JP5868151B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
図1〜図10は第1の実施形態を示している。冷蔵庫本体を構成する断熱箱体1は、図8に示すように、全体としては前面が開口された直方体の縦長箱状をなし、内部空間は収納空間2とされている。本実施形態にあっては、断熱箱体1は、図9に示すように、周壁、即ち、天井壁部1a、底壁部1b、左側壁部1c、右側壁部1dおよび奥壁部1eを別々に製作し、これら複数(本実施形態では5個)の壁部(断熱壁部)1a〜1eを組み合わせることにより構成されている。この場合、天井壁部1aを除く底壁部1b、左側壁部1c、右側壁部1dおよび奥壁部1eは、矩形の平板状で、天井壁部1aだけは後部が一段低くされた段付き形状になっている。この天井壁部1aの段付き形状により、断熱箱体1として組み合わせた時、当該断熱箱体1の上後部に冷凍サイクルのコンプレッサなどを配設する機械室3が形成されるようになっている。
前述したように、各壁部1a〜1eにおいて、真空断熱パネル4の端は外殻7の端まで至らず、短くなっているため、互いに連結された左側壁部1cの真空断熱パネル4cと奥壁部1eの真空断熱パネル4eとの間には空間が存在しているが、その空間内には断熱材14が充填されている。
連結部材15は、図7に示すように、直交する2片16a,16bを有した断面L字状の型枠16と、この型枠16の両辺16a,16bの先端部間を連結する補強部材17とから構成されている。
更に、2つの壁部1c,1eのうち少なくとも一の断熱壁部、この実施形態では他方の壁部1cの真空断熱パネル4cの後端は連結部材15の直角交差部Rより外へ出た(直角交差部Rを超えた)位置に存在し、内殻8cの後端は真空断熱パネル4cの後端よりも外へ出た位置に存在している。
しかしながら、真空断熱パネル4c,4eの厚さTe,Tcが基準寸法よりも薄くなったり厚くなったりすると、連結部材15が図2或いは図3のように傾いて左側壁部1cの内殻8cに接近したり、奥壁部1eの内殻8eに接近したりして内殻8c,8eに当る恐れが生ずる。本実施形態では、真空断熱パネル4c,4eの厚さ変動があって連結部材15が傾いたとしても、左側壁部1cの内殻8cや奥壁部1eの内殻8eに当ることを防止できる。
これに対し、奥壁部1eの真空断熱パネル4eの厚さTeが標準よりも薄い場合、セルフタッピングねじ41によって取付部32を左側壁部1cの内殻8cに取り付けた後、セルフタッピングねじ41によって取付部31を奥壁部1eの内殻8eに取り付けると、連結部材15が図2に示すように反時計方向に傾いた状態になる。逆に、奥壁部1eの真空断熱パネル4eの厚さ標準よりも厚い場合、セルフタッピングねじ41によって取付部32を左側壁部1cの内殻8cに取り付けた後、セルフタッピングねじ41によって取付部31を奥壁部1eの内殻8eに取り付けると、連結部材15が図3に示すように時計方向に傾いた状態になる。
しかしながら、連結部材15の2つの側面の直角交差部R側は連結面23,24よりも一段低い段差面25,26となっていて、内殻4e,4cとの間に隙間G1,G2が生じているので、連結部材15が図2または図3のように傾いても、連結部材15の直角交差部Rが左側壁部1cの内殻8に当ったり、奥壁部1eの内殻8eに当ったりすることが防止される。
しかも、真空断熱パネル4eが厚く形成される程度が大きく、連結部材15の時計方向への傾きが大きくなったような場合でも、本実施形態では、内殻8eが内殻8cから離れていて隙間gが存在しているので、直角交差部Rは隙間g内に入って内殻8eに当ることがなく、更に、真空断熱パネル4eの端が内殻8eの端よりも内側にあるので、隙間g内に入った直角交差部Rによって真空断熱パネル4eが傷つけられる恐れがない。
図11は第2の実施形態を示す。この実施形態が上述した第1の実施形態と異なるところは、連結部材15の直角交差部Rを円弧状に形成したところにある。このように直角交差部Rを円弧状に形成すると、仮に円弧状交差部Rが内殻8c,8eに当ったとしても、当該内角8c,8eが傷つけられる恐れがない。
上記の第1、第2の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
断熱箱体1は5つの壁部1a〜1eにより構成するものに限られず、例えば、左側壁部1cと奥壁部1e、底壁部1bと奥壁部1eなど、2つの壁部を一体に形成したものを1つの壁部とするものであっても良い。
奥壁部1e側の取付部31の通し孔33,34を円形孔とし、左側壁部1c側の取付部32の通し孔35,36を横方向に延びる長孔状にしても良い。
連結部材15で連結する内殻は左側壁部1cの内殻8cと奥壁部1eの内殻8eだけに限られない。他の互いに結合される壁部の内殻どうしも連結部材15で連結するようにしても良い。
奥壁部1eについても、左側壁部1cと同様に、真空断熱パネル4eが連結部材15の直角交差部Rの外に位置し、内殻8eが真空断熱パネル4eよりも外に位置するようにしても良い。
逆に、左側壁部1cについても、奥壁部1eと同様に、真空断熱パネル4cが連結部材15の直角交差部Rよりも取付部32側に位置し、内殻8cが真空断熱パネル4cよりも外に位置するようにしても良い。
取付部31,32は、座部27,28と嵌合部29,30のうち、いずれか一方で構成しても良い。
結合する2つの壁部の内殻どうしは必ずしも連結部材15で連結する必要はない。例えば,一方の内殻の端部にL字状の連結片を形成し、この連結片を他方の内殻に当ててねじ止めする場合には、当該内殻どうしは連結部材15で連結せずとも良い。
Claims (7)
- 外殻と内殻との間に真空断熱パネルを設けてなる複数の断熱壁部を結合して構成され、内部を収納空間とした断熱箱体と、
直角に交差する2つの側面を有し各側面に直角交差側とは反対の先端側に位置して取付ねじの通し孔及び連結面を有した取付部を設けてなり、結合された2つの前記断熱壁部の内殻によって構成される前記断熱箱体の内側のコーナー部のうち所要のコーナー部に、これら2つの前記断熱壁部の内殻に前記2つの側面が対向するようにして配置され、前記通し孔に通された前記取付ねじにより前記取付部が前記2つの断熱壁部の前記内殻に取り付けられて当該2つの断熱壁部の内殻を直交する形態に連結保持する連結部材と
を備え、
前記連結部材の2つの各側面について、当該2つの側面の直角交差部から前記取付部側に向かう所要範囲部分を前記取付部の前記連結面が前記内殻に面して設けられた部分よりも低い段差面に形成し、当該連結面と当該段差面とによって前記連結部材の2つの側面と前記2つの断熱壁部の内殻との間に隙間が形成されることを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1記載の冷蔵庫において、
2つの断熱壁部のうち少なくとも一の断熱壁部の内殻の端は、連結部材の2つの側面の直角交差部よりも当該連結部材の前記取付部側に存在している
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項2記載の冷蔵庫において、
一の断熱壁部の真空断熱パネルの端は、当該一の断熱壁部の内殻の端よりも内側に入り込んだ位置に存する
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1記載の冷蔵庫において、
2つの断熱壁部のうち少なくとも一の断熱壁部の真空断熱パネルの端は、連結部材の2つの側面の直角交差部を超えた位置に存している
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項4記載の冷蔵庫において、
一の断熱壁部の内殻の端は、真空断熱パネルの端よりも突出した位置に存する
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の冷蔵庫において、
連結部材の2つの側面の直角交差部は円弧状になっている
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の冷蔵庫において、
連結部材の2つの側面のうち一方の側面の取付部の通し孔は円形で、他方の側面の取付部の通し孔は当該他方の側面の先端と2つの側面の直角交差部とを結ぶ方向に長い長孔状である
ことを特徴とする冷蔵庫。
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Family
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Family Applications (1)
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2011
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