JP5955927B2 - 電動工具 - Google Patents
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Description
永久磁石と、永久磁石が固定される回転軸と、を有するロータと、からなるブラシレスモータと、
ロータにより駆動する先端工具保持部と、を含んでなり、
第1ネジと第2ネジとの間に第1ヒュージング端子が配置されており、
第2ネジと第3ネジとの間に第2ヒュージング端子及び第3ヒュージング端子が配置されており、
第3ネジと第4ネジとの間に第4ヒュージング端子が配置されており、
第4ネジと第1ネジとの間に第5ヒュージング端子及び第6ヒュージング端子が配置されており、
ステータコアの軸方向における第1〜第6ヒュージング端子の高さ内に短絡部材が納められてなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、第2ネジと第3ネジとの間に配置される第2ヒュージング端子と第3ヒュージング端子との間から、短絡部材に接続される電源線が引き出されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成において、電源線は、短絡部材に3箇所で接続されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1の構成において、第1〜第6ヒュージング端子は、帯状の金具を二つ折りしてなり、一端部の中間部位は凸状に折曲されており、他端部の両側縁には、断面L字状の羽根片が折曲形成されている一方、第1インシュレータには、各ヒュージング端子の羽根片が嵌合する溝を有する一対の突起からなる6つの保持部が突設されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1の構成において、短絡部材は、リング状部と、そのリング状部の外周に設けた複数のボスとを含んでなることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1の構成において、第1インシュレータには、根元にフランジ部を延設した4つのネジボスが突設されて、各ネジボスに第1〜第4ネジが固定されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1の構成において、第1インシュレータには、第1〜第4ネジが固定される4つのネジボスと、第1〜第6ヒュージング端子が固定される6つの保持部とが突設されることを特徴とする。
図1は、電動工具の一例であるドライバドリルの全体図、図2は本体後部の縦断面図で、ドライバドリル1は、前後方向に延びる本体2に、ハンドル3を下向きに形成したT字状を有し、ハンドル3の下端に形成した装着部4には、電源となるバッテリーパック5が装着されている。
本体2のハウジングは、後述するブラシレスモータ17及び遊星歯車減速機構72を収容する筒状の本体ハウジング6の前方(図1の右側)に、クラッチ機構及びスピンドルを収容する前ハウジング7を前方からネジ8,8・・によって組み付け、本体ハウジング6の後方に、キャップハウジング9を後方から上下二カ所でネジ10,10によって組み付けて形成される。本体ハウジング6とキャップハウジング9との結合面は、ネジ10がねじ込まれるネジボスを含んで本体ハウジング6の後面に形成されるリング状の凸部6cを、キャップハウジング9の前面に形成される凹部9aに嵌合させるいんろう結合となっている。前ハウジング7の前方には、モード切替リング11とクラッチ調整リング12とが設けられて、クラッチ調整リング12の前方に、スピンドルに装着されるチャック13が設けられている。なお、ハンドル3は、本体ハウジング6に連設されており、これらは左右の半割ハウジング6a,6bをネジ14,14・・によって組み付けることで形成される。15はハンドル3に収容されるスイッチに設けられたトリガ、16はモータの正逆切替ボタンで、トリガ15の上方には、チャック13の前方を照射する図示しないライトが設けられている。
前インシュレータ21は、ステータコア20と同径リング状の一体成形品で、内周側に、軸心側へ突出してステータコア20のティース26の前方へ連続状に位置する6つの突出部28,28・・を形成している。また、前インシュレータ21の背面側には、ステータコア20のスロット27に嵌合する6つの嵌合部29,29・・が突設され、前面には、嵌合部29と対応する位置に、後述するヒュージング端子42の保持部30,30・・が6組突設されている。この保持部30は、溝32を有する一対の突起31を、溝32同士が対向するように所定間隔をおいて配置したもので、各保持部30の間には、中心にネジ穴を有し、根元にフランジ部34を延設したネジボス33が突設されている。
次に、後インシュレータ22も、ステータコア20と同径のリング状で、内周側に、軸心側へ突出してステータコア20のティース26の後方へ連続状に位置する6つの突出部38,38・・を形成している。また、後インシュレータ22の前面側には、ステータコア20のスロット27に嵌合する6つの嵌合部39が突設されている。さらに、後インシュレータ22の左右の側部には、湾曲状の横切欠部40,40が形成され、上下中央には、直線状に切り欠かれる面取部41,41が形成されている。
ここでのコイル23,23・・は、ステータコア20の各ティース26に前後インシュレータ21,22の突出部28,38を介して巻回されることになるが、ここでは一本の巻線で周方向に隣接するティース26へ順番に巻回されている。このコイル23,23間をつなぐ各巻線23a,23a・・が、保持部30の外側を回り込んでヒュージング端子42に挟持された状態でヒュージングすることにより、各ヒュージング端子42と電気的に接続されている。
さらに、第1板金部材52Aの連結部54の下端中央には、第2板金部材52B及び第3板金部材52Cの下側の短絡片53の間に位置する接続片56が下向きに形成されて、第2板金部材52B及び第3板金部材52Cの下側の短絡片53と接続片56との後面に、U相、V相、W相の各電源線57がスポット溶接される。接続片56の左右には、絶縁部50との結合力を高めるための突起56a,56aが形成されている。絶縁部50の下端背面には、各電源線57の間を仕切って各板金部材52A〜52Cから電源線57を下向きに導いて保持する上下方向のガイドリブ58,58・・が複数平行に一体的に立設されている。また、絶縁部50の後面において、ガイドリブ58の上側には、左右の電源線57を短絡片53側へ導くガイド突起50a,50aが形成され、内周側には、位置決め用の凹部50b,50bが形成されている。絶縁部50の下部には、接続片56を露出させて放熱性を高めるための透孔50cが形成されている。図8,10に示す位置Pが電源線57の溶接カ所となる。
この状態でヒュージング端子42と短絡片53とをハンダ付けすれば、点対称に位置するヒュージング端子42,42がそれぞれ第1〜第3板金部材52A〜52Cによって短絡される。これは、図12に示すように、ステータコア20へ順番に巻回されるコイル23,23・・間の巻線23a,23a・・に電気的に接続されるヒュージング端子42が、対角同士で第1〜第3板金部材52A〜52Cによって電気的に接続されることになり、いわゆるパラ巻きのデルタ結線となる。Sは巻き始め、Eは巻き終わりである。
また、ヒュージング端子42は安定したヒュージングを行うためにある程度の高さで形成されているが、ここでは図2や図7(B)に示すように、ヒュージング端子42の高さ寸法内にセンサ回路基板24及び短絡部材25が納められるため、短絡部材25等を用いてもブラシレスモータ17の全長が最小限に抑えられる。さらに、信号線や電源線を除いて全ての部材がステータコア20の外径の中に収まっているため、製品の外径も大きくならずコンパクトとなる。
回転軸61の後端は、キャップハウジング9に保持された軸受64に軸支されて、その前方部位には遠心ファン65が取り付けられている。ここでは遠心ファン65の中央部は前方へすり鉢状に膨出して、軸受64がその後方へ突出する格好となっている。これにより、キャップハウジング9と遠心ファン65との距離が近くなって全長の短縮化に繋がる。66は、本体ハウジング6の左右の側面に形成された吸気口(図1)、67はキャップハウジング9の左右の側面に形成された排気口(図1,2)である。
遊星歯車減速機構72は、インターナルギヤ73内で公転する複数の遊星歯車74,74を支持した複数のキャリア75を軸方向に並設した周知の構造で、二段目のインターナルギヤ(区別するため73Aと表記する。)は、ギヤケース68内で固定されて二段目の遊星歯車74を公転させる前進位置と、二段目の遊星歯車74と一段目のキャリア75とに同時に噛合してキャリア75と遊星歯車74とを一体回転させて二段目の減速をキャンセルする後退位置との間で軸方向へ前後移動可能に設けられている。このインターナルギヤ73Aに、ピン76を介して速度切替リング77が結合されて、速度切替リング77の上端の突起78が、前後のコイルバネ79,79を介して速度切替ボタン80と結合されている。よって、速度切替ボタン80の前後へのスライド操作によって、速度切替リング77を介してインターナルギヤ73Aを前後移動させて、前進位置での低速モードと、後退位置での高速モードとが選択可能となる。
また、6つのコイル23を一本の巻線で巻回(いわゆる一筆書き)しているため、一工程で全てのコイル23を巻き切ることができ、対角のコイル間を結ぶ渡り線も不要となる。渡り線がないこともコンパクト化に繋がる。
さらに、ブラシレースモータ17の一端側にセンサ回路基板24が設けられて、同じ側からコイル23に給電するため、コンパクト化を維持しつつ大電流を供給可能となる。特に、ステータ18の一端側にセンサ回路基板24と短絡部材25との順に並設されるため、センサの感度が良好となっている。
よって、ここでのステータ18は、受けリブ82によって後方への移動が規制され、回り止めリブ83によって周方向の移動が規制されて、縦リブ84によって筒型ハウジング81内での芯出しがなされる。そして、ネジ86及びワッシャー87によって前方への移動が規制される。また、前インシュレータ21には、ガイド部21aが突設されていることから、ステータ18の圧入時には、このガイド部21aを図15(A)に示すように縦リブ84,84の間に嵌めるようにして圧入すれば、狙った位置にスムーズにセットできる。圧入後は周方向の位置決めにもなる。
このように、筒型ハウジング81の場合でも、前後インシュレータ21,22に設けた切欠部36,37,40を利用してステータ18を簡単に位置決めでき、前後インシュレータ21,22の共通化も可能となる。
この凹溝28a、38aは、各ティース26におけるコイル23の巻き始めの一本が収まるもので、ここに一本目が丁度収まって巻回されることで、二本目以降もそれに倣って整列して巻かれることになる。また、逃がし部28b、38bは、コイル23を巻くためのノズルが通過しやすいようにしたもので、後インシュレータ22の内周面における突出部38の根元両側にも、コイル23をスムーズに巻くための凹み部38c,38c・・が形成されている。
なお、ここでは横切欠部40,40が突出部38,38の間に位置すると共に、突出部38が面取部41,41の二面幅の部分に位置するので、後インシュレータ22の外周が大きくなりにくい。
その他、電動工具としてはドライバドリルやマルノコ、グラインダといった先端工具を駆動させるタイプに限らず、クリーナ、さらにはブロワ等の園芸工具等においても本発明は適用可能である。また、センサ回路基板のないセンサレスのブラシレスモータを用いた電動工具にも適用できる。
Claims (7)
- ステータコアと、
前記ステータコアの一端側に配置される第1インシュレータと、
前記ステータコアの他端側に配置される第2インシュレータと、
前記第1インシュレータ及び前記第2インシュレータに巻かれるコイルと、
前記第1インシュレータに固定されて前記コイルの巻線が接続される6つの第1〜第6ヒュージング端子と、
前記第1〜第6ヒュージング端子に接続される短絡部材と、
前記短絡部材を前記第1インシュレータに固定する4つの第1〜第4ネジと、を有するステータと、
永久磁石と、
前記永久磁石が固定される回転軸と、を有するロータと、からなるブラシレスモータと、
前記ロータにより駆動する先端工具保持部と、を含んでなり、
前記第1ネジと前記第2ネジとの間に前記第1ヒュージング端子が配置されており、
前記第2ネジと前記第3ネジとの間に前記第2ヒュージング端子及び前記第3ヒュージング端子が配置されており、
前記第3ネジと前記第4ネジとの間に前記第4ヒュージング端子が配置されており、
前記第4ネジと前記第1ネジとの間に前記第5ヒュージング端子及び前記第6ヒュージング端子が配置されており、
前記ステータコアの軸方向における前記第1〜第6ヒュージング端子の高さ内に前記短絡部材が納められてなることを特徴とする電動工具。 - 前記第2ネジと前記第3ネジとの間に配置される前記第2ヒュージング端子と前記第3ヒュージング端子との間から、前記短絡部材に接続される電源線が引き出されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
- 前記電源線は、前記短絡部材に3箇所で接続されていることを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
- 前記第1〜第6ヒュージング端子は、帯状の金具を二つ折りしてなり、一端部の中間部位は凸状に折曲されており、他端部の両側縁には、断面L字状の羽根片が折曲形成されている一方、
前記第1インシュレータには、各前記ヒュージング端子の前記羽根片が嵌合する溝を有する一対の突起からなる6つの保持部が突設されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。 - 前記短絡部材は、リング状部と、そのリング状部の外周に設けた複数のボスとを含んでなることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
- 前記第1インシュレータには、根元にフランジ部を延設した4つのネジボスが突設されて、各前記ネジボスに前記第1〜第4ネジが固定されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
- 前記第1インシュレータには、前記第1〜第4ネジが固定される4つのネジボスと、前記第1〜第6ヒュージング端子が固定される6つの保持部とが突設されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
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