JP5950783B2 - 火花点火式内燃機関の点火プラグ挿入筒抜け止め構造 - Google Patents

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Description

本発明は、火花点火式内燃機関の点火プラグ挿入筒抜け止め構造に関するものである。
火花点火式内燃機関においては、プラグ電極部がシリンダヘッドを貫通してシリンダブロック内の燃焼室に露出するようにシリンダヘッドに嵌着された点火プラグを保護するために、この点火プラグに対し同心状に囲んで点火プラグ保護用の点火プラグ挿入筒をシリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間で、該点火プラグ挿入筒の両端をシリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとに着脱可能に嵌着したものがあった(特開平6−026316号公報参照)。
特許文献1記載のものにおいて、内燃機関が運転を停止した直後では、燃焼室内の燃焼ガスによってシリンダヘッドが膨張して、そのシリンダヘッド側貫通孔の径が拡大し、他方シリンダヘッドカバー側の貫通孔の径は拡大することなく嵌着状態を保持している状態の時や、点火プラグ挿入筒の外周面に潤滑油が付着している状態の時に、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとで囲まれた動弁装置の保守点検をしようとして、シリンダヘッドカバーを取り外した場合に、点火プラグ挿入筒がシリンダヘッドカバーと一体となって、シリンダヘッドの貫通孔から抜けて外れてしまい、保守点検時の作業が困難となる惧れがあった。
特開平6−026316号公報
本発明は、前記特許文献1記載の発明の難点を克服した火花点火式内燃機関の点火プラグ挿入筒抜け止め構造の改良に係り、その目的とする処は、シリンダヘッドからシリンダヘッドカバーを取り外そうとした場合でも、シリンダヘッドカバーを貫通してシリンダヘッドに嵌着された点火プラグ挿入筒が強固にシリンダヘッドに嵌着した状態を維持できる点火プラグ挿入筒抜け止め構造を提供することにある。
請求項1記載の発明は、シリンダブロック(12)と、前記シリンダブロック(12)に重ねられるシリンダヘッド(13)と、該シリンダヘッド(13)に着脱されるヘッドカバー(14)とを有する内燃機関(10)で、
前記シリンダヘッド(13)に螺着される点火プラグ(61)を包囲する筒状部(62)が前記シリンダヘッド(13)に設けられ、該筒状部(62)にプラグ挿入筒(64)の下端が嵌合されるとともに、前記シリンダヘッド(13)と前記ヘッドカバー(14)との間で前記プラグ挿入筒(64)が前記シリンダヘッド(13)に保持されるプラグ挿入筒抜け止め構造(60)において、
前記プラグ挿入筒(64)には、前記プラグ挿入筒(64)の中間部の外周面から外方へ突出するフランジ部(65)が形成され、
前記内燃機関(10)は、前記内燃機関(10)の動弁装置(30)における吸気カムシャフト(37)および排気カムシャフト(38)を枢支するカムシャフト軸受部(66)を備え、
前記カムシャフト軸受部(66)に、前記シリンダヘッド(13)に設けられた前記筒状部(62)の開方端部に位置して、前記フランジ部(65)が収容される拡径凹部(63)が形成され
前記カムシャフト軸受部(66)は、前記吸気カムシャフト(37)および排気カムシャフト(38)の下半部を保持して前記シリンダヘッド(13)と一体に形成されたカムシャフト軸受本体部(67)と、該カムシャフト軸受本体部(67)とは別部材で前記吸気カムシャフト(37),排気カムシャフト(38)の上半部を保持するカムシャフト軸受キャップ部(68)とよりなり、
前記カムシャフト軸受キャップ部(68)が前記プラグ挿入筒(64)のフランジ部(65)に重なるように前記カムシャフト軸受本体部(67)に一体に装着され
前記カムシャフト軸受本体部(67)における前記カムシャフト軸受キャップ部(68)との接合面が、前記カムシャフト軸受本体部(67)における前記シリンダブロック(12)との接合面に対して傾斜しており、
前記カムシャフト軸受キャップ部(68)は、前記プラグ挿入筒(64)の軸線方向に対して、締結方向が交差する状態で前記カムシャフト軸受本体部(67)に前記締結部材(70)により固定され、
前記カムシャフト軸受キャップ部(68)は、前記プラグ挿入筒(64)の周囲を取り囲む環状周囲において、前記フランジ部(65)を押さえる突起を、前記カムシャフト軸受キャップ部(68)における前記カムシャフト軸受本体部(67)との接合面からの高さを部分により異ならせた状態で備えることを特徴とするプラグ挿入筒抜け止め構造(60)である。
請求項2記載の発明は、前記吸気カムシャフト(37)および排気カムシャフト(38)が対をなして前記プラグ挿入筒(64)を挟んで両側に配置され、これら一対の吸気カムシャフト(37)および排気カムシャフト(38)をそれぞれ受ける前記カムシャフト軸受部(66)が前記プラグ挿入筒(64)を挟んで両側に配置され、
前記プラグ挿入筒(64)の両側に配置される前記一対のカムシャフト軸受キャップ部(68)の両方に前記フランジ部(65)がそれぞれ係止されるように構成されたことを特徴とする請求項1記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)である。
請求項3記載の発明は、前記一対のカムシャフト軸受キャップ部(68)におけるプラグ挿入筒(64)の側端部(64a)同士では該プラグ挿入筒(64)を両側からそれぞれ迂回して接続する接続部(69)が設けられ、前記接続部(69)が前記フランジ部(65)に重なるように構成されたことを特徴とする請求項2記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)である。
請求項4記載の発明は、前記接続部(69)における高さ方向の幅厚が、前記カムシャフト軸受キャップ部(68)において締結部材(70)が挿通されて締め付けられる部分である締付け部の高さ寸法と略同寸法に設定されたことを特徴とする請求項3記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)である。
請求項5記載の発明は、前記プラグ挿入筒(64)の外周面に環状の潤滑油路(71)空間が構成され、前記フランジ部(65)にて該潤滑油路(71)空間の一部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)
請求項6記載の発明は、前記潤滑油路(71)空間を形成する前記フランジ部(65)の潤滑油路(71)空間側に密着して、シール部材(72)が介在されたことを特徴とする請求項5記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)である。
請求項7記載の発明は、前記プラグ挿入筒(64)の両側に吸気ロッカーアーム(41)および排気ロッカーアーム(42)のロッカー軸(43,44)が配置され、
前記潤滑油路(71)空間にロッカー軸(43,44)内へのオイル流通を可能とするようにオイル通路(52,53)が接続されたことを特徴とする請求項5または請求項6記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)である。
請求項8記載の発明は、シリンダブロック(12)と、前記シリンダブロック(12)に重ねられるシリンダヘッド(13)と、該シリンダヘッド(13)に着脱されるヘッドカバー(14)とを有する内燃機関(10)で、
前記シリンダヘッド(13)に螺着される点火プラグ(61)を包囲する筒状部(62)が前記シリンダヘッド(13)に設けられ、該筒状部(62)にプラグ挿入筒(64)の下端が嵌合されるとともに、前記シリンダヘッド(13)と前記ヘッドカバー(14)との間で前記プラグ挿入筒(64)が前記シリンダヘッド(13)に保持されるプラグ挿入筒抜け止め構造(60)において、
前記プラグ挿入筒(64)の中間部の外周面から外方へ突出するフランジ部(65)が形成され、
動弁装置(30)の吸気カムシャフト(37)および排気カムシャフト(38)を枢支するカムシャフト軸受部(66)は、シリンダヘッド(13)に一体に設けられたカムシャフト軸受本体部(67)と、該カムシャフト軸受本体部(67)に着脱可能に取り付けられるカムシャフト軸受キャップ部(68)とよりなり、
前記プラグ挿入筒(64)のフランジ部(65)は、前記カムシャフト軸受部(66)のカムシャフト軸受キャップ部(68)がカムシャフト軸受本体部(67)に一体に取り付けられた状態で、該カムシャフト軸受キャップ部(68)に係止され、
前記カムシャフト軸受本体部(67)における前記カムシャフト軸受キャップ部(68)との接合面が、前記カムシャフト軸受本体部(67)における前記シリンダブロック(12)との接合面に対して傾斜しており、
前記プラグ挿入筒(64)の軸線方向に対して、締結方向が交差する状態で固定される前記カムシャフト軸受キャップ部(68)には、前記フランジ部(65)に当接してこれを押さえるための突起を、環状周囲のうち部分的に高さを異ならせた状態で備えることを特徴とするプラグ挿入筒抜け止め構造(60)である。
請求項9記載の発明は、前記筒状部(62)の開口端に拡径凹部(63)が形成され、該拡径凹部(63)に前記プラグ挿入筒(64)のフランジ部(65)が嵌合されることを特徴とする請求項8に記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)である。
請求項1記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)によれば、シリンダヘッド(13)に対するプラグ挿入筒(64)の結合力がヘッドカバー(14)に対するプラグ挿入筒(64)の結合力に比べて小さくなる保守点検時に、プラグ挿入筒(64)をシリンダヘッド(13)に結合して、動弁装置(30)の保守点検を容易に遂行でききる。
さらに、カムシャフト軸受部(66)のうち、シリンダヘッド(13)と別体のカムシャフト軸受キャップ部(68)によりプラグ挿入筒(64)のフランジ部(65)によりプラグ挿入筒(64)のフランジ部(65)に保持できるので、設計変更の容易なカムシャフト軸受キャップ部(68)を利用して、容易にカムシャフト軸受部(66)の構成を変更することができる。
請求項2記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)によれば、プラグ挿入筒(64)を挟んで両側に配置される一対のカムシャフト軸受キャップ部(68)の両方が前記プラグ挿入筒(64)のフランジ部(65)にそれぞれ係止されるため、プラグ挿入筒(64)の抜け止め剛性および強度を高めることができる。
請求項3記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)によれば、カムシャフト軸受キャップ部(68)のプラグ挿入筒(64)同士でプラグ挿入筒(64)を両側からそれぞれ迂回して接続する接続部(69)をフランジ部(65)に重ねて係合できるので、プラグ挿入筒(64)の抜け止め剛性および強度を確保できる。
請求項4記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)によれば、接続部(69)の高さ方向の寸法をカムシャフト軸受キャップ部(68)のおける締結部材(70)の締付け部の高さと同寸法に設定することにより、一対の一体化したカムシャフト軸受キャップ部(68)の接続部(69)における剛性低下と強度低下を抑制できる。
請求項5記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)によれば、プラグ挿入筒(64)の外周面と、筒状部(62)の内周面との空間に潤滑油路(71)が構成され、この潤滑油路(71)空間内の潤滑油が所要の潤滑個所に圧送されて、該潤滑個所が潤滑されるとともに、該潤滑油路(71)空間内の潤滑油圧力でプラグ挿入筒(64)が抜き方向へ付勢されても、プラグ挿入筒(64)のフランジ部(65)がカムシャフト軸受キャップ部(68)の接続部(69)に係止されて、プラグ挿入筒(64)の抜けが確実に阻止される。
請求項6記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)によれば、潤滑油路(71)空間を形成するプラグ挿入筒(64)の外周面と筒状部(62)の内周面とにシール部材(72),シール部材(73)が介在されているため、潤滑油路(71)空間は油密構造となって潤滑油路(71)空間内の潤滑油が外部へ漏れずに所要の潤滑圧力を保持できる。
請求項7記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)によれば、前記潤滑油路(71)空間内の潤滑油が吸気ロッカー軸(43),排気ロッカー軸(44)のオイル通路(52),オイル通路(53)に供給されて、吸気ロッカー軸(43),排気ロッカー軸(44)と吸気ロッカーアーム(41),排気ロッカーアーム(42)の枢支基部(41a,42a)との摺接部が充分に潤滑され、この摺接部の潤滑で潤滑油提供量が増大しても、潤滑油圧力の上昇が阻止され、潤滑油ポンプの過大な負荷が抑制される。
請求項8記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)によれば、カムシャフト軸受部(66)のカムシャフト軸受キャップ部(68)がカムシャフト軸受本体部(67)に一体に取り付けられた状態で、カムシャフト軸受キャップ部(68)にプラグ挿入筒(64)のフランジ部(65)が係止されるので、シリンダヘッド(13)からヘッドカバー(14)を取り外した状態でも、プラグ挿入筒(64)はシリンダヘッド(13)に一体に保持されて、点火プラグ(61)はプラグ挿入筒(64)に確実に保護され、動弁装置(30)の保守点検を容易に遂行できる。
請求項9記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)によれば、筒状部(62)の開口端に拡径凹部(63)が形成され、この拡径凹部(63)にプラグ挿入筒64のフランジ部(65)が嵌合されるため、点火プラグ(61)の中心線を筒状部(62)およびプラグ挿入筒(64)の中心線に正確に一致させることができ、燃焼室で正常にプラグ挿入筒抜け止め構造(60)を動作させることができる。
本発明の一実施の形態に係るロッカー軸配置構造を具備している前後V型4気筒DOHC型4ストローク内燃機関を搭載した自動二輪車の全体左側面図である。 図1に図示された自動二輪車に搭載されている前後V型4気筒4ストローク内燃機関の左側面図である。 図2に図示の内燃機関の後部シリンダの一部を欠除した右側面図である。 図2に図示の内燃機関の平面図である。 シリンダヘッドの斜視図である。 シリンダヘッドの頂面図である。 図4のVII−VII断面図である。 図2のVIII−VIII断面図である。 図2のIX−IX断面図である。 図6のX−X断面図である。 図10の拡大断面である。
本発明に係るロッカー軸配置構造を具備した前後V型4気筒DOHC型4ストローク内燃機関(以下内燃機関と称する)10は、図1に図示される自動二輪車0に搭載される。
本実施形態では、上下、前後は、自動二輪車0の上下、前後を意味し、左右は自動二輪車0の前方に向いた方向を基準とした左右を意味している。
自動二輪車0のメインフレーム1の前端にフロントフォーク2が左右に旋回可能に設けられ、該フロントフォーク2の上端に操舵ハンドル3が一体に取り付けられるとともに、フロントフォーク2の下部に前輪4が回転可能に枢支され、メインフレーム1の後部に上下へ揺動可能に設けられたリヤフォーク5の後端に後輪6が回転可能に枢支され、後輪6は内燃機関10からの動力によりチェーン伝動系7を介して回転駆動され、メインフレーム1の前部上方に燃料タンク8が載置されるとともに燃料タンク8の後方にシート9が設けられている。
エアクリーナ24は内燃機関に供給される空気を浄化するエアクリーナである。Rは内燃機関との間で循環する冷却水を走行風にて冷却するラジエータRである。
図2および図3に図示されるように、内燃機関10では、クランクケース11の上にシリンダブロック12,シリンダヘッド13およびヘッドカバー14が順次重ねられ、これが相互に一体に結合されるとともに、クランクケース11の下にオイルパン15が一体に取り付けられている。
内燃機関10のシリンダ及びシリンダブロック12内を循環する冷却水をラジエータRへの分岐水路Wに切り換えるサーモスタッドSがVバンク間であって内燃機関の一側で、その中心軸Cを車両前後方向に向けて配置される(図4参照)。
図8に図示されるように、シリンダブロック12とその下方に図示されないクランクケース11との接合部には、左右方向に指向したクランクシャフト17が軸受部16を介して回転可能に枢支されるとともに、シリンダブロック12のシリンダ孔18にピストン19が摺動可能に嵌装され、クランクシャフト17にコンロッド20の大径端部20aが回転可能に結合されるとともに、ピストン19に嵌装されたピストンピン21にコンロッド20の小径端部20bが回転可能に結合されており、ピストン19の上下往復運動によりクランクシャフト17は回転駆動されるようになっている。
4気筒の前後V型のDOHC型4ストローク内燃機関10のシリンダヘッド13では、図1〜図5に図示されるように、Vバンクの内側に、シリンダ孔18に連通する吸気ポート22が形成されるとともに、Vバンクの外側に、シリンダ孔18に連通する排気ポート23が形成されており、Vバンク内に位置した図1に図示のエアクリーナ24は前後のシリンダヘッド13の吸気ポート22に接続されるとともに、Vバンクの前後外側に位置した排気管25は前後のシリンダヘッド13の排気ポート23に接続され、前方に位置した前方排気管25aは、図1に内燃機関10の下方を迂回して、後方に位置した後方排気管25bとともにシート9の下方から後方へ指向し、内燃機関10内で発生した排気が自動二輪車0の後方へ排出されるようになっている。
図7,8に一部が図示されるように、動弁装置30では、各シリンダ孔18毎に、Vバンクの内側で左右一対の吸気バルブ31が配置されるとともに、Vバンクの外側に左右一対の排気バルブ32が配置され、シリンダ孔18に開口する吸気ポート22の吸気開口22aを開閉する吸気バルブ31は、バルブガイド33を介してシリンダヘッドに摺動可能に嵌装されるとともに、排気ポート23の排気開口23aを開閉する排気バルブ32も、バルブガイド33を介してシリンダヘッド13に摺動可能に嵌装され、吸気バルブ31のステム軸端31aに取り付けられたスプリングリテーナ34と、シリンダヘッド13に設けられたスプリングシート35とにバルブスプリング36が介装され、排気バルブ32のステム軸端32aに取り付けられたスプリングリテーナ34とシリンダヘッド13に設けられたスプリングシート35とにバルブスプリング36が介装されており、バルブスプリング36の伸長バネ力により吸気バルブ31のバルブフェース31bと、排気バルブ32のバルブフェース32bとは、吸気開口22aと排気開口23aとにそれぞれ密接して、吸気ポート22と排気ポート23とはそれぞれ密閉されるようになっている。
図7に図示されるように、吸気バルブ31,排気バルブ32のステム軸端31a,32aの延長線上でシリンダヘッド13とヘッドカバー14との合わせ面に図示されない軸受を介して吸気カムシャフト37,排気カムシャフト38がそれぞれ回転可能に枢支され、吸気カムシャフト37,排気カムシャフト38の右端にカムギヤ(図示されず)が一体に装着され、このカムギヤは図示されないギヤトレインを介してクランクシャフト17に連結されており、クランクシャフト17の半分の回転速度でカムギヤ,排気カムシャフト38は回転駆動されるようになっている。
吸気バルブ31,排気バルブ32のステム軸端31a,32aと、吸気カムシャフト37,排気カムシャフト38の吸気カム37a,排気カム38aとに介在するロッカー軸配置構造40(図7参照)においては、吸気ポート22に隣接した吸気側シリンダヘッド部13aで各シリンダ孔18毎に吸気ロッカー軸支持部45,排気ロッカー軸支持部46が、左右に指向したクランクシャフト17と平行してシリンダヘッド13に一体に形成され、この両吸気ロッカー軸支持部45,排気ロッカー軸支持部46では、図9に図示されるように、それぞれ吸気バルブ31側の吸気側切欠き45aに吸気ロッカーアーム41の枢支基部41aが装入されるとともに、排気バルブ32側の排気側切欠き46aに排気ロッカーアーム42の枢支基部42aが装入され、クランクシャフト17と平行して吸気ロッカー軸支持部45の吸気ロッカー軸嵌装孔47に挿入された吸気ロッカー軸43は吸気ロッカーアーム41の枢支基部41aを貫通するとともに、クランクシャフト17と平行して排気ロッカー軸支持部46の排気ロッカー軸嵌装孔48に挿入された排気ロッカー軸44は、図5に図示されるように、吸気ロッカー軸43よりもシリンダブロック12側に接近した位置で排気ロッカーアーム42の枢支基部42aを貫通している。
図7に図示されるように、吸気ロッカー軸支持部45には、先端に雄ネジ49aが形成された係合部材49が螺合されており、この係合部材49は、吸気ロッカー軸43の係合凹部43aと排気ロッカー軸44の係合凹部44aに係合し、吸気ロッカー軸43,排気ロッカー軸44では係合部材49により吸気側シリンダヘッド部13aからの脱落が阻止されるようになっている。なお係合部材49の頭部には横断面形状が正六角形状の孔が形成されており、この孔に図示されない工具の正六角形状先端部を挿入して、係合部材49を螺回できるようになっている。
Vバンクの前方のシリンダヘッド13をその中心線18a(図7参照)を通り左右に向かう平面に沿って切断された図8において、各シリンダ孔18の中心線18aに沿ってシリンダヘッド13にプラグ挿入用孔62aがそれぞれ形成され、このプラグ挿入用孔62aに円筒状のプラグ挿入筒64が遊嵌され、このプラグ挿入筒64およびプラグ挿入用孔62aに点火プラグ61が挿入されるようになっている。プラグ挿入用孔62aの内周面とプラグ挿入筒64の外周面とには、図9に図示されるように狭い間隙が存在して潤滑油路71が形成されている。
図9において、シリンダヘッド13における車体右側部に隣接してVバンク内側部にロッカー軸潤滑油路51の開口部51aが設けられ、該開口部51aは図示されない管を介して内燃機関10のランクケース11内に設けられている潤滑油ポンプ(図示されず)の吐出口に接続されている。
吸気ロッカー軸支持部45に挿入される吸気ロッカー軸43と排気ロッカー軸支持部46に挿入される排気ロッカー軸44とには、それぞれ前記ロッカー軸潤滑油路51に連通する吸気側潤滑油路52と排気側潤滑油路53とが形成されており、前記潤滑油ポンプから吐出された潤滑油は、ロッカー軸潤滑油路51および潤滑油路71を介して吸気ロッカー軸43の吸気側潤滑油路52および排気ロッカー軸44の排気側潤滑油路53に流入し、吸気ロッカーアーム41と吸気ロッカー軸43との摺接部および排気ロッカーアーム42と排気ロッカー軸44との摺接部に供給され、これら摺接部が潤滑されるようになっている。
また、図7に図示されるように、シリンダヘッド13の前後外側に位置した吸気側シリンダヘッド部13aおよび排気側シリンダヘッド部13bには、前記した図示されない潤滑油ポンプの吐出口に連通する吸気ロッカーアーム潤滑油路54および排気ロッカーアーム潤滑油路55が設けられ、この吸気ロッカーアーム潤滑油路54の吸気ロッカーアーム噴射孔56から吸気カム37aと吸気ロッカーアーム41との摺接部に潤滑油が噴射されるとともに、排気ロッカーアーム潤滑油路55の排気ロッカーアーム噴射孔57から排気カム38aと排気ロッカーアーム42との摺接部に潤滑油が噴射されるようになっている。
図1ないし図11に図示された実施形態では、前述したようにプラグ挿入筒抜け止め構造60において、カムシャフト軸受部66のカムシャフト軸受本体部67とカムシャフト軸受キャップ部68との間にプラグ挿入筒64のフランジ部65が介装されて、カムシャフト軸受本体部67にカムシャフト軸受キャップ部68が一体に取り付けられた状態では、プラグ挿入筒64のフランジ部65がカムシャフト軸受本体部67とカムシャフト軸受キャップ部68とに挟まれてカムシャフト軸受部66にプラグ挿入筒64が係合固定されるため、シリンダヘッド13からヘッドカバー14を取り外しても、これとともにはずれることなくプラグ挿入筒64が移動不能に固定される結果、ヘッドカバー14を取り外して動弁装置30の保守・点検を行なう際にも、点火プラグ61はプラグ挿入筒64に保護されるとともに、内燃機関10の整備作業を短時間内に容易に遂行できる。
プラグ挿入筒64やフランジ部65の寸法構造等が変更になっても、カムシャフト軸受本体部67を変更せず、カムシャフト軸受キャップ部68のみの寸法や形状等を変更するだけで、プラグ挿入筒64をカムシャフト軸受部66に一体的に容易に固定することが可能となる。
筒状部62のプラグ挿入用孔62aに拡径凹部63を形成しているために、プラグ挿入筒64のフランジ部65を拡径凹部63に嵌合して、シリンダヘッド13の筒状部62の中心にプラグ挿入筒64の中心を合致させ、筒状部62の中心に螺着結合されている点火プラグ61に対してプラグ挿入筒64を同心状に挿嵌できるので、点火プラグ61を確実に保護できるとともに、プラグ挿入筒64や筒状部62に対する点火プラグ61の接触を未然に阻止できる。
プラグ挿入筒64にはその全周に亘ってフランジ部65が連続的に形成されているので、プラグ挿入筒64は、どの方向からの外力によっても、プラグ挿入筒64が傾くことがない。
プラグ挿入筒64には、図10に図示されるように、フランジ部65がプラグ挿入筒64の中心線に対し直交する平面に沿って形成されているので、図8,10に図示されるように、プラグ挿入筒64に隣接してカムシャフト軸受本体部67に形成された拡径凹部63の底面63aを筒状部62の内周面の中心線に対し直交する面に沿って形成し、かつプラグ挿入筒64の側端部64a(図10参照)を筒状部62の内周面の中心線に対し直交する面に沿って形成しているので、シリンダ孔18の中心線18aに対しカムシャフト軸受部66におけるカムシャフト軸受本体部67とカムシャフト軸受キャップ部68との合せ面が直交した面から傾斜し、しかもプラグ挿入筒64がどのような回転位置にあっても、拡径凹部63の底面63aはプラグ挿入筒64の側端部64aに常時接触しており、プラグ挿入筒64は安定して筒状部62のプラグ挿入用孔62aに一定の間隙を存して緩やかに対面できる結果、プラグ挿入筒64が変形することがない。
吸気カムシャフト37,排気カムシャフト38を枢支するカムシャフト軸受部66のカムシャフト軸受本体部67とカムシャフト軸受キャップ部68との間にプラグ挿入筒64のフランジ部65を介装し、カムシャフト軸受本体部67とカムシャフト軸受キャップ部68とを結合するボルト70の緊締力でもってプラグ挿入筒64をシリンダヘッド13に取り付けたため、シリンダヘッド13からのヘッドカバー14の着脱と無関係にプラグ挿入筒64をシリンダヘッド13に安定して強固に抜け止め効果を発揮できる。
カムシャフト軸受部66におけるカムシャフト軸受キャップ部68の接続部69をボルト70の締付け部と同じ高さに構成したため、吸気ロッカー軸支持部45,排気ロッカー軸支持部46に挿入された吸気ロッカー軸43,排気ロッカー軸44は、吸気ロッカー軸支持部45,排気ロッカー軸支持部46を貫通して連結部50に螺着されている係合部材49に係止されることによって、潤滑油圧力で吸気ロッカー軸支持部45,排気ロッカー軸支持部46の吸気ロッカー軸嵌装孔47,排気ロッカー軸嵌装孔48から吸気ロッカー軸43,排気ロッカー軸44が抜かれることが未然に阻止される。
潤滑油路71の空間を形成するプラグ挿入筒64の外周面と筒状部62の内周面とにシール部材72,シール部材73が介装されているので、潤滑油路71空間内の潤滑油が外部へ漏れることが防止されて、潤滑油路71空間内の潤滑圧力が一定水準に維持される。
潤滑油ポンプから圧送された潤滑油をプラグ挿入筒64の外周面とプラグ挿入筒抜け止め構造60における筒状部62の内周面との空間に形成された潤滑油路71を介してシリンダヘッド13における吸気ロッカー軸支持部45,排気ロッカー軸支持部46の吸気ロッカー軸嵌装孔47,排気ロッカー軸嵌装孔48に挿入されている吸気ロッカー軸43,排気ロッカー軸44中の吸気側潤滑油路52,排気側潤滑油路53に供給し、吸気ロッカー軸43,排気ロッカー軸44と吸気ロッカーアーム41,排気ロッカーアーム42の枢支基部41a,42aとの摺接部を確実に潤滑できる。
以上、本発明の火花点火式内燃機関の点火プラグ挿入筒抜け止め構造を一実施形態によって説明したがその態様に限定されるものではないことは勿論であり、本発明は、各請求項の発明の要旨の範囲で、多様な様態で実施されるものも含む。
例えば、DOHCV型4気筒ロッカーアーム式内燃機関に限定されず、V型以外であってもよく、気筒数も問わない。なお、内燃機関の左右の配置が、上記実施形態に示すものと左右逆となる内燃機関においても、本発明は同様に実施可能である。
本発明の火花点火式内燃機関の点火プラグ挿入筒抜け止め構造を備える内燃機関は、自動二輪車に搭載されるものに限らず、バギー車等多様な小型車両に搭載されるものであってもよい。さらには、定置式内燃機関であってもよいが、本発明は内燃機関の小型化が求められる自動二輪車等の小型車両用内燃機関において特に効果的に実施できる。
0…自動二輪車、1…メインフレーム、2…フロントフォーク、3…操舵ハンドル、4…前輪、5…リヤフォーク、6…後輪、7…チェン伝動系、8…燃料タンク、9…シート、10…内燃機関、11…クランクケース、12…シリンダブロック、13…シリンダヘッド、14…ヘッドカバー、15…オイルパン、16…軸受部、17…クランクシャフト、18…シリンダ孔、19…ピストン、
20…コンロッド、21…ピストンピン、22…吸気ポート、23…排気ポート、24…エアクリーナ、25…排気管、
30…動弁装置、31…吸気バルブ、32…排気バルブ、33…バルブガイド、34…スプリングリテーナ、35…スプリングシート、36…バルブスプリング、37…吸気カムシャフト、38…排気カムシャフト、39…カムギヤ、
40…ロッカー軸配置構造、41…吸気ロッカーアーム、42…排気ロッカーアーム、43…吸気ロッカー軸、44…排気ロッカー軸、45…吸気ロッカー軸支持部、46…排気ロッカー軸支持部、47…吸気ロッカー軸嵌装孔、48…排気ロッカー軸嵌装孔、49…係合部材、
50…連結部、51…ロッカー軸潤滑油路、52…吸気側潤滑油路、53…排気側潤滑油路、54…吸気ロッカーアーム潤滑油路、55…排気ロッカーアーム潤滑油路、56…吸気ロッカーアーム噴射孔、57…排気ロッカーアーム噴射孔、
60…プラグ挿入筒抜け止め構造、61…点火プラグ、62…筒状部、62a…プラグ挿入用孔、63…拡径凹部、64…プラグ挿入筒、65…フランジ部、66…カムシャフト軸受部、67…カムシャフト軸受本体部、68…カムシャフト軸受キャップ部、69…接続部、
70…ボルト、71…潤滑油路、72…シール部材、73…シール部材。

Claims (9)

  1. シリンダブロック(12)と、前記シリンダブロック(12)に重ねられるシリンダヘッド(13)と、該シリンダヘッド(13)に着脱されるヘッドカバー(14)とを有する内燃機関(10)で、
    前記シリンダヘッド(13)に螺着される点火プラグ(61)を包囲する筒状部(62)が前記シリンダヘッド(13)に設けられ、該筒状部(62)にプラグ挿入筒(64)の下端が嵌合されるとともに、前記シリンダヘッド(13)と前記ヘッドカバー(14)との間で前記プラグ挿入筒(64)が前記シリンダヘッド(13)に保持されるプラグ挿入筒抜け止め構造(60)において、
    前記プラグ挿入筒(64)には、前記プラグ挿入筒(64)の中間部の外周面から外方へ突出するフランジ部(65)が形成され、
    前記内燃機関(10)は、前記内燃機関(10)の動弁装置(30)における吸気カムシャフト(37)および排気カムシャフト(38)を枢支するカムシャフト軸受部(66)を備え、
    前記カムシャフト軸受部(66)に、前記シリンダヘッド(13)に設けられた前記筒状部(62)の開方端部に位置して、前記フランジ部(65)が収容される拡径凹部(63)が形成され
    前記カムシャフト軸受部(66)は、前記吸気カムシャフト(37)および排気カムシャフト(38)の下半部を保持して前記シリンダヘッド(13)と一体に形成されたカムシャフト軸受本体部(67)と、該カムシャフト軸受本体部(67)とは別部材で前記吸気カムシャフト(37),排気カムシャフト(38)の上半部を保持するカムシャフト軸受キャップ部(68)とよりなり、
    前記カムシャフト軸受キャップ部(68)が前記プラグ挿入筒(64)のフランジ部(65)に重なるように前記カムシャフト軸受本体部(67)に締結部材(70)により一体に装着され、
    前記カムシャフト軸受本体部(67)における前記カムシャフト軸受キャップ部(68)との接合面は、前記カムシャフト軸受本体部(67)における前記シリンダブロック(12)との接合面に対して傾斜しており、
    前記カムシャフト軸受キャップ部(68)は、前記プラグ挿入筒(64)の軸線方向に対して、締結方向が交差する状態で前記カムシャフト軸受本体部(67)に前記締結部材(70)により固定され、
    前記カムシャフト軸受キャップ部(68)は、前記プラグ挿入筒(64)の周囲を取り囲む環状周囲において、前記フランジ部(65)を押さえる突起を、前記カムシャフト軸受キャップ部(68)における前記カムシャフト軸受本体部(67)との接合面からの高さを部分により異ならせた状態で備えることを特徴とするプラグ挿入筒抜け止め構造(60)。
  2. 前記吸気カムシャフト(37)および排気カムシャフト(38)が対をなして前記プラグ挿入筒(64)を挟んで両側に配置され、これら一対の吸気カムシャフト(37)および排気カムシャフト(38)をそれぞれ受ける前記カムシャフト軸受部(66)が前記プラグ挿入筒(64)を挟んで両側に配置され、
    前記プラグ挿入筒(64)の両側に配置される前記一対のカムシャフト軸受キャップ部(68)の両方に前記フランジ部(65)がそれぞれ係止されるように構成されたことを特徴とする請求項1記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)。
  3. 前記一対のカムシャフト軸受キャップ部(68)におけるプラグ挿入筒(64)の側端部(64a)同士では該プラグ挿入筒(64)を両側からそれぞれ迂回して接続する接続部(69)が設けられ、前記接続部(69)が前記フランジ部(65)に重なるように構成されたことを特徴とする請求項2記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)。
  4. 前記接続部(69)における高さ方向の幅厚が、前記カムシャフト軸受キャップ部(68)において前記締結部材(70)が挿通されて締め付けられる部分である締付け部の高さ寸法と略同寸法に設定されたことを特徴とする請求項3記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)。
  5. 前記プラグ挿入筒(64)の外周面に環状の潤滑油路(71)空間が構成され、前記フランジ部(65)にて該潤滑油路(71)空間の一部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)。
  6. 前記潤滑油路(71)空間を形成する前記フランジ部(65)の潤滑油路(71)空間側に密着して、シール部材(72)が介在されたことを特徴とする請求項5記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)。
  7. 前記プラグ挿入筒(64)の両側に吸気ロッカーアーム(41)および排気ロッカーアーム(42)のロッカー軸(43,44)が配置され、
    前記潤滑油路(71)空間にロッカー軸(43,44)内へのオイル流通を可能とするようにオイル通路(52,53)が接続されたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)。
  8. シリンダブロック(12)と、前記シリンダブロック(12)に重ねられるシリンダヘッド(13)と、該シリンダヘッド(13)に着脱されるヘッドカバー(14)とを有する内燃機関(10)で、
    前記シリンダヘッド(13)に螺着される点火プラグ(61)を包囲する筒状部(62)が前記シリンダヘッド(13)に設けられ、該筒状部(62)にプラグ挿入筒(64)の下端が嵌合されるとともに、前記シリンダヘッド(13)と前記ヘッドカバー(14)との間で前記プラグ挿入筒(64)が前記シリンダヘッド(13)に保持されるプラグ挿入筒抜け止め構造(60)において、
    前記プラグ挿入筒(64)の中間部の外周面から外方へ突出するフランジ部(65)が形成され、
    動弁装置(30)の吸気カムシャフト(37)および排気カムシャフト(38)を枢支するカムシャフト軸受部(66)は、シリンダヘッド(13)に一体に設けられたカムシャフト軸受本体部(67)と、該カムシャフト軸受本体部(67)に着脱可能に取り付けられるカムシャフト軸受キャップ部(68)とよりなり、
    前記プラグ挿入筒(64)のフランジ部(65)は、前記カムシャフト軸受部(66)のカムシャフト軸受キャップ部(68)がカムシャフト軸受本体部(67)に一体に取り付けられた状態で、該カムシャフト軸受キャップ部(68)に係止され、
    前記カムシャフト軸受本体部(67)における前記カムシャフト軸受キャップ部(68)との接合面が、前記カムシャフト軸受本体部(67)における前記シリンダブロック(12)との接合面に対して傾斜しており、
    前記カムシャフト軸受キャップ部(68)は、前記プラグ挿入筒(64)の軸線方向に対して、締結方向が交差する状態で前記カムシャフト軸受本体部(67)に締結部材(70)により固定され、
    前記カムシャフト軸受キャップ部(68)は、前記プラグ挿入筒(64)の周囲を取り囲む環状周囲において、前記フランジ部(65)を押さえる突起を、前記カムシャフト軸受キャップ部(68)における前記カムシャフト軸受本体部(67)との接合面からの高さを部分により異ならせた状態で備えることを特徴とするプラグ挿入筒抜け止め構造(60)。
  9. 前記筒状部(62)の開口端に拡径凹部(63)が形成され、該拡径凹部(63)に前記プラグ挿入筒(64)のフランジ部(65)が嵌合されることを特徴とする請求項8記載のプラグ挿入筒抜け止め構造(60)。
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