JP6894356B2 - 船舶追尾システム - Google Patents

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Description

本発明は船舶等の物体の移動を監視する技術に関する。
船舶の衝突等の事故を防止するために、船舶の航行を監視したいというニーズがある。そのため、船舶の航行の監視を支援する技術が提案されている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、レーダで検知した船舶等の物標に向くようにカメラの撮像方向を変更する技術が提案されている。また、特許文献2には、主カメラと副カメラにより異なる位置から同じ船舶を撮像し、当該船舶を画像追尾しながら、主カメラと副カメラの撮像方向の交点位置を物標の位置として特定する点が記載されている。
特開2000−152220号公報 特開2005−277705号公報
船舶が小型であるような場合、レーダが船舶の検知に失敗することがある。特許文献1に記載の技術による場合、ユーザはレーダが見失った船舶の位置を知ることができない。また、特許文献2には、一時的に見失った船舶が再度、レーダにより検知された場合の処理について記載がない。そのため、特許文献2に記載の技術による場合、一時的に見失った船舶が再度、レーダにより検知されると、既に当該船舶を撮像している主カメラと副カメラとは別に、新たな主カメラと副カメラによって当該船舶が二重に撮像されるなどの不都合が生じる。
上記の事情に鑑み、本発明は、レーダが船舶等の水上の物体を一時的に見失った場合でも、ユーザが当該物体の位置を継続的に知ることを可能とする技術を提供する。
上記の目的を達成するため、本発明は、カメラと、水上の物体を検知するレーダと、前記レーダにより検知された物体の位置に前記カメラの撮像方向が向くように前記カメラの方向を変更する方向変更手段と、前記カメラにより撮像された画像において物体の認識を行う画像認識手段と、前記カメラの方向に基づき前記画像認識手段により認識された物体の位置を特定する位置特定手段と、前記レーダにより検知された物体の位置と前記位置特定手段により特定された物体の位置に基づき、前記レーダにより検知された物体が前記カメラにより撮像されている物体であるか否かを判定する判定手段と、前記画像認識手段により認識された物体の位置と前記カメラにより撮像された画像を表示する表示手段とを備え、前記画像認識手段は、前記方向変更手段により方向の変更が行われた後に前記カメラにより撮像された画像において物体を認識した場合、前記カメラにより撮像される後続の画像の各々において当該物体の認識を行い、前記方向変更手段は、前記カメラにより撮像された画像において前記画像認識手段により物体が認識された場合、画像における当該物体が画像の中央位置に近づくように前記カメラの方向を変更する物体追尾システムを第1の態様として提案する。
上記の第1の態様に係る物体追尾システムによれば、レーダにより検知された物体を追尾するカメラの方向に基づき物体の位置が特定されるため、レーダが物体を見失っても、ユーザは当該物体の位置を継続的に知ることができる。また、上記の第1の態様に係るシステムによれば、レーダにより検知された物体がカメラにより撮像されている物体であるか否かが判定されるため、レーダが一時的に物体を見失っても、同じ物体が異なるカメラにより二重に撮像される等の不都合が生じない。
また、上記の第1の態様に係る物体追尾システムにおいて、前記カメラと前記方向変更手段の数は複数であり、前記レーダにより新たに検知された物体が複数の前記カメラのいずれにも撮像されていないと前記判定手段が判定した場合、複数の前記カメラのうち船舶を撮像していないカメラの中から前記新たに検知された物体を撮像するカメラを選択するカメラ選択手段を備え、前記カメラ選択手段により選択されたカメラに対応する前記方向変更手段は、前記新たに検知された物体の位置に前記選択されたカメラの撮像方向が向くように前記選択されたカメラの方向を変更する、という構成が本発明の第2の態様として採用されてもよい。
上記の第2の態様に係る物体追尾システムによれば、レーダにより複数の船舶が検知された場合、ユーザはそれらの複数の船舶の各々の位置を継続的に知ることができる。
また、上記の第1の態様に係る物体追尾システムにおいて、前記レーダにより検知された物体の移動のベクトルを特定するベクトル特定手段と、前記レーダにより検知された物体の位置と当該物体に関し前記ベクトル特定手段により特定されたベクトルに基づき、当該物体の警戒度を特定する警戒度特定手段とを備える、という構成が本発明の第3の態様として採用されてもよい。
上記の第3の態様に係る物体追尾システムによれば、レーダにより検知された物体の警戒度が特定される。
また、上記の第3の態様に係る物体追尾システムにおいて、前記レーダにより複数の物体が検知された場合、当該複数の物体の各々に関し前記警戒度特定手段により特定された警戒度に基づき、当該複数の物体の中から前記カメラの撮像対象とする物体を選択する撮像対象選択手段を備え、前記方向変更手段は、前記撮像対象選択手段により選択された物体の位置に前記カメラの撮像方向が向くように前記カメラの方向を変更する、という構成が本発明の第4の態様として採用されてもよい。
上記の第4の態様に係る物体追尾システムによれば、警戒すべき船舶がカメラにより撮像される。
また、上記の第1乃至第4のいずれかの態様に係る物体追尾システムにおいて、前記画像認識手段は、前記カメラにより撮像された画像において船舶の認識を行う、という構成が本発明の第5の態様として採用されてもよい。
上記の第5の態様に係る物体追尾システムによれば、レーダにより検知された物体が船舶であるか否かが分かる。
本発明によれば、レーダが船舶等の水上の物体を一時的に見失った場合でも、ユーザは当該物体の位置を継続的に知ることができる。
一実施形態に係る船舶追尾システムのハードウェア構成を示すブロック図。 一実施形態に係る管理装置の機能構成を示すブロック図。 一実施形態に係る管理装置が用いる船舶データベースのデータ構成を示した図。 一実施形態に係る管理装置が用いる位置データベースのデータ構成を示した図。 一実施形態に係る管理装置が用いる航行状態データベースのデータ構成を示した図。 一実施形態に係る管理装置が行う処理のフロー図。 一実施形態に係る管理ユニット13が表示する船舶監視画面を例示した図。
[実施形態]
以下に本発明の一実施形態に係る船舶追尾システム1を説明する。以下の説明において、船舶追尾システム1は港湾に設置され、港湾内の工事領域及びその周辺の領域を航行する船舶を監視するために用いられるものとする。
図1は、船舶追尾システム1のハードウェア構成を示すブロック図である。船舶追尾システム1は、レーダユニット11と、n個(ただし、nは自然数)のカメラユニット12、すなわち、カメラユニット12−1、カメラユニット12−2、・・・、カメラユニット12−nと、管理ユニット13を備える。
レーダユニット11、複数のカメラユニット12、管理ユニット13の設置位置は限定されず、例えば、これらが陸上の構造物に設置されてもよいし、巡視艇等の水上の構造物に設置されてもよい。
レーダユニット11は、レーダ111と、GNSS(Global Navigation Satellite System)112と、通信部113を備える。レーダ111は、発射した電波の反射波により物体を検知するとともに、当該物体の位置を測定する。レーダ111としては、例えばPPIスコープ(Plan Position Indicator scope)が用いられるが、他の方式のレーダが用いられてもよい。GNSS112は、複数の航法衛星から送信される航法信号を受信し、受信した航法信号に基づきレーダ111の地球上における位置を測定する。
通信部113は、無線又は有線により管理ユニット13との間でデータ通信を行う。通信部113が管理ユニット13に送信するデータには、レーダ111が測定した物体の位置を示すデータ、GNSS112が測定したレーダ111の位置を示すデータが含まれる。
カメラユニット12の各々は、カメラ121と、二軸雲台122と、GNSS123と、通信部124を備える。カメラ121は、撮像を行い、撮像した画像を表すデータを生成する。本実施形態において、カメラ121はオートフォーカス機能を備え、被写体までの距離を測定することができる。
二軸雲台122は、管理ユニット13から送信される制御データに従い、カメラ121の方向を変更する。GNSS123は、複数の航法衛星から送信される航法信号を受信し、受信した航法信号に基づきカメラ121の地球上における位置を測定する。
通信部124は、無線又は有線により管理ユニット13との間でデータ通信を行う。通信部124が管理ユニット13に送信するデータには、カメラ121が撮像した画像を表すデータ及び被写体までの距離を示すデータ、GNSS123が測定したカメラ121の位置を示すデータが含まれる。また、通信部124が管理ユニット13から受信するデータには、二軸雲台122に対する制御データが含まれる。
管理ユニット13は、コンピュータ131と、ディスプレイ132と、操作装置133を備える。コンピュータ131は、メモリ1311と、プロセッサ1312と、通信部1313を備える。メモリ1311は、プログラム及び各種データを記憶する。プロセッサ1312は、メモリ1311に記憶されているプログラムに従い各種データ処理を行う。
通信部1313は、無線又は有線によりレーダユニット11及びカメラユニット12の各々との間でデータ通信を行う。
ディスプレイ132は、コンピュータ131から出力されるデータが表す画像を表示する。操作装置133は、ユーザの管理ユニット13に対する操作を受け付ける。操作装置133としては、例えば、キーボード、マウス等が用いられる。なお、ディスプレイ132と操作装置133が一体となったタッチスクリーン等が用いられてもよい。
図2は、管理ユニット13が備えるコンピュータ131により実現される管理装置130の機能構成を示すブロック図である。すなわち、プロセッサ1312はメモリ1311に記憶されている本実施形態に係るプログラムに従うデータ処理を行うことにより、図2に示す構成を備える管理装置130として動作する。
以下に、管理装置130が備える構成部の説明を行う。方向指示手段1301は、レーダ111により検知された物体の位置に、カメラ選択手段1306により選択されたカメラユニット12のカメラ121の撮像方向が向くように、基準方向に対するカメラ121の旋回角及び俯仰角を算出し、算出した旋回角及び俯仰角を示す制御データを、通信手段1314を介してカメラユニット12に送信する。
なお、方向指示手段1301は、カメラ121の旋回角及び俯仰角の算出において、レーダ111から送信されてきた物体の位置(レーダ111の位置を基準とする相対位置)を示すデータと、予めレーダユニット11から送信され記憶手段1310に記憶されているレーダ111の位置(地球上の位置)を示すデータと、予めカメラユニット12から送信され記憶手段1310に記憶されているカメラ121の位置(地球上の位置)を示すデータを用いる。
方向指示手段1301と、方向指示手段1301により生成される制御データに従いカメラ121の方向を変更する二軸雲台122は、レーダ111により検知された物体の位置にカメラ121の撮像方向が向くようにカメラ121の方向を変更する方向変更手段を構成する。
画像認識手段1302は、カメラ121により撮像された画像において船舶の認識を行う。具体的には、画像認識手段1302は、まず、画像に写っている物体を認識し、認識した物体の画像から抽出した特徴情報と、予め記憶手段1310に記憶されている船舶データベースに格納されている船舶の特徴情報とのマッチングを試み、マッチングが成功すれば、画像に写っている物体が、マッチした特徴情報に対応する船舶であると認識する。なお、ここでマッチングとは必ずしも2つの特徴情報が一致することを意味せず、2つの特徴情報の類似度が所定の条件を満たすことを意味する。
図3は、船舶データベースのデータ構成を示した図である。船舶データベースは、船舶の種類毎に、船舶を識別する船舶名、船舶の画像から抽出された特徴情報、船舶情報(例えば、船舶のサイズ、馬力、最大船速等)を示すデータを格納している。
位置特定手段1303は、レーダ111により検知された、レーダ111の位置を基準とする物体の位置と、予めレーダ111から送信され記憶手段1310に記憶されているデータが示すレーダ111の地球上の位置に基づき、レーダ111により検知された物体の地球上の位置を特定する。
また、位置特定手段1303は、画像認識手段1302により認識された船舶の地球上の位置を、当該船舶を撮像したカメラ121の方向(旋回角及び俯仰角)と、当該カメラ121が当該船舶を撮像した際に計測した被写体(船舶)までの距離とに基づき特定する。
なお、位置特定手段1303は、画像認識手段1302により認識された船舶の地球上の位置の特定において、当該船舶を撮像したカメラ121に方向指示手段1301が送信した制御データと、カメラ121から送信されてきたカメラ121から被写体までの距離を示すデータと、予めカメラユニット12から送信され記憶手段1310に記憶されているカメラ121の位置(地球上の位置)を示すデータを用いる。
以下、レーダ111により検知された位置を用いて位置特定手段1303が特定した物体の地球上の位置を「レーダ111により特定された物体の位置」と呼び、カメラ121の方向と被写体までの距離を用いて位置特定手段1303が特定した船舶の地球上の位置を「カメラ121により特定された船舶の位置」と呼ぶ。
位置特定手段1303により特定された物体の位置を示すデータは、記憶手段1310に記憶されている位置データベースに時系列で格納される。
図4は、位置データベースのデータ構成を示した図である。位置データベースには、位置特定手段1303により位置が特定された物体の各々に応じたテーブルが含まれる。位置データベースに含まれる各テーブルには、物体を識別する物体ID(Identifier)と、当該物体が画像認識手段1302により船舶と認識された場合にその船舶の種類を示す船舶名が対応付けられている。
位置データベースに含まれる各テーブルには、物体の位置の特定が行われる毎に、位置の特定が行われた時刻、レーダ111により特定された物体の位置、カメラ121により特定された船舶の位置を示すデータが格納されていく。なお、本実施形態においては、画像認識手段1302により船舶と認識されなかった物体はカメラ121により撮像されない。従って、画像認識手段1302により船舶と認識されなかった物体に応じたテーブルには、カメラ121により特定された船舶の位置を示すデータは格納されない。
判定手段1304は、位置データベースに格納されているデータが示すレーダ111により特定された物体の位置とカメラ121により特定された船舶の位置に基づき、レーダ111により検知された物体がいずれかのカメラ121により撮像されている船舶であるか否かを判定する。
表示指示手段1305は、画像認識手段1302により認識された船舶の位置と、カメラ121により撮像された画像を含む船舶監視画面を表す画像データを生成し、生成した画像データをディスプレイ132に出力する。船舶監視画面については後述する。表示指示手段1305とディスプレイ132は、画像認識手段1302により認識された船舶の位置とカメラ121により撮像された画像を表示する表示手段を構成する。
カメラ選択手段1306は、レーダ111により新たに検知された物体がいずれのカメラ121にも撮像されていないと判定手段1304が判定した場合、船舶を撮像していないカメラ121があれば、それらのカメラ121の中から新たに検知された物体を撮像するカメラ121を任意に選択する。
ベクトル特定手段1307は、位置データベースに格納されているデータに基づき、レーダ111により検知された船舶の移動のベクトルを特定する。
警戒度特定手段1308は、レーダ111により検知された船舶の位置と、当該船舶に関しベクトル特定手段1307により特定されたベクトルに基づき、当該船舶の警戒度を特定する。本実施形態において、警戒度は、港湾における危険領域に船舶が入る危険性の高さを意味する。
警戒度特定手段1308は、例えば以下の式1に従い、警戒度Rを算出する。ただし、Vは船舶の速度が大きい程、大きな値を示す指標値であり、Lは船舶から危険領域までの距離が大きい程、大きな値を示す指標値、Dは船舶の航行方向が危険領域に向かう方向に近い程、大きな値を示す指標値である。
Figure 0006894356
式1に従い算出される警戒度Rは、船舶の速度が大きい程、大きな値を示し、船舶が危険領域から離れている程、小さな値を示し、船舶の航行方向が危険領域に向かう方向に近い程、大きな値を示す。
警戒度特定手段1308が警戒度Rを算出するために、記憶手段1310には、画像認識手段1302により認識された船舶の航行方向、速度、危険領域からの距離を格納する航行状態データベースが記憶されている。図5は、航行状態データベースのデータ構成を示した図である。航行状態データベースには、船舶を識別する船舶ID、航行方向、速度、危険領域からの距離、警戒度が格納される。
航行状態データベースに格納されるデータが示す航行方向と速度は、ベクトル特定手段1307により特定された航行方向と速度である。航行状態データベースに格納されるデータが示す危険領域からの距離は、予め記憶手段1310に記憶されているデータが示す危険領域の位置と、位置データベースに格納されているデータが示す船舶の位置に基づき、警戒度特定手段1308が算出したものである。航行状態データベースに格納されるデータが示す警戒度は、警戒度特定手段1308が式1に従い算出したものである。
撮像対象選択手段1309は、レーダ111により複数の物体が検知された場合、これら複数の物体の各々に関し警戒度特定手段1308により特定された警戒度Rに基づき、これら複数の物体の中からカメラ121の撮像対象とする物体を選択する。具体的には、撮像対象選択手段1309は、レーダ111により検知され、画像認識手段1302により船舶と認識された物体の数がカメラ121の数より多い場合、それらの船舶の中から、警戒度Rが高い方から順にカメラ121の数だけ撮像対象とする船舶を選択する。
方向指示手段1301は、撮像対象選択手段1309により選択された撮像対象の船舶のうち、現在いずれかのカメラ121により撮像されている船舶に関しては、当該カメラ121の撮像方向が継続して撮像対象の船舶の位置に向くように、当該カメラ121に制御データを送信する。一方、撮像対象選択手段1309により選択された撮像対象の船舶のうち、現在いずれのカメラ121にも撮像されていない船舶に関しては、撮像対象でなくなった船舶をそれまで撮像していたカメラ121の撮像方向が新たに撮像対象となった船舶の位置に向くように、当該カメラ121に制御データを送信する。
記憶手段1310は、上述したように各種データを記憶する。通信手段1314は、レーダユニット11及びカメラユニット12の各々との間で各種データの送受信を行う。
以下に、管理装置130の動作を説明する。図6は、所定の周期でレーダ111により検知した物体の各々に関し管理装置130が行う処理のフロー図である。以下、レーダ111により特定され、図6のフローに従う処理の対象となった物体を物体Xと呼ぶ。
まず、位置特定手段1303は物体Xの地球上の位置を特定する(ステップS101)。
続いて、判定手段1304は、ステップS101において特定された物体Xの位置と、位置データベースに格納されているデータが示す物体の位置に基づき、物体Xが既に位置データベースに登録されている物体であるか否かを判定する(ステップS102)。例えば、位置データベースに含まれるいずれかのテーブルが示す物体の最新の位置が、ステップS101において特定された物体Xの位置から所定距離以内であれば、判定手段1304はこれらの物体が同一であり、物体Xは既に位置データベースに登録されている、と判定する。
ステップS102において、物体Xがまだ位置データベースに登録されていないと判定された場合(ステップS102:NO)、管理装置130は物体Xに関するテーブルを位置データベースに新規登録する(ステップS103)。具体的には、管理装置130は、物体Xにユニークな物体IDを割り当て、位置データベースに当該物体IDに対応する新たなテーブルを追加する。
続いて、管理装置130は、新規登録したテーブルに新たなデータ行を追加し、「時刻」欄に現在時刻を示すデータを、「レーダによる位置」欄にステップS101において特定した物体Xの位置を示すデータを格納する(ステップS104)。
ステップS102において、物体Xが位置データベースに登録されていると判定された場合(ステップS102:YES)、管理装置130は物体Xに関するテーブルに新たなデータ行を追加し、「時刻」欄に現在時刻を示すデータを、「レーダによる位置」欄にステップS101において特定した物体Xの位置を示すデータを格納する(ステップS105)。
続いて、ベクトル特定手段1307は物体Xの移動のベクトルを特定し、特定したベクトルを示すデータを航行状態データベースに格納する(ステップS106)。
ステップS104又はステップS106に続いて、警戒度特定手段1308は上述した式1に従い物体Xの警戒度Rを特定し、特定した警戒度Rを示すデータを航行状態データベースに格納する(ステップS107)。なお、ステップS104に続いて実行されるステップS107においては、物体Xが検知された直後であり、物体Xの位置は特定されているが物体Xの移動のベクトルは特定されていない。この場合、警戒度特定手段1308は警戒度Rの値として「0」等の既定値を採用する。
続いて、カメラ選択手段1306は、いずれの船舶も撮像していないカメラ121が有るか否かを判定する(ステップS108)。いずれの船舶も撮像していないカメラ121が無い場合(ステップS108:NO)、撮像対象選択手段1309は物体Xが撮像対象であるか否かを判定する(ステップS109)。物体Xが撮像対象でないと判定された場合(ステップS109:NO)、管理装置130は図6のフローに従う処理を終了する。
ステップS108において、いずれの船舶も撮像していないカメラ121が有ると判定された場合(ステップS108:YES)、又は、ステップS109において、物体Xが撮像対象であると判定された場合(ステップS109:YES)、管理装置130は、位置データベースの物体Xのテーブルを参照し、物体Xが現在、いずれかのカメラ121により撮像されているか否かを判定する(ステップS110)。
ステップS110の判定において、物体Xが現在、いずれのカメラ121にも撮像されていないと判定された場合(ステップS110:NO)、カメラ選択手段1306は物体Xを撮像するためのカメラ121を選択する(ステップS111)。
続いて、方向指示手段1301は、ステップS111において選択されたカメラ121の撮像方向が物体Xの位置を向くような旋回角と俯仰角を特定し、特定した旋回角及び俯仰角を示す制御データを、ステップS111において選択されたカメラ121を備えるカメラユニット12に送信する(ステップS112)。制御データを受信したカメラユニット12の二軸雲台122は、管理ユニット13から受信した制御データに従い、カメラ121の方向を変更する。
続いて、画像認識手段1302は撮像方向が物体Xの位置に向けられたカメラ121により撮像された画像に写っている物体の認識を行う(ステップS113)。続いて、判定手段1304はステップS113で認識された物体が船舶であるか否かを判定する(ステップS114)。
ステップS113において認識された物体が船舶でなかった場合(ステップS114:NO)、管理装置130は図6のフローに従う処理を終了する。この場合、物体Xはカメラ121により追尾されない。
ステップS113において認識された物体が船舶であった場合(ステップS114:YES)、画像認識手段1302は位置データベースの物体Xに対応するテーブルに、認識された船舶の種類を示す船舶名を対応付けて記憶する(ステップS115)。
ステップS110の判定において、物体Xが現在、いずれかのカメラ121に撮像されていると判定された場合(ステップS110:YES)、画像認識手段1302はそのカメラ121により撮像された画像に写っている物体の認識を行う(ステップS116)。
ステップS115又はステップS116に続いて、方向指示手段1301は、ステップS113又はステップS116において認識された物体Xが画像の中央位置に近づくようなカメラ121の旋回角と俯仰角を特定し、特定した旋回角及び俯仰角を示す制御データを、物体Xを撮像しているカメラ121を備えるカメラユニット12に送信する(ステップS117)。制御データを受信したカメラユニット12の二軸雲台122は、管理ユニット13から受信した制御データに従い、カメラ121の方向を変更する。その結果、物体Xがカメラ121により追尾される。その後、管理装置130は図6のフローに従う処理を終了する。
管理装置130は、例えば、所定時間の経過毎に、位置データベースと航行状態データベースから不要なデータを削除する。具体的には、管理装置130は、位置データベースに含まれるテーブルのうち、最後に位置が特定された時刻から所定時間が経過しているものを削除する。また、管理装置130は、位置データベースから削除したテーブルに船舶IDが対応付けられていた場合、当該船舶IDに対応するデータを航行状態データベースから削除する。
管理装置130の表示指示手段1305は、位置データベース及び航行状態データベースに格納されているデータを用いて、船舶監視画面を表す画像データを生成し、ディスプレイ132に出力する。ディスプレイ132は、管理装置130から入力される画像データが表す船舶監視画面を表示する。図7は、ディスプレイ132により表示される船舶監視画面を例示した図である。
図7において、Aは港湾の構造物であり、その他は海である。Bは工事中等の理由により、一般の船舶が立ち入ると危険な領域(以下、「危険領域B」という)を示す。海上に示されるマークP1〜P11は、レーダ111により検知されている物体(船舶)か、もしくは、レーダ111により検知された後、レーダ111によっては見失われたが、カメラ121により追尾されている船舶の位置を示す。マークP1〜P11に付加されている矢印は、これらのマークに応じた船舶の移動のベクトルを示す。
マークP1〜P11は、例えば、警戒度Rが所定の閾値より高ければ赤色、それ以外は緑色のように、警戒度Rに応じた表示態様で表示される。従って、ユーザは警戒すべき船舶と、その位置及び移動のベクトルを容易に知ることができる。
また、マークP1〜P11のうち、カメラ121により追尾されている船舶に応じたものは太線、それ以外は細線のように、カメラ121による追尾の有無に応じた表示態様で表示される。ユーザは、カメラ121により追尾されている船舶に応じたマークをクリック等することで、当該船舶の画像を当該船舶の情報(全長、最大船速等)と共に表示させることができる。なお、表示指示手段1305は、ユーザにより指定された船舶の情報を、船舶データベースから読み出して船舶監視画面に表示させる。
なお、ユーザによるクリック等の操作に応じることなく、カメラ121により撮像されている画像や船舶の情報が常時、船舶監視画面に表示されてもよい。
上述した船舶追尾システム1によれば、レーダ111が船舶を一時的に見失った場合でも、画像により当該船舶を追尾するカメラ121の方向等により当該船舶の位置が継続して特定される。また、レーダ111が一時的に見失った船舶が再度、レーダ111により検知された場合、レーダ111により特定された船舶の位置とカメラ121により特定された船舶の位置により、それらの船舶が同一であるか否かが判定されるため、複数のカメラ121により同じ船舶を追尾してしまう等の不都合が生じない。
[変形例]
上述の実施形態は本発明の一具体例であって、本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形可能である。以下にそれらの変形の例を示す。
上述した実施形態において、位置特定手段1303はカメラ121が備えるオートフォーカス機能により計測される被写体までの距離を用いてカメラ121により撮像されている船舶の位置を特定する。カメラ121から被写体までの距離の測定方法はこれに限られない。例えば、カメラ121がステレオカメラであれば、両眼視差によりカメラ121が特定する被写体までの距離が船舶の位置の特定に用いられてもよい。また、船舶追尾システム1がレーザ測距センサを備え、レーザ測距センサにより計測されたカメラ121から被写体までの距離が船舶の位置の特定に用いられてもよい。
上述した実施形態において、船舶追尾システム1は海上を航行する船舶の監視に用いられるが、船舶追尾システム1が河川、湖沼等を航行する船舶の監視に用いられてもよい。
上述した実施形態の説明において用いた式、データ構成等は例示であって、本発明はこれらにより限定されない。例えば、上述した実施形態において、警戒度Rは式1に従い算出されるものとしたが、物体Xの位置と移動のベクトルに基づき現在の移動のベクトルが維持された場合に物体Xが危険領域Bに到達するまでの時間を算出し、算出した時間に応じた警戒度Rを特定する等、他の方法が採用されてもよい。
上述した実施形態において管理ユニット13のコンピュータ131が行うものとした処理の一部が、レーダユニット11又はカメラユニット12により行われてもよい。例えば、カメラユニット12が画像認識手段を備え、画像認識がカメラユニット12において行われてもよい。
上述した実施形態において、管理装置130はコンピュータ131により実現されるものとしたが、管理装置130が専用装置として構成されてもよい。
1…船舶追尾システム、11…レーダユニット、12…カメラユニット、13…管理ユニット、111…レーダ、112…GNSS、113…通信部、121…カメラ、122…二軸雲台、123…GNSS、124…通信部、130…管理装置、131…コンピュータ、132…ディスプレイ、133…操作装置、1301…方向指示手段、1302…画像認識手段、1303…位置特定手段、1304…判定手段、1305…表示指示手段、1306…カメラ選択手段、1307…ベクトル特定手段、1308…警戒度特定手段、1309…撮像対象選択手段、1310…記憶手段、1314…通信手段、1311…メモリ、1312…プロセッサ、1313…通信部。

Claims (5)

  1. カメラと、
    水上の物体を検知するレーダと、
    前記レーダにより検知された物体の位置に前記カメラの撮像方向が向くように前記カメラの方向を変更する方向変更手段と、
    前記カメラにより撮像された画像において物体の認識を行う画像認識手段と、
    前記カメラの方向に基づき前記画像認識手段により認識された物体の位置を特定する位置特定手段と、
    前記レーダにより検知された物体の位置と前記位置特定手段により特定された物体の位置に基づき、前記レーダにより検知された物体が前記カメラにより撮像されている物体であるか否かを判定する判定手段と、
    前記画像認識手段により認識された物体の位置と前記カメラにより撮像された画像を表示する表示手段と
    を備え、
    前記画像認識手段は、前記方向変更手段により方向の変更が行われた後に前記カメラにより撮像された画像において物体を認識した場合、前記カメラにより撮像される後続の画像の各々において当該物体の認識を行い、
    前記方向変更手段は、前記カメラにより撮像された画像において前記画像認識手段により物体が認識された場合、画像における当該物体が画像の中央位置に近づくように前記カメラの方向を変更する
    物体追尾システム。
  2. 前記カメラと前記方向変更手段の数は複数であり、
    前記レーダにより新たに検知された物体が複数の前記カメラのいずれにも撮像されていないと前記判定手段が判定した場合、複数の前記カメラのうち船舶を撮像していないカメラの中から前記新たに検知された物体を撮像するカメラを選択するカメラ選択手段
    を備え、
    前記カメラ選択手段により選択されたカメラに対応する前記方向変更手段は、前記新たに検知された物体の位置に前記選択されたカメラの撮像方向が向くように前記選択されたカメラの方向を変更する
    請求項1に記載の物体追尾システム。
  3. 前記レーダにより検知された物体の移動のベクトルを特定するベクトル特定手段と、
    前記レーダにより検知された物体の位置と当該物体に関し前記ベクトル特定手段により特定されたベクトルに基づき、当該物体の警戒度を特定する警戒度特定手段と
    を備える請求項1に記載の物体追尾システム。
  4. 前記レーダにより複数の物体が検知された場合、当該複数の物体の各々に関し前記警戒度特定手段により特定された警戒度に基づき、当該複数の物体の中から前記カメラの撮像対象とする物体を選択する撮像対象選択手段
    を備え、
    前記方向変更手段は、前記撮像対象選択手段により選択された物体の位置に前記カメラの撮像方向が向くように前記カメラの方向を変更する
    請求項3に記載の物体追尾システム。
  5. 前記画像認識手段は、前記カメラにより撮像された画像において船舶の認識を行う
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の物体追尾システム。
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