JP5959672B2 - 断熱キャビネット - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、断熱キャビネットに関する。
近年、例えば家庭用の冷蔵庫は大容量化の傾向にあり、それを、冷蔵庫の断熱キャビネットの周壁の厚さを小さくすることで実現している。この場合、その厚さの小さい周壁でも、キャビネットには断熱性能を充分に確保する必要があり、そのために、キャビネットの周壁には、発泡断熱材を充填するのに加えて、真空断熱パネルを使用することが行われており、更にはキャビネットの周壁を真空断熱パネルのみで充たすようにしたものもある(例えば特許文献1、2参照)。
真空断熱パネルは、例えば細いガラス繊維の綿状物であるグラスウールをマット状にしてコア材とし、このコア材をアルミニウム箔と合成樹脂とのラミネートフィルムで製袋したガスバリア容器に挿入し、内部を真空排気し開口を閉塞することで容器内部を真空減圧状態に保持したパネルであり、薄くて低い熱伝導率(断熱性)を保有しているので、これを使用することで、高い断熱性能を得ることができる。
特許第2728318号公報 特開平6−147744号公報
上記従来のもののうち、キャビネットの周壁に発泡断熱材と真空断熱パネルを併用したものでは、真空断熱パネルのみを使用したものより断熱性能が劣り、その分、キャビネットの周壁厚さを若干とも大きくせざるを得ず、キャビネットの内容積拡大の効果が充分に得られない。
一方、キャビネットの周壁を真空断熱パネルのみで充たしたものは、発泡断熱材と真空断熱パネルを併用したものより断熱性能が高く、その分、キャビネットの周壁厚さを充分に小さくすることができ、キャビネットの内容積拡大の効果を充分に得ることができる。しかしながら、このものの場合、キャビネットの剛性が充分に得られないという問題点を有していた。
そこで、断熱性能並びに剛性が充分に得られる断熱キャビネットを提供する。
本実施形態の断熱キャビネットにおいては、天井壁部と、底壁部、左側壁部、右側壁部、及び奥壁部を有し、そのうちの斜状或いは段付き壁状を成す天井壁部と底壁部の両方又は一方を、それぞれの外殻と内殻との間を真空断熱パネルとこれの内側又は外側に充填した発泡断熱材とで充たして構成し、平板状を成す左側壁部、右側壁部、及び奥壁部を、それぞれの外殻と内殻との間を発泡断熱材を併用せずに真空断熱パネルで充たし、隣接する壁部の間に形成される傾斜部に発泡断熱材を充填して構成したことを特徴とする。
一実施形態を示す縦断側面図 縦断正面図 前方からの斜視図 分解斜視図 図1のV部の拡大図 図2のVI部の、一部を省略した拡大図 図1のVII部の拡大図 図2のVIII部の、一部を省略した拡大図 図2のIX−IX線に沿う奥部の、一部を省略した横断面図 各壁部を真空断熱パネルと充填された発泡断熱材のみで表した前方からの斜視図 各壁部を真空断熱パネルと充填された発泡断熱材のみで表した後方からの斜視図 図11のXII部の拡大図 後方からの斜視図 図13のXIV−XIV線に沿う一部の拡大横断面図
以下、一実施形態につき、図面を参照して説明する。
まず、図3には、断熱キャビネット、中でも冷蔵庫の断熱キャビネット1を示しており、この断熱キャビネット1は、この場合、図4に示すように、周壁を、天井壁部1aと、底壁部1b、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eの別に作製して、それらを組み立てることにより形成したもので、全体には、図3に示すように、前面が開口するほぼ直方体の箱状を成している。
上記各壁部1a〜1eについて詳述すると、図1に示すように、天井壁部1aは、これの外殻2と内殻3との間を真空断熱パネル4とこれの内側(内殻3側)に充填した発泡断熱材5とで充たして構成したものであり、底壁部1bも又、これの外殻6と内殻7との間を真空断熱パネル8,9,10とこれの内側(内殻7側)に充填した発泡断熱材5とで充たして構成したものである。
これに対して、左側壁部1cは、図2に示すように、これの外殻11と内殻12との間を真空断熱パネル13のみで充たして構成したものであり、右側壁部1dも又、図2に示すように、これの外殻14と内殻15との間を真空断熱パネル16のみで充たして構成したものであり、更に奥壁部1eも、図1に示すように、これの外殻17と内殻18との間を真空断熱パネル19のみで充たして構成したものである。
この場合、各外殻2,6,11,14,17は例えば鋼板等の金属製であり、各内殻3,7,12,15,18は例えばプラスチック製である。
更に、天井壁部1aは、平壁状を成し、従って、これの外殻2と内殻3もほぼ平板状を成していて、この場合、外殻2の内面に真空断熱パネル4を貼着している。但し、真空断熱パネル4は外殻2よりやや小さく、前後左右の全周に真空断熱パネル4が貼着されない部分を余している。又、外殻2と内殻3は、互いの各前縁部を接合していて、後縁部においては、内殻3に図5に示す斜状部20を左右の全長にわたり形成し、左側縁部及び右側縁部においては、内殻3に図6に示す斜状部21,22を前後の全長にわたり形成して、ともに真空断熱パネル4から離間させている。
これに対して、底壁部1bは、図1に示すように、下水平部23と、この下水平部23の後縁部から立ち上がる垂直部24、及びこの垂直部24の上縁部から後方に延びる上水平部25を有する段付き壁状を成して、後方に冷凍サイクルのコンプレッサ等が位置する機械室26を形成するようになっており、従って、これの外殻6と内殻7も段付き板状を成していて、この場合、外殻6の内面に、下水平部23と垂直部24及び上水平部25の別に、それぞれ真空断熱パネル8,9,10を貼着している。
但し、真空断熱パネル8は下水平部23より、真空断熱パネル9は垂直部24より、それぞれやや小さく、真空断熱パネル10は上水平部25より小さくて、真空断熱パネル8の後端縁部と真空断熱パネル9の下端縁部との間、並びに真空断熱パネル9の上端縁部と真空断熱パネル10の前端縁部との間は、それぞれ少しの距離離間しており、真空断熱パネル10は後方に真空断熱パネル10が貼着されない部分を比較的大きめに余している。
又、外殻6と内殻7は、互いの各前面部を接合していて、真空断熱パネル8の後端縁部と真空断熱パネル9の下端縁部との間に臨むコーナー部においては、内殻7に図7に示す斜状部27を左右の全長にわたり形成して真空断熱パネル8,9から離間させ、真空断熱パネル9の上端縁部と真空断熱パネル10の前端縁部との間に臨むコーナー部おいては、外殻6に同じく図7に示す斜状部28を同じく左右の全長にわたり形成して真空断熱パネル9,10から離間させている。
更に、後縁部においては、内殻7に図7に示す斜状部29を左右の全長にわたり形成して真空断熱パネル10から離間させ、左側縁部及び右側縁部においては、内殻7に図8に示す斜状部30,31を前後の全長にわたり形成して、真空断熱パネル8〜10から離間させている。
左側壁部1cは、図2に示すように、平壁状を成し、従って、これの外殻11と内殻12もほぼ平板状を成していて、その外殻11及び内殻12の両内面に真空断熱パネル13を貼着している。但し、真空断熱パネル13は、図6、図8、及び図9に示すように、内殻12より上下に大きく、外殻11よりは小さくて、外殻11の上下と後側に真空断熱パネル13が貼着されない部分を余している。又、外殻11と内殻12は、互いの各前縁部を接合していて、外殻11の上下の両縁部と後縁部には、それぞれ内側へほぼ直角の接合部たる折曲部32,33,34を形成し、内殻12の後縁部に同じく内側へほぼ直角の接合部たる折曲部35を形成している。
右側壁部1dも、図2に示すように、平壁状を成し、従って、これの外殻14と内殻15もほぼ平板状を成していて、その外殻14及び内殻15の両内面に真空断熱パネル16を貼着している。但し、真空断熱パネル16は、図6、図8、及び図9に示すように、内殻15より上下に大きく、外殻14よりは小さくて、外殻14の上下と後側に真空断熱パネル16が貼着されない部分を余している。又、外殻14と内殻15は、互いの各前縁部を接合していて、外殻14の上下の両縁部と後縁部には、それぞれ内側へほぼ直角の接合部たる折曲部36,37,38を形成し、内殻15の後縁部に同じく内側へほぼ直角の接合部たる折曲部39を形成している。
奥壁部1eも、図1に示すように、平壁状を成し、従って、これの外殻17と内殻18もほぼ平板状を成していて、その外殻17及び内殻18の両内面に真空断熱パネル19を貼着している。但し、真空断熱パネル19は、図5、図7、及び図9に示すように、内殻18より上下に大きく、外殻17よりは小さくて、外殻17の上下と後側に真空断熱パネル19が貼着されない部分を余している。又、外殻17の上下の両縁部には、それぞれ内側へほぼ直角の接合部たる折曲部40,41を形成している。
以上の構成をもとに、奥壁部1eには左側壁1c及び右側壁部1dを組み付けている。この組み付けは、図9に示すように、奥壁部1eの外殻17の左右両側の縁部17a,17bに、左側壁1c及び右側壁部1dの各外殻11,14の折曲部34,38を、それぞれ簡易シール材であるソフトテープ42を介し重ねて、複数のねじ43等により締め付け結合し、奥壁部1eの内殻18の左右両側の縁部18a,18bに、左側壁1c及び右側壁部1dの各内殻12,15の折曲部35,39を重ねて、図示しない複数のねじ等により締め付け結合することで行っている。
次いで、上記奥壁部1eと左側壁1c及び右側壁部1dの組成体に、天井壁部1aと底壁部1bとを組み付けている。この組み付けは、奥壁部1eに対する天井壁部1aの場合、図5に示すように、天井壁部1aの外殻2の後縁部2aを奥壁部1eの外殻17の折曲部40に重ねて図示しない複数のねじ等により締め付け結合し、内殻3の斜状部20の端部を奥壁部1eの内殻18の上縁部18cにシール材44を介し重ねて複数のねじ43等により締め付け結合することで行っている。
又、左側壁1c及び右側壁部1dに対する天井壁部1aの場合、図6に示すように、天井壁部1aの外殻2の左右の両側縁部2b,2cを左側壁1c及び右側壁部1dの各外殻11,14の折曲部32,36に重ねて図示しない複数のねじ等により締め付け結合し、内殻3の斜状部21,22の端部を左側壁1c及び右側壁部1dの各内殻12,15の上縁部12a,15aにシール材44を介し重ねて複数のねじ43等により締め付け結合することで行っている。
奥壁部1eに対する底壁部1bの場合、図7に示すように、底壁部1bの外殻6の後縁部6aを奥壁部1eの外殻17の折曲部41に重ねて図示しない複数のねじ等により締め付け結合し、内殻7の斜状部29の端部を奥壁部1eの内殻18の下縁部18dにシール材44を介し重ねて複数のねじ43等により締め付け結合することで行っている。
左側壁1c及び右側壁部1dに対する底壁部1bの場合、図8に示すように、底壁部1bの外殻6の左右の両側縁部6b,6cを左側壁1c及び右側壁部1dの各外殻11,14の折曲部33,37に重ねて図示しない複数のねじ等により締め付け結合し、内殻7の斜状部30,31の端部を左側壁1c及び右側壁部1dの各内殻12,15の下縁部12b,15bにシール材44重ねて複数のねじ43等により締め付け結合することで行っている。
そして、その後、天井壁部1aにおける内殻3と前記真空断熱パネル4との間の空間Sと、底壁部1bにおける内殻7と真空断熱パネル8,9,10との間の空間Sに、それぞれ前記発泡断熱材5を原液の状態で注入し発泡させて充填している。発泡断熱材5は例えば発泡ポリウレタンであり、図5及び図7にはその注入の様子をも併せて模式的に示している。
すなわち、この天井壁部1aにおける発泡断熱材5の注入は、注入機の注入ヘッドHにより、この場合、天井壁部1a及び底壁部1bの後方より行うものであり、そのために、天井壁部1aの後部に相当する奥壁部1eの外殻17の下部と、底壁部1bの後部に相当する奥壁部1eの外殻17の上部には、注入口45をあらかじめ形成している。つまり、発泡断熱材5を注入する注入口45を、真空断熱パネル4と発泡断熱材5とで充たされる壁部である天井壁部1aと、真空断熱パネル8,9,10と発泡断熱材5とで充たされる壁部である底壁部1bに臨ませて形成しているのである。
なお、注入口45は、真空断熱パネルと発泡断熱材とで充たされた壁部に臨ませて形成するのに、天井壁部1aの内殻3の中央部など平面部の中間部、並びに底壁部1bの内殻7の真空断熱パネル9に臨む部分など同じく平面部の中間部に形成するようにしても良い。
このようにして上述の真空断熱パネル4と発泡断熱材5とで充たされた天井壁部1aにおいては、図5及び図6に示すように、発泡断熱材5の厚さtは真空断熱パネル4の厚さtよりも小さくしており、真空断熱パネル8,9,10と発泡断熱材5とで充たされた底壁部1bにおいても、図7及び図8に示すように、発泡断熱材5の厚さtは真空断熱パネル8,9,10の厚さtよりも小さくしている。
又、この場合、発泡断熱材5は、真空断熱パネル4と発泡断熱材5とで充たされた天井壁部1aにおいては、図6に示すように、内殻3と真空断熱パネル4との間の空間Sから、真空断熱パネル4と左右両側壁部1c,1dの真空断熱パネル13,16との端縁部相互間の隙間g,gにかけて充填していると共に、図5に示すように、内殻3と真空断熱パネル4との間の空間Sから、真空断熱パネル4と奥壁部1eの真空断熱パネル19との端縁部相互間の隙間gにかけて充填している。
一方、発泡断熱材5は、真空断熱パネル8,9,10と発泡断熱材5とで充たされた底壁部1bにおいては、図8に示すように、内殻7と真空断熱パネル8,9,10との間の空間Sから、真空断熱パネル8,9,10と左右両側壁部1c,1dの真空断熱パネル13,16との端縁部相互間の隙間g,gにかけて充填していると共に、図7に示すように、内殻7と真空断熱パネル8,9,10との間の空間Sから、真空断熱パネル10と奥壁部1eの真空断熱パネル19との端縁部相互間の隙間gと、真空断熱パネル8,9,10の各端縁部相互間の隙間g,gにかけて充填している。
更に、上記真空断熱パネル4,8〜10,13,16,19の端縁部相互間の部分には、それぞれ斜状部20〜22,27〜31による空間S〜S10が形成され、その空間S〜S10にも発泡断熱材5を充填している。
加えて、前述の真空断熱パネル4と発泡断熱材5とで充たされた天井壁部1aと、真空断熱パネル8,9,10と発泡断熱材5とで充たされた底壁部1bからは、図10及び図11に示すように、左側壁部1cと奥壁部1eとにおける真空断熱パネル13,19の端縁部相互間の部分、並びに右側壁部1dと奥壁部1eとにおける真空断熱パネル16,19の端縁部相互間の部分の、それぞれ上下の一部C,Cにかけて発泡断熱材5を充填している。なお、このために、左側壁部1c及び右側壁部1d又は奥壁部1eには、図示を省略するが、前記斜状部20〜22,27〜31同様の斜状部を形成している。
そのほか、発泡断熱材5は天井壁部1a及び底壁部1bの各前面部にも充填している。
なお、図10及び図11は、各壁部を、真空断熱パネル4,8〜10,13,16,19と、充填された発泡断熱材5のみで(それぞれの外殻及び内殻を省略して)表している。
更に、図11及び図12には、断熱キャビネット1に組み込む導電線46や冷凍サイクルの接続管47及び霜解水排出用の排水管48を示しており、これらの配線及び配管は、真空断熱パネルの端縁部相互間の部分の発泡断熱材が充填される部分である、この場合、底壁部1bの真空断熱パネル10と奥壁部1eの真空断熱パネル19との端縁部相互間の部分の発泡断熱材5が充填される部分にあらかじめなしており、その後の発泡断熱材5の充填によってそれらの貫通部分周りを発泡断熱材5で埋め尽くしている。
そして、図13には、冷凍サイクルの凝縮器の一部である放熱パイプ49を示しており、この放熱パイプ49は、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eに配設している。具体的には、図14に示すように、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eの外殻11,14,17にそれぞれ内向きの凹条部50を形成し、この凹条部50内に収めて各真空断熱パネル13,16,19との間に放熱パイプ49を配設している。
なお、図13には、上述のようにして製造した断熱キャビネット1の前面の開口部を冷蔵室や製氷室及び冷凍室等の室別に開閉するように設けた扉51,52,53をも示している。
このように本実施形態の断熱キャビネット1は、天井壁部1aと、底壁部1b、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eを有し、そのうちの天井壁部1aを、外殻2と内殻3との間を真空断熱パネル5と、これの内側に充填した発泡断熱材5とで充たして構成すると共に、底壁部1bを、外殻6と内殻7との間を真空断熱パネル8,9,10とこれの内側に充填した発泡断熱材5とで充たして構成している。又、左側壁部1cを、外殻11と内殻12との間を真空断熱パネル13で充たして構成し、右側壁部1dを、外殻14と内殻15との間を真空断熱パネル16で充たして構成し、奥壁部1eを、外殻17と内殻18との間を真空断熱パネル19で充たして構成している。
上記構成のうち、天井壁部1aと底壁部1bはそれらの総断面積が断熱キャビネット1中で小さい。それに対して、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eはそれらの総断面積が断熱キャビネット1中で大きい。このうち、総断面積の大きい左側壁部1cと、右側壁部1d、及び奥壁部1eを、それぞれ断熱性能に優れた真空断熱パネル13,16,19のみで充たして構成しているので、断熱キャビネット1全体としての断熱性能を充分に得ることができる。よって、断熱キャビネット1の周壁厚さを大きくする必要はなく、断熱キャビネット1の内容積拡大の効果を充分に得ることができる。特に、断熱キャビネット1の内容積を左右及び奥行方向に拡大できるので、使用者の手が届きやすい方向の内容積を拡大できることになり、使い勝手を良くすることができる。
一方、天井壁部1aと奥壁部1eは発泡断熱材5と真空断熱パネル4,8〜10を併用しているので、断熱キャビネット1の剛性を充分に得ることができる。
かくして、本実施形態によれば、断熱性能並びに剛性が充分に得られる断熱キャビネット1を提供することができる。
又、本実施形態においては、発泡断熱材5を注入した注入口45を、真空断熱パネルと発泡断熱材とで充たされた壁部である天井壁部1aと底壁部1bに臨ませて形成している。これにより、発泡断熱材5の注入を効率良く行うことができる。
更に、本実施形態においては、真空断熱パネルと発泡断熱材とで充たされた壁部である天井壁部1aにおいて、発泡断熱材5の厚さtを真空断熱パネル4の厚さtよりも小さくし、同じく真空断熱パネルと発泡断熱材とで充たされた壁部である底壁部1bにおいて、発泡断熱材5の厚さtを真空断熱パネル8,9,10の厚さtよりも小さくしている。これにより、それら天井壁部1a及び底壁部1bにおいても、剛性を充分に得つつ、断熱性能を充分に得ることができる。
加えて、本実施形態においては、発泡断熱材5を、真空断熱パネル4と発泡断熱材5とで充たされた天井壁部1aにおいては、内殻3と真空断熱パネル4との間の空間Sから、真空断熱パネル4と左右両側壁部1c,1dの真空断熱パネル13,16との端縁部相互間の隙間g,gにかけて充填していると共に、内殻3と真空断熱パネル4との間の空間Sから、真空断熱パネル4と奥壁部1eの真空断熱パネル19との端縁部相互間の隙間g、にかけて充填している。又、真空断熱パネル8,9,10と発泡断熱材5とで充たされた底壁部1bにおいては、内殻7と真空断熱パネル8,9,10との間の空間Sから、真空断熱パネル8,9,10と左右両側壁部1c,1dの真空断熱パネル13,16との端縁部相互間の隙間g,gにかけて充填していると共に、内殻7と真空断熱パネル8,9,10との間の空間Sから、真空断熱パネル10と奥壁部1eの真空断熱パネル19との端縁部相互間の隙間gと、真空断熱パネル8,9,10の各端縁部相互間の隙間g,gにかけて充填している。
これにより、各真空断熱パネルの端縁部相互間の隙間に対する外気の侵入による結露の発生等を防止するためのシールが、各壁部の真空断熱パネルの端縁部相互間に充填する発泡断熱材5で同時に且つ効果的に行うことができる。しかも、この場合、各真空断熱パネルの端縁部相互間の隙間に充填する発泡断熱材5の流動性を、各壁部の真空断熱パネルとの間の空間S,Sで確保でき、特にその空間S,Sにより広がりやすくできるので、発泡断熱材5注入用の注入口45は各壁部に対して少なく、例えば1つずつ設けるだけで良く、注入機の注入ヘッドHも又少なく、例えば1つずつ設けるだけで良い。かくして、発泡断熱材5の注入に必要な設備の簡素化ができ、設備費を削減することができる。
そのほか、本実施形態においては、真空断熱パネル4,8〜10,13,16,19の端縁部相互間の部分に斜状部20〜22,27〜31による空間S〜S10が形成され、その空間S〜S10に発泡断熱材5を充填している。これにより、真空断熱パネル4,8〜10,13,16,19の端縁部相互間の隙間g〜gのシールがより確実にできるとともに、発泡断熱材5の流動性もより良く確保でき、更に、断熱キャビネット1の剛性も高く確保することができる。
又、導電線46の配線や接続管47及び排水管48の配管を、真空断熱パネルの端縁部相互間の部分の発泡断熱材が充填される部分(底壁部1bの真空断熱パネル10と奥壁部1eの真空断熱パネル19との端縁部相互間の部分の発泡断熱材5が充填される部分)になしている。これにより、それらの配線、配管が貫通する部分の通常は困難なシールも、真空断熱パネルの端縁部相互間の隙間に充填した発泡断熱材5ででき、より確実なシールができる。
更に、本実施形態においては、真空断熱パネル4と発泡断熱材5とで充たされた天井壁部1aと、真空断熱パネル8,9,10と発泡断熱材5とで充たされた底壁部1bからは、左側壁部1cと奥壁部1eとにおける真空断熱パネル13,19の端縁部相互間の部分、並びに右側壁部1dと奥壁部1eとにおける真空断熱パネル16,19の端縁部相互間の部分の、それぞれ一部C,Cにかけて発泡断熱材5を充填している。
これにより、左側壁部1cと奥壁部1eとにおける真空断熱パネル13,19の端縁部相互間の隙間、並びに右側壁部1dと奥壁部1eとにおける真空断熱パネル16,19の端縁部相互間の部分の隙間のシールが発泡断熱材5でより確実にでき、又、その分、同部分のソフトテープ42によるシールを短く簡略化することができる。
そして又、本実施形態においては、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eに放熱パイプ49を配設している。これにより、それぞれの外殻と内殻との間を真空断熱パネルで充たして構成した左側壁部1cと右側壁部1d及び奥壁部1eの懸念点を解消することができる。
すなわち、真空断熱パネル4,8〜10,13,16,19は真空度が劣化したときに断熱性能が低下するという事情を有するが、真空断熱パネル4と発泡断熱材5を併用した天井壁部1aと、真空断熱パネル8〜10と発泡断熱材5を併用した底壁部1bは、真空断熱パネル4の断熱性能が低下しても発泡断熱材5によって断熱性能の低下が少なくされる。一方、発泡断熱材5を併用しない(真空断熱パネル13,16,19のみを使用する)左側壁部1cと右側壁部1d及び奥壁部1eは、真空断熱パネル13,16,19の断熱性能が低下すれば、壁部としての断熱性能がそのまま低下し、壁面の温度が大幅に低下して結露が発生する懸念を有する。
それに対して、本実施形態においては、発泡断熱材5を併用しない左側壁部1cと右側壁部1d及び奥壁部1eに放熱パイプ49を配設している。これにより、真空断熱パネル4の断熱性能が低下したときの結露が発生を、その放熱パイプ49の放熱により抑制することができる。
以上説明した断熱キャビネット1は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
その1つとして、放熱パイプ49は、左側壁部1cと右側壁部1d及び奥壁部1eの全部にではなく、そのうちのいずれか1つ又は2つの壁部に設けるようにしても良い。
又、天井壁部1a及び底壁部1bの発泡断熱材5は、ともに真空断熱パネル4,8〜10を内殻3,7の外面に貼着することで、該真空断熱パネル4,8〜10のそれぞれ外側(外殻2,6側)に充填するようにしても良い。
更に、それら発泡断熱材5と真空断熱パネルを併用するのは、天井壁部1aと底壁部1bのいずれか一方だけであっても良い。
そして、断熱キャビネット1自体は、冷蔵庫に限られず、温蔵庫、冷凍ショーケースその他の恒温キャビネットとして使用することができる。
そのほか、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は断熱キャビネット、1aは天井壁部、1bは底壁部、1cは左側壁部、1dは右側壁部、1eは奥壁部、2,6,11,14,17は外殻、3,7,12,15,18は内殻、4,8〜10,13,16,19は真空断熱パネル、5は発泡断熱材、20〜22,27〜31は斜状部、45は注入口、46は導電線、47は接続管、48は排水管、49は放熱パイプ、t,tは発泡断熱材5の厚さ、t,tは真空断熱パネル4の厚さ、g〜gは隙間、S〜S10は空間、C,Cは真空断熱パネルの端縁部相互間の部分の一部を示す。

Claims (8)

  1. 天井壁部と、底壁部、左側壁部、右側壁部、及び奥壁部を有し、そのうち斜状或いは段付き壁状を成す天井壁部と底壁部の両方又は一方を、それぞれの外殻と内殻との間を真空断熱パネルとこれの内側又は外側に充填した発泡断熱材とで充たして構成し、平板状を成す左側壁部、右側壁部、及び奥壁部を、それぞれの外殻と内殻との間を発泡断熱材を併用せずに真空断熱パネルで充たし、隣接する壁部の間に形成される傾斜部に発泡断熱材を充填して構成したことを特徴とする断熱キャビネット。
  2. 発泡断熱材を注入した注入口が、真空断熱パネルと発泡断熱材とで充たされた壁部に臨んで形成されていることを特徴とする請求項1記載の断熱キャビネット。
  3. 真空断熱パネルと発泡断熱材とで充たされた壁部において、発泡断熱材の厚さが真空断熱パネルの厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1又は2記載の断熱キャビネット。
  4. 発泡断熱材が、真空断熱パネルと発泡断熱材とで充たされた壁部における外殻又は内殻と真空断熱パネルとの間の空間から真空断熱パネルの端縁部相互間の隙間にかけて充填されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の断熱キャビネット。
  5. 真空断熱パネルの端縁部相互間の部分に斜状部による空間が形成され、その空間に発泡断熱材が充填されていることを特徴とする請求項4記載の断熱キャビネット。
  6. 配線、配管が、真空断熱パネルの端縁部相互間の部分の発泡断熱材が充填される部分になされていることを特徴とする請求項4又は5記載の断熱キャビネット。
  7. 真空断熱パネルと発泡断熱材とで充たされた壁部から、左側壁部と奥壁部とにおける真空断熱パネルの端縁部相互間の部分、並びに右側壁部と奥壁部における真空断熱パネルの端縁部相互間の部分の、それぞれ一部にかけて発泡断熱材が充填されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の断熱キャビネット。
  8. 左側壁部、右側壁部、及び奥壁部の全部又はそのいずれかの壁部に放熱パイプが配設されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の断熱キャビネット。
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