JP5952080B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、所定の調理物を加熱して調理する加熱調理器に関するものである。
この種の加熱調理器は、調理物を収容する鍋が調理器本体内に着脱可能に収容される。そして、予め設定されたプログラムに従って調理器本体内に配設した加熱手段を制御することにより、鍋を介して内部の調理物を加熱して所定の調理を実行する。また、調理処理が完了すると、引き続き保温処理を実行する。
調理中に鍋内で発生した蒸気は、鍋の上端開口を密閉する蓋体に形成した蒸気通路を通して外部へ排気される。しかし、加熱調理器は、調理物が鍋内で発生した泡に浮いて蒸気通路の入口である連通孔を目詰まりさせる可能性がある。この場合、密閉した鍋内の蒸気を排気できないため、鍋内の圧力が異常に高くなるという問題がある。
これに対して、特許文献1には、調理物の旨み成分を含むおねばを調理物全体に行き渡らせることを目的として、蓋体に配設した内蓋の内面側に多数の孔を有する受皿を更に配設した調理器が記載されている。また、特許文献2には、保温中に内鍋内に蒸気を供給し、蒸気によりご飯を蒸らし、加湿することを目的として、内蓋の内面側に多数の孔を有する受皿を更に配設した炊飯器が記載されている。これらの特許文献には、調理物による目詰まりに関する記載は何ら言及されていないが、この問題は多数の孔を有する受皿により解消できるものと考える。
しかしながら、近年では、調理器の1つである炊飯器を利用し、ご飯を炊きながらおかずも作るというパッククッキングが流行している。そして、パッククッキングは、袋の内部に調理物を入れ、この袋を飯米および水と一緒に鍋内にセットして、炊飯時の熱で加熱調理するものであり、袋が炊飯中の熱で内部の空気が膨張すると、受皿の孔を塞いでしまうことがある。この場合、鍋内の蒸気を排気できなくなるため、鍋内が高圧になるという問題がある。なお、パッククッキングによる問題は、受皿を配設しない調理器であっても同様に生じる。
特開2008−194359号公報 特開2009−285229号公報
本発明は、ユーザの誤使用により調理鍋内の蒸気を排気できなくなることを確実に防止できる加熱調理器を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の加熱調理器は、上端開口の調理鍋を配設する調理器本体と、前記調理器本体内に配設され、前記調理鍋を加熱する本体側加熱手段と、前記調理器本体に開閉可能に配設され、前記調理鍋内と外部とを連通する蒸気通路を有する蓋体と、前記蓋体内に配設され、前記調理鍋内を加熱する蓋体側加熱手段と、前記蒸気通路の入口を構成する連通孔を有し、前記蓋体の前記調理鍋内を臨む側に設けられ、前記調理鍋の上端開口を密閉する内蓋と、を備え、前記各加熱手段を加熱制御して調理処理を実行する加熱調理器において、前記内蓋における前記調理鍋内を臨む側に、平面視において前記蓋体側加熱手段の下側を覆うように内蓋カバーを更に配設し、この内蓋カバーの外壁部に、前記内蓋との間に連通する複数の通気部が設けられており、当該通気部は前記外壁部の上端部を下向きに窪ませた状態に形成されている構成としている。
この加熱調理器によれば、内蓋カバーを内蓋に配設しているため、蒸気通路の入口を構成する連通孔に調理物が目詰まりすることを防止できる。また、内蓋カバーの側面に通気部を設けているため、誤使用によりパッククッキングされても、袋が側面に回り込んで全ての通気部を塞ぐことはない。その結果、調理鍋内の蒸気の排気経路を確保できるため、調理鍋内の圧力が異常に高くなることを確実に防止できる。しかも、内蓋カバーは、平面視において蓋体側加熱手段の下側を覆うため、蓋体側加熱手段の熱が調理物に直接加わることはない。また、内蓋カバーは、内蓋との間で結露した結露水を分散して調理物に付与するように作用する。その結果、保温時に、水分の放出を抑制できるだけでなく、逆に適度の水分を付与できるため、調理物の潤いを確保できる。
この加熱調理器では、前記内蓋カバーに、前記内蓋の前記連通孔と上下に対応する位置を除く領域に通気孔を設けることが好ましい。このようにすれば、連通孔と対応する位置に通気孔を設けた場合と比較して、調理物の通気孔から連通孔に至るまでの経路を長く確保できるため、調理物による連通孔の目詰まりを確実に防止できるうえ、排気に必要な面積を十分に確保することができる。
また、前記蓋体内に、前記調理鍋内の温度または圧力を検出するセンサを配設し、前記内蓋カバーの前記センサと上下に対応する位置に、通気孔を設けることが好ましい。このようにすれば、内蓋カバーを設けることによって蓋体に配設したセンサの応答性が悪くなることを防止できる。
さらに、前記内蓋に、前記内蓋カバーを着脱可能に配設するための固定部材を配設し、前記内蓋および前記固定部材に、固定具を貫通させる固定孔を設けるとともに、各固定孔の境界部分にシーリング材を配設することが好ましい。
この場合、前記シーリング材はシリコン系シーリング材であることが好ましい。
このようにすれば、調理鍋内の圧力が上昇した際に、固定孔から空気が漏出することを防止できる。
本発明の加熱調理器では、内蓋カバーを内蓋に配設しているため、蒸気通路の目詰まりを防止できるうえ、誤使用によりパッククッキングされても側面の通気部によって調理鍋内の圧力が異常に高くなることを防止できる。
本発明に係る実施形態の炊飯器を示す部分断面図である。 蓋体を開放して内蓋を外した状態を示す斜視図である。 (A),(B)は内蓋の要部断面図である。 内蓋に調圧弁を装着する構成を示す分解斜視図である。 内蓋から内蓋カバーを外した状態を示す斜視図である。 内蓋カバーと固定部材とを示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明に係る実施形態の加熱調理器である圧力式の炊飯器を示す。この炊飯器は、上端開口の有底筒状をなす内鍋(調理鍋)10を着脱可能に収容する炊飯器本体(調理器本体)11と、炊飯器本体11に開閉可能に取り付けた蓋体19とを備えている。そして、本発明では、蓋体19の内蓋27の内側面に内蓋カバー66を更に配設することにより、蒸気通路32の入口となる内蓋27の連通孔46A,46Bを内蓋カバー66によって覆い隠し、これら連通孔46A,46Bの目詰まりを防止し、かつ、誤使用されても確実に排気経路を確保できるようにしている。
炊飯器本体11は、上下端を開口した筒状をなす胴体12と、胴体12の下端開口を閉塞する底体13と、胴体12の上端開口を覆うように取り付けた肩体14とからなる外装体を備えている。肩体14の略中央には開口部が設けられ、この開口部の下側に、内鍋10の収容部を構成する内胴15と非導電性材料からなる保護枠16とが配設されている。保護枠16の外面には、内鍋10の底を誘導加熱する本体側加熱手段である誘導加熱コイル17がフェライトコア18を介して固定されている。また、保護枠16の底側外周部には、内鍋10の温度を検出する温度検出手段である下側温度センサ(図示せず)が配設されている。
蓋体19は、上板20と下板21とを有する外装体を備え、炊飯器本体11の上部を覆うものである。上板20の正面側には、蓋体19を開放するための開放操作部材22が配設され、その内部に炊飯器本体11への閉塞状態を維持するためのロック機構(図示せず)が配設されている。図1および図2に示すように、下板21は、炊飯器本体11の背部に形成されたヒンジ接続部23に回転可能に装着されている。閉塞状態で内鍋10の側に位置する下板21の下(内)側面には放熱板24が配設されている。そして、放熱板24の上側面には、内鍋10内を加熱する蓋体側加熱手段である蓋ヒータ25が配設されている。この蓋ヒータ25は、各構成部品を配設するための孔を避けて迂回するように配設されている。また、下板21には、内鍋10内の温度を検出するための上側温度センサ26が配設されている。
内鍋10を臨む放熱板24の内面側には、内鍋10の上端開口を閉塞する内蓋27が着脱可能に配設されている。この内蓋27は放熱板24より大きい金属板からなり、外周部に内鍋10の上端開口の内周部を密閉するシール部材28が枠部材29を介して固定されている。枠部材29には、下板21に形成した被係合部30A,30Bに係合される係合部31A,31Bが設けられている。なお、内蓋27は着脱可能に配設する構成に限られず、離脱不可能に設ける構成であってもよい。
蓋体19の内部には、内鍋10の内部で発生した蒸気を外部に排気するための蒸気通路32が形成されている。この蒸気通路32は、内蓋27に配設した第1および第2の調圧弁43A,43Bの連通孔46A,46Bが入口を構成する。内鍋10内の蒸気は、調圧弁43A,43B内を通って、下板21に形成した弁収容部33A,33B内に流入する。その後、弁収容部33A,33Bの下端開口から放熱板24と内蓋27の間の空隙部34に流入し、この空隙部34を通って上板20に着脱可能に配設した蒸気ユニット35に流入する。そして、この蒸気ユニット35内を通って、蒸気ユニット35に形成した排気部36から外部へ排出される。即ち、本実施形態では、調圧弁43A,43B内、弁収容部33A,33B、空隙部34および蒸気ユニット35を経た経路が蒸気通路32を構成する。
なお、蓋体19の上板20には蒸気ユニット35を着脱可能に配設する配設凹部37が形成されている。配設凹部37には接続用開口部が設けられ、下板21の上下に一致する部分には連通部38が設けられている。また、放熱板24には、弁収容部33A,33Bとの対応位置に貫通孔39A,39Bが設けられ、連通部38との対応位置に通気部40が設けられている。さらに、上側温度センサ26との対応位置には、内鍋10内と連通させるための露出孔41が設けられている。そして、これらの各接続部分には、流体の漏出を防止するためのパッキンが配設されている。
図2および図3(A)に示すように、内蓋27には、放熱板24の露出孔41との対応位置に露出孔42が設けられている。また、この内蓋27には、上面側に第1および第2の調圧弁43A,43Bが配設され、これらによって内鍋10内を大気圧より高い設定圧力に昇圧可能としている。さらに、内鍋10内を臨む下面側には、内蓋カバー66を着脱可能に配設するための固定部材57A,57Bが配設されている。
調圧弁43A,43Bは、蒸気通路32中に設けられる弁機構である。図3(A)および図4に示すように、調圧弁43A,43Bは、内蓋27の弁収容部33A,33Bとの対応位置に挿通孔44A,44Bが設けられ、その上部に配設されている。調圧弁43A,43Bは、内蓋27に対して内鍋10の側である下側から配設される弁座45A,45Bを備えている。弁座45A,45Bには、蒸気通路32の入口となる連通孔46A,46Bが設けられている。また、弁座45A,45Bの下端には、円環状をなすように径方向外向きに突出するフランジ部47A,47Bが設けられている。各弁座45A,45Bは、挿通孔44A,44Bを挿通させた上部にカバー48A,48Bを配設することにより、内蓋27に固定される。各カバー48A,48Bには、弁収容部33A,33Bに連通させる通気孔49A,49Bが設けられている。
第1の調圧弁43Aには、カバー48Aの内部に連通孔46Aを開放可能に閉塞する球状部材50が転動可能に配設されている。球状部材50は、内鍋10内の圧力が1.30atmに昇圧すると、その蒸気の圧力で連通孔46A上から転動して離反する重量のものを使用している。また、球状部材50は、図示しない駆動手段であるソレノイドにより、連通孔46Aから離反した開放状態、および、連通孔46A上に転動可能な閉塞状態に切り換えられる。
第2の調圧弁43Bには、カバー48Bの内部に連通孔46Bを閉塞するための弁体51と、この弁体51を閉塞位置(下向き)に移動させる作動受部材52と、これらの間に配設したスプリング53とを備えている。弁体51は、図示しない駆動手段であるステッピングモータの駆動により作動受部材52が下向きに移動されると、スプリング53を介して弁体51で連通孔46Bを閉塞する。また、作動受部材52の移動量(付勢力)の調節により、1.00〜1.30atmの範囲で、内鍋10内を昇圧可能である。
本実施形態では、調圧弁43A,43Bの弁座45A,45Bと内蓋27との間に、補強部材の役割をなすベース部材54が配設されている。ベース部材54は、調圧弁43A.Bの取り付けによって弁座45A,45Bのフランジ部47A,47Bと内蓋27との間に挟み込まれるようにして配設される。具体的には、ベース部材54は、内蓋27の挿通孔44A,44Bを覆う略矩形状の樹脂板からなり、挿通孔44A,44Bとの対応位置には弁座45A,45Bを挿通する弁座挿通孔55A,55Bが形成されている。弁座挿通凹部の下面側には、フランジ部47A,47Bを嵌合する嵌合凹部(図示せず)が形成されている。また、ベース部材54には、内蓋27に当接する上面に、弁座挿通孔55A,55Bの間を横断するように延び、内蓋27との間に水を通して洗浄するための貫通溝56が設けられている。
図4および図5に示すように、内蓋27には、炊飯器本体11に対して蓋体19を開放した状態で、下側に位置する第1の固定部材57Aと、上側に位置する第2の固定部材57Bとが配設されている。これら固定部材57A,57Bには、内蓋27と接触する上側面に内蓋27の形状に沿うように段部58A,58Bが設けられている。また、固定部材57A,57Bには、内蓋27に形成した固定孔59に対応する固定孔60A,60Bが設けられている。これら固定孔59,60A,60Bは、図3(B)に示すように、固定具である周知のリベット61を貫通させて、固定部材57A,57Bを内蓋27に固定するためのものである。
固定孔59との境界部分である各固定孔60A,60Bの上側部には、シーリング材63を配設するためのシール用凹部62A,62Bが設けられている。シーリング材63としては、周知のOリングやシリコン系シーリング材が適用可能である。但し、Oリングを用いた場合には、リベット61に直交する方向、即ち内蓋27と固定部材57A,57Bとの間に生じる隙間の延び方向のシール性は確保できるが、固定具に沿った方向のシール性は確保できない可能性がある。そのため、本実施形態ではシリコン系シーリング材を用いている。そのため、内鍋10内の圧力が上昇した際に、固定孔59,60A,60Bから空気(蒸気)が漏出することを防止できる。
図5および図6に示すように、固定部材57A,57Bの外側縁には、各一対の位置決め部64A,64Bが突設されている。これら位置決め部64A,64Bには、それぞれ係合凹部65A,65Bが設けられている。なお、第1の固定部材57Aの位置決め部64A,64Aの間隔と、第2の固定部材57Bの位置決め部64B,64Bの間隔とは、それぞれ異なるように構成している。これにより、内蓋カバー66の誤装着を防止できるようにしている。
内蓋カバー66は、内蓋27における内鍋10内を臨む側に装着され、蒸気通路32の入口である調圧弁43A,43Bの連通孔46A,46Bが目詰まりすることを防止するものである。この内蓋カバー66はステンレス製であり、平面視において蓋ヒータ25の下側を覆うように、放熱板24と略同一直径の円板状に形成されている。内蓋カバー66には、図5中破線で示す連通孔46A,46Bと上下に対応する位置を除く領域に、多数の通気孔67が設けられている。即ち、通気孔67は、上側温度センサ26に連通する露出孔42と上下に対応する位置には設けられている。また、第1の固定部材57Aの側に位置する領域には、通気孔67を設けない非形成部68が設けられている。これにより、蓋体19を開放した際の結露水の漏出を抑制している。なお、通気孔67の直径は、蒸気通路32を容易に塞いでしまう大きさの雑穀(例えば豆類など)が通過できない大きさ(例えば3mm)にしている。
内蓋カバー66の外周部には、円環状をなすカバーリング69が配設されている。このカバーリング69は樹脂製であり、装着状態で上端縁が内蓋27に当接する外壁部70を備えている。外壁部70には、内蓋27との間である内部に連通する複数の通気部71が設けられている。この通気部71は、外壁部70の上端部を下向きに窪ませることにより形成され、内蓋27との間に通気孔67の直径と同等の隙間が形成される。また、カバーリング69には、第1の固定部材57Aに位置決め固定される第1係合部72が設けられている。この第1係合部72は、両側部が係合凹部65A,65Aに係合可能な横幅で、径方向外向きに突出した突片からなり、その中央には下向きに突出する操作片73が突設されている。さらに、カバーリング69には、第1係合部72に対して径方向逆側に、第2係合部80を有する係合部材78を装着するための被装着部74が設けられている。この被装着部74は、内蓋27に当接するように上向きに突出したネジ止め部75が設けられている。
また、内蓋カバー66は、カバーリング69の被装着部74に装着部材76を介して装着される係合部材78を備えている。装着部材76はネジ止め部75と対応するネジ挿通部77を備え、被装着部74との間に係合部材78を進退可能に装着する。係合部材78は、第2の固定部材57Bの位置決め部64B,64Bの間隔より小さい横幅の操作部79を備えている。この操作部79の両側には、係合凹部65B,65Bに係合可能な第2係合部80が設けられている。この係合部材78は、装着部材76内に配設した付勢手段であるスプリング(図示せず)により、進出方向に付勢されている。
この炊飯器には、炊飯器本体11内に制御基板(図示せず)が配設され、この制御基板に制御手段であるマイコンが実装されている。そして、マイコンは、炊飯器本体11の正面に形成された操作パネル81のスイッチ82の操作に応じて、予め記憶されたプログラムに従って、誘導加熱コイル17および蓋ヒータ25による加熱(通電)制御を行い、予熱、昇温(中ぱっぱ)、沸騰維持、および、むらしなどの各工程を経て炊飯(調理)処理を実行するとともに、炊き上げた米飯を所定温度に保温する保温処理を実行する。
炊飯処理中には、内鍋10の温度を下側温度センサによって検出し、内鍋10内の温度を上側温度センサ26によって検出し、その検出値に基づいて誘導加熱コイル17および蓋ヒータ25による加熱量を制御する。この際、本実施形態では、内蓋27に内蓋カバー66を配設しているが、上側温度センサ26と連通する露出孔41,42と上下に対応する位置には、通気孔67を設けた構成としているため、検出の応答性が悪くなることはない。
また、内鍋10を加熱することにより発生した蒸気は、通気孔67および通気部71から内蓋カバー66内に流入する。その際、連通孔46A,46Bの下側に通気孔67を設けている場合には、その部分での排気量が最も多くなる。この場合、飯米が雑穀米であるときには雑穀米中の雑穀が集中して通過するため、連通孔46A,46Bの目詰まりが発生し易くなる。しかし、本実施形態の内蓋カバー66には、連通孔46A,46Bと上下に対応する位置に通気孔67を設けずに、排気経路を複雑化している。そのため、雑穀の集中排出を防止し、目詰まりの発生を最大限に抑制するとともに、排気に必要な面積を十分に確保できる。
内蓋カバー66を通過した後、連通孔46A,46Bを通過した蒸気は、第1および第2の調圧弁43A,43Bを通過した後、弁収容部33A,33B内を通って空隙部34に至る。そして、この空隙部34に流入した空気は、蒸気口ユニットを経て外部に排気される。
一方、ユーザが内鍋10内に調理物を収容した袋を一緒にセットしている場合、従来と同様に、袋内の空気が膨張して内蓋カバー66に密着し、全ての通気孔67を塞いでしまうことがある。しかし、本実施形態では、蓋ヒータ25(放熱板24)の下側を覆う大きさの内蓋カバー66の外壁部70に通気部71を設けているため、袋が外壁部70の外側に廻りこんで通気部71を塞ぐことはない。よって、ユーザが誤使用によってパッククッキングを行っても、内鍋10内の蒸気の排気経路を確保できる。よって、内鍋10内の圧力が異常に高くなることを確実に防止できる。
炊飯が終了した後の保温時には、蓋ヒータ25の下側を覆うように内蓋カバー66を形成しているため、蓋ヒータ25の熱が米飯に直接加わることはない。そのため、米飯からの過剰な水分の放出を抑制できる。しかも、内蓋カバー66の上面(内蓋27との間)には、むらし工程での蒸気や保温中の蒸気による結露水が付着している。そして、この結露水は、内蓋カバー66に形成した多数の通気孔67から分散されて米飯上に付与される。その結果、適度の水分が付与されるため、米飯の潤いを確保できる。
なお、本発明の加熱調理器は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、内蓋カバー66に多数の通気孔67を設けたが、外壁部70に所定の開口面積で通気部71を設ければ、通気孔67は設けない構成としてもよい。また、通気部71は、外壁部70の上端に設ける構成に限られず、貫通した孔により構成してもよい。
さらに、前記実施形態では、蓋体19に温度センサ26を設けたが、内鍋10内の圧力を検出する圧力センサを設けた場合でも、対応位置に通気孔67を設けることにより、前記と同様の作用および効果を得ることができる。また、蓋体19に温度センサ26を配設する場合には露出孔41は設けることなく、放熱板24の上面に接触するように配設してもよく、この場合でも、前記実施形態と同様に、上下に対応する位置に通気孔67を設けておくことにより、熱応答性が悪くなることを防止できる。
また、前記実施形態では、一対の調圧弁43A,43Bを搭載したが、一方の調圧弁だけを設けた構成としてもよい。勿論、調圧弁43A,43Bを搭載しない非圧力式の炊飯器としても、本発明の内蓋カバー66を設ける構成は有効である。
さらに、前記実施形態では、炊飯器を例に挙げて説明したが、所定の調理物を加熱して調理する加熱調理器であれば同様に適用可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。
10…内鍋(調理鍋)
11…炊飯器本体(調理器本体)
17…誘導加熱コイル(本体側加熱手段)
19…蓋体
24…放熱板
25…蓋ヒータ(蓋体側加熱手段)
26…上側温度センサ
27…内蓋
28…シール部材
32…蒸気通路
43A,43B…調圧弁
46A,46B…連通孔
57A,57B…固定部材
59…固定孔
60A,60B…固定孔
61…リベット(固定具)
63…シーリング材
66…内蓋カバー
67…通気孔
70…外壁部
71…通気部

Claims (5)

  1. 上端開口の調理鍋を配設する調理器本体と、
    前記調理器本体内に配設され、前記調理鍋を加熱する本体側加熱手段と、
    前記調理器本体に開閉可能に配設され、前記調理鍋内と外部とを連通する蒸気通路を有する蓋体と、
    前記蓋体内に配設され、前記調理鍋内を加熱する蓋体側加熱手段と、
    前記蒸気通路の入口を構成する連通孔を有し、前記蓋体の前記調理鍋内を臨む側に設けられ、前記調理鍋の上端開口を密閉する内蓋と、
    を備え、前記各加熱手段を加熱制御して調理処理を実行する加熱調理器において、
    前記内蓋における前記調理鍋内を臨む側に、平面視において前記蓋体側加熱手段の下側を覆うように内蓋カバーを更に配設し、
    この内蓋カバーの外壁部に、前記内蓋との間に連通する複数の通気部が設けられており、当該通気部は前記外壁部の上端部を下向きに窪ませた状態に形成されていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記内蓋カバーに、前記内蓋の前記連通孔と上下に対応する位置を除く領域に通気孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記蓋体内に、前記調理鍋内の温度または圧力を検出するセンサを配設し、
    前記内蓋カバーの前記センサと上下に対応する位置に、通気孔を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記内蓋に、前記内蓋カバーを着脱可能に配設するための固定部材を配設し、
    前記内蓋および前記固定部材に、固定具を貫通させる固定孔を設けるとともに、各固定孔の境界部分にシーリング材を配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  5. 前記シーリング材はシリコン系シーリング材であることを特徴とする請求項4に記載の加熱調理器。
JP2012112311A 2012-05-16 2012-05-16 加熱調理器 Active JP5952080B2 (ja)

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