JP5958413B2 - 燃料電池用部材の製造方法および製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高分子電解質を含む燃料電池用部材の製造方法および製造装置に関する。
燃料電池用部材として、固体高分子型燃料電池で用いられる高分子電解質膜がある。高分子電解質膜は、それ自体の膜抵抗が低い必要があり、そのために膜厚はできるだけ薄い方が望ましい。一方、薄くすれば、耐久性が低下する。そこで、多孔質の補強膜(例えば、PTFEの多孔質薄膜)に電解質樹脂を含浸させて補強型電解質膜とすることが知られている。
上記補強型電解質膜の製造方法として、特許文献1には、多孔質補強膜に高分子電解質前駆体を含浸させて製造する方法が提案されている。この製造方法では、多孔質補強膜に高分子電解質前駆体を含浸させた後に、アルカリによって加水分解し、その後、酸処理を行うことがなされている。加水分解によって、高分子電解質前駆体の側鎖末端が−SO2Fから−SO3X(Xはナトリウムなどのアルカリ金属)に変換され、酸処理によって、酸中の水素イオンとアルカリ金属イオンが交換して最終的に側鎖末端が−SO3Hとなり、電解質膜は高いプロトン伝導性を有するようになる。
特開2008−78091号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、製造された電解質膜内に水素イオン以外のカチオンが残存することになり、プロトン伝導性を十分に向上することができないという課題があった。酸処理の前においては、加水分解により膜内に導入されたアルカリ金属イオンや、不純物として膜内に存在する金属イオン等のカチオンが存在するが、硫酸溶液に浸漬するだけの酸処理では、カチオンと酸中の水素イオンとの間のイオン交換の力は拡散のみによって発生することになり、膜内には、水素以外のカチオンがイオン交換されずに残ってしまうためである。そのほか、従来の高分子電解質を含む燃料電池用部材の製造方法においては、電解質膜の機能向上や、低コスト化、省資源化等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。本発明の一形態は、
高分子電解質を含む燃料電池用部材の製造方法であって、
高分子電解質前駆体を含む部材前駆体をアルカリによって加水分解して、高分子電解質を含む部材を得る工程と、
前記工程により得られた部材を、酸に浸漬して酸処理する工程と
を備え、
前記酸処理の工程において、前記部材に含まれる高分子電解質に電場を与え、
前記部材前駆体は、多孔質補強膜に前記高分子電解質前駆体を含浸させ、当該多孔質補強膜の両面に触媒層をそれぞれ配置して作成されたMEA前駆体であり、
前記各触媒層を電極として前記電場を与えることを行う、燃料電池用部材の製造方法。その他、本発明は、以下の形態として実現することも可能である。
(1)本発明の一形態によれば、高分子電解質を含む燃料電池用部材の製造方法が提供される。この燃料電池用部材の製造方法は、高分子電解質前駆体を含む部材前駆体をアルカリによって加水分解して、高分子電解質を含む部材を得る工程と;前記工程により得られた部材を、酸に浸漬して酸処理する工程と;を備える。そして、前記酸処理の工程において、前記部材に含まれる高分子電解質に電場を与える。
前記燃料電池用部材の製造方法によれば、酸処理の工程において、部材に含まれる高分子電解質に電場が与えられることで、電解質内のカチオンが、電場によって強制的に移動されて電解質外に排出される。このために、電解質内に水素イオン以外のカチオンが残ることがなく、電解質プロトン伝導性を向上することができる。
(2)前記形態の燃料電池用部材の製造方法において、前記部材前駆体は、多孔質補強膜に前記高分子電解質前駆体を含浸させて作成された補強型電解質前駆体膜である構成としてもよい。この構成によれば、補強型電解質膜を製造することができる。
(3)前記形態の燃料電池用部材の製造方法において、前記部材前駆体は、多孔質補強膜に前記高分子電解質前駆体を含浸させ、当該多孔質補強膜の両面に触媒層をそれぞれ配置して作成されたMEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)前駆体であり;前記各触媒層を電極として前記電場を与えることを行う構成としてもよい。この構成によれば、MEAを製造することができる。
(4)前記形態の燃料電池用部材の製造方法において、前記酸処理の工程は、電場を与えることなく、所定の時間、浸漬を行う第1工程と;前記第1工程の実行後、電場を与えた状態で、所定の時間、浸漬を行う第2工程と;を備える構成としてもよい。この構成によれば、第1工程で水素イオン以外のカチオンをある程度、除去した後に、第2工程で前記カチオンを十分に除去することができることから、電解質プロトン伝導性をより十分に向上することができる。
(5)前記形態の燃料電池用部材の製造方法において、前記酸処理の工程において、硝酸を用いる構成としてもよい。この構成によれば、膜内に含まれる水素イオン以外のカチオンと水素イオンとの交換の性能をより高めることができる。
(6)本発明の他形態によれば、高分子電解質を含む燃料電池用部材の製造装置が提供される。この燃料電池用部材の製造装置は、高分子電解質前駆体を含む部材前駆体をアルカリによって加水分解して、高分子電解質を含む部材を得る加水分解部と;前記加水分解部により得られた部材を、酸に浸漬して酸処理する酸処理部と;を備える。そして、前記酸処理部は、前記部材に含まれる高分子電解質に電場を与える。この燃料電池用部材の製造装置は、前記形態の燃料電池用部材の製造方法と同様に、電解質プロトン伝導性を向上することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能である。例えば、前記形態の燃料電池用部材の製造方法によって製造された部材、電解質膜、MEA、あるいは、それらを備える燃料電池、前記形態の燃料電池用部材の製造方法の各工程を備える燃料電池の製造方法等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態としての燃料電池用電解質膜の製造方法を示す工程図である。 酸処理を行う酸処理装置を示す説明図である。 工程4の際の酸処理装置内のイオン状態を示す模式図である。 燃料電池の単セルの発電性能を示すグラフである。 本発明の第2実施形態としてのMEAの製造方法を示す工程図である。 酸処理を行う酸処理装置を示す説明図である。 工程15の際の酸処理装置内のイオン状態を示す模式図である。 本発明の第3実施形態としてのMEAの製造方法を実行するための連続式製造装置を示す概略構成図である。
次に、本発明の実施形態を説明する。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態としての燃料電池用電解質膜の製造方法を示す工程図である。この製造方法は、燃料電池用部材として、固体高分子型燃料電池で用いられる高分子電解質膜、特に補強型の電解質膜を製造する。図示するように、この製造方法は、工程1から工程5までの5つの工程によって構成される。各工程1〜工程5はこの順に実行される。各工程1〜工程5について、順に説明する。
[工程1]
工程1は、多孔質膜準備工程である。この多孔質膜準備工程では、まず、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)ファインパウダーをビード押出しし、それをロール圧延してPTFEテープを得る。次いで、多軸延伸機を用いて、PTFEテープを昇温しながら面積比900倍に延伸加工することによって、厚さが約20μmの多孔質膜を得る。この多孔質膜は、燃料電池用電解質膜を補強するためのもので、以下「多孔質補強膜」と呼ぶ。
[工程2]
工程2は、補強型電解質前駆体膜作成工程である。この補強型電解質前駆体膜作成工程では、まず、デュポン社製ナフィオン(登録商標)など、側鎖末端にスルホニルフルオライド基(−SO2F)を有する樹脂を、押出成形機を用いて厚さ約12μmに成形することで、高分子電解質前駆体(F型高分子電解質樹脂)の薄膜を得る。次いで、工程1で得られた多孔質補強膜の両面に上記薄膜を貼り付ける。なお、この貼り付けは、高分子電解質前駆体の薄膜の有する粘着力によるものである。続いて、上記薄膜が貼り付けられた多孔質補強膜に対して含浸処理を行う。詳しくは、加熱温度を230℃としてロールプレスを行うことで、多孔質補強膜に高分子電解質前駆体を含浸させる。この結果、高分子電解質前駆体が含浸された多孔質補強膜である「補強型電解質前駆体膜」が作成される。この補強型電解質前駆体膜は、厚さ約30μmとなる。
[工程3]
工程3は、加水分解工程である。この加水分解工程では、まず、固体の水酸化ナトリウム(ナカライテスク社製)を純水にて調整して、濃度40%のアルカリ水溶液を作成する。次いで、このアルカリ水溶液を80℃に昇温させる。続いて、その80℃のアルカリ水溶液に工程2で作成された補強型電解質前駆体膜を、10分間浸漬する。こうして、補強型電解質前駆体膜をアルカリによって加水分解する処理が行われる。この加水分解によって、補強型電解質前駆体膜に含まれる高分子電解質前駆体の側鎖末端が−SO2Fから−SO3Naに変換され、高分子電解質となる。続いて、高分子電解質への変換がなされた膜、すなわち補強型電解質膜を純水にて洗浄する。なお、この時点の補強型電解質膜は、製造途中の半製品である。
[工程4]
工程4は、酸処理工程である。この酸処理工程では、工程3による洗浄後の補強型電解質膜に対して、酸処理を施す。
図2は、酸処理を行う酸処理装置を示す説明図である。図示するように、酸処理装置100は、1mol/Lの硝酸が入れられた容器110を備える。容器110の中には、正負の電極120、130が配置されている。電極120、130は、回路140によって接続されており、その回路140の途中に可変直流電源150とスイッチ160が設けられている。そして、容器110内の両電極120、130の間に、補強型電解質膜10が配置される。
酸処理工程は、詳しくは次の(i)、(ii)の工程を含む。
(i)まず、スイッチ160がオフ状態であり電極120、130に電圧が印加されていない状態で、10分間、放置する。これによって、補強型電解質膜10は、1mol/Lの硝酸に10分間浸漬される。以下、この(i)の工程を「浸漬工程」と呼ぶ。
(ii)その後、スイッチ160をオン状態に切り換えて、電極120、130に電圧を印加する。このとき、回路140に流れる電流密度が0.5A/cm2となるように、可変直流電源150を調整する。電圧を印加すると、電極120、130の間に配置された補強型電解質膜10に対して電場が与えられる。この状態で、60分間放置する。これによって、補強型電解質膜10は、電場が与えられた状態で、1mol/Lの硝酸に10分間浸漬される。なお、放置する時間は、60分間に換えて、1分間や、10分間に変えてもよい。電場を与えた状態で放置する時間は、1秒間〜60分の間のいずれの時間に変えてもよい。以下、この(ii)の工程を「浸漬+電場付与工程」と呼ぶ。
図3は、工程4の際の酸処理装置内のイオン状態を示す模式図である。図3(a)は、浸漬工程を実行後の状態を示す。図3(b)は、浸漬+電場付与工程の途中の状態を示す。図3(c)は、浸漬+電場付与工程を実行後の状態を示す。
工程4において、電場を与えないで、補強型電解質膜10を硝酸(HNO3)に10分間浸漬させた後には、図3(a)に示すように、補強型電解質膜10には、加水分解により膜内に導入されたナトリウムイオン(Na+)、すなわちNaカチオンが一部、残留する。残留が発生するのは、Na+とHNO3水溶液中の水素イオン(H+)との間のイオン交換の力はNa+の拡散のみによるためである。
その後、図3(b)に示すように、スイッチ160がオン状態となって補強型電解質膜10に電場が与えられると、電極120、130間の電位差を無くそうと、マイナスの電極130側へNa+とH+とが移動する。その結果、図3(c)に示すように、補強型電解質膜10中のNaカチオンがHNO3水溶液から移動したH+と置換し、補強型電解質膜10に含まれ水素イオン以外のカチオンを除去することができる。
[工程5]
図1に戻って、工程5は、洗浄・乾燥工程である。この洗浄・乾燥では、工程4によって得られた補強型電解質膜を、純水にて洗浄し、その後、乾燥する。この結果、補強型の燃料電池用電解質膜が完成する。この燃料電池用電解質膜の両面にアノード側触媒層およびカソード側触媒層を形成し、さらに両面にガス拡散層を形成することによって、MEGA(Membrane Electrode and Gas Diffusion Layer Assembly)を製造することができ、さらには、そのMEGAをガス流路を備えたセパレータで挟持することにより、単セルと呼ばれる燃料電池を製造することができる。
なお、工程1から工程5までのそれぞれは、作業者の手を借りて行う構成としてもよいし、作業者の手を借りることなく専用の搬送装置などを用いて自動的に行う構成としてもよい。
以上のように構成された第1実施形態の燃料電池用電解質膜の製造方法によれば、前述したように、酸処理において電場が与えられることで、補強型電解質膜10に含まれる水素イオン以外のカチオンが強制的に移動されて除去される。このために、電解質膜内に水素イオン以外のカチオンが残ることがなく、電解質膜のプロトン伝導性を十分に向上することができる。
上記のようにして製造された燃料電池用電解質膜を用いた燃料電池は、発電性能に優れている。以下、グラフを用いてこれらの点について説明する。
B.第1実施形態の性能評価:
図4は、燃料電池の単セルの発電性能を示すグラフである。グラフにおいて、横軸はセル温度(℃)を、縦軸はセル電圧(V)を示す。「○」で結んだラインが第1実施形態の製造方法により製造された電解質膜を用いた単セル(以下、第1実施形態単セルと呼ぶ)についてのもので、「×」で結んだラインが従来形態の製造方法により製造された電解質膜を用いた単セル(以下、従来形態単セルと呼ぶ)についてのものである。ここで、従来形態の製造方法は、第1実施形態の製造方法と比較して、工程4の酸処理の内容が相違するだけで、残余の点は同一である。従来形態の酸処理は、電場を与えることなく、補強型電解質前駆体膜を1mol/Lの硝酸に60分間浸漬するものである。
同グラフに示すように、第1実施形態単セルのセル温度とセル電圧との関係を示す特性は、従来形態単セルのセル温度とセル電圧との関係を示す特性に比べて、高温度となったときのセル電圧の落ち込みが少ない。このことから、第1実施形態の製造方法によって製造された燃料電池用電解質膜を用いた単セルでは、高温作動時における発電性能が向上することがわかる。
グラフ中の「▲」で結んだラインは本発明の第1変形例の製造方法により製造された電解質膜を用いた単セル(以下、第1変形例単セルと呼ぶ)についてのもので、「■」で結んだラインは後述する本発明の第2変形例の製造方法により製造された電解質膜を用いた単セル(以下、第2変形例単セルと呼ぶ)についてのものである。第1変形例の製造方法は、第1実施形態の製造方法と比較して、工程4において使用する酸が1mol/Lの塩酸に変わっていることが相違するだけで、残余の点は同一である。第2変形例の製造方法は、第1実施形態の製造方法と比較して、工程4において使用する酸が1mol/Lの硫酸に変わっていることが相違するだけで、残余の点は同一である。
同グラフに示すように、第1変形例単セルおよび第2変形例単セルについてのセル温度とセル電圧との関係を示す特性は、従来形態単セルのセル温度とセル電圧との関係を示す特性に比べて、高温度となったときのセル電圧の落ち込みが少ない。このことから、第1変形例、第2変形例の製造方法によって製造された燃料電池用電解質膜を用いた単セルでは、第1実施形態の製造方法によるものと同様に、高温作動時における発電性能が向上することがわかる。第1実施形態、第1変形例、および第2変形例の中では、第1実施形態のものが最も発電性能が優れており、次いで、第2変形例のものが優れており、次いで、第1変形例のものが優れている。したがって、このことから、酸処理において硝酸を用いることが発電性能を最も向上することができることがわかる。
C.第2実施形態:
図5は、本発明の第2実施形態としてのMEAの製造方法を示す工程図である。この製造方法は、燃料電池用部材として、固体高分子型燃料電池で用いられるMEAを製造する。MEAは、高分子電解質膜の両面に触媒層が配置された膜電極接合体である。図示するように、この製造方法は、工程11から工程16までの6つの工程によって構成される。各工程11〜工程16はこの順に実行される。各工程11〜工程16について、順に説明する。
[工程11、12]
工程11は、多孔質膜準備工程であり、第1実施形態の製造方法の工程1(図1)と同一である。工程12は、補強型電解質前駆体膜作成工程であり、第1実施形態の製造方法の工程2(図1)と同一である。
[工程13]
工程13は、MEA前駆体作成工程である。このMEA前駆体作成工程では、まず、電解質樹脂にPt担持カーボン(触媒としてPtを担持させたカーボン)を分散させた触媒混合物からなる触媒シートを用意する。次いで、工程12によって作成された補強型電解質前駆体膜の両面に、触媒シートをそれぞれ130℃にて熱転写を行い、MEA前駆体を作成する。
[工程14]
工程14は、加水分解工程であり、第1実施形態の製造方法の工程3(図1)に対応したものである。工程14は、工程3と比較すると、処理の対象が工程13で作成されたMEA前駆体に替わっただけで、残余の点は同一である。すなわち、濃度40%のアルカリ水溶液を作成し、このアルカリ水溶液を80℃に昇温させ、その80℃のアルカリ水溶液に、工程13で作成されたMEA前駆体を10分間浸漬する。こうして、MEA前駆体をアルカリによって加水分解する処理が行われる。この加水分解によって、MEA前駆体の補強型電解質前駆体膜部分に含まれる高分子電解質前駆体の側鎖末端が−SO2Fから−SO3Naに変換され、高分子電解質となる。この結果、補強型電解質前駆体膜は、高分子電解質への変換がなされた膜、すなわち補強型電解質膜となる。そして、この補強型電解質膜を備えるMEA前駆体は、MEAとなる。工程14では、その後、このMEAを純水にて洗浄する。なお、この時点のMEAは、製造途中の半製品である。
[工程15]
工程15は、酸処理工程であり、第1実施形態の製造方法の工程4(図1)に対応したものである。この酸処理工程では、工程14による洗浄後のMEAに対して、酸処理を施す。
図6は、酸処理を行う酸処理装置を示す説明図である。図示するように、酸処理装置200は、第1実施形態の酸処理装置100(図2)と同様に、1mol/Lの硝酸が入れられた容器110と、可変直流電源150およびスイッチ160が設けられた回路140とを備える。容器110の中には、工程14による洗浄後のMEA300が入れられる。回路140、可変直流電源150、およびスイッチ160は、第1実施形態と同じ物である。MEA300は、補強型電解質膜310の両面に触媒層320、330が配置された構成であるが、この触媒層320、330に回路140が接続される。この状態とした上で、第1実施形態の酸処理工程と同じ「浸漬工程」および「浸漬+電場付与工程」を行う。なお、回路140に流れる電流密度は、第1実施形態と同じ0.5A/cm2に調整される。
図7は、工程15の際の酸処理装置内のイオン状態を示す模式図である。図7(a)は、浸漬工程を実行後の状態を示す。図7(b)は、浸漬+電場付与工程の途中の状態を示す。図7(c)は、浸漬+電場付与工程を実行後の状態を示す。
工程15において、電場を与えないで、MEA300を硝酸(HNO3)に10分間浸漬させた後には、図7(a)に示すように、MEA300の有する補強型電解質膜310には、加水分解により膜内に導入されたナトリウムイオン(Na+)、すなわちNaカチオンが一部、残留する。その後、図7(b)に示すように、スイッチ160がオン状態となってMEA300の触媒層320、330に電圧が印加されて、補強型電解質膜310に電場が与えられると、触媒層320、330間の電位差を無くそうと、マイナスの触媒層330側へNa+とH+とが移動する。その結果、図7(c)に示すように、補強型電解質膜310中のNaカチオンがHNO3水溶液から移動したH+と置換し、補強型電解質膜310に含まれ水素イオン以外のカチオンを除去することができる。
[工程16]
図5に戻って、工程16は、洗浄・乾燥工程である。この洗浄・乾燥では、工程15によって得られたMEAを、純水にて洗浄し、その後、乾燥する。この結果、MEAが完成する。このMEAの両面にガス拡散層を形成することによって、MEGAを製造することができ、さらには、そのMEGAをガス流路を備えたセパレータで挟持することにより、単セルと呼ばれる燃料電池を製造することができる。
以上のように構成された第2実施形態のMEAの製造方法によれば、前述したように、酸処理において、MEAに備えられる補強型電解質に電場が与えられることで、補強型電解質に含まれる水素イオン以外のカチオンが強制的に移動されて除去される。このために、電解質膜内に水素イオン以外のカチオンが残ることがなく、電解質膜のプロトン伝導性を十分に向上することができる。したがって、こうした電解質膜を有するMEAを用いた燃料電池は、発電性能に優れたものとなる。なお、第1実施形態において図4を用いて説明した性能評価と同様の性能評価を第2実施形態で作成したMEAに対しても行なったが、第1実施形態と同様に、従来形態単セルのセル温度とセル電圧との関係を示す特性に比べて高性能なものとなり、特に、高温度となったときのセル電圧の落ち込みが少ないものとなった。
D.第3実施形態:
前述した第2実施形態のMEAの製造方法は、MEAを1枚ずつ処理する枚葉式のものであったが、これに換えて、連続式のものとしてもよい。この連続式のMEAの製造方法を第3実施形態として、以下に説明する。
図8は、本発明の第3実施形態としてのMEAの製造方法を実行するための連続式製造装置を示す概略構成図である。図示するように、連続式製造装置400は、搬送部410と、加水分解部420と、第1洗浄部430と、酸処理部440と、第2洗浄部450と、制御部460とを備える。搬送部410は、複数の搬送ロール412によって搬送路を形成する。その搬送路の入口側に、MEA前駆体のロールシートRS1がセットされる。ロールシートRS1から繰り出されるMEA前駆体は、第2実施形態の工程11から工程13までの処理によって得られるMEA前駆体と同一のもので、その形状だけが相違する。第2実施形態では枚葉形状であったが、この第3実施形態では連続形状である。すなわち、第3実施形態におけるMEA前駆体500Aは、連続形状の補強型電解質前駆体膜510Aの両面に枚葉形状の触媒層520、530が、MEA前駆体500Aの長手方向に一定の間隔をおいて連続的に配置された構成である。搬送部410は、MEA前駆体500Aを加水分解部420、第1洗浄部430、酸処理部440、第2洗浄部450の順に搬送する。なお、搬送部410の各搬送ロール412は、制御部460によって制御される。
加水分解部420は、濃度40%のアルカリ水溶液が入れられた容器422を備える。この容器422内には、図示しないヒータが設けられており、このアルカリ水溶液は80℃に昇温されている。MEA前駆体500Aは、加水分解部420の容器422内を通過することで、第2実施形態における工程14と同様に、アルカリによって加水分解される。MEA前駆体500Aは、加水分解されることで、MEA510Bとなる。
第1洗浄部430は、純水が入れられた容器432を備える。MEA510Bは、容器432内を通過することで、純水にて洗浄される。
酸処理部440は、1mol/Lの硝酸が入れられた容器442を備える。容器442の中には、1対の電極ロール444、445が配置されている。電極ロール444、445のロール材質は、白金とした。なお、ロール材質は、白金に換えて、金などの他の貴金属としてもよい。貴金属としたのは、強酸中に浸漬され、かつ電位がかかるためである。各電極ロール444、445は、回路446に接続されており、その回路446の途中に可変直流電源447とスイッチ448が設けられている。回路446、可変直流電源447、スイッチ448は、第1および第2実施形態における回路140、可変直流電源150、スイッチ160とそれぞれ同一である。可変直流電源447およびスイッチ448は、制御部460によって制御される。
第1洗浄部430によって洗浄された後のMEA510Cは、容器442内に入り、電極ロール444、445よりも上流側にて、第2実施形態における工程15と同様に、浸漬工程が施される。続いて、浸漬工程が施された後のMEA510Dは、電極ロール444、445の間を通過すると、電極ロール444、445と接触状態となる。これによって、電極ロール444、445からMEA510Dの触媒層に電圧が印加され、補強型電解質に電場が与えられる。なお、このときの回路140に流れる電流密度は、第1実施形態と同じ0.5A/cm2に調整される。この結果、第2実施形態における工程15と同様に、浸漬+電場付与工程が施される。
第2洗浄部450は、純水が入れられた容器452を備える。浸漬+電場付与工程が施された後のMEA510Eは、容器452内を通過することで、純水にて洗浄される。洗浄後のMEA510Fは、図示しない温風器によって乾燥され、その後、巻かれて、MEAのロールシートRS2が得られる。このロールシートRS2となったMEAは、第2実施形態における工程16までが施されたMEAと同一のものとなる。このMEAは、適宜裁断した上で、その両面にガス拡散層が形成され、MEGAとなる。さらに、そのMEGAをガス流路を備えたセパレータで挟持することにより、単セルと呼ばれる燃料電池を製造することができる。
以上のように構成された第3実施形態のMEAの製造方法によれば、第2実施形態のMEAの製造方法と同様に、電解質膜のプロトン伝導性が十分に優れたMEAを製造することができる。したがって、このMEAを用いた燃料電池は、発電性能に優れたものとなる。また、第3実施形態のMEAの製造方法によれば、連続処理することが可能となり、大量に安価に、高性能のMEAを生産することが可能となる。
E.その他の変形例:
この発明は上記の各実施形態や変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
前記第1および第2実施形態では、工程4、工程15は浸漬工程と浸漬+電場付与工程とを含む構成としたが、これに換えて、浸漬+電場付与工程だけから構成してもよい。すなわち、酸処理は常に電場を与えながら行う構成としてもよい。また、前記第1および第2実施形態では、浸漬工程の後に浸漬+電場付与工程を実行する構成としたが、これに換えて、浸漬+電場付与工程を先に実行し、浸漬+電場付与工程の実行後に浸漬工程を実行する構成としてもよい。
・変形例2:
前記各実施形態では、酸処理用の酸を硝酸、塩酸、硫酸としたが、これらに換えて、過塩素酸等の他の酸としてもよい。
・変形例3:
前記第1実施形態では、酸処理は図2に示した酸処理装置100を用いて行われるが、本発明はこれに限られない。例えば、電極120、130の形状や配設位置を換えたものとしてもよい。また、電場の強さは、電極120、130の間の電流密度が0.5A/cm2となるような強さとしたが、これに換えて、例えば、1A/cm2や2A/cm2というように他の電流密度の値となるような電場の強さとしてもよい。また、第2および第3実施形態において電場の強さは、触媒層の間の電流密度が0.5A/cm2となるような強さとしたが、これに換えて、例えば、1A/cm2や2A/cm2というように他の電流密度の値となるような電場の強さとしてもよい。
・変形例4:
前記各実施形態では、多孔質補強膜は、PTFEとしたが、これに換えて、高分子PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、ポリイミド等の他の多孔質の高分子樹脂としてもよい。また、多孔質補強膜や高分子電解質前駆体の薄膜の膜厚についても、第1実施形態と相違する厚さとしてもよい。
・変形例5:
なお、前記第3実施形態のMEAの製造方法は、第2実施形態のMEAの製造方法を連続式とするものであるが、同様にして、第1実施形態のMEAの製造方法を連続式とする構成としてもよい。この構成においては、酸処理部に備えられる電極ロールを板状の電極板とすればよい。
・変形例6:
前記各実施形態では、加水分解および酸処理の対象となる、高分子電解質前駆体を含む部材前駆体を補強型電解質前駆体膜またはMEA前駆体としたが、本発明はこれに限られない。例えば、多孔質補強膜を含まない高分子電解質前駆体、多孔質補強膜を含まない高分子電解質前駆体を備えるMEA等に換える構成としてもよく、高分子電解質前駆体を含む燃料電池用部材の前駆体であればいずれの構成としてもよい。
なお、前述した実施形態および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
10…補強型電解質前駆体膜
100…酸処理装置
110…容器
120…電極
130…電極
140…回路
150…可変直流電源
160…スイッチ
200…酸処理装置
310…補強型電解質膜
320…触媒層
330…触媒層
400…連続式製造装置
410…搬送部
412…搬送ロール
420…加水分解部
422…容器
430…第1洗浄部
432…容器
440…酸処理部
442…容器
444…電極ロール
446…回路
447…可変直流電源
448…スイッチ
450…第2洗浄部
452…容器
460…制御部
500A…MEA前駆体
500B、500C、500D、500E…MEA
510A…補強型電解質前駆体膜
520…触媒層

Claims (4)

  1. 高分子電解質を含む燃料電池用部材の製造方法であって、
    高分子電解質前駆体を含む部材前駆体をアルカリによって加水分解して、高分子電解質を含む部材を得る工程と、
    前記工程により得られた部材を、酸に浸漬して酸処理する工程と
    を備え、
    前記酸処理の工程において、前記部材に含まれる高分子電解質に電場を与え
    前記部材前駆体は、多孔質補強膜に前記高分子電解質前駆体を含浸させ、当該多孔質補強膜の両面に触媒層をそれぞれ配置して作成されたMEA前駆体であり、
    前記各触媒層を電極として前記電場を与えることを行う、燃料電池用部材の製造方法。
  2. 請求項1に記載の燃料電池用部材の製造方法であって、
    前記酸処理の工程は、
    電場を与えることなく、所定の時間、浸漬を行う第1工程と、
    前記第1工程の実行後、電場を与えた状態で、所定の時間、浸漬を行う第2工程と
    を備える、燃料電池用部材の製造方法。
  3. 前記酸処理の工程において、硝酸を用いる、請求項1または請求項2に記載の燃料電池用部材の製造方法。
  4. 高分子電解質を含む燃料電池用部材の製造装置であって、
    高分子電解質前駆体を含む部材前駆体をアルカリによって加水分解して、高分子電解質を含む部材を得る加水分解部と、
    前記加水分解部により得られた部材を、酸に浸漬して酸処理する酸処理部と
    を備え、
    前記酸処理部は、前記部材に含まれる高分子電解質に電場を与え
    前記部材前駆体は、多孔質補強膜に前記高分子電解質前駆体を含浸させ、当該多孔質補強膜の両面に触媒層をそれぞれ配置して作成されたMEA前駆体であり、
    前記各触媒層を電極として前記電場を与えることを行う、燃料電池用部材の製造装置。
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