JP6639195B2 - 船舶監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は海上を監視する撮像装置と通信する外部装置において、監視範囲を変更する機能を用いた海上を監視する撮像装置と通信する外部装置に関するものである。
海上安全を目的とし、運航する船舶を監視する際に監視カメラを使用することは、周囲にいる船の運航を画像として記録する場合や、夜間で周囲が暗く目視では判別できない場合に有効である。また、監視カメラの監視範囲を変更することが可能な監視カメラを使用する際には、対象となる監視範囲を決定し、パン、チルト、ズーム等を制御して監視したい船舶にカメラの向きを合わせることが必要となる。
例えば、特許文献1では船舶自動識別システム(以下、AISと称する)の船舶位置情報を利用することにより監視者であるユーザが、対象とする船舶に向くようにカメラの方向を設定する動作が開示されている。
特開2002−225790号公報
しかしながら、ユーザが選択したAIS情報を元に撮像範囲を決定する際に、選択したAIS情報が受信してから所定時間以上が経過していた場合、監視カメラを向けた方向で画像中に監視対象の船舶が入らないことが想定できる。また、監視カメラを向けた方向に監視対象の船舶が入った場合でも、東京湾など海上に船舶が多く航行している地域では、監視範囲に複数の船舶が写り込み、監視対象とする船舶が不明となる場合もある。
そこで、本発明の目的は、AIS情報を元に撮像範囲を決定する際に、監視対象の船舶が画像中に適切に撮像されるように撮像装置を制御する外部装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、被写体である船舶を撮像するための撮像部と前記撮像部の撮像範囲を変更する変更部とを備える撮像装置とネットワーク経由で接続する外部装置であって、1以上の船舶の船舶情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した船舶情報に基づいて船舶を選択するための選択手段と、前記選択手段で選択された船舶が含まれる撮像範囲を算出する算出手段と、前記算出手段が算出した撮像範囲に基づいて前記変更部制御された場合の撮像範囲において、前記選択された船舶と前記選択された船舶以外の船舶が含まれるか否かを撮像画像から判定する判定手段と、前記判定手段によって、前記選択された船舶と前記選択された船舶以外の船舶が含まれていると判定された場合、前記取得手段が取得した船舶の船舶情報に基づいて、前記撮像範囲に含まれる複数の船舶の中から前記選択手段が選択した船舶を特定する特定手段と、
前記特定手段の特定結果に基づいて、前記変更部を制御するための制御コマンドを前記撮像装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、AIS情報を元に撮像範囲を決定する際に、監視対象の船舶が画像中に適切に撮像されるように撮像装置を制御する外部装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る監視カメラの構成を含むネットワーク構成図である。 本発明の実施形態に係る監視カメラとクライアント装置の機能ブロック図及びシステム構成図である。 表示部に表示するグラフィックユーザーインターフェースの一例を示す図である。 実施例1に係る撮像範囲を算出する処理内容を示すフローチャートである。 補正移動量を算出する説明図である。 実施例2に係る撮像範囲を算出する処理内容を示すフローチャートである。 実施例3に係る撮像範囲を算出する処理内容を示すフローチャートである。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例に過ぎず、本発明は、図示された構成に限定されるものではない。
(実施例1)
以下に、図1を参照して本実施形態に係るネットワーク経由で通信するシステム構成について説明する。
図1(a)の1000は、本発明の1つの実施形態である監視カメラを示す図である。
パン駆動機構1011は監視カメラ1000の撮像方向をパン方向に変更する。本実施例において、パン駆動機構は監視カメラ1000の撮像方向を360°回転することができる。また、360°を超えた旋回動作も可能である。
チルト駆動機構1012は監視カメラ1000の撮像方向をチルト方向に変更する。水平方向を0度として180°まで回転することができる。ここで、90°以上回転する場合は、撮影画像の上下が反転するため、画像処理等を用いて画像回転を行う動作を行う。
ズーム駆動機構1013は監視カメラ1000の光学レンズを駆動し、撮影する画角を変更する。本実施例では、光学レンズを所定のズーム位置に駆動することでズーム動作を行ったが、撮影画像の一部を切り出すことによる電子的な手法によってズーム動作を行うようにしてもよい。なお、本実施例における監視カメラ1000は、詳細にはネットワーク経由で撮像した画像を配信するネットワークカメラであり、撮像装置に相当する。また、本実施例において、パン駆動機構1011、チルト駆動機構1012、ズーム駆動機構1013は撮像範囲を変更するための変更部に相当する。
図1(b)は、監視カメラ1000を含むシステム構成図である。2000は、本発明における外部機器を示すクライアント装置である。監視カメラ1000、監視カメラ1100とクライアント装置2000は、ネットワーク3000を介して相互に通信可能な状態に接続されている。クライアント装置2000は、監視カメラ1000に対して、後述するクリーニング実行コマンド等の各種コマンドを送信する。監視カメラ1000は、それらのコマンドに対するレスポンスをクライアント装置2000に送信する。また、本実施例におけるクライアント装置2000は、PC等の外部装置の一例である。又、本実施例における監視システムは、撮像システムに相当する。なお、監視カメラ1000と監視カメラ1100の構成は同様であるためその説明を省略する。また、本実施例に係る監視システムには、監視カメラ1000及び監視カメラ1100以外にも複数の監視カメラを含めるようにしてもよい。また、本実施例に係る監視システムは、監視カメラを灯台等の地面に対して固定した個所に設置してもよいし、監視システムを船舶内に設置するようにしてもよい。
また、ネットワーク3000は、例えばEthernet(登録商標)等の通信規格を満足する複数のルータ、スイッチ、ケーブル等から構成されるものとする。しかしながら、本実施例においては、監視カメラ1000とクライアント装置2000との間の通信を行うことができるものであれば、その通信規格、規模、構成を問わない。
例えば、ネットワーク3000は、インターネットや有線LAN(Local Area Network)、無線LAN(Wireless LAN)、WAN(Wide Area Network)等により構成されていても良い。なお、本実施例における監視カメラ1000は、例えば、PoE(Power Over Ethernet(登録商標))に対応していても良く、LANケーブルを介して電力を供給されても良い。
図2は、本実施形態に係る監視カメラとクライアント装置の機能ブロック構成図及び、システム構成図である。図2において、1000は監視カメラ、2000はクライアント装置、3000はネットワークである。また、1001は撮像部、1002は画像処理部、1003はシステム制御部、1004はレンズ駆動部、1005はレンズ制御部である。そして、1006はパン駆動部、1007はチルト駆動部、1008はパンチルト制御部、1009は通信部である。また、1010は無線部である。2001は表示装置、2002は入力装置、2003システム制御部、2004は通信部である。監視カメラ1000とクライアント装置2000はネットワーク3000を介して相互に通信可能な状態に接続されている。
図2を参照して、監視カメラ1000の各部構成と機能について説明する。
撮像部1001は、レンズ部及びCCDやCMOS等の撮像素子から構成され、レンズ設定等によって決定される画角によって被写体の撮像及びその電気信号への変換を行う。
画像処理部1002は、撮像部1001において撮像、光電変換された信号の所定の画像処理、圧縮符号化処理を行い、画像データを生成する。なお、本実施例の監視カメラ1000は、クライアント装置2000から設定された又は監視カメラ1000が自動で決定した撮像条件に基づいて、撮像部1001及び画像処理部1002を制御する。ここで、撮像条件には撮像ゲイン条件、ガンマ条件、ダイナミックレンジ条件、露出条件、フォーカス条件等を含む。
システム制御部1003は、クライアント装置2000等からネットワーク3000経由で受信したカメラ制御コマンドを解析し、コマンドに応じた処理を行う。例えば、画像処理部1002に対して画質調整の指示や、レンズ制御部1005に対してズームやフォーカス制御の指示、パンチルト制御部1008に対してパンチルト動作の指示を行う。また、システム制御部1003はCPUを含み、監視カメラ1000の各構成要素を統括的に制御及び各種パラメータ等の設定を行う。また、システム制御部1003は、データを電気的に消去可能なメモリ等を含み、これに記憶されたプログラムを実行する。なお、メモリは、システム制御部1003が実行するプログラム格納領域、プログラム実行中のワーク領域、データの格納領域等として使用される。また、不図示の計時手段を備えており、取得した各データに対してタイムスタンプ等を付与することも可能である。
レンズ駆動部1004は撮像部1001に含まれるレンズ部を、レンズ制御部1005の制御に基づいて駆動する。撮像部1001に含まれるレンズ部にはズーム機構、フォーカス機構、防振機構、絞り機構、シャッター機構等の駆動系及びその駆動源のモータ等が含まれる。レンズ制御部1005によるレンズ制御設定値及び条件等は、システム制御部1003によって設定及び制御される。
レンズ駆動部1004は、フォーカスレンズ及びズームレンズ、その動作はレンズ制御部1005により制御される。
パン駆動部1006及びチルト駆動部1007は、パン及びチルト動作を行う不図示のギア機構等を含むメカ駆動系及び駆動源のステッピングモータ等により構成される。そして、レンズの向きを可変するための駆動量、駆動方向、駆動速度、駆動加速度等の動作はパンチルト制御部1008により制御される。パンチルト制御部1008によるパンチルト制御設定値及び条件等は、システム制御部1003によって設定及び制御される。
通信部1009は、撮像した画像データをネットワーク3000経由でクライアント装置2000に配信する。また通信部1009は、クライアント装置2000から送信されるカメラ制御コマンドを受信し、適切なパケット処理等を行った後にシステム制御部1003へ伝達する。また受け取ったコマンドに対するレスポンスをクライアント装置2000へ送信する。また、後述する無線部1010によって取得したAISおよびグローバル・ポジショニング・システム(以下、GPSと称する)に関する情報等も送信する。
無線部1010は、船舶からAIS及び、GPSに用いる電磁波を受信する。受信した各信号は適切に処理された後にシステム制御部1003に出力する。無線部1010は、各種無線通信のアンテナ部を含む。さらに、他の監視カメラと相互に通信するための無線通信手段を備えるようにしてもよい。
続いて、図2を参照してクライアント装置2000の各部構成と機能について説明する。
クライアント装置2000は典型的にはパーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータが用いられる。
表示部2001は、液晶表示装置などが使用され、監視カメラ1000から取得した画像の表示や、カメラ制御を行うためのグラフィックユーザーインターフェース(以下、GUIと称する)を表示する。
入力部2002は、キーボード、マウス、タッチパネルなどのポインティング・デバイスなどが使用され、クライアント装置のユーザは、入力部2002を介してGUIを操作する。
システム制御部2003は、ユーザのGUI操作に応じてカメラ制御コマンドを生成し、通信部2004を介して監視カメラ1000へ送信する。また、システム制御部2003は、通信部2004を介して受信した監視カメラ1000からの画像データも表示部2001に表示する。また、システム制御部2003はCPUを含み、クライアント装置2000の各構成要素を統括的に制御及び各種パラメータ等の設定を行う。また、システム制御部2003は、データを電気的に消去可能なメモリ等を含み、これに記憶されたプログラムを実行する。なお、メモリは、システム制御部2003が実行するプログラム格納領域、プログラム実行中のワーク領域、データの格納領域等として使用される。また、不図示の計時手段を備えており、取得した各データに対してタイムスタンプ等を付与することも可能である。
通信部2004は、監視カメラ1000から画像データをネットワーク3000経由で受信する。また通信部2004は、監視カメラ1000に対してカメラ制御コマンドを送信し、このコマンドに対するレスポンスを受信する。また、通信部2004が受信したレスポンスの内容に基づいて、制御部2003は表示部2001に表示するGUIの内容を変更する。
なお、本実施例において、AIS及びGPSに用いる電磁波を受信するための無線部1010を監視カメラ1000が備える構成としたが、クライアント装置2000が備えるようにしてもよい。さらに、監視カメラ1000及びクライアント装置2000の両方が備えるようにしてもよいし、別装置としてもよい。AISをクライアント装置2000が備える場合又は別装置とした場合は、監視カメラ1000の設置位置を、GPS等を用いて事前に取得することが望ましい。
このようにクライアント装置2000は、ネットワーク3000を介して、監視カメラ1000の撮影画像の取得や各種のカメラ制御を行うことができる。
ここで、AISの使用は、船舶に含まれる対象装置の電源をONにし、出航時等に航海情報を入力して行われる。含まれるAIS情報は、使用者が航海ごとに入力するもの(航海情報)として、喫水/積載危険物の種類/目的地/目的地到着時間である。また、自動的に入力されるもの(動的情報)として、緯度・経度/位置精度/時刻/対地針路/対地船速/船首方位/回頭角速度/航海ステータスである。そして、機器取付時にのみ設定するもの(靜的情報)として、船舶識別番号(以下、MMSIと称する)/呼出符号/船名/IMO番号/船体長さ・幅/船舶の種類/アンテナ位置である。AISに用いる電波はVHF(156MHz〜174MHz)を使用したものであり、船舶相互および船舶・陸上局間で自動的に通信を行い情報交換が可能である。なお、本実施例において、AISによって得られるAIS情報は船舶情報に相当する。
また、停泊船と高速で航行している船舶では、船舶の動的情報の変化が異なるめ通信間隔が違う。一例として高速で移動している場合は2秒間隔の通信となり、停泊している場合は3分間隔の通信となる。
以下、図3を参照して本発明の実施例におけるクライアント装置2000の表示部2001に表示される操作画面に関して説明する。
201はGUIの一例であり、表示部2001に表示される。
202は一覧表示部であり、AIS情報に基づいて、監視カメラ1000の周辺に存在する1以上の船舶の一覧を表示する。表示する船舶数に応じてスクロール可能に表示される。図3における一覧表示部202における一行は、一つの船舶に対応している。なお、一覧表示部202の表示はAIS情報を取得するたびに更新してもよいし、一定時間間隔で最新の情報を用いて更新するようにしてもよい。
203は操作ボタンであり、入力部2002におけるユーザ指示に基づいて、一覧表示部202上のカーソル等を前後させたり、特定の船舶を選択したりすることが可能である。
204はカメラ選択部であり、入力部2002によって、プルダウンメニュー等で一覧より選択された監視カメラ名を表示する。カメラ選択部2002で選択した監視カメラがAIS情報を取得可能な場合に、一覧表示部202に船舶の一覧を表示する。表示するためのAIS情報は監視カメラ1000経由で取得して表示する。また、カメラ選択部2002で選択した監視カメラからAIS情報が取得可能か否かは、対象の監視カメラに対して機能の問い合わせコマンドを発行し、その応答によって判定することが可能である。
なお、クライアント装置2000がAIS情報を取得する無線手段を備える場合や、異なる装置のAIS情報を基にして船舶の一覧の取得が可能であれば、カメラ選択部204は必ずしも設ける必要はない。また、表示UI上にAIS情報に含まれる情報の一部を表示するようにしてもよい。
次に、本実施例における、AIS情報を用いた監視範囲の設定方法に関して図4を用いて説明する。本処理は表示UI上での操作に基づいて、システム制御部2003が実行する。
ステップS401において、システム制御部2003は、一覧表示部202に表示された船舶名やMMSIの中から、入力部2002におけるユーザ指示に基づいて、特定の船舶を選択する。そして、処理をステップS402に進める。
ステップS402において、システム制御部2003は、ステップS401にて選択した船舶に関するAIS情報の中からパラメータを取得する。そして、処理をステップS403に進める。本実施例において、パラメータに関しては、緯度・経度、対地針路、対地速度および回頭率が含まれる。
ステップS403において、システム制御部2003は、ステップS402にて取得したAIS情報に基づいて、船舶の位置を補正する。より詳細には、読み込んだ対地針路、対地速度および回頭率等から補正移動量を算出し、AIS情報に含まれる緯度・経度を補正する。そして、処理をステップS404に進める。
ここで、船舶の位置補正に関しては、図5を用いて説明する。ベクトルABは以下の数式により算出する。なお、dtは単位時間、θは回頭角速度を示している。また、
Figure 0006639195
は対地速度、
Figure 0006639195
は対地針路を示している。
Figure 0006639195
AIS情報に含まれている緯度・経度を用いて対象船舶の位置を決定することは可能であるが、AIS情報を取得した時刻と現在時刻は異なるため、その間に移動する船舶の位置とは異なる。そのため、AIS情報に含まれる緯度・経度の値を補正することで、対象となる船舶の位置を決定することが好ましい。図5に示すように、単位時間当たりの変化量を積算することによって、補正移動量であるベクトルABを算出することができる。なお、数1において、単位時間dtは任意に設定可能な時間である。なお、本実施例に係る撮像システムが船舶上に設置されている場合は、設置された船舶と対象の船舶の相対位置、相対速度等を用いて算出することによって対象船舶の位置を決定することができる。なお、ユーザが選択した船舶のAIS情報に対地針路、対地速度および回頭率のいずれかが含まれない場合、補正移動量はゼロとしてもよい。
ステップS404において、システム制御部2003は、ステップS403で補正移動量を考慮した緯度・経度に基づいて、監視カメラ1000のパン、チルト、ズームの設定値を決定し、各要素を制御するためのコマンドを送信する。そして、処理を終了する。
上記コマンドを受信した監視カメラ1000は、コマンドに含まれるパラメータに基づいて、パン駆動部、チルト駆動部、レンズ駆動部を動作させる。
このように、AIS情報に含まれる緯度・経度の情報を、AIS情報を取得してからの時間を考慮して補正する動作に関して例示した。これによって、監視カメラ1000において適切な撮像範囲を設定するための適切なパン、チルト、ズームの設定が可能となる。
なお、本実施例において、図4のフローチャートの処理をシステム制御部2003で実行したが、システム制御部1003が実行してもよい。この場合、システム制御部1003は、クライアント装置2000から、特定の船舶を選択した結果を受け取り、ステップS402以降の処理を実行する。
なお、最大ズーム値を用いても適切な大きさで撮像できない船舶が選択された場合は、エラーを表示するようにしてもよいし、当初の一覧表示部202の表示リストから除外して、選択できないようにしてもよい。
なお、一覧表示部202に表示されているリストにおいて、複数の船舶を同時に選択できるようにしてもよい。この場合、複数の船舶を同時に撮像できる範囲でパン、チルト、ズームの設定を行うことが好ましい。しかし、船舶間の距離が離れている場合は、時分割で巡回的に撮像できる範囲を制御してもよい。このように巡回的に撮像できる範囲を制御する場合は、次の範囲にパン制御等を行う場合に再度船舶の位置を算出し直すことが好ましい。
なお、一覧表示部202にて選択された船舶において、AIS情報を受信してから所定の期間が経過していた場合は、現在のAIS情報の信頼性が低いとして、再度AIS情報が更新されるまで制御を待機するようにしてもよい。
(実施例2)
実施例1では、AIS情報に基づいて、船舶を特定し撮像範囲の設定を行う動作を示した。複数の船舶が画像中に含まれる港湾地区などでは、AIS情報のみではなく、画像から取得可能な情報を用いると、適切な撮像範囲を設定可能となる場合が有る。本実施例の動作に関して、図6を用いて説明する。本実施例の処理はシステム制御部2003が実行する。
なお、実施例1と同様の構成に関して、同一の符号を付し、その説明を省略する。第2の実施例は撮像システムの構成に関しては、実施例1と同様であるためその説明を省略する。また、ステップS401乃至ステップS403は図4のフローチャートの処理を同様のため、その説明を省略する。
ステップS604において、システム制御部2003は、ステップS403で補正移動量を考慮した緯度・経度に基づいて、監視カメラ1000のパン、チルトの設定値を決定し、各要素を制御するためのコマンドを送信する。そして、処理をステップS605に進める。
ステップS605において、システム制御部2003は、画像中に複数の船舶が写っているか否かを判定する。写っている場合は、ステップS606に処理を進め、写っていない場合は、ステップS609に処理を進める。
ステップS606において、システム制御部2003は、取得したAIS情報に対地針路が含まれているか否かを判定する。含まれている場合は、ステップS607に処理を進め、含まれていない場合は、ステップS609に処理を進める。
ステップS607において、システム制御部2003は、画像中に含まれている複数の船舶を画像上で認識する。認識した船舶を追尾し、移動方向を検出する。そして、ステップS608に処理を進める。
複数の船舶の認識は、複数の画像データをデータベースとしてシステム制御部2003のメモリに保存しておき、そのデータベースとのパターンマッチングで検出してもよい。また、複数の画像間で差分をとり、差分が出ている領域を船舶と認識するようにしてもよい。そして、移動方向の検出は上記認識領域が連続する画像中でどのように変化するかで検出する。
ステップS608において、システム制御部2003は、ステップS606で判定した対地針路とステップS607で検出した移動方向を比較し、向きが反対である船舶を監視対象から除外し、監視対象の船舶を抽出する。そして、ステップS609に処理を進める。
ステップS609において、システム制御部2003は、ステップS608で抽出した船舶に適したズーム値を算出し、監視カメラ1000のズームの設定値を決定する。そして、レンズ駆動部1004を制御するためのコマンドを送信する。そして、処理を終了する。ここで、適したズーム値とは、ステップS607で検出した船舶のサイズに基づいて、船舶全体が収まるようなズーム値を決定することが望ましい。
なお、本実施例において、ステップS606において、AIS情報に船舶種別(タンカー、ヨット等)が含まれている場合には、この情報も考慮して対称の船舶を検出してもよい。例えば、複数の船舶として、タンカーとヨットが画像中に含まれていた場合に、対象の船舶がヨットであった場合、画像認識の結果を用いて、対象の船舶種別に限定して対象を抽出することが可能となる。
なお、本実施例において、図6のフローチャートの処理をシステム制御部2003で実行したが、図4のフローチャートと同様にシステム制御部1003が実行してもよい。
このように、AIS情報と画像から取得可能な情報を組み合わせることによって、監視カメラ1000において適切な撮像範囲を設定するための適切なパン、チルト、ズームの設定が可能となる。
(実施例3)
実施例1では、AIS情報に含まれる位置情報(緯度・経度)に基づいて、PT制御を行う動作を示した。AIS情報には位置情報以外の情報も含まれるため、これらを利用することが好ましい場合もある。本実施例の動作に関して、図7を用いて説明する。本実施例の処理はシステム制御部2003が実行する。
なお、実施例1と同様の構成に関して、同一の符号を付し、その説明を省略する。第3の実施例は撮像システムの構成に関しては、実施例1と同様であるためその説明を省略する。また、ステップS401乃至ステップS403は図4のフローチャートの処理を同様のため、その説明を省略する。
ステップS704において、システム制御部2003は、ステップS403で補正移動量を考慮した緯度・経度に基づいて、監視カメラ1000のパン、チルトの設定値を決定し、各要素を制御するためのコマンドを送信する。そして、処理をステップS705に進める。
ステップS705において、システム制御部2003は、取得したAIS情報に対象の船舶の船体長さ・幅及び船首方位が含まれているか否かを判定する。含まれている場合は、ステップS706に処理を進め、含まれていない場合は、ステップS707に処理を進める。
ステップS706において、システム制御部2003は、ユーザが選択した船舶のAIS情報に基づいて、対象船舶の大きさを算出する。より詳細には、まず、AIS情報に含まれる船体長さ・幅から最大画素数を算出する。加えて、算出した最大画素数に対して、AIS情報に含まれる船首方位を考慮し、その角度分の割合を最大画素数に乗算する。その結果を対象船舶の大きさと定義する。そして、ステップS707に処理を進める。
なお、船体長さ等を用いずに船舶の種類(タンカー、ヨット等)に関する情報を用いて、対象船舶の大きさを定義してもよい。
ステップS707において、システム制御部2003は、ステップS706で算出した対象船舶の大きさに適したズーム値を算出し、監視カメラ1000のズームの設定値を決定する。これは、画像中の所定の大きさで対象の船舶が撮像可能なように、対象船舶の大きさから適したズーム値を決定する動作に相当する。そして、レンズ駆動部1004を制御するためのコマンドを送信する。そして、処理を終了する。ここで、適したズーム値とは、ステップS706で検出した船舶のサイズに基づいて、船舶全体が収まるようなズーム値を決定することが望ましい。
なお、本実施例において、ステップS401において、複数の船舶が選択され場合に、それぞれの船体サイズを考慮し、両方の船舶が撮像可能なズーム値に設定するようにしてもよい。
なお、本実施例において、図6のフローチャートの処理をシステム制御部2003で実行したが、図4のフローチャートと同様にシステム制御部1003が実行してもよい。
このように、AIS情報に含まれる複数の情報を用いることで、監視カメラ1000において適切な撮像範囲を設定するための適切なパン、チルト、ズームの設定が可能となる。

Claims (7)

  1. 被写体である船舶を撮像するための撮像部と前記撮像部の撮像範囲を変更する変更部とを備える撮像装置とネットワーク経由で接続する外部装置であって、
    1以上の船舶の船舶情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した船舶情報に基づいて船舶を選択するための選択手段と、
    前記選択手段で選択された船舶が含まれる撮像範囲を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した撮像範囲に基づいて前記変更部が制御された場合の撮像範囲において、前記選択された船舶と前記選択された船舶以外の船舶が含まれるか否かを撮像画像から判定する判定手段と、
    前記判定手段によって、前記選択された船舶と前記選択された船舶以外の船舶が含まれていると判定された場合、前記取得手段が取得した船舶の船舶情報に基づいて、前記撮像範囲に含まれる複数の船舶の中から前記選択手段が選択した船舶を特定する特定手段と、
    前記特定手段の特定結果に基づいて、前記変更部を制御するための制御コマンドを前記撮像装置に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする外部装置。
  2. 前記変更部は前記撮像部をパン方向に駆動するパン駆動手段と、チルト方向に駆動するチルト駆動手段と、ズーム位置を変更するズーム駆動手段の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1に記載の外部装置。
  3. 前記船舶情報は船舶自動識別システムに関する情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の外部装置。
  4. 前記算出手段は前記選択手段で選択された船舶に関する船舶情報と前記船舶情報を受信した時刻に基づいて撮像範囲を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の外部装置。
  5. 前記船舶情報には少なくとも船舶の緯度・経度、対地速度、対地針路、回頭角速度を含み、
    前記算出手段は前記船舶情報に含まれる船舶の緯度・経度の情報を対地速度、対地針路、回頭角速度、前記船舶情報を受信した時刻に基づいて補正する補正手段を含むことを特徴とする請求項4に記載の外部装置。
  6. 前記特定手段は、前記撮像範囲に含まれる複数の船舶をそれぞれ追尾することで検出された移動方向と前記取得手段が取得した前記船舶情報に含まれる船舶の対地針路に基づいて、前記撮像範囲に含まれる複数の船舶の中から前記選択手段が選択した船舶を特定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の外部装置。
  7. 被写体である船舶を撮像するための撮像部と前記撮像部の撮像範囲を変更する変更部とを備える撮像装置とネットワーク経由で接続する外部装置の制御方法であって、
    1以上の船舶の船舶情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得した船舶情報に基づいて船舶を選択するための選択ステップと、
    前記選択ステップで選択された船舶が含まれる撮像範囲を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップが算出した撮像範囲に基づいて前記変更部が制御された場合の撮像範囲において、前記選択された船舶と前記選択された船舶以外の船舶が含まれるか否かを撮像画像から判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによって、前記選択された船舶と前記選択された船舶以外の船舶が含まれていると判定された場合、前記取得ステップが取得した船舶の船舶情報に基づいて、前記撮像範囲に含まれる複数の船舶の中から前記選択ステップで選択された船舶を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップの特定結果に基づいて、前記算出ステップが算出した撮像範囲に基づいて前記変更部を制御するための制御コマンドを前記撮像装置に送信する送信ステップと、
    を備えることを特徴とする外部装置の制御方法。
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