JP5954083B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグ装置に関するものである。
車両用のエアバッグ装置としては、例えば特許文献1に記載されるように、座席に着座する乗員の側方でエアバッグを展開膨張させるものが知られている。こうしたエアバッグ装置は、エアバッグに加え、円柱状のインフレータにリテーナを装着したインフレータアセンブリを備えている。エアバッグには内外を連通させる開口部が形成されており、インフレータアセンブリは、その一部が開口部を介してエアバッグ内に挿入された状態で同エアバッグに取り付けられている。このとき、インフレータの長手方向である軸方向における一端に設けられる噴射部がエアバッグ内に位置し、軸方向における他端に設けられるコネクタ部がエアバッグ外に位置している。
また、エアバッグには、開口部近傍から軸方向に沿って延びる密閉部が設けられている。そして、エアバッグにインフレータアセンブリが取り付けられた状態で、上記の開口部を塞ぐように密閉部が折り返されている。これにより、インフレータの噴射部からのガスの噴射によってエアバッグが展開膨張されたときに当該ガスが開口部を介してエアバッグ外に漏れ出ることが抑制され、結果として、展開膨張したエアバッグの内圧が高い水準で維持されるようになる。
特開2008−94188号公報
ところで、上記のエアバッグ装置にあっては、密閉部によってエアバッグの開口部の閉塞を保持させるためにクランプ機構などを設ける必要があり、部品点数の増大を招くこととなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。その目的は、簡易な構成で、エアバッグ内外を連通させる開口部からインフレータから噴射されたガスがエアバッグ外に漏出することを抑制できるエアバッグ装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するためのエアバッグは、開口部を介して外部と連通する収容室と、同収容室と連通部を介して連通する膨張室とが内部に区画形成されてなるエアバッグと、インフレータにリテーナを装着してなるインフレータアセンブリと、を備え、前記インフレータアセンブリは、ガスを噴射する噴射部が前記収容室内に位置するように前記エアバッグに取り付けられ、前記噴射部から噴射されたガスが前記連通部を介して前記膨張室に流入することにより前記エアバッグが展開膨張するようになっており、前記収容室は、前記エアバッグの内部で、同エアバッグを形成する第1の基布と接合された第2の基布により前記膨張室と区画され、前記インフレータの長手方向である軸方向において前記噴射部と前記開口部との間となる位置に、前記インフレータアセンブリと前記収容室の側面との間の隙間を狭くする絞り部が設けられており、前記絞り部は、前記軸方向と直交する方向における前記インフレータアセンブリの両側において前記第1及び第2の基布を接合する一対の絞り用接合部として構成され、前記絞り用接合部は、前記インフレータアセンブリに向かって凸状をなす略円弧状に形成されている
上記構成によれば、インフレータアセンブリと収容室の側面との間の隙間を狭くする絞り部が、軸方向において噴射部と開口部との間となる位置に設けられている。そのため、エアバッグの収容室内に設けられたインフレータの噴射部からガスが噴射されたときには、絞り部を設けない場合と比較して上記の隙間が狭くなる分、隙間を介して開口部側に流れるガスの量を少なくすることができる。また、膨張室へのガスの流入によってエアバッグが展開膨張した状態であっても、エアバッグ内のガスは上記の隙間を介して開口部側に流れにくくなり、展開膨張したエアバッグの内圧を保持しやすくなる。その結果、従来のようにクランプ機構などの別部材を設けなくても、開口部を介したエアバッグ外へのガスの漏出を抑制することができるようになる。
また、上記のエアバッグ装置において、前記絞り部は、前記軸方向において前記リテーナと前記インフレータとの間の隙間が最も狭くなる位置に設けられていることが好ましい。
インフレータアセンブリと収容室の側面との間の隙間は、絞り部を設けることにより狭くすることはできるが、インフレータアセンブリを構成するインフレータとリテーナとの間の隙間は、絞り部を設けても狭くできない。そこで、上記構成のように、絞り部を軸方向においてリテーナとインフレータとの間の隙間が最も狭くなる位置に設けることにより、収容室の噴射部側から収容室の開口部側にガスがさらに流動しにくくなる。その結果、開口部を介したエアバッグ外へのガスの漏出を効率的に抑制することができるようになる。
また、上記のエアバッグ装置において、前記絞り部は、前記インフレータアセンブリと前記収容室の側面との間の隙間が最も狭くなる部分から前記軸方向に離れるにつれて同隙間が次第に広くなるように形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、インフレータアセンブリと収容室の側面との間の隙間が最も狭くなる部分が軸方向に沿って延びるように絞り部が形成される場合と比較して、開口部を介して収容室内にリテーナ(又はインフレータアセンブリ)を挿入する際に発生する抵抗を小さくすることができる。これにより、リテーナ(又はインフレータアセンブリ)の収容室内への挿入の容易性を向上させることができるようになる。
また、上記のエアバッグ装置において、前記収容室は、前記第1及び第2の基布を接合する接合部分により前記膨張室と区画され、前記軸方向と直交する方向における前記インフレータアセンブリの一方側に位置する前記接合部分を第1の接合部分とするとともに、前記インフレータアセンブリの他方側に位置する前記接合部分を第2の接合部分とするとき、前記第1の接合部分と前記第2の接合部分との間の距離、前記軸方向において前記連通部に近づくに連れて長くなっていることが好ましい。
上記構成によれば、第1の接合部分と第2の接合部分との間の距離が一定である場合と比較して、噴射部からのガスの噴射に伴う応力が接合部分の特定箇所に集中することを抑制できる。
本発明によれば、簡易な構成で、エアバッグ内外を連通させる開口部からインフレータから噴射されたガスがエアバッグ外に漏出することを抑制できる。
サイドエアバッグ装置の一実施形態を示す図であり、同サイドエアバッグ装置の概略構成を示す模式図。 サイドエアバッグ装置が搭載されたシートの上面図。 インフレータアセンブリを示す斜視図。 インフレータアセンブリを示す側面図。 (a)は図4における1−1線矢視断面図、(b)は図4における2−2線矢視断面図。 展開膨張したエアバッグを模式的に示す側面図。 エアバッグの一部を模式的に示す平面図。 (a)は図7における3−3線矢視断面図、(b)は図7における4−4線矢視断面図。 別の実施形態のエアバッグの一部を模式的に示す平面図。 他の別の実施形態のエアバッグの一部を模式的に示す平面図。 更なる別の実施形態のエアバッグの一部を模式的に示す平面図。
以下、車両用のサイドエアバッグ装置の一実施形態について図1〜図8に従って説明する。
図1及び図2に示すように、車両用のシート11は、着座する乗員Pの尻部を支持する座部12と、乗員Pの背部を支持する背もたれ部13とを備えている。この背もたれ部13における車室側壁200側の部分には、図1及び図2にて破線で示すように、サイドエアバッグ装置のエアバッグモジュール100が埋設されている。また、本実施形態のサイドエアバッグ装置は、エアバッグモジュール100に加え、衝撃センサ180と、エアバッグモジュール100に制御指令を出力する制御装置190とを備えている。
衝撃センサ180は、車両のサイドピラーなどに取り付けられた加速度センサを含み、側面衝突などによる車両側方(シート11の側方)からの衝撃を検出する。制御装置190は、衝撃センサ180から出力された検出信号に基づき、エアバッグモジュール100に対し、エアバッグ110を展開させる旨の制御指令を出力する。
エアバッグモジュール100は、エアバッグ110とインフレータアセンブリ160とを備えており、エアバッグ110はエアバッグモジュール100内に折り畳まれた状態で収容されている。そして、制御装置190から制御指令が出力されると、インフレータアセンブリ160(詳しくは、後述するインフレータの噴射部)からガスが噴射される。すると、図1及び図2にて二点鎖線で示すように、エアバッグ110が乗員Pと車室側壁200との狭い隙間に入り込むように展開膨張する。このように展開膨張したエアバッグ110によって乗員Pに対する側方からの衝撃が緩和、吸収される。なお、車両にはシート11に着座した乗員Pを拘束するシートベルト装置が装備されているが、図1及び図2ではこのシートベルト装置の図示を省略している。
次に、インフレータアセンブリ160について詳述する。
図3及び図4に示すように、インフレータアセンブリ160は、略円柱形状をなすインフレータ161と、このインフレータ161に装着されるリテーナ170とを備えている。インフレータ161の内部にはガスを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。そして、インフレータ161の長手方向である軸方向における一端にはガスを噴射する噴射部162が設けられる一方、軸方向における他端には制御装置190からの制御指令に応じた信号が流れる配線などが接続されるコネクタ部(図示略)が設けられている。こうしたインフレータ161には、径方向外側に突出する第1の取付け突起163が設けられている。本実施形態では、第1の取付け突起163は、軸方向において噴射部162よりもコネクタ部に近い位置に設けられている。
リテーナ170は、一枚の板材を加工したものであり、インフレータ161の軸方向における一部(ここでは、略中央部)を覆う筒状部171を有している。そして、リテーナ170の軸方向における一端には、インフレータ161の第1の取付け突起163と同一方向に突出する第2の取付け突起172が設けられている。また、リテーナ170において筒状部171よりも軸方向における他端側には、インフレータ161の第1の取付け突起163が係合される係合部173が形成されている。
そして、軸方向における筒状部171と第2の取付け突起172との間には、板材をインフレータ161側に近づけるように曲げ加工を施した屈曲部174が設けられている。この屈曲部174は、インフレータ161の側面の形状に対応した形状をなしている。すなわち、屈曲部174の断面形状は、略円弧状をなしている。
そのため、図5(a),(b)に示すように、リテーナ170の屈曲部174とインフレータ161との間に形成される隙間は、リテーナ170の筒状部171とインフレータ161との間に形成される隙間よりも狭くなっている。
そして、エアバッグモジュール100は、インフレータアセンブリ160の第1及び第2の各取付け突起163,172によって、シート11のフレームなどの車両構成部材に取り付けられる。
次に、エアバッグ110について詳述する。
図6に示すように、エアバッグ110は、線対称な形状に形成された一枚の第1の基布111をその中央に設定した折り線に沿って二つ折りにして重ねあわせ、図6にて二重の破線S1で示すようにその周縁部を縫合することによって袋状に形成されている。本実施形態のエアバッグ110では、車両後方側の部分で第1の基布111が折り返されている。なお、第1の基布111としては、強度が高く且つ可撓性を有していて容易に折り畳むことのできる素材、例えばポリエステル糸、ポリアミド糸などを用いて形成した織布などが適している。
エアバッグ110の図6における左下隅の部分、即ち車両後方側の下端には、エアバッグ110の内外を連通させる開口部112が形成されている。そして、この開口部112を介してインフレータアセンブリ160の一部がエアバッグ110内に挿入されている。
こうしたエアバッグ110の内部は、開口部112を介して外部と連通する収容室120と、収容室120の上部に形成された連通部113を介して収容室120と連通する膨張室130とに区画されている。そして、収容室120内に、インフレータアセンブリ160の一部が収容されている。
具体的には、図7に示すように、エアバッグ110内には、第1の基布111と同一の素材で構成される略長方形状の第2の基布115が設けられている。そして、図7にて二重の破線で示すように第1の基布111に第2の基布115を縫合(接合)することにより、エアバッグ110の内部が収容室120と膨張室130とに区画される。なお、図7では、各取付け突起163,172及び第2の取付け突起172が挿通される挿通孔の図示を省略している。
このように第1の基布111に第2の基布115を縫合する略U字状の縫合部(接合部)140は、軸方向と直交する直交方向(図7では左右方向)におけるインフレータアセンブリ160の一方側に位置する第1の縫合部分(第1の接合部分)141、直交方向におけるインフレータアセンブリ160の他方側に位置する第2の縫合部分(第2の接合部分)142、及び図7において開口部112の下側に位置する第3の縫合部分143を含んでいる。
第3の縫合部分143は、図7において下に凸状をなす略円弧状になっている。また、第1及び第2の各縫合部分141,142は、第3の縫合部分143の端部から軸方向に沿って延びる直線部分14aと、直線部分14aの一端(図7では上端)に連続する湾曲部分14bとをそれぞれ有している。これら各湾曲部分14bは、軸方向において連通部113に向かうに連れて互いに離れるように湾曲している。なお、本実施形態では、直線部分14aと湾曲部分14bとの境界は、インフレータ161とリテーナ170との間の隙間が最も狭くなる位置よりも軸方向における連通部113側に位置している。
また、本実施形態のエアバッグ110には、インフレータアセンブリ160と収容室120との側面との隙間を狭くする絞り部150が設けられている。この絞り部150は、軸方向においてリテーナ170の屈曲部174に対応する位置、即ちリテーナ170とインフレータ161との間の隙間が最も狭くなる位置に位置している。
こうした絞り部150は、インフレータアセンブリ160の直交方向における両側に設けられる一対の絞り用縫合部(絞り用接合部)151によって構成されている。図7では、絞り用縫合部151を二重の一点鎖線で示している。これら絞り用縫合部151は、上記直交方向に延びる直線部分15aと、直線部分15aに連続する湾曲部分15bとを有している。直線部分15aの一端は第1及び第2の縫合部分141,142よりも直交方向における外側に位置し、直線部分15aの他端は第1及び第2の縫合部分141,142よりも直交方向における内側に位置している。また、各湾曲部分15bは、内側に凸状をなす略円弧状をなしている。
その結果、図8(a),(b)に示すように、インフレータアセンブリ160と収容室120との側面との隙間SPは、図8(a)に示す最も狭い位置から軸方向に沿って離れるに連れて次第に広くなっている。
次に、本実施形態のサイドエアバッグ装置の作用について説明する。
車両で側面衝突が発生すると、インフレータ161の噴射部162からはガスが放射状に噴射される。すると、インフレータアセンブリ160の直交方向における両側に位置する第1及び第2の縫合部分141,142の湾曲部分14bによって収容室120の連通部113側にガイドされる。その結果、エアバッグ110の膨張室130側にガスが円滑に流れ、エアバッグ110が乗員Pと車室側壁200との狭い隙間に入り込むように速やかに展開膨張する。
こうした噴射部162からのガス噴射時にあっては、一部のガスが収容室120内を開口部112側に流動しようとする。しかし、本実施形態では、絞り部150によって、インフレータアセンブリ160と収容室120の側面との間の隙間SPを狭くしている。そのため、当該隙間SPをガスが開口部112側に通過しにくくなっている。その結果、噴射部162からのガス噴射時においてガスが開口部112を介してエアバッグ110外に漏れ出ることが抑制される。
また、噴射部162からのガス噴射の終了後であっても、エアバッグ110内の内圧を高い水準で保持しておくことが好ましい。この点、本実施形態では、上述したように、インフレータアセンブリ160と収容室120の側面との間の隙間SPから開口部112側へのガスの流出を抑制するための絞り部150が設けられている。そのため、噴射部162からのガス噴射後であっても当該ガスが開口部112を介してエアバッグ110外に漏れ出にくくなっている。その結果、展開膨張したエアバッグ110の内圧は低下しにくくなっており、このエアバッグ110が展開膨張した状態が長期に亘って保持されるようになる。
以上説明したように、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)軸方向においてインフレータ161の噴射部162と開口部112との間となる位置に、インフレータアセンブリ160と収容室120の側面との間の隙間SPを狭くする絞り部150が設けられている。そのため、収容室120内に設けられる噴射部162からガスが噴射されたときには、上記の隙間SPを介して開口部112側に流れるガスの量を少なくすることができる。また、膨張室130へのガスの流入によってエアバッグ110が展開膨張した状態であっても、エアバッグ110内のガスは上記の隙間SPを介して開口部112側に流れにくいため、展開膨張したエアバッグ110の内圧を保持しやすくなる。その結果、従来のようにクランプ機構などの別部材を設けることなく、簡易な構成で、開口部112を介したエアバッグ110外へのガスの漏出を抑制することができるようになる。
(2)インフレータアセンブリ160は、インフレータ161とリテーナ170とによって構成されており、インフレータ161とリテーナ170との間には隙間が介在することとなる。本実施形態では、こうした隙間が最も狭くなる軸方向位置、即ちリテーナ170の屈曲部174が設けられる軸方向位置に絞り部150が設けられている。そのため、収容室120内において絞り部150を挟んだ連通部113側の空間から開口部112側の空間へのガスの流動を効果的に制限することが可能となる。その結果、開口部112を介したエアバッグ110外へのガスの漏出を効率的に抑制することができるようになる。
(3)絞り部150を構成する一対の絞り用縫合部151は、湾曲部分15bをそれぞれ有している。そのため、上記の隙間SPは、最も狭くなる位置から軸方向に離れるに従い次第に広くなっている。その結果、上記の隙間SPが最も狭くなる部分が軸方向に沿って延びるように絞り部が形成される場合と比較して、開口部112を介して収容室120内にリテーナ170(又はインフレータアセンブリ160)を挿入する際に発生する抵抗を小さくすることができる。これにより、リテーナ170(又はインフレータアセンブリ160)の収容室120内への挿入の容易性を向上させることができるようになる。
(4)インフレータアセンブリ160の上記直交方向における両側に位置する第1の縫合部分141及び第2の縫合部分142は、湾曲部分14bをそれぞれ有しており、各縫合部分141,142の間の間隔は、軸方向において連通部113に近づくに連れて広くなっている。そのため、各縫合部分141,142が直線部分14aのみで構成される場合と比較して、噴射部162からのガス噴射時における応力が特定の箇所に集中する事象の発生を回避することが可能となる。
(5)また、各縫合部分141,142の湾曲部分14bは、軸方向において噴射部162と略同一位置に形成されている。そのため、これら各湾曲部分14bは、噴射部162から噴射されたガスを連通部113側に案内することが可能となる。その結果、噴射部162から噴射されたガスが連通部113を介して膨張室130に円滑に流れるようになるため、エアバッグ110を速やかに展開膨張させることができるようになる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・第2の縫合部分142は、図9に示すように、湾曲部分14bの代わりに、軸方向において連通部113に近づくほど直交方向外側に向かう斜状部分14cを有する構成であってもよい。こうした構成を採用しても、上記実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
同様に、第1の縫合部分141は、湾曲部分14bの代わりに、軸方向において連通部113に近づくほど直交方向外側に向かう斜状部分14cを有する構成であってもよい。
・一対の絞り用縫合部151の少なくとも一方は、図9に示すように、直線部分15aと、この直線部分15aの内側の端部から軸方向に延びる他の直線部分15cとを有する構成であってもよい。こうした構成を採用した場合、上記実施形態の構成と比較して、開口部112を介したエアバッグ110外へのガスの漏出の抑制効果を高めることができる。
・絞り部150を構成する一対の絞り用縫合部151の少なくとも一方は、図10に示すように、直交方向に延びる直線部分15aのみを有する構成であってもよい。
・また、第1の縫合部分141及び第2の縫合部分142が、絞り部150を構成する絞り用縫合部を兼ねるようにしてもよい。この場合、図11に示すように、第1及び第2の各縫合部分141,142は、直線方向において内側に凸となる他の湾曲部分14dを有するようにしてもよい。この場合、第1及び第2の各縫合部分141,142の間隔が最も狭くなる位置(即ち、各他の湾曲部分14dが形成された位置)が絞り部150として機能することとなる。
・絞り部150は、上記直交方向における一方側にのみ絞り用縫合部151を設けた構成であってもよい。
・絞り部150を、軸方向において噴射部162と開口部112との間であれば、リテーナ170の屈曲部174とは軸方向において異なる位置に設けてもよい。例えば、絞り部150を、軸方向においてリテーナ170の筒状部171と同一位置に設けてもよい。
・第2の基布115をエアバッグ110に接合する際においては、噴射部162からのガス噴射時に破損しないのであれば、縫合ではない他の接合方法(例えば、接着)を採用してもよい。
・エアバッグ110を、複数枚の基布を縫合することにより構成してもよい。
・サイドエアバッグ装置は、シート11が車両の前方とは異なる方向、例えば側方を向く姿勢で配置された車両において、そのシート11に対し側方(車両の前後方向)から衝撃が加わった場合に、同衝撃から乗員Pを保護するサイドエアバッグ装置であってもよい。
・サイドエアバッグ装置が適用される車両には、自家用車ではない車両(例えば、各種産業車両)であってもよい。
・サイドエアバッグ装置は、車両に限らず、航空機、船舶などのほかの乗物におけるシートに装備されるサイドエアバッグ装置であってもよい。
次に、上記実施形態及び別の実施形態から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記絞り部を、前記第1の接合部分と前記第2の接合部分との間の距離が最短となる部分によって形成することが好ましい。これによれば、基布をエアバッグに取り付けるための接合と、絞り部を設けるための接合とを別々に行わなくてもよくなる。
110…エアバッグ、112…開口部、113…連通部、115…第2の基布、120…収容室、130…膨張室、141…第1の接合部分の一例としての第1の縫合部分、142…第2の接合部分の一例としての第2の縫合部分、150…絞り部、160…インフレータアセンブリ、161…インフレータ、162…噴射部、170…リテーナ、SP…隙間。

Claims (4)

  1. 開口部を介して外部と連通する収容室と、同収容室と連通部を介して連通する膨張室とが内部に区画形成されてなるエアバッグと、
    インフレータにリテーナを装着してなるインフレータアセンブリと、を備え、
    前記インフレータアセンブリは、ガスを噴射する噴射部が前記収容室内に位置するように前記エアバッグに取り付けられ、前記噴射部から噴射されたガスが前記連通部を介して前記膨張室に流入することにより前記エアバッグが展開膨張するようになっており、
    前記収容室は、前記エアバッグの内部で、同エアバッグを形成する第1の基布と接合された第2の基布により前記膨張室と区画され、
    前記インフレータの長手方向である軸方向において前記噴射部と前記開口部との間となる位置に、前記インフレータアセンブリと前記収容室の側面との間の隙間を狭くする絞り部が設けられており、
    前記絞り部は、前記軸方向と直交する方向における前記インフレータアセンブリの両側において前記第1及び第2の基布を接合する一対の絞り用接合部として構成され、
    前記絞り用接合部は、前記インフレータアセンブリに向かって凸状をなす略円弧状に形成されている
    エアバッグ装置。
  2. 前記絞り部は、前記軸方向において前記リテーナと前記インフレータとの間の隙間が最も狭くなる位置に設けられている
    請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記絞り部は、前記インフレータアセンブリと前記収容室の側面との間の隙間が最も狭くなる部分から前記軸方向に離れるにつれて同隙間が次第に広くなるように形成されている
    請求項1又は請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記収容室は、前記第1及び第2の基布を接合する接合部分により前記膨張室と区画され、
    前記軸方向と直交する方向における前記インフレータアセンブリの一方側に位置する前記接合部分を第1の接合部分とするとともに、前記インフレータアセンブリの他方側に位置する前記接合部分を第2の接合部分とするとき、
    前記第1の接合部分と前記第2の接合部分との間の距離、前記軸方向において前記連通部に近づくに連れて長くなっている
    請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のエアバッグ装置。
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