JP5956251B2 - 表示装置 - Google Patents

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本発明は、車両などの移動体用の表示技術に関する。
近年、出発地から目的地までの経路を探索して提示することにより、移動体を探索された経路に沿って目的地まで案内する種々のナビゲーション装置が普及している。
例えば、特許文献1には、現在地から最も近い燃料補給地までの経路とバッテリー残量により電気自動車に搭載されたナビゲーションシステムに組み込まれた液晶ディスプレイ、ビデオユニット、地デジ放送ユニットなどの燃料を消費する機器に対して節電処理を行なう技術が開示されている。該節電処理は、車両が燃料補給地に到達できない場合に、機器の電源をOFFにしたり、ステレオの音量を下げたり、ディスプレイの輝度を下げたりすることにより、燃料を消費する機器を省エネルギー状態に切り替えるものである。
特開2011−075290号公報
しかしながら、特許文献1の技術によって、電源をオフにした場合は、節電はなされるが、本来の表示装置の機能が損なわれる。例えば、燃料補給地に到達するためにはナビゲーション機能が必要であるが、電源がオフされれば、肝心のナビゲーション機能が提供されず、機器の利便性が損なわれる。一方、特許文献1の技術によって、ディスプレイの輝度を下げたとしても、描画処理において多大なエネルギーが消費される表示位置の演算などの処理は、変わりなく行なわれるため、効果的に節電を行なうことはできない。このように、特許文献1の技術によっては、本来の表示装置の利便性を損なうことなく節電を行なうことが困難であるといった問題がある。
本発明は、こうした問題を解決するためになされたもので、本来の表示装置の利便性を損なうことなく、消費エネルギーの大きい描画処理についての省エネを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明に係る表示装置は、移動体に搭載され、情報を表示する表示装置であって、通常の描画処理のための動作モードである通常モードと通常モードよりも消費エネルギーが少ない描画処理のための動作モードである1つ以上の省エネモードを有し、動作モードによる画像処理に関する情報処理を実行する情報処理実行部と、情報処理実行部の情報処理に基づいて描画処理を行う描画部と、移動体のエネルギー状態に基づいて、通常モードによる表示処理を行うことにより移動体が所定の経路に沿って目的地へ到着できるか否かの判定を行い、判定の結果、移動体が目的地に到着できない場合には、経路のうちの一部を省エネモードによる表示処理が実行される省エネ区間に設定し、経路の他の部分を通常モードによる表示処理が実行される通常区間に設定した表示計画を生成する動作モード計画部と、表示計画に基づく動作モードで情報処理実行部が情報処理を実行するよう制御する制御部とを備え、動作モード計画部は、経路を所定の個数に分割し、当該経路において省エネ区間と通常区間とが交互に並ぶように、分割された各区間のそれぞれを、省エネ区間または通常区間に設定する。

本発明によれば、通常モードによる表示処理により移動体が目的地に到達できるか否かが判定され、到達できない場合には、経路のうちの一部が省エネモードによる表示処理が実行される省エネ区間に設定され、経路の他の部分が通常モードによる表示処理が実行される通常区間に設定される表示計画が生成される。そして、該表示計画に基づく動作モードに対応した情報処理が行われて描画処理が行われる。従って、省エネモードが必要なときにのみ省エネモードで表示することができるので、本来の表示装置の利便性を損なうことなく、消費エネルギーの大きい描画処理についての省エネが可能となる。
実施の形態1に係る構成例を示すブロック図である。 描画処理と消費電力との関係を説明するための表を示す図である。 クルージングビューの一例を示す図である。 バードビューの一例を示す図である。 平面地図の表示例を示す図である。 図5の平面地図に街形図が追加表示された地図の表示例を示す図である。 図5の平面地図に立体画像が追加表示された地図の表示例を示す図である。 アニメーションが無い場合の画面表示の変化の一例を示す図である。 アニメーションが有る場合の画面表示の変化の一例を示す図である。 動作モードに応じた地図表示の可否の設定の一例を示す表を示す図である。 バッテリー残量と目的地への到着可能性とに応じた動作モードの設定の一例を示す表を示す図である。 実施の形態1に係る動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る構成例を示すブロック図である。 描画データベースの一例の構成を模式的に示す表を示す図である。 描画データベースの一例の構成を模式的に示す表を示す図である。 描画データベースの一例の構成を模式的に示す表を示す図である。 描画データベースの一例の構成を模式的に示す表を示す図である。 実施の形態2に係る動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る構成例を示すブロック図である。 省エネモードを用いた表示計画の一例を示す図である。 省エネモードを用いた表示計画の一例を示す図である。 通常モード用の画面の一例を示す図である。 省エネモード用の画面の一例を示す図である。 省エネモード用の画面の一例を示す図である。 省エネモード用の画面の一例を示す図である。 通常モード用と省エネモード用の画面の切り替えを説明するための図である。 経路誘導時に表示される経路案内画面の一例を示す図である。 経路誘導時に表示される経路案内画面の一例を示す図である。 実施の形態3に係る動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図面では同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付され、下記説明では重複説明が省略される。また、各図面は模式的に示されたものであり、例えば、各図面における表示物のサイズおよび位置関係等は必ずしも正確に図示されたものではない。
<A.実施の形態1>
<A−1.ナビゲーション装置の全体構成>
図1は、実施の形態1に係る移動体用の表示装置の例として、車両(移動体)用のナビゲーション装置100Aの構成例を示すブロック図である。ナビゲーション装置100Aは車両に搭載されたナビゲーション装置である。
ナビゲーション装置100Aは、省エネが求められる状況において、ナビゲーションに本質的に必要な機能は損なわずに、描画処理の消費エネルギーを減らすことによって、現実的で有効な省エネを行い得る装置である。ナビゲーション装置100Aは、省エネの程度が相互に異なる複数の省エネが求められる場合に、それぞれの省エネの程度に応じて、相互に異なる複数の描画処理シーケンスをそれぞれ実行することで、本質的な機能を損なうことなく描画処理の演算量を削減して、描画処理の消費エネルギーを削減する。
ナビゲーション装置100Aは、CPU10Aと、GPS受信部21、通信部25、および記録部34などを備えている。CPU10Aは、記憶されたプログラムに従ってナビゲーション装置100Aの各部を所定のタイミングで制御することによりナビゲーション装置100A全体の動作制御を司る。GPS受信部21は、GPS衛星からの電波を受信する。通信部25は、例えば、FM多重放送や道路に沿って配置されている各種ビーコンなどの発信装置から提供される、規制情報、障害情報、渋滞情報などの各種の交通情報を受信する。記録部34には、描画データベース41が格納される。描画データベースには、地図データベースや、メニュー画面に表示されるアイコンの描画用のデータなどが格納されている。
さらに、ナビゲーション装置100Aは、ユーザインターフェースとしての操作部27の他、地図などを表示する表示部29を備えている。操作部27は、例えば、タッチパネル、操作ボタンなどにより構成されている。ユーザーは、操作部27を操作することによって、目的地の設定、経路探索の条件の設定などを行なうことができる。また、ユーザーは、該操作によって、ナビゲーション装置100Aの動作モードの設定を行なうこともできる。
ナビゲーション装置100Aは、通常モードと、通常モードよりも消費エネルギーの少ない省エネモードに応じて、表示部29への表示動作を行なうことができる。また、省エネモードは、省エネ度合いよって複数の段階の省エネモードを有していてもよい。ナビゲーション装置100Aは、経路案内を行なわないときは、ナビゲーション装置100Aが搭載された車両の現在位置を検出して、表示部29に表示した地図上に現在位置を重畳して表示する。また、経路案内を行なう場合には、ナビゲーション装置100Aは、経路を探索し、該地図上に探索した経路と該車両の現在位置とを重畳して表示することで、経路案内を行なう。また、ナビゲーション装置100Aは、操作用のメニュー画面や、不図示のAV装置が動作するときの音声スペクトラムなどの表示動作も行なう。
ここで、表示動作(「グラフィックス」)においては、多くの演算が行われるために、消費エネルギーが多くなる。より詳細には、描画される画像の変化が激しいほど消費エネルギーが多くなる。また、描画される画像の内容が複雑であるほど消費エネルギーが多くなる。このため、地図の表示が必要となるナビゲーションにおいては、各種の表示動作の中でも消費エネルギーが特に多くなる。また、音声のパワースペクトラムが表示される場合には、地図は参照されないが、ナビゲーションと同様に消費エネルギーが多くなる。
ナビゲーション装置100Aでは、表示動作の省エネを図るために、通常モードおよび省エネモードに対応する省エネの度合いが異なる複数の描画処理シーケンスを有しており、省エネの度合いに応じた描画処理シーケンスを実行することで、ナビゲーション機能をできるだけ損なわないようにしつつ、描画処理の省エネを図る。
CPU10Aは、制御部11、動作モード判定部12、情報処理実行部13、および描画部14などとしても動作する。
制御部11は、操作部27からユーザーの操作情報を供給されて、ナビゲーション装置100Aの全体の動作を制御する。また、制御部11は、情報処理実行部13を制御して、情報処理実行部13に各種の情報処理を行なわせる。該情報処理としては、例えば、ナビゲーション処理、ブラウザ処理、AV処理、テレマティクス、およびエマージェンシーサポートなど各種の情報処理が行なわれ得る。また、制御部11は、動作モード判定部12による判定結果により、情報処理実行部13の動作を制御して、情報処理実行部13に描画処理に関する所定の情報処理を実行させる。
動作モード判定部12は、操作部27からのユーザーの操作情報、通信部25が受信した各種の交通情報、およびナビゲーション装置100Aが搭載された車両のバッテリーの残量またはガソリンの残量などを示す車両情報52を供給される。該車両が、内燃機関とモータとを併用して走行するハイブリッド電気自動車である場合には、該車両が電気自動車モードで走行しているか否かを判定するための情報も、車両情報52として動作モード判定部12に供給される。動作モード判定部12は、これらの情報に関する所定の条件に基づいて、ナビゲーション装置100Aが、通常モードで描画処理を行なうか、省エネモードで描画処理を行なうかを判定する。判定結果は、制御部11に供給される。
また、ナビゲーション装置100Aが、省エネ度合いの異なる複数の省エネモードで動作する場合には、動作モード判定部12は、通常モードで描画処理を行なうか、省エネモードで描画処理を行なうかを判定する際に、該複数の省エネモードのうち何れのモードによって描画処理を行なうかについても判定して、採用する1つの動作モードを選択する。
情報処理実行部13は、通常モードによる描画処理シーケンスと、該描画処理シーケンスよりも消費エネルギーが少ない省エネモードによる描画処理シーケンス(「省エネ描画処理シーケンス」とも称される)を有している。また、情報処理実行部13は、省エネ度合いの異なる複数の省エネモードにそれぞれ対応した複数の省エネ描画処理シーケンスを有している。情報処理実行部13は、動作モード判定部12が、通常モードと省エネモードとのうち一方を描画処理に使用する判定をした場合には、判定結果による制御部11の制御に従って、通常モード用の描画処理シーケンスと、省エネ描画処理シーケンスとのうち該判定結果に応じた一方を実行する。
また、動作モード判定部12が複数の省エネモードから1つのモードを選択する場合には、制御部11の制御に従って、該複数の省エネ描画処理シーケンスのうち1つを実行する。該実行によって、各種の画像処理などの描画処理に関する情報処理が行なわれて、省エネモードの必要度に応じた細かな省エネが行われ得る。
描画部14は、情報処理実行部13による情報処理の実行に伴い、当該情報処理に応じた描画処理を行なって表示部29の画面上に、目標とする省エネの度合いに応じた案内画面やメニュー画面などの画面表示を行なう。
<A−2.各種の描画処理における消費エネルギーについて>
図2は、各種の描画処理と消費電力との関係を説明するための表48を示す図である。表48の各行においては、3または2つの描画処理が、消費エネルギーの昇順に左から右へと不等号によって区切られて並んでいる。図3〜図5は、クルージングビュー、バードビュー、および平面地図の画面表示の一例をそれぞれ示す図である。描画に要する演算量が、表48の上から1行目に示される順に多くなるために、当該順に消費エネルギーが変化する。また、ヘディングアップの方がノースアップよりも車両の走行に伴う画面の変更頻度が増加するために、表48の上から2行目に示されるように、ヘディングアップの方が消費エネルギーが多くなる。図6は、図5の平面地図に住宅地図などの街形図が追加表示された地図の画面表示の一例を示す図である。街形図がある場合には、表示内容が複雑になるために、消費エネルギーが増える。図7は、図5の平面地図に立体画像が追加表示された地図の画面表示の一例を示す図である。立体画像が追加されることによっても、消費エネルギーが増加する。また、図8は、アニメーションが無い場合の画面表示の切り替えの一例を示す図である。図9は、アニメーションが有る場合の画面表示の切り替えの一例を示す図である。図8、図9においては、操作用の3つのアイコンA1〜C1が表示されたメニュー画面M1において、アイコンB1の選択によって、メニュー画面M1が、アイコンB1に関係するAV画面などの画面B2に切り替わる様子が示されている。図8、図9に示されるように、アニメーションがある場合には、無い場合よりも切り替え前後の画面の対応関係が判り易い。しかしながら、アニメーションによって多大なエネルギーが消費されるために、表48の上から4行目に示されるように、アニメーションを用いたメニュー画面の動的な表示を行う方が、静止表示を行う場合よりも消費エネルギーが多くなる。
<A−3.ナビゲーション装置100Aの省エネ処理>
ナビゲーション装置100Aは、省エネ描画処理シーケンスとして、通常モードによる描画処理シーケンスよりも表示動作の制約を受ける描画処理シーケンスを実行することにより描画処理における省エネを行う。表示動作の制約としては、描画の変更頻度および内容のうち少なくとも一方に関する制約が採用される。表示動作の制約は、例えば、ヘディングアップの表示更新頻度の制限または禁止や、建築物の3D表示の禁止、住宅地図などの街形図の表示の禁止、細街路の表示の禁止、またはアニメーションなどの動作のある表示の禁止なども採用される。また、図10は、動作モードに応じた地図表示の可否の設定の一例を示す表を示す図である。例えば、通常モードと省エネモードの2種類のモードの場合には、省エネ描画シーケンスとして、バードビュー表示およびクルージングビュー表示の少なくとも一方を禁止し、図10に示すように、省エネモードに応じて、平面地図、バードビュー、クルージングビューなどの表示動作を制約する。
これらの表示動作の制約によって、表示の更新頻度の抑制や、表示内容の簡素化が図られるので、描画処理における省エネが行われる。該省エネ処理が行われる場合には、表示のされ方は変わるものの、地図自体は表示されるために、ナビゲーション装置100Aはナビゲーション機能を果たすことができる。これらの省エネ処理は、適宜組み合わせて実行されても良い。該組み合わせによって省エネの度合いを多段階に渡って細かく設定することができるので、ナビゲーション機能と、省エネとの両立をより図り易くなる。
<A−4.省エネモードを行う条件>
動作モード判定部12は、所定の条件に基づいて動作モードを判定する。
動作モード判定部12は、搭載されている車両がハイブリッド電気自動車または電気自動車の場合はバッテリー残量に基づいて動作モードを決定してもよいし、搭載されている車両がガソリン自動車の場合はガソリン残量に基づいて動作モードを決定してもよい。例えば、動作モード判定部12は、バッテリー残量が1/2以上の場合には通常モードと決定し、バッテリー残量が1/4以上1/2未満の場合には省エネモード1と決定し、バッテリー残量が1/4未満の場合には省エネモード2と決定する。ここで、省エネモード1は通常モードよりも消費エネルギーが小さく、省エネモード2は省エネモード1よりも消費エネルギーが小さい動作モードであって、動作モード判定部12は、バッテリー残量が少なくなるに従って、消費エネルギーが小さい動作モード(省エネ度合いの高い動作モード)と判定する。
また、動作モード判定部12は、ナビゲーション装置100Aが搭載された車両(移動体)が保有するエネルギー状態(バッテリー残量またはガソリン残量)に基づいて、ナビゲーション装置100Aが通常モードによる表示動作を行なった場合に、該車両が最寄りのエネルギー補給施設または目的地へ到着できるか否かの判定を行い、当該判定結果に応じて動作モードを決定してもよい。例えば、当該判定の結果、車両が最寄りのエネルギー補給施設等に到着できない場合には、動作モード判定部12は、省エネモードで描画処理を行なう判定をする。このような処理によれば、ナビゲーション装置100Aは、省エネが必要な場合に省エネモードによる描画処理を行い、省エネが必要ではない場合には、通常モードによる描画処理を行うことができる。
図11は、バッテリー残量と目的地への到着可能性とに応じた動作モードの設定の一例を示す表を示す図である。動作モード判定部12は、図11に示すとおり、上述の目的地へ到着できるか否かの判定結果とバッテリー残量(またはガソリン残量)とを組み合わせて動作モードを判定してもよい。ここで、省エネモード1、省エネモード2、省エネモード3と順に消費エネルギーが小さくなっており、動作モード判定部12は、バッテリー残量が少なくなるほど、小さい消費エネルギーの動作モードを選択するとともに、目的地に到着が可能である場合よりも不可能である場合の方が小さい消費エネルギーの動作モードを選択する。
動作モード判定部12は、さらに通信部25が受信した道路交通情報に基づいて、車両が目的地等に到着できるか否かの判定を行なうこともできる。この場合には、目的地等への車両の到着の可否の判定をより正確に行うことができるので、より適切なタイミングで省エネモードによる描画処理を行うことができる。
動作モード判定部12は、該車両がハイブリッド電気自動車である場合には、車両が電気自動車モードで走行しているか否かを判定してもよい。例えば、当該判定の結果、車両が電気自動車モードで走行していると判定された場合には、動作モード判定部12は、省エネモードで描画処理を行なう判定をする。従って、バッテリーからモータへの電源の供給を、より保証しつつ、ナビゲーションを行うことができる。
また、動作モード判定部12は、操作部27を介したユーザーの操作に基づいて、動作モードを選択することもできる。従って、省エネモードの実行中であっても、ユーザーが通常モードによる描画処理を望んだ場合には、ユーザーは通常モードによる経路案内を受けることができるので、ユーザーにとっての利便性が向上する。
また、動作モード判定部12は、通信部25を介して、事故情報、災害情報、または渋滞情報などの所定の突発的な事項の発生を検知した場合には、通常モードで描画処理を行なう判定をする。突発的な事項が発生した場合には、より多くの情報が回避などを行うために必要となるが、該判定によれば、本当に情報が必要な場合には、省エネよりも、必要な情報の提供が優先されるので、ユーザーは適切な対応を取ることができる。該制御は、例えば、所定の時間の経過や、所定の条件が満たされたことを動作モード判定部12等が検知した場合には、動作モード判定部12により解除されてもよい。
<A−5.ナビゲーション装置100Aの動作>
図12は、実施の形態1に係るに係る移動体用の表示装置の例として、通常モードと省エネモードの2つの動作モードを有する車両用のナビゲーション装置100Aの動作の一例を示すフローチャートである。
ナビゲーション装置100Aが搭載された車両が走行を開始すると、ユーザーの操作情報や車両情報52などの、ナビゲーション装置100Aの動作モードの判定に必要な所定の情報が動作モード判定部12に入力される(ステップS110)。動作モード判定部12は、所定の条件により省エネモードを採用するか否かを判定する(ステップS120)。該判定の結果、省エネモードが採用されない場合には、制御部11の制御により情報処理実行部13が通常モードによる描画処理シーケンスを実行する(ステップS130)。ステップS120での判定の結果、省エネモードによる描画処理を行う判定がされた場合には、ヘディングアップ表示が行われているか否かが判定され(ステップS140)、該判定の結果、ヘディングアップ表示が行われていれば、情報処理実行部13は、ヘディングアップ表示をノースアップ表示に変更し(ステップS150)、処理はステップS160に移される。ステップS140での判定の結果、ヘディングアップ表示が行われていない場合には、平面地図表示以外が行われているか判定される(ステップS160)。該判定の結果、平面地図表示以外であれば、情報処理実行部13は、平面地図の表示に対応した描画処理シーケンスを行い(ステップS170)、処理はステップS180に移される。ステップS160での判定の結果、平面地図であれば、街形図表示か否かが判定され(ステップS180)、処理はステップS110に戻される。該判定の結果、街形図表示がされている場合には、情報処理実行部13は、街形図を非表示にし(ステップS190)、処理はステップS110に戻される。
以上のように構成された実施の形態1に係る表示装置によれば、通常の描画処理のための動作モードである通常モードと通常モードよりも消費エネルギーが少ない描画処理のための動作モードである1つ以上の省エネモードとの各動作モードによる情報処理がそれぞれ実行され得る。そして、所定の条件に基づいて、実行される情報処理の動作モードが判定されて、判定された動作モードに対応した情報処理が実行されて、描画処理が行なわれる。従って、省エネモードが選択された場合でも、描画処理が実行されるので、本来の表示装置の利便性を損なうことなく、消費エネルギーの大きい描画処理についての省エネが可能となる。
本実施例ではCPU10Aで11,12,13,14の機能を実現したが、GPU(Graphics Processing Unit)やCPUやその他の機能を1チップで構成したSOC(System On Chip)で実現しても良いし、他のハードウェア構成で実現しても良い。
なお、実施の形態1に係る表示装置として、ナビゲーション装置100A以外に、例えば、スマートフォン、携帯電話、PND(portable navigation device)、PDA(personal digital assistance)、タブレットPCなどが採用されたとしても本発明の有用性を損なうものではない。
<B.実施の形態2>
<B−1.ナビゲーション装置の全体構成>
図13は、実施の形態2に係る移動体用の表示装置の例として、車両用のナビゲーション装置100Bの構成例を示すブロック図である。ナビゲーション装置100Bは車両に搭載されたナビゲーション装置である。
ナビゲーション装置100Bは、実施の形態1に係るナビゲーション装置100Aと同じく、省エネが求められる状況において、ナビゲーションに本質的に必要な機能は損なわずに、描画処理の消費エネルギーを減らすことによって、現実的で有効な省エネを行い得る装置である。ナビゲーション装置100Bは、描画処理で必要な演算量に応じて予め分類されている描画オブジェクトを用いて描画処理を実行することにより、本質的な機能を損なうことなく描画処理の演算量を削減して、描画処理の消費エネルギーを削減する。描画オブジェクトの分類手法としては、例えば、各描画オブジェクトに、分類用のパラメータを対応づける手法や、描画オブジェクトを格納する描画データベースを複数用意して、描画データベース単位で、描画オブジェクトを分類する手法などが採用される。
ナビゲーション装置100Bは、CPU10Bと、GPS受信部21、通信部25、および記録部34などを備えている。また、ナビゲーション装置100Bは、ユーザインターフェースとしての操作部27の他、地図などを表示する表示部29を備えている。また、CPU10Bは、記憶されたプログラムに従ってナビゲーション装置100Bの各部を所定のタイミングで制御することによりナビゲーション装置100B全体の動作制御を司る。CPU10Bは、制御部11、動作モード判定部12、情報処理実行部15、および描画部14などとしても動作する。記録部34には、描画データベース43が格納されている。
実施の形態2に係るナビゲーション装置100Bにおいて、実施の形態1に係るナビゲーション装置100Aに対して異なる構成要素は、情報処理実行部15(および情報処理実行部15を含むCPU10B)と描画データベース43である。以下では、情報処理実行部15と、描画データベース43について説明する。なお、動作モード判定部12は、実施の形態1に係るナビゲーション装置100Aと同様に、所定の条件により、描画処理の消費エネルギーに関係づけられた2以上の動作モードのうち何れの動作モードで描画処理を行なうかを判定する。
描画データベース43は、描画オブジェクト毎または描画オブジェクトの属性毎に描画処理の消費エネルギーに関係づけられた二値または多値のモードパラメータ(「省エネパラメータ」とも称される)値を有し、該モードパラメータ値は、動作モードに応じた描画オブジェクトの表示の可否を示している。記録部34(「描画データベース格納部」)は、描画データベース43を外部のサーバーセンターなどから必要に応じて入力、または、予めナビゲーション装置100B内部に格納する。
情報処理実行部15は、制御部11の制御に従って、動作モード判定部12が判定した動作モードと、描画データベース43に示されたモードパラメータとのそれぞれに応じて描画データベース43を用いた情報処理を実行する。描画部14は、該情報処理の実行に伴い描画処理を行なう。
<B−2.ナビゲーション装置100B用の描画データベースについて>
図14および図15は、描画データベース43の一例である描画データベース43aおよび43bの構成を模式的にそれぞれ示す表を示す図である。また、図16は、描画データベース43の一例である描画データベース43cおよび43dの構成を模式的に示す表を示す図である。図14〜図16のいずれの場合においても、描画オブジェクトの属性毎に省エネパラメータが定められている。また、図17は、描画データベース43の一例である描画データベース43eおよび43fの構成を模式的に示す表を示す図である。
描画データベース43a(図14)は、ナビゲーション装置100Bが通常モードと省エネモードとの2つの動作モードにより動作する場合の描画データベース43(図13)の例である。描画データベース43aには、7種類の属性の描画オブジェクトが含まれており、描画オブジェクトの属性毎に、「Y」または「N」の値を有する省エネパラメータが対応づけられている。値「N」の省エネパラメータが対応づけられた属性の描画オブジェクトは、通常モードにおいては描画されるが、省エネモードにおいて描画されない。また、値「Y」の省エネパラメータが対応づけられた属性の描画オブジェクトは、省エネモードと通常モードとの何れにおいても描画される。
描画データベース43aに含まれる例では、三次元表示の建物の描画に用いられる描画オブジェクトの属性である「3D図形」は、省エネモードで描画されないことを示す値「N」の省エネパラメータを持っている。同様に、細街路の描画に用いられる描画オブジェクトの属性である「細街路道路」、街形図の描画に用いられる描画オブジェクトの属性である「街形図ポリゴン」、およびアニメーション表示などの動作のある表示に用いられる描画オブジェクトの属性である「メニューボタン(アニメーション有り)」も値「N」の省エネパラメータを持っている。
また、図15に示される描画データベース43bは、描画オブジェクトの属性毎に6段階の値を持つ省エネパラメータが割り付けられている。例えば、動作モードが省エネモードnの場合は、n以上の省エネパラメータを有する属性の描画オブジェクトが描画され、動作モードが通常モードの場合は、0以上の省エネパラメータを有する属性の描画オブジェクト、すなわち全ての属性の描画オブジェクトが描画される。したがって、動作モードが省エネモード3の場合には、3以上の省エネパラメータを有する属性の描画オブジェクト、すなわち省エネパラメータが3、4および5である属性の描画オブジェクトが描画される。
描画データベース43cおよび43d(図16)は、描画データベース43が2つに分けられている例であり、第一描画データベース43cに含まれる描画オブジェクトは、描画オブジェクトの属性毎に値0および値5の2種類の省エネパラメータを持ち、第二描画データベース43dに含まれる描画オブジェクトは、値0〜5の多段階の省エネパラメータを持っている。従って、ナビゲーション装置100Bが、描画データベース43c、43dと複数の描画データベースを持ち、それぞれの描画データベースで異なる省エネパラメータを持てば、同じ属性の描画オブジェクトでも描画データベースを分けることによって異なる省エネパラメータを持つことができるので、ナビゲーション装置100Bは、2以上の多段階の省エネモードにおいて、適切に描画対象の描画オブジェクトを描画することができる。
図17に示される描画データベース43eおよび43fは、描画処理の消費エネルギーに関係づけられた2以上の動作モードにそれぞれ対応する複数の描画データベースの例であり、描画データベース単位で、所定の動作モードに対応づけられている。描画データベース43eは、例えば、通常モードで描画され得る描画オブジェクトのみを含み、描画データベース43fは、省エネモードで描画され得る描画オブジェクトのみを含んでいる。
この場合、情報処理実行部15は、動作モード判定部12による動作モードの判定結果に応じて複数の描画データベース43eおよび43fのうち当該判定結果に応じた描画データベースを用いた情報処理を実行する。この場合、描画データベース43自体に動作モードが対応づけられているので、ナビゲーション装置100Bは、簡単な処理によって、動作モードに応じた描画オブジェクトのみを描画することができる。
なお、描画データベースが一個の場合には、ナビゲーション装置100Bの内部に持っても、外部に持っても良い。また、描画データベースを2つ持つ場合には、ナビゲーション装置100Bの内部、外部にそれぞれを持ち、外部のものは省エネ用とし、内部のデータベースが通常モード用としてもよい。あるいは、その逆でもよい。また、両方を外部に持っても、両方を内部に持っても良い。
また、例えば、実施の形態2に示すナビゲーション装置100Bのようにデータベース側で動作モードの対応付け情報を持って動作モードに対応した描画処理を行う方法と、実施の形態1に示すナビゲーション装置100Aのようにプログラムで動作モードに対応した描画処理を行う方法を組み合わせても良い。また、描画オブジェクトの選択自体はプログラムで判断し、さらに一部の描画オブジェクトには、動作モードに応じた描画の可否を示すフラグが付けられていても良い。例えば、省エネモードの場合には、基本的には3D図形は表示しないとプログラムで判断されているが、省エネモードで描画「可」というフラグが示されている一部の3D図形は省エネモードの場合にも描画するとしても良い。
<B−3.ナビゲーション装置100Bの動作>
図18は、実施の形態2に係る移動体用の表示装置の例として、車両用のナビゲーション装置100Bの動作の一例を示すフローチャートである。
ナビゲーション装置100Bが搭載された車両が走行を開始すると、ユーザーの操作情報や車両情報52などの、ナビゲーション装置100Bの動作モードの判定に必要な所定の情報が動作モード判定部12に入力される(ステップS210)。動作モード判定部12は、所定の条件により動作モードを判定する(ステップS220)。制御部11の制御により情報処理実行部15は、描画データベース43中から、判定された動作モードに応じた省エネパラメータまたはデータベースの描画オブジェクトを読み込む(ステップS230)。ステップS230の処理の後に、情報処理実行部15が読み込んだ描画オブジェクトの描画処理を描画部14が行ない(ステップS240)、再びステップS210以下の処理が繰り返される。
以上のように構成された実施の形態2に係る表示装置によれば、描画データベースは、描画オブジェクト毎または描画オブジェクトの属性毎に描画処理の消費エネルギーに関係づけられた二値または多値のモードパラメータ値を有し、該モードパラメータ値は、動作モードに応じた描画オブジェクトの表示の可否を示す。そして、描画処理の消費エネルギーに関係づけられた2以上の動作モードのうち何れの動作モードで描画処理を行なうかを判定した判定結果と、描画データベースに示されたモードパラメータとに応じて描画データベースを用いた情報処理が実行されて、描画処理が実行される。従って、当該動作モードの消費エネルギーに関係づけられた描画オブジェクトのみを用いた描画処理がなされ得るので、本来の表示装置の利便性を損なうことなく、消費エネルギーの大きい描画処理についての省エネが可能となる。
また、以上のように構成された実施の形態2に係る表示装置によれば、描画データベース毎に、描画処理の消費エネルギーに関係づけられた2以上の動作モードに対応づけられており、何れの動作モードで描画処理を行なうかを判定し、判定した動作モードに対応づけられた描画データベースを用いて情報処理がされて、描画処理が実行される。従って、当該動作モードの消費エネルギーに関係づけられた描画オブジェクトのみを用いた描画処理がなされ得るので、本来の表示装置の利便性を損なうことなく、消費エネルギーの大きい描画処理についての省エネが可能となる。
なお、実施の形態2に係る表示装置として、ナビゲーション装置100B以外に、例えば、スマートフォン、携帯電話、PND(portable navigation device)、PDA(personal digital assistance)、タブレットPCなどが採用されたとしても本発明の有用性を損なうものではない。
<C.実施の形態3>
<C−1.ナビゲーション装置の全体構成>
図19は、実施の形態3に係る移動体用の表示装置の例として、車両用のナビゲーション装置100Cの構成例を示すブロック図である。ナビゲーション装置100Cは車両に搭載されたナビゲーション装置である。
ナビゲーション装置100Cは、実施の形態1に係るナビゲーション装置100Aと同じく、省エネが求められる状況において、ナビゲーションに本質的に必要な機能は損なわずに、描画処理の消費エネルギーを減らすことによって、現実的で有効な省エネを行い得る装置である。ナビゲーション装置100Cは、描画処理で必要な演算量に応じて予め分類されている描画オブジェクトを用いて描画処理を実行することにより、本質的な機能を損なうことなく描画処理の演算量を削減して、描画処理の消費エネルギーを削減する。該削減の手法として、ナビゲーション装置100Cでは、通常モードで移動体が目的地に到達できるか否かが判定され、到達できない場合には、経路のうち少なくとも一部に省エネモードが適用される省エネモードを用いた表示計画が立てられる。そして、該計画に基づいて、表示が行なわれる。該処理によって、ナビゲーション装置100Cは、省エネモードによる表示区間を必要最小限に抑えることができる。
ナビゲーション装置100Cは、CPU10Cと、GPS受信部21、通信部25、および記録部34などを備えている。また、ナビゲーション装置100Cは、ユーザインターフェースとしての操作部27の他、地図などを表示する表示部29を備えている。また、CPU10Cは、記憶されたプログラムに従ってナビゲーション装置100Cの各部を所定のタイミングで制御することによりナビゲーション装置100C全体の動作制御を司る。CPU10Cは、制御部11、動作モード計画部16、情報処理実行部13、および描画部14などとしても動作する。記録部34には、描画データベース41が格納されている。
実施の形態3に係るナビゲーション装置100Cにおいて、実施の形態1に係るナビゲーション装置100Aに対して異なる構成要素は、動作モード計画部16である。以下に、動作モード計画部16について説明する。
動作モード計画部16は、ナビゲーション装置100Aの動作モード判定部12の機能に加えて、さらに上述した省エネモードによる表示計画の立案を行なう。なお、情報処理実行部13は、通常モードによる描画処理シーケンスと、省エネ描画処理シーケンスとを有する。
動作モード計画部16は、車両が保有するエネルギー状態(バッテリー残量、ガソリン残量)に基づいて、ナビゲーション装置100Cが通常モードによる表示動作を行なうことによって、車両が所定の経路に沿って目的地へ到着できるか否かの判定を行う。動作モード計画部16は、道路交通情報を加味して、該判定を行なうこともできる。この場合、より正確な判定が可能となる。また、動作モード計画部16は、例えば、所定の周期で順次に該判定を行なう。
なお、目的地と経路については、所定の操作により目的地を設定し経路探索処理を実施しても良いし、過去の走行履歴を元に学習処理を行い走行途中に目的地と経路を推測しても良い。
当該判定の結果、車両が目的地に到着できない場合には、動作モード計画部16は、経路のうち少なくとも一部を、省エネモードが適用される省エネ区間に設定する。また、動作モード計画部16は、経路の他の部分を、通常モードが適用される通常区間に設定する。これらの設定により、動作モード計画部16は、省エネモードを用いた表示計画を立てる。
制御部11は、該表示計画に基づいて情報処理実行部13の動作を制御することにより、情報処理実行部13に、通常モードによる描画処理シーケンスと、省エネ描画処理シーケンスとの選択的な実行による情報処理を実行させる。そして、該情報処理の実行に伴い描画部14は、描画処理を行なう。
<C−2.表示計画>
図20および図21は、省エネモードを用いた表示計画の一例を示す図である。図20、図21では、道路62と交差する経路61に沿って該計画が立てられている。これらの図において、楕円部分は、通常区間であり、矩形部分は、省エネ区間である。
図20の計画は、動作モード計画部16が、経路を所定の個数に等分割し、経路において省エネ区間と通常区間とが交互に並ぶように、等分割された各区間のそれぞれを、省エネ区間または通常区間に設定することにより計画されている。従って、簡易な処理により表示計画の立案がなされ得る。
また、図21の区間は、動作モード計画部16が、経路のうち交差点、カーブ、インターチェンジ、または経路誘導地点を含む所定範囲の区間を通常区間に設定することにより計画されている。従って、重要な箇所では、十分な情報を得られるので、利便性がより高められる。
<C−3.省エネモードと経路誘導時の画面表示>
図22は、通常モード用の画面の一例を示す図である。図23〜図25は、省エネモード用の画面の一例を示す図であり、図23は、画面全体が輝度のない真っ黒の状態である。図24は、画面全体の輝度が落とされて薄暗く表示されている。なお、案内経路のみを明るく表示すれば、画面の輝度を落としつつ、ユーザーは経路案内を効果的に受けることができる。また、図25に示されるように、輝度を落とすとともに、簡易表示を行なうこともできる。なお、図23〜図25に示されるように、省エネモードであっても、一部に省エネモード中であることを示すアイコン(「ECO」表示のアイコンなど)が表示されれば、ユーザーが電源OFF状態であると勘違いをする恐れが低減される。
なお、輝度を落とす省エネモード用の表示においては、情報処理実行部13による描画処理シーケンスも制限される。輝度が下げられるだけでは、省エネ効果が、低くなるが、描画処理シーケンスも禁止または制限すれば、効果的な省エネが図れる。
図26は、通常モード用の画面71と省エネモード用の画面72との切り替えを説明するための図である。画面71には、通常モードから省エネモードに移行するための操作用のアイコン81が設けられ、画面72には、省エネモードから通常モードに移行するための操作用のアイコン82が設けられている。ユーザーは、アイコン81、82を操作することにより、意図的に、表示モードを変更することができる。従って、利便性がより向上される。
図27および図28は、省エネモード中の経路誘導時に表示される経路案内画面の一例をそれぞれ示す図である。図27の画面は、画面全体が経路案内画面となっており、図28の例では、画面の半分は、省エネモード表示のままで、他方に経路案内画面が表示されている。図省エネモード中であっても、案内交差点などの重要な場所では、経路案内がされることが望ましいことから、図27、図28に示される何れの方法によっても、効率よく経路誘導が行なわれ得る。
また、動作モード計画部16は、通信部25を介して、事故、災害などの所定の突発的な事項の発生を検知した場合には、発生時の動作モードに関わらず、通常モードで描画処理を行なう判定をする。該判定は、直ちに制御部11を介して情報処理実行部13の制御に反映されるので、省エネ表示計画による節電と、緊急時対応とを効果的に両立させることができる。
動作モード計画部16は、突発的な事項が渋滞であり、かつ、経路上の最寄りの交差点が現在位置に対して所定の距離よりも遠い場合は、通常モードで描画処理を行なう判定を行なわない。これにより、不必要な通常モードへの移行が抑制されるので、省エネ効果を高めることができる。
<C−4.ナビゲーション装置100Cの動作>
図29は、実施の形態3に係る移動体用の表示装置の一例であるナビゲーション装置100Cの動作の一例を示すフローチャートである。
ナビゲーション装置100Cの動作が開始されると、情報処理実行部13は、目的地の設定または、目的地予測を行なう(ステップS310)。情報処理実行部13は、GPS受信部21から受信した電波に基づいてナビゲーション装置100Cが搭載された車両の現在位置を取得する(ステップS320)。動作モード計画部16は、通信部25から交通情報を取得し(ステップS330)、情報処理実行部13は、目的地までの経路を計算し(ステップS340)、該経路の情報を、動作モード計画部16に供給する。動作モード計画部16は、車両情報52に基づいて車両の充電量を取得し(ステップS350)、経路情報等に基づいて消費電力の予測を行ない(ステップS360)、車両が、通常モードで目的地に到達できるか否かを判定する(ステップS370)。該判定において到達できると判定された場合は、経路の全ての区間を通常モードで表示する計画を立てる(ステップS380)。該判定において目的地に到達できないと判定された場合は、動作モード計画部16は、省エネモードで表示する計画を立て(ステップS390)、目的地に省エネモードで到達できるか否かを判定する(ステップS400)。到達できないと判定された場合には、情報処理実行部13が最寄りの充電施設を探索し(ステップS470)、該施設までの経路案内を行ない(ステップS480)、処理を終了する。ステップS400での判定において、目的地に省エネモードで到達できると判定された場合と、ステップS380における処理が終了した場合には、情報処理実行部13は、車両の現在位置を取得し(ステップS410)、動作モード計画部16に供給する。また、動作モード計画部16は、交通情報を取得する(ステップS420)。動作モード計画部16は、取得した交通情報に基づいて交通状況の変化が有ったか否かを判定し(ステップS430)、変化があった場合には、処理をステップS340に戻す。変化がなかった場合には、動作モード計画部16は、計画にしたがつて、画面表示が行なわれるように制御部11に計画に従った動作モードを供給し、制御部11は供給された動作モードに応じて情報処理実行部13を制御して、情報処理実行部13が情報処理を実行し、描画部14は、該情報処理の実行に伴い描画処理を行なう(ステップS440)。動作モード計画部16は、計画通りに走行できているかを判定し(ステップS450)、走行できていない場合には、処理をステップS340に戻す。走行できている場合には、目的地に到達したか否かを判定する(ステップS460)。該判定の結果、目的地に到達できていない場合には、ステップS410に戻って現在位置の取得が行なわれる。該判定の結果、目的地に到達したと判定された場合には、処理を終了する。
以上のように構成された実施の形態3に係る表示装置によれば、移動体のエネルギー状態に基づいて、通常モードで移動体が目的地に到達できるか否かが判定され、できない場合には、経路のうち少なくとも一部に省エネモードを用いた表示計画が立てられる。そして、該表示計画に従って、動作モードに対応した情報処理が行なわれて描画処理が行なわれる。従って、省エネモードが必要なときにのみ省エネモードで表示することができるので、本来の表示装置の利便性を損なうことなく、消費エネルギーの大きい描画処理についての省エネが可能となる。
また、実施の形態3の図21では、通常区間と省エネ区間を設け、重要な表示が必要な区間を通常区間とし、省エネ区間では省エネ処理を描画処理のみに施したが、省エネ区間中は他の省エネ手段、例えば、図21におけるCPU10Cのクロック周波数を下げるような処理を行い、通常区間では、CPU10Cのクロック周波数を通常のクロック数で動作する様に制御しても良い。また、CPU10Cの代わりに、マルチコアCPUから構成されるSOC(システム・オン・チップ)を採用したハードウェア構成を採用し、省エネ区間では、マルチコアCPUの中で動作させるCPUの数を減らすような制御をしても良い。また、例えば周辺装置に省エネを行うように制御してもよい。例えば、GPS受信部に省エネ処理を施し、GPS信号の計算処理を簡易なものにするか、計算頻度を下げるような制御をしても良い。省エネ区間では、省エネ処理は描画処理のみに拘るものではなく、他の手段を用いるので、このよう構成では、省エネ効果を更に向上させ、かつ、重要な表示を必要とする区間では通常表示とすることで使い勝手の良い、表示装置を提供することが出来る。
また、この実施の形態3では、省エネモードでは、図23〜図28に示すように、輝度のない真っ黒の状態で表示したり、輝度を落とした薄暗状で表示したり、簡易表示を行ったりしているが、実施の形態1または2に示す方法を用いて、表示動作を制約したり、描画オブジェクトを制限したりしてもよい。
また、この実施の形態3では、動作モードは、通常モードと省エネモードの2種類としたが、実施の形態1または2に示したように、情報処理実行部13は、複数の省エネモードを有し、動作モード計画部16は所定の条件に基づいて通常モードと複数の省エネモードとを組み合わせて表示計画を生成してもよい。
なお、実施の形態3に係る表示装置として、ナビゲーション装置100C以外に、例えば、スマートフォン、携帯電話、PND(portable navigation device)、PDA(personal digital assistance)、タブレットPCなどが移動体から電源を供給されることによって採用されたとしても本発明の有用性を損なうものではない。
なお、実施の形態1、2においても、この実施の形態3に示したように、通常モードまたは省エネモードで動作中であることを示すアイコンを表示してもよい。また、実施の形態1、2においても、この実施の形態3に示したように、通常モードと省エネモードとを切り替えるアイコンを設け、ユーザーの操作により動作モードを切り替えることができるようにしてもよい。動作モードを表示したり、ユーザーの操作により動作モードを切り替えたりすることによって、ユーザーの利便性がより向上される。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
11 制御部、13 情報処理実行部、14 描画部、16 動作モード計画部、100C ナビゲーション装置。

Claims (3)

  1. 移動体に搭載され、情報を表示する表示装置であって、
    通常の描画処理のための動作モードである通常モードと前記通常モードよりも消費エネルギーが少ない描画処理のための動作モードである1つ以上の省エネモードを有し、前記動作モードによる画像処理に関する情報処理を実行する情報処理実行部と、
    前記情報処理実行部の情報処理に基づいて描画処理を行う描画部と、
    前記移動体のエネルギー状態に基づいて、前記通常モードによる表示処理を行うことにより前記移動体が所定の経路に沿って目的地へ到着できるか否かの判定を行い、前記判定の結果、前記移動体が前記目的地に到着できない場合には、前記経路のうちの一部を前記省エネモードによる表示処理が実行される省エネ区間に設定し、前記経路の他の部分を前記通常モードによる表示処理が実行される通常区間に設定した表示計画を生成する動作モード計画部と、
    前記表示計画に基づく動作モードで前記情報処理実行部が情報処理を実行するよう制御する制御部とを備え
    前記動作モード計画部は、前記経路を所定の個数に分割し、当該経路において前記省エネ区間と前記通常区間とが交互に並ぶように、分割された各区間のそれぞれを、前記省エネ区間または前記通常区間に設定す表示装置。
  2. 移動体に搭載され、情報を表示する表示装置であって、
    通常の描画処理のための動作モードである通常モードと前記通常モードよりも消費エネルギーが少ない描画処理のための動作モードである1つ以上の省エネモードを有し、前記動作モードによる画像処理に関する情報処理を実行する情報処理実行部と、
    前記情報処理実行部の情報処理に基づいて描画処理を行う描画部と、
    前記移動体のエネルギー状態に基づいて、前記通常モードによる表示処理を行うことにより前記移動体が所定の経路に沿って目的地へ到着できるか否かの判定を行い、前記判定の結果、前記移動体が前記目的地に到着できない場合には、前記経路のうちの一部を前記省エネモードによる表示処理が実行される省エネ区間に設定し、前記経路の他の部分を前記通常モードによる表示処理が実行される通常区間に設定した表示計画を生成する動作モード計画部と、
    前記表示計画に基づく動作モードで前記情報処理実行部が情報処理を実行するよう制御する制御部とを備え、
    前記動作モード計画部は、道路交通情報に基づいて、前記判定を行なうとともに、前記経路を所定の個数に分割し、当該経路において前記省エネ区間と前記通常区間とが交互に並ぶように、分割された各区間のそれぞれを、前記省エネ区間または前記通常区間に設定する、表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の表示装置であって、
    前記動作モード計画部は、所定の事項を検知した場合には、前記通常モードで描画処理を行なう判定をする表示装置。
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