JP5955927B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動源としてモータを備えたドライバドリル等の電動工具に関する。
電動工具は、特許文献1に開示のようにブラシレスモータ等のモータを搭載するものがよく知られているが、このモータは、電動工具のモデル(軽負荷モデル、重負荷モデル)に応じて構造が異なる。例えば、ヒュージング端子にリード線(電源線)を直接接続する構造を有するモータを備えるものがあった。
特開2011−45201号公報
よって、軽負荷モデル用のモータは、小型で省スペースとなるが、大電流を流すことができない問題がある。これに対して重負荷モデル用のモータは、大電流を流すことができるが、軽負荷モデル用よりも大型となるため、製品のコンパクト化には不向きとなっている。
そこで、本発明は、コンパクト化が達成できる電動工具を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ステータコアと、ステータコアの一端側に配置される第1インシュレータと、ステータコアの他端側に配置される第2インシュレータと、第1インシュレータ及び第2インシュレータに巻かれるコイルと、第1インシュレータに固定されてコイルの巻線が接続される6つの第1〜第6ヒュージング端子と、第1〜第6ヒュージング端子に接続される短絡部材と、短絡部材を第1インシュレータに固定する4つの第1〜第4ネジと、を有するステータと、
永久磁石と、永久磁石が固定される回転軸と、を有するロータと、からなるブラシレスモータと、
ロータにより駆動する先端工具保持部と、を含んでなり、
第1ネジと第2ネジとの間に第1ヒュージング端子が配置されており、
第2ネジと第3ネジとの間に第2ヒュージング端子及び第3ヒュージング端子が配置されており、
第3ネジと第4ネジとの間に第4ヒュージング端子が配置されており、
第4ネジと第1ネジとの間に第5ヒュージング端子及び第6ヒュージング端子が配置されており、
ステータコアの軸方向における第1〜第6ヒュージング端子の高さ内に短絡部材が納められてなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、第2ネジと第3ネジとの間に配置される第2ヒュージング端子と第3ヒュージング端子との間から、短絡部材に接続される電源線が引き出されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成において、電源線は、短絡部材に3箇所で接続されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1の構成において、第1〜第6ヒュージング端子は、帯状の金具を二つ折りしてなり、一端部の中間部位は凸状に折曲されており、他端部の両側縁には、断面L字状の羽根片が折曲形成されている一方、第1インシュレータには、各ヒュージング端子の羽根片が嵌合する溝を有する一対の突起からなる6つの保持部が突設されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1の構成において、短絡部材は、リング状部と、そのリング状部の外周に設けた複数のボスとを含んでなることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1の構成において、第1インシュレータには、根元にフランジ部を延設した4つのネジボスが突設されて、各ネジボスに第1〜第4ネジが固定されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1の構成において、第1インシュレータには、第1〜第4ネジが固定される4つのネジボスと、第1〜第6ヒュージング端子が固定される6つの保持部とが突設されることを特徴とする。
本発明によれば、小型・省スペースなモータを用いてコンパクト化が達成できる。特に、ヒュージング端子と短絡部材とを別体にしているので、コイルの巻回後に短絡部材をヒュージング端子にハンダ付けすることができ、短絡部材が邪魔になることがない。
ドライバドリルの全体図である。 本体後部の縦断面図である。 ブラシレスモータの前方からの斜視図である。 ブラシレスモータの後方からの斜視図である。 ブラシレスモータの分解斜視図である。 センサ回路基板の説明図で、(A)は正面図、(B)はB−B線断面図である。 ブラシレスモータの説明図で、(A)は正面、(B)は側面、(C)は背面をそれぞれ示す。 (A)は短絡部材の前方からの斜視図、(B)は短絡部材の後方からの斜視図である。 短絡部材の説明図で、(A)は正面、(B)は側面、(C)は背面をそれぞれ示す。 短絡部材の分解斜視図である。 板金部材の配置を示す説明図である。 コイルの結線状態を示す図である。 図2のA−A線断面図である。 (A)は筒型ハウジングの前方からの斜視図、(B)は筒型ハウジングの後方からの斜視図である。 (A)は筒型ハウジングの正面図、(B)はC−C線断面図である。 (A)はD−D線断面図、(B)はE−E線断面図である。 センサ回路基板の向きを変えたブラシレスモータの斜視図である。 グラインダの縦断面図である。 センサ回路基板の取り付け位置を変えたステータの斜視図である。 センサ回路基板の取り付け位置を変えたステータの説明図で、(A)は背面、(B)は側面、(C)は正面をそれぞれ示す。 F−F線断面図である。 前インシュレータの変更例の説明図で、(A)は正面図、(B)はG−G線断面図である。 後インシュレータの変更例の説明図で、(A)は正面図、(B)はH−H線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、電動工具の一例であるドライバドリルの全体図、図2は本体後部の縦断面図で、ドライバドリル1は、前後方向に延びる本体2に、ハンドル3を下向きに形成したT字状を有し、ハンドル3の下端に形成した装着部4には、電源となるバッテリーパック5が装着されている。
本体2のハウジングは、後述するブラシレスモータ17及び遊星歯車減速機構72を収容する筒状の本体ハウジング6の前方(図1の右側)に、クラッチ機構及びスピンドルを収容する前ハウジング7を前方からネジ8,8・・によって組み付け、本体ハウジング6の後方に、キャップハウジング9を後方から上下二カ所でネジ10,10によって組み付けて形成される。本体ハウジング6とキャップハウジング9との結合面は、ネジ10がねじ込まれるネジボスを含んで本体ハウジング6の後面に形成されるリング状の凸部6cを、キャップハウジング9の前面に形成される凹部9aに嵌合させるいんろう結合となっている。前ハウジング7の前方には、モード切替リング11とクラッチ調整リング12とが設けられて、クラッチ調整リング12の前方に、スピンドルに装着されるチャック13が設けられている。なお、ハンドル3は、本体ハウジング6に連設されており、これらは左右の半割ハウジング6a,6bをネジ14,14・・によって組み付けることで形成される。15はハンドル3に収容されるスイッチに設けられたトリガ、16はモータの正逆切替ボタンで、トリガ15の上方には、チャック13の前方を照射する図示しないライトが設けられている。
本体ハウジング6の後部に収容されるブラシレスモータ17は、ステータ18とロータ19とからなるインナロータ型で、ステータ18は、図3〜5に示すように、複数の積層鋼板から形成される筒状のステータコア20と、ステータコア20の軸方向前後の端面にそれぞれ設けられる前インシュレータ21及び後インシュレータ22と、前後インシュレータ21,22を介してステータコア20に巻回される6つのコイル23,23・・と、を有し、前インシュレータ21には、センサ回路基板24及び短絡部材25が取り付けられている。
まずステータコア20は、軸心側へ突出する6つのティース26,26・・を備え、各ティース26,26の間に6つのスロット27,27・・が形成されている。
前インシュレータ21は、ステータコア20と同径リング状の一体成形品で、内周側に、軸心側へ突出してステータコア20のティース26の前方へ連続状に位置する6つの突出部28,28・・を形成している。また、前インシュレータ21の背面側には、ステータコア20のスロット27に嵌合する6つの嵌合部29,29・・が突設され、前面には、嵌合部29と対応する位置に、後述するヒュージング端子42の保持部30,30・・が6組突設されている。この保持部30は、溝32を有する一対の突起31を、溝32同士が対向するように所定間隔をおいて配置したもので、各保持部30の間には、中心にネジ穴を有し、根元にフランジ部34を延設したネジボス33が突設されている。
さらに、前インシュレータ21の左右の側部には、図7にも示すように、位置決め部としての一対の凹部35,35がそれぞれ形成されると共に、凹部35,35を挟んだ上下側には、位置決め部としての一対の三角形状の第1切欠部36,36がそれぞれ形成されている。そして、前インシュレータ21の上部中央には、位置決め部としての四角形状の第2切欠部37が形成されている。これらの凹部35、第1切欠部36、第2切欠部37は、ステータコア20によって後面が塞がれるようになっている(図7(B))。
次に、後インシュレータ22も、ステータコア20と同径のリング状で、内周側に、軸心側へ突出してステータコア20のティース26の後方へ連続状に位置する6つの突出部38,38・・を形成している。また、後インシュレータ22の前面側には、ステータコア20のスロット27に嵌合する6つの嵌合部39が突設されている。さらに、後インシュレータ22の左右の側部には、湾曲状の横切欠部40,40が形成され、上下中央には、直線状に切り欠かれる面取部41,41が形成されている。
そして、前インシュレータ21の各保持部30には、ヒュージング端子42が保持されている。このヒュージング端子42は、帯状の金具を二つ折りしてなり、一端部43は、中間部位が凸状に折曲され、他端部44の両側縁には、断面L字状の羽根片45,45が折曲形成されている。よって、各ヒュージング端子42の折り曲げ側を保持部30に差し込み、羽根片45をそれぞれ突起31の溝部32に嵌合させると、各ヒュージング端子42は、同心円上で一端部43を外側に向けて前インシュレータ21の軸方向と平行な姿勢で保持される。
ここでのコイル23,23・・は、ステータコア20の各ティース26に前後インシュレータ21,22の突出部28,38を介して巻回されることになるが、ここでは一本の巻線で周方向に隣接するティース26へ順番に巻回されている。このコイル23,23間をつなぐ各巻線23a,23a・・が、保持部30の外側を回り込んでヒュージング端子42に挟持された状態でヒュージングすることにより、各ヒュージング端子42と電気的に接続されている。
センサ回路基板24は、ロータ19に設けた永久磁石63の位置を検出して回転検出信号を出力する3つの回転検出素子(図示略)を搭載し、保持部30の内側に収まる外径を有するドーナツ状で、外周には、図6にも示すように、前インシュレータ21のネジボス33に対応する透孔47を備えた4つの突起46,46・・が延設されて、各透孔47にネジボス33を貫通させることで、突起46がフランジ部34に当接して前インシュレータ21の前面で位置決めされるようになっている。センサ回路基板24の下部中央には、回転検出素子の信号線49,49・・の引き出し部48が設けられて、引き出し部48と信号線49とに跨がって、接着剤付きの熱収縮チューブ48aが被覆されている。この熱収縮チューブ48aを用いることで、信号線49の断線防止と防水とが同時に行えるようになっている。
短絡部材25は、図8,9に示すように、センサ回路基板24と略同径となるリング状で樹脂製の絶縁部50の外周に、前インシュレータ21の各ネジボス33が後方から嵌合可能な4つの筒状のボス51,51・・を一体的に突設している。また、絶縁部50は、図10に示すように、板金製の3つの第1板金部材52A、第2板金部材52B、第3板金部材52Cをインサート成形している。第1板金部材52Aは、厚み方向が径方向となる縦向きでU字状に湾曲する下側の連結部54Aの両端に、一対の短絡片53,53をそれぞれ左右外方へ向けて折曲形成してなり、第2板金部材52Bは、厚み方向が前後方向となる横向きで円弧状にカーブする左側の連結部54Bの右下と左上とに一対の短絡片53,53を有すると共に、連結部54Bの中央部分を折曲部54d,54dによって後退させてなる。そして、第3板金部材52Cは、円弧状にカーブする右側の連結部54Cの左下と右上とに一対の短絡片53,53を有すると共に、連結部54Cの左下の短絡片53から折曲部54dを介して連結部54Cの横向きの半周部分を後退させ、残りの半周部分を折り返し部54eを介して内側で縦向きに湾曲させて、右上の短絡片53を外方へ向けて折曲形成してなる。これら3つの板金部材52A〜52Cを、図11に示すように、第1板金部材52Aの左側後方に第2板金部材52Bを、右側後方に第3板金部材52Cをそれぞれ配置して、互いに非接触状態で同心円上に重ね合わせた状態で絶縁部50にインサート成形したものである。
これにより、絶縁部50の外周には、前インシュレータ21に保持される各ヒュージング端子42に対応し、対角同士が電気的に接続される6つの短絡片53,53・・が放射状に突設されるようになっている。各短絡片53の先端には、ヒュージング端子42の他端部44が差し込み可能なスリット55がそれぞれ形成されている。
さらに、第1板金部材52Aの連結部54の下端中央には、第2板金部材52B及び第3板金部材52Cの下側の短絡片53の間に位置する接続片56が下向きに形成されて、第2板金部材52B及び第3板金部材52Cの下側の短絡片53と接続片56との後面に、U相、V相、W相の各電源線57がスポット溶接される。接続片56の左右には、絶縁部50との結合力を高めるための突起56a,56aが形成されている。絶縁部50の下端背面には、各電源線57の間を仕切って各板金部材52A〜52Cから電源線57を下向きに導いて保持する上下方向のガイドリブ58,58・・が複数平行に一体的に立設されている。また、絶縁部50の後面において、ガイドリブ58の上側には、左右の電源線57を短絡片53側へ導くガイド突起50a,50aが形成され、内周側には、位置決め用の凹部50b,50bが形成されている。絶縁部50の下部には、接続片56を露出させて放熱性を高めるための透孔50cが形成されている。図8,10に示す位置Pが電源線57の溶接カ所となる。
この短絡部材25を、前インシュレータ21のネジボス33がボス51に挿入するようにセンサ回路基板24に前方から重ねてネジ88,88・・で固定すると、各ヒュージング端子42の他端部44が、それぞれ対応する短絡片53のスリット55に差し込まれる。ここで絶縁部50の後面には板金部材が露出しないので、樹脂でセンサ回路基板24と接触することになる。なお、ここではセンサ回路基板24の中心孔の方が、短絡部材25の中心孔よりも小さくなっている。
この状態でヒュージング端子42と短絡片53とをハンダ付けすれば、点対称に位置するヒュージング端子42,42がそれぞれ第1〜第3板金部材52A〜52Cによって短絡される。これは、図12に示すように、ステータコア20へ順番に巻回されるコイル23,23・・間の巻線23a,23a・・に電気的に接続されるヒュージング端子42が、対角同士で第1〜第3板金部材52A〜52Cによって電気的に接続されることになり、いわゆるパラ巻きのデルタ結線となる。Sは巻き始め、Eは巻き終わりである。
ここで、ヒュージング端子42と短絡部材25とを別体にしてコイル23の巻回後に短絡部材25の短絡片53をハンダ付けするようにしているので、短絡部材25が邪魔になることがない。
また、ヒュージング端子42は安定したヒュージングを行うためにある程度の高さで形成されているが、ここでは図2や図7(B)に示すように、ヒュージング端子42の高さ寸法内にセンサ回路基板24及び短絡部材25が納められるため、短絡部材25等を用いてもブラシレスモータ17の全長が最小限に抑えられる。さらに、信号線や電源線を除いて全ての部材がステータコア20の外径の中に収まっているため、製品の外径も大きくならずコンパクトとなる。
こうして組み付けられるステータ18は、図13に示すように、本体ハウジング6の半割ハウジング6a,6bの内面へそれぞれ周方向に突設した支持リブ59,59・・によってステータコア20の外周が保持されると共に、半割ハウジング6aの内面に突設された突起60,60が、前インシュレータ21の側面に形成した凹部35,35にそれぞれ嵌合することで、軸方向及び周方向に位置決めされた状態で収容される。なお、ステータ18を半割ハウジング6a,6bに収容する際には、面取部41の平面を支持リブ59に当てながら組み付けることで、狙った向きに組み付けやすくなる。各突起60の中央の凹部は肉盗みで、この突起60を半割ハウジング6bにも形成すると、より好適にステータ18を保持できる。
一方、ロータ19は、図2に示すように、軸心に位置する回転軸61と、回転軸61の周囲に配置される筒状の回転子鉄心62と、回転子鉄心62の外側に配置され、筒状で周方向に極性を交互に変えた永久磁石63とを有する。
回転軸61の後端は、キャップハウジング9に保持された軸受64に軸支されて、その前方部位には遠心ファン65が取り付けられている。ここでは遠心ファン65の中央部は前方へすり鉢状に膨出して、軸受64がその後方へ突出する格好となっている。これにより、キャップハウジング9と遠心ファン65との距離が近くなって全長の短縮化に繋がる。66は、本体ハウジング6の左右の側面に形成された吸気口(図1)、67はキャップハウジング9の左右の側面に形成された排気口(図1,2)である。
また、図2において、ブラシレスモータ17の前方には、遊星歯車減速機構72を収容するギヤケース68が設けられて、回転軸61の前端は、ギヤケース68の後端を閉塞するキャップ69を貫通してキャップ69に保持される軸受70に軸支され、前端にピニオン71を固着している。
遊星歯車減速機構72は、インターナルギヤ73内で公転する複数の遊星歯車74,74を支持した複数のキャリア75を軸方向に並設した周知の構造で、二段目のインターナルギヤ(区別するため73Aと表記する。)は、ギヤケース68内で固定されて二段目の遊星歯車74を公転させる前進位置と、二段目の遊星歯車74と一段目のキャリア75とに同時に噛合してキャリア75と遊星歯車74とを一体回転させて二段目の減速をキャンセルする後退位置との間で軸方向へ前後移動可能に設けられている。このインターナルギヤ73Aに、ピン76を介して速度切替リング77が結合されて、速度切替リング77の上端の突起78が、前後のコイルバネ79,79を介して速度切替ボタン80と結合されている。よって、速度切替ボタン80の前後へのスライド操作によって、速度切替リング77を介してインターナルギヤ73Aを前後移動させて、前進位置での低速モードと、後退位置での高速モードとが選択可能となる。
以上の如く構成されたドライバドリル1においては、トリガ15を押し込み操作すると、スイッチがONしてバッテリーパック5の電源によってブラシレスモータ17が駆動する。すなわち、ハンドル3の下部に収容した図示しないコントローラのマイコンが、センサ回路基板24の回転検出素子から出力されるロータ19の永久磁石63の位置を示す回転検出信号を得てロータ19の回転状態を取得し、取得した回転状態に応じて各スイッチング素子のON/OFFを制御し、ステータ18の各コイル23に対し順番に電流を流すことでロータ19を回転させる。よって、回転軸61が回転して遊星歯車減速機構72に減速された回転がスピンドルへ伝わり、チャック13を回転させる。モード切替リング11の操作により、所定トルクで回転伝達が遮断されるクラッチ機構が機能するドライバモードと、クラッチ機構が機能しないドリルモードとが選択可能となり、クラッチ調整リング12の操作により、ドライバモードでクラッチ機構が作動するトルクの調整が可能となる。
そして、ここではブラシレスモータ17のコイル23がパラ巻き状態となっているため、巻線抵抗が減少し、大電流を流すことができる。このパラ巻き状態は、短絡部材25を用いることで達成できるため、省スペースで実現できる。すなわち、図2に示すように、厚みの小さい短絡部材25が保持部30の内側にあって保持部30の突起31の先端より前方に突出しないように組み付けられているため、センサ回路基板24の前方のスペースを有効利用して短絡部材25を設置でき、コンパクト化が維持可能となる。
また、6つのコイル23を一本の巻線で巻回(いわゆる一筆書き)しているため、一工程で全てのコイル23を巻き切ることができ、対角のコイル間を結ぶ渡り線も不要となる。渡り線がないこともコンパクト化に繋がる。
さらに、ブラシレースモータ17の一端側にセンサ回路基板24が設けられて、同じ側からコイル23に給電するため、コンパクト化を維持しつつ大電流を供給可能となる。特に、ステータ18の一端側にセンサ回路基板24と短絡部材25との順に並設されるため、センサの感度が良好となっている。
なお、上記形態では、半割ハウジング6a,6bで形成される本体ハウジング6にブラシレスモータ17が収容される構造となっているが、マルノコ等に使用される筒型ハウジングに収容する場合は、例えば図14〜16に示すように、筒型ハウジング81の底部に、ブラシレスモータ17のステータ18を短絡部材25側が後方となる後向きとした状態で、ステータ18の前インシュレータ21の4つの第1切欠部36,36・・にそれぞれ先端が嵌合してステータコア20の端面に当接するL字状の4つの受けリブ82,82・・と、前インシュレータ21の第2切欠部37に先端が嵌合してステータコア20の端面に当接する板状の回り止めリブ83とを設け、その前方に、ステータ18の周面に当接する一対の縦リブ84,84を上下及び左右対称に設けている。81aは軸受の収容凹部である。こうして筒型ハウジング81にインシュレータやステータとの係合部を設けることでステータ18を好適に組み付け可能となる。
また、左右の縦リブ84,84の間には、収容状態のステータコア20の端面と面一となる高さのネジボス85,85が設けられて、このネジボス85に前方からワッシャー87を介してネジ86をねじ込むことで、ワッシャー87が後インシュレータ22の横切欠部40に嵌合してステータコア20の端面を前方から押圧可能となっている。
よって、ここでのステータ18は、受けリブ82によって後方への移動が規制され、回り止めリブ83によって周方向の移動が規制されて、縦リブ84によって筒型ハウジング81内での芯出しがなされる。そして、ネジ86及びワッシャー87によって前方への移動が規制される。また、前インシュレータ21には、ガイド部21aが突設されていることから、ステータ18の圧入時には、このガイド部21aを図15(A)に示すように縦リブ84,84の間に嵌めるようにして圧入すれば、狙った位置にスムーズにセットできる。圧入後は周方向の位置決めにもなる。
このように、筒型ハウジング81の場合でも、前後インシュレータ21,22に設けた切欠部36,37,40を利用してステータ18を簡単に位置決めでき、前後インシュレータ21,22の共通化も可能となる。
一方、上記形態ではセンサ回路基板24の信号線49が短絡部材25の電源線57と同じ側(下側)から引き出されるようになっているが、図17に示すステータ18のように、センサ回路基板24の位相を180°変えて、信号線49が上側から引き出されるようにしてもよい。このようにすれば、例えば図18に示すグラインダ90のように、ブラシレスモータ17が収容されるモータハウジング91が握り部と兼用される場合でも、電源線57側のモータハウジング91の出っ張りが抑えられて当該部分でのモータハウジング91を細くすることができる。また、他の構造であっても配線が容易となる上、インシュレータの共通化も図られる。なお、図18において、92はコントローラ、93はコントローラ92とリード線94で接続されるスイッチ、95は連係バー96を介してスイッチ93をON/OFFさせるスライドボタン、97はスピンドル98を下向きに突出する前ハウジングである。
さらに、センサ回路基板24は短絡部材25と反対側に設けることもできる。すなわち、図19〜21に示すステータ18Aのように、センサ回路基板24を後インシュレータ22の後面に設けたもので、ここではセンサ回路基板24の外周に、後インシュレータ22に設けた横切欠部40及び面取部41に合わせて横切欠部22a及び面取部22bが形成されて、筒型ハウジングへの組み付けも可能としている。99はネジ、100は回転検出素子(ホールIC)で、この場合は遠心ファン65に設けられる永久磁石の位置を回転検出素子100で検出することになる。よって、ここでは短絡部材25はセンサ回路基板24を介さずに前インシュレータ21に組み付けられることになるが、短絡部材25は前インシュレータ21のネジボス33の上面にボス51の背面側の凹部を嵌合させて着座させているため、センサ回路基板24がなくても短絡部材25の位置は変化しない。このネジボス33とボス51との凹凸の嵌合で短絡部材25は位置決めされる。図19において、22c,22c・・は、後インシュレータ22の後面へ一体に突設された突起で、センサ回路基板24に設けた透孔に挿入させて熱変形させることで、センサ回路基板24を抜け止めする。
一方、インシュレータの構造も適宜変更できる。図22は前インシュレータの変更例を、図23は後インシュレータの変更例をそれぞれ示すもので、まず前インシュレータ21において、各突出部28の根元の前面側には、突出部28と直交方向に凹溝28aが形成されると共に、各突出部28の根元の周方向両側には、径方向へ凹状となる逃がし部28b,28bがそれぞれ形成されている。同様に、後インシュレータ22においても、各突出部38の根元の後面側には、突出部38と直交方向に凹溝38aが形成されると共に、各突出部38の根元の周方向両側には、径方向へ凹状となる逃がし部38b,38bがそれぞれ形成されている。
この凹溝28a、38aは、各ティース26におけるコイル23の巻き始めの一本が収まるもので、ここに一本目が丁度収まって巻回されることで、二本目以降もそれに倣って整列して巻かれることになる。また、逃がし部28b、38bは、コイル23を巻くためのノズルが通過しやすいようにしたもので、後インシュレータ22の内周面における突出部38の根元両側にも、コイル23をスムーズに巻くための凹み部38c,38c・・が形成されている。
なお、ここでは横切欠部40,40が突出部38,38の間に位置すると共に、突出部38が面取部41,41の二面幅の部分に位置するので、後インシュレータ22の外周が大きくなりにくい。
そして、短絡手段は、上記形態では短絡部材とヒュージング端子とで構成しているが、ヒュージング端子を省略して短絡部材のみで巻線間を短絡したり、逆に短絡部材を省略してヒュージング端子同士をリード線で接続したりすることもできる。
その他、電動工具としてはドライバドリルやマルノコ、グラインダといった先端工具を駆動させるタイプに限らず、クリーナ、さらにはブロワ等の園芸工具等においても本発明は適用可能である。また、センサ回路基板のないセンサレスのブラシレスモータを用いた電動工具にも適用できる。
1・・ドライバドリル、2・・本体、6・・本体ハウジング、17・・ブラシレスモータ、18・・ステータ、19・・ロータ、20・・ステータコア、21・・前インシュレータ、22・・後インシュレータ、23・・コイル、23a・・巻線、24・・センサ回路基板、25・・短絡部材、30・・保持部、31・・突起、35・・凹部、36・・第1切欠部、37・・第2切欠部、40・・横切欠部、42・・ヒュージング端子、49・・信号線、50・・絶縁部、52A・・第1板金部材、52B・・第2板金部材、52C・・第3板金部材、53・・短絡片、54・・連結部、57・・電源線、61・・回転軸、81・・筒型ハウジング、82・・受けリブ、83・・回り止めリブ、84・・縦リブ、90・・グラインダ。

Claims (7)

  1. ステータコアと、
    前記ステータコアの一端側に配置される第1インシュレータと、
    前記ステータコアの他端側に配置される第2インシュレータと、
    前記第1インシュレータ及び前記第2インシュレータに巻かれるコイルと、
    前記第1インシュレータに固定されて前記コイルの巻線が接続される6つの第1〜第6ヒュージング端子と、
    前記第1〜第6ヒュージング端子に接続される短絡部材と、
    前記短絡部材を前記第1インシュレータに固定する4つの第1〜第4ネジと、を有するステータと、
    永久磁石と、
    前記永久磁石が固定される回転軸と、を有するロータと、からなるブラシレスモータと、
    前記ロータにより駆動する先端工具保持部と、を含んでなり、
    前記第1ネジと前記第2ネジとの間に前記第1ヒュージング端子が配置されており、
    前記第2ネジと前記第3ネジとの間に前記第2ヒュージング端子及び前記第3ヒュージング端子が配置されており、
    前記第3ネジと前記第4ネジとの間に前記第4ヒュージング端子が配置されており、
    前記第4ネジと前記第1ネジとの間に前記第5ヒュージング端子及び前記第6ヒュージング端子が配置されており、
    前記ステータコアの軸方向における前記第1〜第6ヒュージング端子の高さ内に前記短絡部材が納められてなることを特徴とする電動工具。
  2. 前記第2ネジと前記第3ネジとの間に配置される前記第2ヒュージング端子と前記第3ヒュージング端子との間から、前記短絡部材に接続される電源線が引き出されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記電源線は、前記短絡部材に3箇所で接続されていることを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
  4. 前記第1〜第6ヒュージング端子は、帯状の金具を二つ折りしてなり、一端部の中間部位は凸状に折曲されており、他端部の両側縁には、断面L字状の羽根片が折曲形成されている一方、
    前記第1インシュレータには、各前記ヒュージング端子の前記羽根片が嵌合する溝を有する一対の突起からなる6つの保持部が突設されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  5. 前記短絡部材は、リング状部と、そのリング状部の外周に設けた複数のボスとを含んでなることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  6. 前記第1インシュレータには、根元にフランジ部を延設した4つのネジボスが突設されて、各前記ネジボスに前記第1〜第4ネジが固定されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  7. 前記第1インシュレータには、前記第1〜第4ネジが固定される4つのネジボスと、前記第1〜第6ヒュージング端子が固定される6つの保持部とが突設されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
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