JP5957881B2 - 液体収容体 - Google Patents
液体収容体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5957881B2 JP5957881B2 JP2011287115A JP2011287115A JP5957881B2 JP 5957881 B2 JP5957881 B2 JP 5957881B2 JP 2011287115 A JP2011287115 A JP 2011287115A JP 2011287115 A JP2011287115 A JP 2011287115A JP 5957881 B2 JP5957881 B2 JP 5957881B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- barrier layer
- liquid
- storage box
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Description
本発明の第1の形態は、
液体収容体であって、
袋状に形成され、液体を収容可能な第1の収容部と、
植物由来の材料を主体とする材料で形成され、前記第1の収容部を収容する第2の収容部と
を備え、
前記第1の収容部は、前記液体が気化した蒸気が単位時間および単位面積当たりに透過する速度である透過速度が、金属アルミ膜よりも大きく、かつ、前記植物由来の材料よりも小さい材料であって、非金属の材料からなる、第1のバリア層を備え、
前記第2の収容部は、前記透過速度が、金属アルミ膜よりも大きく、かつ、前記植物由来の材料よりも小さい材料であって、非金属の材料からなる、第2のバリア層を備え、
前記第1の収容部の形状を規定する複数の面のうちの、相互に対向する2つの面の少なくとも一方には、前記第1の収容部に収容された前記液体の収容量が減少することに伴い、前記2つの面の一部同士が接触した際に、前記第1の収容部に形成された開口部であって、前記第1の収容部に収容された前記液体を外部に供給する開口部に向かって、前記液体を流通可能とする隙間を形成する凹部または凸部が形成されている。また、本発明は以下の形態として実現することもできる。
液体収容体であって、
袋状に形成され、液体を収容可能な第1の収容部と、
植物由来の材料を主体とする材料で形成され、前記第1の収容部を収容する第2の収容部と
を備え、
前記第1の収容部は、前記液体が気化した蒸気が単位時間および単位面積当たりに透過する速度である透過速度が、金属アルミ膜よりも大きく、かつ、前記植物由来の材料よりも小さい材料であって、非金属の材料からなる、第1のバリア層を備え、
前記第2の収容部は、前記透過速度が、金属アルミ膜よりも大きく、かつ、前記植物由来の材料よりも小さい材料であって、非金属の材料からなる、第2のバリア層を備えた
液体収容体。
A−1.プリンターの構成:
図1は、本発明の実施例におけるプリンター20の概略構成を示す説明図である。本実施例におけるプリンター20は、複数のノズルからインクを吐出することによって印刷媒体上にインクドットを形成し、これにより印刷媒体上に文字、図形、画像等を記録するインクジェットプリンターである。プリンター20は、液体としてのインクを消費する液体消費装置の1つである。
次に、本実施例におけるインクカートリッジ70の構成について説明する。上述したように、本実施例のプリンター20では、ホルダー62に6つのインクカートリッジ70(70a−70f)が搭載されるが、各インクカートリッジ70の構成は基本的に同一である。
(1)第2の部材220が複層構造を有する場合に、植物由来の材料からなる層の厚みが、第2の部材220の厚みの半分以上であること。
(2)第2の部材220の全材料の重量に占める、植物由来の材料の重量の割合が50%以上であること。
(2)収容箱200の内部にインクを充填して恒温槽内に配置し、定常状態(平衡状態)となるまで放置する。放置する期間は、約1週間である。
(3)定常状態になった後、収容箱200の質量を測定する。この測定は、30日間にわたり1日1回行う。
(4)各測定データに対応する収容箱200の質量変化量を求め、測定時間との関係をプロットする。質量変化量とは、初期質量(恒温槽内に配置する前の収容箱200の質量)と、測定質量(定常状態になった後に測定した収容箱200の質量)との差分値である。測定時間とは、定常状態になった後に初めて質量を測定した時点をゼロ点とした、その後の測定までの経過時間である。
(5)プロットされた質量変化量と測定時間との相関が、直線になった箇所の傾きを、バリア層222の表面積(インクと接触する箇所)で割ったものを、透過速度(g/m2/day)として算出する。
バリア層324は、請求項の第1のバリア層に該当する。バリア層222は、請求項の第2のバリア層に該当する。開口340は、請求項の開口部に該当する。
上記実施例におけるプリンター20の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施例では、プリンター20は、インクカートリッジ70が印刷ヘッドユニット60と共に主走査方向に往復移動する、いわゆるオンキャリッジ方式のプリンターであるとしているが、本発明は、インクカートリッジ70を装着するホルダーが印刷ヘッドユニット60とは別の場所に設けられ、インクカートリッジ70から可撓性チューブ等を介して印刷ヘッド61にインクを供給する、いわゆるオフキャリッジ方式のプリンターにも適用することが可能である。また、上記実施例では、プリンター20は、印刷ヘッドユニット60を主走査方向に往復移動する動作(主走査)と用紙を主走査方向と交差する搬送方向に搬送する動作(副走査)とを繰り返しつつ印刷を行う、いわゆるシリアル型プリンターであるとしているが、本発明は、印刷ヘッドの下面に紙幅長さにわたって並んで配設されたノズル列の下を、紙幅方向と交差する方向に用紙を搬送させつつ印刷を行う、いわゆるラインヘッド型プリンターにも適用することが可能である。
インク収容袋300を形成するバリア層324の厚みは、収容箱200を形成するバリア層222の厚みよりも大きくしてもよい。かかる構成によれば、かかる構成を採用しない場合と比べて、インクを直接的に収容するインク収容袋300の厚みが増すので、インク濃度の上昇を抑制できる。また、インク収容袋300よりも外力によって損傷しやすい収容箱200が、万一、損傷した場合であっても、インクカートリッジ70に必要な水分バリア性の半分以上がインク収容袋300側に確保されるため、インク濃度の上昇を抑制することができる。しかも、インク収容袋300の厚みが増すことにより、インクの消費に伴い、インク収容袋300が局所的に撓むことが抑制される。その結果、インク収容袋300の対向する2面が接触して、局所的な閉塞状態が生じることを抑制でき、インクを使い切りやすくなる。
収容箱200とインク収容袋300との間の空間210には、緩衝部材を配置してもよい。こうすれば、インク収容袋300をいっそう好適に保護することができる。また、収容箱200は、二重化、三重化などの複重構成としてもよい。例えば、インク収容袋300を収容する第1の収容箱と、第1の収容箱を収容する第2の収容箱とを設けてもよい。かかる場合、バリア層は、インク収容袋300、第1の収容箱および第2の収容箱のそれぞれに設けてもよい。こうすれば、より確実にインク収容袋300を保護することができる。
第1の部材320および第2の部材220の断面構成は、上述した実施例に限らず、インクカートリッジ70の製造方法や使用条件に応じて、適宜設定すればよい。例えば、収容箱200を形成する第2の部材220において、収容箱200の接合部230を接着剤により接合する場合には、第1の樹脂層221は省略してもよい。また、バリア層222と植物由来層224との接着性が十分に確保できる場合には、第2の樹脂層223は省略してもよい。あるいは、運搬条件や、商品の包装条件などにより、収容箱200に求められる剛性が比較的小さい場合には、表層225は省略してもよい。インク収容袋300においても同様に、樹脂層321や樹脂層325を適宜省略可能である。また、第1の部材320および第2の部材220は、単一の材料からなる層を複層化することに限らず、複数の材料を混合して製造した複合材料を使用して形成してもよい。複層のうちの少なくとも1つの層を複合材料で形成してもよい。
インク収容袋300を形成するバリア層324と、収容箱200を形成するバリア層222とは、異なる材料を使用してもよい。例えば、バリア層324には、バリア層222よりも水分バリア性に優れた材料を採用し、バリア層222には、バリア層324よりもガスバリア性に優れた材料を採用してもよい。より具体的には、例えば、バリア層324にセラミック蒸着膜を採用し、バリア層222にEVOHを採用してもよい。こうすれば、水分バリア性とガスバリア性とを、より安全側で確保できるため、インクの変質や劣化をいっそう抑制できる。
上記実施例では、収容箱200の略直方体形状を規定する6面の内の1面が開口202となっており、開口202が流路部材100で塞がれるように収容箱200が流路部材100に対して固定されているとしているが、上記6面の内の2面以上(5面以下)が開口となっており、当該開口が流路部材100で塞がれるように収容箱200が流路部材100に対して固定されているとしてもよい。また、収容箱200は必ずしも略直方体形状である必要はなく、収容箱200がどのような形状であっても、収容箱200が開口を有し、当該開口が流路部材100で塞がれるように収容箱200が流路部材100に対して固定されていればよい。
上記実施例では、ホルダー62に6つのインクカートリッジ70が装着されるとしているが、ホルダー62に装着可能なインクカートリッジ70の数は、1つ以上であればよい。また、同一の性状のインクが収容される複数のインクカートリッジ70がホルダー62に装着されてもよい。
上記実施例における収容箱200と流路部材100との固定のための構成はあくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、図9に示した実施例では、突出部120が折り返し部240を圧縮するように狭持することにより収容箱200が流路部材100に固定されるとしているが、突出部120の鍔部122と折り返し部240との間に隙間が存在し、収容箱200と流路部材100とが相対的に離れるように動くと、突出部120の鍔部122と折り返し部240が干渉してそのような動きが阻止されるとしてもよい。
30…制御ユニット
31…CPU
37…RAM
40…印刷ヘッドユニット搬送機構
41…モーター
42…駆動ベルト
43…プーリー
44…シャフト
50…紙搬送機構
51…モーター
52…プラテン
60…印刷ヘッドユニット
61…印刷ヘッド
62…ホルダー
64…凸部
66…係合部
70…インクカートリッジ
98…操作パネル
99…メモリーカードスロット
100…流路部材
110…基部
111…記録層
114…係合部
120…突出部
122…鍔部
124…凸部
126…凹部
140…流路
142…供給口
170…凹部
200…収容箱
202…開口
210…空間
220…第2の部材
221…第1の樹脂層
222…バリア層
223…第2の樹脂層
224…植物由来層
225…表層
230…接合部
240…折り返し部
250…接合部
300…インク収容袋
310…インク収容空間
320…第1の部材
321…樹脂層
322…凸部
323…平坦領域
324…バリア層
325…樹脂層
326…表層
330…接合部
340…開口
Claims (4)
- 液体収容体であって、
袋状に形成され、液体を収容可能な第1の収容部と、
植物由来の材料を主体とする材料で形成され、前記第1の収容部を収容する第2の収容部と
を備え、
前記第1の収容部は、前記液体が気化した蒸気が単位時間および単位面積当たりに透過する速度である透過速度が、金属アルミ膜よりも大きく、かつ、前記植物由来の材料よりも小さい材料であって、非金属の材料からなる、第1のバリア層を備え、
前記第2の収容部は、前記透過速度が、金属アルミ膜よりも大きく、かつ、前記植物由来の材料よりも小さい材料であって、非金属の材料からなる、第2のバリア層を備え、
前記第1の収容部の形状を規定する複数の面のうちの、相互に対向する2つの面の少なくとも一方には、前記第1の収容部に収容された前記液体の収容量が減少することに伴い、前記2つの面の一部同士が接触した際に、前記第1の収容部に形成された開口部であって、前記第1の収容部に収容された前記液体を外部に供給する開口部に向かって、前記液体を流通可能とする隙間を形成する凹部または凸部が形成された
液体収容体。 - 請求項1記載の液体収容体であって、
前記第1のバリア層および前記第2のバリア層は、セラミック蒸着層、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)およびダイヤモンドライクカーボン(DLC)からなる群より選ばれた1つ以上の材料からなる
液体収容体。 - 前記第2のバリア層の厚みは、前記第1のバリア層の厚みよりも大きい請求項1または請求項2記載の液体収容体。
- 前記第1のバリア層の厚みは、前記第2のバリア層の厚みよりも大きい請求項1または請求項2記載の液体収容体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011287115A JP5957881B2 (ja) | 2011-12-28 | 2011-12-28 | 液体収容体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011287115A JP5957881B2 (ja) | 2011-12-28 | 2011-12-28 | 液体収容体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013136155A JP2013136155A (ja) | 2013-07-11 |
JP5957881B2 true JP5957881B2 (ja) | 2016-07-27 |
Family
ID=48912343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011287115A Active JP5957881B2 (ja) | 2011-12-28 | 2011-12-28 | 液体収容体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5957881B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3803134B2 (ja) * | 1996-02-28 | 2006-08-02 | 株式会社ダイゾー | ディスペンサー装置 |
JP3768725B2 (ja) * | 1998-06-15 | 2006-04-19 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置 |
JP2001240034A (ja) * | 2000-02-24 | 2001-09-04 | Mitsubishi Shoji Plast Kk | 揮発性有機物を含有する液体用のプラスチック容器 |
JP2001328272A (ja) * | 2000-05-23 | 2001-11-27 | Seiko Epson Corp | 記録装置用インクカートリッジ |
JP2006312276A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | インクジェット記録装置用インクカートリッジ、インクジェット記録装置、インク供給方法 |
-
2011
- 2011-12-28 JP JP2011287115A patent/JP5957881B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013136155A (ja) | 2013-07-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6102149B2 (ja) | 液体収容容器の製造方法、液体収容容器 | |
JP6060544B2 (ja) | 液体収容体、及び、収容体ユニット | |
JP6331029B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
US20080225090A1 (en) | Pressure regulating mechanism and liquid ejecting apparatus | |
JP2014019130A (ja) | カートリッジ | |
JP5821611B2 (ja) | 液体収容体 | |
JP5776242B2 (ja) | キャップ、液体収容容器、および、液体噴射システム | |
JP5957881B2 (ja) | 液体収容体 | |
JP6201283B2 (ja) | インク容器の製造装置 | |
JP2010012602A (ja) | パッケージ、インクカートリッジ | |
US20220288934A1 (en) | Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus | |
JP5831692B2 (ja) | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 | |
JP5990904B2 (ja) | 液体収容体 | |
US10363748B2 (en) | Liquid ejecting apparatus | |
JP5948848B2 (ja) | 液体収容体 | |
JP5541070B2 (ja) | 液体収容容器 | |
JP6035867B2 (ja) | 液体収容容器、及び、液体噴射システム | |
JP6721013B2 (ja) | 液体吐出ヘッドおよび流路構造体 | |
JP2014046525A (ja) | カバー及び液体収容容器 | |
US8857957B2 (en) | Liquid container and method of manufacturing liquid container | |
JP2014050962A (ja) | カートリッジ及びカートリッジの製造方法 | |
JP2014061675A (ja) | カートリッジ | |
JP2014156123A (ja) | 液体収容容器 | |
JP2014040081A (ja) | カートリッジ | |
JP2014054784A (ja) | カートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141211 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151006 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160524 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160606 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Ref document number: 5957881 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |