JP5954083B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
図1及び図2に示すように、車両用のシート11は、着座する乗員Pの尻部を支持する座部12と、乗員Pの背部を支持する背もたれ部13とを備えている。この背もたれ部13における車室側壁200側の部分には、図1及び図2にて破線で示すように、サイドエアバッグ装置のエアバッグモジュール100が埋設されている。また、本実施形態のサイドエアバッグ装置は、エアバッグモジュール100に加え、衝撃センサ180と、エアバッグモジュール100に制御指令を出力する制御装置190とを備えている。
図3及び図4に示すように、インフレータアセンブリ160は、略円柱形状をなすインフレータ161と、このインフレータ161に装着されるリテーナ170とを備えている。インフレータ161の内部にはガスを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。そして、インフレータ161の長手方向である軸方向における一端にはガスを噴射する噴射部162が設けられる一方、軸方向における他端には制御装置190からの制御指令に応じた信号が流れる配線などが接続されるコネクタ部(図示略)が設けられている。こうしたインフレータ161には、径方向外側に突出する第1の取付け突起163が設けられている。本実施形態では、第1の取付け突起163は、軸方向において噴射部162よりもコネクタ部に近い位置に設けられている。
図6に示すように、エアバッグ110は、線対称な形状に形成された一枚の第1の基布111をその中央に設定した折り線に沿って二つ折りにして重ねあわせ、図6にて二重の破線S1で示すようにその周縁部を縫合することによって袋状に形成されている。本実施形態のエアバッグ110では、車両後方側の部分で第1の基布111が折り返されている。なお、第1の基布111としては、強度が高く且つ可撓性を有していて容易に折り畳むことのできる素材、例えばポリエステル糸、ポリアミド糸などを用いて形成した織布などが適している。
車両で側面衝突が発生すると、インフレータ161の噴射部162からはガスが放射状に噴射される。すると、インフレータアセンブリ160の直交方向における両側に位置する第1及び第2の縫合部分141,142の湾曲部分14bによって収容室120の連通部113側にガイドされる。その結果、エアバッグ110の膨張室130側にガスが円滑に流れ、エアバッグ110が乗員Pと車室側壁200との狭い隙間に入り込むように速やかに展開膨張する。
(1)軸方向においてインフレータ161の噴射部162と開口部112との間となる位置に、インフレータアセンブリ160と収容室120の側面との間の隙間SPを狭くする絞り部150が設けられている。そのため、収容室120内に設けられる噴射部162からガスが噴射されたときには、上記の隙間SPを介して開口部112側に流れるガスの量を少なくすることができる。また、膨張室130へのガスの流入によってエアバッグ110が展開膨張した状態であっても、エアバッグ110内のガスは上記の隙間SPを介して開口部112側に流れにくいため、展開膨張したエアバッグ110の内圧を保持しやすくなる。その結果、従来のようにクランプ機構などの別部材を設けることなく、簡易な構成で、開口部112を介したエアバッグ110外へのガスの漏出を抑制することができるようになる。
・第2の縫合部分142は、図9に示すように、湾曲部分14bの代わりに、軸方向において連通部113に近づくほど直交方向外側に向かう斜状部分14cを有する構成であってもよい。こうした構成を採用しても、上記実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
・一対の絞り用縫合部151の少なくとも一方は、図9に示すように、直線部分15aと、この直線部分15aの内側の端部から軸方向に延びる他の直線部分15cとを有する構成であってもよい。こうした構成を採用した場合、上記実施形態の構成と比較して、開口部112を介したエアバッグ110外へのガスの漏出の抑制効果を高めることができる。
・また、第1の縫合部分141及び第2の縫合部分142が、絞り部150を構成する絞り用縫合部を兼ねるようにしてもよい。この場合、図11に示すように、第1及び第2の各縫合部分141,142は、直線方向において内側に凸となる他の湾曲部分14dを有するようにしてもよい。この場合、第1及び第2の各縫合部分141,142の間隔が最も狭くなる位置(即ち、各他の湾曲部分14dが形成された位置)が絞り部150として機能することとなる。
・絞り部150を、軸方向において噴射部162と開口部112との間であれば、リテーナ170の屈曲部174とは軸方向において異なる位置に設けてもよい。例えば、絞り部150を、軸方向においてリテーナ170の筒状部171と同一位置に設けてもよい。
・サイドエアバッグ装置は、シート11が車両の前方とは異なる方向、例えば側方を向く姿勢で配置された車両において、そのシート11に対し側方(車両の前後方向)から衝撃が加わった場合に、同衝撃から乗員Pを保護するサイドエアバッグ装置であってもよい。
・サイドエアバッグ装置は、車両に限らず、航空機、船舶などのほかの乗物におけるシートに装備されるサイドエアバッグ装置であってもよい。
(イ)前記絞り部を、前記第1の接合部分と前記第2の接合部分との間の距離が最短となる部分によって形成することが好ましい。これによれば、基布をエアバッグに取り付けるための接合と、絞り部を設けるための接合とを別々に行わなくてもよくなる。
Claims (4)
- 開口部を介して外部と連通する収容室と、同収容室と連通部を介して連通する膨張室とが内部に区画形成されてなるエアバッグと、
インフレータにリテーナを装着してなるインフレータアセンブリと、を備え、
前記インフレータアセンブリは、ガスを噴射する噴射部が前記収容室内に位置するように前記エアバッグに取り付けられ、前記噴射部から噴射されたガスが前記連通部を介して前記膨張室に流入することにより前記エアバッグが展開膨張するようになっており、
前記収容室は、前記エアバッグの内部で、同エアバッグを形成する第1の基布と接合された第2の基布により前記膨張室と区画され、
前記インフレータの長手方向である軸方向において前記噴射部と前記開口部との間となる位置には、前記インフレータアセンブリと前記収容室の側面との間の隙間を狭くする絞り部が設けられており、
前記絞り部は、前記軸方向と直交する方向における前記インフレータアセンブリの両側において前記第1及び第2の基布を接合する一対の絞り用接合部として構成され、
前記絞り用接合部は、前記インフレータアセンブリに向かって凸状をなす略円弧状に形成されている
エアバッグ装置。 - 前記絞り部は、前記軸方向において前記リテーナと前記インフレータとの間の隙間が最も狭くなる位置に設けられている
請求項1に記載のエアバッグ装置。 - 前記絞り部は、前記インフレータアセンブリと前記収容室の側面との間の隙間が最も狭くなる部分から前記軸方向に離れるにつれて同隙間が次第に広くなるように形成されている
請求項1又は請求項2に記載のエアバッグ装置。 - 前記収容室は、前記第1及び第2の基布を接合する接合部分により前記膨張室と区画され、
前記軸方向と直交する方向における前記インフレータアセンブリの一方側に位置する前記接合部分を第1の接合部分とするとともに、前記インフレータアセンブリの他方側に位置する前記接合部分を第2の接合部分とするとき、
前記第1の接合部分と前記第2の接合部分との間の距離は、前記軸方向において前記連通部に近づくに連れて長くなっている
請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のエアバッグ装置。
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JP2012214434A JP5954083B2 (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | エアバッグ装置 |
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Family Applications (1)
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