A JP 2005182539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
ship
target ship
relative position
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003423540A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashige Hakoyama
忠重 箱山
Osamu Yagi
修 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokimec Inc filed Critical Tokimec Inc
Priority to JP2003423540A priority Critical patent/JP2005182539A/ja
Publication of JP2005182539A publication Critical patent/JP2005182539A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】 レーダ信号から目標船捕捉追尾を行うものと、目標船等から送られてくる目標船情報を受信するものとの、それぞれの特性を生かして補完を行い、目標船についての情報の統合を効率的に行う。
【解決手段】 目標船または第3者から送信される目標船位置情報を受信するAIS装置12と、自船位置を特定するGPS装置14と、前記受信した目標船位置情報と前記特定した自船位置情報から目標船の自船に対する相対位置を演算する目標相対位置演算手段16と、レーダのレーダ信号から、目標船を継続して追尾し、その履歴から目標船の運動情報を提供するARPA装置20と、前記目標相対位置演算手段16で演算された目標船の相対位置とARPA装置20で追尾中の目標船の相対位置とを比較することにより、ARPA装置20で追尾中の目標船と同一の、AIS装置12でその目標船位置情報を入手した目標船を特定する同一目標判定手段22と、を備え、同一目標判定手段22は、さらに、同一判定を行う期間を制限する同一目標判定期間制限手段24を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、船舶に搭載されて航行支援を行う船舶用航行支援装置に関する。
従来、この種の船舶用航行支援装置としては、他船等との衝突を予防することを目的として、自動衝突予防援助装置(ARPA)があり、この装置は大型船等への搭載が義務付けられている。ARPA装置は、レーダのレーダ信号を処理して、その中で、監視するべき目標船を捕捉し、捕捉した目標船の位置を予測しながら継続追尾をすることができ、この目標船の継続追尾は、過去の相対位置からディジタルフィルタを用いて未来位置を予測し、この未来位置周辺にサンプリングウィンドウ(抽出領域)を設定し、レーダのビデオ信号をサンプリングし、そこから目標船の物標を抽出して目標船の現在の位置を特定している。
船舶用レーダやECDIS(電子海図情報表示装置)では、ARPA装置で追尾中の目標船をシンボルや数値データとして画像上に表示することで、操作者に安全な航行を行うための情報を提示している。
ところで、近年、目標船から送信される目標船の位置情報、目標船の速力情報等の動的情報、船種等の特徴情報を含む船舶識別信号を受信して目標船を識別する船舶自動識別装置(Automatic Identification System)(以下、AIS装置という)がシステム化されて実用化されており、このAIS装置により識別された船舶を表示装置に表示することが行われている。
今後は、ARPA装置とAIS装置とが併用されることとなるが、例えば、特開2002−372583号公報では、ARPA装置により捕捉・追尾された目標船と、AIS装置により識別された目標船とを同一の表示装置に表示した場合に、両者のマークが重なって表示が見づらくなることを防止するために一方のマークを優先して表示することが提案されている。同様に、特開2003−48595号公報では、ARPA装置とAIS装置から得られた他船情報の重要度を所定条件に従って求め、予め設定された範囲の危険度をもつ他船の位置をグラフィック表示することが提案される。
上記公報のようにマークを統合化する場合には、装置が、ARPA装置により捕捉・追尾された目標船と、AIS装置により識別された目標船との統合を行うための判定を常時行う必要があり、装置のその判定のための処理時間及び処理負荷が多大になり、他の処理の遅延、処理量の制約を招くという問題がある。
特開2002−372583号公報 特開2003−48595号公報
本発明が解決しようとする課題は、レーダ信号から目標船捕捉追尾を行うものと、目標船等から送られてくる目標船情報を受信するものとの、それぞれの特性を生かして補完を行い、目標船についての情報の統合を効率的に行うことができる船舶用航行支援装置を提供することである。
前述した課題を解決するために、請求項1記載の発明は、船舶に搭載されて航行支援を行う船舶用航行支援装置において、
目標船または第3者から送信される目標船位置情報を受信する目標船情報受信手段と、
自船位置を特定する自船位置情報特定手段と、
前記受信した目標船位置情報と前記特定した自船位置情報から目標船の自船に対する相対位置を演算する目標相対位置演算手段と、
レーダのレーダ信号から、目標船を継続して追尾し、その履歴から目標船の運動情報を提供する目標船捕捉追尾手段と、
前記目標相対位置演算手段で演算された目標船の相対位置と目標船捕捉追尾手段で追尾中の目標船の相対位置とを比較することにより、目標船捕捉追尾手段で追尾中の目標船と同一の、前記目標船情報受信手段でその目標船位置情報を入手した目標船を特定する同一目標判定手段と、を備え、
前記同一目標判定手段は、さらに、同一判定を行う期間を制限する同一目標判定期間制限手段を備えることを特徴とする。
同一目標判定期間制限手段が制限する期間としては、例えば、目標船捕捉追尾手段が目標船を捕捉してから所定時間経過後に同一判定を行うようにしたり、目標船捕捉追尾手段が目標船を捕捉する際にのみに同一判定を行うようにしたり、または、所定時間毎若しくは目標船捕捉追尾手段の目標船に関するデータが更新される毎に同一判定を行うようにすることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記目標船捕捉追尾手段は、目標船を捕捉する際に、目標相対位置演算手段で得られた相対位置を、捕捉位置情報とすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記目標船情報受信手段が、目標船位置情報と共に目標船または第3者から送信される目標船運動情報を受信し、
前記目標捕捉追尾手段は、目標船相対位置と共に目標船の過去の位置の履歴から目標運動推定情報を算出することができ、
前記目標相対位置演算手段で演算された目標船の相対位置及び目標船情報受信手段から送信される目標船運動情報及び目標船捕捉追尾手段から算出される目標船相対位置及び目標船運動推定情報並びに時間を記録する目標情報記録手段をさらに備え、
前記同一目標判定手段は、現在の目標船の相対位置の他に現在の運動情報並びに過去の相対位置情報及び運動情報を考慮に入れて特定を行うことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記同一目標判定手段が、すべての前記目標相対位置演算手段で演算された目標船の相対位置と、目標船捕捉追尾手段で追尾中のすべての目標船の相対位置とを比較して、その比較結果に基づき、特定を行うことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記同一目標判定手段が、目標船捕捉追尾手段で追尾中の目標船が所定条件を満たすかどうかの判定を行う目標船判定手段を備え、所定条件を満足する目標船についてだけ、その目標船と同一の、前記目標船情報受信手段でその目標船位置情報を入手した目標船を特定することを特徴とする。
所定条件としては、相対距離が所定範囲内にあることとすることができる。または、前記目標船情報受信手段は、目標船位置情報と共に目標船または第3者から送信される目標船速力、針路情報を受信し、さらに、自船の速力及び針路を特定する自船速力・針路特定手段を備えたときに、前記所定条件は、危険度が所定以上であることとすることができる。または、前記目標船情報受信手段は、目標船位置情報と共に目標船または第3者から送信される目標船速力、針路情報を受信し、前記所定条件としては、針路または速力が第2所定条件を満足することとすることができる。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のものにおいて、前記同一目標判定手段で同一であるとされた目標船について、データの同一化をしてよいか否かの決定を操作者に促す同一化確認手段をさらに備え、同一化確認手段が操作者からの同一化決定信号を受け取ったときに、同一とされた目標船のデータの同一化を行うことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のものにおいて、前記同一目標判定手段で同一とされた目標船のデータの同一化を行う際に、音声を発する音声出力手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のものにおいて、前記目標相対位置演算手段によって得られた目標相対位置と、目標船捕捉追尾手段によって得られた目標相対位置とを、シンボル化して表示する表示手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記同一目標判定手段で同一とされた目標船については、前記目標相対位置演算手段によって得られた目標相対位置を表示するシンボル及び目標船捕捉追尾手段によって得られた目標相対位置を表示するシンボルとは、異なるシンボルで統合して表示することを特徴とする。
また、任意には、前記表示手段は、前記同一目標判定手段で同一とされた目標船のデータの同一化を行う際に、同一化することをポップアップウインドウ形式で表示してもよい。または、任意には、前記同一目標判定手段は、同一とされた目標船の同一度合いを表す同一度を演算し、前記表示手段は、同一とされた目標船の目標船位置を統合して表示するとともに、その同一度を併せて表示することもできる。また、任意には、前記同一目標判定手段は、同一とされた目標船の同一度合いを表す同一度を演算し、前記表示手段は、同一とされた目標船の目標船位置を統合してシンボル化して表示するとともに、その同一度に応じて異なるシンボルで表示することができる。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のものにおいて、前記同一目標判定手段において同一とされた目標船に関する目標船情報受信手段で受信された目標船位置情報と、目標船捕捉追尾手段で求めた目標船の位置情報とを、1つにまとめて記録すると共に、
前記同一目標判定手段において、過去に同一とされていた目標船が互いに同一でないとされたときに、同一でないとされた目標船に関する目標船情報受信手段で受信された目標船位置情報と、目標船捕捉追尾手段で求めた目標船の位置情報とを、それぞれ分離して別々に記録する記録手段を備えることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8に記載のものにおいて、前記同一目標判定手段において、過去に同一とされていた目標船が同一でないとされたときに、前記表示手段は、その旨をメッセージ等で通知するか、またはその目標船位置を分離して表示することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のものにおいて、前記目標船情報受信手段が、目標船位置情報と共に目標船から送信される目標船のサイズに関する特徴情報を受信し、
前記同一目標判定手段は、前記サイズに関する特徴情報によって、前記目標相対位置演算手段で演算された目標船の相対位置と、目標船捕捉追尾手段で追尾中の目標船の相対位置とを比較する際の比較の基準を変化させることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1ないし11のいずれか1項の記載のものにおいて、目標船捕捉追尾手段からの指定された方位を撮像して動画画像または静止画像を供給する撮像手段と、
前記撮像手段から得られた動画画像または静止画像を処理して、画像内の目標船の特徴を抽出する画像処理手段と、
をさらに備え、
前記目標船情報受信手段は、目標船位置情報と共に目標船から送信される目標船の特徴情報を受信し、
前記同一目標判定手段は、前記目標相対位置演算手段で演算された目標船の相対位置及び受信された特徴情報と、目標船捕捉追尾手段で追尾中の目標船の相対位置及び画像処理手段からの特徴情報とを比較することにより、目標船捕捉追尾手段で追尾中の目標船と同一の、目標船位置情報を送信した目標船を特定することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項12記載のものにおいて、前記撮像手段から得られた動画画像または静止画像を表示する表示装置をさらに備えることを特徴とする。前記画像処理手段で処理後の画像を表示する表示手段をさらに備えてもよい。
請求項14記載の発明は、請求項1ないし13のいずれか1項に記載のものにおいて、前記目標船情報受信手段が、AIS(船舶自動識別)装置であることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項1ないし14のいずれか1項に記載のものにおいて、前記目標船捕捉追尾手段が、ARPA(自動衝突予防援助)装置であることを特徴とする。
本発明によれば、目標船等から送られてくる目標船情報を受信するものとの、それぞれの特性を生かして補完を行い、目標船についての情報の統合を行うことができ、さらに、同一目標判定期間制限手段により、同一判定を行う期間を制限することにより、同一判定を行う処理時間を短縮し、効率的に処理を行うことができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。尚、以下の実施形態は本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る船舶用航行支援装置を表すブロック図である。図において、船舶用航行支援装置10は、目標船または第3者から送信される目標船位置情報を受信する目標船情報受信手段であるAIS装置12と、自船位置を特定する自船位置情報特定手段であるGPS装置14と、AIS装置12からの情報とGPS装置14からの情報から目標船の自船に対する相対位置を演算する目標相対位置演算手段16と、目標相対位置演算手段16で演算する相対位置等を記録する相対位置記録手段17と、目標船の捕捉を行う目標船捕捉手段18と、目標船捕捉手段18で捕捉された目標船の追尾を行う目標船捕捉追尾手段であるARPA装置20と、AIS装置12から情報を得た目標船とARPA装置20で追尾中の目標船とが同一か否かの判定を行う同一目標判定手段22と、音声出力手段26と、同一化確認手段28と、表示手段30と、同一目標判定手段22による判定結果を記録する記録手段34と、を備える。
AIS装置12は、AISアンテナとAIS受信機とからなり、目標船または第3者から送信された目標船に関する船舶識別信号を受信するものである。船舶識別信号の中には、目標船位置の他、目標船速力、目標船針路、目標船船首方位、目標船回頭率といった動的な情報(目標船運動情報という)と、船長、幅、船種、重量といった静的な情報(目標船特徴情報という)が含まれており、この目標船特徴情報は原則6分毎、目標船位置情報及び目標船運動情報は速力に依存し速力が速ければそれだけ時間間隔が短くなるようにして2秒から3分毎で送信されている。この船舶識別信号の送信元としては、目標船自身または第3者とすることができ、第3者として例えば、港湾監視局等とすることができる。
GPS装置14は、GPSアンテナとGPS受信機とから構成され、自船位置を表す自船の緯度、経度を特定するものである。
ARPA装置20は、自船周囲の物標データを得るためのレーダ装置、自船の船首方位を検出して方位データを出力するジャイロコンパス、自船速力を検出するスピードログからの信号を得て、レーダ装置からのレーダ信号を処理して、その中で、監視するべき目標船を捕捉し、捕捉した目標船の位置を予測しながら継続追尾をするものであり、目標船の継続追尾は、過去の相対位置からディジタルフィルタを用いて未来位置を予測し、この未来位置周辺にサンプリングウィンドウ(抽出領域)を設定し、レーダのビデオ信号をサンプリングし、そこから目標船の物標を抽出して目標船の現在の位置を特定すると共に、目標船の針路・速力を算出する。
より具体的には、ARPA装置20では、前記ディジタルフィルタとして、通常α−βトラッカー手法によるα、βを使用している。この手法では、あるk番目のレーダスキャン時における目標船の位置をXm(k)、T(k)をk番目の観測時間とすると、次の目標船の予測位置Xp(k+1)は次のように求められる(図2参照)。
Figure 2005182539
尚、ここで、Xs(k)、Vs(k)は、目標平滑位置、目標一次予測相対速度である。
ARPA装置20では、目標船の位置Xm(k)が観測されるたびに、次のレーダスキャンのときに目標船が存在すると予測される予測位置Xp(k+1)を算出し、次のレーダスキャンのタイミングにXp(k+1)を中心としてその近傍にサンプリングウィンドウを設定してその領域のレーダ信号をサンプリングして物標信号を目標船として追尾し、継続的にこの追尾動作を繰り返す。そして、ARPA装置20では、目標船のレーダスキャンのタイミング毎に得られる目標船の相対位置及びその針路・速力のデータ並びにその時間を装置内の目標情報記録手段21に記録すると共に、後述の同一目標判定手段22へとそのデータを送出する。
同一目標判定手段22は、同一目標判定を行う期間の制限を行う同一目標判定期間制限手段24と、同一判定を行う目標船の制限を行う目標船判定手段25と、をさらに備えている。
表示手段30は、ARPA装置20及び目標相対位置演算手段16からの信号を受けるもので、目標相対位置演算手段16からの目標相対位置データ、ARPA装置20で追尾中の追尾等データを受けて、シンボル等を表示するものである。本表示装置30は、本船舶用航行支援装置10専用のものでもよいし、レーダ装置やECDIS等の他の船舶用航海機器の表示器において重畳表示または切り替え等表示をすることで該表示器と兼用としてもよい。
以上のように構成される船舶用航行支援装置10の作用を、主に、目標相対位置演算手段16及び同一目標判定手段22を中心として説明する。
目標相対位置演算手段16は、AIS装置12からの目標船位置情報とGPS装置14からの自船情報から目標船の自船に対する相対位置を演算し、目標相対位置データを出力する。この目標船の相対位置の演算は、任意の方法で行うことができるが、例えば、平面航法を利用することができる。即ち、図3に示すように、自船の緯度、経度を(φo,λo)、目標船の緯度、経度を(φt,λt)とし、緯度差をdφ=φt−φo、経度差をdλ=λt−λoとし、自船から目標船までの方位をθとし、自船と目標船との距離をDとし、自船と目標船との東西距をdpとすると、
Figure 2005182539
が成り立つ。これらの式からDとθを求めると、
Figure 2005182539
となる。この距離Dと方位θから目標船の相対位置を特定することができる。以上の算出は、相対距離が平面内と考えられる小さい範囲である場合に適当であるが、この平面航法を利用する以外に、距等圏航法、中分緯度航法を利用することが可能である。以下、説明を簡単にするために、このようにして求められた目標船の相対位置を平面座標に置き換えた座標(xAIS,yAIS)で表して、説明する。
択一的には、目標相対位置演算手段16で演算を行い出力する目標船の相対位置として、AIS装置12からの目標船の位置情報だけでなくAIS装置12からの目標船運動情報を使用して、AIS装置12で受信してから現在までの時間差の影響を考慮した相対位置とすることもできる。つまり、AIS装置12から入手した時間から現在までに無視できない時間差がある場合には、その時間差に相当する目標船の移動距離を考慮するとよい。具体的には、目標船のAIS装置12で入手した目標船位置の緯度、経度を(φt0,λt0)、速力をvt、針路をθtとすると、T秒後の現在の目標船位置の緯度、経度(φtT,λtT)は、推定値として
Figure 2005182539
で演算することができる。このようにして求めた推定の目標船位置から、目標船の相対位置を求めてもよい。以下、説明を簡単にするために、この推定の目標位置から求められた目標船の推定の相対位置を平面座標に置き換えた座標(xAISP,yAISP)で表して、説明する。
目標相対位置演算手段16で求められた目標船の相対位置は、表示手段30へと送られて無条件または所定の条件下でレーダ装置からのレーダ信号と共に表示される。また、目標相対位置演算手段16で求められた目標船の相対位置は、同一目標判定手段22へと送られる。
目標相対位置演算手段16は、AIS装置12から目標船位置情報等が受信される度に目標船の相対位置を演算して、その演算結果をAIS装置12からの他の目標船の情報(時間を含む)と関連付けて、目標情報記録手段17に格納する。
同一目標判定手段22は、目標相対位置演算手段16からの目標船の相対位置(xAIS,yAIS)(または(xAISP,yAISP))と、ARPA装置20で追尾中の目標船の情報とから、ARPA装置20で追尾中の目標船と同一のAIS装置12でその船舶識別信号を入手した目標船を特定する。
まず、図4に示すように、同一目標判定手段22の同一目標判定期間制限手段24は、目標相対位置演算手段16からの目標船の相対位置(xAIS,yAIS)(または(xAISP,yAISP))を受けると(ステップS10)、その目標船の同一判定を行う期間であるかどうかを判定する(ステップS12)。
同一目標判定期間制限手段24で判定する、同一目標判定を行う初期期間としては、次の期間を例示することができる。
1−1) ARPA装置20が目標船を捕捉するタイミング
1−2) ARPA装置20が捕捉を行ってから所定時間経過したタイミング
ここで、所定時間経過したタイミングとは、ARPA装置20で捕捉を行った直後は、目標船がどの方位へと航行しているか不明であり、ベクトルが不安定であることが多いため、その安定するのに要する時間経過後に同一目標の判定を行うとよいからである。尚、ARPA装置20で目標船を追尾するために行う捕捉は、操作者による特定の目標船の指示による捕捉、またはレーダ画像中の所定領域に侵入した目標船の自動捕捉により、行うことができる。これに対して、AIS装置12からの情報に基づいて捕捉を行うことも可能であり、そのために、目標船捕捉手段18を設けることができる。目標船捕捉手段18では、目標相対位置演算手段16で得られた目標船の相対位置が所定の捕捉条件を満足する場合に、自動的または操作者の確認を得た上で、捕捉を行い、その目標船の相対位置、速力、針路等の運動情報を捕捉位置及び捕捉運動情報として、ARPA装置20へと送出する。こうして目標船捕捉手段18によって捕捉された目標船は、当初よりARPA装置20で追尾中の目標船と関連付けられているので、かかる目標船については、同一目標判定手段22による同一目標判定は、捕捉以降所定時間経過後のタイミングで行うか、全く行わなくても良い。
また、同一目標判定期間制限手段24で判定する、同一目標判定を行う期間の頻度としては、次の頻度を例示することができる。
2−1) 初めのタイミングの1回だけ
2−2) ARPA装置20において、レーダ装置からの新規データを取得して目標船についてのデータを更新した毎
2−3) 予め設定した所定時間経過毎等
次に、同一目標判定期間制限手段24によって同一目標判定を行う期間である場合には、目標船判定手段25で、同一目標判定を行う目標船かどうかを判定する(ステップS14)。目標船判定手段25で判定する、同一目標判定を行う目標船の条件としては、次の条件を例示することができる。
3−1) ARPA装置20において相対距離が所定の範囲内にあると判定がなされている目標船であること
3−2) ARPA装置20において危険船との判定がなされている目標船であること
3−3) ARPA装置20において針路、速力が所定条件を満足される目標船であること、より具体的には、針路が自船に向かっている方向であること、速力が所定以上であること、など
ここで、3−2)の危険船とは、自船との衝突する危険性を表す危険度が高い目標船を言い、危険度は、例えば、DCPA(Distance to Closest Point of Approach)またはTCPA(Time to Closest Point of Approach)を用いることができ、これらは、ARPA装置12で求めている目標船の相対位置、相対速力、相対針路から求めることができる。DCPAが小さければ、衝突の危険度が高いことになり、さらにTCPAが小さければ、衝突までの時間が短いので、同一船判定を行うようにする。
以上の同一目標判定期間制限手段24及び目標船判定手段25による判定を行うことにより、同一目標判定を行う範囲を限定し、これによって処理効率を向上させることができる。
同一目標判定期間制限手段24及び目標船判定手段25による判定の結果、同一船判定を行う目標船であるとの判定がなされると、同一目標判定手段22は、目標相対位置演算手段16からの目標船の相対位置(xAIS,yAIS)(または(xAISP,yAISP))と、ARPA装置20で追尾中の目標船の相対位置(xARPA,yARPA)とから、ARPA装置20で追尾中の目標船と同一のAIS装置12でその船舶識別信号を入手した目標船を特定するが(ステップS16)、その特定のために用いるデータとしては、次の例が考えられる。
4−1)ARPA装置20とAIS装置12の最新データ同士を利用して決定する
4−2)ARPA装置20とAIS装置12の最新及び目標情報記録手段17,21に記録された過去のデータ同士を利用して決定する
また、そのマッチングの対象としては、次の例が考えられる。
5−1)ARPA装置20とAIS装置12の単独の目標船のデータ同士を比較して決定する(1対1マッチング)
5−2)ARPA装置20またはAIS装置12のいずれか一方の単独の目標船とARPA装置20またはAIS装置12のいずれか他方の複数の目標船のデータ同士を比較して決定する(1対多マッチング)
5−3)ARPA装置20とAIS装置12の複数の目標船のデータ同士を比較して決定する(多対多マッチング)
5−1)によれば、同一船であるかどうかの判定条件として、例えば、
Figure 2005182539
を満足するものとすることができる。つまり、目標相対位置演算手段16から求められた目標船の相対位置(xAIS,yAIS)と、ARPA装置20で追尾中の目標船の相対位置(xARPA,yARPA)の距離の差がΔdth以下である追尾中の目標船がある場合に、その追尾中の目標船とAIS装置12にて受信した船舶識別信号に対応する目標船とが同一であるとする。この差異は、AIS装置12で受信する船舶識別信号に含まれる目標船の位置の検出がGPS装置などで行われており、GPS装置による誤差、及び自船のGPS装置の誤差などの影響によるものである。また、目標船の相対位置として(xAIS,yAIS)を用いた場合には時間経過による誤差、また、目標船の相対位置として(xAISP,yAISP)を用いた場合には、推定誤差が発生する可能性がある。これらの誤差を考慮してΔdthの値を設定するとよい。
また、閾値であるΔdthの値は、目標船の種類に依存しないものとすることもできるが、AIS装置12からの目標船特徴情報に含まれる船舶の船長、幅、船種、重量から得られるサイズによってΔdthの値を変えることも可能である。船舶のサイズが大きくなると、GPS装置によって特定される目標船の位置と重心位置との位置ずれが大きくなる傾向にあり、従って、AIS装置12からの目標船位置情報とARPA装置20との誤差が大きくなる可能性があるからである。
また、5−2)によれば、同一船であるかどうかの判定条件としては、例えば、
Figure 2005182539
を演算して、Δd(i)が最小値となる目標船を同一の目標船とする。即ち、AIS装置12でその目標船情報を入手した複数の目標船の相対位置(xAIS(i),yAIS(i))(i=1,2,…n)との距離Δd(i)を比較して、その最も距離が近いものを同一と判定する。
また、5−3)によれば、AIS装置12でその目標船情報を入手した複数の目標船の位置を、PAIS(i)(xAIS(i),yAIS(i))(i=1,2,…n)とし、ARPA装置20で追尾中の複数の目標船の相対位置PARPA(j)(xARPA(j),yARPA(j))(j=1,2,…m)とする。ARPA装置20における座標の原点を、AIS装置12における座標の(ψ、ξ)に置いたときに、PAIS(i)に最も近いPARPA(j)を選び、その距離をΔd(i)(ψ,ξ)として、すべてのPAIS(i)(i=1,2,…n)について、その距離の合計を求めると、
Figure 2005182539
となる。この(ψ,ξ)を複数の組み合わせで行い、R(ψ,ξ)が最小となる組み合わせを見つけて、同一とする(図6参照)。
同一目標判定手段22で同一と判定した後(ステップS17)は、表示手段30へとその同一化確認表示のためのデータを送出する(ステップS18)。表示手段30では、その同一化確認表示を表示する。この同一化確認表示は、今、対象としている目標船の同一化を行うかどうかの最終判断を操作者に委ねており、操作者に対してその判断を促すためのものである。同一化確認手段28は、操作者からの同一化をするとの意思を表す入力信号を受けると(ステップS20)、同一船であると見なされたARPA装置20で追尾中の目標船と同一のAIS装置12でその目標船情報を入手した目標船とを関連付けて、記録手段34に記録する(ステップS22)。但し、同一化を行うかどうかの最終判断を操作者に委ねずに、自動的に同一化をすることも可能であり、その場合、同一化確認手段28は省略可能である。
そして、信号を音声出力手段26及び/または表示手段30に出力する(ステップS24)。これにより、音声出力手段26から同一化した旨を表す音声またはブザーが出力され、及び/または表示手段30にシンボル、文字または数値等が表示される。表示手段30では、ポップアップウインドウ形式で同一化した旨を表す表示がなされてもよい。
表示手段30では、同一と見なされた目標船については、AIS装置12からその目標船情報を入手した目標船と、ARPA装置20で追尾中の目標船との統合を行った上で(つまり、どちらかの目標船のみを表示する)、AIS装置12からその目標船情報が得られる目標船のシンボルと、ARPA装置20で追尾中の目標船のシンボルとは異なるシンボルで表示するとよい。
また、表示手段30では、目標船を表すシンボルと併せて、または目標船を表すシンボルの代わりに同一度を表示することもできる。ここで、同一度は同一程度を表す指標であり、同一目標判定手段22は、前述の(5−1)、(5−2)または(5−3)式において、その得られた値は同一度合いを表すものであるから、その値を、予め決められたランクによってランク付けし、その同一度のランクに応じて別の異なるシンボルとし、若しくは大、中、小などの値に変換し、またはランク付けをせずに同一度をそのまま数値として表示することもできる。さらには、表示手段30において、カーソルをそのシンボルに持っていったときに、同一度合いを表すようにしてもよい。
一方、表示手段30では、今まで同一であるとされた目標船が次の同一目標判定手段22の判定のタイミングにおいて、同一でないと判定された場合には、その旨を通知することができる。この場合にも、同一化する場合と同様に、ポップアップウインドウ形式で表示を行って、操作者の注意を十分に喚起するようにしてもよい。または、色を変化させたり、シンボル形状を変化させたり、またはキャラクターで表示させることもできる。
そして、表示手段30は、今まで同一のシンボルで統合化されていた目標船について、AIS装置12からその目標船情報が得られる目標船のシンボルと、ARPA装置20で追尾中の目標船のシンボルとは異なるシンボルとに分離して表示する。
記録手段34は、今まで同一であるとされた目標船が次の同一目標判定手段22の判定のタイミングにおいて、同一でないと判定された場合(ステップS26)には、同一船であると見なされたARPA装置20で追尾中の目標船と同一のAIS装置12でその目標船情報を入手した目標船とを関連付けていたものを、関連付けずに、分離して記録する(ステップS28)。
次に、図5は、本発明の第2の実施形態を表す図である。図において、第1実施形態と同様の手段は同一の符号を付し、その詳細説明は省略する。
第2実施形態の船舶用航行支援装置10は、さらに撮像装置36と、画像処理手段38とを備えている。撮像装置36は、方位軸の回りで回転可能に船舶に取付けられており、ARPA装置20から該ARPA装置20で追尾中のある目標船の方位信号を受けると、その方位(撮像方位という)に指向して目標船の撮像をして、動画像または静止画像を取得するものである。画像処理手段38は、撮像装置36から得られた動画画像または静止画像を処理するものである。画像処理手段38で処理された動画画像または静止画像は、表示手段40に表示される。あるいは、表示手段30またはレーダー装置やECDIS等の他の船舶用航海機器の表示器に表示してもよく、この場合は表示手段40は不要となる。他表示器に表示する場合は、画面全体の切り替えで表示する方法や専用の子ウィンドウを設ける方法、子ウィンドウをメニューの切り替えで表示する方法、または、ポップアップウィンドウ等で表示することができる。
以上のように構成される船舶用航行支援装置10の作用を、主に、同一目標判定手段22を中心として説明する。
同一目標判定手段22は、前記(5−1)から(5−3)のいずれかのマッチングに加えてまたはマッチングに替えて、AIS装置12からの目標船特徴情報に含まれる船舶の船長、幅、船種、重量の情報と目標相対位置演算手段16の相対位置との情報から、撮像装置36から得られる動画画像または静止画像と、撮像方位との情報との比較を行う。
即ち、目標相対位置演算手段16で求められた相対位置から自船に対する目標船の方位及び距離が分かり、また、AIS装置12からの目標船特徴情報及び、その他の倍率・焦点等の撮像条件から、動画像または静止画像中に現れるべき、目標船の画像の大きさが分かるので、その画像の大きさを算出し、実際に撮像装置36から得られた目標船の画像の大きさと比較する。比較結果が所定閾値以内であれば、同一船であると判定する。
このようにして、撮像装置及び目標船特徴情報を用いても同一船判定を行うことができる。
本発明の実施形態に係る船舶用航行支援装置を表すブロック図である。 α−βトラッカー手法による追尾の説明図である。 目標相対位置演算手段による相対位置の演算の原理を表す説明図である。 同一目標判定の手順を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る船舶用航行支援装置を表すブロック図である。 同一船判定の一例を表す説明図である。
符号の説明
10 船舶用航行支援装置
12 AIS装置(目標船情報受信手段)
14 GPS装置(自船位置情報特定手段)
16 目標相対位置演算手段
17,21 目標情報記録手段
20 ARPA装置(目標船捕捉追尾手段)
22 同一目標判定手段
24 同一目標判定期間制限手段
25 目標船判定手段
28 同一化確認手段
34 記録手段
36 撮像装置
38 画像処理手段
30,40 表示手段
26 音声出力手段

Claims (15)

  1. 船舶に搭載されて航行支援を行う船舶用航行支援装置において、
    目標船または第3者から送信される目標船位置情報を受信する目標船情報受信手段と、
    自船位置を特定する自船位置情報特定手段と、
    前記受信した目標船位置情報と前記特定した自船位置情報から目標船の自船に対する相対位置を演算する目標相対位置演算手段と、
    レーダのレーダ信号から、目標船を継続して追尾し、その履歴から目標船の運動情報を提供する目標船捕捉追尾手段と、
    前記目標相対位置演算手段で演算された目標船の相対位置と目標船捕捉追尾手段で追尾中の目標船の相対位置とを比較することにより、目標船捕捉追尾手段で追尾中の目標船と同一の、前記目標船情報受信手段でその目標船位置情報を入手した目標船を特定する同一目標判定手段と、を備え、
    前記同一目標判定手段は、さらに、同一判定を行う期間を制限する同一目標判定期間制限手段を備えることを特徴とする船舶用航行支援装置。
  2. 前記目標船捕捉追尾手段は、目標船を捕捉する際に、目標相対位置演算手段で得られた相対位置を、捕捉位置情報とすることを特徴とする請求項1記載の船舶用航行支援装置。
  3. 前記目標船情報受信手段は、目標船位置情報と共に目標船または第3者から送信される目標船運動情報を受信し、
    前記目標捕捉追尾手段は、目標船相対位置と共に目標船の過去の位置の履歴から目標運動推定情報を算出することができ、
    前記目標相対位置演算手段で演算された目標船の相対位置及び目標船情報受信手段から送信される目標船運動情報及び目標船捕捉追尾手段から算出される目標船相対位置及び目標船運動推定情報並びに時間を記録する目標情報記録手段をさらに備え、
    前記同一目標判定手段は、現在の目標船の相対位置の他に現在の運動情報並びに過去の相対位置情報及び運動情報を考慮に入れて特定を行うことを特徴とする請求項1記載の船舶用航行支援装置。
  4. 前記同一目標判定手段は、すべての前記目標相対位置演算手段で演算された目標船の相対位置と、目標船捕捉追尾手段で追尾中のすべての目標船の相対位置とを比較して、その比較結果に基づき、特定を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の船舶用航行支援装置。
  5. 前記同一目標判定手段は、目標船捕捉追尾手段で追尾中の目標船が所定条件を満たすかどうかの判定を行う目標船判定手段を備え、所定条件を満足する目標船についてだけ、その目標船と同一の、前記目標船情報受信手段でその目標船位置情報を入手した目標船を特定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の船舶用航行支援装置。
  6. 前記同一目標判定手段で同一であるとされた目標船について、データの同一化をしてよいか否かの決定を操作者に促す同一化確認手段をさらに備え、同一化確認手段が操作者からの同一化決定信号を受け取ったときに、同一とされた目標船のデータの同一化を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の船舶用航行支援装置。
  7. 前記同一目標判定手段で同一とされた目標船のデータの同一化を行う際に、音声を発する音声出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の船舶用航行支援装置。
  8. 前記目標相対位置演算手段によって得られた目標相対位置と、目標船捕捉追尾手段によって得られた目標相対位置とを、シンボル化して表示する表示手段をさらに備え、
    前記表示手段は、前記同一目標判定手段で同一とされた目標船については、前記目標相対位置演算手段によって得られた目標相対位置を表示するシンボル及び目標船捕捉追尾手段によって得られた目標相対位置を表示するシンボルとは、異なるシンボルで統合して表示することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の船舶用航行支援装置。
  9. 前記同一目標判定手段において同一とされた目標船に関する目標船情報受信手段で受信された目標船位置情報と、目標船捕捉追尾手段で求めた目標船の位置情報とを、1つにまとめて記録すると共に、
    前記同一目標判定手段において、過去に同一とされていた目標船が互いに同一でないとされたときに、同一でないとされた目標船に関する目標船情報受信手段で受信された目標船位置情報と、目標船捕捉追尾手段で求めた目標船の位置情報とを、それぞれ分離して別々に記録する記録手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の船舶用航行支援装置。
  10. 前記同一目標判定手段において、過去に同一とされていた目標船が同一でないとされたときに、前記表示手段は、その旨をメッセージ等で通知するか、またはその目標船位置を分離して表示することを特徴とする請求項8に記載の船舶用航行支援装置。
  11. 前記目標船情報受信手段は、目標船位置情報と共に目標船から送信される目標船のサイズに関する特徴情報を受信し、
    前記同一目標判定手段は、前記サイズに関する特徴情報によって、前記目標相対位置演算手段で演算された目標船の相対位置と、目標船捕捉追尾手段で追尾中の目標船の相対位置とを比較する際の比較の基準を変化させることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の船舶用航行支援装置。
  12. 目標船捕捉追尾手段からの指定された方位を撮像して動画画像または静止画像を供給する撮像手段と、
    前記撮像手段から得られた動画画像または静止画像を処理して、画像内の目標船の特徴を抽出する画像処理手段と、
    をさらに備え、
    前記目標船情報受信手段は、目標船位置情報と共に目標船から送信される目標船の特徴情報を受信し、
    前記同一目標判定手段は、前記目標相対位置演算手段で演算された目標船の相対位置及び受信された特徴情報と、目標船捕捉追尾手段で追尾中の目標船の相対位置及び画像処理手段からの特徴情報とを比較することにより、目標船捕捉追尾手段で追尾中の目標船と同一の、目標船位置情報を送信した目標船を特定することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項の記載の船舶用航行支援装置。
  13. 前記撮像手段から得られた動画画像または静止画像を表示する表示装置をさらに備えることを特徴とする請求項12記載の船舶用航行支援装置。
  14. 前記目標船情報受信手段は、AIS(船舶自動識別)装置である請求項1ないし13のいずれか1項に記載の船舶用航行支援装置。
  15. 前記目標船捕捉追尾手段は、ARPA(自動衝突予防援助)装置である請求項1ないし14のいずれか1項に記載の船舶用航行支援装置。
JP2003423540A 2003-12-19 2003-12-19 船舶用航行支援装置 Withdrawn JP2005182539A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003423540A JP2005182539A (ja) 2003-12-19 2003-12-19 船舶用航行支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003423540A JP2005182539A (ja) 2003-12-19 2003-12-19 船舶用航行支援装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005182539A true JP2005182539A (ja) 2005-07-07

Family

ID=34784037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003423540A Withdrawn JP2005182539A (ja) 2003-12-19 2003-12-19 船舶用航行支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005182539A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186106A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 浮体構造物の挙動解析装置及び挙動解析方法
JP2007279308A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Mitsubishi Electric Corp 情報表示装置及び情報表示システム
WO2009009200A3 (en) * 2007-04-20 2009-05-14 Airsis Inc System and method for harvesting business intelligence from maritime communications
JP2010181985A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Japan Radio Co Ltd 船舶搭載用航行支援システム
JP2010190620A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Japan Radio Co Ltd 疑似目標除去装置および移動体自動識別装置
US20130271309A1 (en) * 2012-04-17 2013-10-17 Furuno Electric Co., Ltd. Device and method for displaying ship perimeter information
KR101334804B1 (ko) * 2011-10-07 2013-11-29 한국해양과학기술원 선박 통합모니터링을 위한 위성정보 및 선박정보의 통합방법
US20140210658A1 (en) * 2011-10-26 2014-07-31 Raytheon Canada Limited Systems And Methods For Extending Maritime Domain Awareness By Sharing Radar Tracks Between Vessels
CN104267723A (zh) * 2014-09-09 2015-01-07 江苏科技大学 远洋船舶导航自动航行系统及导航方法
JP2015036832A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 株式会社日立ソリューションズ データ補完装置、データ補完方法、およびデータ補完プログラム
JP2017087945A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 キヤノン株式会社 船舶監視装置
JP7433794B2 (ja) 2019-07-23 2024-02-20 日本無線株式会社 自船周辺情報記憶装置及び自船周辺情報表示装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186106A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 浮体構造物の挙動解析装置及び挙動解析方法
JP2007279308A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Mitsubishi Electric Corp 情報表示装置及び情報表示システム
WO2009009200A3 (en) * 2007-04-20 2009-05-14 Airsis Inc System and method for harvesting business intelligence from maritime communications
US7933693B2 (en) 2007-04-20 2011-04-26 Airsis, Inc. System and method for harvesting business intelligence from maritime communications
JP2010181985A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Japan Radio Co Ltd 船舶搭載用航行支援システム
JP2010190620A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Japan Radio Co Ltd 疑似目標除去装置および移動体自動識別装置
KR101334804B1 (ko) * 2011-10-07 2013-11-29 한국해양과학기술원 선박 통합모니터링을 위한 위성정보 및 선박정보의 통합방법
US20140210658A1 (en) * 2011-10-26 2014-07-31 Raytheon Canada Limited Systems And Methods For Extending Maritime Domain Awareness By Sharing Radar Tracks Between Vessels
US8836570B2 (en) * 2011-10-26 2014-09-16 Raytheon Canada Limited Systems and methods for extending maritime domain awareness by sharing radar tracks between vessels
US20130271309A1 (en) * 2012-04-17 2013-10-17 Furuno Electric Co., Ltd. Device and method for displaying ship perimeter information
US9453912B2 (en) * 2012-04-17 2016-09-27 Furuno Electric Co., Ltd. Device and method for displaying ship perimeter information
JP2015036832A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 株式会社日立ソリューションズ データ補完装置、データ補完方法、およびデータ補完プログラム
CN104267723A (zh) * 2014-09-09 2015-01-07 江苏科技大学 远洋船舶导航自动航行系统及导航方法
CN104267723B (zh) * 2014-09-09 2017-05-03 江苏科技大学 远洋船舶导航自动航行系统及导航方法
JP2017087945A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 キヤノン株式会社 船舶監視装置
JP7433794B2 (ja) 2019-07-23 2024-02-20 日本無線株式会社 自船周辺情報記憶装置及び自船周辺情報表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101727162B1 (ko) 관제 서비스 제공 장치 및 그 방법
US20050041102A1 (en) Automatic target detection and motion analysis from image data
US10255367B2 (en) Vessel traffic service system and method for extracting accident data
US9334030B2 (en) Method and system for managing traffic considering GPS jamming
US20170364755A1 (en) Systems and Methods for Tracking Movements of a Target
WO2018021181A1 (en) Vessel monitoring apparatus
JP2005182539A (ja) 船舶用航行支援装置
US11373401B2 (en) Detection of discrepancies between imaged maritime vessels and received identification data
JP2012021947A (ja) 航行援助装置
JP2005181078A (ja) 船舶用航行支援装置
JP2003048595A (ja) 他船表示装置
GB2550111B (en) Method of verifying a triggered alert and alert verification processing apparatus
JP2019135653A (ja) 監視システム、監視方法および監視プログラム
WO2019058836A1 (ja) レーダ装置及び物標追尾方法
JP6639195B2 (ja) 船舶監視装置
JP5228405B2 (ja) 目標信号検出装置及び目標信号検出方法
JP6894356B2 (ja) 船舶追尾システム
JP2005181076A (ja) 船舶用航行支援装置
WO2023275544A1 (en) Methods and systems for detecting vessels
CN111368614B (zh) 船舶识别方法及装置
JP6834577B2 (ja) 信号情報表示装置、探知システムおよびプログラム
JPWO2022074701A5 (ja)
JP2018170712A (ja) 監視システム、監視制御装置、監視方法およびプログラム
GB2523561A (en) Underwater environment reference map enhancement apparatus, underwater intruder detection system, method of processing a reference map and method of detecting
WO2023225791A1 (zh) 摄像头的帧率调节方法、装置、电子设备及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070306