JP5957805B2 - 建物の構築方法、及び建物 - Google Patents
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Description
建物の外周に沿って配置された鉄骨造の外周架構を構造躯体とする建物の構築方法であって、
前記外周架構は鋼製の柱材を有し、
前記柱材の断面形状は、強軸方向と、該強軸方向に直交する方向であって前記強軸方向よりも断面二次モーメントが小さい弱軸方向と、を有し、
前記柱材の強軸方向は、前記外周に沿っており、
前記建物の構築方法は、
前記柱材と梁材とをフィーレンデール形式で組んでなる複数の鋼製枠部材を予め形成する工程と、
予め形成された前記複数の鋼製枠部材を連結して、前記外周架構を形成する工程を備えており、
前記建物が具備すべき階数に対応させて、複数の前記鋼製枠部材が鉛直方向に積み重ねられ、
複数の前記鋼製枠部材として、下階用の鋼製枠部材と上階用の鋼製枠部材とを用い、
前記下階用の鋼製枠部材の前記柱材の上下の各端部には、それぞれ前記梁材を設け、
前記上階用の鋼製枠部材の前記柱材の下端部の前記梁材を、省略し、
前記下階用の鋼製枠部材の前記柱材の上端の小口面と、前記上階用の鋼製枠部材の下端の小口面とを突き合わされて剛接合し、前記下階用の鋼製枠部材の上端部の前記梁材を、前記上階用の鋼製枠部材の下端部の前記梁材として兼用することを特徴とする。
前記梁材の断面形状は、強軸方向と、該強軸方向に直交する方向であって前記強軸方向よりも断面二次モーメントが小さい弱軸方向とを有し、
前記梁材の強軸方向は、鉛直方向を向いていることを特徴とする。
前記外周架構によって内方に区画された内部空間を横断する鋼製の梁部材であって、前記柱材のうちで、前記内部空間を隔てて互いに対向する柱材同士に架け渡された前記梁部材を、複数設け、
前記梁部材を、梁端にて、対応する前記柱材にピン接合することを特徴とする。
また、梁部材は鋼製なので、RC造と比べて断面サイズを小さくすることができる。よって、梁部材の梁せいを縮小できて、結果、外周架構の内部空間を広くすることができる。
前記梁部材の梁せいは、前記梁端において縮小されていることを特徴とする。
上記請求項4に示す発明によれば、梁部材の梁せいは、梁端において縮小されているので、同梁端を、外周架構に隠し易くなり、その結果、当該梁端を、外周架構の屋外から見え難くすることができて、建物外観の意匠性を高めることができる。
前記外周架構は、前記柱材と前記梁材とをフィーレンデール形式で組んでなる複数の鋼製枠部材が連結されて形成されていることを特徴とする。
上記請求項6に示す発明によれば、外周架構は、複数の鋼製枠部材が連結されて形成されている。よって、各鋼製枠部材を予め工場等にて効率良く製造しておくことができる。そして、これら鋼製枠部材を施工現場へ搬入後に、計画位置に配置して連結すれば、容易にフィーレンデール形式の外周架構に形成可能であり、よって、施工現場での施工性を高めることができる。
前記複数の鋼製枠部材を、更に、前記外周に沿って間欠的に配置し、
前記複数の鋼製枠部材のうちで前記外周に沿う方向に互いに隣り合う鋼製枠部材同士を、前記梁材とは別の第2の梁材を介して連結することを特徴とする。
上記請求項5に示す発明によれば、鋼製枠部材同士は、第2の梁材を介して連結されているので、鋼製枠部材の柱材同士が隣接配置されずに済んで、外周架構の外周面に占めるフィーレンデール形式に係る四角形の開口部の面積比率を高めることができて、より開放感のある建物にすることができる。
前記外周架構は鋼製の柱材を有し、
前記柱材の断面形状は、強軸方向と、該強軸方向に直交する方向であって前記強軸方向よりも断面二次モーメントが小さい弱軸方向と、を有し、
前記柱材の強軸方向は、前記外周に沿っており、
前記柱材は、前記外周に沿って間欠的に並んで複数配置され、
前記外周架構は、更に、高さ方向において、階をなす高さの間に、前記柱材を連結する複数の梁材を有し、
前記柱材と前記梁材とは剛接合されており、
隣り合う前記梁材の高さが揃っており、
前記外周架構より内側の柱が省略されており、
前記建物の隅角部には、当該隅角部の形状に対応したL字状の屈曲部を備えた梁材が設けられており、当該梁材の両端部が前記柱材に剛接合されていることを特徴とする。
図2は、第1実施形態の建物5の概略斜視図である。また、図3A乃至図4Bは、建物5の構築手順の説明図である。なお、図2や図4Bでは、外壁材や屋根材等の建物5の一部の構成を省略して示している。
また、これら柱材11や梁材21を、窓枠や外壁材等の外装仕上げ材の支持部材として用いることもできるので、外装マリオンの縮小化を図ることもできる。
詳しくは、この例では、図6のように柱材11としてH形鋼を使用しており、かかるH形鋼の強軸方向は、H形鋼のウエブ面11wsと平行な方向であり、換言すると、H形鋼のフランジ面11fsの法線方向である。そのため、同図6に示すように、ウエブ面11wsが建物外周方向に沿うように柱材11は配されており、換言すると、フランジ面11fsの法線方向が建物外周方向に沿うように柱材11は配されている。
また、柱材11は、何等H形鋼に限るものではなく、溝形鋼でも良いし、断面長方形形状の鋼製パイプでも良い。
そして、これら枠部材F10,F10…を施工現場に搬入し、図3Aのように建物5の外周たる各辺に沿って間欠的に配置して基礎3に固定した後に、図3Bのように建物外周方向に互いに隣り合う枠部材F10,F10同士を、鋼製の連結部材J10を介して順次連結し、これにより、外周架構10が形成される。
なお、柱材11の場合と同様、梁材21,21cも何等H形鋼に限るものではなく、溝形鋼でも良いし、断面長方形形状の鋼製パイプでも良い。
また、このように梁部材50の梁端を切り欠けば、当該切り欠き部50kの下方に形成された空間を、カーテンボックスやブラインドボックス等の屋内装備品の設置スペースとして利用することもできる。なお、この梁端の切り欠き部50kの切り欠き形状は、何等図8Bの段状に限るものではなく、梁端へ向かうに従って梁せいh50eが漸減するテーパー形状にしても良いし(図9B)、これ以外の形状でも構わない。
また、望ましくは、ガセットプレート15を上下から補強する目的で、柱材11のウエブ11wに上下一対の水平プレート(不図示)を設け、これら水平プレートによってガセットプレート15を上下から挟みつつ剛接合しても良い。
先ず、専用の加工装置等を備える工場等において、柱材11及び梁材21を組んで枠部材F10を製造する(枠部材製造工程)。また、これと併せて連結部材J10(J10a,J10c)や梁部材50も製造する。なお、枠部材F10にあっては、必要に応じて制振部材80や耐震部材85も組み込んでおく。そして、これら枠部材F10等を、建物5の構築場所たる施工現場へ搬送する。
図13は、第2実施形態の建物5’の概略斜視図である。なお、この図13でも、外壁材や屋根材等の建物5’の一部の構成を省略して示している。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
10 外周架構、10’ 外周架構、10’’ 外周架構、
11 柱材、11f フランジ、11fs フランジ面、11ss 小口面、
11w ウエブ、11ws ウエブ面、
15 ガセットプレート、17 連結部材、
21 梁材、21c 梁材、21ss 小口面、21us 上面、21ds 下面、
21w ウエブ、21ws ウエブ面、
50 梁部材、50f フランジ、50k 切り欠き部、50us 上面、
50w ウエブ、
60 床部、62 デッキプレート、
80 制振部材、85 鋼板耐震壁(耐震部材)、
OP 開口部、
F10 鋼製枠部材、F10a 鋼製枠部材、
F10b 鋼製枠部材、F10c 鋼製枠部材、
J10 連結部材、J10a 連結部材、J10c 連結部材、J10c’ 連結部材、
P10 拡幅用部品、
SP10 内部空間、SP10’ 内部空間、
G 地面、
Claims (6)
- 建物の外周に沿って配置された鉄骨造の外周架構を構造躯体とする建物の構築方法であって、
前記外周架構は鋼製の柱材を有し、
前記柱材の断面形状は、強軸方向と、該強軸方向に直交する方向であって前記強軸方向よりも断面二次モーメントが小さい弱軸方向と、を有し、
前記柱材の強軸方向は、前記外周に沿っており、
前記建物の構築方法は、
前記柱材と梁材とをフィーレンデール形式で組んでなる複数の鋼製枠部材を予め形成する工程と、
予め形成された前記複数の鋼製枠部材を連結して、前記外周架構を形成する工程を備えており、
前記建物が具備すべき階数に対応させて、複数の前記鋼製枠部材が鉛直方向に積み重ねられ、
複数の前記鋼製枠部材として、下階用の鋼製枠部材と上階用の鋼製枠部材とを用い、
前記下階用の鋼製枠部材の前記柱材の上下の各端部には、それぞれ前記梁材を設け、
前記上階用の鋼製枠部材の前記柱材の下端部の前記梁材を、省略し、
前記下階用の鋼製枠部材の前記柱材の上端の小口面と、前記上階用の鋼製枠部材の下端の小口面とを突き合わされて剛接合し、前記下階用の鋼製枠部材の上端部の前記梁材を、前記上階用の鋼製枠部材の下端部の前記梁材として兼用することを特徴とする建物の構築方法。 - 請求項1に記載の建物の構築方法であって、
前記梁材の断面形状は、強軸方向と、該強軸方向に直交する方向であって前記強軸方向よりも断面二次モーメントが小さい弱軸方向とを有し、
前記梁材の強軸方向は、鉛直方向を向いていることを特徴とする建物の構築方法。 - 請求項1又は2に記載の建物の構築方法であって、
前記外周架構によって内方に区画された内部空間を横断する鋼製の梁部材であって、前記柱材のうちで、前記内部空間を隔てて互いに対向する柱材同士に架け渡された前記梁部材を、複数設け、
前記梁部材を、梁端にて、対応する前記柱材にピン接合することを特徴とする建物の構築方法。 - 請求項3に記載の建物の構築方法であって、
前記梁部材の梁せいは、前記梁端において縮小されていることを特徴とする建物の構築方法。 - 請求項1乃至4の何れかに記載の建物の構築方法であって、
前記複数の鋼製枠部材を、更に、前記外周に沿って間欠的に配置し、
前記複数の鋼製枠部材のうちで前記外周に沿う方向に互いに隣り合う鋼製枠部材同士を、前記梁材とは別の第2の梁材を介して連結することを特徴とする建物の構築方法。 - 建物の外周に沿って配置された鉄骨造の外周架構を構造躯体とする建物であって、
前記外周架構は鋼製の柱材を有し、
前記柱材の断面形状は、強軸方向と、該強軸方向に直交する方向であって前記強軸方向よりも断面二次モーメントが小さい弱軸方向と、を有し、
前記柱材の強軸方向は、前記外周に沿っており、
前記柱材は、前記外周に沿って間欠的に並んで複数配置され、
前記外周架構は、更に、高さ方向において、階をなす高さの間に、前記柱材を連結する複数の梁材を有し、
前記柱材と前記梁材とは剛接合されており、
隣り合う前記梁材の高さが揃っており、
前記外周架構より内側の柱が省略されており、
前記建物の隅角部には、当該隅角部の形状に対応したL字状の屈曲部を備えた梁材が設けられており、当該梁材の両端部が前記柱材に剛接合されていることを特徴とする建物。
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