JP5950872B2 - 半導体モジュール - Google Patents

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Description

この発明は、パワー半導体デバイスを内部に有する半導体モジュールに関し、特にその冷却機能に関するものである。
近年、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチングデバイスや、それらに電気的に並列接続される還流ダイオードといったパワー半導体デバイスを使用した半導体装置(インテリジェントパワーモジュール(Intelligent Power Module):IPM)が開発されている。以下、上記のような半導体装置を単に「IPM」と称する場合がある。
すなわち、IPM等の半導体モジュールでは、IGBT等のスイッチングデバイスといったパワー半導体デバイス及び、それらに電気的に並列接続される還流ダイオードといったパワー半導体デバイス等が1つのパッケージに収められる等により一体的に構成されている。
そして、半導体モジュール内の半導体デバイスを冷却すべく、半導体モジュールに冷却機能が設けられる。このような半導体モジュールとして、例えば、特許文献1に開示された半導体装置が挙げられる。
特開2006−287112号公報
しかしながら、冷却機能を有する従来の半導体モジュールは、比較的冷却が困難とされる半導体デバイスの表面電極まで十分に冷却することができていないという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、半導体デバイスの表面電極を含めて効果的に冷却することが可能な冷却機能を有する半導体モジュールを得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載の半導体モジュールは、パワー半導体デバイスを有する半導体形成部と冷却器とが結合されて構成される冷却機能付きの半導体モジュールであって、前記半導体形成部は、表面上に前記パワー半導体デバイスを配置する基体と、前記半導体デバイスの表面に形成される電極部と電気的に接続される表面側主電極端子と、前記パワー半導体、前記基体、前記表面側主電極端子を覆って形成されるモールド樹脂部とを含み、前記基体の裏面、前記表面側主電極端子の先端部分は前記モールド樹脂部から露出しており、前記冷却器はペルチェ素子を有する冷却本体部と、前記冷却本体部の上部及び下部に設けられた吸熱部及び排熱部とを有し、前記吸熱部の上面と前記表面側主電極端子の前記先端部分とが互いに接触する態様で前記冷却器は前記半導体形成部に固定され、前記半導体形成部における前記基体の裏面と前記冷却器における前記排熱部の下面とが同一平面上に形成され、前記半導体モジュールは、表面上に前記基体及び前記冷却器を配置するベース板と、前記半導体形成部上に配置される押さえ板と、前記ベース板、前記押さえ板、前記半導体形成部及び前記冷却器を内部に収容するケースとをさらに備え、前記押さえ板は前記ケースへの収容時に前記半導体形成部を前記ベース板側に押圧するように固定され、前記ケース内部から外部に突出して形成され、前記表面側主電極端子と電気的に接続される表面側外部端子とをさらに備える
この発明における請求項1記載の本願発明の半導体モジュールは、冷却することが比較的困難である表面側主電極端子をその先端部分から冷却器によって効果的に冷却することができる。この際、冷却本体部はペルチェ素子を有しており、ペルチェ素子に対し印加電圧に応じた冷却温度制御が行えるため、冷却対象の半導体デバイスに対して適切な冷却制御が行える。
加えて、請求項1記載の本願発明の半導体モジュールは、半導体形成部における基体の裏面と冷却器における排熱部の下面とが同一平面上に形成されているため、内部を流れる冷媒によって上記基体の裏面及び上記排熱部の下面から冷却する水冷方式の補助冷却部を用いて、同一平面を形成する上記基体の裏面及び上記排熱部の下面から効率的な冷却を行うことができる。
その結果、補助冷却部によってペルチェ素子の排熱部を下面から効率的に冷却することができるため、冷却対象の半導体デバイスに対し冷却器のペルチェ素子によって安定した冷却制御を行うことができる。
この発明の実施の形態1である冷却器付半導体モジュールの第1の態様を示す断面図である。 この発明の実施の形態1である冷却器付半導体モジュールの第1の態様を示す平面図である。 この発明の実施の形態1である冷却器付半導体モジュールの第2の態様を示す断面図である。 図1で示したパワー半導体形成部の等価回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態2である冷却器付半導体モジュールの第1の態様を示す断面図である。 この発明の実施の形態2である冷却器付半導体モジュールの第2の態様を示す断面図である。 この発明の実施の形態2である冷却器付半導体モジュールの第2の態様を示す平面図である。 IPMの一般的な構造(その1)を示す断面図である。 IPMの一般的な構造(その2)を示す断面図である。 IPMの一般的な構造(その3)を示す断面図である。
<前提技術>
図8〜図10はIPMの一般的な構造(その1〜その3)を示す断面図である。以下、これらの図を参照して、従来のIPMの構造について説明する。
図8に示すように、裏面銅箔部55、絶縁シート54及びベース配線板53の順で形成される積層構造により基体が構成される。ベース配線板53は銅等の導電材で構成され、絶縁シート54はセラミックや樹脂等から構成され、銅箔により構成される裏面銅箔部55は絶縁シート54を保護するために設けられる。
そして、ベース配線板53の表面上に、IGBT等のスイッチングデバイス等のパワー半導体デバイス51及び、それらに電気的に並列接続される還流ダイオード等のパワー半導体デバイス52が形成される。この際、パワー半導体デバイス51及び52それぞれの裏面電極がはんだ等を用いてベース配線板53の表面(の配線パターン上)に接合される。
パワー半導体デバイス51及び52それぞれの裏面電極は通常、P側(コレクタ及びカソード側)の電極として機能し、ベース配線板53に形成された配線パターンを経由して、ベース配線板53の表面(の配線パターン)上の一部にはんだ等により接合して設けられるP側電極58に電気的に接続される。なお、上述した(コレクタ及びカソード側)とは、パワー半導体デバイス51として形成されるIGBTのコレクタ側及びパワー半導体デバイス52として形成される還流ダイオードのカソード側を意味する。
一方、パワー半導体デバイス51及び52それぞれの表面電極は通常、N側(エミッタ及びアノード側)の電極として機能し、これらの表面電極にN側電極59がはんだ等により接合されることにより、表面電極,N側電極59間が電気的に接続される。なお、P側電極58及びN側電極59は共に銅等の導電材から構成される。なお、上述した(エミッタ及びアノード側)とは、パワー半導体デバイス51として形成されるIGBTのエミッタ側及びパワー半導体デバイス52として形成される還流ダイオードのアノード側をそれぞれ意味する。
また、パワー半導体デバイス51の制御電極(IGBTのゲート,エミッタ)や温度検出ダイオード等のパッドとを含む複数の第3電極部は、配線用アルミワイヤー等の導電材56を介して複数の制御用端子57(図面上では一つの制御用端子57を代表して示している)に電気的に接続される。一部の制御用端子57は、温度検出ダイオード等の半導体モジュール64の外部制御端子としても機能する。
そして、これらの構成部51〜59を覆ってモールド樹脂60が形成されることにより半導体モジュール64(トランスファモールドパワーモジュール:以下、単に「T−PM」と称する場合あり)が得られる。なお、制御用端子57、P側電極58及びN側電極59の先端部分、並びに裏面銅箔部55の裏面はモールド樹脂60から露出している。
さらに、図9に示すように、T−PM64はケース68内に収納されることにより半導体モジュール38が形成される。銅等からなるベース板66の表面上に熱伝導率を向上するためのシリコングリス15を介してT−PM64の裏面が配置される。
そして、T−PM64上に押さえ板67が設けられる。押さえ板67はケース68への収容時にケース68内の予め定められた位置に固定される。
さらに、押さえ板67の上方に、シールド板70を介して、駆動回路や保護回路等を実装したプリント配線板69(プリンテッドサーキットボード:以下、「PCB」と称する場合がある)が設けられる。
このプリント配線板69のスルーホールを貫通し、はんだ等によりT−PM64の制御用端子57が接合される。
また、プリント配線板69及びシールド板70は、ケース68への収容時にケース68内の予め定められた位置に固定される。シールド板70は急峻な電圧及び電流変化により生ずる電磁誘導ノイズからプリント配線板69をシールドすべくアルミ等から構成される。
そして、銅等の導電材からなるP側主電極用の外部端子71はケース68の外部側面から内部に挿入され、ケース68内においてP側電極58と溶接等により接合されることにより電気的に接続される。同様にして、銅等の導電材からなるN側主電極用の外部端子72はケース68の外部側面から内部に挿入され、ケース68内においてN側電極59と溶接等により接合されることにより電気的に接続される。したがって、外部端子71及び外部端子72はそれぞれケース68内から外部側面上に延びて形成される。
このように、T−PM64をケース68内に収容することにより半導体モジュール38が形成される。すなわち、IGBTに代表されるスイッチングデバイス等のパワー半導体デバイス51と還流ダイオード等のパワー半導体デバイス52とが電気的に並列接続されて構成されるT−PM64及び、IGBT等のスイッチングデバイスの駆動や、過電流、温度異常を検出したりするプリント配線板69を備えたIPMとなる半導体モジュール38が構成される。
さらに、図10に示すように、T−PM64の裏面側に補助冷却器74が設けられることにより半導体モジュール39が形成される。すなわち、補助冷却器74がシリコングリス73を介してベース板66の裏面側に配置される。補助冷却器74はアルミ等から構成され、内部を冷媒75が巡回することにより水冷方式の冷却機能を有する。
図10で示した補助冷却器74を有する半導体モジュール39において、T−PM64内部のパワー半導体デバイス51,52から発生した熱はT−PM64の裏面側に設けられた裏面銅箔部55等より外部へ放出される。さらに、T−PM64の外部へ放出された熱は、シリコングリス65を介してケース68側のベース板66から、IPM外部の補助冷却器74へ放出される。この際、シリコングリス65を介することにより、T−PM64,ベース板66間における接触面の凹凸箇所やソリを抑制することができる分、接触面積を増して熱伝導率を向上させることができる。
図8〜図10で示した構造において、IGBTに代表されるスイッチングデバイス等のパワー半導体デバイス51及び還流ダイオード等のパワー半導体デバイス52のスイッチング動作やDC連続通電動作時の損失に伴う発熱は、パワー半導体デバイス51,52それぞれの裏面電極から、はんだ、銅等の導電材からなるベース配線板53、セラミックや樹脂等の絶縁シート54、絶縁シート54を保護する為の裏面銅箔部55を介してT−PM64の外部へと放熱される。
従来のIPMは図8〜図10で示す構造を有しているため、IGBTに代表されるスイッチングデバイス等のパワー半導体デバイス51及び還流ダイオード等のパワー半導体デバイス52のスイッチング動作やDC連続通電動作時の損失に伴う発熱は、これらパワー半導体デバイス51,52それぞれの裏面電極からの放熱が主となる。
一方、これらパワー半導体デバイス51,52それぞれの表面電極に電気的に接続される、上側に位置する銅等の導電材からなるN側電極59は、これらパワー半導体デバイス51,52の下側に位置する銅等の導電材からなるベース配線板53に対し高温となる。
したがって、パワー半導体デバイス51,52を形成するシリコン等に比べ、その上側に位置するT−PM64のN側電極59や、その下側に位置するベース配線板53を構成する銅等の導電材の方において熱膨張率が大きくなる。特にパワー半導体デバイス51,52の上側に位置するN側電極59は、その下側に位置するベース配線板53に比べ、スイッチング動作やDC連続通電動作時の損失に伴う発熱による機械的膨張、収縮量が大きい。
このため、パワー半導体デバイス51及び52と、その上側に位置するN側電極9や、その下側に位置するベース配線板53を構成する銅等の導電材とのはんだ接合部分は、繰返し加わる周囲温度の変化に伴う素材の熱膨張、熱収縮によるクラックが生じたり、剥離したりする等によって信頼性を低下させてしまう問題点があった。
また、これらパワー半導体デバイス51,52の表面電極まで十分に冷却し、より高速なスイッチング動作や、DC連続通電動作時のより大きな電流を連続通電するためには、外部の冷却器の能力向上のための大型化や、パワー半導体デバイスの形成面積を拡大し、単位面積あたりの電流密度に余裕を持たせる(チップ面積の拡大)等の冷却対策の必要がある。しかしながら、上記した冷却対策を施すことは装置の大型化を招くという別の問題点を誘発していまい実用的でない。
このように、図8〜図10で示した従来のIPMの問題点の解消を図ったのが以下で述べる実施の形態である。
<実施の形態1>
図1〜図3はこの発明の実施の形態1である冷却器付半導体モジュールの構造を示す説明図であり、図1及び図2は第1の態様を示す断面図及び平面図であり、図3は第2の態様を示す断面図である。
図1及び図2に示すように、裏面銅箔部5、絶縁シート4及びベース配線板3の順で形成される積層構造により基体が構成される。ベース配線板3は銅等の導電材で構成され、絶縁シート4はセラミックや樹脂等から構成され、銅箔により構成される裏面銅箔部5は絶縁シート4を保護するために設けられる。
そして、ベース配線板3の表面上に、IGBTに代表されるスイッチングデバイス等のパワー半導体デバイス1及び、パワー半導体デバイス1に電気的に並列接続される還流ダイオード等のパワー半導体デバイス2が形成される。この際、パワー半導体デバイス1及び2それぞれの裏面電極がはんだ等を用いてベース配線板3の表面(の配線パターン上)に接合される。
パワー半導体デバイス1及び2それぞれの裏面電極は通常、P側(コレクタ及びカソード側)の電極として機能し、ベース配線板3に形成された配線パターンを経由して、ベース配線板3の表面(の配線パターン)上の一部にはんだ等により接合して設けられるP側電極8に電気的に接続される。上述した(コレクタ及びカソード側)は、パワー半導体デバイス1として形成されるIGBT81(図4参照)のコレクタ側及びパワー半導体デバイス2として形成される還流ダイオード82(図4参照)のカソード側を意味する。
一方、パワー半導体デバイス1及び2それぞれの表面電極は通常、N側(エミッタ及びアノード側)の電極として機能し、これらの表面電極にN側電極9(表面側主電極端子)がはんだ等により接合されることにより、表面電極,N側電極9間が電気的に接続される。なお、P側電極8及びN側電極9は銅等の導電材から構成される。なお、上述した(エミッタ及びアノード側)は、パワー半導体デバイス1として形成されるIGBT81(図4参照)のエミッタ側及びパワー半導体デバイス2として形成される還流ダイオード82(図4参照)のアノード側を意味する。
また、パワー半導体デバイス1の制御電極(IGBT81のゲート,エミッタ)や温度検出ダイオード等のパッド等を含む複数の第3電極部は、配線用アルミワイヤー等の導電材6を介して複数の制御用端子7(図面上では一つの制御用端子7を代表して示している)に電気的に接続される。したがって、一部の制御用端子7は、温度検出ダイオード等のパワー半導体形成部14における外部制御端子としても機能する。
そして、これらの構成部1〜9を覆ってモールド樹脂10が形成されることによりパワー半導体形成部14が得られる。なお、制御用端子7、P側電極8及びN側電極9の先端部分、並びに裏面銅箔部5の裏面はモールド樹脂10から露出している。特に、N側電極9の先端部分は後に詳述する冷却器100を取付可能にすべくモールド樹脂10からの露出部分が長くなっている。
図4は図1で示したパワー半導体形成部14の等価回路を示す回路図である。同図に示すように、パワー半導体デバイス1は例えばIGBT81により構成され、パワー半導体デバイス2は例えば還流ダイオード82により構成される。
そして、パワー半導体デバイス1,2から構成される半導体デバイス形成領域41内においてIGBT81のエミッタと還流ダイオード82のアノードとが共通にN側電極9に電気的に接続され、ベース配線板3(の配線パターン)を介してIGBT81のコレクタと還流ダイオード82のカソードとがP側電極8に共通に電気的に接続される。
さらに、N側電極9の裏面側に冷却器100が固定具12よって固定される。冷却器100は、内部にペルチェ素子を有する冷却本体部110、冷却本体部110の上面側に設けられる吸熱部111、冷却本体部110の下面側に設けられる排熱部112、及び排熱部112の下面側に設けられる固定用排熱部113から構成される。
吸熱部111及び排熱部112は平面視形状が冷却本体部110より広く、それぞれの周辺領域が冷却本体部110から突出して形成され、固定用排熱部113は吸熱部111及び排熱部112より平面視形状が広く、周辺領域が排熱部112から突出して形成されている。固定用排熱部113は厚み及び平面視形状が固定具12と同程度に形成されている。
以下、固定具12による冷却器100の取付内容について説明する。図1に示すように、N側電極9の裏面に冷却器100の吸熱部111の上面が接触した状態で、N側電極9の表面上に固定具12を配置して、固定具12と冷却器100の固定用排熱部113とをとめネジ29によってネジ止め固定することにより、N側電極9及び冷却器100間を固定することができる。
すなわち、図2に示すように、固定具12(及び固定用排熱部113)は平面視して矩形状を呈しており、その4隅部分を貫通して4つのとめネジ29を設け、4つのとめネジ29をN側電極9の外部並びに冷却器11の冷却本体部110、吸熱部111及び固定具12の外部を通過させて、各とめネジ29の先端部分を固定用排熱部113にネジ止め固定することにより、吸熱部111の表面とN側電極9の裏面とを強く接触させながら、N側電極9に冷却器100を固定することができる。
そして、N側電極9に冷却器100を取り付けた際、固定用排熱部113の下面とパワー半導体形成部14における裏面銅箔部5の裏面とが同一平面上に形成されるように位置決めされる。なお、同一平面上に形成されるとは、固定用排熱部113の下面と裏面銅箔部5の裏面とを含む仮想的な一の平面が存在するように形成されることを意味する。
なお、吸熱部111及び排熱部112はそれぞれ窒化アルミ等の電気的絶縁性の高いセラミックにより形成されており、パワー半導体デバイス1,2用のN側電極9(高電圧部)と冷却器100の冷却制御用の制御電圧(低電圧部)とを電気的に絶縁することが可能となる。さらに、固定用排熱部113を、窒化アルミ等の電気的絶縁性の高いセラミックにより形成することにより、固定用排熱部113及び排熱部112を共に冷却器100の排熱部として機能させることができ、固定用排熱部113の下面が冷却器100の下面となる。なお、冷却器100を変形例として、排熱部112の形成を省略し、固定用排熱部113のみを冷却器100の排熱部として機能させる態様も考えられる。
冷却本体部110内に設けられたペルチェ素子は、熱電効果のひとつであるペルチェ効果を利用した冷却用の素子である。ペルチェ素子は印加電圧に応じた冷却温度の制御が可能であり、パワー半導体デバイス1,2の過渡的な温度変化に対応した任意の冷却温度制御が可能となるため、パワー半導体デバイス1,2の表面電極とN側電極9との接合に用いられたはんだへの熱膨張による機械的なストレスを最も効果的に低減することが可能となる。その結果、実施の形態1の第1の態様である冷却器付半導体モジュール31のパワー半導体デバイス1,2の動作時における信頼性の向上を図ることができる。
上述したように、実施の形態1の第1の態様である冷却器付半導体モジュール31は、冷却することが比較的困難である表面側主電極端子であるN側電極9をその先端部分から冷却器100によって効果的に冷却することができる。この際、冷却器100を構成する冷却本体部110はペルチェ素子を有しており、ペルチェ素子に対し印加電圧に応じた冷却温度制御が行えるため、冷却対象のパワー半導体デバイス1,2に対して適切な冷却制御が行える。
このように、冷却器100による冷却制御により、パワー半導体デバイス1を構成するIGBT等のスイッチング動作時の損失に伴う発熱を低減することができるため、IGBT等はより高速なスイッチング動作が可能となる。
さらに、冷却器100による冷却制御により、パワー半導体デバイス1,2におけるDC連続通電動作時の損失に伴う発熱を低減することができるため、より大きな電流を連続通電することが可能となる。また、ペルチェ素子を用いた冷却器100は装置規模が比較的小さくして構成することができるため、冷却器付半導体モジュール31全体の小型化が可能となる分、コストの低減化を図ることができる。
さらに、パワー半導体デバイス1,2の表面電極にはんだを介して接合される銅等の導電材からなるN側電極9は、パワー半導体デバイス1,2を形成するシリコンに比べて熱膨張率が大きいが、このN側電極9を冷却器100によって直接冷却することができる。その結果、パワー半導体デバイス1,2の表面電極と接合のために用いたはんだへの熱膨張による機械的なストレスを低減することが出来るため、IPMとしての冷却器付半導体モジュール31の信頼性の向上を図ることができる。
さらに、図3に示すように、パワー半導体形成部14の裏面側及び冷却器100の固定用排熱部113側に補助冷却器24を設けることにより冷却器付半導体モジュール31Bを実施の形態1の第2の態様として形成することができる。すなわち、補助冷却器24がシリコングリス15を介してパワー半導体形成部14及び裏面側及び排熱部112の下面側に取り付けられる。補助冷却器24はアルミ等から構成され、内部を冷媒25が巡回することにより水冷方式の冷却機能を有する。
このように、冷却器100の固定用排熱部113の下面とパワー半導体形成部14における裏面銅箔部5の裏面とが同一平面上に形成されるように位置決めされているため、補助冷却器24の表面上にパワー半導体形成部14及び冷却器100を安定性良く配置することができる。その結果、パワー半導体形成部14及び冷却器100を一の補助冷却器24を用いて効率的にパワー半導体形成部14及び冷却器100を冷却することができる。
図3で示した補助冷却器24を有する冷却器付半導体モジュール31Bにおいて、パワー半導体形成部14内部のパワー半導体デバイス1,2から発生した熱はパワー半導体形成部14の裏面側に設けられた裏面銅箔部5等より外部へ放出される。さらに、パワー半導体形成部14の外部へ放出された熱は、シリコングリス15を介して外部の補助冷却器24へ放出される。この際、シリコングリス15を介することにより、パワー半導体形成部14,補助冷却器24間における接触面の凹凸やソリを抑制することができる分、接触面積を増して熱伝導率を向上させることができる。
さらに、補助冷却器24の冷却機能により、固定用排熱部113の下面から冷却器100の冷却本体部110を効率的に冷却することが可能となり、ペルチェ素子を用いた冷却器100による安定した吸熱が可能となる分、冷却器100による冷却精度を高めることができる。
上述したように、パワー半導体形成部14(における裏面銅箔部5)の裏面と冷却器100(における固定用排熱部113)の下面とが同一平面上に形成されるように位置決めされている。このため、図3に示すように、同一平面を形成するパワー半導体形成部14の裏面及び冷却器100の下面と補助冷却器24の表面とが安定性良く接する態様で、補助冷却器24の表面上にパワー半導体形成部14及び冷却器100を安定性良く配置することができる。
その結果、実施の形態1の第2の態様である冷却器付半導体モジュール31Bは、補助冷却器24の内部を流れる冷媒25によって、パワー半導体形成部14の裏面側及び冷却器100の下面側(排熱部112及び固定用排熱部113側)から効率的に冷却することができるため、冷却対象のパワー半導体デバイス1,2に対しペルチェ素子を用いた冷却器100による安定した冷却制御を行うことができる。
<実施の形態2>
図5〜図7はこの発明の実施の形態2である冷却器付半導体モジュールの構造を示す説明図であり、図5は第1の態様を示す断面図であり、図6及び図7は第2の態様を示す断面図及び平面図である。
図5に示すように、実施の形態1で示した冷却器付半導体モジュール31を構成したパワー半導体形成部14と共に冷却器11をケース18内に収納することにより実施の形態2の第1の態様の冷却器付半導体モジュール32が形成される。
以下、実施の形態2の第1の態様の構造について、実施の形態1と同じ構成部分は同一符号を付して説明を適宜省略しつつ、実施の形態1と異なる箇所を中心に説明する。
実施の形態2において、N側電極9の裏面側に冷却器11が固定具12よって固定される。冷却器11は、内部にペルチェ素子を有する冷却本体部110、冷却本体部110の上面側に設けられる吸熱部111、及び冷却本体部110の下面側に設けられる排熱部112から構成される。冷却器11は固定用排熱部113を有していない点において、実施の形態1で示した冷却器100とは構成が異なる。
銅等からなるベース板16の表面上に熱伝導率を向上するためのシリコングリス15を介してパワー半導体形成部14の裏面及び冷却器11(の排熱部112)の下面が配置される。
以下、固定具12による冷却器11の取付内容について説明する。図5に示すように、N側電極9の裏面に冷却器11の吸熱部111の上面が接触し、排熱部112がシリコングリス15を介してベース板16上に配置された状態で、N側電極9の表面上に固定具12を配置して、固定具12とベース板16とによりN側電極9及び冷却器11を挟み込む。そして、この状態で、固定具12とベース板16とをとめネジ29によってネジ止め固定することにより、N側電極9及び冷却器11間を固定することができる。
すなわち、前述したように、固定具12は平面視して矩形状を呈しており(図2参照)、その4隅部分を貫通して4つのとめネジ29を設け、4つのとめネジ29をN側電極9及び冷却器11の外部を通過させ、シリコングリス15を貫通させて、各とめネジ29の先端部分をベース板16にネジ止め固定することにより、吸熱部111の表面とN側電極9の裏面とを強く接触させながら、N側電極9に冷却器11を固定することができる。
そして、N側電極9に冷却器11を取り付けた際、冷却器11の下面とパワー半導体形成部14における裏面銅箔部5の裏面とが同一平面上に形成されるように位置決めされる。
一方、パワー半導体形成部14上に押さえ板17が設けられる。押さえ板17はよって、ケース18の内部に設けられるネジ止め部(図示せず)にネジ止めされることにより、ケース18内の予め定められた位置に固定される。そして、押さえ板17はケース18への収容時にパワー半導体形成部14をベース板16側に押圧するように作用する。したがって、固定具12よってパワー半導体形成部14と連結されている冷却器11に対しても、押さえ板17によって間接的にベース板16側に押圧作用が働く。
さらに、押さえ板17の上方に、シールド板20を介して、駆動回路や保護回路等を実装したプリント配線板19(プリンテッドサーキットボード:PCB)が設けられる。このスルーホールを貫通し、はんだ等によりパワー半導体形成部14の制御用端子7が接合される。
また、プリント配線板19及びシールド板20は、ケース18の内部に設けられるネジ止め部(図示せず)にネジ止めされることにより、ケース18内の予め定められた位置に固定される。
シールド板20は急峻な電圧及び電流変化により生ずる電磁誘導ノイズからプリント配線板19をシールドすべくアルミ等から構成される。
そして、銅等の導電材からなるP側主電極用の外部端子21はケース18の外部側面から内部に挿入され、ケース18内においてP側電極8と溶接等により接合されることにより電気的に接続される。同様にして、銅等の導電材からなるN側主電極用の外部端子22(表面側外部端子)はケース18の外部側面から内部に挿入され、ケース18内においてN側電極9の最先端部と溶接等により接合されることにより電気的に接続される。したがって、外部端子21及び外部端子22はそれぞれケース18内から外部側面上に延びて形成される。
このように、パワー半導体形成部14をケース18内に収容することにより実施の形態2の冷却器付半導体モジュール32が形成される。すなわち、IGBTに代表されるスイッチングデバイス等のパワー半導体デバイス1と還流ダイオード等のパワー半導体デバイス2とが電気的に並列接続されたパワー半導体形成部14及び、IGBT等のスイッチングデバイスの駆動や、過電流、温度異常を検出したりするプリント配線板19を備えたIPMとなる冷却器付半導体モジュール32が構成される。
このように、実施の形態2の第1の態様である冷却器付半導体モジュール32は、ケース18への収容時に固定された押さえ板17によるパワー半導体形成部14に対する押圧作用により、ベース板16上にパワー半導体形成部14及び冷却器11をより強固に固定することができる。
さらに、図6に示すように、パワー半導体形成部14の裏面側に補助冷却器24が設けることにより第2の態様の冷却器付半導体モジュール32Bを形成することができる。すなわち、補助冷却器24がシリコングリス23を介してベース板16の裏面側に配置される。前述したように、補助冷却器24は、内部を冷媒75が巡回することにより水冷方式の冷却機能を有する。
図6で示した補助冷却器24を有する冷却器付半導体モジュール32Bにおいて、パワー半導体形成部14内部のパワー半導体デバイス1,2から発生した熱はパワー半導体形成部14の裏面側に設けられた裏面銅箔部55等より外部へ放出される。さらに、パワー半導体形成部14の外部へ放出された熱は、シリコングリス15及びベース板16を介して補助冷却器24へ放出される。この際、シリコングリス15を介することにより、パワー半導体形成部14及び冷却器11,ベース板16間における接触面積を増して熱伝導率を向上させている。
上述したように、実施の形態2の冷却器付半導体モジュール32(32B)は、パワー半導体形成部14(における裏面銅箔部5)の裏面と冷却器11(における排熱部112)の下面とが同一平面上に形成されるように位置決めされている。このため、図6に示すように、同一平面を形成するパワー半導体形成部14の裏面及び冷却器11の下面とをシリコングリス15を介してベース板16の表面上に安定性良く配置することができる。
その結果、実施の形態2の第2の態様である冷却器付半導体モジュール32Bは、補助冷却器24の内部を流れる冷媒25によってパワー半導体形成部14の裏面側及び冷却器11の下面側から効率的に冷却することができるため、冷却対象のパワー半導体デバイス1,2に対しペルチェ素子を用いた冷却器11による安定した冷却制御を行うことができる。
さらに、冷却器付半導体モジュール32Bは、図7に示すように、2つのパワー半導体形成部14(14a,14b)を収納している。
すなわち、実施の形態2の第2の態様である冷却器付半導体モジュール32Bは、パワー半導体形成部14として、各々がパワー半導体デバイス1,2、基体(3〜5)、導電材6、制御用端子7、P側電極8、N側電極9及びモールド樹脂10を有する2つのパワー半導体形成部14a及び14bを有している。さらに、パワー半導体形成部14a及び14bそれぞれに対して外部端子21及び外部端子22が設けられる。
一方、パワー半導体形成部14a及び14bに対して、ベース板16、押さえ板17、プリント配線板19、及びシールド板20が共通に設けられる。
そして、冷却器11として、各々が冷却本体部110、吸熱部111及び排熱部112を有し、パワー半導体形成部14a及び14bと1対1に対応して設けられる2つの冷却器11a及び11bを有している。
前述したように、ベース板16はパワー半導体形成部14a及び14b並びに冷却器11a及び11bに対して共通に設けられ、一つのベース板16上にシリコングリス15を介してパワー半導体形成部14a及び14b並びに冷却器11a及び11bが配置される。
さらに、パワー半導体形成部14(14a,14b)の裏面側及び冷却器11(11a,11b)の排熱部112側にシリコングリス23を介して補助冷却器24が設けられることにより第2の態様の冷却器付半導体モジュール32Bが形成される。
このように、冷却器11a及び11bそれぞれの排熱部112の下面とパワー半導体形成部14a及び14bそれぞれにおける裏面銅箔部5の裏面とが同一平面上に形成されるように位置決めされているため、ベース板16上に安定性良く設けることができる。したがって、実施の形態2の第2の態様は、パワー半導体形成部14及び冷却器11が複数設けられる構造において、複数のパワー半導体形成部14及び冷却器11に対し、一の補助冷却器24より効率的に冷却することができる効果を奏する。
複数のパワー半導体形成部14(14a,14b)を実装する実施の形態2の冷却器付半導体モジュール32Bにおいては、熱干渉や電流のアンバランスにより、一部のパワー半導体形成部14(例えば、14a)内のパワー半導体デバイスが他のパワー半導体形成部14(例えば、14b)に比べより高温になる熱的アンバランスが生ずることがある。
このような熱的アンバランスが生じた場合、従来の半導体装置(IPM)では、一部のパワー半導体形成部が他のパワー半導体形成部と比較して高温となり信頼性が著しく低下するといった問題が生じる可能性が高い。
一方、実施の形態2の第2の態様である冷却器付半導体モジュール32Bでは、パワー半導体形成部14a及び14bに1対1に対応して冷却器11a及び11bを設けているため、冷却器11a及び11b間で冷却能力を変えてパワー半導体形成部14a及び14bそれぞれを個別に冷却することができる。すなわち、冷却器11a及び11bそれぞれの冷却本体部110内のペルチェ素子への印加電圧を変えることにより、冷却器11a及び11b間で異なる冷却能力に設定することができる。
このように、冷却器付半導体モジュール32Bでは、複数のパワー半導体形成部14に1対1に対応して複数の冷却器11を設けることにより、冷却本体部110内のペルチェ素子を用いた冷却器11の冷却温度を複数の冷却器11それぞれで個別設定することができるため、上述した複数のパワー半導体形成部14間における熱的アンバランスを効果的に緩和する冷却制御が行えるため、より信頼性の向上を図ることができる。その結果、冷却器付半導体モジュール32Bの長寿命化を図ることができる。
例えば、パワー半導体形成部14aがパワー半導体形成部14bと比較して高温状態になった場合、冷却器11aの冷却能力を選択的に高めることにより、パワー半導体形成部14a及び14b間に生じて熱的アンバランスを効果的に抑制した冷却制御を行うことができる。
このように、実施の形態2の第2の態様である冷却器付半導体モジュール32Bは、複数のパワー半導体形成部14に1対1に対応して設けられる複数の冷却器11によって、冷却することが比較的困難である複数の半導体形成部それぞれのN側電極9(表面側主電極端子)をその先端部分から効果的に冷却することができる。この際、複数の冷却本体部110はそれぞれペルチェ素子を有しており、ペルチェ素子に対し印加電圧に応じた冷却温度制御が行えるため、冷却対象の複数の半導体デバイスそれぞれに対して適切な冷却能力を発揮することができる。
すなわち、動作時における電流のアンバランスにより、複数のパワー半導体形成部14における複数の半導体デバイス(複数のパワー半導体デバイス1,2)間のうち、一部の半導体デバイスが高温になる熱的アンバランスに対し、当該一部の半導体デバイスを有するパワー半導体形成部14に対応する一部の冷却器11の冷却能力を選択的に高めることにより、上記熱的アンバランスを効果的に緩和することができるため、冷却器付半導体モジュール32Bとしての信頼性の向上を図ることができる。
なお、実施の形態2の第2の態様では、複数のパワー半導体形成部14(複数の冷却器11)として2つの場合を示したが、3つ以上のパワー半導体形成部14からなる構成も勿論可能である。
また、実施の形態2では冷却本体部110、吸熱部111及び排熱部112から構成される冷却器11を用いたが、冷却器11に代えて実施の形態1で用いた冷却器100を用いても良い。この場合、パワー半導体形成部14(における裏面銅箔部5)の裏面と冷却器100(における固定用排熱部113)の下面とが同一平面上に形成されるように位置決めし、パワー半導体形成部14の裏面及び冷却器100の下面とをシリコングリス15を介してベース板16の表面上に安定性良く配置することになる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1,2 パワー半導体デバイス、3 ベース配線板、4 絶縁シート、5 裏面銅箔部、6 導電材、7 制御用端子、8 P側電極、9 N側電極、10 モールド樹脂、11,100 冷却器、12 固定具、14 パワー半導体形成部、15,23 シリコングリス、16 ベース板、17 押さえ板、18 ケース、19 プリント配線板、20 シールド板、21,22 外部端子、24 補助冷却器、25 冷媒、31,31B,32,32B 冷却器付半導体モジュール。

Claims (2)

  1. パワー半導体デバイスを有する半導体形成部と冷却器とが結合されて構成される冷却機能付きの半導体モジュールであって、
    前記半導体形成部は、
    表面上に前記パワー半導体デバイスを配置する基体と、
    前記半導体デバイスの表面に形成される電極部と電気的に接続される表面側主電極端子と、
    前記パワー半導体、前記基体、前記表面側主電極端子を覆って形成されるモールド樹脂部とを含み、前記基体の裏面、前記表面側主電極端子の先端部分は前記モールド樹脂部から露出しており、
    前記冷却器はペルチェ素子を有する冷却本体部と、前記冷却本体部の上部及び下部に設けられた吸熱部及び排熱部とを有し、前記吸熱部の上面と前記表面側主電極端子の前記先端部分とが互いに接触する態様で前記冷却器は前記半導体形成部に固定され、
    前記半導体形成部における前記基体の裏面と前記冷却器における前記排熱部の下面とが同一平面上に形成され
    前記半導体モジュールは、
    表面上に前記基体及び前記冷却器を配置するベース板と、
    前記半導体形成部上に配置される押さえ板と、
    前記ベース板、前記押さえ板、前記半導体形成部及び前記冷却器を内部に収容するケースとをさらに備え、前記押さえ板は前記ケースへの収容時に前記半導体形成部を前記ベース板側に押圧するように固定され、
    前記ケース内部から外部に突出して形成され、前記表面側主電極端子と電気的に接続される表面側外部端子とをさらに備える、
    半導体モジュール。
  2. 請求項1記載の半導体モジュールであって、
    前記半導体形成部は、各々が前記パワー半導体、前記基体、前記表面側主電極端子及び前記モールド樹脂部を有する複数の半導体形成部を含み、
    前記冷却器は、各々が前記冷却本体部、前記吸熱部及び排熱部を有し、前記複数の半導体形成部に1対1に対応して設けられる複数の冷却器を含み、
    前記表面側外部端子は前記複数の半導体形成部に1対1に対応してそれぞれ複数設けられ、前記ベース板及び前記押さえ板は前記複数の半導体形成部及び前記複数の冷却器に対して共通に設けられる、
    半導体モジュール。
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