JP5952671B2 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents
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Description
(2)また、本発明の受信装置において、前記終結処理部は、前記レプリカ信号生成部が前記レプリカ信号を生成する際に用いる遅延量に基づいて、ノードを延長させるようにしてもよい。
(3)また、本発明の受信装置において、前記受信信号は、所定シンボル数のフレームと、各フレームの間のガードタイムとからなり、前記終結処理部は、前記ガードタイムの間の所定の値の受信信号を用いて木構造のノードを延長させるようにしてもよい。
(4)また、本発明の受信装置において、前記逐次系列推定部が逐次系列推定を行うことにより生成された推定値を前記レプリカ信号生成部と前記終結処理部とに選択的に供給するスイッチ部と、前記逐次系列推定部で所定数のシンボルの逐次系列処理が終了したことを検出すると、前記推定値が前記終結処理部に入力されるように、前記スイッチ部を切り替える処理部と、を備え、前記逐次系列推定部は、前記ノードが延長された木構造に基づいて、パスメトリックを算出し、算出した前記パスメトリックに基づいて前記送信信号を推定するようにしてもよい。
(5)上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る受信方法は、レプリカ信号生成部が、レプリカ信号を生成するレプリカ信号生成手順と、メトリック算出部が、信号入力部が受信した受信信号と前記レプリカ信号とに基づきメトリックを算出するメトリック算出手順と、逐次系列推定部が、前記メトリック算出手順で算出したメトリックに基づき、木構造を用いて逐次系列推定を行う逐次系列推定手順と、終結処理部が、前記逐次系列推定手順で予め定められたデータ長のデータの推定が終了したときである複合終了時点に到達した場合、前記逐次系列推定手順が推定に用いる木構造のノードを延長させる終結処理手順と、逐次系列推定部が、前記終結処理部が延長した結果に基づいて送信信号を推定する手順と、を含むことを特徴としている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る受信装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る受信装置は、信号入力部1、レプリカ信号生成部2、メトリック算出部3、SSE(Sequential Sequence Estimator;逐次系列推定)処理部(逐次系列推定部)4、スイッチ部5、処理部6、終結処理部7、及び信号出力部8を備えている。
メトリック算出部3は、信号入力部1より入力された受信信号とレプリカ信号生成部2からのレプリカ信号とから、受信シンボルのメトリック(尤度)を算出し、算出したメトリックをSSE処理部4に出力する。メトリックとしては、ファノ(Fano)メトリックが用いられる。
処理部6は、復号処理時点に達したかどうかを判定し、復号終了時点に達する前には、スイッチ部5を接点5a側に設定し、復号終了時点に達したら、スイッチ部5を接点5b側に切り替える。
信号出力部8は、SSE処理部4が出力した推定された符号を、不図示の信号処理部に受信信号の復号結果として出力する。
信号入力部1に入力される受信信号は、マルチパスや遅延による影響を受けている。図2に示すように、送信側の送信信号生成部11からの送信信号は、マルチパスや遅延による影響を受ける。この空間伝送路特性12は、希望波を1波、1シンボル遅延波を1波、2シンボル遅延波を1波とすると、1シンボルの遅延素子13及び14と、乗算器15〜17と、加算器18及び19とからなるトランスバーサルフィルタで表現できる。なお、s(n)は希望波、s(n−1)は1シンボル遅延波、s(n−2)は2シンボル遅延波である。wx(n)は伝送路を表すチャネル係数、g(n)は外部雑音、r(n)は受信信号である。なお、受信信号は、マルチパスや遅延による影響と共に、外来雑音の影響を受ける。加算器20は、受信信号に外部雑音を加算する。
図3に示すように、レプリカ信号生成部2は、QPSK信号発生器31と、等化器32とから構成される。QPSK信号発生器31は、2ビットの情報(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)から、これら2ビットの情報それぞれを含む4つのシンボルを生成する。等化器32は、これら4つのシンボルに対して、図2に示した伝送路の空間伝送路特性12に相当する特性を与える。ここでは、等化器32として、1シンボルの遅延素子33及び34と、乗算器35〜37と、加算器38及び39とからなるトランスバーサルフィルタが用いられる。ここで、u(n)は希望波のレプリカ信号、u(n−1)は1シンボル遅延波のレプリカ信号、u(u−2)は2シンボル遅延波のレプリカ信号である。wx *(n)はフィルタ係数であり、y(n)はレプリカ信号生成部出力である。また、「*」は、複素共役を表している。
ファノメトリックλ(yk,zk)は、以下のように計算できる。すなわち、受信シンボルがガウス分布しているとすると、確率密度p(zk)は、次式(1)のように表すことができる。
SSE処理部4は、ルートノードから各枝が分岐する木構造の樹形図を用い、枝毎に、ブランチメトリックを求め、ブランチメトリックとそれまでのパスメトリックとを加算して、各ノードへのパスメトリックを求める。そして、SSE処理部4は、パスメトリックの最も大きいノードを選択し、選択されたノードから、更に、枝を分岐し、枝毎に、ブランチメトリックを求め、ブランチメトリックとそれまでのパスメトリックとを加算して、各ノードへのパスメトリックを求め、パスメトリックの最も大きいノードを選択していく処理を繰り返す。そして、SSE処理部4は、メトリックの最大となる経路から、符号を推定する。なお、ブランチメトリックは、枝毎に求められるメトリックである。
図4において、時点jのルートノードN1では、次のシンボルは、「x=0」、「x=1」、「x=2」、「x=3」の4つのシンボルの何れかである。したがって、ルートノードN1からは、4つの枝が分岐される。
図5に示すように、送信信号がフレーム単位で送信され、1フレームのデータ長(シンボル数)がDであるとする。そして、フレームの間に、ガードタイムが設けられ、このガードタイムでは、無信号であるとする。この場合、処理部6は、SSE処理部4でDシンボルの復号が行われたかどうかを判定することにより、復号終了時点Eに達したかどうかを判定して、スイッチ部5を制御する。
復号終了時点Eに達すると、処理部6は、スイッチ部5を接点5b側に切り替える。スイッチ部5が接点5b側に切り替えられると、SSE処理部4での復号処理結果は、スイッチ部5を介して、終結処理部7に送られる。
図6に示すように、復号終了時点Eに達すると、終結処理部7は、更に、等化器32の拘束長に相当する分(ここでは2シンボル分)、ノードから延びる4つの枝にブランチメトリックを加算して、枝を延長する。そして、SSE処理部4は、復号終了時点Eから、等化器32の拘束長に相当する分だけSSE処理を延長して得られた木構造から、最終的に、パスメトリックが最大となるノードを判定する。そして、SSE処理部4は、パスメトリックが最大となる枝を辿ることで、受信信号の推定を行う。なお、枝を延長した場合のパスメトリックの算出は、終結処理部7が行うようにしてもよい。
つまり、本発明の第1の実施形態に係る受信装置では、復号終了時点Eから後では、終結処理部7は、送信信号が0である状態、すなわち、送信信号はノイズ成分だけである状態として、ブランチメトリックを算出する。そして、SSE処理部4及び終結処理部7は、終了時点のパスメトリックに、このブランチメトリックを新たに加算していき、図6に示したように、時点Eから更にノードを延ばし、最終的なパスメトリックを求める。
ここで、復号終了時点Eから後では、送信信号は0としているので、レプリカ信号u(E+1)及びu(E+2)は、u(E+1)=u(E+2)=0である。したがって、等化器32から出力されるレプリカ信号y(E+2)は、次式(6)となる。
このように、終結処理においては、送信信号を0としたことで、レプリカ計算パターン数は、時点(E+1)で42、時点(E+2)で4となり、合計(16+4=20)となる。
SSE処理部4は、時点Eに至ったパスでその時点のノードから、時点(E+1)及び時点(E+2)で終結処理後のパスメトリックを計算し、その値と記憶されている全ノード情報のパスメトリックとを比較して、その値が最大であったとき、その時点Eに至るまでに通るパスを送信信号系列推定結果として出力する.
例えば、上述の例では、送信信号をQPSKで変調して送信しているが、本発明は、QPSK変調に限らず、他の変調方式の場合にも、同様に適用することができる。
また、上述の例では、ガードタイムに基づいてガードタイム中に受信している値(信号0)を使っているが、ガードタイムに基づいて0を生成して使うようにしても良い。
Claims (5)
- レプリカ信号を生成するレプリカ信号生成部と、
信号入力部が受信した受信信号と前記レプリカ信号とに基づきメトリックを算出するメトリック算出部と、
前記メトリック算出部が算出したメトリックに基づき、木構造を用いて逐次系列推定を行う逐次系列推定部と、
前記逐次系列推定部で予め定められたデータ長のデータの推定が終了したときである複合終了時点に到達した場合、前記逐次系列推定部が推定に用いる木構造のノードを延長させる終結処理部と、
を備え、
前記逐次系列推定部は、前記終結処理部が延長した結果に基づいて送信信号を推定することを特徴とする受信装置。 - 前記終結処理部は、前記レプリカ信号生成部が前記レプリカ信号を生成する際に用いる遅延量に基づいて、ノードを延長させることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記受信信号は、所定シンボル数のフレームと、各フレームの間のガードタイムとからなり、
前記終結処理部は、前記ガードタイムの間の所定の値の受信信号を用いて木構造のノードを延長させる
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の受信装置。 - 前記逐次系列推定部が逐次系列推定を行うことにより生成された推定値を前記レプリカ信号生成部と前記終結処理部とに選択的に供給するスイッチ部と、
前記逐次系列推定部で所定数のシンボルの逐次系列処理が終了したことを検出すると、前記推定値が前記終結処理部に入力されるように、前記スイッチ部を切り替える処理部と、
を備え、
前記逐次系列推定部は、前記ノードが延長された木構造に基づいて、パスメトリックを算出し、算出した前記パスメトリックに基づいて前記送信信号を推定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の受信装置。 - レプリカ信号生成部が、レプリカ信号を生成するレプリカ信号生成手順と、
メトリック算出部が、信号入力部が受信した受信信号と前記レプリカ信号とに基づきメトリックを算出するメトリック算出手順と、
逐次系列推定部が、前記メトリック算出手順で算出したメトリックに基づき、木構造を用いて逐次系列推定を行う逐次系列推定手順と、
終結処理部が、前記逐次系列推定手順で予め定められたデータ長のデータの推定が終了したときである複合終了時点に到達した場合、前記逐次系列推定手順が推定に用いる木構造のノードを延長させる終結処理手順と、
逐次系列推定部が、前記終結処理部が延長した結果に基づいて送信信号を推定する手順と、
を含むことを特徴とする受信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012166699A JP5952671B2 (ja) | 2012-07-27 | 2012-07-27 | 受信装置及び受信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2014027502A JP2014027502A (ja) | 2014-02-06 |
JP5952671B2 true JP5952671B2 (ja) | 2016-07-13 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2012166699A Active JP5952671B2 (ja) | 2012-07-27 | 2012-07-27 | 受信装置及び受信方法 |
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2012
- 2012-07-27 JP JP2012166699A patent/JP5952671B2/ja active Active
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